JPH07281743A - 対地作業用作業車の走行方法及び走行制御設備 - Google Patents

対地作業用作業車の走行方法及び走行制御設備

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JPH07281743A
JPH07281743A JP6065851A JP6585194A JPH07281743A JP H07281743 A JPH07281743 A JP H07281743A JP 6065851 A JP6065851 A JP 6065851A JP 6585194 A JP6585194 A JP 6585194A JP H07281743 A JPH07281743 A JP H07281743A
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JP
Japan
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work
headland
adjacent
vehicle
traveling
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JP6065851A
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English (en)
Inventor
Koji Yoshikawa
浩司 吉川
Ryozo Kuroiwa
良三 黒岩
Atsushi Masutome
淳 増留
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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  • Guiding Agricultural Machines (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業車が作業地内での作業後、出入口に向か
って直進状態で走行し、その直進走行状態のままで出入
口からスムーズに退出できるようにする。 【構成】 基準辺M1に隣接する辺M2,M3の長手方
向において矩形状の作業地Kの両端側夫々を枕地部分K
1,K2とし且つ中央側部分を作業対象部分Ksとした
状態で、隣接辺長手方向に沿って作業車Vが進入及び退
出するように基準辺M1の一端部に設けた出入口Miに
連なる最終作業地部分R1aを残して、隣接辺長手方向
に沿って作業車Vを往復走行させながら作業対象部分K
sに対して作業する往復作業を行い、その後、作業車V
を基準辺M1の長手方向に沿って往復走行させながら第
一枕地部分K1及び第二枕地部分K1を作業する枕地作
業を行い、最後に、基準辺M1に対向する対向辺M4に
隣接する第二枕地部分K2から出入口Miに向けて最終
作業地部分R1aを走行させながら作業する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、矩形状の作業地を囲む
複数辺のうちの一つの基準辺の一端部に、その基準辺に
隣接する隣接辺の長手方向に沿って走行して作業車が進
入及び退出する出入口を設け、前記隣接辺の長手方向に
おいて、前記作業地の両端側夫々を枕地部分とし且つ中
央側部分を作業対象部分とした状態で、前記隣接辺の長
手方向に沿って前記作業車を往復走行させながら前記作
業対象部分に対して作業する往復作業を行い、その後、
前記両枕地部分において、前記作業車を前記基準辺の長
手方向に沿って往復走行させながら前記枕地部分に対し
て作業する枕地作業を行う対地作業用作業車の走行方法
及び走行制御設備に関する。
【0002】
【従来の技術】上記対地作業用作業車の走行方法及び走
行制御設備においては、従来、例えば、田植え用の作業
車Vの場合について図27に示すように、作業車Vは、
矩形状の圃場からなる作業地Kを囲む複数辺(畦)のう
ちの一つの基準辺M1の一端部に設けた出入口Miか
ら、その基準辺M1に隣接する隣接辺M2,M3の長手
方向に沿って走行して作業地Kに進入した後、作業地K
の隣接辺M2,M3の長手方向における中央側部分であ
る作業対象部分Ksのうちの上記出入口Miに連なる作
業地部分Ks1(図の一番上の作業行程)を最初に走行
して植付け作業を行い、続けて、隣接辺M2,M3の長
手方向における両端側夫々の枕地部分K1,K2にて旋
回して隣接辺M2,M3の長手方向に沿って往復走行し
ながら残りの作業対象部分Ksに対して植付け作業す
る。その後、上記両枕地部分K1,K2のうちの基準辺
M1に対向する対向辺M4に隣接する枕地部分K2、上
記一対の隣接辺M2,M3のうちの出入口Miから離れ
て位置する隣接辺M3に隣接して上記両枕地部分K1,
K2を中継する作業地部分K3、及び基準辺M1に隣接
する枕地部分K1をその順序で、且つ各部分K1,K
2,K3の作業行程夫々を後進状態で非作業走行すると
ともに前進状態で作業走行することを繰り返し、最後
に、基準辺M1に隣接する枕地部分K1の最終作業行程
K1aの終端部(図の上端)から90度左方向に急旋回
して、出入口Miから作業地Kの外に退出するようにし
ていた(例えば、特開平2‐16607号公報参照)。
【0003】又、上記図27の例では、枕地部分等で後
進状態と前進状態の2回同じ作業地を走行させているた
めに、地面の荒れや作業能率の低下等の不利があり、そ
れを改良するために、図28に示すものが提案されてい
る。この例では、作業車Vは、基準辺M1の一端部に設
けた出入口Miから、その基準辺M1に隣接する隣接辺
M2,M3の長手方向に沿って走行して作業地Kに進入
した後、上記図27の場合と同様に、最初に作業地中央
側の作業対象部分Ksのうちの出入口Miに連なる作業
地部分Ks1(図の一番上の作業行程)を走行して植付
け作業を行い、続けて、両枕地部分K1,K2にて旋回
して隣接辺M2,M3の長手方向に沿って往復走行しな
がら残りの作業対象部分Ksについて作業を行う。その
後、基準辺M1に対向する対向辺M4に隣接する枕地部
分K2の2つの行程、上記作業対象部分Ksに対する作
業で残しておいた上記一対の隣接辺M2,M3のうちの
出入口Miから離れて位置する隣接辺M3に隣接する図
の一番下の1つの作業行程部分K3、及び基準辺M1に
隣接する枕地部分K1の2つの行程をその順序で、且つ
各部分K1,K2,K3の作業行程夫々を、1つの行程
の終端部から次の行程の始端部に旋回移動しながら前進
状態で作業走行することを繰り返し、最後に、上記図2
7の場合と同様に、基準辺M1に隣接する枕地部分K1
の最終作業行程K1aの終端部(図の上端)から90度
左方向に急旋回して、出入口Miから作業地Kの外に退
出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば圃場
等の作業地Kの地面は、それを囲む畦等の周辺部に比べ
て低くなっているので、通常、出入口Miからその進入
及び退出方向に沿って傾斜状の走行部分を設けて作業車
Vを前記出入口Miから作業地Kに対して進入及び退出
させるようにしている。しかし、上記両従来技術(図2
7及び図28)では、作業地Kから退出させる際に、出
入口Miの直前位置即ち上記傾斜状の部分において作業
車Vを急旋回させながら退出させているために、その旋
回動作時に車輪等の走行装置がスリップして退出動作が
円滑に行えないという不具合があり、又、湿田等の地面
状態が極端に悪い条件では、スリップが大きくなって退
出動作が困難になるおそれもあった。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、上記従来技術の欠点を解消すべ
く、作業車が作業地内での作業を終えた後、出入口から
作業地外に退出する場合に、出入口に向かって直進状態
で走行し、その直進走行状態のままで円滑に出入口から
退出できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による対地作業用
作業車の走行方法及び走行制御設備は、矩形状の作業地
を囲む複数辺のうちの一つの基準辺の一端部に、その基
準辺に隣接する隣接辺の長手方向に沿って走行して作業
車が進入及び退出する出入口を設け、前記隣接辺の長手
方向において、前記作業地の両端側夫々を枕地部分とし
且つ中央側部分を作業対象部分とした状態で、前記隣接
辺の長手方向に沿って前記作業車を往復走行させながら
前記作業対象部分に対して作業する往復作業を行い、そ
の後、前記両枕地部分において、前記作業車を前記基準
辺の長手方向に沿って往復走行させながら前記枕地部分
に対して作業する枕地作業を行う対地作業用作業車の走
行方法及び走行制御設備であって、その走行方法の第1
の特徴構成は、前記隣接辺の長手方向に沿って前記出入
口に連なる作業地部分を最終作業地部分として、その最
終作業地部分を残して前記往復作業を行い、その後、前
記一対の枕地部分のうちの前記基準辺に隣接する第一枕
地部分、及び、前記基準辺に対向する対向辺に隣接する
第二枕地部分を作業する前記枕地作業を行い、最後に、
前記第二枕地部分から前記出入口に向けて前記最終作業
地部分を走行させながら前記最終作業地部分を作業する
点にある。
【0007】又、上記走行方法の第2の特徴構成は、前
記基準辺に隣接する一対の隣接辺のうちの、前記出入口
から離れて位置する隣接辺に隣接する作業地部分を中継
用作業地部分として、その中継用作業地部分を残して前
記往復作業を行い、前記枕地作業において、前記第一枕
地部分から前記第二枕地部分への移行の際に前記中継用
作業地部分を走行させながらその中継用作業地部分を作
業する点にある。
【0008】又、上記走行方法の第3の特徴構成は、前
