JP3124691B2 - 回転機の磁石固定構造 - Google Patents

回転機の磁石固定構造

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JP3124691B2
JP3124691B2 JP06301326A JP30132694A JP3124691B2 JP 3124691 B2 JP3124691 B2 JP 3124691B2 JP 06301326 A JP06301326 A JP 06301326A JP 30132694 A JP30132694 A JP 30132694A JP 3124691 B2 JP3124691 B2 JP 3124691B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータまたは発電機な
どの回転機に関し、特に、界磁を形成する永久磁石が固
定子側に固定される磁石の固定構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、回転機であるモータの界磁を形成
する永久磁石が接着剤等を使用せずに固定子側に固定さ
れたものとして、例えば、公開実用新案昭和61年15
6475号公報が知られている。
【0003】この公報に示されたモータは、図9および
図10に示されるように有底円筒状で両側面を偏平にし
たモータヨーク(以下単にヨークと称す)1の一端開口
にハウジング3の嵌着部3aを嵌着してモータケースを
構成している。また、上記ヨーク1の円弧状部分に沿っ
て一対の永久磁石2を配設し、永久磁石2の内周面に対
向して巻線7が施された電機子6が配置されている。
【0004】上記永久磁石2のヨーク1への固定は、ヨ
ーク1の周壁の中央部にその一部を切起して突片9を形
成し、この突片9に上記永久磁石2の一方の対向する側
端面を当接させると共に、上記永久磁石2の他方の側端
面間に一対の脚部5aを有するU字状のばね体5を配設
して永久磁石2を周方向に支持している。さらに、上記
ばね体5の軸方向への位置決めは、ヨーク1の周壁の端
部に形成した突片8で行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、永久磁
石2のヨーク1への固定強度としては、ばね体5の周方
向(ばね体5の一対の脚部5aが互いに開く方向)への
作用力に大きく依存しているため、モータに衝撃力や急
激な加速度の増減が作用すると、上記ばね体5の作用力
に抗してばね体5の脚部5aが内側(ばね体5の一対の
脚部5aが互いに接近する方向)に撓み、永久磁石2の
固定位置がズレたり、永久磁石2がヨーク1から脱落し
たりする恐れがあった。そこで本発明は上記問題点を解
決し、接着剤等を使用せず、永久磁石を回転機の固定子
側に固定し、しかも、回転機に衝撃力や急激な加速度の
増減が作用しても永久磁石の固定位置がズレたり、永久
磁石が脱落したりすることのない回転機の磁石固定構造
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。ただし、下記
各手段の括弧内の符号は、後述する実施例に記載の具体
的手段との対応関係を示すものであり、これに限定され
るものではない。請求項1の発明では、回転子(10)
の周りに対向する一対の磁石(12,12)を筒状のケ
ース(14)の内周壁面(16)に密着して配置し、前
記磁石(12)が互いに隣接した一方の側面(12a,
12a)に対し前記ケース(14)の内側に突出形成さ
れた突起(20)をそれぞれ当接せしめると共に、磁石
(12)の互いに隣接した他方の側面(12b,12
b)間に一対の脚片(22a,22a)が互いに外方
向に弾性力を作用する略Uもしくは略V字状の弾性部材
(22)を配設して該脚片(22a,22a)を前記他
方の側面(12b,12b)に対してそれぞれ当接せし
め、磁石(12)をケース(14)に固定する回転機の
磁石固定構造において、前記ケース(14)の開口部分
は該開口部分に対応した一つのハウジング(26)の
嵌合部(28)が嵌合され、その嵌合状態において、
記弾性部材(22)の一対の脚片(22a,22a)の
脚端部(22b22b)が前記ケース(14)の内周
壁面(16)と前記一つのハウジング(26)の嵌合部
(28)との間で保持されると共に当該一つのハウジ
ング(26)の嵌合部(28)から突出して形成された
突起(30)が前記弾性部材(22)の一対の脚片(2
2a,22a)の前記脚端部(22b22b)の間に
配設されて前記脚片(22a,22a)の互いに近接す
る方向への撓みを抑制する構成としたことを特徴とす
る。
【0007】請求項2記載の発明では、回転子(10)
の周りに対向する一対の磁石(12,12)を筒状のケ
ース(14)の内周壁面(16)に密着して配置し、磁
石(12)が互いに隣接した側面(12a,12a,1
2b,12b)間に一対の脚片(22a,22a)が
互いに外方向に弾性力を作用する略Uもしくは略V字状
の弾性部材(22)をそれぞれ配設して該脚片(22
a,22a)を前記互いに隣接した側面(12a,12
a,12b,12b)に対してそれぞれ当接せしめ、
石(12)をケース(14)に固定する回転機の磁石固
定構造において、前記ケース(14)の開口部分には該
開口部分に対応した一つのハウジング(26)の嵌合部
(28)が嵌合され、その嵌合状態において、前記弾性
部材(22)の一対の脚片(22a,22a)の前記脚
端部(22b22b)が前記ケース(14)の内周壁
面(16)と前記一つのハウジング(26)の嵌合部
(28)との間で保持されると共に当該一つのハウジ
ング(26)の嵌合部(28)から突出して形成された
突起(30)が前記弾性部材(22)の一対の脚片(2
2a,22a)の前記端部(22b22b)の間に
配設されて前記脚片(22a,22a)の互いに近接す
る方向への撓みを抑制する構成としたことを特徴とす
る。
【0008】請求項3記載の発明では、上記請求項1ま
たは請求項2記載の発明において、前記ハウジング(2
6)の前記嵌合部(28)から突出して形成された前記
突起(30)は、前記一対の脚片(22a,22a)
脚端部(22b、22b)を互いに外方向に押圧するこ
とを特徴とする。
【0009】
【作用効果】請求項1記載の発明によれば、上記技術的
手段を有しているため、弾性部材の弾性力が作用してケ
ースの内側に突出形成された突起に一対の磁石が押しつ
けられてケースの内周壁面に密着して固定配置される。
この弾性部材の一対の脚の脚端部の間にハウジングの
嵌合部の突起を配設しているので、回転機に衝撃力また
は急激な加速度の増減が作用して、弾性部材の弾性力に
抗して弾性部材が内側(脚が互いに近接する方向)に
撓もうとしても、弾性部材の脚がこの突起に規制され
て撓まない。これにより、弾性部材の弾性力を超えた力
が弾性部材に作用しても磁石をケースの内周壁面に密着
して所定の位置に固定配置された状態を維持できる。
【0010】請求項2記載の発明によれば、上記技術的
手段を有しているため、一対の磁石の隣接する側面間に
それぞれ配置された弾性部材の弾性力によるケースの内
周壁面への磁石の固定配置がなされる。この各弾性部材
の一対の脚の脚端部の間にハウジングの嵌合部の突起
を配設しているので、回転機に衝撃力または急激な加速
度の増減が作用して、弾性部材の弾性力に抗して弾性部
材が内側(脚が互いに近接する方向)に撓もうとして
も、弾性部材の脚がこの突起に規制されて撓まない。
これにより、弾性部材の弾性力を超えた力が弾性部材に
作用しても磁石をケースの内周壁面に密着して所定の位
置に固定配置された状態を維持できる。
【0011】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1または請求項2記載の技術的手段に、さらに上記術的
手段を有しているため、弾性部材の弾性力に抗して弾性
部材が内側(脚部が互いに接近する方向)に撓もうとす
るのをハウジングの嵌合部の突起で規制するだけでな
く、この突起が、磁石を固定している弾性部材の弾性力
を助長すべく、弾性部材の脚部を外方向(弾性部材の一
対の脚部が互いに開く方向)に永久磁石が割れない範囲
内の押圧力で積極的に押圧している。これにより、弾性
部材の弾性力を増加させることなく、ケースの内周壁面
へ磁石をより強固に固定することができる。
【0012】従って、接着剤等を使用せず、磁石を回転
機の固定子側に固定し、しかも、回転機に衝撃力や急激
な加速度の増減が作用しても磁石の固定位置がズレた
り、磁石が脱落したりすることを防止できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例について、図1乃至
図6を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例を適
用したウォーム減速機付きモータの一部を破断して示し
た全体構成であり、この種のモータは、自動車などの車
両においてパワーウインド、パワーシートなどの装置に
多数使用されている。
【0014】第1実施例のウォーム減速機付きモータ
は、一方に開口部24を有した有底円筒状のヨーク14
と、ブラシホルダ41が樹脂にて一体に形成されたハウ
ジング26とによって、モータの外枠を構成している。
上記ブラシホルダ41は、整流子40に接触するブラシ
42を案内保持し、ブラシ42の背面(モータの外側)
から整流子40に向けてトーションバネで押圧してい
る。このトーションバネは、コイルスプリング、板バ
ネ、メガネスプリング等に置換することもできる。
【0015】ヨーク14は、図2乃至図4に示されるよ
うに、鉄などの磁性金属材料からなる金属鋼板をプレス
加工等により一方に開口部24を有する略有底円筒状に
形成されている。詳しくは、ヨーク14の周壁が、一対
の対向する平面部70とこの平面部70に連続した一対
の対向する円弧状の円弧部80とを有し、図2の回転軸
の軸線を法線とする断面の形状は、図4に示されるよう
に偏平した円形状を成している。また、ヨーク14の底
部の中央部分には更に小径の円筒部が形成され、その内
周面に焼結含油軸受35が圧入固定されている。ヨーク
14の底部近傍の周面には、ヨークの内周壁面16に固
定される永久磁石12の軸方向固定位置を決定するため
の段部15が、上記プレス加工時にヨークの内周壁面1
6より内側に突出して形成されている。また、開口部2
4には、フランジ部60が形成され、このフランジ部6
0の一部分を外周方向へ突出させて、ハウジング26と
ネジにより締結固定するためのネジ孔が形成された一対
の締結部60aが形成されている。
【0016】ヨーク14の円弧部80には、その内周壁
面16にそれぞれ永久磁石12が密着して配置されてい
る。この永久磁石12は、焼結法によりフェライト磁性
粉を円弧状に湾曲した板状の形に焼き固めて形成されて
いる。永久磁石12の一方の側面12a、すなわち、ヨ
ークの内周壁面16に配置されたときに永久磁石12の
互いに隣接する一方の側面12aは、それぞれヨークの
内周壁面より内側に突出して形成された磁石固定用の突
起20に当接されている。この磁石固定用の突起20
は、ヨークの内周壁面16に配置された永久磁石12が
周方向へ動かないよう位置決めしており、ヨークの内周
壁面16の軸方向に複数形成されている。この突起20
は、軸方向に長い1つの突起としてもよい。
【0017】一方、永久磁石12の他方の側面12b、
すなわち、永久磁石12の一方の側面12aと反対側の
側面12bには、一対の脚片22aが互いに外方向(脚
片22aが互いに開く方向)に弾性力を作用するスプリ
ング22により上記一対の永久磁石12がそれぞれ上記
磁石固定用の突起20に押圧されてヨークの内周壁面1
6に固定されている。
【0018】スプリング22は、線材を折り曲げて全体
が略U状もしくは略V状に形成されており、詳しくは、
一対の脚片22aと、この脚片22aのヨークの底部側
に湾曲させた湾曲部22cと、一対の脚片22aのヨー
クの開口部24側を互いに外側へ折り曲げた脚端部22
bとを有している。この湾曲部22cは、一対の脚片2
2aに外方向へ弾性力を作用させている。また、脚端部
22bは、ハウジング26がヨーク14の開口部24に
嵌合されたとき、脚端部22bの先端がハウジング26
の端面で押さえられ軸方向に移動できなくなり、そのた
め、永久磁石12の端面12mを押さえて段部15との
間で軸方向に移動するのを防止することができる。
【0019】ハウジング26は、図5および図6に示さ
れるように、ヨーク14の内周壁面16の形状に対応し
た外形形状を成し、ヨーク14の開口部24内に嵌合さ
れる嵌合部28が樹脂にて一体に形成されている。この
嵌合部28を利用して形成された突起30がスプリング
22の一対の脚片間に挿入される。これにより、図5で
示す状態で永久磁石12がヨーク14の内周壁面16に
固定されているとき、モータに衝撃力や急激な加速度の
増減が作用し、永久磁石12の重さによって脚片22が
互いに内側(脚片22aが互いに接近する方向)に撓も
うとしても、突起30がこれを規制する。したがって、
スプリング22の撓みによる永久磁石12へ作用する弾
性力の低下を防止することができ、モータ組付け後の外
的要因による永久磁石12の位置ずれ、脱落等を防止で
きる。
【0020】上記突起30は、図5では1つの舌片状の
突起としているが、間隔をおいた2つの突起としてもよ
い。また、突起30は、ハウジング26の嵌合部28が
ヨーク14の開口部24に嵌合されるとき、脚端部22
bの先端がスムーズに案内され、突起30がスプリング
22の脚片間に挿入されるように、角部30aを挿入方
向に対して傾斜させるとよい。
【0021】次に、請求項2記載の発明の実施例につい
て説明する。 (第2実施例)第2実施例のモータは、上記第1実施例
における構成と殆ど共通するため、特徴部分について説
明し、共通の構成についてはその説明を省略する。上記
第1実施例において永久磁石12の一方の側面12aを
それぞれヨークの内周壁面より内側に突出して形成され
た磁石固定用の突起20に当接させ、他方の側面12b
をスプリング22の弾性力により上記一対の永久磁石1
2がそれぞれ上記磁石固定用の突起20に押圧されてヨ
ークの内周壁面16に固定させていたのを、本例は、図
7に示されるように永久磁石12の互いに隣接した側面
間にそれぞれ上記スプリング22を配設して互いの弾性
力で永久磁石12を固定している。すなわち、図4の矢
印Bの矢視図と矢印Cの矢視図は、共に図2に示すとお
りとなる。
【0022】さらに詳細に説明すると、ヨーク14の円
弧部80の内周壁面16にそれぞれ永久磁石12が密着
して配置されている。この永久磁石12の側面12a
(ヨークの内周壁面16に配置されたときに永久磁石1
2の互いに隣接する一方の側面)および他方の側面12
b(永久磁石12の上記側面12aと反対側の側面)
に、一対の脚片22aが互いに外方向(脚片22aが互
いに開く方向)に弾性力を作用するスプリング22をそ
れぞれ配設し、このスプリング22の互いの弾性力が周
方向の保持力となって上記一対の永久磁石12がヨーク
の内周壁面16に固定される。スプリング22は、上記
第1実施例のものと同様であるので説明を省略する。
【0023】また、ハウジング26は、第1実施例にお
ける突起30が対向して一対形成されている。すなわ
ち、図示されていないが、図6を参照して説明すると、
ヨーク14の内周壁面16の形状に対応した外形形状で
開口部24内に嵌合される嵌合部28が樹脂にて一体に
形成されている。この嵌合部28を利用して形成された
一対の突起30がそれぞれスプリング22の一対の脚片
間に挿入される。これにより、第1実施例同様、永久磁
石12がヨーク14の内周壁面16に固定されていると
き、モータに衝撃力や急激な加速度の増減が作用し、永
久磁石12の重さによって脚片22が互いに内側(脚片
22aが互いに接近する方向)に撓もうとしても、突起
30がこれを規制する。したがって、スプリング22の
撓みによる永久磁石12へ作用する弾性力の低下を防止
することができ、モータ組付け後の外的要因による永久
磁石12の位置ずれ、脱落等を防止できる。
【0024】次に、請求項3記載の発明の実施例につい
て説明する。 (第3実施例)上記第1実施例および第2実施例におい
て、ハウジング26の嵌合部28から一体に突出した突
起30がスプリング22の一対の脚片間に挿入されてい
る。この突起30は、スプリング22の弾性力に抗して
脚片22aが内側に撓もうとしたとき、これを規制して
脚片22aが内側に撓むのを防止することは上記各実施
例と同様であるが、本例ではさらに、スプリング22の
一対の脚片22aが突起30により外方向に積極的に押
圧している。すなわち、スプリング22の一対の脚片2
2aは、それ自体が外方向に開こうとする弾性力を有し
ているが、ハウジング26のヨーク14への固定状態に
おいてこの弾性力を助長すべく突起30が上記一対の脚
片22aを永久磁石12が破損しない範囲内の押圧力で
押圧している。これにより、スプリング材の線径を太く
することなく、スプリング22の弾性力を増加させるこ
とができ、ヨーク14の内周壁面16に永久磁石12を
より強固に固定することができる。
【0025】(第4実施例)上記第1実施例乃至第3実
施例において、さらに突起30の両側にハウジング26
の嵌合部28から一体に突出した舌片50を形成するこ
とにより、スプリング22の脚端部22bがハウジング
26ヨークへ嵌合したとき内周壁面16との間に挟持
される(図6参照)。したがって、スプリング22の脚
片22aに上記の撓もうとする力が作用したとき突起3
0に規制されるので、スプリング22がヨーク14の内
側へ逃げようとするが、これを防止してスプリング22
をより確実に固定できる。
【0026】次に、上記各実施例におけるスプリング2
2の他の実施例について図8により説明する。 (第5実施例)スプリング22は、図8(A)に示すよ
うに一対の脚片22の先端部を互いに外方向に広げた脚
端部22dとすることにより、突起30の角部30aを
挿入方向に対して傾斜させなくとも、突起30がハウジ
ング26の嵌合部28をヨーク14の開口部24に嵌合
したとき、脚端部22bの先端がスムーズに案内され、
突起30がスプリング22の脚片間に挿入される。
【0027】(第6実施例)また、スプリング22を、
図8(B)に示すように一対の脚片22の先端部に丸み
22eを付けることにより、上記第5実施例と同様の効
果、すなわち、突起30の角部30aを挿入方向に対し
て傾斜させなくとも、突起30が、ハウジング26の嵌
合部28をヨーク14の開口部24に嵌合したとき、脚
端部22bの先端がスムーズに案内され、突起30がス
プリング22の脚片間に挿入される。
【0028】(第7実施例)また、スプリング22を、
図8(C)に示すように一対の脚片22の先端部を外方
向に折り曲げ、しかもその折り曲げ部分に丸みを付けた
脚端部22fとすることにより、上記第5実施例および
第6実施例と同様の効果が得られる。
【0029】(第8実施例)また、スプリング22を、
図8(D)に示すように一対の脚片22の中間部を外方
向にΩ状に折り曲げ突出させた突起22gを形成し、こ
の突起22gの位置を永久磁石12の端面12m(ヨー
ク14の段部15に当接された端面と反対側の端面)の
位置に対応させる。これにより、ハウジング26がヨー
ク14の開口部24に嵌合されたとき、脚片22の先端
がハウジング26の端面で押さえられスプリング22は
軸方向に移動できなくなり、突起22gが永久磁石12
の端面12mを押さえて段部15との間で軸方向に移動
するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁石固定構造を適用するウォーム
減速機付きモータの一部を破断して示した概略全体構成
図である。
【図2】本発明の第1実施例におけるヨークへの永久磁
石の固定状態を示した要部断面図である。
【図3】図2におけるヨークの対向面側を示す断面図で
ある。
【図4】図2の矢印A方向(ヨーク上方)から見たヨー
クの上面図である。
【図5】図2におけるヨークにハウジングが取り付けら
れた状態を示す要部断面図である。
【図6】本発明の第1,第3および第4実施例における
磁石固定構造の要部を示した分解斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例を示すヨークの上面図であ
る。
【図8】本発明の第5乃至第8実施例を示すスプリング
の正面図である。
【図9】従来の磁石固定構造を示した分解斜視図であ
る。
【図10】従来の磁石固定構造を適用したモータの断面
図である。
【符号の説明】
1,14…ヨーク(ケース) 10…回転子 2,12…永久磁石 12a,12b…側面 15…段部 16…内周壁面 20…突起 22…スプリング(弾性部材) 22a…脚片 24…開口部(開口部分) 26…ハウジング 28…嵌合部 30…突起。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津田 廣一 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ株式 会社内 (56)参考文献 実開 昭61−156475(JP,U) 実開 平3−60853(JP,U) 実開 平5−74176(JP,U) 実開 昭63−124071(JP,U) 実開 平4−51074(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 21/00,23/00,1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子の周りに対向する一対の磁石を筒
    状のケースの内周壁面に密着して配置し、前記磁石が互
    いに隣接した一方の側面に対し前記ケースの内側に突出
    形成された突起をそれぞれ当接せしめると共に、前記磁
    石の互いに隣接した他方の側面間に一対の脚片が互い
    に外方向に弾性力を作用する略Uもしくは略V字状の弾
    性部材を配設して該脚片を前記他方の側面に対してそれ
    ぞれ当接せしめ、前記磁石を前記ケースに固定する回転
    機の磁石固定構造において、 前記ケースの開口部分には該開口部分に対応した一つの
    ハウジングの嵌合部が嵌合され、その嵌合状態におい
    て、前記弾性部材の一対の脚片の脚端部が前記ケースの
    内周壁面と前記一つのハウジングの嵌合部との間で保持
    されると共に当該一つのハウジングの嵌合部から突出
    して形成された突起が前記弾性部材の一対の脚片の脚端
    部の間に配設されて該脚片の互いに近接する方向への撓
    みを抑制する構成としたことを特徴とする回転機の磁石
    固定構造。
  2. 【請求項2】 回転子の周りに対向する一対の磁石を筒
    状のケースの内周壁面に密着して配置し、前記磁石が互
    いに隣接した側面間に一対の脚片が互いに外方向に弾
    性力を作用する略Uもしくは略V字状の弾性部材をそれ
    ぞれ配設して該脚片を前記互いに隣接した側面に対して
    それぞれ当接せしめ、前記磁石を前記ケースに固定する
    回転機の磁石固定構造において、 前記ケースの開口部分には該開口部分に対応した一つの
    ハウジングの嵌合部が嵌合され、その嵌合状態におい
    て、前記弾性部材の一対の脚片の脚端部が前記ケースの
    内周壁面と前記一つのハウジングの嵌合部との間で保持
    されると共に当該一つのハウジングの嵌合部から突出
    して形成された突起が前記弾性部材の一対の脚片の脚端
    部の間に配設されて該脚片の互いに近接する方向への撓
    みを抑制する構成としたことを特徴とする回転機の磁石
    固定構造。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングの前記嵌合部から突出し
    て形成された前記突起は、前記一対の脚片の脚端部を互
    いに外方向に押圧することを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の回転機の磁石固定構造。
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