JPH07308994A - チューブ容器胴部用積層シート - Google Patents
チューブ容器胴部用積層シートInfo
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- JPH07308994A JPH07308994A JP6125689A JP12568994A JPH07308994A JP H07308994 A JPH07308994 A JP H07308994A JP 6125689 A JP6125689 A JP 6125689A JP 12568994 A JP12568994 A JP 12568994A JP H07308994 A JPH07308994 A JP H07308994A
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- ethylene
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 特に香料や色素等を含有する内容物に対する
保存性に優れ、しかも柔軟性による風合いが良好で、高
級感のあるチューブ容器が得られるチューブ容器胴部用
積層シートを提供する。 【構成】 アクリルニトリル系樹脂フィルムからなる表
面層２と、印刷基材からなるプラスチックフィルム３
と、ポリエチレン樹脂、エチレン−メチルメタクリレー
ト共重合体樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体
樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の中から選択
されるいずれかの樹脂によるフィルムのドライラミネー
ト層４と、該フィルムと同一の樹脂による押し出し樹脂
層７と、バリヤー性層５と、アクリルニトリル系樹脂フ
ィルムからなる裏面層６との積層構成からなるチューブ
容器胴部用積層シート１。
保存性に優れ、しかも柔軟性による風合いが良好で、高
級感のあるチューブ容器が得られるチューブ容器胴部用
積層シートを提供する。 【構成】 アクリルニトリル系樹脂フィルムからなる表
面層２と、印刷基材からなるプラスチックフィルム３
と、ポリエチレン樹脂、エチレン−メチルメタクリレー
ト共重合体樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体
樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の中から選択
されるいずれかの樹脂によるフィルムのドライラミネー
ト層４と、該フィルムと同一の樹脂による押し出し樹脂
層７と、バリヤー性層５と、アクリルニトリル系樹脂フ
ィルムからなる裏面層６との積層構成からなるチューブ
容器胴部用積層シート１。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、練り歯みがき
等のトイレタリー用品、練りがらし，わさび等の食品、
化粧品，薬品，医薬部外品等のペースト状物を内填させ
るチューブ容器に関し、特に香料や色素等を含有する内
容物に対する保存性に優れ、しかも柔軟性による風合い
が良好で、高級感のあるチューブ容器が得られるチュー
ブ容器胴部用積層シートを提供する。
等のトイレタリー用品、練りがらし，わさび等の食品、
化粧品，薬品，医薬部外品等のペースト状物を内填させ
るチューブ容器に関し、特に香料や色素等を含有する内
容物に対する保存性に優れ、しかも柔軟性による風合い
が良好で、高級感のあるチューブ容器が得られるチュー
ブ容器胴部用積層シートを提供する。
【０００２】
【従来の技術】特に香料や色素等を含有する内容物に対
する保存性に優れたチューブ容器を得るためのチューブ
容器胴部用積層シートとして、表面側から裏面側に向か
って、アクリルニトリル系樹脂フィルムからなる表面層
と、ポリエチレンテレフタレートフィルム等の印刷基材
からなるプラスチックフィルムと、アルミニウム箔と、
アクリルニトリル系樹脂フィルムからなる裏面層とをド
ライラミネートした積層シートや、アクリルニトリル系
樹脂フィルムからなる表面層と、ポリエチレンテレフタ
レートフィルム等の印刷基材からなるプラスチックフィ
ルムと、酸化珪素の蒸着層を有するポリエチレンテレフ
タレートフィルムと、アクリルニトリル系樹脂フィルム
からなる裏面層とをドライラミネートした積層シートが
使用されている。
する保存性に優れたチューブ容器を得るためのチューブ
容器胴部用積層シートとして、表面側から裏面側に向か
って、アクリルニトリル系樹脂フィルムからなる表面層
と、ポリエチレンテレフタレートフィルム等の印刷基材
からなるプラスチックフィルムと、アルミニウム箔と、
アクリルニトリル系樹脂フィルムからなる裏面層とをド
ライラミネートした積層シートや、アクリルニトリル系
樹脂フィルムからなる表面層と、ポリエチレンテレフタ
レートフィルム等の印刷基材からなるプラスチックフィ
ルムと、酸化珪素の蒸着層を有するポリエチレンテレフ
タレートフィルムと、アクリルニトリル系樹脂フィルム
からなる裏面層とをドライラミネートした積層シートが
使用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】これらのチューブ容器
胴部用積層シートは、内容物に接触する樹脂層がアクリ
ルニトリル系樹脂フィルムからなるため、香料や色素等
の浸透性の高い物質を吸着する性質が無く、香料や色素
等を含有する内容物に対する保存性において優れた特性
を有する。
胴部用積層シートは、内容物に接触する樹脂層がアクリ
ルニトリル系樹脂フィルムからなるため、香料や色素等
の浸透性の高い物質を吸着する性質が無く、香料や色素
等を含有する内容物に対する保存性において優れた特性
を有する。
【０００４】しかしながら、アクリルニトリル系樹脂フ
ィルムは剛性が大きく、硬くパリパリした感触のもので
あることから、チューブ容器胴部が塩化ビニル樹脂製の
水道管のような感触になってしまうため、肉厚を薄くし
なければならない。したがって、ある程度の厚さを有
し、しかも柔軟な風合いを有する高級感のあるチューブ
容器が得られないという欠点がある。
ィルムは剛性が大きく、硬くパリパリした感触のもので
あることから、チューブ容器胴部が塩化ビニル樹脂製の
水道管のような感触になってしまうため、肉厚を薄くし
なければならない。したがって、ある程度の厚さを有
し、しかも柔軟な風合いを有する高級感のあるチューブ
容器が得られないという欠点がある。
【０００５】また、この積層シートに使用されているア
クリルニトリル系樹脂フィルムは、硬く脆いものである
ため、チューブ容器胴部のエンドシール部を超音波シー
ル法によって形成するような場合に、チューブ容器胴部
の内周面層をなすアクリルニトリル系樹脂フィルムのシ
ール部の端部が衝撃によって割れ易く、このことがチュ
ーブ容器内の内容物の洩れの原因になる。
クリルニトリル系樹脂フィルムは、硬く脆いものである
ため、チューブ容器胴部のエンドシール部を超音波シー
ル法によって形成するような場合に、チューブ容器胴部
の内周面層をなすアクリルニトリル系樹脂フィルムのシ
ール部の端部が衝撃によって割れ易く、このことがチュ
ーブ容器内の内容物の洩れの原因になる。
【０００６】さらに、先の積層シートは、アルミニウム
箔とアクリルニトリル系樹脂フィルムとの層間強度が低
く、このこともシール部からの内容物の洩れに繋る。
箔とアクリルニトリル系樹脂フィルムとの層間強度が低
く、このこともシール部からの内容物の洩れに繋る。
【０００７】これに対して本発明は、アクリルニトリル
系樹脂フィルムの有する香料や色素等の非吸着性を利用
するにも拘らず、柔軟性のある風合いの良好なチューブ
容器胴部が得られ、かつ、超音波シール法によるシール
部を形成しても、アクリルニトリル系樹脂フィルムにヒ
ビ割れが発生することの無いチューブ容器胴部用積層シ
ートを提供する。
系樹脂フィルムの有する香料や色素等の非吸着性を利用
するにも拘らず、柔軟性のある風合いの良好なチューブ
容器胴部が得られ、かつ、超音波シール法によるシール
部を形成しても、アクリルニトリル系樹脂フィルムにヒ
ビ割れが発生することの無いチューブ容器胴部用積層シ
ートを提供する。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面側から裏
面側に向かって、アクリルニトリル系樹脂フィルムから
なる表面層と、印刷基材からなるプラスチックフィルム
と、ポリエチレン樹脂、エチレン−メチルメタクリレー
ト共重合体樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体
樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の中から選択
されるいずれかの樹脂によるフィルムのドライラミネー
ト層と、該フィルムと同一の樹脂による押し出し樹脂層
と、バリヤー性層と、アクリルニトリル系樹脂フィルム
からなる裏面層との積層構成によるチューブ容器胴部用
積層シートからなる。
面側に向かって、アクリルニトリル系樹脂フィルムから
なる表面層と、印刷基材からなるプラスチックフィルム
と、ポリエチレン樹脂、エチレン−メチルメタクリレー
ト共重合体樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体
樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の中から選択
