JPH07303135A - 受話装置と送話装置及びこれ等を組合せた騒音制御ヘッドセット - Google Patents
受話装置と送話装置及びこれ等を組合せた騒音制御ヘッドセットInfo
- Publication number
- JPH07303135A JPH07303135A JP6095124A JP9512494A JPH07303135A JP H07303135 A JPH07303135 A JP H07303135A JP 6095124 A JP6095124 A JP 6095124A JP 9512494 A JP9512494 A JP 9512494A JP H07303135 A JPH07303135 A JP H07303135A
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- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
- Telephone Set Structure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 騒音環境下においても明瞭度の高い通話を行
なうことができる受話装置と送話装置及びこれらを組合
せた騒音制御ヘッドセットを提供する。 【構成】 スピーカ１Ａ，１Ｂを具備した受話装置にお
いて、騒音だけを受音する騒音検出マイク６Ａ，６Ｂを
設け、この騒音検出マイクで検出した騒音成分を受話信
号に加え、スピーカから放音される受話信号に加えて周
囲から耳に直接侵入する騒音を相殺するための逆相の騒
音をスピーカから発生させる。更に騒音検出マイクで検
出した騒音成分を送話信号に加え、送話信号Ｖ（ｎ）に
混入した騒音Ｙ３を電気的に相殺する構成とする。
なうことができる受話装置と送話装置及びこれらを組合
せた騒音制御ヘッドセットを提供する。 【構成】 スピーカ１Ａ，１Ｂを具備した受話装置にお
いて、騒音だけを受音する騒音検出マイク６Ａ，６Ｂを
設け、この騒音検出マイクで検出した騒音成分を受話信
号に加え、スピーカから放音される受話信号に加えて周
囲から耳に直接侵入する騒音を相殺するための逆相の騒
音をスピーカから発生させる。更に騒音検出マイクで検
出した騒音成分を送話信号に加え、送話信号Ｖ（ｎ）に
混入した騒音Ｙ３を電気的に相殺する構成とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、周囲の騒音を利用者
の耳元で低減することができる受話装置と、送話信号に
混入する騒音を低減することができる送話装置を実現
し、これ等受話装置と送話装置とにより交通量の多い路
上等の高騒音環境下に於いても高品質な双方向通話を可
能とする騒音制御ヘッドセットを提供しようとするもで
ある。
の耳元で低減することができる受話装置と、送話信号に
混入する騒音を低減することができる送話装置を実現
し、これ等受話装置と送話装置とにより交通量の多い路
上等の高騒音環境下に於いても高品質な双方向通話を可
能とする騒音制御ヘッドセットを提供しようとするもで
ある。
【０００２】
【従来の技術】利用者の耳元で周囲騒音を低減する技術
には、独ゼンハイザー社やＡＮＶＴ社の採用したフィー
ドバック型技術が知られている。図３にそのフィードバ
ック型の騒音低減ヘッドセットの一例を示す。利用者の
両耳にはそれぞれにスピーカ１Ａ，１Ｂが配置され、こ
れら２個のスピーカ１Ａ，１Ｂに受話信号が与えられ
る。利用者の口元には送話マイクロホン２が配置され、
利用者の声が受音されて送話信号として発信される。
には、独ゼンハイザー社やＡＮＶＴ社の採用したフィー
ドバック型技術が知られている。図３にそのフィードバ
ック型の騒音低減ヘッドセットの一例を示す。利用者の
両耳にはそれぞれにスピーカ１Ａ，１Ｂが配置され、こ
れら２個のスピーカ１Ａ，１Ｂに受話信号が与えられ
る。利用者の口元には送話マイクロホン２が配置され、
利用者の声が受音されて送話信号として発信される。
【０００３】利用者の耳元にはスピーカ１Ａ及び１Ｂか
ら放音される受話音と、利用者の耳元に混入する騒音Ｙ
１（ｎ），Ｙ２（ｎ）の双方を受音するためにマイクロ
ホン３Ａ，３Ｂが設けられる。このマイクロホン３Ａと
３Ｂの出力信号は制御手段４Ａ及び４Ｂを通じて加算手
段５Ａ，５Ｂに入力され、受話信号に加算される。制御
手段４Ａ及び４Ｂはマイクロホン３Ａ，３Ｂで受音した
騒音成分だけを取出す制御を行なう。つまり音声帯域の
中の例えば低域側を騒音域と定め、騒音域と定めた帯域
の信号を騒音成分として取出し、この騒音成分の信号を
極性反転する等してスピーカ１Ａ，１Ｂに与える。結局
スピーカ１Ａ，１Ｂから放音される騒音成分と周囲から
利用者の耳元に侵入する騒音とを逆相化して相殺させ、
騒音の低減を行なっている。
ら放音される受話音と、利用者の耳元に混入する騒音Ｙ
１（ｎ），Ｙ２（ｎ）の双方を受音するためにマイクロ
ホン３Ａ，３Ｂが設けられる。このマイクロホン３Ａと
３Ｂの出力信号は制御手段４Ａ及び４Ｂを通じて加算手
段５Ａ，５Ｂに入力され、受話信号に加算される。制御
手段４Ａ及び４Ｂはマイクロホン３Ａ，３Ｂで受音した
騒音成分だけを取出す制御を行なう。つまり音声帯域の
中の例えば低域側を騒音域と定め、騒音域と定めた帯域
の信号を騒音成分として取出し、この騒音成分の信号を
極性反転する等してスピーカ１Ａ，１Ｂに与える。結局
スピーカ１Ａ，１Ｂから放音される騒音成分と周囲から
利用者の耳元に侵入する騒音とを逆相化して相殺させ、
騒音の低減を行なっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来のフィードバック
型の騒音低減ヘッドセットは音声帯域の一部を騒音帯域
に割当てるため、音声帯域が狭くなり音質が低下する欠
点がある。また騒音帯域からはみ出す周波数の騒音に関
しては低減作用を持たない不都合もある。更にスピーカ
１Ａ，１Ｂの音を加算手段５Ａ，５Ｂにフィードバック
する回路構造のため、系の安定性が悪く大レベルの騒音
に対して発振を起す等の不都合もある。
型の騒音低減ヘッドセットは音声帯域の一部を騒音帯域
に割当てるため、音声帯域が狭くなり音質が低下する欠
点がある。また騒音帯域からはみ出す周波数の騒音に関
しては低減作用を持たない不都合もある。更にスピーカ
１Ａ，１Ｂの音を加算手段５Ａ，５Ｂにフィードバック
する回路構造のため、系の安定性が悪く大レベルの騒音
に対して発振を起す等の不都合もある。
【０００５】この発明はこれらの欠点を一掃し、音質が
よく、然も安定に動作する低騒音型の受話装置と送話装
置及びこれらの双方を組合せた騒音制御ヘッドセットを
提供しようとするものである。
よく、然も安定に動作する低騒音型の受話装置と送話装
置及びこれらの双方を組合せた騒音制御ヘッドセットを
提供しようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項１では
周囲の騒音が利用者の耳元に混入することを低減するこ
とができる騒音低減受話装置を提案するものである。こ
の発明による騒音低減受話装置の特徴とする構成は騒音
検出マイクロホンをスピーカの音場から遮蔽して設ける
ことにより周囲の騒音のみを受音し、この騒音成分を制
御手段を通じて受話信号に加算し、利用者の耳元に設置
したスピーカに与える。スピーカからは受話信号と周囲
の騒音成分が放音される。カピーカから放音された騒音
成分は利用者の耳元に直接侵入する騒音成分と逆位相の
関係となるように制御手段で制御され、この制御により
騒音成分はスピーカと利用者の耳元の間の空間において
音波同士で相殺され、低減される。
周囲の騒音が利用者の耳元に混入することを低減するこ
とができる騒音低減受話装置を提案するものである。こ
の発明による騒音低減受話装置の特徴とする構成は騒音
検出マイクロホンをスピーカの音場から遮蔽して設ける
ことにより周囲の騒音のみを受音し、この騒音成分を制
御手段を通じて受話信号に加算し、利用者の耳元に設置
したスピーカに与える。スピーカからは受話信号と周囲
