JPH0729687B2 - 物品分配装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は物品のある種の特徴に応じて供給コンベヤから
２つの搬出コンベヤへ当該物品を分配する装置に関する
ものであり、当該装置は進行方向を横切る方向に当該物
品を選択的に移動させる手段を含むものである。

〔従来の技術〕

このような装置はドイツ特許公開第2801387号により公
知であり、たとえば毎時約50000個までの瓶を分類でき
る。この場合、輸送速度は約１メートル／秒である。飲
料を入れる瓶のような比較的据わりのよくない物品の輸
送速度をさらに上げると、倒れてしまう危険があるか、
または、物品は非常に広い搬出屈折曲線に沿って二つの
搬出コンベヤに分配されなければならず、これは装置の
長さをさらに長くし、そのための機械への投資を追加さ
せる。

屈折セグメントをもって作動する公知の装置において
は、瓶と屈折セグメントとの間の物理的接触がさらに輸
送速度を制限する。なぜならば、高い輸送速度では、瓶
はその接触によって回転が始まるか、または、はなはだ
しく遅くなる。

カナダ特許第1014893号によれば、ある種の特徴によっ
て選択された物品の分配装置が公知である。物品、たと
えば缶は平行に動いている二本の綱あるいはホースの上
に直立の位置で供給され、側面の棚で保持されている。
ついですべての缶は、二本の綱またはホースのうちの一
方の上にだけ載るように一方に傾斜させられる。ついで
選ばれた缶は、二つの綱またはホースのうちのもう一方
の上にだけ載るように下からそれを引っかける押し器に
よって傾けられる。二本の綱またはホースの進路は、そ
のあと缶が異なった進路を移動するように分岐する。特
殊な形式の供給コンベヤと搬出コンベヤが要るのがこの
場合の欠点である。さらに、傾いた位置で缶は棚で保持
されるという事実によって、輸送速度は制限される。こ
の欠点は伴走する棚によって消去されるが、これは機械
への投資をかなり追加させる。

〔発明が解決しようとする課題〕 本発明の目的は、瓶またはそれに類似した据わりの悪い
物品を極めて速い速度で移送し、二つの搬出コンベヤに
分配するような最小の手段をもった首記の形式の装置を
設計することにある。

〔課題を解決するための手段〕

この目的は、本発明の物品分配装置によって実現され、
本発明の装置は、 物品を供給する供給コンベヤと、 供給コンベヤの下流に設けられ、実質上平坦な搬送面を
有し、一定の長さにわたって互いに屋根状に傾斜し、同
一速度で進行し、物品を搬出する２つの搬出コンベヤ
と、 供給コンベヤと搬出コンベヤ間の過渡領域に設けられ、
物品が供給コンベヤから搬出コンベヤに送られるとき、
物品を屋根状の搬出コンベヤの屋根部分に誘導し、屋根
部分において、物品の重心をその特徴に応じていずれか
一方の搬出コンベヤ上に変位させる機構とからなり、 物品をその特徴に応じて前記２つの搬出コンベヤに分配
するようにしたことを特徴とする。

本発明の一実施例によれば、上記装置において、前記機
構が、物品を屋根状の搬出コンベヤの屋根部分に誘導
し、物品の重心を２つの搬出コンベヤ間に位置させるガ
イドプレート、ガイドプレートの下流に設けられ、屋根
部分において、物品を進行方向を横切る方向に選択的に
移動させ、物品の重心をその特徴に応じていずれか一方
の搬出コンベヤ上に変位させる変位手段とからなる。こ
の実施形態においては、上記の搬出コンベヤをその傾斜
領域で振動させる振動手段を設けても良く、又、上記の
搬出コンベヤがその傾斜領域で分岐していても良い。

この場合において、物品の重心が両方の搬出コンベヤの
上に来るための物品の供給は、その間隙が物品の進行方
向を横切る方向の寸法に等しいように垂直回転軸をもっ
て配列された二個のスポンジゴムロールの手段によって
簡単に達成され、物品は二つの搬出コンベヤの間に位
置、すなわち、二つの搬出コンベヤにまたがった状態で
搬出される。適切なガイドレールまたは棚によってこの
方法で物品を供給することも可能である。

物品はその重心が出来る限り、二つの隣り合った搬出コ
ンベヤの間に正確に移動するように進行させられる。ど
ちらの搬出コンベヤがさらに物品を進行させるべきかに
よって、変位機構は輸送方向に対して、横の方向に一つ
の方向かまたはその逆の方向に物品を移行させる。その
ため、輸送方向に対し横の方向に瞬間作用力または衝撃
が各物品に加えられる。当該瞬間作用力または衝撃は極
めてわずかでよいので、この実施形態は特に高い輸送速
度を許す。

本発明の別の実施例によれば、物品は大きい物品と小さ
い物品とからなり、機構は進行方向に対し一定の角度を
もって屋根状の搬出コンベヤの屋根部分に向かって傾斜
し、物品を屋根状の搬出コンベヤの屋根部分に誘導し、
屋根部分において、小さい物品の重心を一方の搬出コン
ベヤ上に位置させ、大きい物品の重心を前記２つの搬出
コンベヤ間を越え、他方の搬出コンベヤ上に変位させる
ガイドプレートからなる。この実施態様においても、上
記の搬出コンベヤをその傾斜領域で振動させる振動手段
を設けても良く、又、上記の搬出コンベヤがその傾斜領
域で分岐していても良い。

大部分の物品が一方の搬出コンベヤ上に進められ、極め
て少数のものだけが他方の搬出コンベヤに移行されるこ
とが予想される場合は、物品の重心が一方の搬出コンベ
ヤの縁の上に最初から移されて、その結果、大部分の物
品に対して変位機構が作動しないように物品を運ぶこと
が適当である。他方の搬出コンベヤ上に進められるべき
少数の物品のためには、ある程度強い瞬間作用力または
衝撃が必要となる。なぜならば、当該物品の重心が、２
つの搬出コンベヤ間を越えて一方の搬出コンベヤの縁の
領域から、他方の搬出コンベヤ上へ変位されるからであ
る。

上述の第１の実施例及び第２の実施例においては、搬出
コンベヤは環状チエーンコンベヤ、ベルトコンベヤおよ
び類似のものであってもよい。すなわち、物品が棚また
はその他の側面の保持具の助けなしにその上に立つこと
が出来るに充分な広さをもった本質的に水平な輸送表面
をもったコンベヤであってよい。

供給コンベヤは望ましい直立位置で物品を供給できる限
りは、どんな構造であってもよい。

供給コンベヤは搬出コンベヤと同じ構造であって、同一
のコンベヤが変位機構の上流で供給コンベヤとして働
き、変位機構の下流では搬出コンベヤの一つとして働く
のが目的に適っている。

物品の重心をその特徴に応じていずれか一方の搬出コン
ベヤ上に変位させる機構は、変位するフラップ、延長で
きるピン、ドイツ特許公開第2801387号に述べられた種
類の一個または多数のセグメントから成る変位手段、ま
たは変位力を与えるガスノズル、吸引ノズル、または磁
力式または電気式変位手段でもよい。変位手段はわずか
に、しかし、二つの搬出コンベヤのうちの一つの上に物
品の重心が安全に移行するのに充分なだけ物品を移動さ
せる必要がある。

この目的のためには、進行方向を横切る方向にわずかな
押し出しまたは瞬間作用力を物品に加えることで充分で
ある。本発明における変位機構が物品を一つのコンベヤ
からもう一方のコンベヤへ移すのに物品を完全に持ち上
げる必要がないということは、瓶、缶および類似の比較
的底面積の小さい据わりの悪い物品が倒れる危険を少な
くし、その結果、輸送速度をかなり増加させることがで
きる。勿論、最終的には物品はそれぞれの搬出コンベヤ
のほぼ中央部に来るようにしなければならない。この目
的のために、搬出コンベヤは進行の方向から見て、変位
機構の下流で屋根状に相互に傾斜させられており、その
結果、搬出コンベヤの隣り合った縁は高い位置にある。

一般に、搬出コンベヤは数度例えば５ないし10゜の小さ
い傾斜角を有していれば充分である。適切な傾斜角、お
よび水平から当該角度への移行は、物品の据わりの良
否、輸送速度および物品の底面と搬出コンベヤの間の摩
擦によって左右される。

物品の重心が搬出コンベヤの中央部に来るようにする、
それ以上の物品の移行は、進行方向に対して横の方向に
傾くようにした屋根状の傾斜によって自動的に生じる。
物品の横方向の滑動は、この領域で搬出コンベヤがわず
かに振動することで促進できる。搬出コンベヤの振動
は、コンベヤの横方向の傾斜が小さい場合においても物
品が静摩擦に打ち勝って、搬出コンベヤの中央部分に達
するのを助ける。

本発明では、二つの搬出コンベヤの屋根状の傾斜が単に
相対的なものであって、第一の搬出コンベヤは水平に移
行し、第二の搬出コンベヤだけが傾いて、その結果、物
品の重心の位置によって、物品が二つの搬出コンベヤの
うちのただ一方の上にだけ来るものであっても良い。

それ以上の移行は前述のように、単に傾斜した搬出コン
ベヤの上でのみ行われる：この場合移行は、移行した物
品と移行しない物品の運動路線がもはや接触しないだけ
大きくなければならない。そのあと、傾いた搬出コンベ
ヤは再び水平にもどり、移行しなかった物品は両方のコ
ンベヤの上で立ってくる。

この状態は、それ以後の物品の分配（多元的分配）の出
発点になることが出来る。また、移行しなかった物品
は、誘導手段で第一の搬出コンベヤのほぼ中央まで誘導
される。

搬出コンベヤの中央部へ物品の重心を位置させるもう一
つの方法は、搬出コンベヤを傾斜部分で分岐させて、物
品の運動の径路がもはや重ならないようにすることであ
る。物品は棚、フォームラバーロールおよび類似物のよ
うな誘導手段によって、搬出コンベヤの縁部分からその
中央部へ移動させられる。この実施形態は、搬出コンベ
ヤの屋根状の傾斜領域で滑り降りるときに倒れがちな非
常に据わりの悪い物品に特に適している。

この場合、物品がそれぞれ他方の搬出コンベヤから離れ
るように、一方または両方の搬出コンベヤを傾けるだけ
で充分である。それ故、傾斜角は物品がそれぞれの搬出
コンベヤの中央部に横方向に重力で移動するほど大きい
必要はない。

物品を分配するための更に別の方法では、傾斜領域で搬
出コンベヤを分岐させて、この下流に、一つまたはそれ
以上の追加コンベヤを設ける。

この方法は、二つの追加コンベヤが導入された複数通路
分配の場合に特に好ましく、この際、２つの搬出コンベ
ヤのいずれか一方に分配された物品を、再度同様の方法
で分配すれば良い。

物品が搬出コンベヤ上から容易に滑り落ちることないも
のである場合には、変位機構の領域ですでに搬出コンベ
ヤを傾けることが可能であり、例えば分配を複数回行う
場合には、先の分配において傾いた状態の搬出コンベヤ
を水平に戻すことなく、物品が傾いたままの状態で次に
供給して再度分配できるために、装置全体の長さを短く
することが出来る。

本発明によって得られる利益は、許容し得る高い輸送速
度、および多数の搬出コンベヤの飲料用瓶のような安定
の悪い物品の分配の可能性の他に、物品を任意の間隔で
輸送することができ、供給される物品間に隙間をあけず
に連続して物品を輸送可能であるということにある。ま
た供給および搬出コンベヤとして、環状コンベヤ、コン
ベヤベルトおよび類似物のような従来のコンベヤ器具が
使用できるので、機械への投資が非常に少ないという大
きな長所がある。変位手段も公知の構造である。

物品を二つの搬出コンベヤへ分配する際に、搬出コンベ
ヤを互いに屋根状にわずかに傾けるだけなので、物品の
倒れが確実に避けられるという大きな利点がある。

〔実施例〕

図面を参照して、本発明の実施例をより詳細に説明す
る。

第１図は、供給コンベヤに到着する物品を二つの搬出コ
ンベヤのうちのどちらか一つへ分配するための装置の主
要部分を示す平面図である。

第２図は、第１図の中のII−II線に沿った断面図であ
り、搬出コンベヤの相対的な相互の屋根状の傾斜を示
す。

第３図は、搬出コンベヤが傾斜領域で相互に分岐する実
施形態を示す：そして、 第４図は、瓶または缶をその直径に従って分類する実施
形態を示す。

第１図において、物品（１）はチェーンコンベヤである
供給コンベヤ（５）の上を進行する。供給コンベヤ
（５）から、物品は二つの搬出コンベヤ（3a）、（3b）
に分配され、ここでまず二つの搬出コンベヤ（3a）、
（3b）の間の境界線に沿ってフォームラバーロール
（６）によって物品は一列に並べられ、ついで二つのガ
スノズル（２）によって、当該境界線から、二つの搬出
コンベヤ（3a）、（3b）のうちの一つの縁部分へ移行さ
せられる。

フォームラバーロール（６）は垂直に配置された回転軸
をもつ。

それらは輸送速度に相当する円周速度で運転される。フ
ォームラバーロール（６）の間の間隔は、物品（１）の
進行方向を横切る方向の寸法に相当する。フォームラバ
ーロール（６）は、間隔の中心が搬出コンベヤ（3a）、
（3b）の間の境界線と一致するように配列される。

第１図に示された実施例で、同一のコンベヤがフォーム
ラバーロール（６）の上流では供給コンベヤとして働
き、当該ロールの下流では搬出コンベヤ（3a）として働
く。もう一つの搬出コンベヤ（3b）はフォームラバーロ
ール（６）の少し上流に始まる。棚（10）およびフォー
ムラバーロール（６）は物品（１）を供給コンベヤの中
央から、二つの搬出コンベヤ（3a）、（3b）の間の境界
線へ移動させる。勿論、二つの搬出コンベヤ（3a）、
（3b）は同じ速度で動く。

二つの搬出コンベヤ（3a）、（3b）に保持されて、物品
（１）は、二つのガスノズル（２）の様式の変位手段の
間を通過する。どちらの搬出コンベヤが物品をさらに進
めるべきかにしたがい、物品はその重心が二つの搬出コ
ンベヤの間の境界線上から、二つの搬出コンベヤのうち
のどちらか一つの縁の領域に移動されるように、一方の
ガスノズルかまたは他方のガスノズルからのジェット流
で、わずかに横方向に変位させられる。二つの搬出コン
ベヤのうちのどちらか一つのコンベヤの中央部分への物
品（１）の重心の移動は、傾斜領域（７）の中で起こ
る。これは第２図の断面図に示される。二つの搬出コン
ベヤ（３）は進行方向を横切る方向に下方へ傾けられ
る。すなわち、境界線は高い位置に配置される。この実
施例では、傾斜は約10％であり、これは物品が重力によ
って搬出コンベヤの中央へ滑り動くのに充分な傾斜であ
る。傾斜領域（７）の後方で、搬出コンベヤ（3a）、
（3b）の輸送表面は再び水平に配置される。

第３図に示された実施形態では、供給コンベヤ（５）お
よび変位手段（２）に関しては第１図に示された実施形
態と差はない。しかし、傾斜領域（７）における搬出コ
ンベヤ（3a）、（3b）の横方向の傾斜はより少なく、物
品（１）は搬出コンベヤの傾斜によって進行方向を横切
る方向に滑動することは期待されない。この場合、傾斜
は単に、例えば変位手段（２）によって物品（１）をも
う一つの搬出コンベヤ（3b）との接触を触れて、搬出コ
ンベヤ（3a）の上に移動させる目的だけをもっている。
そのため、傾斜角はそれぞれ他方の搬出コンベヤから物
品の重心を変位させるに充分な大きさが必要なだけであ
る。まだ傾斜領域（７）の中にある間に、搬出コンベヤ
（3a）、（3b）は分岐した路線に沿って誘導されるの
で、二つの搬出コンベヤ上を運ばれる物品の運動路線は
もはや重ならない。このためには、例えば搬出コンベヤ
の間に、物品の横方向の寸法に等しい距離を与えること
で充分である。

このあと、誘導棚（８）または追加のフォームラバーロ
ールがそれぞれの搬出コンベヤの中央へ物品の重心を移
動させることが出来る。

また第１図および第３図に示された実施形態の併合が考
えられ、これによると、傾斜領域（７）の中で物品は重
力により少し横に滑り、一方、誘導棚（８）またはフォ
ームラバーロールまたは類似物によって物品はさらに移
行させられる。

第１図に示された実施形態で、傾斜領域（７）における
物品の横方向の滑りは、当該領域で短い振幅の振動を搬
出コンベヤ（3a）、（3b）に起こさせる振動器によって
促進される。これによって、物品（１）は静摩擦を克服
し、横に滑りやすくなる。この振動器（４）は第２図に
図式的に示される。

飲料用瓶がその直径によってだけ分類されなければなら
ない場合には、特に簡単な実施形態が得られる。そのよ
うな場合には、変位手段（２）は二つの搬出コンベヤの
間の境界線から一定の距離で終る簡単なガイドプレート
（９）から成るものでよい。この距離は小さい瓶の直径
よりも大きく、大きい瓶の直径よりも小さいように定め
られる。

第４図はこの実施形態を図示する。搬出コンベヤの間の
境界線からのガイドプレート（９）の当該距離によっ
て、小さい瓶または缶の重心は搬出コンベヤ（３）の上
に移動し、一方、大きい缶または瓶の重心は、２つの搬
出コンベヤ間を越え、搬出コンベヤ（3b）の上に変位す
る。

何らの追加の移動手段なしに、単にその直径に従って、
瓶または缶はこうして別々の搬出コンベヤ上に分配され
る。

この図面は物品が一方または他方の搬出コンベヤのどち
らの上に置かれるべきかを決定する、物品の特徴を検出
及び判定する手段を示してはいない。そのような手段は
一般に公知であり、例えば色、充填高さ、重量、密封な
どを識別する働きをする。当該手段の出力信号は変位手
段（２）を制御する。一般に、制御手段は変位手段より
前に配置されているので制御手段の信号は、制御手段と
変位手段の間の距離および輸送速度からくる時間差だけ
遅らせられる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明によれば、供給コンベヤ
（５）によって物品（１）が供給され、ガスノズル
（２）などの変位手段を含む変位機構により、物品
（１）の重心がその特徴に応じて進行方向を横切る方向
に変位し、２つの搬出コンベヤ（3a）、（3b）に分配さ
れ、各搬出コンベヤ（3a）、（3b）によって物品（１）
が搬出される。また、この発明の一実施例によれば、搬
出コンベヤ（3a）、（3b）は実質上平坦な搬送面を有
し、供給コンベヤの下流において、２つの搬出コンベヤ
（3a）、（3b）が一定の長さにわたって互いに屋根状に
傾斜し、物品（１）は変位手段の位置で両方の搬出コン
ベヤ（3a）、（3b）の屋根部分に誘導され、その重心が
２つ搬出コンベヤ（3a）、（3b）間に位置するよう進行
する。したがって、変位機構によって物品（１）を変位
させるとき、物品（１）を一方の搬出コンベヤに向かっ
てわずかに変位させ、その重心を一方の搬出コンベヤ上
に変位させると、その後、自重が物品（１）に作用し、
物品（１）を傾斜した搬出コンベヤ（3a）、（3b）に沿
って滑り落とすことができる。したがって、変位機構の
位置では、物品（１）の重心を一方の搬出コンベヤに向
かってわずかに変位させるだけでよく、供給コンベヤ
（５）によって物品（１）を供給するにあたって、これ
を高速で供給しても、変位機構によって物品（１）の重
心を変位させ、その後、自重によって物品（１）を滑り
落とし、これを確実に分配することができる。したがっ
て、物品（１）を高速で供給し、高速で分配および搬出
することができ、その能率を向上させることができる。
また、据わりの悪い物品（１）であっても、搬出コンベ
ヤ（3a）、（3b）によって物品（１）が搬出されると
き、平坦な搬出面によって物品（１）の底面全体を支持
し、これを安定した状態で搬出することができ、物品
（１）を高速で分配および搬出しても、物品（１）が転
倒するおそれはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の装置の一例を示す平面図、 第２図は第１図のII−II線に沿った断面図、 第３図及び第４図はそれぞれ本発明の装置の異なる例を
示す平面図である。 （１）……物品 （２）……ガスノズル （3a）、（3b）……搬出コンベヤ （５）……供給コンベヤ （６）……フォームラバーロール

フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−71059（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−116677（ＪＰ，Ａ) 特開 昭47−13977（ＪＰ，Ａ) 特開 昭49−116769（ＪＰ，Ａ) 特開 昭54−108632（ＪＰ，Ａ) 実開 昭48−92675（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭52−20668（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭47−12278（ＪＰ，Ｙ１)

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】物品を供給する供給コンベヤと、 前記供給コンベヤの下流に設けられ、実質上平坦な搬送
   面を有し、一定の長さにわたって互いに屋根状に傾斜
   し、同一速度で進行し、前記物品を搬出する２つの搬出
   コンベヤと、 前記供給コンベヤと前記搬出コンベヤ間の過渡領域に設
   けられ、前記物品が前記供給コンベヤから前記搬出コン
   ベヤに送られるとき、前記物品を前記屋根状の搬出コン
   ベヤの屋根部分に誘導し、前記屋根部分において、前記
   物品の重心をその特徴に応じていずれか一方の搬出コン
   ベヤ上に変位させる機構とからなり、 前記物品をその特徴に応じて前記２つの搬出コンベヤに
   分配するようにしたことを特徴とする物品分配装置。
2. 【請求項２】前記機構は前記物品を前記屋根状の搬出コ
   ンベヤの屋根部分に誘導し、前記物品の重心を前記２つ
   の搬出コンベヤ間に位置させるガイドプレートと、前記
   ガイドプレートの下流に設けられ、前記屋根部分におい
   て、前記物品を進行方向を横切る方向に選択的に移動さ
   せ、前記物品の重心をその特徴に応じていずれか一方の
   搬出コンベヤ上に変位させる変位手段とからなることを
   特徴とする特許請求の範囲第（１）項に記載の装置。
3. 【請求項３】前記搬出コンベヤをその傾斜領域で振動さ
   せる振動手段を設けたことを特徴とする特許請求の範囲
   第（２）項に記載の装置。
4. 【請求項４】前記搬出コンベヤがその傾斜領域で分岐し
   ていることを特徴とする特許請求の範囲第（２）項また
   は第（３）項に記載の装置。
5. 【請求項５】前記物品は大きい物品と小さい物品とから
   なり、前記機構は進行方向に対し一定の角度をもって前
   記屋根状の搬出コンベヤの屋根部分に向かって傾斜し、
   前記物品を前記屋根状の搬出コンベヤの屋根部分に誘導
   し、前記屋根部分において、小さい物品の重心を一方の
   搬出コンベヤ上に位置させ、大きい物品の重心を前記２
   つの搬出コンベヤ間を越え、他方の搬出コンベヤ上に変
   位させるガイドプレートからなることを特徴とする特許
   請求の範囲第（１）項に記載の装置。
6. 【請求項６】前記搬出コンベヤをその傾斜領域で振動さ
   せる振動手段を設けたことを特徴とする特許請求の範囲
   第（５）項に記載の装置。
7. 【請求項７】前記搬出コンベヤがその傾斜領域で分岐し
   ていることを特徴とする特許請求の範囲第（５）項また
   は第（６）項に記載の装置。