されるいずれかの樹脂によるフィルムのドライラミネー
ト層と、該フィルムと同一の樹脂による押し出し樹脂層
と、バリヤー性層と、アクリルニトリル系樹脂フィルム
からなる裏面層との積層構成によるチューブ容器胴部用
積層シートからなる。
【０００９】前記構成による本発明のチューブ容器胴部
用積層シートは、矩形状に打ち抜き成形された後、サイ
ドシール部をヒートシールによって形成し、積層シート
におけるアクリルニトリル系樹脂フィルムからなる裏面
層が内周面層となる筒状体に成形される。
用積層シートは、矩形状に打ち抜き成形された後、サイ
ドシール部をヒートシールによって形成し、積層シート
におけるアクリルニトリル系樹脂フィルムからなる裏面
層が内周面層となる筒状体に成形される。
【００１０】アクリルニトリル系樹脂フィルムからなる
表面層は、サイドシール部において、裏面層をなすアク
リルニトリル系樹脂フィルムとの間でヒートシールされ
るものであり、３０〜１００μ程度の厚さに形成され
る。
表面層は、サイドシール部において、裏面層をなすアク
リルニトリル系樹脂フィルムとの間でヒートシールされ
るものであり、３０〜１００μ程度の厚さに形成され
る。
【００１１】印刷基材からなるプラスチックフィルムと
しては、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、延
伸ポリプロピレンフィルム、延伸エチレン−ビニルアル
コール共重合体樹脂フィルム、延伸ナイロンフィルム等
が好適であり、特に薄肉のフィルムを利用し得ることか
ら、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが最も好
ましい。
しては、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、延
伸ポリプロピレンフィルム、延伸エチレン−ビニルアル
コール共重合体樹脂フィルム、延伸ナイロンフィルム等
が好適であり、特に薄肉のフィルムを利用し得ることか
ら、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが最も好
ましい。
【００１２】印刷基材となるプラスチックフィルムに対
して、ポリエチレン樹脂、エチレン−メチルメタクリレ
ート共重合体樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合
体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の中から選
択されるいずれかの樹脂によるフィルムがドライラミネ
ートされ、このフィルムに対してさらに該フィルムと同
一の樹脂による押し出し樹脂層が形成される。
して、ポリエチレン樹脂、エチレン−メチルメタクリレ
ート共重合体樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合
体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の中から選
択されるいずれかの樹脂によるフィルムがドライラミネ
ートされ、このフィルムに対してさらに該フィルムと同
一の樹脂による押し出し樹脂層が形成される。
【００１３】本発明のチューブ容器胴部用積層シートに
おいては、ポリエチレン樹脂、エチレン−メチルメタク
リレート共重合体樹脂、エチレン−ビニルアルコール共
重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の中か
ら選択されるいずれかの樹脂によるフィルムのドライラ
ミネート層と、該ドライラミネート層に該フィルムと同
一の樹脂によって押し出し積層されている樹脂層との存
在が、風合いを柔軟なものにする結果、高級感のあるチ
ューブ容器胴部用積層シートになる。
おいては、ポリエチレン樹脂、エチレン−メチルメタク
リレート共重合体樹脂、エチレン−ビニルアルコール共
重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の中か
ら選択されるいずれかの樹脂によるフィルムのドライラ
ミネート層と、該ドライラミネート層に該フィルムと同
一の樹脂によって押し出し積層されている樹脂層との存
在が、風合いを柔軟なものにする結果、高級感のあるチ
ューブ容器胴部用積層シートになる。
【００１４】また、ポリエチレン樹脂、エチレン−メチ
ルメタクリレート共重合体樹脂、エチレン−ビニルアル
コール共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂の中から選択されるいずれかの樹脂によるフィルムの
ドライラミネート層と、該ドライラミネート層に該フィ
ルムと同一の樹脂によって押し出し積層されている樹脂
層との存在が、シール部の形成を超音波を利用して行な
