JPH07309127A - パワーウインド用モータ駆動装置 - Google Patents

パワーウインド用モータ駆動装置

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Publication number
JPH07309127A
JPH07309127A JP6102847A JP10284794A JPH07309127A JP H07309127 A JPH07309127 A JP H07309127A JP 6102847 A JP6102847 A JP 6102847A JP 10284794 A JP10284794 A JP 10284794A JP H07309127 A JPH07309127 A JP H07309127A
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JP
Japan
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motor
self
circuit
holding
rotation
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Pending
Application number
JP6102847A
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English (en)
Inventor
Kazunori Fujioka
和則 藤岡
Toshimichi Saito
利道 斎藤
Isao Takagi
勲 高木
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源電圧や周囲温度の変動及び各種雑音の影
響を受けず、迅速に移動方向の変換ができ、小型、軽量
で、部品点数の少ないパワーウインド用モータ駆動装置
を提供する。 【構成】 回転方向に応じてウインドを上昇または下降
させるモータ1と、モータ1の回転方向を指定する切換
スイッチ6U、6Dと、モータ1の回転方向別のプッシ
ュスイッチ2U、2Dと、プッシュスイッチ2U、2D
の操作でモータ1の回転を自己保持する回転自己保持回
路12U、12Dと、回転自己保持回路12U、12D
に結合され、モータ1の回転時にオンになるスイッチン
グ素子8を含み、スイッチング素子8のオフ時に回転自
己保持回路12U、12Dの自己保持を解除させるラッ
チキャンセル回路13と、モータ1の端子電圧変化を検
知する電圧検知回路と、電圧検知回路の出力でスイッチ
ング素子8を高速度でオフにする第2のスイッチング素
子15を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワーウインド用モー
タ駆動装置に係わり、特に、自動車のウインドの昇降を
自動(オート)動作させたり、その自動(オート)動作
をキャンセルさせたりするパワーウインド用モータ駆動
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車のウインドを昇降させるパ
ワーウインドは、その操作性の利便のために、高級車だ
けでなく、普通車にも採用されるようになり、多くの普
及を見るに至っている。このような既に知られたパワー
ウインドには、ウインドの昇降を自動動作させたり、そ
の動作をキャンセルさせるものとして、次の2つの方
式、即ち、メカラッチ方式とリレーラッチ方式がある。
【0003】図3は、これらの2つの方式の構成の概要
を示すブロック構成図であって、メカニカルラッチ方式
を(a)に、リレーラッチ方式を(b)に示すものであ
る。
【0004】図3(a)、(b)において、パワーウイ
ンドスイッチ51及びこのスイッチ51の切替によりウ
インドを上昇または下降させるモータ52は、ウインド
のロック状態を検出するロック検出回路53に接続され
る。パワーウインドスイッチ51やモータ52等に駆動
電力を供給するイグニッション回路54は、パワーウイ
ンドスイッチ51のラッチを行うメカニカルラッチ機構
55に接続され、このメカニカルラッチ機構55は、メ
カニカルラッチ機構55のラッチ動作を解除させるソレ
ノイドメカニカルキャンセル機構56に接続される。ソ
レノイドメカニカルキャンセル機構56は、ロック検出
回路53からの信号によりメカニカルラッチ機構55を
制御する。パワーウインドスイッチ51のラッチを行う
オートラッチリレー57は、このオートラッチリレー5
7を駆動させるラッチ回路58に接続される。キャンセ
ル回路59は、オートラッチリレー57のラッチ駆動を
解除させる。
【0005】そして、図3(a)に図示のメカニカルラ
ッチ方式は、機構部品によってソレノイドをメカニカル
ラッチしてウインドの昇降を自動動作させ、また、同じ
く機構部品によって前記メカニカルラッチを解除させ、
ウインドの昇降の自動動作をキャンセルさせるように働
くものである。
【0006】一方、図3(b)に図示のリレーラッチ方
式は、電子回路によってウインドの昇降を自動動作さ
せ、また、同じく前記電子回路によって前記自動動作を
キャンセルさせるように働くものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記既に知
られたメカニカルラッチ方式においては、メカニカルラ
ッチ機構55におけるラッチ保持力に対して、ソレノイ
ドのキャンセル荷重を大きくする必要があるが、カーバ
