JPH07286131A - 焼付け硬化型塗料組成物 - Google Patents

焼付け硬化型塗料組成物

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JPH07286131A
JPH07286131A JP6102213A JP10221394A JPH07286131A JP H07286131 A JPH07286131 A JP H07286131A JP 6102213 A JP6102213 A JP 6102213A JP 10221394 A JP10221394 A JP 10221394A JP H07286131 A JPH07286131 A JP H07286131A
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meth
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Tetsuji Yoshimura
哲治 吉村
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    • C09D4/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, based on organic non-macromolecular compounds having at least one polymerisable carbon-to-carbon unsaturated bond ; Coating compositions, based on monomers of macromolecular compounds of groups C09D183/00 - C09D183/16

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有機溶剤を含まず、硬化反応が速く、耐擦傷
性に優れた硬い塗膜が得られる焼付け硬化型の塗料組成
物を提供する。これは、通常2液焼付け硬化型塗料とし
て使用するが、ブロック化ポリイソシアネートを用いる
と1液型焼付け硬化型塗料としても使用できる。金属密
着性に優れるためプレコートメタル用塗料として有益で
ある。 【構成】 3級アミノ基と水酸基を有する(メタ)アク
リル系モノマー(A)、ポリイソシアネート化合物
(B)、ポリオール(C)、ラジカル重合開始剤(D)
および顔料からなることを特徴とする焼付け硬化型塗料
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機溶剤を含まず、硬
化反応が速く、耐擦傷性に優れた硬い塗膜が得られる焼
付け硬化型の塗料組成物に関する。特に、金属密着性が
要求されるプレコートメタル(PCM)用に適した塗料
組成物である。さらに、本発明の焼付け硬化型塗料は、
各成分の組合せにより、2液型塗料あるいは、ブロック
化ポリイソシアネート使用の場合は1液型塗料のいずれ
の使用法も可能である。
【0002】
【従来の技術】従来、硬化速度が速く、硬い塗膜が得ら
れる塗料としては、アクリルメラミン系塗料やブロック
化イソシアネート架橋剤を配合したアクリルウレタン系
塗料のような1液型焼付け塗料、およびアクリル樹脂に
イソシアネートを使用直前に配合して使用する2液型焼
付け塗料がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の塗料は樹脂の粘度が高く、有機溶剤を含むため、蒸気
の人体吸引と火災の危険性など作業性で問題が多い。特
に最近は、海外ではVOC規制、国内では消防法規制が
厳しくなり、無溶剤の焼付け硬化型塗料が望まれてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、有機溶剤
を含まず、硬化速度が速く、耐擦傷性に優れた硬い塗膜
が得られる焼付け硬化型塗料組成物について鋭意検討し
た結果、ウレタン化反応とラジカル重合反応を併用させ
ることにより、本発明の塗料組成物に到達した。
【0005】すなわち本発明は、3級アミノ基と水酸基
を有する(メタ)アクリル系モノマー(A)、ポリイソ
シアネート化合物(B)、ポリオール(C)、ラジカル
重合開始剤(D)、および必要により顔料からなること
を特徴とする焼付け硬化型塗料組成物である。
【0006】本発明において、3級アミノと水酸基を有
する(メタ)アクリル系モノマー(A)としては、たと
えば、1級または2級アミノ基を有する化合物と、グ
リシジル(メタ)アクリレートとの付加反応物、1級