記往復作業及び前記枕地作業における各作業行程の夫々
を前進状態で行わせるように、前記作業車を一行程分前
進走行させたのち、向き変更させながら隣接する行程に
移動させる旋回を行って、前記往復作業及び前記枕地作
業を行う点にある。
【0009】又、上記走行制御設備の第1の特徴構成
は、前記作業対象部分において前記基準辺の長手方向に
並ぶ複数の作業行程の夫々に沿って前記作業車を誘導す
べく、誘導用ビーム光を作業行程の長手方向に沿って投
射する第1ビーム光投射手段と、前記一対の枕地部分の
うちの前記基準辺に隣接する第一枕地部分及び前記基準
辺に対向する対向辺に隣接する第二枕地部分の夫々にお
いて、前記隣接辺の長手方向に並ぶ複数の作業行程の夫
々に沿って前記作業車を誘導すべく、誘導用ビーム光を
作業行程の長手方向に沿って投射する第2ビーム光投射
手段とを、地上側に設け、前記第1ビーム光投射手段及
び前記第2ビーム光投射手段にて投射されるビーム光に
対する車体横幅方向でのずれを検出すべく、ビーム光を
受光する操向制御用光センサと、前記作業車の操向を司
る操向手段と、対地作業状態と非作業状態とに切換自在
な対地作業部と、前記操向制御用光センサの検出情報及
び予め設定された作業予定情報に基づいて、前記操向手
段及び前記対地作業部の作動を制御する制御手段とを、
前記作業車に設け、前記制御手段は、前記隣接辺の長手
方向に沿って前記出入口に連なる作業地部分を最終作業
地部分として、その最終作業地部分を残して前記往復作
業を行い、その後、前記一対の枕地部分のうちの前記基
準辺に隣接する第一枕地部分、及び、前記基準辺に対向
する対向辺に隣接する第二枕地部分を作業する前記枕地
作業を行い、最後に、前記第二枕地部分から前記出入り
口に向けて前記最終作業地部分を走行させながら前記最
終作業地部分を作業する順序を、前記作業予定情報とし
て、前記前記操向手段及び前記対地作業部の作動を制御
するように構成されている点にある。
【0010】又、上記走行制御設備の第2の特徴構成
は、前記作業車に、前記作業車が前記第1ビーム光投射
手段又は前記第2ビーム光投射手段からの誘導用ビーム
光に沿って自動走行しているときに、その誘導用ビーム
光に交差する状態で投射される前記第2ビーム光投射手
段又は前記第1ビーム光投射手段からの誘導用ビーム光
を受光するトリガー用光センサが設けられ、前記制御手
段は、前記トリガー用光センサの受光情報に基づいて、
前記各行程の終端部からそれに隣接する次の行程の始端
部に向けての旋回動作の開始位置を設定するように構成
されている点にある。
【0011】
【作用】本発明による対地作業用作業車の走行方法の第
1の特徴構成によれば、作業車は、矩形状の作業地を囲
む複数辺のうちの一つの基準辺の一端部に設けた出入口
からその基準辺に隣接する隣接辺の長手方向に沿って作
業地に進入した後、その隣接辺長手方向に沿って出入口
に連なる最終作業地部分を残して、作業地の隣接辺長手
方向における両端側夫々を枕地部分として隣接辺長手方
向に沿って往復走行しながら作業地の隣接辺長手方向に
おける中央側部分である作業対象部分に対して往復作業
を行い、その後、基準辺の長手方向に沿って往復走行し
ながら、一対の枕地部分のうちの基準辺に隣接する第一
枕地部分、及び、基準辺に対向する対向辺に隣接する第
二枕地部分に対して枕地作業を行い、最後に、第二枕地
部分から出入口に向けて最終作業地部分を走行しながら
その最終作業地部分を作業する。
【0012】又、上記走行方法の第2の特徴構成によれ
ば、作業車は、前記出入口から前記隣接辺の長手方向に
沿って作業地に進入した後、前記最終作業地部分、及び
前記一対の隣接辺のうちの出入口から離れて位置する隣
接辺に隣接する中継用作業地部分を残して、作業地の隣
接辺長手方向における両端側夫々を枕地部分として隣接
辺長手方向に沿って往復走行しながら作業地の隣接辺長
手方向における中央側部分である作業対象部分に対して
往復作業を行い、その後、基準辺の長手方向に沿って往
復走行しながら、一対の枕地部分のうちの基準辺に隣接
する第一枕地部分、及び、基準辺に対向する対向辺に隣
接する第二枕地部分に対して枕地作業を行い、且つ、そ
の枕地作業において、第一枕地部分から第二枕地部分へ
の移行の際に中継用作業地部分を走行させながらその中
継用作業地部分を作業し、最後に、第二枕地部分から出
入口に向けて最終作業地部分を走行しながらその最終作
業地部分を作業する。
【0013】又、上記走行方法の第3の特徴構成によれ
ば、作業車は、前記往復作業及び前記枕地作業における
各作業行程の作業を前進状態で行って、その各作業行程
を一行程分前進走行したのち、向き変更しながら隣接す
る次の前記往復作業及び前記枕地作業における各作業行
程に移動するように旋回する。
【0014】又、本発明による対地作業用作業車の走行
制御設備の第1の特徴構成によれば、作業車は、予め設
定された作業予定情報に基づいて、前記出入口から前記
隣接辺の長手方向に沿って作業地に進入した後、作業地
の隣接辺長手方向における中央側の作業対象部分におい
て、前記隣接辺の長手方向に沿って出入口に連なる最終
作業地部分を残して、前記基準辺の長手方向に並ぶ複数
の作業行程の長手方向に沿って第1ビーム光投射手段か
ら投射される誘導用ビーム光を操向制御用光センサにて
受光した情報から検出される車体横幅方向でのずれ情報
に基づいて操向手段を作動させて作業行程の夫々に沿っ
て誘導される状態で、対地作業部を対地作業状態に作動
させて隣接辺長手方向に沿って往復走行し、且つ、作業
地の隣接辺長手方向における両端側夫々の枕地部分では
対地作業部を非作業状態に切り換えながら旋回走行させ
るようにして往復作業を行い、その後、前記隣接辺の長
手方向に並ぶ複数の作業行程の長手方向に沿って第2ビ
ーム光投射手段から投射される誘導用ビーム光を操向制
御用光センサにて受光した情報から検出される車体横幅
方向でのずれ情報に基づいて操向手段を作動させて、作
業行程の夫々に沿って誘導される状態で隣接辺の長手方
向に沿って往復走行しながら、一対の枕地部分のうちの
基準辺に隣接する第一枕地部分、及び、基準辺に対向す
る対向辺に隣接する第二枕地部分に対して対地作業部を
対地作業状態に作動させて枕地作業を行い、最後に、前
記最終作業地部分の長手方向に沿って第1ビーム光投射
手段から投射される誘導用ビーム光を操向制御用光セン
サにて受光した情報から検出される車体横幅方向でのず
れ情報に基づいて操向手段を作動させて、最終作業地部
分に沿って誘導される状態で第二枕地部分から出入口に
向けて最終作業地部分を走行しながら、対地作業部を対
地作業状態に作動させてその最終作業地部分を作業す
る。
【0015】ここで、上記走行制御設備において、前記
走行方法の第2特徴構成に対応すべく、前記制御手段
を、前記最終作業地部分とともに前記中継用作業地部分
をも残して、作業車を前記第1ビーム光投射手段からの
誘導用ビーム光にて誘導走行させながら前記作業対象部
分に対する往復作業を行い、且つ、前記枕地作業におい
て、前記第一枕地部分から前記第二枕地部分への移行の
際に前記中継用作業地部分の長手方向に沿って投射され
る前記第1ビーム光投射手段からの誘導用ビーム光にて
誘導された状態で中継用作業地部分に沿って走行させな
がら、対地作業部を対地作業状態に作動させてその中継
用作業地部分を作業するように構成することができる。
又、前記走行方法の第3特徴構成に対応すべく、前記制
御手段を、前記往復作業及び前記枕地作業における各作
業行程の長手方向に沿って第1ビーム光投射手段又は第
2ビーム光投射手段から投射される誘導用ビーム光を操
向制御用光センサにて受光した情報から検出される車体
横幅方向でのずれ情報に基づいて操向手段を作動させて
各作業行程に沿って誘導走行させながら、前記往復作業
及び前記枕地作業の各作業行程の夫々を前進状態で行っ
て作業車を各作業行程の一行程分前進走行させたのち、
操向手段を旋回作動させて作業車を向き変更させながら
隣接する行程に移動させる旋回を行うように構成するこ
とができる。
【0016】又、上記走行制御設備の第2の特徴構成に
よれば、前記作業車は、前記第1ビーム光投射手段又は
前記第2ビーム光投射手段からの誘導用ビーム光に沿っ
て誘導された状態で前記往復作業又は前記枕地作業にお
ける各作業行程を自動走行しているときに、その誘導用
ビーム光に交差する状態で投射される前記第2ビーム光
投射手段又は前記第1ビーム光投射手段からの誘導用ビ
ーム光をトリガー用光センサにて受光すると、その受光
情報に基づいてその各作業行程の終端部からそれに隣接
する次の行程の始端部に向けての旋回動作の開始位置を
設定し、前記作業車は上記設定した旋回動作の開始位置
において次の行程の始端部に向けての旋回動作を開始す
る。
【0017】
【発明の効果】従って、本発明による対地作業用作業車
の走行方法の第1の特徴構成によれば、作業車は、矩形
状の作業地を囲む複数辺のうちの一つの基準辺の一端部
に設けた出入口からその基準辺に隣接する隣接辺の長手
方向に沿って作業地に進入した後、その隣接辺の長手方
向に沿って出入口に連なる最終作業地部分を残して、作
業地の隣接辺長手方向における中央側部分である作業対
象部分に対する往復作業を行ってから、作業地の隣接辺
長手方向における両端側夫々の枕地部分である第一枕地
部分及び第二枕地部分に対する枕地作業を行い、最後
に、基準辺に対向する対向辺に隣接する第二枕地部分か
ら出入口に向けて最終作業地部分を走行しながらその最
終作業地部分を作業するようにしたので、作業車が作業
地内での作業を終えた後、出入口から作業地外に退出す
る場合に、出入口に向かって直進状態で走行し、その直
進走行状態のままで出入口から退出することができ、も
って、従来、出入口の直前位置即ち通常傾斜状に形成さ
れた部分において作業車を急旋回させながら退出させて
いるために、旋回動作時に車輪等の走行装置がスリップ
して退出動作が円滑に行えないという不具合や、湿田等
の地面状態が極端に悪い条件ではスリップが大きくなっ
て退出動作が困難になるという不具合が解消されるに至
った。
【0018】又、上記走行方法の第2の特徴構成によれ
ば、作業車は、前記出入口から作業地に進入した後、前
記出入口に連なる最終作業地部分に加えて、前記出入口
から離れて位置する隣接辺に隣接する中継用作業地部分
も残して、作業地の隣接辺長手方向における中央側部分
である作業対象部分に対する往復作業を行ってから、作
業地の隣接辺長手方向における両端側夫々の枕地部分で
ある第一枕地部分及び第二枕地部分に対する枕地作業を
行い、且つ、その枕地作業における第一枕地部分から第
二枕地部分への移行の際に中継用作業地部分を走行させ
ながらその中継用作業地部分を作業し、最後に、基準辺
に対向する対向辺に隣接する第二枕地部分から出入口に
向けて最終作業地部分を走行しながらその最終作業地部
分を作業するようにしたので、上記第1の特徴構成にお
いては中継用作業地部分がないために、上記枕地作業に
おける第一枕地部分から第二枕地部分への移行は、最終
作業地部分を非作業状態で走行する必要があり、その最
終作業地部分の最終作業走行前にその地面状態が荒れて
いて植付け等の作業に支障をきたすおそれがあるという
第2の特徴構成の不利が解消され、もって、第1の特徴
構成による効果を実現する際の好適な手段が得られる。
【0019】又、上記走行方法の第3の特徴構成によれ
ば、作業車は、前記往復作業及び前記枕地作業の各作業
行程を前進状態で作業するようにしたので、例えば、枕
地作業における各作業行程を後進状態で非作業走行して
から同じ行程を前進状態で走行する場合に、同じ地面を
2回走行するために、地面が荒れたり、あるいは、作業
能率が低下する等の不利を回避することができ、もっ
て、第1及び第2の特徴構成の効果を実現する際の一層
好適な手段が得られる。
【0020】又、本発明による対地作業用作業車の走行
制御設備の第1の特徴構成によれば、作業車は、前記出
入口から前記隣接辺の長手方向に沿って作業地に進入し
た後、前記往復走行においては前記基準辺の長手方向に
並ぶ複数の作業行程の長手方向に沿って、又、前記枕地
走行においては前記隣接辺の長手方向に並ぶ複数の作業
行程の長手方向に沿って、夫々投射される誘導用ビーム
光に沿って誘導された状態で自動走行し、同時に、前記
往復走行においては前記隣接辺の長手方向に沿って出入
口に連なる最終作業地部分を残して作業するとともに、
最後に、その最終作業地部分をその長手方向に沿って誘
導用ビーム光にて誘導された状態で自動走行しながら作
業して出入口から作業地外に退出するようにしたので、
前記各作業行程をビーム光誘導方式によって良好な走行
追随性能で且つ自動的に走行させることができ、もっ
て、上記第1の特徴構成による対地作業用作業車の走行
方法を実施するための好適な走行制御設備が得られる。
【0021】さらに、上記対地作業用作業車の走行制御
設備において、前記往復走行で、前記最終作業地部分に
加えて前記中継用作業地部分を残して作業し、且つ、前
記枕地作業で、前記第一枕地部分から前記第二枕地部分
への移行の際に前記中継用作業地部分の長手方向に沿っ
て投射される前記第1ビーム光投射手段からの誘導用ビ
ーム光にて誘導された状態で中継用作業地部分に沿って
走行させながら、対地作業部を対地作業状態に作動させ
てその中継用作業地部分を作業するように構成すること
により、上記対地作業用作業車の走行制御設備におい
て、前記走行方法の第2特徴構成を実施するための好適
な走行制御設備が得られる。又、上記対地作業用作業車
の走行制御設備において、前記往復作業及び前記枕地作
業の各作業行程の夫々を、その各作業行程の長手方向に
沿って第1ビーム光投射手段又は第2ビーム光投射手段
から投射される誘導用ビーム光に沿って誘導された状態
で前進状態で自動走行して各作業行程の一行程分前進走
行したのち、操向手段を作動させて作業車を向き変更さ
せて隣接する行程に旋回移動させるように構成すること
により、上記対地作業用作業車の走行制御設備におい
て、前記走行方法の第3特徴構成を実施するための好適
な走行制御設備が得られる。
【0022】又、上記走行制御設備の第2の特徴構成に
よれば、作業車は、前記往復作業又は前記枕地作業にお
ける各作業行程を誘導用ビーム光に沿って良好な走行追
随性能で且つ自動的に走行できるとともに、車体横方向
から投射される誘導用光ビームを受光するトリガー用光
センサを作業車に追加するだけの比較的簡単な手段によ
って設備構成の複雑化を極力避けながら、各作業行程の
終端部における次の行程の始端部に向けての旋回動作開
始位置を正確に設定して作業車を隣接する各作業行程間
においてより良好な走行追随性能で旋回移動させること
ができ、もって、前記対地作業用作業車の走行制御設備
の一層好適な手段が得られる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を対地作業用作業車としての田
植え用の作業車について、その走行方法及び走行制御設
備に適用した場合の実施例を図面に基づいて説明する。
【0024】図1に示すように、矩形状の作業地Kを囲
む複数辺のうちの一つの基準辺M1の一端(図の左上
端)部に、その基準辺M1に隣接する隣接辺M2,M3
の長手方向に沿って走行して作業車Vが進入及び退出す
る出入口Miを設け、そして、前記隣接辺M2,M3の
長手方向において、作業地Kの両端側夫々を枕地部分K
1,K2とし且つ中央側部分を作業対象部分Ksとした
状態で、前記隣接辺M2,M3の長手方向に沿って作業
車Vを往復走行させながら前記作業対象部分Ksに対し
て作業する往復作業を行い、その後、両枕地部分K1,
K2において、作業車Vを基準辺M1の長手方向に沿っ
て往復走行させながら枕地部分K1,K2に対して作業
する枕地作業を行うようになっている。尚、前記作業対
象部分Ksと両枕地部分K1,K2とは、隣接辺M2,
M3の長手方向における作業対象部分Ksの両端位置に
基準辺M1に沿う状態で設けた右側及び左側の2本の境
界線Y,Yで区分けされている。
【0025】地上側に、前記作業対象部分Ksにおいて
基準辺M1の長手方向に並ぶ複数の作業行程R1の夫々
に沿って作業車Vを誘導すべく、誘導用ビーム光A1を
作業行程R1の長手方向に沿って投射する第1ビーム光
投射手段としての第1ビーム光投射装置B1が設けら
れ、又、一対の枕地部分K1,K2のうちの基準辺M1
に隣接する第一枕地部分K1及び基準辺M1に対向する
対向辺M4に隣接する第二枕地部分K2の夫々におい
て、隣接辺M2,M3の長手方向に並ぶ複数の作業行程
R2の夫々に沿って作業車Vを誘導すべく、誘導用ビー
ム光A2を作業行程の長手方向に沿って投射する第2ビ
ーム光投射手段としての第2ビーム光投射装置B2が設
けられている。
【0026】上記第1ビーム光投射装置B1は、基本的
に前記複数の作業行程R1のうちの隣接する2個の作業
行程に対して1個の割合でその両作業行程の境界位置に
設置されるが、図は作業行程R1の数が奇数の場合を示
しており、最上端の作業行程R1(R1a)に対しての
み1個の第1ビーム光投射装置B1が配置されている。
又、第2ビーム光投射装置B2は、前記複数の作業行程
R2が2個であるのでその作業行程の境界位置に設置さ
れる。又、図には、隣接辺M2,M3の長手方向におい
て第2ビーム光投射装置B2からの誘導用ビーム光A2
の投射位置よりも内側に、その誘導用ビーム光A2と平
行にビーム光A3を投射する第3ビーム光投射装置B3
が設けられている。尚、前記基準辺M1の長手方向に並
ぶ複数の作業行程R1の数が偶数の場合は、図2に示す
ように、第1ビーム光投射装置B1は、複数の作業行程
R1が並ぶ方向に隣接する2個の作業行程に対して1個
の割合でその両作業行程の境界位置に設置される。又、
詳述はしないが、各ビーム光投射装置B1,B2,B3
はレーザー装置等にて構成され、各ビーム光A1,A
2,A3は垂直方向の所定角度範囲に走査される(図3
参照)。
【0027】次に、図1の場合における作業車Vの走行
方法について説明する。先ず、隣接辺M2,M3の長手
方向に沿って出入口Miに連なる作業地部分を最終作業
地部分R1aとし、又、前記一対の隣接辺M2,M3の
うちの、出入口Miから離れて位置する隣接辺M3に隣
接する作業地部分を中継用作業地部分R1bとして、そ
の最終作業地部分R1a及び中継用作業地部分R1bを
残して前記往復作業を行う。ここで、上記最終作業地部
分R1aは、基準辺M1の長手方向に並ぶ複数の作業行
程R1のうちの最上端の1つの作業行程に対応する作業
地部分であり、中継用作業地部分R1bは、上記複数の
作業行程R1のうちの下端側の2つの作業行程に対応す
る作業地部分である。その後、前記一対の枕地部分K
1,K2のうちの基準辺M1に隣接する第一枕地部分K
1、及び、基準辺M1に対向する対向辺M4に隣接する
第二枕地部分K2を作業する前記枕地作業を行い、且
つ、その枕地作業において、第一枕地部分K1から第二
枕地部分K2への移行の際に前記中継用作業地部分R1
bを走行させながらその中継用作業地部分R1bを作業
し、最後に、第二枕地部分K2から出入口Miに向けて
最終作業地部分R1aを走行させながら最終作業地部分
R1aを作業するように設定されている。
【0028】又、前記往復作業及び前記枕地作業におけ
る各作業行程の夫々を前進状態で行わせるように、作業
車Vを一行程分前進走行させたのち、180度又は90
度向き変更させながら隣接する行程に移動させる旋回を