うようなときの衝撃を吸収する作用を果たす。
ルメタクリレート共重合体樹脂、エチレン−ビニルアル
コール共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂の中から選択されるいずれかの樹脂によるフィルムの
ドライラミネート層と、該ドライラミネート層に該フィ
ルムと同一の樹脂によって押し出し積層されている樹脂
層との存在が、シール部の形成を超音波を利用して行な
うようなときの衝撃を吸収する作用を果たす。
【００１５】ポリエチレン樹脂、エチレン−メチルメタ
クリレート共重合体樹脂、エチレン−ビニルアルコール
共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の中
から選択されるいずれかの樹脂によるフィルムのドライ
ラミネート層と、該ドライラミネート層に該フィルムと
同一の樹脂によって押し出し積層されている樹脂層とを
形成する樹脂としては、より一層良好な風合いを有する
柔軟なものが得られることから、特にエチレン−メチル
メタクリレート共重合体樹脂が好適である。
クリレート共重合体樹脂、エチレン−ビニルアルコール
共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の中
から選択されるいずれかの樹脂によるフィルムのドライ
ラミネート層と、該ドライラミネート層に該フィルムと
同一の樹脂によって押し出し積層されている樹脂層とを
形成する樹脂としては、より一層良好な風合いを有する
柔軟なものが得られることから、特にエチレン−メチル
メタクリレート共重合体樹脂が好適である。
【００１６】押し出し樹脂層は、例えばポリエチレン樹
脂の場合で２９０〜３２０℃程度、エチレン−メチルメ
タクリレート共重合体樹脂の場合で２５０〜３００℃程
度の押し出し温度で形成される。
脂の場合で２９０〜３２０℃程度、エチレン−メチルメ
タクリレート共重合体樹脂の場合で２５０〜３００℃程
度の押し出し温度で形成される。
【００１７】バリヤー性層としては、アルミニウム箔の
ような金属箔や無機酸化物の蒸着フィルム等が利用され
る。
ような金属箔や無機酸化物の蒸着フィルム等が利用され
る。
【００１８】無機酸化物の蒸着フィルムとしては、例え
ばポリエチレンテレフタレート，ポリエチレンナフタレ
ート，ポリビニルアルコール，ナイロン，ポリプロピレ
ン等の厚さ９〜５０μ程度の１軸延伸フィルムあるいは
２軸延伸フィルムに対して、酸化珪素，酸化錫，酸化亜
鉛，酸化インジュウム，酸化チタン，酸化アルミニウム
等による厚さ２０〜１５０Å程度の蒸着層を、真空蒸
着，スパッタリング，化学蒸着等を利用して形成したフ
ィルムが好適である。
ばポリエチレンテレフタレート，ポリエチレンナフタレ
ート，ポリビニルアルコール，ナイロン，ポリプロピレ
ン等の厚さ９〜５０μ程度の１軸延伸フィルムあるいは
２軸延伸フィルムに対して、酸化珪素，酸化錫，酸化亜
鉛，酸化インジュウム，酸化チタン，酸化アルミニウム
等による厚さ２０〜１５０Å程度の蒸着層を、真空蒸
着，スパッタリング，化学蒸着等を利用して形成したフ
ィルムが好適である。
【００１９】なお無機酸化物の蒸着フィルムとしては、
酸化珪素の蒸着フィルムが高バリヤー性が得られるため
に最も好ましい。
酸化珪素の蒸着フィルムが高バリヤー性が得られるため
に最も好ましい。
【００２０】バリヤー性層として無機酸化物の蒸着フィ
ルムを利用した場合には、チューブ容器内の内容物を透
視し得る透明性が得られ、かつ使用済みのものを焼却処
理に付したときに焼却残渣の発生が無く、環境保全の面
で好適である。
ルムを利用した場合には、チューブ容器内の内容物を透
視し得る透明性が得られ、かつ使用済みのものを焼却処
理に付したときに焼却残渣の発生が無く、環境保全の面
で好適である。
【００２１】アクリルニトリル系樹脂フィルムからなる
裏面層は、チューブ容器内の内容物に接する面であり、
厚さ３０〜１００μ程度に形成される。このアクリルニ
トリル系樹脂フィルムからなる裏面層には、香料や色素
等の浸透性物質を吸着する性質が無いことから、特に香
料や色素等を含有する内容物に対する保存適性が得られ
る。
裏面層は、チューブ容器内の内容物に接する面であり、
厚さ３０〜１００μ程度に形成される。このアクリルニ
トリル系樹脂フィルムからなる裏面層には、香料や色素
等の浸透性物質を吸着する性質が無いことから、特に香
料や色素等を含有する内容物に対する保存適性が得られ
る。
【００２２】
【作用】本発明のチューブ容器胴部用積層シートは、表
面側から裏面側に向かって、アクリルニトリル系樹脂フ
ィルムからなる表面層と、印刷基材からなるプラスチッ
クフィルムと、ポリエチレン樹脂、エチレン−メチルメ
タクリレート共重合体樹脂、エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の
中から選択されるいずれかの樹脂によるフィルムのドラ
イラミネート層と、該フィルムと同一の樹脂による押し
出し樹脂層と、バリヤー性層と、アクリルニトリル系樹
脂フィルムからなる裏面層との積層構成からなる。
面側から裏面側に向かって、アクリルニトリル系樹脂フ
ィルムからなる表面層と、印刷基材からなるプラスチッ
クフィルムと、ポリエチレン樹脂、エチレン−メチルメ
タクリレート共重合体樹脂、エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の
中から選択されるいずれかの樹脂によるフィルムのドラ
イラミネート層と、該フィルムと同一の樹脂による押し
出し樹脂層と、バリヤー性層と、アクリルニトリル系樹
脂フィルムからなる裏面層との積層構成からなる。
【００２３】しかして、本発明のチューブ容器胴部用積
層シートにおいては、硬くパリパリした感じを有するア
クリルニトリル系樹脂フィルムによる香料や色素等の非
吸着性を利用するものでありながら、ポリエチレン樹
脂、エチレン−メチルメタクリレート共重合体樹脂、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体樹脂、エチレン−酢
酸ビニル共重合体樹脂の中から選択されるいずれかの樹
脂によるフィルムのドライラミネート層と、該フィルム
と同一の樹脂による押し出し樹脂層との存在によって、
柔軟な風合いが現出する。
層シートにおいては、硬くパリパリした感じを有するア
クリルニトリル系樹脂フィルムによる香料や色素等の非
吸着性を利用するものでありながら、ポリエチレン樹
脂、エチレン−メチルメタクリレート共重合体樹脂、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体樹脂、エチレン−酢
酸ビニル共重合体樹脂の中から選択されるいずれかの樹
脂によるフィルムのドライラミネート層と、該フィルム
と同一の樹脂による押し出し樹脂層との存在によって、
柔軟な風合いが現出する。
【００２４】したがって、本発明のチューブ容器胴部用
積層シートは、香料や色素を含有する内容物に対する保
存性において極めて優れた作用を奏し、しかも柔軟な風
合いによる高級感がもたらされる。
積層シートは、香料や色素を含有する内容物に対する保
存性において極めて優れた作用を奏し、しかも柔軟な風
合いによる高級感がもたらされる。
【００２５】
【実施例】本発明のチューブ容器胴部用積層シートの具
体的な構成を実施例に基づいて説明する。
体的な構成を実施例に基づいて説明する。
【００２６】実施例１ ［図１］において、厚さ３０μのアクリルニトリル系樹
脂フィルムからなる表面層２と、厚さ１２μの２軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフィルムに印刷を付した印
刷基材３と、厚さ３０μのエチレン−メチルメタクリレ
ート共重合体樹脂フィルム４とをドライラミネートし、
第１の積層フィルムを得た。
脂フィルムからなる表面層２と、厚さ１２μの２軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフィルムに印刷を付した印
刷基材３と、厚さ３０μのエチレン−メチルメタクリレ
ート共重合体樹脂フィルム４とをドライラミネートし、
第１の積層フィルムを得た。
【００２７】他方、厚さ１０μのアルミニウム箔５と、
厚さ７０μのアクリルニトリル系樹脂フィルムからなる
裏面層６とをドライラミネートし、第２の積層フィルム
を得た。
厚さ７０μのアクリルニトリル系樹脂フィルムからなる
裏面層６とをドライラミネートし、第２の積層フィルム
を得た。
【００２８】しかる後に、第１の積層フィルムのエチレ
ン−メチルメタクリレート共重合体樹脂フィルム４面
と、第２の積層フィルムのアルミニウム箔５面とを、厚
さ２０μのエチレン−メチルメタクリレート共重合体樹
脂の溶融押し出し層（押し出し温度：２８０℃）７を介
して積層し、本発明の１実施例品である符号１で表示さ
れるチューブ容器胴部用積層シートを得た。
ン−メチルメタクリレート共重合体樹脂フィルム４面
と、第２の積層フィルムのアルミニウム箔５面とを、厚
さ２０μのエチレン−メチルメタクリレート共重合体樹
脂の溶融押し出し層（押し出し温度：２８０℃）７を介
して積層し、本発明の１実施例品である符号１で表示さ
れるチューブ容器胴部用積層シートを得た。
【００２９】実施例２ 実施例１のチューブ容器胴部用積層シートの製造工程に
おいて、アルミニウム箔の代わりに、ＳｉＯx 蒸着層を
有する厚さ１２μの２軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルムを使用し、その他の構成は実施例１のチュー