または2級アミノ基を有する化合物とエピクロルヒドリ
ンとの反応により得られるグリシジルアミン化合物に、
さらに(メタ)アクリル酸を付加反応させたもの、1
分子中に1個以上の1級アミノ基、または2個以上の2
級アミノ基を有する化合物にアルキレンオキサイド(炭
素数2〜4)を付加(付加モル数:通常1〜20)させ
た物の部分(メタ)アクリレート、1分子中に1個以
上の1級アミノ基、または2個以上の2級アミノ基を有
する化合物のアルキレンオキサイド(炭素数2〜4)付
加物(付加モル数:通常1〜20)とエピクロルヒドリ
ンとの反応により得られるアミノ基含有グリシジルエー
テル化合物に、さらに(メタ)アクリル酸を付加反応さ
せたものなどがあげられる。これらのうち好ましいのは
の付加反応物である。
【0007】上記〜における1級または2級アミノ
基を有する化合物の具体例としては、(1)芳香族アミ
ン化合物[アニリン、o−、m−またはp−トルイジ
ン、o−、m−またはp−フェニレンジアミン、2、4
−または2、6−トリレンジアミン、ジアミノジフェニ
ルメタン、N−アルキル(アルキルの炭素数1〜8)ア
ニリン、p−アミノピリジン、これらのホルマリン縮合
物など];(2)脂肪族アミン化合物[メチルアミン、
エチルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミ
ン、イソブチルアミン、シクロヘキシルアミン等のアル
キルアミン(炭素数1〜8)、ジメチルアミン、ジエチ
ルアミン、ジイソプロピルアミン、ジn−ブチルアミ
ン、ジイソブチルアミン、ジシクロヘキシルアミンなど
のジアルキルアミン(炭素数2〜16)、エチレンジア
ミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ン、プロピレンジアミン、イミノビスプロピルアミン等
の(ポリ)アルキレンポリアミン(炭素数1〜8)、モ
ノエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジエタ
ノールアミン、ジプロパノールアミン等のモノまたはジ
アルカノールアミン(炭素数1〜4)など];(3)ベ
ンジルアミン、キシリレンジアミンなどのアラルキルア
ミン;並びにこれらの2種以上の混合物があげられる。
これら(1)〜(3)に例示したもののうち好ましいも
のは、アニリン、o−、m−もしくは、p−トルイジン
および炭素数1〜8のモノアルキルアミンである。
【0008】本発明の(A)中に存在する3級アミノ基
が、塗料組成物を構成する各成分中の活性水素基とポリ
イソシアネート化合物(B)あるいはブロック化剤が解
離してフリーになったポリイソシアネート化合物(a)
のイソシアネート基とのウレタン化反応を促進する。
【0009】なお、本発明において、(A)以外に、3
級アミノ基を有し水酸基を有しない(メタ)アクリル系
モノマー(A2)、および/または水酸基を有しアミノ
基を有しない(メタ)アクリル系モノマー(A3)を併
用してもよい。
【0010】該(メタ)アクリル系モノマー(A2)と
しては、1級または2級アミノ基を有する化合物にアル
キレンオキサイド(炭素数2〜4)を付加(付加モル
数:通常1〜20)させた物を完全にエステル化した
(メタ)アクリレートがあげられる。この1級または2
級アミノ基を有する化合物としては、(A)で例示した
(1)〜(3)があげられる。
【0011】また、該(メタ)アクリル系モノマー(A
3)としては、多価アルコール類の部分(メタ)アク
リレート、多価アルコール類のグリシジルエーテルに
(メタ)アクリル酸を反応させたものがあげられる。上
記、に用いられる多価アルコール類としては、下記
(イ)〜(ハ)等が挙げられる。 (イ):アルキレングリコール[エチレングリコール、
プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,
3−ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
1,6−ヘキサンジオールなど]、シクロヘキサンジオ
ール、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノール
A、ビスフェノールS、ナフタレンジオール等の2価ア
ルコール類。 (ロ):グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメ
チロールエタン、ヘキサントリオール、ペンタエリスリ
トール、ジグリセリン、α−メチルグルコシド、ソルビ
