JPH0729327Y2 - トーショナルダンパ - Google Patents
トーショナルダンパInfo
- Publication number
- JPH0729327Y2 JPH0729327Y2 JP1989150471U JP15047189U JPH0729327Y2 JP H0729327 Y2 JPH0729327 Y2 JP H0729327Y2 JP 1989150471 U JP1989150471 U JP 1989150471U JP 15047189 U JP15047189 U JP 15047189U JP H0729327 Y2 JPH0729327 Y2 JP H0729327Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hub
- ring
- inner peripheral
- radial
- torsional damper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Motor Power Transmission Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、回転シャフトに生起される捩れ振動を低減さ
せる手段として使用されるトーショナルダンパの構造に
関する。
せる手段として使用されるトーショナルダンパの構造に
関する。
（従来の技術） 例えば、内燃機関のクランクシャフトのように、回転作
動に伴って捩り振動を生起させる回転シャフトには、捩
り振動を低減させるための手段として、一例を第２図に
示すように、ゴム状弾性材の弾性力及び質量を備えた回
転体の慣性を利用したトーショナルダンパが使用されて
いる。
動に伴って捩り振動を生起させる回転シャフトには、捩
り振動を低減させるための手段として、一例を第２図に
示すように、ゴム状弾性材の弾性力及び質量を備えた回
転体の慣性を利用したトーショナルダンパが使用されて
いる。
第２図のトーショナルダンパは、回転シャフトに結合さ
れる板材製ハブ１及び慣性質量を備えた素材を切削加工
されて成る振動リング３を同芯に組合せ、略円錐形状に
形成されて互いに対向するハブ１の外周部２及び振動リ
ング３の内周部４を、ゴム状弾性材をもって成形された
弾性リング９によって接続されて成り、振動リング３の
慣性力及び弾性リング９の弾性力によって捩り振動を低
減させるものである。また、実開昭64−20555号には、
板金製の振動リングを備えたトーショナルダンパが示さ
れている。
れる板材製ハブ１及び慣性質量を備えた素材を切削加工
されて成る振動リング３を同芯に組合せ、略円錐形状に
形成されて互いに対向するハブ１の外周部２及び振動リ
ング３の内周部４を、ゴム状弾性材をもって成形された
弾性リング９によって接続されて成り、振動リング３の
慣性力及び弾性リング９の弾性力によって捩り振動を低
減させるものである。また、実開昭64−20555号には、
板金製の振動リングを備えたトーショナルダンパが示さ
れている。
（考案が解決しようとする問題点） 上記した従来の技術によるトーショナルダンパにおいて
は、振動リングの慣性質量が振動低減機能に大きな影響
を及ぼすので、振動リングの形状及び寸法を適宜に設定
することを要求されるが、振動リングの製作が切削加工
によってなされるために、製作コストが割高となること
を避けることができなかった。また、振動リングを板金
製とするものがあるが、バランス孔を設ける箇所は外周
円筒部の一端から内周側に伸びる径方向部にしか無く、
この部分に設けた場合には振動リングの強度が悪化する
ことが惹起される。
は、振動リングの慣性質量が振動低減機能に大きな影響
を及ぼすので、振動リングの形状及び寸法を適宜に設定
することを要求されるが、振動リングの製作が切削加工
によってなされるために、製作コストが割高となること
を避けることができなかった。また、振動リングを板金
製とするものがあるが、バランス孔を設ける箇所は外周
円筒部の一端から内周側に伸びる径方向部にしか無く、
この部分に設けた場合には振動リングの強度が悪化する
ことが惹起される。
本考案は、低コストに製作され、振動低減機能の微調整
が可能であるトーショナルダンパの構造を提示すること
を目的とするものである。また、本願のように振動リン
グが金属板材の場合、該振動リングの強度は従来の鋳物
製等の素材に切削加工が施されたものと比較すると強度
が劣る。よって、従来から行われている振動リングの回
転による偏心を除去するためにバランス孔を振動リング
の内周側の部分すなわち、本願の径方向部に設けると振
動リングの強度が悪化することとなる。特に本願の円筒
部にプーリーなどを巻き付ける場合、剪断力の加わる部
分でもあるので強度の悪化が顕著に現れる。また、バラ
ンス孔にて偏心を調整する場合、外周側に対し内周側に
設けるときには、内周側における慣性質量の変化は外周
におけるそれに対し少なくなるため、内周側に設けたバ
ランス孔の方が大きくなる。したがって、内周に設ける
ほど振動リングの更なる強度の悪化につながる。
が可能であるトーショナルダンパの構造を提示すること
を目的とするものである。また、本願のように振動リン
グが金属板材の場合、該振動リングの強度は従来の鋳物
製等の素材に切削加工が施されたものと比較すると強度
が劣る。よって、従来から行われている振動リングの回
転による偏心を除去するためにバランス孔を振動リング
の内周側の部分すなわち、本願の径方向部に設けると振
動リングの強度が悪化することとなる。特に本願の円筒
部にプーリーなどを巻き付ける場合、剪断力の加わる部
分でもあるので強度の悪化が顕著に現れる。また、バラ
ンス孔にて偏心を調整する場合、外周側に対し内周側に
設けるときには、内周側における慣性質量の変化は外周
におけるそれに対し少なくなるため、内周側に設けたバ
ランス孔の方が大きくなる。したがって、内周に設ける
ほど振動リングの更なる強度の悪化につながる。
そこで、本願では振動リングの円筒部に外径方向に伸び
る鍔部を設けることによって、金属板材製の振動リング
の構造的強度を向上すると共に、バランス孔を最小に抑
えることで強度の低下を最小にすることができる。
る鍔部を設けることによって、金属板材製の振動リング
の構造的強度を向上すると共に、バランス孔を最小に抑
えることで強度の低下を最小にすることができる。
（問題点を解決するための手段） 本考案は、上記した従来の技術によるトーショナルダン
パにおける問題点を考慮して、略円板形状を呈して回転
シャフトに結合されるハブを有し、金属製の板材を曲げ
加工されて前記ハブの外径側に離間配置され前記ハブと
ゴム状弾性材製の弾性リングによって接続される振動リ
ングを有するトーショナルダンパにおいて、前記振動リ
ングは前記ハブの外周部に離間対向する内周部と、該内
周部から外径方向に伸びた径方向部と、該径方向部の外
径端から軸方向に伸びる円筒部、及び該円筒部の軸方向
端部から、前記径方向部の最大径より大径の鍔部を形成
し、該鍔部にバランス孔を設けたことよりなる構成とな
すものである。
パにおける問題点を考慮して、略円板形状を呈して回転
シャフトに結合されるハブを有し、金属製の板材を曲げ
加工されて前記ハブの外径側に離間配置され前記ハブと
ゴム状弾性材製の弾性リングによって接続される振動リ
ングを有するトーショナルダンパにおいて、前記振動リ
ングは前記ハブの外周部に離間対向する内周部と、該内
周部から外径方向に伸びた径方向部と、該径方向部の外
径端から軸方向に伸びる円筒部、及び該円筒部の軸方向
端部から、前記径方向部の最大径より大径の鍔部を形成
し、該鍔部にバランス孔を設けたことよりなる構成とな
すものである。
（作用） 上記した構成を備えた本考案によるトーショナルダンパ
においては、円筒部の一端に接続する鍔部の寸法設定
が、振動低減機能に影響を及ぼす振動リングの慣性質量
を決定し、更に、鍔部に配列されたバランス孔が、振動
リングの慣性質量の微調整の可能性をもたらすと共に、
振動リングの強度を向上させる。
においては、円筒部の一端に接続する鍔部の寸法設定
が、振動低減機能に影響を及ぼす振動リングの慣性質量
を決定し、更に、鍔部に配列されたバランス孔が、振動
リングの慣性質量の微調整の可能性をもたらすと共に、
振動リングの強度を向上させる。
（実施例） 第１図の実施例においては、図示しない回転シャフトに
結合されるハブ１の外周部２が、略円錐形状に形成さ
れ、金属板材の曲げ加工によって製作された振動リング
３に、略円錐形状を呈してハブ１の外周部２に対向する
内周部４、内周部４から伸びた径方向部５、径方向部５
に接続した円筒部６及び円周上に配列されたバランス孔
８を穿たれた鍔部７が形成され、ハブ１の外周部２及び
振動リング３の内周部４を、ゴム状弾性材をもって成形
された弾性リング９が接続させている。
結合されるハブ１の外周部２が、略円錐形状に形成さ
れ、金属板材の曲げ加工によって製作された振動リング
３に、略円錐形状を呈してハブ１の外周部２に対向する
内周部４、内周部４から伸びた径方向部５、径方向部５
に接続した円筒部６及び円周上に配列されたバランス孔
８を穿たれた鍔部７が形成され、ハブ１の外周部２及び
振動リング３の内周部４を、ゴム状弾性材をもって成形
された弾性リング９が接続させている。
図示の実施例においては、ハブ１の外周部２及び振動リ
ング３の内周部４が、略円錐形状に形成されているが、
同芯に組合わされる円筒形状或は互いに対向する径方向
面となすこともできる。
ング３の内周部４が、略円錐形状に形成されているが、
同芯に組合わされる円筒形状或は互いに対向する径方向
面となすこともできる。
（考案の効果） 本考案によるトーショナルダンパが、上記したように、
略円板形状を呈して回転シャフトに結合されるハブを有
し、金属製の板材を曲げ加工されて前記ハブの外径側に
離間配置され前記ハブとゴム状弾性材製の弾性リングに
よって接続される振動リングを有するトーショナルダン
パにおいて、前記振動リングは前記ハブの外周部に離間
対向する内周部と、該内周部から外径方向に伸びた径方
向部と、該径方向部の外径端から軸方向に伸びる円筒
部、及び該円筒部の軸方向端部から、前記径方向部の最
大径より大径の鍔部を形成し、該鍔部にバランス孔を設
けたことよりなる構成を備えていることによって、振動
リングの製作が容易になされて低コスト化されるととも
に、鍔部の寸法選定及びバランス孔の寸法と個数の選定
によって振動リングの慣性質量の微細な設定が可能であ
る。可能であると共に、振動リングの強度を向上させる
ことができる。
略円板形状を呈して回転シャフトに結合されるハブを有
し、金属製の板材を曲げ加工されて前記ハブの外径側に
離間配置され前記ハブとゴム状弾性材製の弾性リングに
よって接続される振動リングを有するトーショナルダン
パにおいて、前記振動リングは前記ハブの外周部に離間
対向する内周部と、該内周部から外径方向に伸びた径方
向部と、該径方向部の外径端から軸方向に伸びる円筒
部、及び該円筒部の軸方向端部から、前記径方向部の最
大径より大径の鍔部を形成し、該鍔部にバランス孔を設
けたことよりなる構成を備えていることによって、振動
リングの製作が容易になされて低コスト化されるととも
に、鍔部の寸法選定及びバランス孔の寸法と個数の選定
によって振動リングの慣性質量の微細な設定が可能であ
る。可能であると共に、振動リングの強度を向上させる
ことができる。
第１図は、本考案の一実施例の断面図、第２図は、従来
の技術によるトーショナルダンパの一例の断面図であ
る。 １……ハブ、２…外周部、３…振動リング、４…内周
部、５…径方向部、６…円筒部、７…鍔部、８…バラン
ス孔、９…弾性リング。
の技術によるトーショナルダンパの一例の断面図であ
る。 １……ハブ、２…外周部、３…振動リング、４…内周
部、５…径方向部、６…円筒部、７…鍔部、８…バラン
ス孔、９…弾性リング。
Claims (1)
- 【請求項１】略円板形状を呈して回転シャフトに結合さ
れるハブ（１）を有し、金属製の板材を曲げ加工されて
前記ハブ（１）の外径側に離間配置され前記ハブ（１）
とゴム状弾性材製の弾性リング（９）によって接続され
る振動リング（３）を有するトーショナルダンパにおい
て、前記振動リング（３）は前記ハブ（１）の外周部
（２）に離間対向する内周部（４）と、該内周部（４）
から外径方向に伸びた径方向部（５）と、該径方向部
（５）の外径端から軸方向に伸びる円筒部（６）、及び
該円筒部（６）の軸方向端部から、前記径方向部（５）
の最大径より大径の鍔部（７）を形成し、該鍔部（７）
にバランス孔（８）を設けたことを特徴とするトーショ
ナルダンパ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989150471U JPH0729327Y2 (ja) | 1989-12-27 | 1989-12-27 | トーショナルダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989150471U JPH0729327Y2 (ja) | 1989-12-27 | 1989-12-27 | トーショナルダンパ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0389246U JPH0389246U (ja) | 1991-09-11 |
| JPH0729327Y2 true JPH0729327Y2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=31696818
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989150471U Expired - Fee Related JPH0729327Y2 (ja) | 1989-12-27 | 1989-12-27 | トーショナルダンパ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0729327Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH059554Y2 (ja) * | 1987-07-28 | 1993-03-09 |
-
1989
- 1989-12-27 JP JP1989150471U patent/JPH0729327Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0389246U (ja) | 1991-09-11 |
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| JPH0231621Y2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |