JPH0730290B2 - 硬化性樹脂組成物 - Google Patents

硬化性樹脂組成物

Info

Publication number
JPH0730290B2
JPH0730290B2 JP1144423A JP14442389A JPH0730290B2 JP H0730290 B2 JPH0730290 B2 JP H0730290B2 JP 1144423 A JP1144423 A JP 1144423A JP 14442389 A JP14442389 A JP 14442389A JP H0730290 B2 JPH0730290 B2 JP H0730290B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating agent
coating
polyol
acid
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1144423A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH039951A (ja
Inventor
博 大石
洋二 河内
寛 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP1144423A priority Critical patent/JPH0730290B2/ja
Publication of JPH039951A publication Critical patent/JPH039951A/ja
Publication of JPH0730290B2 publication Critical patent/JPH0730290B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はプラスチック用塗装剤に関する。
[従来の技術] 従来、プラスチック用塗装剤としてはヒドロキシル基含
有ポリウレタンと脂肪族ポリイソシアネートを架橋剤と
して用いる2液型樹脂組成物(例えば特公昭61−54061
号公報)やヒドロキシル基および/またはカルボキシル
基含有アクリル樹脂に金属キレート化合物を架橋剤とし
て用いるキレート架橋型樹脂組成物(例えば特開昭54−
45340号公報)が一般に知られている。
[発明が解決しようとする課題] 上記の2液型樹脂組成物はヒドロキシル基含有ポリウレ
タンと脂肪族ポリイソシアネートを混合すると迅速に反
応するため、混合後ただちに使用する必要があり、貯蔵
安定性が悪く作業性に制約される問題点がある。また上
記のアクリル樹脂のキレート架橋型樹脂組成物は塗膜が
硬く、弾性がない等の強伸度物性に問題がある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは塗膜の強伸度物性に優れ、しかも貯蔵安定
性が良好で作業性に制約されない硬化性樹脂組成物を鋭
意検討した結果本発明に到達した。
すなわち本発明はヒドロキシル基および/またはカルボ
キシル基を有するポリウレタン樹脂(A)と有機金属配
位化合物(C)と必要によりポリアクリル系樹脂(B)
とからなるプラスチック用塗装剤;並びに該塗装剤を塗
装してなるプラスチク成形品である。
本発明において用いるポリウレタン樹脂(A)としては
活性水素化合物と有機ポリイソシアネートから得られ実
質的に遊離イソシアネート基を有しないものが挙げられ
る。
活性水素含有化合物としては高分子ポリオール、低分子
ポリオールおよびポリアミンが挙げられる。
高分子ポリオールとしてはポリエーテルポリオール{低
分子ポリオール(エチレングリコール、プロピレングリ
コール、1・3−または1・4−ブタンジオール、3−
メチルペンタンジオール、1・6−ヘキサンジオール、
ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、シク
ロヘキシレングリコール、などの二官能ポリオール;グ
リセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ール、ソルビトール、シュークローズ、などの三官能以
上のポリオール;乳酸、酒石酸、クエン酸、サリチル
酸、ジメチロールプロピオン酸などのヒドロキシカルボ
ン酸などでメタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなど
のモノアルコールを一部併用することも出来る。)、多
価フェノール類(ビスフェノール類たとえばビスフェノ
ールA)、およびアミン類(アルカノールアミンたとえ
ばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエ
タノールアミン、N−メチルジエタノールアミン;脂肪
族ポリアミンたとえばエチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、イソホロンジアミン、ジエチレントリアミ
ン;芳香族ジアミンたとえばトリレンジアミン、ジフェ
ニルメタンジアミンなど)のアルキレンオキシド〔炭素
数2〜4のアルキレンオキシドたとえばエチレンオキシ
ド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドなどの一種
または二種以上(ランダムおよび/またはブロック)〕
付加物、アルキレンオキシドの開環重合物(ポリテトラ
メチレンエーテルグリコールなど)など}、ポリエステ
ルポリオール〔ポリカルボン酸(脂肪族ポリカルボン酸
たとえばアジピン酸、コハク酸、セバチン酸、アゼライ
ン酸、フマル酸、マレイン酸および二量化リノレイン
酸;芳香族ポリカルボン酸たとえばフタル酸、イソフタ
ル酸およびテレフタル酸)と低分子ポリオールまたはポ
リエーテルポリオール(前記低分子ポリオール、トリエ
チレングリコール〜ポリエチレングリコールなど)との
末端がヒドロキシル基であるポリエステルポリオール、
ラクトンポリエステル(ポリカプロラクトンジオールな
ど)、ポリカーボネートジオールなど〕、ポリブタジエ
ンポリオール、水添ポリブタジエンポリオール、アクリ
ルポリオール、ポリマーポリオール〔ポリオール(上記
ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールな
ど)中でビニルモノマー(アクリロニトリル、スチレン
など)を重合させたポリオール〕など、およびこれらの
2種以上の混合物が挙げられる。
高分子ポリオールのうち好ましいものはポリエーテルポ
リオール、およびポリエステルポリオールである。
高分子ポリオールのOH当量は通常200〜3000、好ましく
は250〜2000である。
低分子ポリオールとしてはポリエーテルポリオールの項
で説明した低分子ポリオールと同様のものが挙げられ
る。低分子ポリオールで好ましいものはエチレングリコ
ール、1・4ブタンジオールおよびジメチロールプロピ
オン酸である。
ポリアミンとしては脂肪族ポリアミン(エチレンジアミ
ン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミンなど)、脂環族ポリアミン
〔4・4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン(水添MB
A)、1.4−ジアミノシクロヘキサン、4.4′−ジアミノ
メチルジシクロヘキシルメタン、イソホロンジアミンな
ど〕、芳香環を有する脂肪族ジアミン(キシリレンジア
ミン、テトラメチルキシリレンジアミンなど)、芳香族
ポリアミン(ジフェニルメタンジアミン、ジクロロジフ
ェニルメタンジアミン、トリレンジアミン、ジエチルト
リレンジアミン、ベンジジン、フェニレンジアミンな
ど)、アルカノールアミン(モノーまたはジ−エタノー
ルアミン、プロパノールアミン、N−ヒドロキシエチル
エチレンジアミンなど)、ポリアルキレンオキシドポリ
アミン〔前記活性水素含有化合物の炭素数2〜4のアル
キレンオキシドたとえばエチレンオキシド、プロピレン
オキシド、ブチレンオキシドなどの1種または2種以上
(ランダムおよび/またはブロック)の付加物、アルキ
レンオキシドの開環重合物(ポリテトラメチレンエーテ
ルグリコールなど)などのポリエーテルポリオールの末
端OH基がアミノ基によって置換された構造の化合物たと
えばポリオキシエチレンエーテルジアミンおよびポリオ
キシプロピレンエーテルジアミン〕など、およびこれら
の2種以上の混合物が挙げられる。
ポリアミンのうちで好ましいのはヘキサメチレンジアミ
ン、イソホロンジアミンおよび4.4′−ジアミノジシク
ロヘキシルメタンである。
これら活性水素含有化合物は高分子ポリオール単独また
は高分子ポリオールと低分子ポリオールおよび/または
ポリアミンと併用して使用される。
高分子ポリオールと低分子ポリオールールおよび/また
はポリアミンとの重量比は通常1:0〜1:5、好ましくは1:
0〜1:3である。活性水素含有化合物(全体)の平均活性
水素(OH、NH2、NH)当量は通常70〜2000、好ましくは1
00〜1300である。
活性水素化合物の平均官能基数は通常2〜3、好ましく
は2〜2.5である。
有機ポリイソシアネートとしては炭素数(NCO基中の炭
素を除く)2〜12の脂肪族ポリイソシアネート、例えば
エチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ド
デカメチレンジイソシアネート、1・6・11−ウンデカ
ントリイソシアネート、2・2・4−トリメチルヘキサ
ンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、2・6
−ジイソシアネートメチルカプロエート、ビス(2−イ
ソシアネートエチル)フマレート、ビス(2−イソシア
ネートエチル)カーボネート、2−イソシアネートエチ
ル−2・6−ジイソシアネートヘキサノエートなど;炭
素数4〜15の脂環族ポリイソシアネート、例えばイソホ
ロンジイソシアネート(IPDI)、ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネート(水添MDI)、シクロヘキシレンジ
イソシアネート、メチルヘキシレンジイソシアネート
(水添TDI)、ビス(2−イソシアネートエチル)4−
シクロヘキセン−1・2−ジカルボキシレートなど;炭
素数8〜12の芳香脂肪族ポリイソシアネート、例えばキ
シリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジ
イソシアネート、ジエチルベンゼンジイソシアネートな
ど;HDIの水変性物、IPDIおよびHDIの三量化物;炭素数
6〜20の芳香族ポリイソシアネート、例えばトリレンジ
イソシアネート(TDI)、粗製TDI、ジフェニルメタンジ
イソシアネート(MDI)ポリフェニルメタンポリイソシ
アネート(PAPI;粗製MDI)、ナフチレンジイソシアネー
トなど;およびこれらのポリイソシアネートの変性物
(カーボジイミド基、ウレトジオン基、ウレトイミン
基、ビュウレット基および/またはイソシアヌレート基
含有変性物など)が使用できる。これらのうちで好まし
いのはHDI、IPDI、水添MDIおよびテトラメチルキシリレ
ンジイソシアネートである。
ポリウレタン樹脂(A)を製造するにあたり、活性水素
含有化合物と有機ポリイソシアネートの割合は種々変え
ることが出来るがNCOと活性水素基(OH、NH2、NHなど)
との当量比は通常1:1.01〜1:2、好ましくは1:1.02〜1:
1.5である。ポリウレタン樹脂を製造するにあたり、活
性水素含有化合物と有機ポリイソシアネートとは一度に
反応させて製造してもよく、段階的に反応させる方法
〔活性水素含有化合物の一部(たとえば高分子ポリオー
ル)と有機ポリイソシアネートを反応させてNCO末端プ
レポリマーを形成したのち活性水素含有化合物の残部
(たとえば低分子ポリオールおよび/またはポリアミ
ン)を反応させて製造する方法、活性水素化合物と有機
ポリイソシアネートの一部を反応させて活性水素基末端
(OH、NH2、NHなど)プレポリマーを形成したのち有機
ポリイソシアネートの残部を反応させて製造する方法、
これらを組み合わせた方法など〕により製造してもよ
い。
ポリウレタン形成反応は通常、40〜140℃、好ましくは6
0〜120℃で行われる(ただしポリアミンを反応させる場
合は通常80℃以下、好ましくは0〜70℃の温度で行われ
る)。
反応は溶剤(たとえばジメチルホルムアミド、ジオキサ
ン、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソル
ブアセテートなど)の中で行ってもよく、溶剤は反応途
中または反応後に加えてもよい。
ポリウレタン樹脂(A)のヒドロキシル基含量および/
またはカルボキシ含量は通常0.02〜3.3meq/gで好ましく
は0.04〜2.5meq/gである。0.02meq/g未満では架橋効果
が乏しく塗膜の耐溶剤性が悪くなり、3.3meq/gを超える
と塗膜が硬く脆くなり強伸度物性が悪くなる。ポリウレ
タン樹脂(A)の分子量は通常3000以上、好ましくは50
00〜100000である。
ヒドロキシル基を有するポリウレタンは通常、ポリオー
ルとポリイソシアネートからヒドロキシル基が過剰とな
る割合で反応させて得られる。
ヒドロキシル基とカルボキシル基有するポリウレタンは
通常、ポリオールとヒドロキシカルボン酸化合物(例え
ばジメチロールプロピオン酸)とポリイソシアネートか
らヒドロキシル基およびカルボキシル基が過剰となる割
合で反応させて得られる。
カルボキシル基を有するポリウレタンは通常、ポリオー
ルとヒドロキシカルボン酸化合物とポリイソシアネート
から末端イソシアネート基を有するウレタンプレポリマ
ーを製造し、次いでモノアルコール(例えばメタノー
ル、n−ブタノールなど)および/またはモノアミン
(例えばn−ブチルアミン、ジ−n−ブチルアミンな
ど)を反応させて得られる。
有機金属配位化合物(C)としてはアルミニウムトリス
アセチルアセトネート、アルミニウムトリイソプロポキ
シドなどの有機アルミニウム配位化合物、ジルコニウム
テトラキスアセチルアセトネート、ジイソプロポキシジ
ルコニウムビスアセチルアセトネートなどの有機ジルコ
ニウム配位化合物、チタンテトラキスアセチルアセトネ
ート、ジイソプロポキシチタンビスアセチルアセトネー
トなどの有機チタン配位化合物などが挙げられる。これ
らのうちで好ましいのは塗膜変色のない有機アルミニウ
ム配位化合物および有機ジルコニウム配位化合物であ
る。
アクリル系樹脂(B)としては下記のエチレン性不飽和
単量体(イ)の1種もしくは、(イ)と他のもの(ロ)
(ハ)(ニ)(ホ)(ヘ)との少なくとも2種の重合体
が挙げられる。
(イ)(メタ)アクリル酸およびその誘導体: (メタ)アクリロニトリル;(メタ)アクリル酸および
それらの塩;メチル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸アルキ
ル(アルキル基の炭素数は通常1〜20好ましくは1〜1
2)エステル;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ε
−カプロラクトン−2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレートなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル
(アルキル基の炭素数は通常2〜4)エステル及びその
ラクトン付加物;ジメチルアミノエチルメタクリレート
などのアミノアルキル(メタ)アクリレート;(メタ)
アクリル酸アミド、グリシジル(メタ)アクリレートな
ど、 (ロ)芳香族ビニル炭化水素単量体: スチレン、α−メチルスチレンなど、 (ハ)ビニルエステル単量体: 酢酸ビニルなど (ニ)ビニルエーテル単量体: ビニルメチルエーテルなど (ホ)ビニルハライド単量体: 塩化ビニル、塩化ビニリデンなど (ヘ)オレフィン系炭化水素単量体: エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソブチレン、イ
ソプレン、1・4−ペンタジエンなど、 これらのうちで好ましいものは(イ)または(イ)およ
び(ロ)および/または(ハ)である。
ポリウレタン樹脂(A)とアクリル系樹脂(B)の配合
は、それぞれ重合した後に配合してもよく、またポリウ
レタン樹脂(A)の中で重合性単量体を重合してもよ
く、またポリアクリル系樹脂(B)の中で活性水素化合
物と有機ポリイソシアネートを重合してもよい。
本発明のプラスチック用塗装剤には必要により補助配合
剤を含有させることができる。
例えば装飾的な色づけをするための染料、顔料などの着
色剤、無機期充填剤、有機改良剤、耐光性、耐熱劣化向
上のための各種安定剤や、可塑剤、界面活性剤、消泡
剤、その他添加剤などが挙げられる。
染料としては直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性
染料、金属錯塩染料などが挙げられる。
顔料としては、カーボンブラック、酸化チタン、酸化ク
ロム、酸化亜鉛、酸化鉄、マイカ、紺青などの無機顔料
およびカップリングアゾ系、縮合アゾ系アンスラキノン
系、ペリレン系、キナクリドン系チオインジゴ系、ジオ
キサジン系、フタロシアニン系などの有機顔料が挙げら
れる。
無機充填剤としては、炭酸カルシウム、シリカ、タル
ク、ガラス繊維などが挙げられる。
有機改質剤としてはフッ素樹脂粉末、シリコーン樹脂粉
末、ポリアミド樹脂粉末、ウレタン樹脂粉末などが挙げ
られる。
安定剤としてはヒンダードフェノール系、ヒドラジン
系、燐系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、
オキザリックアシッドアニリド系、ヒンダードアミン系
などが挙げられる。
可塑剤としてはジブチルフタレート、ジオクチルフタレ
ートなどが挙げられる。
界面活性剤(製泡剤など)としてはシロキサンオキシア
ルキレンブロック共重合体などのシリコーン系整泡剤が
挙げられる。
消泡剤としてはジメチルシロキサン系などのシリコーン
系のものが挙げられる。
その他の添加剤としては難燃剤、揺変剤、帯電防止剤、
殺菌剤などが挙げられる。これらの補助剤は(A)もし
くは(A)および(B)の何れに添加してもよく、
(A)および(B)の製造前、製造途中および製造後い
ずれの場合でもよい。
本発明における有機金属配位化合物(C)の添加量はポ
リウレタン樹脂(A)またはポリウレタン樹脂(A)と
ポリアクリル系樹脂(B)に対して通常1〜15%、好ま
しくは2〜12%である。1%未満では架橋効果が乏しく
耐溶剤性に劣る。15%を越えると未反応物が塗膜表面に
析出して外観が悪くなる。
ポリウレタン樹脂(A)とポリアクリル系樹脂(B)の
固形分比率は通常1:0〜1:1.5で好ましくは1:0〜1:1であ
る。1:1.5を越えるとでは塗膜に弾性がなく、硬くて脆
くなり強伸度物性が劣る。
補助配合剤の添加量はポリウレタン樹脂(A)もしくは
ポリウレタン樹脂(A)とポリアクリル系樹脂(B)に
対して染料は通常0〜50%、好ましくは0〜20%、顔
料、無機期充填剤および有機改質剤は通常0〜170%、
好ましくは0〜150%、安定剤は通常0〜20%、好まし
くは0.1〜3%、可塑剤は通常0〜100%、好ましくは0
〜50%、界面活性剤およびその他の添加剤は通常0〜20
%、好ましくは0〜10%である。