トール、キシリット、マンニット、グルコース、フラク
トース、ショ糖などの3価以上のアルコール類。 (ハ):(イ)または(ロ)のアルキレンオキサイド
(炭素数2〜4)付加物。
【0012】本発明におけるポリイソシアネート化合物
(B)としては、芳香族ポリイソシアネート[ジフェニ
ルメタンジイソシアネート(MDI)、トリレンジイソ
シアネート(TDI)、ポリフェニルポリメチレンポリ
イソシアネート(粗製MDI)、ナフタレンジイソシア
ネート(NDI)など];脂肪族ポリイソシアネート
[1,6ーヘキサメチレンジイソシアネート(HD
I)、リジンジイソシアネート(LDI)など];脂環
式ポリイソシアネート[イソホロンジイソシアネート
(IPDI)、ジシクヘキシルメタンジイソシアネート
(水添MDI)、シクロヘキシレンジイソシアネートな
ど];芳香脂肪族ポリイソシアネート[キシリレンジイ
ソシアネート(XDI)、テトラメチルキシレンジイソ
シアネート(TMXDI)など];これらの変性物(ビ
ューレット基、イソシアヌレート基、カルボジイミド
基、オキサゾリジン基含有変性物、トリメチロールプロ
パン付加物など);およびこれらのポリイソシアネート
と分子量50〜5,000の活性水素含有化合物からな
る末端イソシアネート基を有するウレタンプレポリマー
が挙げられる。さらに、本発明において、ポリイソシア
ネート化合物(B)として上述のポリイソシアネート化
合物のブロック化物(B1)も使用できる。その場合
は、焼付け時の加熱でブロック化剤と解離したフリーの
ポリイソシアネートとして作用し、1液型の焼付け硬化
型塗料として使用できる。また、末端イソシアネート基
を有するウレタンプレポリマーは、水酸基、アミノ基な
どの活性水素を2個以上有するポリオール、ポリアミン
と前述のポリイソシアネートを反応させて得られる。こ
のポリオールとしては、後述のポリオール(C)で挙げ
るものが使用できる。芳香族ポリイソシアネートおよび
その変性物、ウレタンプレポリマーは、他の脂肪族、脂
環族ポリイソシアネート系に比べ、ポリウレタンとして
の塗膜物性に優れ、また、反応性も高い点で好ましい。
それに対し、脂肪族、脂環族ポリイソシアネートおよび
その変性物、ウレタンプレポリマーは耐光性に優れるた
め、特に屋外で使用される部材の塗装用の塗料に適す
る。芳香族ポリイソシアネート系に比べ反応性が低い
が、有機金属化合物(ジブチル錫ジラウレート、オクテ
ン酸鉛など)、アミン類(トリエチルアミン、トリエチ
レンジアミンなど)のウレタン化触媒を併用すればよ
い。2液型塗料の1成分として使用する場合は、作業性
の点で低粘度であることが好ましい。分子内に3個以上
のイソシアネート基を有する変性物、プレポリマーを使
用すると塗膜硬度が高くなる。
【0013】本発明でブロック化物(B1)として使用
する際のブロック化剤としては、オキシム化合物(メチ
ルエチルケトンオキシム、メチルイソブチルケトンオキ
シム、シクロヘキサノンオキシムなど)、ラクタム類
(ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクタムなど)、フ
ェノール類(フェノール、m−クレゾールなど)、ジア
ルキルフェノール(キシレノール、ジ−t−ブチルフェ
ノールなど)、活性メチレン化合物(マロン酸ジエチ
ル、アセチルアセトン、アセト酢酸エチルなど)、アル
コール(メタノール、エタノールなど)、メルカプタン
類(ブチルメルカプタンなど)などが挙げられ、これら
を併用することもできる。これらのうち好ましいのは、
オキシム化合物、ラクタム類である。ブロック化反応
は、ブロック剤をイソシアネート基に対し、通常、0.
3〜2、好ましくは1.05〜1.5当量添加し、通常
50〜150℃で反応させる。この際に前述のウレタン
化触媒を添加して反応を促進させることもできる。
【0014】本発明におけるポリオール(C)として
は、低分子の多価アルコールおよび高分子ポリオールが
ある。低分子の多価アルコールとしては、前述の(A
3)の項で例示した多価アルコール類(イ)〜(ハ)お
よびモノ−、ジ−またはトリ−アルカノールアミン類な
どが挙げられる。高分子ポリオールとしては、各種のポ
リエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、その
他の高分子ポリオールが使用できる。ポリエステルポリ
オールとしては、例えばアジピン酸、セバシン酸などの
脂肪族ジカルボン酸やテレフタル酸、イソフタル酸など
の芳香族ジカルボン酸などの酸成分とし、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコー
ルなどの炭素数2〜6の脂肪族ジオールやジエチレング
リコール、ジプロピレングリコールなどのエーテルグリ
コール類およびスピログリコール類などをジオール成分
とするポリエステルポリオール;ポリカプロラクトンポ
リオールが挙げられる。例えば、ポリエチレンアジペー
トポリオール、ポリエチレンプロピレンアジペートポリ
オール、ポリブチレンアジペートポリオールなどのアジ
ペート系ポリオール;テレフタル酸系ポリオール(例え
ば東洋紡績社、商品名バイロン);ポリカプロラクトン
ポリオール(例えばダイセル社、商品名プラクセル)が
挙げられる。また、ポリエーテルポリオールとしては、
ポリオキシエチレンポリオール、ポリオキシプロピレン
ポリオール、ポリオキシテトラメチレンポリオール、お
よびこれらのランダム、ブロック共重合体が挙げられ
る。また、その他の高分子ポリオールとして、例えばポ
リカーボネートポリオール、ポリブタジエンポリオール
などが挙げられる。これらのポリオールは低分子多価ア
ルコールと高分子ポリオールを2種以上併用してもよ
い。本発明で使用するポリオール(C)の分子内の水酸
基数は2個以上であり、特に3個以上有するものを併用
すると塗膜硬度が高くなる。また、特に分子量は限定さ
れるものではないが、低分子量のポリオールを使用する
と塗膜硬度が高くなり、反対に、高分子量のポリオール
を使用すると可撓性を付与できる。
【0015】本発明のラジカル重合開始剤(D)として
は、特に限定はなく、過酸化物、アゾ化合物など熱によ
りラジカルを発生する過酸化物が使用できる。過酸化物
としては、ジアシルパーオキサイド系[ジベンゾイルパ
ーオキサイド、ラウロイルパーオキサイドなど];ジア
ルキルパーオキサイド系[ジ−tert−ブチルパーオキサ
イド、ジクミルパーオキサイドなど];パーオキシエス
テル系[tert−ブチルパーオキシベンゾエート、tert−
ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートなど];
ケトンパーオキサイド系[メチルエチルケトンパーオキ
サイド、シクロヘキサノンパーオキサイドなど];パー
オキシジカーボネート系[ビス(4−tert−ブチルシク
ロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジイソプロピ
ルパーオキシジカーボネートなど];パーオキシケター
ル系[1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,2−ビス(te
rt−ブチルパーオキシ)オクタンなど]などがあげられ
る。アゾ化合物としては、例えば2,2’−アゾビスイ
ソブチロニトリル(AIBN)、2,2’−アゾビス−
(2,4−ジメチルバレロニトリル)(AVN)などが
挙げられる。これらは2種以上併用してもよい。
【0016】さらに、本発明の(A)中の3級アミノ基
が重合開始剤(D)の分解を促進するため、迅速な硬化
反応が進行することも本発明の特徴である。
【0017】本発明の塗料組成物中には、ラジカル重合
反応の反応速度を上げるため反応促進剤(E)を含有さ
せてもよい。この促進剤としては、有機酸の金属塩(ナ
フテン酸コバルト、ナフテン酸マグネシウム、アセト酢
酸コバルトなど)3級アミン(ジメチルアニリンな
ど)、4級アンモニウム塩などが挙げられる。さらに、
βジケトン(アセチルアセトン、ジベンゾイルメタンな
ど)などのように、ラジカル重合開始剤と反応促進剤の
効果を高める助触媒も使用できる。
【0018】本発明の塗料組成物は、さらに、他のビニ
ルモノマー(F)を組み合わせて使用することにより粘
度調整が可能である。
【0019】他のビニルモノマー(F)としては、前述
の多価アルコール類(イ)〜(ハ)を完全にエステル化
した(メタ)アクリレート;脂肪族1価アルコールの
(メタ)アクリレート;スチレン、α−メチルスチレ
ン、o−、m−またはp−メチルスチレン、ジビニルベ
ンゼンなどの芳香族ビニル化合物;酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、安息香酸ビニルなどのビニルエステル
類;イタコン酸及びそのエステル、(メタ)アクリロニ
トリルなどが挙げられる。
【0020】本発明の塗料組成物において、ポリイソシ
アネート化合物(B)の使用量[ブロック化物(B1)
を使用の場合は解離したフリーのポリイソシアネート]
は、塗料組成物中の水酸基含有化合物である(A)、
(A3)、(C)の水酸基に対する(B)のイソシアネ
ート基のモル比(NCO基/OH基)が通常、0.7〜
1.2、好ましくは、0.9〜1.1となる範囲であ
る。
【0021】ポリオール(C)の使用量は、低分子多価
アルコールと高分子ポリオールでは異なるが、(A)1
00重量部に対し、通常10〜200重量、好ましくは
20〜100重量部である。
【0022】ラジカル重合開始剤(D)の使用量は、
(A)〜(C)の合計100重量部に対して通常0.1
〜10重量部、好ましくは0.2〜5重量部である。
【0023】反応促進剤(E)の使用量は、使用する触
媒の系によって異なるが、(A)〜(C)の合計100
重量部に対して通常0〜5重量部である。
【0024】その他のビニルモノマー(F)の使用量
は、配合液の粘度の塗工性にもよるが、(A)〜(C)
の合計100重量部に対して通常0〜300重量部であ
る。
【0025】本発明の塗料組成物は、保存中には安定し
た2成分に分割した2液型塗料として適用してもよい
し、あるいはブロック化ポリイソシアネートを使用する
ことにより1液型塗料に適用してもよい。
【0026】前者の2液型塗料としては、互いに反応す
る各成分(A)〜(D)を第1液と第2液の配合物に分
割しておき、実際の被着体への塗工に先立ってこの2液
を混合して使用する。2液の配合物に分ける方法として
は、たとえば、第1液を(メタ)アクリル系モノマー
(A)、ポリオール(C)、必要により反応促進剤
(E)の混合物とし、第2液をポリイソシアネート化合
物(B)およびラジカル重合開始剤(D)の混合物とす
る方法があげられるが、限定されるものではない。顔料
は、第1液、第2液のいずれに配合してもよいが、通常
はポリオールと同じ液に配合する。水酸基を有する
(A)、(A3)、(C)とイソシアネート基を有する
(B)を予め同じ配合液として組み合わせないようにす
る。また、ラジカル重合開始剤(D)はビニルモノマー
である(メタ)アクリル系モノマー(A)、(A2)、
(A3)および反応促進剤(E)と予め同じ配合液とし
て組み合わせない方が好ましい。
【0027】後者の1液型塗料は、ブロック化ポリイソ
シアネートを使用することにより、最初から(A)、
(B1)、(C)、(D)のすべてを配合しておけばよ
い。
【0028】顔料としては、通常の塗料に使用される無
機顔料(酸化チタン、酸化鉄、黄鉛、酸化カドミウム、
カーボンブラック、アルミ燐片など)、有機顔料(アゾ
系、アゾレーキ系、フタロシアニン系、キナクリドン
系、イソインドリノン系の有機顔料など)が挙げられ
る。塗料組成物全量に対して、通常、顔料は0〜200
重量%の範囲である。
【0029】本発明の塗料組成物には、この他に通常、
塗料に添加される種々の公知の塗料樹脂、添加剤、溶剤
を配合することが出来る。塗料樹脂としてはアクリル、
ウレタン、メラミン、シリコン、エステル、エポキシ系
塗料樹脂が挙げられる。各種添加剤としては、例えば界
面活性剤、顔料分散剤、可塑剤、チクソ性付与剤、レベ
リング剤、艶消し剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤などが
加えられる。
【0030】本発明の塗料組成物は(A)〜(D)と前
記の添加剤を目的に応じて適宜選択して混合することに
よって得られる。この様な混合のための混合装置として
はボールミル、ニーダー、サンドグラインダー、ロール
ミル、フラットストンミルなどが挙げられる。
【0031】本発明の塗料組成物の塗工方法は任意であ
るが、例えばコーティング塗装(例えばブレードコータ
ー、エアナイフコーター、ロールコーター、カーテンコ
ーター、バーコーター、グラビアコーター等)、スプレ
ー塗装、浸漬塗装、刷毛塗り等によって塗布することが
出来る。基材に塗布した後、乾燥器等で通常90℃以
上、好ましくは100〜170℃で焼付け、硬化させ
る。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。なお部および%はそれぞれ重量部および重量%
を表す。おもな使用原料の略称法は次の通りである。 使用原料 NP:ライトエステルNP(共栄社油脂製、ネオペンチ
ルジメタクリレート) PBZ:パーブチルZ(日本油脂製:t−ブチルパーオ
キシベンゾエート)
【0033】製造例 1 滴下ロート、温度計、還流冷却管および攪拌棒を備えた
ガラス製反応器中に、グリシジルメタクリレート284
部を仕込み攪拌下30℃以下で、n−ブチルアミン73
部を滴下ロートより2時間かけて滴下し、滴下終了後5
0℃で3時間、80℃で3時間熟成して透明液状の反応
物を得た。このもの30部に1,4−ブタンジオール1