ブ容器胴部用積層シートの対応する部分と同一の構成か
らなる本発明の１実施例品であるチューブ容器胴部用積
層シートを得た。
おいて、アルミニウム箔の代わりに、ＳｉＯx 蒸着層を
有する厚さ１２μの２軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルムを使用し、その他の構成は実施例１のチュー
ブ容器胴部用積層シートの対応する部分と同一の構成か
らなる本発明の１実施例品であるチューブ容器胴部用積
層シートを得た。
【００３０】参考例 実施例１及び実施例２で得られたそれぞれのチューブ容
器胴部用積層シートを打ち抜き加工したブランク板を使
用し、サイドシール部を２１０℃、３ｓｅｃ．、３ｋｇ
／ｃｍ2 の熱溶着によって形成し、直径３５ｍｍ、高さ
１５０ｍｍのチューブ本体となる円筒体を、積層シート
における裏面樹脂層が内周面層となるようにして成形し
た。
器胴部用積層シートを打ち抜き加工したブランク板を使
用し、サイドシール部を２１０℃、３ｓｅｃ．、３ｋｇ
／ｃｍ2 の熱溶着によって形成し、直径３５ｍｍ、高さ
１５０ｍｍのチューブ本体となる円筒体を、積層シート
における裏面樹脂層が内周面層となるようにして成形し
た。
【００３１】次いで、該円筒体をチューブ容器成形用の
マンドレルに装着し、該円筒体の一方の端部に、常法に
よって、円錐台形状の肩部とそれに連続する細首の口頚
部とからなる頭部を、ポリエチレン樹脂の射出成形によ
って成形した。
マンドレルに装着し、該円筒体の一方の端部に、常法に
よって、円錐台形状の肩部とそれに連続する細首の口頚
部とからなる頭部を、ポリエチレン樹脂の射出成形によ
って成形した。
【００３２】頭部を有する円筒体をマンドレルから取り
外した後に、円筒体の他方の開放端部から市販の歯磨き
用ペースト１２０ｇを内填し、さらに該開放端部を２１
０℃、３ｓｅｃ．、３ｋｇ／ｃｍ2 の熱溶着により封緘
してエンドシール部を形成し、押し出しチューブ容器を
得た。
外した後に、円筒体の他方の開放端部から市販の歯磨き
用ペースト１２０ｇを内填し、さらに該開放端部を２１
０℃、３ｓｅｃ．、３ｋｇ／ｃｍ2 の熱溶着により封緘
してエンドシール部を形成し、押し出しチューブ容器を
得た。
【００３３】得られた押し出しチューブ容器は、柔軟性
に富み、風合いの良好な高級感を呈するものであった。
に富み、風合いの良好な高級感を呈するものであった。
【００３４】
【発明の効果】本発明のチューブ容器胴部用積層シート
によれば、香料や色素等の浸透性の高い物質の吸着が無
く、特にこれらのものを含有する内容物の保存性におい
て優れ、しかも柔軟な風合いによる高級感のある押し出
しチューブ容器になる。
によれば、香料や色素等の浸透性の高い物質の吸着が無
く、特にこれらのものを含有する内容物の保存性におい
て優れ、しかも柔軟な風合いによる高級感のある押し出
しチューブ容器になる。
【図１】本発明のチューブ容器胴部用積層シートの１例
を示す模型断面図である。
を示す模型断面図である。
１：チューブ容器胴部用積層シート ２：アクリルニトリル系樹脂フィルムからなる表面層 ３：印刷基材 ４：エチレン−メチルメタクリレート共重合体樹脂フィ
ルム ５：バリヤー性層 ６：アクリルニトリル系樹脂フィルムからなる裏面層 ７：エチレン−メチルメタクリレート共重合体樹脂の溶
融押し出し層
ルム ５：バリヤー性層 ６：アクリルニトリル系樹脂フィルムからなる裏面層 ７：エチレン−メチルメタクリレート共重合体樹脂の溶
融押し出し層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ３２Ｂ 27/00 Ｈ 8413−4Ｆ 27/28 １０１ 8413−4Ｆ １０２ 8413−4Ｆ 27/30 Ａ 8115−4Ｆ Ｂ６５Ｄ 35/10
Claims (1)
- 【請求項１】 表面側から裏面側に向かって、アクリル
ニトリル系樹脂フィルムからなる表面層と、印刷基材か
らなるプラスチックフィルムと、ポリエチレン樹脂、エ
チレン−メチルメタクリレート共重合体樹脂、エチレン
−ビニルアルコール共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂の中から選択されるいずれかの樹脂によ
るフィルムのドライラミネート層と、該フィルムと同一
の樹脂による押し出し樹脂層と、バリヤー性層と、アク
リルニトリル系樹脂フィルムからなる裏面層との積層構
成からなることを特徴とするチューブ容器胴部用積層シ
ート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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