の騒音成分が放音される。カピーカから放音された騒音
成分は利用者の耳元に直接侵入する騒音成分と逆位相の
関係となるように制御手段で制御され、この制御により
騒音成分はスピーカと利用者の耳元の間の空間において
音波同士で相殺され、低減される。
【０００７】利用者の耳元に騒音低減観測マイクロホン
を設ける。この騒音低減観測マイクロホンで検出した信
号を制御手段に与え、制御手段の状態を制御する。つま
り制御手段ではスピーカから放音される騒音成分と利用
者の耳元に直接混入する騒音とが相殺するようにスピー
カに与える騒音成分の位相及び振幅を制御する。この制
御のアルゴリズムは騒音低減観測マイクロホンから出力
される信号のパワーが最小となる条件を満たすとき達せ
られる。
を設ける。この騒音低減観測マイクロホンで検出した信
号を制御手段に与え、制御手段の状態を制御する。つま
り制御手段ではスピーカから放音される騒音成分と利用
者の耳元に直接混入する騒音とが相殺するようにスピー
カに与える騒音成分の位相及び振幅を制御する。この制
御のアルゴリズムは騒音低減観測マイクロホンから出力
される信号のパワーが最小となる条件を満たすとき達せ
られる。
【０００８】一方この発明の請求項２では送話信号に混
入する騒音成分を低減して送出することができる騒音低
減送話装置を提案する。この発明による騒音低減送話装
置の特徴とする構成は請求項１で説明した騒音検出マイ
クロホンで受音した騒音成分を制御手段を通じて送話信
号に加算し、この加算により送話マイクロホンに混入し
た騒音成分を、騒音検出マイクロホンで受音した騒音成
分で相殺して送出する構成とした点である。この構成に
おけるアルゴリズムは送話信号に騒音成分を加算して送
出する送出信号のパワーが最小となる条件を満たすとき
達せられる。
入する騒音成分を低減して送出することができる騒音低
減送話装置を提案する。この発明による騒音低減送話装
置の特徴とする構成は請求項１で説明した騒音検出マイ
クロホンで受音した騒音成分を制御手段を通じて送話信
号に加算し、この加算により送話マイクロホンに混入し
た騒音成分を、騒音検出マイクロホンで受音した騒音成
分で相殺して送出する構成とした点である。この構成に
おけるアルゴリズムは送話信号に騒音成分を加算して送
出する送出信号のパワーが最小となる条件を満たすとき
達せられる。
【０００９】この発明の請求項３では請求項１と請求項
２で提案した受話装置と送話装置を備えた騒音制御ヘッ
ドセットを提案するものである。この請求項３で提案す
る騒音制御ヘッドセットの構成によれば、高騒音の環境
下にあっても明瞭な受話及び送話を行なうことができ
る。従って例えば工事現場等に利用してその効果は大で
ある。
２で提案した受話装置と送話装置を備えた騒音制御ヘッ
ドセットを提案するものである。この請求項３で提案す
る騒音制御ヘッドセットの構成によれば、高騒音の環境
下にあっても明瞭な受話及び送話を行なうことができ
る。従って例えば工事現場等に利用してその効果は大で
ある。
【００１０】
【実施例】図１にこの発明の請求項１で提案する受話装
置の実施例を示す。図１において、図３と対応する部分
には同一符号を付して示す。この発明による受話装置は
利用者の耳元に設置したスピーカ１Ａ，１Ｂと、制御手
段４Ａ，４Ｂと、加算手段５Ａ，５Ｂを具備している点
の構成は図３の説明と同じである。この発明による受話
装置は利用者の耳元に配置するマイクロホン３Ａ，３Ｂ
を騒音低減観測マイクロホンとして利用する点と、スピ
ーカ１Ａ，１Ｂの音場から遮蔽した位置に騒音検出マイ
クロホン６Ａ，６Ｂを設けた構成を特徴とするものであ
る。
置の実施例を示す。図１において、図３と対応する部分
には同一符号を付して示す。この発明による受話装置は
利用者の耳元に設置したスピーカ１Ａ，１Ｂと、制御手
段４Ａ，４Ｂと、加算手段５Ａ，５Ｂを具備している点
の構成は図３の説明と同じである。この発明による受話
装置は利用者の耳元に配置するマイクロホン３Ａ，３Ｂ
を騒音低減観測マイクロホンとして利用する点と、スピ
ーカ１Ａ，１Ｂの音場から遮蔽した位置に騒音検出マイ
クロホン６Ａ，６Ｂを設けた構成を特徴とするものであ
る。
【００１１】騒音検出マイクロホン６Ａ，６Ｂは周囲の
騒音を受音し、その騒音成分Ｘ１（ｎ），Ｘ２（ｎ）を
制御手段４Ａ，４Ｂを通じて加算手段５Ａ，５Ｂに与え
る。加算手段では送られて来た受話信号ｒ１（ｎ）及び
ｒ２（ｎ）に騒音成分Ｘ１（ｎ），Ｘ２（ｎ）をそれぞ
れ加算する。制御手段４Ａ，４Ｂの伝達関数がＨ１
（ｚ），Ｈ２（ｚ）であるものとすると、スピーカ１Ａ
と１ＢにはＨ１（ｚ）・Ｘ１（ｎ）＋ｒ１（ｎ）とＨ２
（ｚ）・Ｘ２（ｎ）＋ｒ２（ｎ）が与えられる。利用者
がスピーカ１Ａ，１Ｂと騒音低減観測マイクロホン３
Ａ，３Ｂを耳元に装着した状態におけるカピーカ１Ａ，
１Ｂから各騒音低減観測マイクロホン３Ａ，３Ｂに至る
伝達関数がＧ１（ｎ），Ｇ２（ｎ）で、利用者の耳元に
直接混入する騒音をＹ１（ｎ），Ｙ２（ｎ）とすると、
各騒音低減観測マイクロホン３Ａ，３Ｂから出力される
信号のパワーＰ１，Ｐ２は P1=E[ ｜Y1(n)+H1(z)・G1(z)・X1(n)+G1(z)・r1(n) ｜2 ] ・・・（１） P2=E[ ｜Y2(n)+H2(z)・G2(z)・X2(n)+G2(z)・r2(n) ｜2 ] ・・・（２） となる。
騒音を受音し、その騒音成分Ｘ１（ｎ），Ｘ２（ｎ）を
制御手段４Ａ，４Ｂを通じて加算手段５Ａ，５Ｂに与え
る。加算手段では送られて来た受話信号ｒ１（ｎ）及び
ｒ２（ｎ）に騒音成分Ｘ１（ｎ），Ｘ２（ｎ）をそれぞ
れ加算する。制御手段４Ａ，４Ｂの伝達関数がＨ１
（ｚ），Ｈ２（ｚ）であるものとすると、スピーカ１Ａ
と１ＢにはＨ１（ｚ）・Ｘ１（ｎ）＋ｒ１（ｎ）とＨ２
（ｚ）・Ｘ２（ｎ）＋ｒ２（ｎ）が与えられる。利用者
がスピーカ１Ａ，１Ｂと騒音低減観測マイクロホン３
Ａ，３Ｂを耳元に装着した状態におけるカピーカ１Ａ，
１Ｂから各騒音低減観測マイクロホン３Ａ，３Ｂに至る
伝達関数がＧ１（ｎ），Ｇ２（ｎ）で、利用者の耳元に
直接混入する騒音をＹ１（ｎ），Ｙ２（ｎ）とすると、
各騒音低減観測マイクロホン３Ａ，３Ｂから出力される
信号のパワーＰ１，Ｐ２は P1=E[ ｜Y1(n)+H1(z)・G1(z)・X1(n)+G1(z)・r1(n) ｜2 ] ・・・（１） P2=E[ ｜Y2(n)+H2(z)・G2(z)・X2(n)+G2(z)・r2(n) ｜2 ] ・・・（２） となる。
【００１２】一般に受話信号ｒ１（ｎ），ｒ２（ｎ）と
騒音成分Ｘ１（ｎ），Ｘ２（ｎ）とは相関が低く、むし
ろ騒音成分Ｘ１（ｎ），Ｘ２（ｎ）と騒音Ｙ１（ｚ），
Ｙ２（ｚ）との相関は極めて高い。この結果、（１）
式，（２）式に示したパワーＰ１とＰ２を最小化するに
はＹ１（ｎ）＝Ｈ１（ｚ）・Ｇ１（ｚ）・Ｘ１（ｎ）及
びＹ２（ｎ）＝Ｈ２（ｚ）・Ｇ２（ｚ）・Ｘ２（ｎ）と
なる条件であり、この条件を満すとき騒音Ｙ１，Ｙ２を
騒音成分Ｈ１（ｚ）・Ｇ１（ｚ）・Ｘ１（ｎ）及びＨ２
（ｚ）・Ｇ２（ｚ）・Ｘ２（ｎ）によって相殺すること
ができる。制御出力４Ａ，４Ｂは例えばＤＳＰと呼ばれ
ているディジタル演算処理装置を用いることができる。
騒音低減観測マイクロホン３Ａ，３Ｂの出力信号は
（１）式及び（２）式で示すパワーＰ１とＰ２を最小化
するための条件信号として制御手段４Ａ，４Ｂに与える
から、スピーカ１Ａ，１Ｂと騒音低減観測マイクロホン
３Ａ，３Ｂを含んで音声信号の閉ループを構成するもの
でない。よって発振等の発生は皆無で安定に動作する受
話装置を構成することができる。
騒音成分Ｘ１（ｎ），Ｘ２（ｎ）とは相関が低く、むし
ろ騒音成分Ｘ１（ｎ），Ｘ２（ｎ）と騒音Ｙ１（ｚ），
Ｙ２（ｚ）との相関は極めて高い。この結果、（１）
式，（２）式に示したパワーＰ１とＰ２を最小化するに
はＹ１（ｎ）＝Ｈ１（ｚ）・Ｇ１（ｚ）・Ｘ１（ｎ）及
びＹ２（ｎ）＝Ｈ２（ｚ）・Ｇ２（ｚ）・Ｘ２（ｎ）と
なる条件であり、この条件を満すとき騒音Ｙ１，Ｙ２を
騒音成分Ｈ１（ｚ）・Ｇ１（ｚ）・Ｘ１（ｎ）及びＨ２
（ｚ）・Ｇ２（ｚ）・Ｘ２（ｎ）によって相殺すること
ができる。制御出力４Ａ，４Ｂは例えばＤＳＰと呼ばれ
ているディジタル演算処理装置を用いることができる。
騒音低減観測マイクロホン３Ａ，３Ｂの出力信号は
（１）式及び（２）式で示すパワーＰ１とＰ２を最小化
するための条件信号として制御手段４Ａ，４Ｂに与える
から、スピーカ１Ａ，１Ｂと騒音低減観測マイクロホン
３Ａ，３Ｂを含んで音声信号の閉ループを構成するもの
でない。よって発振等の発生は皆無で安定に動作する受
話装置を構成することができる。
【００１３】図２は図１に示した受話装置の構成に加え
て、騒音低減機能を具備した送話装置を付加した実施例
を示す。この発明による送話装置は利用者の口元に配置
した送話マイクロホン２から出力される送話信号Ｖ
（ｎ）に、騒音検出マイクロホン６Ａ，６Ｂで受音した
騒音成分Ｘ１（ｎ），Ｘ２（ｎ）を制御手段７Ａ，７Ｂ
を通じて加算手段８で加算し、この加算の結果、送話マ
イクロホン２に混入する騒音Ｙ３（ｎ）を除去しようと
するものである。
て、騒音低減機能を具備した送話装置を付加した実施例
を示す。この発明による送話装置は利用者の口元に配置
した送話マイクロホン２から出力される送話信号Ｖ
（ｎ）に、騒音検出マイクロホン６Ａ，６Ｂで受音した
騒音成分Ｘ１（ｎ），Ｘ２（ｎ）を制御手段７Ａ，７Ｂ
を通じて加算手段８で加算し、この加算の結果、送話マ
イクロホン２に混入する騒音Ｙ３（ｎ）を除去しようと
するものである。
【００１４】制御手段７Ａ，７Ｂの伝達関数をＷ１
（ｚ），Ｗ２（ｚ）とすると加算手段８から送出される
送話信号のパワーＰ３は、 P3=E[｜V(n)+Y3(n)+W1(z)・ X1(n)+W2(z)・X2(n) ｜2 ] ・・・（３） となる。パワーＰ３が最小になる条件はＹ３（ｎ）＝Ｗ
１（ｚ）・Ｘ１（ｎ）＋Ｗ２（ｚ）・Ｘ２（ｎ）の状態
で満される。制御手段７Ａと７Ｂはこの条件を満す状態
を維持し、加算手段８から送出する送話信号から騒音Ｙ
３（ｎ）を除去する。この結果、通話相手に品質の高い
送話信号を送り届けることができる。
（ｚ），Ｗ２（ｚ）とすると加算手段８から送出される
送話信号のパワーＰ３は、 P3=E[｜V(n)+Y3(n)+W1(z)・ X1(n)+W2(z)・X2(n) ｜2 ] ・・・（３） となる。パワーＰ３が最小になる条件はＹ３（ｎ）＝Ｗ
１（ｚ）・Ｘ１（ｎ）＋Ｗ２（ｚ）・Ｘ２（ｎ）の状態
で満される。制御手段７Ａと７Ｂはこの条件を満す状態
を維持し、加算手段８から送出する送話信号から騒音Ｙ
３（ｎ）を除去する。この結果、通話相手に品質の高い
送話信号を送り届けることができる。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の受話装
置によれば、受話中に利用者の耳に達する騒音は、騒音
検出マイクロホン６Ａ，６Ｂで受音し、スピーカ１Ａ，
１Ｂから放音される騒音成分Ｘ１（ｎ）及びＸ２（ｎ）
によって相殺することができる。よって周囲の騒音レベ
ルが高い場所でも、通話相手の音声を明瞭に聴き取るこ
とができる。
置によれば、受話中に利用者の耳に達する騒音は、騒音
検出マイクロホン６Ａ，６Ｂで受音し、スピーカ１Ａ，
１Ｂから放音される騒音成分Ｘ１（ｎ）及びＸ２（ｎ）
によって相殺することができる。よって周囲の騒音レベ
ルが高い場所でも、通話相手の音声を明瞭に聴き取るこ
とができる。
【００１６】またこの発明の送話装置によれば送話マイ
クロホン２に混入する騒音Ｙ３（ｎ）を騒音検出マイク
ロホン６Ａ，６Ｂで受音した騒音成分Ｘ１（ｎ），Ｘ２
（ｎ）で打消す構成としたから、通話相手に明瞭度の高
い送話信号を届けることができる。従って通話相手も明
瞭度の高い通話内容を聴き取ることができる利点が得ら
れる。
クロホン２に混入する騒音Ｙ３（ｎ）を騒音検出マイク
ロホン６Ａ，６Ｂで受音した騒音成分Ｘ１（ｎ），Ｘ２
（ｎ）で打消す構成としたから、通話相手に明瞭度の高
い送話信号を届けることができる。従って通話相手も明
瞭度の高い通話内容を聴き取ることができる利点が得ら
れる。
【００１７】この結果、この発明による受話装置と通話
装置とを組合せることによって明瞭度の高い高品質な双
方向通信が可能な騒音制御ハンドセットを提供すること
ができる。更に、この発明では騒音検出マイクロホン６
Ａ，６Ｂはスピーカ１Ａ，１Ｂの音場から遮蔽したか
ら、スピーカ１Ａ，１Ｂと騒音検出マイクロホン６Ａ，
６Ｂを含む閉ループは構成されない。また騒音低減観測
マイクロホン３Ａ，３Ｂの出力信号は制御手段４Ａ，４
Ｂに条件信号として与えられるから、この系でも閉ルー
プは構成されない。この結果、騒音レベルが大きくても
発振等が発生することがなく安定に動作する。
装置とを組合せることによって明瞭度の高い高品質な双
方向通信が可能な騒音制御ハンドセットを提供すること
ができる。更に、この発明では騒音検出マイクロホン６
Ａ，６Ｂはスピーカ１Ａ，１Ｂの音場から遮蔽したか
ら、スピーカ１Ａ，１Ｂと騒音検出マイクロホン６Ａ，
６Ｂを含む閉ループは構成されない。また騒音低減観測
マイクロホン３Ａ，３Ｂの出力信号は制御手段４Ａ，４
Ｂに条件信号として与えられるから、この系でも閉ルー
プは構成されない。この結果、騒音レベルが大きくても
発振等が発生することがなく安定に動作する。
【００１８】またスピーカ１Ａ，１Ｂに与える受話信号
の帯域を騒音帯域に割当る構成を採らないため、音質の
劣化がなく、高音質の通話を行なうことができる。
の帯域を騒音帯域に割当る構成を採らないため、音質の
劣化がなく、高音質の通話を行なうことができる。
【図１】この発明の請求項１で提案する受話装置の一実
施例を示すブロック図。
施例を示すブロック図。
【図２】この発明の請求項１で提案した受話装置に請求
項２で提案する送話装置を組合せ、請求項３で提案する
騒音制御ヘッドセットを構成した例を示すブロック図。
項２で提案する送話装置を組合せ、請求項３で提案する
騒音制御ヘッドセットを構成した例を示すブロック図。
【図３】従来の技術を説明するためのブロック図。
１Ａ，１Ｂ スピーカ ２ 送話マイクロホン ３Ａ，３Ｂ 騒音低減観測マイクロホン ４Ａ，４Ｂ 制御手段 ５Ａ，５Ｂ 加算手段 ６Ａ，６Ｂ 騒音検出マイクロホン ７Ａ，７Ｂ 制御手段 ８ 加算手段
Claims (3)
- 【請求項１】 Ａ．受話信号を利用者の耳元に与えるス
ピーカと、 Ｂ．送話信号を利用者の口元で受音する送話マイクロホ
ンと、 Ｃ．利用者の耳元における上記スピーカの音と、利用者
の耳元に混入する周囲の騒音を受音する騒音低減観測マ
イクロホンと、 Ｄ．上記スピーカの音場から遮蔽され周囲の騒音のみを
受音する騒音検出マイクロホンと、 Ｅ．この騒音検出マイクロホンで受音した騒音成分を上
記受話信号に加算する加算手段と、 Ｆ．上記加算手段に与える騒音成分の電気的特性を制御
し、利用者の耳元に混入する騒音を上記スピーカから放
音する騒音成分によって相殺させる制御を行なう制御手
段と、によって構成したことを特徴とする受話装置。 - 【請求項２】 Ａ．利用者の口元で受音し送話信号を発
信する送話マイクロホンと、 Ｂ．周囲の騒音を受音する騒音検出マイクロホンと、 Ｃ．この騒音検出マイクロホンで受音した騒音成分を上
記送話マイクロホンから発信される送話信号に加算する
加算手段と、 Ｄ．上記加算手段で加算する騒音成分の電気的特性を制
御し、この加算手段に加算する騒音成分によって上記送
話マイクロホンから発信される送話信号に混入した騒音
成分とを相殺する制御を行なう制御手段と、によって構
成したことを特徴とする送話装置。 - 【請求項３】 請求項１記載の受話装置と請求項２記載
の送話装置の双方を組合せて構成したことを特徴とする
騒音制御ヘッドセット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6095124A JPH07303135A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 受話装置と送話装置及びこれ等を組合せた騒音制御ヘッドセット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6095124A JPH07303135A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 受話装置と送話装置及びこれ等を組合せた騒音制御ヘッドセット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07303135A true JPH07303135A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14129086
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6095124A Pending JPH07303135A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 受話装置と送話装置及びこれ等を組合せた騒音制御ヘッドセット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07303135A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1189480A2 (de) * | 2000-09-14 | 2002-03-20 | König, Florian Meinhard | Hör-/Sprechgarnitur |
| WO2008014018A1 (en) * | 2006-07-28 | 2008-01-31 | Sony Ericsson Mobile Communications Ab | System and method for noise canceling in a portable mobile communication device coupled with a headset assembly and corresponding computer program product |
| CN102044252A (zh) * | 2010-09-23 | 2011-05-04 | 瑞声声学科技(深圳)有限公司 | 消噪装置及方法 |
| WO2011113341A1 (zh) * | 2010-03-18 | 2011-09-22 | 华为终端有限公司 | 能够降低噪音的音频装置和降噪手机 |
-
1994
- 1994-05-09 JP JP6095124A patent/JPH07303135A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1189480A2 (de) * | 2000-09-14 | 2002-03-20 | König, Florian Meinhard | Hör-/Sprechgarnitur |
| EP1189480A3 (de) * | 2000-09-14 | 2003-11-05 | König, Florian Meinhard | Hör-/Sprechgarnitur |
| WO2008014018A1 (en) * | 2006-07-28 | 2008-01-31 | Sony Ericsson Mobile Communications Ab | System and method for noise canceling in a portable mobile communication device coupled with a headset assembly and corresponding computer program product |
| WO2011113341A1 (zh) * | 2010-03-18 | 2011-09-22 | 华为终端有限公司 | 能够降低噪音的音频装置和降噪手机 |
| CN102044252A (zh) * | 2010-09-23 | 2011-05-04 | 瑞声声学科技(深圳)有限公司 | 消噪装置及方法 |
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