0部、NP20部を配合したものに酸化チタン20部を
加えボールミルで混練して第1液X1を作成した。
【0034】製造例 2 製造例1と同様の反応器に、グリシジルメタクリレート
284部を仕込み90℃に攪拌下、昇温した。このもの
に、アニリン93部を滴下ロートより2時間かけて滴下
し、滴下終了後120℃で6時間熟成して黄色透明液状
の反応物を得た。このもの30部に、1,4−ブタンジ
オール10部およびNP20部を配合したものに酸化チ
タン20部を加えボールミルで混練して第1液X2を作
成した。
【0035】製造例 3 温度計、攪拌棒、窒素導入管を備えたガラス製反応器に
中に、アジピン酸と1,4−ブタンジオールから得られ
た分子量500のポリエステルジオール250部とイソ
ホロンジイソシアネート223部、ジブチル錫ジラウレ
ート0.1部を仕込み、窒素気流下攪拌しながら80〜
100℃に加熱し5時間反応させてNCO基末端ウレタ
ンプレポリマー(NCO%8.8%)を得た。このウレ
タンプレポリマー100部にさらに、PBZ5部を加え
第2液Y1を作成した。
【0036】製造例 4 製造例3で作成した反応器中の中間体のNCO基末端ウ
レタンプレポリマー473部にさらにメチルエチルケト
ンオキシム87部を添加し、60〜80℃で3時間反応
させた後、赤外吸収スペクトルによりイソシアネート基
が消失していることを確認した。このブロック化ウレタ
ンプレポリマー100部にさらに、PBZ5部を加え第
2液Y2を作成した。
【0037】比較製造例 製造例2の、アニリンとグリシジルメタクリレートの反
応物のかわりに、ジエチレングリコールジグリシジルエ
ーテルのメタクリル酸付加物を用いたほかは同様にして
第1液X3を作成した。
【0038】実施例1〜3、比較例 製造例1、2、比較製造例の第1液X1〜3と製造例
3、4の第2液Y1、Y2を表1に示す混合比率で配合
し、アプリケータを用いて軟鋼板上に厚さ30μmに塗
布後、120℃×20分焼き付けた。このものの塗膜硬
度(鉛筆硬度)の評価結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】塗膜硬度(鉛筆硬度:三菱鉛筆使用)
【0040】
【発明の効果】本発明の焼付け硬化型塗料組成物は、有
機溶剤を含まないため、溶剤蒸気の人体吸引、火災の危
険性、環境汚染などの問題が無い。また、硬化反応が速
く、硬く耐擦傷性に優れた塗膜が得られる。さらに金属
密着性がよいため、PCM用の塗料として有益である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3級アミノ基と水酸基を有する(メタ)
    アクリル系モノマー(A)、ポリイソシアネート化合物
    (B)、ポリオール(C)、ラジカル重合開始剤(D)
    および必要により顔料からなることを特徴とする焼付け
    硬化型塗料組成物。
  2. 【請求項2】 該(メタ)アクリル系モノマー(A)
    が、グリシジル(メタ)アクリレートと1級または2級
    アミノ基を有する化合物との付加反応物である請求項1
    記載の焼付け硬化型塗料組成物。
  3. 【請求項3】 該ポリイソシアネート化合物(B)が、
    芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネー
    ト、脂環式ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシ
    アネート、これらの変性物(カルボジイミド基、ビュー
    レット基、アロファネート基、ウレア基、イソシアヌレ
    ート基、オキサゾリン基含有変性物、トリメチロールプ
    ロパン付加物)およびこれらと分子量50〜5、000
    の活性水素含有化合物とからの末端NCO基を有するウ
    レタンプレポリマーからなる群から選ばれる1種以上の
    ポリイソシアネートのブロック化物(B1)である請求
    項1または2記載の焼付け硬化型塗料組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005281689A (ja) * 2004-03-04 2005-10-13 Nooteepu Kogyo Kk 紫外線硬化型液状粘着剤組成物
JP2013221118A (ja) * 2012-04-18 2013-10-28 Dic Corp 2液硬化型樹脂組成物、コーティング剤及び塗膜

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