本発明の塗装剤は(A)、(B)、(C)およびその他
の成分を通常の撹拌だけによる混合でもよいし、分散混
合装置(ボールミル、ニーダー、サンドグラインダー、
ロールミル、フラットストーンミルなど)を用いて分散
混合することによって得ることもできる。混合する順序
はどの順序でもよい。
本発明の塗装剤は、布(天然繊維、化学繊維、合成繊維
等の織布および不織布など)、ゴム〔天然ゴム、クロロ
プレンゴム、イソプレンゴム、スチレン/ブタジエンゴ
ムなど)、プラスチック(ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカ
ーボネート、ポリアセタール、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリウレタン、変性PPO、アクリル樹脂、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂など)の基材に適
用可能である。特にプラスチック基材に好ましい。
本発明の塗装剤の塗布量は通常1〜1000g/m2、好ましく
は5〜500mg/m2である。本発明の塗装剤の適用方法とし
ては、通常の方法たとえば刷毛塗り、コテ塗り、ロール
塗り、流し塗り、スプレー塗装、浸漬法などが挙げられ
る。
本発明の塗装剤は常温または加熱により硬化が可能であ
る。通常は常温もしくは200℃以下、好ましくは40〜120
℃である。硬化時間は常温で1〜5日、加熱下では短
く、たとえば60〜120℃では20〜120分である。
本発明の塗装剤は自動車、二輪車、電車などの車両、お
よび船、モーターボート、ヨットなどの船舶の座席、内
装剤、および外装剤として、また家屋、ビルディングな
どの建築用外装剤および内装剤、またテレビ、冷蔵庫、
ステレオ、ビデオ、洗濯機、OA機器など家電製品の塗装
剤として有用である。
[実施例] 以下、実地例により本発明を説明するが、本発明はこれ
に限定されるものではない。実施例および比較例中の部
は重量部を表す。
実施例および比較例で使用した原料は次のとおりであ
る。
(1)高分子ポリオール PCL;ポリカプクロラクトンジオール (分子量2000) PBG;ポリテトラメチレングリコール (分子量1000) (2)低分子ポリオール BD;1.4−ブタンジオール DEG;ジエチレングリコール TMP;トリメチロールプロパン DMPM;ジメチロールプロピオン酸 (3)アミン化合物 HMDA;ジシクロヘキシルメタンジアミン DEA;ジエタノールアミン DBA;ジ−n−ブチルアミン (4)ポリイソシアネート IPDI;イソホロンジイソシアネートスミジュールN−75;
水1モルとHDI3モルの付加物〔住友バイエルウレタン
(株)製〕 (5)溶剤 TOL;トルエン MIBK;メチルイソブチルケトン IPA;イソプロピルアルコール DOX;1.4ジオキサン BAc;酢酸ブチル (6)触媒 DTD;ジブチル錫ジラウレート AIBN;アゾビスイソブチロニトリル (7)エチレン性不飽和単量体 2−EHMA;2−エチルヘキシルメタクリレート n−BA;n−ブチルアクリレート MMA;メチルメタクリレート 2−EHA;2−エチルヘキシルアクリレート HEA;2−ヒドロキシエチルアクリレート St;スチレン (8)有機金属配位化合物 Al−AA;アルミニウムトリスアセチルアセトネート Zr−AA;ジルコニウムテトラキスアセチルアセトネート (9)OH基およびCOOH基含有ポリウレタン樹脂 (A−1)、(A−2);四つ口フラスコに表1に示さ
れる原料を仕込み窒素雰囲気下に100℃で12時間反応さ
せることにより得られた、OH基およびCOOH基含有ポリウ
レタン樹脂であり表11に示される固形分、粘度、OH含量
およびCOOH含量を有する。
(A−3);四つ口フラスコに高分子ポリオール、低分
子ポリオールおよびポリイソシアネートを仕込み、窒素
雰囲気下に100℃で10時間反応させてNCO末端プレポリマ
ーを製造し、次いで溶剤を加えて希釈した後、室温でア
ミン化合物を加えて反応させることにより得られた、OH
基およびCOOH基含有ポリウレタン樹脂であり表2に示さ
れる固形分、粘度、OH含量およびCOOH含量を有する。
(10)OH基およびCOOH基を含有しないポリウレタン樹脂
(D);四つ口フラスコに表1に示される原料を仕込み
窒素雰囲気下に100℃で12時間反応させることにより得
られた、OH基およびCOOH基を含有しないポリウレタン樹
脂であり表1に示される固形分、粘度を有する。
(11)アクリル系樹脂 (B−1)、(B−2);撹拌機、還流冷却管、窒素吹
き込み管滴下装置を有する四つ4つ口フラスコに表3に
示される原料のトルエン半分量および酢酸ブチルを仕込
み窒素を10ml/分の量を吹き込みながら温度を100℃に保
ったフラスコ中に表2に示すエチレン性不飽和単量体お
