JP3043961B2 - 電動格納式ドアミラーの制御装置 - Google Patents

電動格納式ドアミラーの制御装置

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JP3043961B2
JP3043961B2 JP6270146A JP27014694A JP3043961B2 JP 3043961 B2 JP3043961 B2 JP 3043961B2 JP 6270146 A JP6270146 A JP 6270146A JP 27014694 A JP27014694 A JP 27014694A JP 3043961 B2 JP3043961 B2 JP 3043961B2
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mirror
door mirror
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electric retractable
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R1/00Optical viewing arrangements; Real-time viewing arrangements for drivers or passengers using optical image capturing systems, e.g. cameras or video systems specially adapted for use in or on vehicles
    • B60R1/02Rear-view mirror arrangements
    • B60R1/06Rear-view mirror arrangements mounted on vehicle exterior
    • B60R1/062Rear-view mirror arrangements mounted on vehicle exterior with remote control for adjusting position
    • B60R1/07Rear-view mirror arrangements mounted on vehicle exterior with remote control for adjusting position by electrically powered actuators
    • B60R1/074Rear-view mirror arrangements mounted on vehicle exterior with remote control for adjusting position by electrically powered actuators for retracting the mirror arrangements to a non-use position alongside the vehicle

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動によりドアミラー
を格納状態又は起立状態にする電動格納式ドアミラーの
制御装置に係り、詳しくはドアミラーの駆動手段をラッ
チングリレーを用いて制御する電動格納式ドアミラーの
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ドアミラーは車体側方から突出
して取付けられている。この場合、車庫入れ等において
突出したドアミラーが邪魔になることがあり、このため
格納可能な電動格納式ドアミラーが提案されている。図
9は、特開平2ー290754に開示されている電動格
納式ドアミラーの分解斜視図を示したもので、電動格納
式ドアミラーは枢支軸50、ミラーハウジング59及び
クラッチ機構60等を有している。枢支軸50は、フラ
ンジ部52及び軸部51を有し、フランジ部52には一
対の円弧状の溝54,55が設けられている。ミラーハ
ウジング59の底部にはブラケット57が設けられ、そ
の底面は回動面58を形成している。
【0003】またボール56は、回動面58に設けられ
た半球状の凹部(不図示)にはめ込まれると共に、フラ
ンジ部52の固定面53に設けられた円弧状の溝54,
55と嵌合して、枢支軸50に対しミラーハウジング5
9が回動可能になっている。なお、ミラーハウジング5
9の回動はモータ(不図示)及びギヤ等の駆動手段によ
り行われる。
【0004】図10は図9における矢視II平面図を示
したもので、同図において円弧61は枢支軸50の固定
面53上を動くボール56の軌跡を示している。また、
矢視IIIに沿って展開した断面を図11に示す。同図
において、56a,56b,56cはそれぞれミラーハ
ウジング59が起立位置、格納位置、退避位置に位置し
たときのボール56の位置を示している。また円弧状の
溝54,55の段差部62は段差Hを有して、ボール5
6の移動を規制している。これらの図を参照してミラー
ハウジング59の回動機構を説明する。モータを駆動し
てミラーハウジング59を格納位置に回転させると、ボ
ール56は位置56bに近づく。そして位置56eに達
したときモータの電力供給が遮断される。このときギヤ
等がバックラッシュを有するため、モータへの電力供給
と同時にミラーハウジング59の移動は停止せず慣性に
よって回動が継続し、ボール56が段差部62に当接し
て位置56bで停止する。
【0005】起立位置についても同様に行われ、ボール
56が位置56dに達したときモータへの電力供給が停
止し、慣性力により回動して位置56aで停止する。な
お、ドアミラーが障害物に当接した際には、障害物との
当接力によりボール56が段差部62を乗り越えて退避
位置に位置するようになる。ミラーハウジング59を起
立位置等に位置させるには、例えば機械スイッチ的方法
(リミットスイッチやプレートコンタクトスイッチ等)
がある。またPTC素子の特性を利用し、モータロック
時の電流増加により回路を遮断する方法(実開平4ー7
6196)も開示されている。また、モータの回転をフ
ォトリフレクタ又は磁気感応素子等のセンサーにより検
知して、モータ制御を行うことも知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た方法では以下の問題があった。PTC素子を用いる方
法では、モータに過負荷が発生してからPTC素子が所
定の温度になるまで大きなタイムラグがある。従って、
この間、モータには電力が供給され続けている。このた
めボール56が、段差62を乗り越えようとして円弧状
の溝54,55の底部から離接し、ミラーハウジング5
9を傾けてしまう問題がある。
【0007】加えて、このタイムラグは、例えばミラー
回動中に人が腕や手指等をミラーに挟まれたような応急
時には、ミラーは回動を停止するがタイムラグの間、駆
動モータには電力が供給されミラー回動の駆動力が加わ
っているので、腕や手指等を圧迫され大きな怪我に結び
つく恐れがある。またモータの回転を検知する方法で
は、センサー部分にホコリ、ゴミ等が付着し、誤動作を
起こす心配があった。加えてセンサーからの信号をモー
タの制御信号に反映させるためには複雑な増幅回路や駆
動回路等の電子回路が必要となり、コストアップの要因
となる問題があった。そこで本発明は、簡単な回路で上
記問題が解決可能な電動格納式ドアミラーの制御装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、ミラーが設けられたミラーボデーを駆動手段により
起立位置及び格納位置に回動させてなる電動格納式ドア
ミラーの制御装置において、前記ミラーボデーを起立位
置方向又は格納位置方向に回動させるべく、前記駆動手
段に流す電流の極性を切換えるスイッチ回路と、前記駆
動手段に直列接続されたコイルを持つラッチングリレー
及び前記コイルに並列接続されたシャント抵抗を備え、
前記ミラーボデーが回動して起立位置又は格納位置に達
して前記駆動手段がロックされると、前記シャント抵抗
で発生するシャント電圧が増大し、当該シャント電圧が
前記ラッチングリレーの感知電圧より大きくなった際に
前記ラッチングリレーが動作し前記駆動手段の電力供給
を遮断すると共に、当該遮断状態を前記スイッチ回路が
切換えられるまで保持する制御回路とを有してなる、こ
とを特徴とする。
【0009】例えば、前記シャント抵抗の抵抗値が5Ω
以下、好ましくは0.5〜2Ωに設定されてなる。
【0010】また前記ラッチングリレーの感知電圧が5
V以下、好ましくは0.5〜2Vに設定されてなる。
【0011】また前記ラッチングリレーと直列にNTC
サーミスターが接続され、かつ、これらにコンデンサー
が並列接続されて、前記スイッチ回路を投入した際に発
生するモータを起動させるための突入電流を緩和してな
る。
【0012】また前記制御回路が、電流の方向に拘わら
ず何れか一方が順バイアス接続となるべく、順方向を互
に逆にして並列接続され、かつ、前記コイルに直列接続
された2つのダイオードを有し、これらが前記シャント
抵抗と並列接続されてなる。
【0013】さらに前記制御回路が、前記ラッチングリ
レーを間にして、順方向が相互に逆に接続された一対の
ツェナーダイオードを有し、該回路と平行に前記シャン
ト抵抗が接続されてなる。
【0014】
【作用】本発明の作用の説明を図1を参照して説明す
る。本発明で用いたラッチングリレーは、鉄等のコアに
コイルが巻線され、COM端子に永久磁石が取付けられ
た構造をしている。一般にリレーは磁場で動作するの
で、所定の電流を流す必要がある。当該ラッチングリレ
ーも同様であるが、動作する電流値が永久磁石とコアと
の磁着力により決定される点が異なり、かつ、一旦動作
すると電力を遮断しても永久磁石とコアとの磁着力によ
りその状態が保持される特徴を持っている。
【0015】なおラッチングリレーは電流能動素子であ
るが、コイル抵抗が一定なので動作開始電流は動作開始
電圧と対応する。本明細書ではこれを感知電圧と称す
る。また本明細書では永久磁石とコアとがくっついた状
態を磁着(又は磁着状態)と称する。一方モータは、正
常に回転している時に比べ、異常負荷状態では大きな駆
動電流が流れる性質をもっている。
【0016】この様な前提のもと図1を参照して本発明
の動作原理を説明する。いまドアミラーが起立位置(図
1(a))の状態にあり、これを格納位置(図1
(b))にする場合を考え、電源やモータ等は図1に示
される様に接続されているものとする。図1(a)の状
態で運転者はドアミラーを格納すべくスイッチを投入し
てコイルに電流を流す。電流は、電源→コイル→NC端
子→COM端子→モータ→電源と流れる。この電流はコ
アのA部分と永久磁石との磁着状態を解除する方向に磁
場を発生するが、磁着状態を解除するには不十分な大き
さの磁場である。一方この電流はモータを正常回転させ
るに十分な電流なので、ミラーは格納位置方向(R方
向)に回動するようになる。このとき起立位置に設けら
れたロック機構(ストッパー)はミラーの格納位置方向
への回動に対して機能しない構成となっている。従っ
て、COM端子とNC端子との接続状態が保持されなが
ら、ドアミラーは格納位置に向かって回動する。
【0017】するとドアミラーの回動は、格納位置に設
けられたロック機構によりロックされ、当該ロックに伴
い大きな電流(ロック電流)が流れるようになる。この
ロック電流により発生する磁場は、図1(a)の磁着状
態を解除するのに十分な大きさなのでラッチングリレー
が動作し、永久磁石は図1(a)の状態から図1(b)
の状態へと変化するようになる。即ち、永久磁石がコア
のA部分を離れB部分に磁着する。従って、COM端子
とNC端子との接続状態が解除され、モータへの通電が
遮断されてドアミラーの回動が停止する。なお格納位置
から起立位置にする場合は、上述の逆手順が行われる。
【0018】ところで、モータとコイルとを直列接続し
て電流を流すと、モータの回転ムラ等により駆動電流が
変動しラッチングリレーが誤動作する問題がある。そこ
でコイルと並列にシャント抵抗を接続して電流をバイパ
スさせている。この時シャント抵抗値が大きすぎると駆
動電流が制限されるので、この抵抗値は小さくする必要
がある。一方、リレーの感知電圧は、市販品では1V程
度が一般的であり任意に小さくすることができない。
【0019】この様な観点からモータが正常に回転して
いるときは、シャント電圧が感知電圧より小さくなるよ
うにし、モータがロックしたときにはシャント電圧が感
知電圧より大きくなるように設定している。具体的に
は、感知電圧及びシャント抵抗は適宜組み合わせて設定
されて用いられるが好適な感知電圧は5V以下であり、
より好ましくは0.5〜2Vである。またシャント抵抗
は5Ω以下が好ましく、0.5〜2Ωがより好適であ
る。
【0020】モータの始動はスイッチ回路の投入により
行われる。しかし、このときモータを起動させるための
突入電流が流れて、ラッチングリレーが誤動作する恐れ
がある。 そこで、コイルと並列にコンデンサーを接続
し、またコイルと直列にNTCサーミスタを接続する。
このコンデンサーにより突入電流を吸収して、シャント
電圧の上昇を緩和させることによりラッチングリレーの
誤動作を防止する。またNTCサーミスターは、低温時
は抵抗値が高く(数〜数10Ω)、ジュール熱等により
昇温すると、急激に抵抗値が低下する(1Ω以下)性質
を持っている。従ってモータに通電を開始する直前は、
NTCサーミスターの温度が低いので(抵抗値が高
い)、大きな電圧降下が当該NTCサーミスターで生じ
る。依ってラッチングリレーに大きな電圧が加わらず誤
動作が防止できる。その後は、上述した様に抵抗値が下
がるようになる。上記説明では、NTCサーミスターと
コンデンサーを共に用いて誤動作防止を完全にしている
が、個別に用いてもよい。
【0021】
【実施例】本発明の実施例を図に沿って説明する。図2
は格納位置への待機状態に、又、図3は起立位置への待
機状態にある電動格納式ドアミラーの制御装置を示して
いる。なお、当該電動格納式ドアミラー(以後適宜ミラ
ーと称す)は、上述した格納位置及び起立位置以外にそ
の中間位置(退避位置)を取る場合がある。即ち、ミラ
ーは外部から押されたりして、起立位置又は格納位置か
ら位置ズレしている場合で、起立位置と格納位置との間
にある場合及び、起立位置から格納位置方向と逆方向に
位置ズレした場合である。
【0022】本発明に係る電動格納式ドアミラーの制御
装置4は、スイッチ回路2及び制御回路3とから構成さ
れている。スイッチ回路2は2回路スイッチで、切換に
より逆極性の電流をモータに供給することが可能であ
り、車両室内のインストルメントパネル等の運転席の回
りに設置されて運転者により操作される。無論、このス
イッチ回路2は電子回路により構成してもよい。また制
御回路3は、コイルRCを有するラッチングリレーR
Y、ラッチングリレーRYのリレー端子a,bに接続さ
れた2つのダイオードD1,D2、コイルRCに並列接
続されたシャント抵抗R、これらに直列接続されたNT
CサーミスターNTC及びコンデンサーCにより構成さ
れている。制御回路3は、ミラーハウジング内若しくは
スイッチ回路2と同一のユニット内に組み込ことが可能
である。なおリレー端子a,bには、駆動手段のひとつ
であるモータMが接続されている。
【0023】次に制御装置4の動作を説明する。その
際、ミラーが格納位置から起立位置の方向に回動する場
合におけるモータの回転を起立回転と称し、逆に起立位
置から格納位置の方向にミラーが回動する際のモータの
回転を格納回転と称すことにする。
【0024】(1)ミラーが起立位置にある場合 この状態では制御回路4は図2に示す状態にあり、リレ
ー端子aは「閉状態」、リレー端子bは「開状態」にあ
る。そこで、スイッチ回路2を格納側(格納位置側)A
1,A2に投入して、COM端子1に正電圧、COM端
子2に負電圧を印加すると、NTCサーミスタNTCに
流れる電流は、シャント抵抗R及びコイルRCの並列回
路を通り、リレー端子a、モータM及びダイオードD2
を経てCOM端子2へと流れる。これによりモータMが
格納回転し、ミラーは格納方向に回動する。そして格納
位置に達すると、回動が機械的に停止されてモータ電流
が増大する(これをロック電流と称す)。これによりシ
ャント抵抗Rの両端に発生するシャント電圧が所定値
(ラッチングリレーの感知電圧)以上になるとラッチン
グリレーRYが動作してリレー接点a,bは図3に示す
状態になる。
【0025】本実施例では、シャント抵抗値を2Ωに設
定してロック電流が1アンペアーになり、シャント電圧
が2VになったときラッチングリレーRYが動作する様
に設定されている。なお図2の状態でスイッチ回路2を
起立側(起立位置側)B1,B2に投入しCOM端子2
に正電圧を印加しても、リレー接点bが「開状態」なの
でダイオードD2は逆バイアス接続となりモータは回転
しない。従って、間違って操作してもミラーは回動しな
いようになっている。
【0026】(2)ミラーが格納位置にある場合 この状態では制御回路4は図3に示す状態にあり、リレ
ー端子aは「開状態」、リレー端子bは「閉状態」とな
っている。そこでスイッチ回路2を起立側B1,B2に
投入して、COM端子2に正電圧を、COM端子1に負
電圧を印加すると、モータ電流は、リレー接点b、モー
タM、ダイオードD1、コイルRC及びシャント抵抗R
の並列回路を経てCOM端子1に流れる。これによりモ
ータMが起立回転し、ミラーは起立方向に回動する。そ
して起立位置に達すると、回動が機械的に停止され、ロ
ック電流が流れてラッチングリレーRYが迅速に作動し
て図2の状態になる。なお、図3の状態でスイッチ回路
2を格納側A1,A2に投入してCOM端子1に正電圧
を印加しても、リレー端子aが「開状態」なのでダイオ
ードD1は逆バイアス接続になりモータは格納回転しな
い。
【0027】(3) ミラーが前方の退避状態にある場
合 この状態は、本来格納位置又は起立位置にあるべきなの
に、障害物等により前方の退避状態に位置ズレした場合
である。起立位置から位置ズレした場合は、制御回路4
は図2の状態にある。従って、スイッチ回路2が格納側
A1,A2に投入されるとモータMは格納回転して、格
納位置で停止する。スイッチ回路2が起立側B1,B2
に投入されても上述したようにダイオードD2が、逆バ
イアス接続になるのでモータMは回転しない。なお、格
納位置から位置ズレした場合は、制御回路4は図3の状
態にある。このときは、ミラーは起立位置より前方にあ
る。しかし、制御回路4は図3の状態にあるので、ミラ
ーは格納側には動作しない。ここで一度スイッチを起立
側B1,B2に操作し、ミラーを前方位置で停止させ回
路を図2の状態に切り換えた後、スイッチを格納側A
1,A2に操作し、ミラーを格納位置に回動させる。
【0028】(4)ミラーが格納位置と起立位置との間
にある場合 格納位置から位置ズレした場合は、制御回路4が図3の
状態にあるので、スイッチ回路2を一旦起立側B1,B
2に投入して、起立位置に回復させる。また起立位置か
ら位置ズレした場合は、制御回路4が図2の状態にある
ので、スイッチ回路2を一旦格納側A1,A2に投入し
て格納位置に回復させる。
【0029】以上の動作をまとめたのが図4である。こ
のような状況で、ミラーが格納位置及び起立位置に達す
ると、ミラーの回動は機械的に停止し、同時にモータM
には大きな駆動電流が流れる。この駆動電流によりラッ
チングリレーが迅速に動作してモータMへの電力給電が
遮断される。モータMが正常に動作しているとき、即ち
ミラーが格納位置方向又は起立位置方向に回動している
ときに流れる駆動電流(正常動作電流)によりラッチン
グリレーが動作しないように、シャント抵抗により正常
動作電流の一部を分流させて誤動作を防止している。
【0030】ここでタイムラグがほとんどなく制御回路
が迅速に動作しミラー回動の駆動電力を遮断すると、例
えば、前述の様にミラー回動中に人が腕や手指等をミラ
ーに挟まれたような応急時にも、ミラーは回動を停止し
即座に駆動力も遮断されるので、腕や手指等を圧迫され
大きな怪我に結びつく心配はなくなる。なおモータMの
始動はスイッチ回路2の投入により行われるが、この時
突入電流が流れてラッチングリレーRYが誤動作する恐
れがある。そこで、先に述べたようにコンデンサー及び
NTCサーミスターNTCが接続され、当該突入電流を
緩和している。
【0031】上記説明におけるシャント抵抗Rはコイル
RCに並列接続されていた。しかし図5に示す様にして
もよい。同図5(a)は、コイルRCにダイオードD3
及びD4を互いに逆方向に接続されている。従って、ダ
イオードD3及びD4は互いにバイアス方向を補完し、
どの向きの電流も流すことが可能になっている。しか
し、順方向電流が流れるには、所謂PN接合におけるビ
ルトインポテンシャル以上の電圧が印加される必要があ
る。この電圧は0.6V程度(シリコン半導体の場合)
なので、突入電圧やノイズ等が入力しても、この電圧以
下ならば誤動作が防止できる様になる。
【0032】また同図5(b)はコイルRCの両端に順
方向が逆になるようにツェナーダイオードD5,D6を
直列接続したものである。シャント電圧が上昇し、ツェ
ナーダイオードD5,D6に係る電圧が大きくなると一
方のツェナーダイオードD5(D6)が先に動作し、そ
の後他方のツェナーダイオードD6(D5)が動作す
る。従ってどちらかのツェナーダイオードD5,D6
は、ツェナー降伏状態となり、この電圧は一般に大きな
電圧で生じるので突入電圧による誤動作を防止すること
が可能になる。
【0033】次に、上記制御回路を用いた電動格納式ド
アミラーについて説明する。図6は本発明に係る電動格
納式ドアミラーの部分断面図を示している。電動格納式
ドアミラー1は、軸部11を有したシャフト10とミラ
ー(不図示)及びプレートアウタ30が取り付けられた
フレーム15とが嵌合して構成されている。フレーム1
5の底部には、所定の高さhを持つ摺動部S、シャフト
10の軸部11と同軸に設けられた円環状のフレーム溝
17及び円弧状溝31が設けられ、プレートストッパ1
4が固着されている。また、シャフト10には摺動部S
が当接し摺動する摺動面Sa、フレーム溝17に緩嵌す
る凸状のシャフトリブ16、円弧状溝31に緩嵌し該円
弧状溝31の側壁に当接するシャフトストッパ32及び
ボール13が埋設された半球断面形状の穴12が設けら
れている。
【0034】さらに、シャフト10には、軸部11の軸
方向に移動可能で、その回りの回動が規制されたギヤ1
8(駆動手段)が設けられ、該ギヤ18にはフレーム1
5に固着されたギヤ19(駆動手段)が噛合している。
そしてギヤ18にはボールガイド21にガイドされたボ
ール22が当接し、該ボール22はロアワッシャ23を
介してスプリング26により下方向(ボール13方向)
に付勢されている。なお、スプリング26の他端はアッ
パワッシャ25及びプレート27により規制されてい
る。
【0035】図7はボール13が位置する面を上面にし
て描いたプレートストッパ14の斜視図で、段差部14
a,14bを有する2対の凹凸部が対称に設けられ、H
面(凸部)及びL面(凹部)を構成している。
【0036】上記構成に於て電動格納式ドアミラー1の
位置決め機構を詳細に説明する。図8はシャフト10、
ボール13及びプレートストッパ14の当接関係を説明
するために円環状のプレートストッパ14に沿って展開
した部分断面図で、図8(a)はミラーが起立位置に位
置した状態を示し、図8(b)は格納位置に位置した状
態を示している。モータMが駆動されるとギヤ19が回
動し、これと噛合するギヤ18が回転しようとする。し
かし上述したようにギヤ18は、シャフト10の軸回り
に対し固定されているのでフレーム15に固着されてい
るギヤ19がシャフト10の回りをフレーム15と共に
回動するようになる。そして、ミラーが起立位置の方向
に向かう場合は、プレートストッパ14の段差14aが
ボール13に当接し、モータMの回転が機械的に停止す
る。この回転の停止により増大する駆動電流により上述
したように制御装置4がモータMの電力供給を遮断す
る。
【0037】また、ミラーが格納位置の方向に向かう場
合は、シャフトストッパ32が円弧状溝31の溝端部
(溝の段差部)と当接し、モータMの回転が機械的に停
止して、制御装置4が働き電力供給が遮断される。さら
に、障害物等と接触した場合には、ボール13が段差1
4aを乗り越えてプレートストッパ14のH面を摺動す
る。そこで運転者は、制御装置4のスイッチ回路2を格
納側A1,A2、又は起立側B1,B2どちらかに投入
して、ミラーの位置を正しい位置になるようにする。
【0038】また図8に示されるようにボール13は、
プレートストッパ14のL面と間隙G1を有し、プレー
トストッパ14とシャフト10とは間隙G2を有して対
持している。この間隙G1,G2はフレーム15の摺動
面Saとシャフト10の摺動部Sが当接・摺動すること
により保持され、ボール13の頂部とプレートストッパ
14との摺擦を防止してプレートストッパ14の摩耗を
防いでいる。また摺動部Sと摺動面Saとの接触が面接
触となっているので、フレーム15のビビリ等の不安定
性が防止できると共にボール13が段差14aに当接
し、これを乗り越えようとした場合でもフレーム15の
傾斜を防止することが可能になっている。
【0039】なお、シャフト10に設けられたシャフト
リブ16は凸状に突起し、これにフレーム溝17が緩嵌
するため水、ホコリ、ゴミ等の異物の進入を防ぐことが
可能になっている。これにより、異物によるフレーム1
5の回動に対する不安定性が防止されている。
【0040】
【発明の効果】以上説明したようにラッチングリレーを
用いた制御装置を用いることにより、部品点数も少なく
簡単で、かつ、安価にドアミラーの位置制御が可能にな
った。また制御装置は運転室内のユニッ等に設けること
が可能になり、電動格納式ドアミラーの軽量化が図られ
た。さらに、ドアミラーの停止位置がモータの回転停止
と同時に行われるので、ミラーの停止位置精度が向上し
た。以上により電動格納式ミラーの品質が向上すると共
に信頼性が向上した。加えて応急時にもタイムラグがほ
とんどなく電力回路を遮断するためユーザの安全性も向
上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いたラッチングリレーの動作原理
を説明する図で、(a)はドアミラーが起立位置にある
状態、(b)はドアミラーが格納位置にある状態を示し
ている
【図2】 本発明に係る制御装置の回路図で、格納位置
への待機状態を示す図である。
【図3】 本発明に係る制御装置の回路図で、起立位置
への待機状態を示す図である。
【図4】 制御回路の状態とミラー位置の各状態におけ
るミラーの動作状況を示した図表である。
【図5】 図3または図4の回路に使用するラッチング
リレー部分の変形態様をしめすもので、(a)はコイル
に2個のダイオードを接続した状態、(b)はコイルに
2個のツエナーダイオードを接続した状態を示したもの
である
【図6】 本発明の実施例を説明する電動格納式ドアミ
ラーの部分断面図である
【図7】 図6に示されるプレートストッパ14の斜視
図である
【図8】 プレートストッパ14、ボール13及びシャ
フトの当接状態を説明する部分断面図で、(a)は起立
位置を示し、(b)は格納位置を示している
【図9】 従来より用いられている電動格納式ドアミラ
ーの部分分解斜視図である
【図10】 図9における枢支軸50の矢視IIの平面
図である
【図11】 図10の矢視IIIに沿って展開した部分
断面図である
【符号の説明】
1 電動格納式ドアミラー 2 スイッチ回路 3 制御回路 4 制御装置 10 シャフト 11 軸部 13 ボール 14 プレートストッパ 15 フレーム 16 シャフトリブ 17 フレーム溝 18,19 ギヤ(駆動手段) 29 フレーム位置検出手段 31 円弧状溝 32 シャフトストッパ h 摺動部の高さ c コンデンサー M モータ(駆動手段) R シャント抵抗 RY ラッチングリレー D1〜D4 ダイオード D5,D6 ツエナーダイオード NTC NTCサーミスター S 摺動部 Sa 摺動面
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−339039(JP,A) 特開 平4−110245(JP,A) 特開 平4−178184(JP,A) 特開 平2−290754(JP,A) 実開 平3−99660(JP,U) 実開 平5−44688(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 1/074

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミラーが設けられたミラーボデーを駆動
    手段により起立位置及び格納位置に回動させてなる電動
    格納式ドアミラーの制御装置において、 前記ミラーボデーを起立位置方向又は格納位置方向に回
    動させるべく、前記駆動手段に流す電流の極性を切換え
    るスイッチ回路と、 前記駆動手段に直列接続されたコイルを持つラッチング
    リレー及び、前記コイルに並列接続されたシャント抵抗
    を備え、前記ミラーボデーが回動して起立位置又は格納
    位置に達して前記駆動手段がロックされると、前記シャ
    ント抵抗で発生するシャント電圧が増大し、当該シャン
    ト電圧が前記ラッチングリレーの感知電圧より大きくな
    った際に前記ラッチングリレーが動作し前記駆動手段の
    電力供給を遮断すると共に、当該遮断状態を前記スイッ
    チ回路が切換えられるまで保持する制御回路とを有して
    なる、 ことを特徴とする電動格納式ドアミラーの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記シャント抵抗の抵抗値が、0.5
    2Ωに設定されてなる、 請求項1記載の電動格納式ドアミラーの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ラッチングリレーの感知電圧が、
    0.5〜2Vに設定されてなる、 請求項1記載の電動格納式ドアミラーの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ラッチングリレーと直列にNTCサ
    ーミスターが接続され、かつ、これらにコンデンサーが
    並列接続されて、前記スイッチ回路を投入した際に発生
    するモータを起動させるための突入電流を緩和してな
    る、 請求項1記載の電動格納式ドアミラーの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御回路が、電流の方向に拘わらず
    いづれか一方が順バイアス接続となるべく、順方向を互
    に逆にして並列接続され、かつ、前記コイルに直列接続
    された2つのダイオードを有し、これらが前記シャント
    抵抗と並列接続されてなる、 請求項1記載の電動格納式ドアミラーの制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御回路が、前記ラッチングリレー
    を間にして、順方向が相互に逆に接続された一対のツェ
    ナーダイオードを有し、該回路と平行に前記シャント抵
    抗が接続されてなる、 請求項1記載の電動格納式ドアミラーの制御装置。
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