ッテリーから直接供給される電源電圧(イグニッション
電圧)の変動や周囲温度の変動に対しても、充分な動作
を達成させるためには、どうしてもソレノイドのサイズ
が大きくなってしまい、パワーウインドユニットも大き
くなるという問題がある。
【0008】一方、前記既知のリレーラッチ方式におい
ては、パワーウインドユニットを小さく構成できる反
面、ウインドの昇降の自動動作及びその自動動作のキャ
ンセルを電子回路によって行っているので、前記電子回
路が自動車の内部で発生する各種のノイズを拾ってしま
い、前記電子回路が誤動作し、パワーウインドの信頼性
が低下するという問題がある。
【0009】本発明は、前記各問題点を除去するもので
あって、その第1の目的は、電源電圧や周囲温度の変動
及び各種のノイズの影響を受けにくい、小型、軽量で、
部品点数の少ないパワーウインド用モータ駆動装置を提
供することにある。
【0010】また、本発明の第2の目的は、ウインドの
一方向への移動開始時に、その移動方向を切換える切換
スイッチを瞬時に操作した際、迅速に一方向への移動か
ら他方向への移動に変更できるパワーウインド用モータ
駆動装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために、本発明は、回転方向に応じてウインドを上昇
または下降させるモータと、前記モータの回転方向をそ
れぞれ指定する2つの切換スイッチと、前記モータの回
転方向別に設けられた一対のスイッチと、前記スイッチ
の操作により前記モータを回転状態に自己保持させる回
転方向別の2つの回転自己保持回路と、前記2つの回転
自己保持回路に結合され、前記モータの回転時にオン状
態に駆動されるスイッチング素子を含み、ラッチキャン
セルスイッチの操作時に前記スイッチング素子をオフ状
態にし、前記回転自己保持回路の自己保持状態を解除さ
せるラッチキャンセル回路とを有する第1の手段を備え
る。
【0012】また、前記第1の目的及び前記第2の目的
を達成するために、本発明は、回転方向に応じてウイン
ドを上昇または下降させるモータと、前記モータの回転
方向をそれぞれ指定する2つの切換スイッチと、前記モ
ータの回転方向別に設けられた一対のスイッチと、前記
スイッチの操作により前記モータの回転を自己保持させ
る2つの回転自己保持回路と、前記2つの回転自己保持
回路に結合され、前記モータの回転時にオン状態に駆動
されるスイッチング素子を含み、前記スイッチング素子
のオフ時に前記回転自己保持回路の自己保持状態を解除
させるラッチキャンセル回路と、前記モータの端子電圧
の変化を検知する電圧検知回路と、前記電圧検知回路の
検出出力に応答して前記スイッチング素子を高速度でオ
フさせる第2のスイッチング素子とを設けた第2の手段
を備える。
【0013】さらに、前記第1及び第2の手段におい
て、前記2つの回転自己保持回路は、前記スイッチに直
列接続されたリレーと、前記モータと電源間に接続され
た前記リレーの接点と、前記リレーと前記モータ間に接
続されたスイッチング素子とからなり、また、ラッチキ
ャンセル回路は、前記スイッチング素子の制御回路内に
設けられた電荷蓄積回路を有する第3の手段を備える。
【0014】この他に、前記第2の手段において、前記
電圧検知回路は、前記モータの少なくとも一方の端子に
生じる過渡的な正電圧を検出し、前記第2のスイッチン
グ素子に供給する構成であり、また、前記第2のスイッ
チング素子は、前記ラッチキャンセル回路における前記
スイッチング素子の制御回路内に設けられた電荷蓄積回
路に接続され、そのオン時に前記電荷蓄積回路を直ちに
放電させ、前記スイッチング素子を高速度でオフさせる
構成である第4の手段を備える。
【0015】
【作用】前記第1の手段によれば、一対のスイッチのい
ずれかを操作すると、モータがそのスイッチで指定した
方向に回転し、かつ、その回転状態が回転自己保持回路
によって自己保持され、自動(オート)動作になる。こ
のとき、キャンセル回路内のラッチキャンセルスイッチ
を操作すると、ラッチキャンセル回路内のスイッチング
素子がオフ状態になり、回転自己保持回路の自己保持状
態が解除されて、前記モータの回転が停止し、前記自動
(オート)動作がキャンセルされる。その後、前記一対
のスイッチの他方を操作するか、切換スイッチの切換え
を行えば、前記モータを前記回転方向と反対方向に回転
させることができるものである。このように、前記第1
の手段によれば、モータの回転方向選択、回転方向切換
及びキャンセルの各操作を、全てスイッチによって行
い、かつ、回転自己保持回路による回転自己保持やスイ
ッチング素子による回転自己保持のキャンセルが行われ
るので、電源電圧や周囲温度の変動や各種のノイズの影
響を受けにくく、小型、軽量で、部品点数の少ないパワ
ーウインド用モータ駆動装置が得られる。
【0016】この場合、前記第3の手段のように、前記
回転自己保持回路を、前記プッシュスイッチに直列接続
されたリレーと、前記モータと電源間に接続された前記
リレーの接点と、前記リレーと前記モータ間に接続され
たスイッチング素子によって構成すれば、より小型、軽
量で、部品点数の少ないパワーウインド用モータ駆動装
置が得られる。
【0017】前記第2の手段によれば、一対のスイッチ
のいずれかを操作すると、モータがそのスイッチで指定
した方向に回転し、かつ、その回転状態が回転自己保持
回路によって自己保持され、自動(オート)動作にな
る。このとき、切換スイッチを前記回転方向と反対方向
に切換えると、その切換え時の前記モータの端子電圧の
変化が電圧検知回路で検出され、その検出出力が第2の
スイッチング素子をターンオンさせ、前記第2のスイッ
チング素子のオンにより前記ラッチキャンセル回路内の
スイッチング素子が直ちにオフ状態になり、前記回転自
己保持回路の自己保持状態が解除、即ち、前記自動(オ
ート)動作がキャンセルされる。そして、この自動(オ
ート)動作キャンセル時に、前記切換スイッチの既切換
により、前記モータは前記回転方向と反対方向に回転を
始めるものである。このように、前記第2の手段によれ
ば、前記第1の手段と同様に、モータの回転方向選択、
回転方向切換及びキャンセルの各操作を、全てスイッチ
によって行い、かつ、回転自己保持回路による回転自己
保持やスイッチング素子による回転自己保持のキャンセ
ルが行われるので、電源電圧や周囲温度の変動や各種の
ノイズの影響を受けにくく、小型、軽量で、部品点数が
少なくなる。それとともに、切換スイッチを切換えた際
に、その切換えに伴って動作する第2のスイッチング素
子により前記スイッチング素子をターンオフさせるよう
にしているので、ラッチキャンセルスイッチを操作する
ことなしに、迅速で確実なモータの回転方向の切換えが
できるパワーウインド用モータ駆動装置が得られる。
【0018】この場合、前記第3の手段のように、前記
回転自己保持回路を、前記プッシュスイッチに直列接続
されたリレーと、前記モータと電源間に接続された前記
リレーの接点と、前記リレーと前記モータ間に接続され
たスイッチング素子によって構成し、また、前記第4の
手段のように、前記電圧検知回路を、前記モータの少な
くとも一方の端子に生じる過渡的な正電圧を検出し、前
記第2のスイッチング素子に供給し、かつ、前記第2の
スイッチング素子を、前記ラッチキャンセル回路におけ
る前記スイッチング素子の制御回路内に設けられた電荷
蓄積回路に接続し、そのオン時に前記電荷蓄積回路を直
ちに放電させ、前記スイッチング素子を高速度でオフさ
せるようにすれば、より小型、軽量で、部品点数の少な
いパワーウインド用モータ駆動装置が得られる。
【0019】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて説明する。
【0020】図1は、本発明に係わるパワーウインド用
モータ駆動装置の第1の実施例の構成を示す回路構成図
である。
【0021】後述する構成において、数字の次に付けら
れている英文字U、Dは、ウインドを上昇方向または下
降方向に移行させる機能を持った構成要素であって、U
はウインドの上昇方向、Dはウインドの下降方向をそれ
ぞれ表わしている。
【0022】図1において、上昇側回転自己保持回路1
2Uは、各上昇側のプッシュスイッチ2Uと、リレー3
Uと、リレー3Uの接点4Uと、回転自己保持用スイッ
チングトランジスタ5Uと、火花消去用ダイオード7U
とからなり、プッシュスイッチ2U及びリレー3Uは、
電源端子11と接地点間に直列接続され、リレー3Uに
並列に火花消去用ダイオード7Uが接続される。接点4
Uの可動接点は回転自己保持用スイッチングトランジス
タ5Uのエミッタに、接点4Uの一方の固定接点が電源
端子11に、他方の固定接点が接地点にそれぞれ接続さ
れる。回転自己保持用スイッチングトランジスタ5Uの
コレクタはプッシュスイッチ2U及びリレー3Uの接続
点に接続される。下降側回転自己保持回路12Dは、各
下降側のプッシュスイッチ2Dと、リレー3Dと、リレ
ー3Dの接点4Dと、回転自己保持用スイッチングトラ
ンジスタ5Dと、火花消去用ダイオード7Dとからな
り、プッシュスイッチ2D及びリレー3Dは、電源端子
11と接地間に直列接続され、リレー3Dに並列に火花
消去用ダイオード7Dが接続される。接点4Dの可動接
点は回転自己保持用スイッチングトランジスタ5Dのエ
ミッタに、接点4Dの一方の固定接点が電源端子11
に、他方の固定接点が接地点にそれぞれ接続される。回
転自己保持用スイッチングトランジスタ5Dのコレクタ
はプッシュスイッチ2D及びリレー3Dの接続点に接続
される。直流モータ1は、両端が上昇側切換スイッチ6
Uと下降側切換スイッチ6Dの可動接点に接続される。
両切換スイッチ6U、6Dは、1回路2接点の切換スイ
ッチであり、一方の固定接点が電源端子11に、他方の
固定接点が回転自己保持用スイッチングトランジスタ5
U、5Dにそれぞれ接続される。
【0023】また、ラッチキャンセル回路13は、ラッ
チキャンセル用スイッチングトランジスタ8と、直列抵
抗及び分路キャパシタからなる電荷蓄積回路9と、ラッ
チキャンセルスイッチ10等からなり、ラッチキャンセ
ル用スイッチングトランジスタ8は、コレクタが抵抗を
介してそれぞれ回転自己保持用スイッチングトランジス
タ5U、5Dのベースに、ベースが電荷蓄積回路9の出
力端に、エミッタが接地点にそれぞれ接続され、ラッチ
キャンセルスイッチ10は、一端がダイオードや抵抗を
介して電源端子11及びダイオード、抵抗やキャパシタ
を介して電荷蓄積回路9の入力端に、他端が接地点にそ
れぞれ接続される。
【0024】なお、上昇側切換スイッチ6Uと下降側切
換スイッチ6Dの各接点は、通常、接点が図1に図示の
実線の位置に切換えられており、上昇側プッシュスイッ
チ2Uと下降側プッシュスイッチ2D及びラッチキャン
セルスイッチ10は、常時、接点が開いており、その操
作時のみ接点が閉じるものである。また、上昇側リレー
3Uと下降側リレー3Dの各接点4U、4Dは、上昇側
リレー3Uと下降側リレー3Dの非駆動時に、図1に図
示の位置に切換えられており、上昇側リレー3Uと下降
側リレー3Dの駆動時には、前記図示の位置と逆の位置
に切換えられるものである。さらに、ラッチキャンセル
用スイッチングトランジスタ8は、モータ1の回転時に
オン状態に駆動され、モータ1の回転がロックされた際
にオフ状態にされるものである。
【0025】前記構成によるパワーウインド用モータ駆
動装置は、以下のような動作を行う。
【0026】始めに、上昇側及び下降側切換スイッチ6
U、6Dの操作によって自動車のウインドを移動させる
場合について説明する。
【0027】いま、ウインドが開いており、このウイン
ドを上昇させて閉じたいときには、上昇側切換スイッチ
6Uを操作して、接点を実線の状態から点線の状態に切
換える。この切換えによって、電源端子11から上昇側
切換スイッチ6Uの接点、直流モータ1、下降側スイッ
チ6Dの接点、下降側リレー3Dの接点4Dを経て接地
点に至る電流路が形成され、モータ1には図1の左側か
ら右側に向かって電流が流れ、それによりモータ1が回
転してウインドが上昇する。
【0028】一方、ウインドが閉じており、このウイン
ドを下降させて開きたいときには、下降側切換スイッチ
4Dを操作して、接点を実線の状態から点線の状態に切
換える。この切換えによって、前の場合と同様に、電源
端子11から下降側切換スイッチ4Dの接点、直流モー
タ1、上昇側スイッチ4Uの接点、上昇側リレー3Uの
接点4Uを経て接地点に至る電流路が形成される。この
とき、モータ1に図1の右側から左側に向かって電流が
流れ、それによりモータ1が前と反対方向に回転してウ
インドが下降する。
【0029】次に、上昇側及び下降側プッシュスイッチ
2U、2Dの操作によってウインドを自動的に移動させ
る場合、即ち、自動(オート)動作について説明する。
【0030】この場合も、ウインドが開いており、この
ウインドを上昇させて閉じたいときに、上昇側プッシュ
スイッチ2Uを押圧操作し、その接点を一時的に閉じる
と、電源端子11から上昇側プッシュスイッチ2U及び
上昇側リレー3Uを経て接地点に至る電流路が形成さ
れ、上昇側リレー3Uが駆動される。上昇側リレー3U
が駆動されると、上昇側リレー3Uの接点4Uが図1に
図示の位置と反対の位置に切換えられ、電源端子11か
ら上昇側リレー3Uの接点4U、上昇側切換スイッチ6
Uの接点、直流モータ1、下降側スイッチ6Dの接点、
下降側リレー3Dの接点4Dを経て接地点に至る第1の
電流路と、電源端子11から上昇側リレー3Uの接点4
U、上昇側回転自己保持用スイッチングトランジスタ5
U、上昇側リレー3Uを経て接地点に至る第2の電流路
が形成される。前記第1の電流路の形成により、モータ
1には図1の左側から右側に向かって電流が流れ、それ
によりモータ1が回転する。そして、モータ1が回転す
ると、ラッチキャンセル用スイッチングトランジスタ8
がオン状態になり、上昇側回転自己保持用スイッチング
トランジスタ5Uのベース電圧が低下して、上昇側回転
自己保持用スイッチングトランジスタ5Uがオンするの
で、前記第2の電流路にも電流が流れようになり、それ
によって上昇側リレー3Uは、上昇側プッシュスイッチ
2Uの押圧操作を停止させ、その接点が開放された後も
駆動状態に維持される。このため、上昇側回転自己保持
回路12Uは、自己保持状態になり、その自己保持状態
によってモータ1への電流の通流が続行され、それによ
ってウインドは順次上昇する。
【0031】一方、ウインドが閉じており、このウイン
ドを下降させて開きたいときにも、前述のウインドを上
昇させる場合とほぼ同じであって、下降側プッシュスイ
ッチ2Dを押圧操作し、その接点を一時的に閉じると、
電源端子11から下降側プッシュスイッチ2D及び下降
側リレー3Dを経て接地点に至る電流路が形成され、下
降側リレー3Dが駆動される。この下降側リレー3Dの
駆動で、下降側リレー3Dの接点4Dが図1に図示の位
置と反対の位置に切換えられ、電源端子11から下降側
リレー3Dの接点4D、下降側切換スイッチ6Dの接
点、直流モータ1、上昇側スイッチ6Uの接点、上昇側
リレー3Uの接点4Uを経て接地点に至る第1の電流路
と、電源端子11から下降側リレー3Dの接点4D、下
降側回転自己保持用スイッチングトランジスタ5D、下
降側リレー3Dを経て接地点に至る第2の電流路が形成
される。この第1の電流路の形成で、モータ1には図1
の右側から左側に向かう電流が流れてモータ1が回転す
る。そして、モータ1に回転で、ラッチキャンセル用ス
イッチングトランジスタ8がオン状態になり、下降側回
転自己保持用スイッチングトランジスタ5Dのベース電
圧が低下し、下降側回転自己保持用スイッチングトラン
ジスタ5Dがオンするので、前記第2の電流路にも電流
が流れ、それによって下降側リレー3Dは、下降側プッ
シュスイッチ2Dの押圧操作の停止によりその接点が開
放された後も駆動状態に維持される。このため、下降側
回転自己保持回路12Dは、自己保持状態になり、その
自己保持状態によってモータ1への電流の通流が続行さ
れ、それによってウインドは順次下降する。
【0032】続いて、自動(オート)動作によって、ウ
インドが上昇または下降している状態のとき、ウインド
の移動動作を停止させる場合について説明する。
【0033】移動中、例えば、上昇中のウインドを停止
させたい場合は、ラッチキャンセル回路13内にあるラ
ッチキャンセルスイッチ10を押圧操作する。このラッ
チキャンセルスイッチ10を押圧すると、その接点が閉
じ、ラッチキャンセルスイッチ10の両端が接地点に接
続され、電荷蓄積回路9の入力端の電圧が降下し、電荷
蓄積回路9の分路キャパシタに充電されていた電荷が順
次放電されるので、電荷蓄積回路9の出力端の電圧も順
次降下し、ラッチキャンセル用スイッチングトランジス
タ8がターンオフする。そして、ラッチキャンセル用ス
イッチングトランジスタ8がターンオフすると、自己保
持状態にある上昇側回転自己保持回路12Uの上昇側回
転自己保持用スイッチングトランジスタ5Uのベース電
圧が上昇し、上昇側回転自己保持用スイッチングトラン
ジスタ5Uがターンオフするので、上昇側回転自己保持
回路12Uの自己保持状態が解除されて、電源端子11
から上昇側リレー3Uの接点4U、上昇側切換スイッチ
6Uを介してモータ1に至る電流の通流が阻止される。
このため、回転状態にあったモータ1の回転が停止さ
れ、それによってウインドの上昇動作も停止する。
【0034】一方、下降中のウインドを停止させたい場
合も、前記動作と同様であって、ラッチキャンセル回路
13内にあるラッチキャンセルスイッチ10を押圧操作
すると、ラッチキャンセル回路13においては前述の動
作と同じ動作が実行され、それによって下降側回転自己
保持用スイッチングトランジスタ5Dがターンオフし、
下降側回転自己保持回路12Dの自己保持状態が解除さ
れる。そして、下降側回転自己保持回路12Dの自己保
持状態の解除により、電源端子11から下降側リレー3
Dの接点4D、下降側切換スイッチ6Dを介してモータ
1に至る電流の通流が阻止される。このため、回転状態
にあったモータ1の回転が停止され、それによってウイ
ンドの下降動作も停止するものである。
【0035】なお、ウインドの移動が停止した後で、ウ
インドを再移動させる場合は、前述のように、上昇側及
び下降側切換スイッチ6U、6Dを操作するか、また
は、上昇側及び下降側プッシュスイッチ2U、2Dを操
作すればよい。
【0036】このように、第1の実施例によれば、ウイ
ンドを移動させるモータ1の回転方向の選択、回転方向
の切換及び回転状態キャンセルの各操作を、全てスイッ
チ、具体的には、上昇側及び下降側切換スイッチ6U、
6D、上昇側及び下降側プッシュスイッチ2U、2D、
ラッチキャンセルスイッチ10によって行う。また、上
昇側及び下降側回転自己保持回路12U、12Dを用い
た回転自己保持、及び、スイッチング素子、具体的に
は、上昇側及び下降側回転自己保持用スイッチングトラ
ンジスタ5U、5D、ラッチキャンセル用スイッチング
トランジスタ8による回転自己保持のキャンセルを行う
ようにしているので、電源電圧や周囲温度の変動や各種
のノイズの影響を受けにくく、小型、軽量で、部品点数
の少ないパワーウインド用直流モータ駆動回路を得るこ
とができる。
【0037】さらに、第1の実施例によれば、上昇側及
び下降側回転自己保持回路12U、12Dを、上昇側及
び下降側プッシュスイッチ2U、2Dに直列接続された
上昇側及び下降側リレー3U、3Dと、モータ1と電源
端子11間に接続された上昇側及び下降側リレー3U、
3Dの接点4U、4Dと、上昇側及び下降側リレー3
U、3Dとモータ1間に接続された上昇側及び下降側回
転自己保持用スイッチングトランジスタ5U、5Dによ
って構成したので、回路が極めて簡単になり、より小
型、軽量で、部品点数の少ないパワーウインド用直流モ
ータ駆動回路を得ることができる。
【0038】ところで、第1の実施例のパワーウインド
用モータ駆動装置は、上昇側または下降側プッシュスイ
ッチ2U、2Dを押圧操作し、自動(オート)動作によ
りウインドがいずれかの方向に移動を開始するときに、
ラッチキャンセル回路13内にあるラッチキャンセルス
イッチ10を所定の短い時間押し続けていないと、上昇
側回転自己保持回路12Uまたは下降側回転自己保持回
路12Dの回転自己保持状態を解除することができなく
なるおそれがある。この理由は、ラッチキャンセルスイ
ッチ10を押し続け、電荷蓄積回路9の分路キャパシタ
の充電電荷を一定量以上放電させ、電荷蓄積回路9の出
力側電圧をラッチキャンセル用スイッチングトランジス
タ8のカットオフ電圧以下になるまで低下させる必要が
あるためである。このときのラッチキャンセルスイッチ
10を押し続けるのに必要な時間は、ラッチキャンセル
回路13の回路定数によって定まるものである。
【0039】そして、第1の実施例のパワーウインド用
モータ駆動装置は、自動(オート)動作によってウイン
ドがいずれかの方向に移動開始するとき、指等の挾み込
みを避けるため、その移動と反対方向に移動させるため
に、瞬時に切換スイッチ6U、6Dの切換えを行ったと
しても、ウインドの移動が停止するだけで、上昇側回転
自己保持回路12Uまたは下降側回転自己保持回路12
Dの回転自己保持状態を解除することができず、前述の
ようなラッチキャンセル回路13内にあるラッチキャン
セルスイッチ10の押圧操作を経ないと、その後、ウイ
ンドを前記反対方向に移動させることができなくなると
いうおそれがある。
【0040】図2は、本発明に係わるパワーウインド用
モータ駆動装置の第2の実施例の構成を示す回路構成図
であって、安全性をより確実にしたものである。
【0041】図2において、自動(オート)ラッチキャ
ンセル回路16はモータ1の端子電圧変動検知回路(電
圧検知回路)14と電荷放電用スイッチングトランジス
タ(第2のスイッチング素子)15とを備え、モータ1
の端子電圧変動検知回路14は直列抵抗、直列キャパシ
タ、分路抵抗とからなる微分回路及び負極性電圧を除去
する分路接続ダイオードを備えている。モータ1の端子
電圧変動検知回路14は、2つの入力端がモータ1の一
端及び他端にそれぞれ接続され、出力端が抵抗を介して
電荷放電用スイッチングトランジスタ15のベースに接
続されている。電荷放電用スイッチングトランジスタ1
5は、コレクタが抵抗を介して電荷蓄積回路9の入力端
に、エミッタが接地点にそれぞれ接続されている。
【0042】この場合、第2の実施例は、前述の第1の
実施例に、自動(オート)ラッチキャンセル回路16を
付加接続した点に特徴がある。第2の実施例と第1の実
施例との間の構成上、及びその構成による動作が同じと
ころは前述しているので、詳しい説明は、省略する。
【0043】自動(オート)動作によって、ウインドが
上昇または下降開始するとき、下降側または上昇側切換
スイッチ6D、6Uを瞬時に切換えることにより、ウイ
ンドを前と反対方向に移動させる場合について説明す
る。
【0044】ウインドが自動(オート)動作によって移
動しているとき、例えば、上昇方向に移動しているとき
に、その移動を下降方向に変更させたいときには、下降
側切換スイッチ6Dを切換え操作し、その接点を図2に
図示の実線の状態から点線の状態に切換える。下降側切
換スイッチ6Dが切換えられると、電源端子11から上
昇側リレー3Uの接点4U、上昇側切換スイッチ6U、
モータ1、下降側切換スイッチ6D、下降側リレー3D
の接点4Dを介して接地点に流れていた電流が、下降側
切換スイッチ6Dの部分で中断されるので、回転状態に
あったモータ1の回転が停止され、それによってウイン
ドの上昇動作も停止するとともに、モータ1の一端(上
昇側切換スイッチ6Uの接続側)に過渡的な高電圧が発
生する。この高電圧は、モータ1の端子電圧変動検知回
路14に供給され、そこで微分回路によって変動成分が
検知された後、分路接続ダイオードによって前記変動成
分中から正電圧成分だけが抽出される。次いで、抽出さ
れた正電圧成分は、電荷放電用スイッチングトランジス
タ15のベースに供給され、電荷放電用スイッチングト
ランジスタ15をターンオンさせる。この電荷放電用ス
イッチングトランジスタ15がターンオンすると、電荷
蓄積回路9の分路キャパシタがオン状態になった電荷放
電用スイッチングトランジスタ15を通して急速放電さ
れるので、電荷蓄積回路9の出力端の電圧は急降下し、
それまでオン状態にあったラッチキャンセル用スイッチ
ングトランジスタ8が即座にターンオフする。そして、
ラッチキャンセル用スイッチングトランジスタ8がター
ンオフすると、自己保持状態にある上昇側回転自己保持
回路12Uの上昇側回転自己保持用スイッチングトラン
ジスタ5Uのベース電圧が上昇し、上昇側回転自己保持
用スイッチングトランジスタ5Uがターンオフして、上
昇側リレー3Uの駆動が停止するので、上昇側回転自己
保持回路12Uは自己保持状態から解除され、上昇側リ
レー3Uの接点4Uが図2に図示の状態に切換えられ
る。このため、電源端子11から既に切換えられている
下降側切換スイッチ6D、モータ1、上昇側切換スイッ
チ6U、上昇側リレー3Uの接点4Uを経て接地点に至
る電流路が形成され、それによりモータ1は、それまで
の回転方向と反対方向に回転し、ウインドは下降方向に
移動するようになる。
【0045】一方、ウインドが自動(オート)動作によ
って下降方向に移動しているときに、その移動を上昇方
向に変更させたいときは、前述の場合とほぼ同様であっ
て、上昇側切換スイッチ6Uを切換え操作し、その接点
を図2に図示の実線の状態から点線の状態に切換える。
この上昇側切換スイッチ6Uが切換えられると、上昇側
切換スイッチ6Uの部分でモータ1に流れていた電流が
中断され、回転状態にあったモータ1の回転が停止する
とともにウインドの下降動作が停止し、モータ1の他端
(下降側切換スイッチ6Dの接続側)に過渡高電圧が発
生する。次いで、この高電圧は、モータ1の端子電圧変
動検知回路14の微分回路で変動成分が検知された後、
分路接続ダイオードで前記変動成分中の正電圧成分が抽
出される。そして、抽出された正電圧成分は、電荷放電
用スイッチングトランジスタ15をターンオンさせ、そ
れにより電荷蓄積回路9が急速放電され、電荷蓄積回路
9の出力端の電圧が急降下してオン状態にあったラッチ
キャンセル用スイッチングトランジスタ8が即座にター
ンオフする。ラッチキャンセル用スイッチングトランジ
スタ8のターンオフにより、自己保持状態の下降側回転
自己保持回路12Dの下降側回転自己保持用スイッチン
グトランジスタ5Dがターンオフし、下降側リレー3D
の駆動が停止して、下降側回転自己保持回路12Dは自
己保持状態から解除されて下降側リレー3Dの接点4D
が図2に図示の状態に切換えられる。このため、電源端
子11から前に切換えられている上昇側切換スイッチ6
U、モータ1、下降側切換スイッチ6D、下降側リレー
3Dの接点4Dを経て接地点に至る電流路が形成され、
それによりモータ1は、それまでの回転方向と反対方向
に回転し、ウインドは上昇方向に移動するようになる。
【0046】このように、第2の実施例によれば、第1
の実施例で期待できる作用効果が奏されるのに加え、自
動(オート)動作により、ウインドが上昇または下降開
始する際に、ラッチキャンセルスイッチ10を全く押圧
操作することなく、下降側または上昇側切換スイッチ6
D、6Uを切換え操作するだけで、モータ1の回転方
向、即ち、ウインドの移動方向を直ちに切換えることが
できる。そして、前記移動方向(モータ1の回転方向)
の切換えは、下降側または上昇側切換スイッチ6D、6
Uの切換え時にターンオンする電荷放電用スイッチング
トランジスタ15を介してラッチキャンセル用スイッチ
ングトランジスタ8をターンオフさせて行うようにして
いるので、迅速にウインドの移動方向(モータ1の回転
方向)を切換えることができるという作用効果を奏す
る。
【0047】なお、前述の各実施例においては、上昇側
及び下降側回転自己保持用スイッチングトランジスタ5
U、5DにPNP接合型トランジスタを用い、ラッチキ
ャンセル用スイッチングトランジスタ8及び電荷放電用
スイッチングトランジスタ15にそれぞれNPN接合型
トランジスタをそれぞれ用いた例を示しているが、本発
明は、前記各トランジスタ5U、5D、8、15とし
て、前述のような種類のトランジスタを用いたものに限
定されるものではなく、他の種類のスイッチング素子、
例えば、電源電圧の極性を変更させ、上昇側及び下降側
回転自己保持用スイッチングトランジスタ5U、5Dに
NPN接合型トランジスタを、ラッチキャンセル用スイ
ッチングトランジスタ8及び電荷放電用スイッチングト
ランジスタ15にPNP接合型トランジスタを用いても
よく、また、接合型トランジスタの使用に代えて、接合
型または絶縁型電界効果トランジスタ(FET)を用い
てもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、自動車のウインドを移動させるモータ1
の回転方向の選択、回転方向の切換及び回転状態キャン
セルの各操作を、全てスイッチ、即ち、上昇側及び下降
側切換スイッチ6U、6D、上昇側及び下降側プッシュ
スイッチ2U、2D、ラッチキャンセルスイッチ10に
よって行っており、かつ、上昇側及び下降側回転自己保
持回路12U、12Dを用いてモータ1の回転自己保持
を行っているだけでなく、スイッチング素子、即ち、上
昇側及び下降側回転自己保持用スイッチングトランジス
タ5U、5D、ラッチキャンセル用スイッチングトラン
ジスタ8のターンオフによる前記モータ1の回転自己保
持のキャンセルを行っているので、電源電圧や周囲温度
の変動や各種のノイズの影響を受けることが殆んどな
く、小型、軽量で、部品点数の少ないパワーウインド用
直流モータ駆動回路が得られるという効果がある。
【0049】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明で得られる効果が同様に得られるの
に加えて、自動(オート)動作によってウインドが上昇
または下降している際に、ラッチキャンセル回路13内
にあるラッチキャンセルスイッチ10を全く押圧操作し
なくても、下降側または上昇側切換スイッチ6D、6U
を切換え操作するだけで、モータ1の回転方向、即ち、
ウインドの移動方向を直ちに切換えることができるとい
う効果がある。そして、前記移動方向(モータ1の回転
方向)の切換えは、下降側または上昇側切換スイッチ6
D、6Uの切換え時にターンオンする電荷放電用スイッ
チングトランジスタ15を介し、ラッチキャンセル用ス
イッチングトランジスタ8をターンオフさせて行ってい
るので、下降側または上昇側切換スイッチ6D、6Uの
切換え後、迅速にウインドの移動方向(モータ1の回転
方向)を切換えることができるという作用効果がある。
【0050】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
上昇側及び下降側回転自己保持回路12U、12Dを、
上昇側及び下降側プッシュスイッチ2U、2Dに直列接
続された上昇側及び下降側リレー3U、3Dと、モータ
1と電源端子11間に接続された上昇側及び下降側リレ
ー3U、3Dの接点4U、4Dと、上昇側及び下降側リ
レー3U、3Dとモータ1間に接続された上昇側及び下
降側回転自己保持用スイッチングトランジスタ5U、5
Dによって構成したので、回路が極めて簡単化され、よ
り小型、軽量で、部品点数の少ないパワーウインド用直
流モータ駆動回路が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるパワーウインド用モータ駆動装
置の第1の実施例の構成を示す回路構成図である。
【図2】本発明に係わるパワーウインド用モータ駆動装
置の第2の実施例の構成を示す回路構成図である。
【図3】パワーウインドにおける既知の2つの方式の構
成の概要を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1 直流モータ 2U 上昇側プッシュスイッチ 2D 下降側プッシュスイッチ 3U 上昇側リレー 3D 下降側リレー 4U 上昇側リレー3Uの接点 4D 下降側リレー3Dの接点 5U 上昇側回転自己保持用スイッチングトランジスタ 5D 下降側回転自己保持用スイッチングトランジスタ 6U 上昇側切換スイッチ 6D 下降側切換スイッチ 7U 上昇側火花消去用ダイオード 7D 下降側火花消去用ダイオード 8 ラッチキャンセル用スイッチングトランジスタ 9 電荷蓄積回路 10 ラッチキャンセルスイッチ 11 電源端子 12U 上昇側回転自己保持回路 12D 下降側回転自己保持回路 13 ラッチキャンセル回路 14 モータ1の端子電圧変動検知回路(電圧検知回
路) 15 電荷放電用スイッチングトランジスタ(第2のス
イッチング素子) 16 自動(オート)ラッチキャンセル回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転方向に応じてウインドを上昇または
    下降させるモータと、前記モータの回転方向をそれぞれ
    指定する2つの切換スイッチと、前記モータの回転方向
    別に設けられた一対のスイッチと、前記スイッチの操作
    により前記モータを回転状態に自己保持させる回転方向
    別の2つの回転自己保持回路と、前記2つの回転自己保
    持回路に結合され、前記モータの回転時にオン状態に駆
    動されるスイッチング素子を含み、ラッチキャンセルス
    イッチの操作時に前記スイッチング素子をオフ状態に
    し、前記回転自己保持回路の自己保持状態を解除させる
    ラッチキャンセル回路とを有することを特徴とするパワ
    ーウインド用モータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 回転方向に応じてウインドを上昇または
    下降させるモータと、前記モータの回転方向をそれぞれ
    指定する2つの切換スイッチと、前記モータの回転方向
    別に設けられた一対のスイッチと、前記スイッチの操作
    により前記モータの回転を自己保持させる2つの回転自
    己保持回路と、前記2つの回転自己保持回路に結合さ
    れ、前記モータの回転時にオン状態に駆動されるスイッ
    チング素子を含み、前記スイッチング素子のオフ時に前
    記回転自己保持回路の自己保持状態を解除させるラッチ
    キャンセル回路と、前記モータの端子電圧の変化を検知
    する電圧検知回路と、前記電圧検知回路の検出出力に応
    答して前記スイッチング素子を高速度でオフさせる第2
    のスイッチング素子とを設けたことを特徴とするパワー
    ウインド用モータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記2つの回転自己保持回路は、前記プ
    ッシュスイッチに直列接続されたリレーと、前記モータ
    と電源間に接続された前記リレーの接点と、前記リレー
    と前記モータ間に接続されたスイッチング素子とからな
    ることを特徴とする請求項1もしくは2のいずれかに記
    載のパワーウインド用モータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記ラッチキャンセル回路は、前記スイ
    ッチング素子の制御回路内に設けられた電荷蓄積回路を
    有することを特徴とする請求項1もしくは2のいずれか
    に記載のパワーウインド用モータ駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記電圧検知回路は、前記モータの少な
    くとも一方の端子に生じる過渡的な正電圧を検出し、前
    記第2のスイッチング素子に供給する構成であることを
    特徴とする請求項2に記載のパワーウインド用モータ駆
    動装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のスイッチング素子は、前記ラ
    ッチキャンセル回路における前記スイッチング素子の制
    御回路内に設けられた電荷蓄積回路に接続され、そのオ
    ン時に前記電荷蓄積回路を直ちに放電させ、前記スイッ
    チング素子を高速度でオフさせる構成であることを特徴
    とする請求項2に記載のパワーウインド用モータ駆動装
    置。
JP6102847A 1994-05-17 1994-05-17 パワーウインド用モータ駆動装置 Pending JPH07309127A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6102847A JPH07309127A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 パワーウインド用モータ駆動装置
KR1019950010973A KR0171240B1 (ko) 1994-05-17 1995-05-04 차량탑재용 모터구동장치
US08/441,907 US5596253A (en) 1994-05-17 1995-05-16 Vehicle-mounted motor drive apparatus
DE19517958A DE19517958A1 (de) 1994-05-17 1995-05-16 Motorantriebsvorrichtung für ein Kraftfahrzeug

Applications Claiming Priority (1)

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JP6102847A JPH07309127A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 パワーウインド用モータ駆動装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102392574A (zh) * 2011-10-28 2012-03-28 江苏九龙汽车制造有限公司 防夹玻璃升降***

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102392574A (zh) * 2011-10-28 2012-03-28 江苏九龙汽车制造有限公司 防夹玻璃升降***

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