よび触媒の半分量の混合液を3時間かけて滴下し、重合
反応を行った。滴下終了後1時間後に触媒量の残部およ
びトルエン残部の混合液をさらに3時間かけて滴下して
熟成を行い反応を完了した。表3に示される固形分、粘
度、Tgを有する。
実施例1〜3、比較例1 表1に示される(A−1)〜(A−3)および(D)の
各々100部にA1−AA2部をIPA19部およびDOX19部に溶解し
た溶液を混合して本発明の塗装剤を得た。この塗装剤を
ポリプロピレン板上に乾燥後の膜厚が50μとなるように
塗布し80℃で30分乾燥して無色透明の弾性を有するフィ
ルムを得た。フィルムの強伸度物性及び耐溶剤性を表4
および表5に示す。
(耐溶剤性試験) フィルムを室温下、各々の溶剤に60分浸漬して溶解およ
び膨潤の程度を観察した。
◎;ほとんど膨潤せずに形を保持している。
○;ある程度膨潤しているが形を保持している。
△;半溶解状で形を保持していない。
×;完全に溶解している。
実施例4〜6、比較例2 表1、表2および表3に示される(A−1)、(B−
1)および(B−2)に実施例1〜3と同様にしてA1−
AAを加えて本発明の塗装剤を得た。この塗装剤を実施例
1〜3と同様に塗布し、得られたフィルムの強伸度物性
を表6に示す。
実施例7〜9、比較例3 表1および表2に示される(A−1)および(A−2)
にAl−AA、Zr−AAおよびスミジュールN−75を配合し本
発明の塗装剤を得た。この塗装剤の溶液安定性を表7に
示す。
[発明の効果] 本発明の塗装剤は従来のものに比べて優れた強伸度物性
および耐溶剤性を発揮し、しかも溶液安定性が長期間に
渡り安定で可使時間に制約されず作業性、経済性の点で
著しく優れている。
上記効果を奏することから本発明の塗装剤は、種々のプ
ラスチック表面に対する塗料、コーティング剤、プライ
マー、接着剤、シーリング剤などとして有用である。特
に低温硬化性、可とう性、耐溶剤性、耐光性、耐熱性な
どが良好なことからプラスチック基材の塗装剤として適
している。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒドロキシル基および/またはカルボキシ
    ル基を有するポリウレタン樹脂(A)と有機金属配位化
    合物(C)と必要によりアクリル系樹脂(B)とからな
    るプラスチック用塗装剤。
  2. 【請求項2】(C)の量が(A)または(A)と(B)
    の固形分重量に対して1〜15%である請求項1記載の塗
    装剤。
  3. 【請求項3】(C)が有機アルミニウム化合物および/
    またはジルコニウム化合物である請求項1または2記載
    の塗装剤。
  4. 【請求項4】(A)が脂肪族系ポリイソシアネートと高
    分子ポリオールと低分子ポリオールおよび/またはポリ
    アミンとを反応させて得られるポリウレタン樹脂である
    請求項1〜3の何れかの記載の塗装剤。
  5. 【請求項5】(A)の数平均分子量が少なくとも3000で
    ある請求項1〜4の何れか記載の塗装剤。
  6. 【請求項6】請求項1〜5の何れか記載の塗装剤を塗装
    してなるプラスチック成形品。
JP1144423A 1989-06-07 1989-06-07 硬化性樹脂組成物 Expired - Fee Related JPH0730290B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1144423A JPH0730290B2 (ja) 1989-06-07 1989-06-07 硬化性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1144423A JPH0730290B2 (ja) 1989-06-07 1989-06-07 硬化性樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH039951A JPH039951A (ja) 1991-01-17
JPH0730290B2 true JPH0730290B2 (ja) 1995-04-05

Family

ID=15361842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1144423A Expired - Fee Related JPH0730290B2 (ja) 1989-06-07 1989-06-07 硬化性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0730290B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0633355B2 (ja) * 1989-12-12 1994-05-02 オリジン電気株式会社 被覆組成物
JP2652297B2 (ja) * 1992-02-26 1997-09-10 三洋化成工業株式会社 樹脂組成物、コーティング剤および接着剤
JP2607025B2 (ja) * 1993-02-08 1997-05-07 ユーホーケミカル株式会社 水性ポリウレタン樹脂組成物及びその製造方法
JPH06329901A (ja) * 1993-05-19 1994-11-29 Sanyo Chem Ind Ltd 樹脂組成物及びコーテイング剤
JP5279591B2 (ja) * 2009-04-14 2013-09-04 伊藤製油株式会社 ポリオール組成物及びそれを用いて得られたポリウレタン樹脂

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS586751B2 (ja) * 1974-10-21 1983-02-05 キヨウワユカ カブシキガイシヤ スイヨウセイポリウレタンゼツエントリヨウ
JPS6067524A (ja) * 1983-09-22 1985-04-17 Mitui Toatsu Chem Inc 超軟質ポリウレタンエラストマ−の耐熱性改良方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH039951A (ja) 1991-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3160230B2 (ja) 熱溶融性改良剤および熱溶融性樹脂組成物
TWI418570B (zh) 聚碳化二亞胺
CN101163728B (zh) 异氰酸酯基封端的氨基甲酸酯预聚物、其制备方法和包括该氨基甲酸酯预聚物的粘合剂
JPH03182534A (ja) 水性樹脂組成物
BR0315067B1 (pt) Dispersão de poliuretano, método para produzi-la e revestimento, película, elastômero ou espuma microcelular preparados a partir da dispersão
EP2222784A1 (en) Vinyl chloride, acrylate, and urethane polymers with increased moisture vapor permeability and static dissipative properties
TW201348278A (zh) 水性聚胺酯樹脂分散體
CN114920903B (zh) 一种封闭型异氰酸酯固化剂及其制备方法和应用
JP3572344B2 (ja) 二液型水性樹脂組成物及び該組成物を含有してなる塗工剤
JP4852856B2 (ja) ウレタン系塗膜防水材組成物
JPH0730290B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
US3574127A (en) Compositions prepared by treating diamine-ketone mixtures with anhydrous drying agents
JP3629167B2 (ja) 二液型水性アクリル−ウレタン組成物、該組成物を含有してなる接着剤及び塗工剤
JP2015028159A (ja) 印刷インキ用バインダー及びこれを用いた印刷インキ
JPH0565471A (ja) 反応性ホツトメルト接着剤
JP2015131871A (ja) ポリウレタン樹脂
JP2860684B2 (ja) 多孔性シート材料の製造方法
JP2004315637A (ja) ポリウレタン系樹脂組成物および硬化物
JP3576041B2 (ja) ヒドロキシル基含有水性アクリル−ウレタン共重合体組成物、二液型水性アクリル−ウレタン組成物、該組成物を含有してなる接着剤及び塗工剤
TWI261611B (en) High performance adhesives having aromatic water-borne polyurethane and flocking method employing the same
JPH0780987B2 (ja) ウレタン樹脂および製造法
JP2622613B2 (ja) 変性ポリオレフィン樹脂組成物および製造法
JPH059256A (ja) ポリウレタンの製造方法
JPH0586160A (ja) ポリウレタン樹脂系o/w型水系分散体
JP3511306B2 (ja) 水系被覆組成物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080405

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090405

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees