JPH0730572U - 小型モータ - Google Patents

小型モータ

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JPH0730572U
JPH0730572U JP6393493U JP6393493U JPH0730572U JP H0730572 U JPH0730572 U JP H0730572U JP 6393493 U JP6393493 U JP 6393493U JP 6393493 U JP6393493 U JP 6393493U JP H0730572 U JPH0730572 U JP H0730572U
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holding member
brush holding
casing
motor
cover plate
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紀大 青柳
真治 古川
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Mabuchi Motor Co Ltd
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Mabuchi Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動と騒音が軽減した清粛な小型モータを提
供する。 【構成】 内周面20に固定子11が取付けられたケー
シング12と、このケーシングの内部に回転自在に配設
された回転子13とを備えた小型モータにおいて、前記
ケーシング12を、該ケーシングの内径寸法Dに対して
5乃至7%の厚み寸法t,t1 とした。また、小型モー
タには、ブラシ保持部材23及び蓋板19の少なくとも
いずれか一方に形成された収納部28内に配設されて、
前記ブラシ保持部材と前記蓋板との間に介在する弾性部
材29を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は小型モータに係り、特に自動車用空調装置等の自動車用電装機器、C Dプレーヤ等の音響・映像機器、及び小型カメラ等の光学精密機器などに使用さ れる小型モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
小型モータは、前記各種機器の他あらゆる分野で広く使用されており、小型軽 量薄型化、及び清粛化志向などの高性能化が進んでいる。
【0003】 小型モータは、ケーシングの内周面に固定子を取付け、その内方に回転子を配 設している。回転子の回転軸は、ケーシングに取付けられた軸受装置により回転 自在に支持されている。回転軸には整流子が設けられており、ケーシングに取付 けられたブラシが整流子と摺動係合している。 ケーシングは、金属製のハウジングと、ハウジングの開口部に嵌着された金属 製の蓋板とを備えており、蓋板にはブラシを保持するブラシ保持部材が取付けら れている。
【0004】 図13乃至図15は蓋板とブラシ保持部材との組立順序を示す図である。図1 3に示すように、蓋板1には貫通孔2が穿設されており、貫通孔2にブラシ保持 部材3の係止片4を挿入する。ブラシ保持部材3は合成樹脂等により一体的に形 成されている。
【0005】 図14に示すように、係止片4を貫通孔2に挿入してブラシ保持部材3を蓋板 1に密着させた状態で、係止片4に圧力Pを加えて係止片4の頭部を潰す。する と、係止片4は図15に示すように塑性変形してブラシ保持部材3が蓋板1に固 定される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように係止片4を塑性変形させることによりブラシ保持 部材3を蓋板1に固定した場合には、従来はブラシ保持部材3が蓋板1に密着さ れずにクリアランスが残って両部材間に所謂「ガタ」が発生することがある。
【0007】 また、材質の異なる蓋板1とブラシ保持部材3とは熱膨張率に差があるので、 自動車用空調装置や車載用のCDプレーヤなど温度変化の激しい環境の下で使用 される機器に設置される小型モータの場合には、係止片4による係止部に、温度 変化による微妙な膨張収縮変形が生じることがある。そうすると、係止部に微小 なクリアランスが発生し、モータ回転時間の経過とともに蓋板1とブラシ保持部 材3との間のガタが次第に大きくなる。 このようにガタが生じると、モータ回転によるブラシの振動がブラシ保持部材 3に伝わり、ブラシ保持部材3が振動して蓋板1と衝突を繰り返し、これにより 騒音(ノイズ)が発生する場合がある。
【0008】 また、例えば実開平1−120760号公報には騒音防止構造を有するモータ が提案されているが、ケーシングの厚みについては配慮されていないので振動及 び騒音がモータ外部に洩れる虞があった。また、振動及び騒音防止のための構造 が複雑で部品点数も多く、しかもブラシ保持部材と蓋板との固定状態が不安定に なる可能性があった。
【0009】 本考案は、斯かる課題を解決するためになされたもので、振動と騒音を軽減し て清粛にさせることができる小型モータを提供することを目的とする。 また、ブラシ保持部材がガタつくことなく蓋板に常に安定した状態で取付けら れる小型モータを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本考案は、内周面に固定子が取付けられたケーシ ングと、このケーシングの内部に回転自在に配設された回転子とを備えた小型モ ータにおいて、前記ケーシングを、該ケーシングの内径寸法に対して約5乃至約 7%の厚み寸法としたものである。
【0011】 また、本考案に係る小型モータは、内周面に固定子が取付けられたハウジング と、このハウジングの開口部に装着された蓋板と、この蓋板及び前記ハウジング により囲まれたモータ内部に回転自在に配設された回転子と、この回転子の整流 子に摺接するブラシを保持し、係止片を塑性変形させて前記蓋板に取付けられた ブラシ保持部材と、このブラシ保持部材及び前記蓋板の少なくともいずれか一方 に形成された収納部内に配設されて、前記ブラシ保持部材と前記蓋板との間に圧 縮状態で介在する弾性部材とを備えているが、前記ハウジング及び前記蓋板を、 前記ハウジングの内径寸法に対して約5乃至約7%の厚み寸法にすることが好ま しい。
【0012】
【作用】
本考案においては、ケーシングの厚み寸法を従来より大幅に厚くしたので、モ ータ内部で発生する振動や騒音はケーシングによって遮断されることとなり、モ ータ外部には洩れにくい。 また、本考案においては、ブラシ保持部材と蓋板との間に弾性部材を介在させ たので、弾性変形した弾性部材の弾撥力によりブラシ保持部材と蓋板とは互いに 離隔する方向に常に付勢されていることとなる。従って、ブラシ保持部材と蓋板 との間の係止部にクリアランスがあっても、モータ回転中にブラシ保持部材がガ タつくことはない。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1乃至図12を参照して説明する。 図1乃至図9は本考案の一実施例を示す図であり、まず最初に、図3乃至図5 により本考案に係る小型モータの全体の構成を説明する。 図3は小型モータの外観を示す斜視図、図4は図3の小型モータの側面図、図 5は図4のV−V線(L1 乃至L7 線)による正面断面図である。
【0014】 図示するように、小型モータ10は、内部に固定子11が取付けられたケーシ ング12と、ケーシング12の内部に回転自在に配設された回転子13とを備え ており、回転子13の回転軸16は、ケーシング12に設けられた軸受装置14 ,15により回転自在に支持されている。
【0015】 ケーシング12は、有底中空筒状に形成されたハウジング17と、ハウジング 17の開口部18に装着された蓋板19とを備えており、ハウジング17及び蓋 板19は、軟鋼を素材とした冷間圧延鋼板(例えば亜鉛メッキ鋼板)のような金 属材料によって形成されている。
【0016】 ハウジング17及び蓋板19を金属製にすることにより、温度変化による変形 量を少なくして、それぞれの中心部に軸受装置14,15を圧入して組込んだ場 合の軸受部の正確なセンター位置を実現している。なお、蓋板19としては加工 し易い金属材料であれば前記鋼板の他、アルミニウム板、ステンレス板その他い ずれの金属製の板材であってもよい。
【0017】 固定子11は、ハウジング17の円筒状の内周面20に固着されており、例え ばプラスチックマグネット又は焼結磁石のような磁性材料により形成された、C 形円筒形状の永久磁石または一対のアークセグメント状の永久磁石からなってい る。 蓋板19及びハウジング17により囲まれたモータ内部34に回転自在に配設 された回転子13は、回転中心となる中心軸の方向に延びる回転軸16と、回転 軸16に取付けられ電機子巻線がコイル状に巻回されたコア21と、回転軸16 に取付けられるとともに電機子巻線に電気的に接続された整流子22とを備えて いる。コア21は、固定子11に対して所定のギャップを介してその内方に配置 されている。
【0018】 蓋板19には、ブラシ保持部材23が、係止片32を塑性変形させて取付けら れている。ブラシ保持部材23は、例えば絶縁性の合成樹脂又はガラス繊維入り 合成樹脂などの絶縁材料により形成されており、回転子13の整流子22に摺接 するブラシ24を保持している。
【0019】 導体の材料により形成された複数組(例えば2組)のブラシ24は、整流子2 2に摺接して電流を流すようになっており、各ブラシ24にそれぞれ電気的に接 続された複数(例えば一対)の接続端子25がブラシ保持部材23に取付けられ 、各接続端子25の各端部26が蓋板19の表面27から外方に突出している。
【0020】 本考案の小型モータには、ブラシ保持部材23及び蓋板19の少なくともいず れか一方に形成された収納部28内に配設されて、ブラシ保持部材23と蓋板1 9との間に圧縮状態で介在する弾性部材としてのゴム片29が設けられており、 本実施例の収納部28は、蓋板19の裏面30に対向するブラシ保持部材23の 表面31側に窪み状に形成されている。
【0021】 軸受装置15の金属製のラジアル軸受15aは回転軸16をラジアル方向に対 して、スラスト軸受15bは回転軸16をスラスト方向に対して、それぞれ回転 自在に支持している。スラスト軸受15bは円形の合成樹脂製の板であり、ラジ アル軸受15aと蓋板19の有底凹部41との間に装着されている。
【0022】 本考案ではケーシング12を、ケーシング12の内径寸法Dに対して約5乃至 約7%の厚み寸法としており、本実施例では例えば内径寸法Dが約23mmの場合 のハウジング17の厚み寸法tを1.2mm、蓋板19の厚み寸法t1 を1.4mm にしている。この場合のケーシング12及び蓋板19の厚み寸法t,t1 は、内 径寸法Dに対してそれぞれ約5.3%及び6.1%となっている。厚み寸法t, t1 が内径寸法Dに対して7%を超える場合には小型モータ10の重量が重くな りすぎるので、厚み寸法t,t1 としては約7%以下が好ましい。
【0023】 なお、内径寸法Dが前記と同寸法の場合の従来のモータのハウジング及び蓋板 には例えば0.8mmの厚み寸法t,t1 の金属板を用いており、この場合には内 径寸法Dに対する厚み寸法t,t1 の割合は約3.5%である。そのため、従来 は振動及び騒音がモータ外部に洩れていた。
【0024】 前記構成を有する小型モータ10においては、接続端子25からブラシ24及 び整流子22を介してコア21の電機子巻線に電流を流せば、一対の永久磁石か らなる固定子11によって形成されている磁界中に存在する回転子13に回転力 が付与されて回転子13は回転運動をする。これにより、小型モータ10は、回 転する回転軸16を介して、図示しない自動車用空調装置などを駆動する。
【0025】 次に、蓋板19及びブラシ保持部材23の構造について説明する。 図1は蓋板19とブラシ保持部材23の組立分解斜視図、図2は図1の組立後 の状態を示す斜視図、図6は図4のVI−VI線による部分断面図である。図7及び 図8は本実施例の動作を示す図で、図7は組立前の状態を示す部分断面図、図8 は組立後の状態を示す部分断面図である。
【0026】 図1に示すように、蓋板19には複数(例えば4箇所)の貫通孔40が穿設さ れており、蓋板19の中心部には、軸受装置15を収納するための有底凹部41 が一体的に形成されている。外周縁部50の近傍には、複数(例えば一対)の長 円状の長孔42が貫通形成されている。
【0027】 ブラシ保持部材23の中央部には、回転軸16及び整流子22を配設するため の大径の孔43が貫通形成されており、孔43の外方には複数(例えば一対)の 収納部28が、互いに平行にかつ中心点Cに対して点対称の位置に形成されてい る。収納部28は表面31に矩形状に開口した有底凹部であり、収納部底面44 に一体的に形成された一本の凸片部45が長手方向に延設されている。
【0028】 収納部28内に配設される弾性部材は、弾力性を有するゴムまたは合成樹脂な どの弾性体により形成されるかあるいはコイルスプリングであり、本実施例では 直方体形状を有するゴム片29を用いている。 ゴム片29の平面寸法は収納部28の開口部46の寸法より僅かに小さくなっ ており、高さ寸法は、図7に示すように、ゴム片29を凸片部45の上に乗せた ときゴム片29がブラシ保持部材表面31より所要距離Bだけ上方に出るような 寸法になっている。
【0029】 ブラシ保持部材23の外周縁部51の近傍には、表面31より僅かに高い位置 の支持表面47を有する一対の支持台部48が段状に一体的に形成されている。 支持台部48には、蓋板19の貫通孔40に嵌合する複数(例えば合計4個)の 円柱状の係止片32と、蓋板19の長孔42に嵌合する複数(例えば一対)の長 円状の接続端子支持部49とが、支持表面47から上方に突出して一体的に形成 されている。接続端子支持部49は接続端子25を保持している。
【0030】 蓋板19とブラシ保持部材23との組立順序は前述の図13乃至図15に示す 順序と基本的には同じであるが、本実施例においては、まず、各ゴム片29を各 収納部28内にそれぞれ装着して図7に示すように凸片部45上に置く。そして 、各係止片32を各貫通孔40内にそれぞれ挿入し、各接続端子支持部49を各 長孔42内にそれぞれ挿入する。
【0031】 次に、蓋板裏面30と支持表面47とを密着させると、各係止片32の頭部が 蓋板表面27から外方に突出した状態になる。この状態で、図2及び図14に示 すように係止片32の上方から治具等で圧力Pを加えて各係止片32の頭部32 aを潰す。すると、係止片頭部32aは塑性変形をして横に広がり、蓋板19と ブラシ保持部材23とが密着して固定される。
【0032】 これにより、ゴム片29は、図8に示すように弾性変形してブラシ保持部材2 3と蓋板19との間に圧縮状態で介在することとなる。ゴム片29の弾性力によ り、ブラシ保持部材23と蓋板19とは互いに離隔するような方向に常に付勢さ れる。 この状態においては、蓋板裏面30には支持表面47が密着しているので、支 持表面47より僅かに低くなっている表面31と蓋板裏面30との間には所定寸 法dの空間が常に確保されることとなり(図8)、広い面積の表面31が蓋板裏 面30に直接衝突することを防止している。
【0033】 上述のように、係止片頭部32aを潰すことにより蓋板19とブラシ保持部材 23とを組立た場合に、図6に示すように、組立当初から蓋板裏面30と支持表 面47とが密着できずにクリアランスeが生ずる場合がある。また、上述のよう な環境温度変化を原因として蓋板19及びブラシ保持部材23の微妙な収縮また は変形によって蓋板裏面30と支持表面47との間にクリアランスeができてガ タが大きくなることがある。
【0034】 このような場合であっても、ゴム片29が蓋板19に対してブラシ保持部材2 3をモータ内方に常に付勢しているので、モータ回転時にブラシ24が振動して ブラシ保持部材23を振動させても、ブラシ保持部材23が蓋板19に対して衝 突を繰り返すことはない。
【0035】 前記構成において、小型モータ10の回転子13が回転すると、整流子22と ブラシ24の摺動によりブラシ24が機械的に振動し、接続端子25からブラシ 保持部材23、蓋板19、ハウジング17へと振動が順に伝達する。 しかしながら、ハウジング17及び蓋板19の厚み寸法t,t1 を従来より大 幅に厚くするとともに、ゴム片29を設けることにより、ブラシ保持部材23が 蓋板19に対して衝突を繰り返すことがないので、モータ外部に洩れる振動と騒 音を軽減してモータ10を静粛にさせることができる。
【0036】 また、ブラシ保持部材23はガタつくことなく蓋板19に常に安定状態で保持 される。さらに、モータ組立時にはゴム片29を収納部28内に装着するだけで よいので、組立作業も簡単である。
【0037】 次に、表1及び図9により本考案の実験結果について説明する。なお本実験で は、ガラス繊維入り合成樹脂製のブラシ保持部材23には、旭化成工業株式会社 製の商品名「66ナイロン」を使用した。
【0038】
【表1】
【0039】 表1において、ケース1は従来の小型モータを、ケース2及びケース3は本考 案の小型モータをそれぞれ示している。図9はモータ騒音の測定場所を示す説明 図であり、4000RPM の回転数で回転する無負荷状態の小型モータをスポンジ 60上に載置し、小型モータから10cm離れた場所におけるモータ騒音を騒音測 定器により測定した。符号S1 ,S2 ,S3 は、出力軸側、ケーシング側面側、 反出力軸側の測定場所をそれぞれ示している。
【0040】 表1から分かるように、従来品の小型モータを示すケース1では、ハウジング 及び蓋板の厚み寸法が0.8mmであり、この場合のモータ騒音は35.0乃至4 1.0dBと大きくなっている。ところが、本考案の小型モータ10を示すケース 2では、ハウジング17の厚み寸法tを1.2mm、蓋板19の厚み寸法t1 を1 .4mmにしたので、モータ騒音は29.5乃至34.0dBとなり大幅に軽減され ていることが分かる。
【0041】 更に、本考案の小型モータ10を示すケース3では、各厚み寸法t,t1 をケ ース2と同じにしており、且つ弾性部材としてのゴム片29をブラシ保持部材2 3と蓋板19との間に介在させたので、モータ騒音も25.5乃至31.5dBと なり、さらに大幅に軽減されている。
【0042】 図10及び図11は本考案の他の実施例の動作を示す図で、図10は組立前の 状態を示す部分断面図で図7相当図、図11は組立後の状態を示す部分断面図で 図8相当図である。
【0043】 本実施例においては、弾性部材として円柱形のゴム片29aを収納部28内に 装着しており、前記実施例と同様の作用効果を奏する。また、ゴム片29aの断 面が円形であるので、ゴム片29aを収納部28内に装着するときゴム片29a の周方向の姿勢を考慮する必要がなくなり、組立作業が更に容易になる。 なお、弾性部材の形状としては、上述のゴム片29,29aのような直方体形 状や円柱形のほか三角柱形等どのような形であってもよい。
【0044】 図12は本考案の更に他の実施例を示す図であり、組立後の状態を示す部分断 面図で図8相当図である。 本実施例では、ブラシ保持部材23の収納部28bの底面44bに形成する凸 状部45bを複数本(例えば2本)一体的に形成しているが、この部分以外の収 納部28bの構造は前記収納部28と同様である。。このようにすれば、直方体 形状のゴム片29を収納部28b内に装着したときゴム片29が横に傾く虞がな くなり、ゴム片29の姿勢が安定する。なお本実施例においても、最初の実施例 と同様の作用効果を奏する。
【0045】 ところで、前記各実施例では収納部28,28bをブラシ保持部材23に形成 した場合を示したが、収納部を蓋板19に、又はブラシ保持部材23及び蓋板1 9の双方に形成してもよい。 なお本考案は、上述のような断面円形の丸形の小型モータ10のほか、平行面 を形成する一対のフラット部がケーシングに形成されたタイプの小型モータにも 適用することができる。
【0046】 また、前記実施例は小型直流モータの場合について説明したが、ケーシング1 2を厚くする構成に関しては、交流モータ、ステッピングモータ及びその他のタ イプの小型モータにも適用することができる。 なお、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0047】
【考案の効果】
本考案は上述のようにケーシングを厚くしたので、小型モータの振動と騒音を 軽減して清粛にさせることができる。 また、ブラシ保持部材と蓋板との間に弾性部材を介在させたので、ブラシ保持 部材がガタつくことなく蓋板に常に安定した状態で保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1乃至図9は本考案の一実施例を示す図で、
図1は蓋板とブラシ保持部材の組立分解斜視図である。
【図2】図1の組立後の状態を示す斜視図である。
【図3】小型モータの外観を示す斜視図である。
【図4】図3の小型モータの側面図である。
【図5】図4のV−V線による正面断面図である。
【図6】図4のVI−VI線による部分断面図である。
【図7】図7及び図8は本実施例の動作を示す図で、図
7は組立前の状態を示す部分断面図である。
【図8】組立後の状態を示す部分断面図である。
【図9】モータ騒音の測定場所を示す説明図である。
【図10】図10及び図11は本考案の他の実施例の動
作を示す図で、図10は組立前の状態を示す部分断面図
である。
【図11】組立後の状態を示す部分断面図である。
【図12】本考案の更に他の実施例を示す図で、組立後
の状態を示す部分断面図である。
【図13】図13乃至図15は従来及び本考案における
蓋板とブラシ保持部材との組立順序を示す図で、図13
は組立前の状態の説明図である。
【図14】組立途中の状態の説明図である。
【図15】組立後の状態の説明図である。
【符号の説明】
1,19 蓋板 3,23 ブラシ保持部材 4,32 係止片 10 小型モータ 11 固定子 12 ケーシング 13 回転子 17 ハウジング 18 開口部 20 内周面 22 整流子 24 ブラシ 28,28b 収納部 29,29a ゴム片(弾性部材) 34 モータ内部 D 内径寸法 t,t1 ケーシングの厚み寸法
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面(20)に固定子(11)が取付
    けられたケーシング(12)と、このケーシングの内部
    に回転自在に配設された回転子(13)とを備えた小型
    モータにおいて、 前記ケーシング(12)を、該ケーシングの内径寸法
    (D)に対して5乃至7%の厚み寸法としたことを特徴
    とする小型モータ。
  2. 【請求項2】 内周面(20)に固定子(11)が取付
    けられたハウジング(17)と、 このハウジングの開口部(18)に装着された蓋板
    (1,19)と、 この蓋板及び前記ハウジングにより囲まれたモータ内部
    (34)に回転自在に配設された回転子(13)と、 この回転子(13)の整流子(22)に摺接するブラシ
    (24)を保持し、係止片(4,32)を塑性変形させ
    て前記蓋板に取付けられたブラシ保持部材(3,23)
    と、 このブラシ保持部材及び前記蓋板の少なくともいずれか
    一方に形成された収納部(28,28b)内に配設され
    て、前記ブラシ保持部材と前記蓋板との間に介在する弾
    性部材(29,29a)とを備えたことを特徴とする小
    型モータ。
  3. 【請求項3】 前記ハウジング及び前記蓋板を、前記ハ
    ウジングの内径寸法(D)に対して約5乃至約7%の厚
    み寸法としたことを特徴とする請求項2記載の小型モー
    タ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001033699A1 (fr) * 1999-11-02 2001-05-10 Mabuchi Motor Co., Ltd. Moteur de petite taille
JP2012217305A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Nsk Ltd ブラシモータ及び電動パワーステアリング装置

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