行わせている。即ち、前記往復作業における各作業行程
R1間及び前記枕地作業における各作業行程R2間の移
動のための旋回では、180度向き変更され、前記往復
作業の作業行程R1(最終作業地部分用及び中継用作業
地部分用の行程R1a,R1bも含む)と前記枕地作業
の作業行程R2との間の移動のための旋回では、90度
向き変更される。以上のように作業車Vを走行させるこ
とにより、所定範囲の作業地Kにおける作業(この場合
は植付け作業)を連続して行えるようにしている。
【0029】前記作業車Vの構成について説明すれば、
図3及び図4に示すように、左右一対の前輪3及び後輪
4を備えた車体5の後部に、対地作業状態と非作業状態
とに切換自在な対地作業部としての苗植え付け装置6
が、昇降自在で且つ駆動停止自在に設けられている。つ
まり、下降状態で駆動されているときが対地作業状態で
あり、これ以外の状態は非作業状態となる。又、図5に
示すように、前後輪3,4は、左右を一対とし各別に操
向操作自在に構成され、操向用の油圧シリンダ7,8
と、それらに対する電磁操作式の制御弁9,10とが設
けられている。つまり、前輪3又は後輪4の一方のみを
操向する2輪ステアリング形式、前後輪3,4を逆位相
で且つ同角度に操向する4輪ステアリング形式、前後輪
3,4を同位相で且つ同角度に操向する平行ステアリン
グ形式の3種類のステアリング形式を選択使用できるよ
うになっている。以上より、両油圧シリンダ7,8及び
両制御弁9,10によって、作業車Vの操向を司る操向
手段7〜10が構成される。
【0030】図5中、11はエンジンEからの出力を変
速して前後輪3,4の夫々を同時に駆動する油圧式無段
変速装置、12はその変速操作用の電動モータ、13は
植え付け装置6の昇降用油圧シリンダ、14はその制御
弁、15はエンジンEによる植え付け装置6の駆動を断
続する電磁操作式の植え付けクラッチ、16は作業車V
の走行並びに植え付け装置6の作動を制御するためのマ
イクロコンピュータ利用の制御装置であって、後述の各
種センサによる検出情報及び予め記憶された作業データ
に基づいて、変速用モータ12、各制御弁9,10,1
4、及び、植え付けクラッチ15の夫々を制御するよう
に構成されている。
【0031】作業車Vに装備されるセンサ類について説
明すれば、図5に示すように、前後輪3,4夫々の操向
角を検出するポテンショメータ利用の操向角検出センサ
R1,R2と、変速装置11の変速状態に基づいて間接
的に前後進状態及び車速を検出するポテンショメータ利
用の車速センサR3と、変速装置11の出力軸の回転数
を計数して走行距離を検出するためのエンコーダS3
と、車体方位を検出するための地磁気利用の方位センサ
S4と、植え付け装置6に設置されてその車体横幅方向
での傾斜角を検出する傾斜センサS6と、植え付け装置
6の車体5への接続箇所に設置される後述のポテンショ
メータS5とが設けられている。
【0032】又、図3及び図4にも示すように、作業車
Vには、第1ビーム光投射装置B1及び第2ビーム光投
射装置B2にて投射される誘導用ビーム光A1,A2に
対する車体横幅方向でのずれを検出すべく、そのビーム
光A1,A2を受光する操向制御用光センサS1と、作
業車Vが第1ビーム光投射装置B1又は第2ビーム光投
射装置B2からの誘導用ビーム光A1,A2に沿って自
動走行しているときに、その誘導用ビーム光A1,A2
に交差する状態で投射される第2ビーム光投射装置B2
又は第1ビーム光投射装置B1からの誘導用ビーム光A
2,A1並びに第3ビーム光投射装置B3からのビーム
光A3を受光するトリガー用光センサS2とが設けられ
ている。尚、上記操向制御用光センサS1は、車体左右
何れの側の誘導用ビーム光A1,A2も受光できるよう
に、車体前部の左右両側部に、平面視において前輪3の
両軸芯を結ぶ線上に位置させて左右一対設けられ、トリ
ガー用光センサS2は、平面視における車体左右中央の
上部に位置する前後一対のセンサS2a,S2bからな
り、その前方側センサS2aは前輪3の両軸芯を結ぶ線
上よりも所定距離前方に位置し、後方側センサS2bは
後輪4の両軸芯を結ぶ線上に位置している。尚、トリガ
ー用光センサS2は、車体左右両側からのビーム光A
1,A2,A3に対する受光の有無のみを検出し、受光
位置は検出できないようになっている。
【0033】前記操向制御用光センサS1について説明
を加えれば、図6にも示すように、車体前後方向に間隔
dを隔て且つ上下方向にも間隔を隔てる状態で並置され
た前後一対の光センサS1a,S1bから構成され、誘
導用ビーム光A1,A2が車体前後の何れの方向から入
射される場合でも差のない状態で受光できるようにする
ために、車体前後の各方向からの入射光を両光センサS
1a,S1b夫々の受光面に向けて反射する反射鏡18
を備えている。前後一対の光センサS1a,S1bの夫
々は、複数個の受光素子Dを車体横幅方向に並設したも
のであって、横幅方向でのセンサ中心に位置する受光素
子D0の位置を基準として、誘導用ビーム光A1,A2
を受光した前後夫々の受光素子Dの位置X1,X2を検
出できるように構成されている。
【0034】前記制御装置16を利用して、操向制御用
光センサS1の検出情報及び予め設定された作業予定情
報に基づいて、前記操向手段7〜10及び前記植え付け
部6の作動を制御する制御手段100が構成され、その
制御手段100は、最終作業地部分R1a及び中継用作
業地部分R1bを残して前記往復作業を行い、その後、
第一枕地部分K1及び第二枕地部分K2を作業する前記
枕地作業を行い、且つ、その枕地作業において、第一枕
地部分K1から第二枕地部分K2への移行の際に中継用
作業地部分R1bを走行させながらその中継用作業地部
分R1bを作業し、最後に、第二枕地部分K2から出入
口Miに向けて最終作業地部分R1aを走行させながら
最終作業地部分R1aを作業する順序を、前記作業予定
情報として、前記操向手段7〜10及び前記植え付け部
6の作動を制御するように構成されている。
【0035】又、前記制御手段100は、前記往復作業
及び前記枕地作業における各作業行程の夫々を前進状態
で行わせるように、作業車Vを一行程分前進走行させた
のち、前記作業車Vが第1ビーム光投射装置B1又は第
2ビーム光投射装置B2からの誘導用ビーム光A1,A
2に沿って自動走行している状態で、その誘導用ビーム
光A1,A2に交差する状態で投射される第2ビーム光
投射装置B2又は第1ビーム光投射装置B1からの誘導
用ビーム光A2,A1を受光するトリガー用光センサS
2の受光情報に基づいて、前記各行程の終端部からそれ
に隣接する次の行程の始端部に向けての前記180度又
は90度の旋回動作の開始位置を設定するように構成さ
れている。
【0036】作業車Vを誘導用ビーム光A1,A2に沿
って自動走行させるための、前記制御手段100による
操向制御について説明すれば、操向制御用光センサS1
の前後一対の光センサS1a,S1bの夫々の受光素子
の位置X1,X2とその車体前後方向での間隔dとに基
づいて、下式から、誘導用ビーム光A1,A2の投射方
向に対する車体5の傾きφと横幅方向における位置の偏
位xとを求める。
【0037】
【数1】φ=tan-1(|X1−X2|/d) x=X1
【0038】但し、車体が傾いている場合には、その傾
きによる誤差を除く必要がある。以下、この誤差除去に
ついて説明すると、図3に示すように、植え付け装置6
は、車体5に対する接続箇所において車体前後方向に沿
う軸芯周りに回転自在な状態で接続され、その接続箇所
に、植え付け装置6と車体5の上記軸芯周りの回動角を
検出するポテンショメータS5が設置されるとともに、
植え付け装置6が車体横幅方向に水平姿勢になるよう
に、前記制御装置16が、前記傾斜センサS6の検出情
報に基づいて図示しないリンク機構や駆動用の電動モー
タ等からなる傾斜手段Mを作動させている(図5参
照)。従って、前記ポテンショメータS5及び傾斜セン
サS6の両検出角を加減算することによって車体5のロ
ーリング角が求められる。そして、図7に示すように、
上記接続箇所と操向制御用光センサS1の車体上での高
さの差がL1、上記接続箇所(車体左右中央)から操向
制御用光センサS1の受光部中央までの車体上での横方
向の距離がL2で、車体のローリング角をθとして、車
体が傾いている状態における上記接続箇所から操向制御
用光センサS1の受光部中央までの横方向の距離L3が
求まり、このL3から車体5が傾いていないときの横方
向の距離L2を引いた量ΔLが補正量になる。従って、
傾斜補正後の偏位x’は、上記偏位xに補正量ΔLを加
えた値x’として求められる。因みに、θ=0のときは
ΔL=L2−L2=0であって、x’=xとなる。
【0039】
【数2】L3=L1×sinθ+L2×cosθ ΔL=(L3−L2) x’=x+ΔL
【0040】尚、この例では、前記横幅方向における位
置の偏位xは、前記一対の光センサS1a,S1bの一
方(S1a)の受光位置としているが、前記傾きφによ
る誤差が生じないようにするために、前記一対の光セン
サS1a,S1b夫々の受光位置X1,X2の平均値を
用いるようにしてもよい。そして、前記作業車Vは、前
記傾きφと前記偏位x’とが共に零となるように、目標
操向角を設定して操向制御されることになる。但し、本
実施例では、各作業行程における直進走行時には、前輪
3のみを操向する2輪ステアリング形式で操向制御す
る。
【0041】次に、作業車Vの走行方法について、図1
に基づいて更に具体的に説明すれば、植え付け作業は、
作業対象部分Ksの各作業行程R1のうちで2つの作業
行程R1からなる前記中継用作業地部分R1bを除いて
出入口Miから一番遠い位置の作業行程R1を、その始
端部の作業開始位置を示す右側の境界線Y上のPst点
から図の左方向に向かって開始される。そのため、先
ず、Pst点まで非作業状態で前走行させる。その経路
は、左側の操向制御用光センサS1の検出情報に基づい
て誘導用ビーム光A1に誘導されながら、出入口Miか
ら辺M2に沿って前進した後、横から投射される誘導用
ビーム光A2をトリガー用の後方側センサS2bが受光
した情報に基づいて90度右旋回し、今度は、右側の操
向制御用光センサS1の検出情報に基づいて誘導用ビー
ム光A2に誘導されながら基準辺M1に沿って図の下方
向に前進する。そして、横から投射される誘導用ビーム
光A1をトリガー用センサS2が受光する回数を計数し
ながら、一番下の誘導用ビーム光A1を後方側センサS
2bが受光した情報に基づいて180度右旋回し、今度
は、図の上方向に向かって、右側の操向制御用光センサ
S1の検出情報に基づいて誘導用ビーム光A2に誘導さ
れながら前進する。そして、横から投射される一番下か
ら2番目の誘導用ビーム光A1を後方側センサS2bが
受光した情報に基づいて90度右旋回してNh点で停止
する。このNh点で第1回の苗補給を行う。尚、図示は
しないが、以後、作業車Vが各作業行程R1,R2の基
準辺M1側の始端部に停止したときに苗補給が適宜なさ
れる。苗補給した後、今度は、図の右方向に向かって、
右側の操向制御用光センサS1の検出情報に基づいて誘
導用ビーム光A1に誘導されながら前進する。そして、
横から投射されるビーム光A2,A3をトリガー用セン
サS2が受光する回数を計数しながら、図の一番右側の
誘導用ビーム光A2を前方側センサS2aが受光した情
報に基づいて180度右旋回し、この旋回を終了したら
植え付け装置6を下降させ、図の一番右から2番目の誘
導用ビーム光A3をトリガー用の前方側センサS2aが
受光した位置から所定距離に位置する右側境界線Y上の
Pst点まで走行する。
【0042】Pst点に着いたら、植え付け装置6を駆
動開始させて植え付け作業を開始し、図の左方向に向か
って、右側の操向制御用光センサS1の検出情報に基づ
いて誘導用ビーム光A1に誘導されながら前進する。
尚、作業地Kのサイズから植え付け装置6の条数(例え
ば6条)に対して半端な条(5条以下)が発生するとき
は、この最初の作業行程R1でその半端な条を植え付け
て調整する。そして、横から投射されるビーム光A2,
A3をトリガー用センサS2が受光する回数を計数しな
がら、図の一番左側の誘導用ビーム光A2を前方側セン
サS2aが受光した位置から所定距離走行した地点であ
る左側境界線Yまで前進する。左側境界線Yに着いた
ら、植え付け作業を停止すべく、植え付け装置6を駆動
停止且つ上昇させるとともに、次の作業行程R1の始端
部に移動すべく180度右旋回する。旋回を終了したら
植え付け装置6を下降させるとともに、次の作業行程R
1では、図の一番左から2番目のビーム光A3をトリガ
ー用の前方側センサS2aが受光した位置から所定距離
走行して、左側境界線Yに達すると、植え付け装置6を
駆動開始させて植え付け作業を開始し、図の右方向に向
かって、右側の操向制御用光センサS1の検出情報に基
づいて誘導用ビーム光A1に誘導されながら前進する。
以後は、上記と同様に、各作業行程R1の終端部で18
0度右又は左旋回しながら、作業対象部分Ksの各作業
行程R1について植え付け作業を行い、作業対象部分K
sの最終作業行程R1(図の上から2番目の行程)にお
いて、図の一番右側の誘導用ビーム光A2を前方側セン
サS2aが受光した位置から所定距離走行した地点であ
る右側境界線Y上に位置する終端位置Penまで走行す
る。
【0043】次に、第二枕地部分K2の2つの作業行程
R2のうちの内側の作業行程R2の始端部に移動すべ
く、先ず、右側の操向制御用光センサS1の検出情報に
基づいて誘導用ビーム光A1に誘導されながら、上記終
端位置Penから図の一番右側の誘導用ビーム光A2を
前方側センサS2aが受光する位置まで後進した後、前
進状態に切り換えて90度右旋回し、更に、植え付け装
置6を下降させて、左側の操向制御用光センサS1の検
出情報に基づいて誘導用ビーム光A2に誘導されなが
ら、横から投射される誘導用ビーム光A1をトリガー用
の後方側センサS2bが受光した位置から所定距離の位
置まで後進状態で走行して植付開始位置に至る。その
後、植え付け装置6を駆動させ、その作業行程R2を、
前進状態で左側の操向制御用光センサS1の検出情報に
基づいて誘導用ビーム光A2に誘導されながら、横から
投射される誘導用ビーム光A1をトリガー用センサS2
が受光する回数を計数し、一番下側の誘導用ビーム光A
1を前方側センサS2aが受光した位置から所定距離走
行して植付停止位置に至る。
【0044】次に、中継用作業地部分R1bの2つの作
業行程R2のうちの内側の行程R1bの始端部に移動す
べく、先ず、左側の操向制御用光センサS1の検出情報
に基づいて誘導用ビーム光A2に誘導されながら、上記
作業行程R2の植付停止位置から一番下側の誘導用ビー
ム光A1を前方側センサS2aが受光する位置まで後進
した後、前進状態に切り換えて90度右旋回し、更に、
後進状態に切り換えて、左側の操向制御用光センサS1
の検出情報に基づいて誘導用ビーム光A1に誘導されな
がら、横から投射される誘導用ビーム光A2をトリガー
用の後方側センサS2bが受光した位置から所定距離走
行して植付開始位置に至る。その後、その作業行程R1
bを、前進状態で左側の操向制御用光センサS1の検出
情報に基づいて誘導用ビーム光A1に誘導されながら、
横から投射されるビーム光A2及びA3をトリガー用セ
ンサS2が受光する回数を計数し、一番左側の誘導用ビ
ーム光A2を前方側センサS2aが受光した位置から所
定距離走行して植付停止位置に至る。
【0045】次に、第一枕地部分K1の内側の作業行程
R2の始端部に移動すべく、先ず、左側の操向制御用光
センサS1の検出情報に基づいて誘導用ビーム光A1に
誘導されながら、上記植付停止位置から図の一番左側の
誘導用ビーム光A2を前方側センサS2aが受光する位
置まで後進した後、前進状態に切り換えて90度右旋回
し、更に、後進状態に切り換えて、左側の操向制御用光
センサS1の検出情報に基づいて誘導用ビーム光A2に
誘導されながら、横から投射される誘導用ビーム光A1
をトリガー用の後方側センサS2bが受光した位置から
所定距離走行して植付開始位置に至る。その後、その作
業行程R2を、前進状態で左側の操向制御用光センサS
1の検出情報に基づいて誘導用ビーム光A2に誘導され
ながら、横から投射される誘導用ビーム光A1をトリガ
ー用センサS2が受光する回数を計数し、一番上側の誘
導用ビーム光A1を前方側センサS2aが受光した位置
から所定距離走行した地点である作業停止位置まで前進
する。
【0046】上記作業停止位置に着いたら、植え付け作
業を停止すべく、植え付け装置6を駆動停止且つ上昇さ
せるとともに、第一枕地部分K1の外側の作業行程R2
の始端部に移動すべく180度左旋回する。旋回を終了
したら植え付け装置6を下降させるとともに、その作業
行程R2では、図の一番上から2番目の誘導用ビーム光
A1をトリガー用の前方側センサS2aが受光した位置
から所定距離走行して作業開始位置に達すると、植え付
け装置6を駆動開始させて植え付け作業を開始し、図の
下方向に向かって、左側の操向制御用光センサS1の検
出情報に基づいて誘導用ビーム光A2に誘導されながら
前進する。そして、横から投射される誘導用ビーム光A
1をトリガー用センサS2が受光する回数を計数し、一
番下側の誘導用ビーム光A1を後方側センサS2bが受
光した位置から所定距離走行した地点である作業停止位
置まで前進する。
【0047】次に、中継用作業地部分R1bの外側の行
程R1bの始端部に移動すべく、先ず、左側の操向制御
用光センサS1の検出情報に基づいて誘導用ビーム光A
2に誘導されながら、上記作業行程R2の植付停止位置
から一番下側の誘導用ビーム光A1を後方側センサS2
bが受光する位置まで後進した後、前進状態で90度左
旋回し、更に、後進状態に切り換えて、左側の操向制御
用光センサS1の検出情報に基づいて誘導用ビーム光A
1に誘導されながら、横から投射される誘導用ビーム光
A2をトリガー用の後方側センサS2bが受光した位置
から所定距離走行して植付開始位置に至る。その後、そ
の作業行程R1bを、前進状態で左側の操向制御用光セ
ンサS1の検出情報に基づいて誘導用ビーム光A1に誘
導されながら、横から投射されるビーム光A2及びA3
をトリガー用センサS2が受光する回数を計数し、一番
右側の誘導用ビーム光A2を後方側センサS2bが受光
した位置から所定距離走行して植付停止位置に至る。
【0048】次に、第二枕地部分K2の外側の作業行程
R2の始端部に移動すべく、先ず、左側の操向制御用光
センサS1の検出情報に基づいて誘導用ビーム光A1に
誘導されながら、上記中継用作業地部分R1bの外側の
行程R1bの作業停止位置から図の一番右側の誘導用ビ
ーム光A2を後方側センサS2bが受光する位置まで後
進した後、前進状態で90度左旋回し、更に、後進状態
に切り換えて、左側の操向制御用光センサS1の検出情
報に基づいて誘導用ビーム光A2に誘導されながら、横
から投射される誘導用ビーム光A1をトリガー用の後方
側センサS2bが受光した位置から所定距離走行して植
付開始位置に至る。その後、その作業行程R2を、前進
状態で左側の操向制御用光センサS1の検出情報に基づ
いて誘導用ビーム光A2に誘導されながら、横から投射
される誘導用ビーム光A1をトリガー用センサS2が受
光する回数を計数し、一番上側の誘導用ビーム光A1を
前方側センサS2aが受光した位置から所定距離走行し
て植付停止位置に至る。
【0049】次に、上記第二枕地部分K2の外側の作業
行程R2の終端部から前記最終作業地部分R1aの始端
部に移動すべく、先ず、左側の操向制御用光センサS1
の検出情報に基づいて誘導用ビーム光A2に誘導されな
がら、図の一番上側の誘導用ビーム光A1を前方側セン
サS2aが受光する位置まで後進した後、前進状態で9
0度左旋回し、更に、後進状態に切り換えて、右側の操
向制御用光センサS1の検出情報に基づいて誘導用ビー
ム光A1に誘導されながら、横から投射されるビーム光
A2及びA3をトリガー用センサS2が受光する回数を
計数しながら、その最終作業地部分R1aを植付作業を
行った後、前進状態で直進走行して出入口Miから作業
地外に退出する。
【0050】次に、図8及至図24に示すフローチャー
トに基づいて、前記制御装置16の動作について説明す
る。全体の処理フローは、図8に示すように、図示しな
いRS232C等の通信部やアクチュエータ類(前記変
速用モータ12、各制御弁9,10,14、及び、植え
付けクラッチ15等)に対する初期化処理を行った後、
番号にて制御内容が区別された作業プランをセットする
作業プランセット処理を行う。次に、上記作業プランセ
ット処理にてセットされた作業プランに基づいて対応す
る制御データを読み込み、且つ、その制御データに基づ
いて実際に車体制御を実行する車体制御処理を行う。上
記車体制御処理による作業プランの実行状態が、作業プ
ランチェック処理にてチェックされ、1つの作業プラン
の終了が確認されると、地上側等に対する必要な通信処
理を行った後、作業終了の指示があれば終了処理を行
い、それ以外のときは、上記作業プランセット処理から
のフローを繰り返す。
【0051】作業プランセット処理では、図9に示すよ
うに、新しい作業プランをセットする状態か否かを判断
する。具体的には、後述のプランフラグがリセット状態
のときに、新しい作業プランをセットする状態と判断す
る。新しい作業プランをセットする状態と判断すると、
プランフラグをセットしてから、予め所定順序で入力さ
れているプラン番号を順番に読み込む。そして、そのプ
ラン番号に該当する制御情報が用意されているときは、
それを読み出してコントロール内容としてセットする。
ここで、コントロール内容は、プログラムデータとして
与えられており、そのプログラムの開始位置を設定する
ための開始ステップ(通常は、ステップ0)のデータ及
びプログラムが正常な状態で終了したか否かを確認する
ための終了ステップのデータも、同時にセットする。一
方、入力されたプラン番号に該当する制御情報が存在し
ないときは、異常として処理する。
【0052】車体制御処理では、図10に示すように、
先ず、プランフラグがセットされているか否かを調べ、
プランフラグがリセットのときは処理を行わない。プラ
ンフラグがセット状態のときは、上記作業プランセット
処理(図9)でセットしたコントロール内容を読み出
し、それに該当する処理が実際にあるか否かを調べる。
上記コントロール内容に該当する処理としては、図に示
すように、作業車Vを停止させる停止処理、作業車Vを
前進又は後進状態で前記エンコーダS3による距離計測
情報に基づいて設定距離直進させる直進処理(距離計測
で終了)、作業車Vを前進又は後進状態でトリガー用セ
ンサS2が誘導用ビーム光A1,A2を設定回数検出す
る位置まで直進させる直進処理(光源計測で終了)、各
作業行程R1,R2の終端部から次の行程の始端部に旋
回移動させる旋回処理、次の行程の誘導用ビーム光A
1,A2を操向制御用センサS1が適正に受光する状態
にするための軌道収束処理、及び、苗補給の指示や植付
け装置6の駆動制御を行う苗供給装置処理の各処理が用
意されている。尚、上記旋回処理及び軌道収束処理で
は、車体は4輪ステリングにて操向制御される。
【0053】作業プランチェック処理では、図11に示
すように、先ず、プランフラグがセットされているか否
かを調べ、プランフラグがリセットのときは処理を行わ
ない。プランフラグがセット状態のときは、上記車体制
御処理(図10)にて実行されている作業プランの達成
状況を調べる。具体的には、前記開始ステップに初期設
定され、且つ制御データの実行に伴って数値が増加する
ように設定されたコントロールステップの内容が、前記
終了ステップになっていれば正常な状態で処理が終了し
たと判断され、それ以外のステップであれば処理が未終
了又は異常な状態で処理が終了したと判断される。そし
て、作業プランの達成が確認されると、作業プラン番号
を次のプラン番号に更新した後、プランフラグ及びコン
トロールステップのクリアを行う。
【0054】次に、番号にて指定される前記作業プラン
のコントロール内容について、図1に示した作業車Vの
走行経路と対応させて、その具体例を説明する。プラン
番号1は、zenshin−laser−left−r
ear−nowork(1)と表記され、その内容は、
前進状態で、誘導用ビーム光を左側の操向制御用光セン
サS1で検出してそれに誘導されながら、トリガー用の
後方側センサS2bが横からの誘導用ビーム光を1回受
光する位置まで、非作業状態で直進走行することを意味
する。即ち、出入口Miから辺M2に沿って前進状態で
90度右旋回する地点まで直進走行することに対応す
る。プラン番号2は、turn(−90)と表記され、
その内容は、前進状態で、右旋回することを意味する。
即ち、辺M2に沿う方向から90度右旋回して第一枕地
部分K1の作業行程R2の方向に向くことに対応する。
ここで、角度の符号は、反時計周りを+、時計周りを−
とする。プラン番号3は、serch(right)と
表記され、その内容は、右側の操向制御用光センサS1
が誘導用ビーム光を受光する状態になるように、車体制
御することを意味する。即ち、上記90度右旋回後にお
いて、右側の操向制御用光センサS1が第一枕地部分K
1の作業行程R2に沿う誘導用ビーム光A2を受光する
状態にすることに対応する。プラン番号4は、zens
hin−laser−right−rear−nowo
rk(8)と表記され、その内容は、前進状態で、誘導
用ビーム光を右側の操向制御用光センサS1で検出して
それに誘導されながら、横からの誘導用ビーム光をトリ
ガー用の後方側センサS2bが8回受光する位置まで、
非作業状態で直進することを意味する。即ち、上記90
度旋回地点から、第一枕地部分K1の作業行程R2に沿
って作業地Kの下端部の180度旋回地点まで直進走行
することに対応する。又、zenshin−pulse
−left−work(5)は、前進状態で、誘導用ビ
ーム光を左側の操向制御用光センサS1で検出してそれ
に誘導されながら、前記エンコーダS3から5個のパル
スが出力される位置まで、作業状態で直進する内容を意
味し、koushin−laser−left−fro
nt(1)は、後進状態で、誘導用ビーム光を左側の操
向制御用光センサS1で検出してそれに誘導されなが
ら、横からの誘導用ビーム光をトリガー用の前方側セン
サS2aが1回受光する位置まで非作業状態で直進する
内容を意味する。以下、詳細は省略するが、同様な表記
を行いながら、図1の走行経路の各部分に対応させて、
作業プラン番号を付して各コントロール内容が設定され
る。
【0055】次に、車体制御処理の各処理について説明
する。先ず、停止処理では、図12に示すように、変速
装置11の中立状態セット(ステップ0)、ブレーキ作
動、クラッチ切り、倍速作動オフ操作のための各ソレノ
イドセット(ステップ1)、ステアリングの中立セット
(ステップ2)を行った後、そのとき使用している左又
は右側の操向制御用光センサS1の受光データを取り込
む(ステップ3)。そして、受光状態であるか否かを調
べ(ステップ4)、受光状態であれば、コントロールス
テップを最終ステップであるステップ5に進め、非受光
状態であれば、コントロールステップをステップ4のま
まとする。これにより、停止処理が正常に実行されたか
否かが判る。以下、説明は省くが、制御フローの実行に
伴って、コントロールステップが該当のステップ数にな
るものとする。
【0056】直進処理(距離計測で終了)では、図13
及び図14に示すように、ブレーキの作動解除、クラッ
チ入りのためのソレノイドのセット(ステップ0)を行
った後、使用中の左又は右側の操向制御用光センサS1
の受光データを取り込み(ステップ1)、受光状態であ
るか否かを調べる(ステップ2)。受光状態であれば、
前記エンコーダS3からの距離データをリセットしてス
テップ3に進むが、非受光状態であれば、ステップ1に
戻って受光データの取り込みを行う。従って、非受光状
態が続くとステップ1又は2にとどまることになる。ス
テップ3では、変速装置11を所定変速状態にセット
し、植付け装置6を下降状態で駆動する。ステップ4
で、上記操向制御用光センサS1の受光データを取り込
んだ後、ステップ5で受光状態を調べるが、以下に示す
ように、既に連続して3回非受光状態が検出されている
(受光ミスカウントが3)場合には、異常としてエンジ
ンが停止される。一方、連続する非受光状態が2回以下
の場合で今回非受光状態であれば、受光ミスカウントを
1つ増加してから、又、連続する非受光状態が2回以下
の場合で今回受光状態であれば、その受光データに基づ
いて所定のステアリング制御(図24参照)を行い且つ
受光ミスカウントをクリアしてから、夫々エンコーダS
3からの距離データを要求する(ステップ6)。ステッ
プ7では、目標距離に達したか否かを調べ、目標距離に
達していれば、変速装置11を中立状態にセットし、植
付け装置6を上昇させて駆動停止し(ステップ7)、さ
らに、ブレーキ作動、クラッチ切りのためのソレノイド
のセット(ステップ8)、及び、ステアリングの中立セ
ット(ステップ9)を行う。ステップ7で、目標距離に
達していなければ、ステップ4からのフローを繰り返
す。このとき、速度制御が必要であれば、その処理を行
った後、ステップ4からのフローを繰り返す。
【0057】直進処理(光源計測で終了)では、図15
及び図16に示すように、ブレーキの作動解除、クラッ
チ入りのためのソレノイドのセット(ステップ0)を行
った後、使用中の左又は右側の操向制御用光センサS1
の受光データを取り込み(ステップ1)、受光状態であ
るか否かを調べる(ステップ2)。受光状態であれば、
前記エンコーダS3からの距離データをリセットしてス
テップ3に進むが、非受光状態であれば、ステップ1に
戻って受光データの取り込みを行う。従って、非受光状
態が続くとステップ1又は2にとどまることになる。ス
テップ3では、変速装置11を所定変速状態にセット
し、植付け装置6を下降状態で駆動する。ステップ4
で、上記操向制御用光センサS1の受光データを取り込
んだ後、ステップ5で、受光状態を調べるが、以下に示
すように、既に連続して3回非受光状態が検出されてい
る(受光ミスカウントが3)場合には、異常としてエン
ジンが停止される。一方、連続する非受光状態が2回以
下の場合で今回非受光状態であれば、受光ミスカウント
を1つ増加してから、又、連続する非受光状態が2回以
下の場合で今回受光状態であれば、その受光データに基
づいて所定のステアリング制御(図24参照)を行い且
つ受光ミスカウントをクリアしてから、夫々エンコーダ
S3からの距離データを要求する(ステップ6)。
【0058】ステップ7では、トリガー光を受光できる
トリガーチェック距離に達しているか否かを判断し、こ
のトリガーチェック距離に達していなければ、ステップ
4からのフローを繰り返す。このとき、速度制御が必要
であれば、その処理を行った後、ステップ4からのフロ
ーを繰り返す。一方、このトリガーチェック距離に達し
ている場合には、さらに、オーバーランしたかどうかを
調べ、オーバーランしていれば、異常としてエンジン停
止等の異常処理を行う。トリガーチェック距離に達し且
つオーバーランでない場合には、トリガー光の受光有無
を調べ、トリガー光を受光していなければ、ステップ4
からのフローを繰り返す。このとき、速度制御が必要で
あれば、その処理を行った後、ステップ4からのフロー
を繰り返す。トリガーチェック距離に達し且つオーバー
ランでない場合に、トリガー光を受光していれば、変速
装置11を中立状態にセットし、植付け装置6を上昇さ
せて駆動停止し(ステップ7)、さらに、ブレーキ作
動、クラッチ切り操作のためのソレノイドのセット(ス
テップ8)及びステアリングの中立セット(ステップ
9)を行う。
【0059】旋回処理では、図17〜図21に示すよう
に、先ず、方位センサS4から車体方位データを入手し
てから(ステップ0)、ステップ1で、現在の車体方位
に旋回角度(90度又は180度)を加減算して反転方
位即ち目標方位を算出するとともに、次の行程の誘導用
ビーム光の受光判定を行う受光判定領域(尚、この領域
では車速を減速するので、減速エリアとも呼ぶ)を上記
目標方位を中心として両側の所定角度(45度)範囲に
設定し、更に、目標方位を超えて旋回することを許容す
る旋回可能領域を上記目標方位に所定角度を加えた角度
として設定し、ブレーキを作動解除させるためのソレノ
イドのセットを行う。そして、エンコーダS3からの距
離データのリセット(ステップ2)、ステアリング角
(通常、最大操向角)のセット(ステップ3)を行った
後、変速装置11を所定変速状態にセットし、植付け装
置6を上昇させて駆動停止する(ステップ4)と共に、
ステアリングの切れ角度情報を入力して(ステップ5)
から、ステップ6に進む。
【0060】ステップ6では、上記ステアリングの切れ
角度から倍速作動の必要性を判断し、倍速作動の必要が
なければ、車体方位データを入手し、ステップ7にて、
受光判定領域に達したか否かを調べる。ここで、受光判
定領域に達している場合は、変速装置11を中立状態に
し、異常終了処理を行って(ステップ16)処理を終え
る。受光判定領域に達していなければ、エンコーダS3
から距離データを入手し、ステップ8にて、それに基づ
いて旋回移動での限界距離を超えてオーバーランしてい
ると判断されると、異常停止処理を行った後、異常終了
処理を行って(ステップ16)処理を終えるが、オーバ
ーランしていなければ、植付け装置6を上昇させて駆動
停止しながら、ステップ5からのフローを繰り返す。一
方、ステップ6で倍速作動の必要があれば、倍速作動装
置(図示しない)をオンし、車体方位データを入手(ス
テップ9)してから、ステップ10に進む。
【0061】ステップ10では、車体方位より、減速エ
リア内即ち受光判定領域内であるか否かを判断する。そ
して、減速エリア内でなければ、エンコーダS3から距
離データを入手し、それに基づいてステップ11にてオ
ーバーランしていると判断されると、異常停止処理を行
った後、異常終了処理を行って(ステップ16)処理を
終えるが、オーバーランしていなければ、ステップ9か
らのフローを繰り返す。一方、減速エリア内であれば、
車速を減速させてから、次の行程で使用する左又は右側
の操向制御用光センサS1の受光データを取り込み(ス
テップ12)、ステップ13にて、次の行程の誘導用ビ
ーム光即ちレーザー軌道の受光状態を調べる。ここで、
非受光状態であれば、車体方位データを入手してから、
ステップ14にて、旋回可能領域にあるか否かを調べ、
旋回可能領域を超えているときは、異常停止処理を行っ
た後、異常終了処理を行って(ステップ16)処理を終
える。旋回可能領域を超えていないときは、距離データ
を入手して、ステップ15にて、オーバーランの有無を
調べ、オーバーランしていれば、異常停止処理を行った
後、異常終了処理を行って(ステップ16)処理を終え
るが、オーバーランしていなければ、ステップ12から
のフローを繰り返す。一方、ステップ13で受光状態で
あれば、停止処理を行った後、ステップ17にて、車体
の停止を確認してから、操向制御用光センサS1の受光
データを取り込み、ステップ18に進む。
【0062】ステップ18では、操向制御用光センサS
1の受光位置が中心位置D0であるか否かを調べ、受光
位置が中心位置であれば、ステアリングの中立セット
(ステップ23)、ブレーキ作動のためのソレノイドの
セット(ステップ24)、及び、クラッチ切り操作のた
めのソレノイドのセット(ステップ25)を行って、処
理を終了する。一方、受光位置が中心位置にないとき
は、さらに受光位置がどちらにずれているかどうかを調
べ、手前側つまり旋回前の行程側に寄っているときはそ
のままの旋回方向で、又、手前側でないつまり旋回後の
行程側に寄っているときは旋回方向を逆にして、夫々低
速で旋回走行を行う。そして、距離データをリセットす
るとともに、上記旋回走行での移動距離の限界値(例え
ば1m)をセットし(ステップ19)、操向制御用光セ
ンサS1の受光データを取り込んで(ステップ20)、
ステップ21で、その受光位置が中心位置D0であるか
否かを調べる。ここで、受光位置が中心位置でなけれ
ば、距離データを入手してから、ステップ22にて、上
記移動距離の限界値を超えてオーバーランしているかど
うかを調べ、オーバーランしていれば、異常停止処理を
行った後、異常終了処理を行って(ステップ16)処理
を終えるが、オーバーランしていなければ、操向制御用
光センサS1の受光データを取り込んでから、ステップ
21からのフローを繰り返す。ステップ21で、受光位
置が中心位置であれば、停止処理を行った後、ステップ
23からのフローを行って処理を終える。
【0063】軌道収束処理では、図22に示すように、
ブレーキの作動解除、クラッチ入りのためのソレノイド
のセット(ステップ0)、及び、ステアリングの中立セ
ット(ステップ1)を行った後、次の行程で使用する左
側又は右側の操向制御用光センサS1の受光データを取
り込み(ステップ2)、ステップ3にて、次の行程の誘
導用ビーム光を受光しているか否かを調べる。ここで、
非受光状態であれば、停止処理を行ってステップ2に戻
る。一方、受光状態であれば、変速装置11を低速状態
で作動させ、且つ、植付け装置16を上昇状態に駆動し
ながら、距離データの入手(ステップ4)、及び、受光
データの取り込み(ステップ5)を行い、ステップ6に
進む。
【0064】ステップ6では、次の行程の誘導用ビーム
光を受光しているか否かを調べ、非受光状態であれば、
受光ミスカウントを1つ増加した後、その受光ミスカウ
ントが3である即ち連続して3回非受光状態である場合
には、異常停止処理を行うが、受光ミスカウントが2以
下の場合は、誘導用ビーム光に車体を接近させる軌道接
近処理を行う。一方、受光状態であれば、受光ミスカウ
ントをクリアしてから、受光位置がセンサ中心位置であ
るかどうかを調べる。ここで、中心位置でないときは中
心になるように所定のステアリング制御(図24)を行
ってから、距離データを入手し(ステップ7)、ステッ
プ8で、その距離データに基づいて、予め設定されてい
る軌道収束処理における限界走行距離を超えてオーバー
ランしたか否かを判断し、オーバーランのときは異常停
止処理を行い処理を終了するが、オーバーランでないと
きは、所定の速度制御を行って、ステップ5からのフロ
ーを繰り返す。中心位置であるときは、変速装置11を
中立状態に作動させ、且つ、植付け装置16を下降させ
てから、停止処理を行い(ステップ9)処理を終了す
る。
【0065】ステアリング制御では、図24に示すよう
に、先ず、4輪ステアリング(4WS)状態か否かを判
断し、4輪ステアリングの場合は、操向制御用光センサ
S1の受光データに基づいて前述のように検出した車体
5の傾きφと横幅方向の偏位x’(傾斜補正後の偏位)
とから後輪4及び前輪3の切れ角を計算して、その切れ
角になるように後輪4及び前輪3をセットするが、4輪
ステアリングでない即ち2輪ステアリングの場合は、上
記傾きφと横幅方向の偏位x’とから前輪3の切れ角を
計算してその切れ角になるように前輪4をセットし、後
輪4は中立状態にセットする。
【0066】〔別実施例〕上記実施例では、各作業行程
R1,R2における作業の開始位置と終了位置、及び、
1つの作業行程の終端部から次の行程の始端部への旋回
移動の開始位置等は、横から投射されるビーム光A1,
A2,A3をトリガー用光センサS2が受光した情報に
基づいて設定しているが、ここで、ビーム光A1,A
2,A3の受光をミスすると、作業の開始及び終了が適
正にできないとともに、作業車Vがオーバーランして作
業地Kの周辺部に衝突したり作業地外に飛び出す等の不
具合のおそれがあるので、上記制御においては、車輪
3,4への駆動軸の回転数を検出するエンコーダS3の
出力パルス数を距離情報に変換して、上記トリガー用光
センサS2の受光可能領域や走行限界距離を超えて作業
車Vがオーバーランすることのないようにチェックして
いる。しかし、車輪のスリップ等によって駆動軸の回転
数と実走行距離との間には誤差が生じやすく、上記チェ
ックが適正にできないおそれがある。特に、前記往復作
業の行程R1の長さは、例えば100m位と比較的長い
ので、その行程走行中における距離情報の誤差は大きく
なり易い。
【0067】そこで、例えば、図1に示すように、上記
行程R1の長手方向中間位置に、上記ビーム光A2,A
3と平行な状態でビーム光A4を投射する第4ビーム光
投射装置B4を設置し、行程両端部側のビーム光A2又
はA3を受光してから中央のビーム光A4を受光するま
でのエンコーダS3の出力パルス数、あるいは、中央の
ビーム光A4を受光してから行程両端側のビーム光A2
又はA3を受光するまでのエンコーダS3の出力パルス
数を、行程両端側のビーム光A2又はA3の投射位置か
ら中央のビーム光A4の投射位置までの予め判っている
距離に対応させて補正するようにしてもよい。これによ
り、例えば車輪のスリップが大であるような走行条件で
あっても、その条件に合わせて上記エンコーダS3の出
力パルス数に基づく走行距離の検出を正しく行うことが
でき、上記作業車Vのオーバーランに対するチェックが
適正にできるものになる。
【0068】又、上記実施例では、枕地部分K1,K2
を2つの作業行程R2で構成したものを示したが、この
枕地部分K1,K2の行程数やその作業幅等の具体的条
件は種々設定できる。例えば、対地作業部6(植え付け
部)の作業幅を6条ではなく12条等にように広幅に設
定して、枕地部分K1,K2を1つの作業行程R2で構
成した例を図25に例示する。この場合の作業車Vの走
行方法は、例えば、作業地中央側の作業対象部分Ksの
作業終了位置を第1枕地部分K1の上端部とし、この位
置から第1枕地部分K1を図の下側に向けて作業走行
し、次に、第1枕地部分K1の下端部で90度左旋回し
てから中継用作業地部分R1b(この行程も1つの行
程)を図の右側に向けて作業走行し、次に、中継用作業
地部分R1bの右端部で90度左旋回してから第2枕地
部分K2を図の上側に向けて作業走行し、最後に、第2
枕地部分K2の上端部で90度左旋回してから最終作業
地部分R1aを直進状態で作業走行して出入口Miから
作業地外に退出する。
【0069】又、上記実施例では、出入口Miから遠い
方の隣接辺M3に隣接して中継用作業地部分R1bを設
けたものを示したが、これに限るものではなく、例え
ば、図26に例示するように、この中継用作業地部分R
1bは設けないものでもよい。この場合の作業車Vの走
行方法は、例えば、作業地中央側の作業対象部分Ksの
作業終了位置を第1枕地部分K1の上端部とし、この位
置から第1枕地部分K1の2つの作業行程R2のうちの
外側の行程R2を図の下側に向けて作業走行した後、そ
の行程R2の下端部で180度左旋回して反転してから
内側の行程R2を図の上側に向けて作業走行し、次に、
その内側の行程R2の上端部で90度右旋回して最終作
業地部分R1aを非作業状態で図の右側に向けて走行
し、次に、その最終作業地部分R1aの右端部で90度
右旋回してから第2枕地部分K2の内側の行程R2を図
のしたに向けて作業走行した後、その行程R2の下端部
で180度左旋回して反転してから外側の行程R2を図
の上側に向けて作業走行し、最後に、その外側の行程R
2の上端部で90度左旋回してから最終作業地部分R1
aを直進状態で作業走行して出入口Miから作業地外に
退出する。
【0070】又、上記実施例では、作業車Vを各作業行
程R1,R2において前進状態で走行させる場合につい
て説明したが、すべての行程R1,R2を前進状態で走
行させる必要はなく、一部の行程を後進状態で走行させ
るようにしてもよい。
【0071】又、上記実施例では、誘導用の各ビーム光
A1,A2,A3,A4を投射する各ビーム光投射手段
B1,B2,B3,B4をレーザー光発生装置で構成し
たが、レーザー光発生装置以外のビーム光発生装置でも
よい。
【0072】又、上記実施例では、操向制御用光センサ
S1を車体5の前方側左右側方に一対設けたものを示し
たが、これに限るものではなく、例えば、車体5の左右
いずれかの側方や、車体左右中央に1個設けるものでも
よい。尚、この場合には、上記誘導用ビーム光A1,A
2は、各作業行程R1,R2に対して1個づつ設けられ
る。又、操向制御用光センサS1の光検出部の構成も、
上記実施例のように、複数個の受光素子に分割構成した
ものに限らず、種々変更できる。
【0073】又、上記実施例では、作業車Vのステアリ
ングを4輪ステアリング可能に構成して、操向手段7〜
10を、前輪3及び後輪4を各別に操向操作するための
油圧シリンダ及びその制御弁で構成したが、操向手段7
〜10はこれに限るものではなく、種々の手段が可能で
ある。
【0074】又、上記実施例では、トリガー用光センサ
S2を、車体左右中央の所定位置に前後一対設けるもの
を示したが、これに限るものではなく、例えば、車体左
右及び前後の中央位置に設けるようにしてもよい。
【0075】又、上記実施例では、作業車Vを制御装置
16によって自動走行させる場合を示したが、自動走行
させるのではなく、例えば、作業者が搭乗して手動操作
でステアリング及び変速操作して走行させるようにして
もよい。
【0076】又、上記実施例では、本発明を対地作業用
作業車としての田植え用の作業車に適用したものを例示
したが、田植え用以外の農作業用及び農作業用以外の各
種対地作業車等にも適用できるものであって、その際、
対地作業部6等の各部の具体構成は、作業車の目的や作
業条件等に合わせて種々変更される。
【0077】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【0078】
【図面の簡単な説明】
【図1】走行経路の全体及び誘導用ビーム光の投射位置
を示す平面図
【図2】誘導用ビーム光の投射位置の他の例を示す平面
【図3】作業車及び誘導用ビーム光投射手段の概略側面
【図4】作業車及び誘導用ビーム光検出センサを示す概
略平面図
【図5】制御構成のブロック図
【図6】操向制御用光センサの受光位置の説明図
【図7】車体横方向での偏位検出値を傾斜補正する説明
【図8】制御作動のフローチャート
【図9】制御作動のフローチャート
【図10】制御作動のフローチャート
【図11】制御作動のフローチャート
【図12】制御作動のフローチャート
【図13】制御作動のフローチャート
【図14】制御作動のフローチャート
【図15】制御作動のフローチャート
【図16】制御作動のフローチャート
【図17】制御作動のフローチャート
【図18】制御作動のフローチャート
【図19】制御作動のフローチャート
【図20】制御作動のフローチャート
【図21】制御作動のフローチャート
【図22】制御作動のフローチャート
【図23】制御作動のフローチャート
【図24】制御作動のフローチャート
【図25】別実施例の走行方法を説明する平面図
【図26】他の別実施例の走行方法を説明する平面図
【図27】従来例の走行方法を説明する平面図
【図28】他の従来例の走行方法を説明する平面図
【符号の説明】
K 作業地 M1 基準辺 M2 隣接辺 M3 隣接辺 M4 対向辺 V 作業車 Mi 出入口 K1,K2 枕地部分 K1 第1枕地部分 K2 第2枕地部分 Ks 作業対象部分 R1a 最終作業地部分 R1b 中継用作業地部分 B1 第1ビーム光投射手段 B2 第2ビーム光投射手段 S1 操向制御用光センサ 7〜10 操向手段 6 対地作業部 100 制御手段 S2 トリガー用光センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状の作業地(K)を囲む複数辺のう
    ちの一つの基準辺(M1)の一端部に、その基準辺(M
    1)に隣接する隣接辺(M2,M3)の長手方向に沿っ
    て走行して作業車(V)が進入及び退出する出入口(M
    i)を設け、前記隣接辺(M2,M3)の長手方向にお
    いて、前記作業地(K)の両端側夫々を枕地部分(K
    1),(K2)とし且つ中央側部分を作業対象部分(K
    s)とした状態で、前記隣接辺(M2,M3)の長手方
    向に沿って前記作業車(V)を往復走行させながら前記
    作業対象部分(Ks)に対して作業する往復作業を行
    い、その後、 前記両枕地部分(K1),(K2)において、前記作業
    車(V)を前記基準辺(M1)の長手方向に沿って往復
    走行させながら前記枕地部分(K1),(K2)に対し
    て作業する枕地作業を行う対地作業用作業車の走行方法
    であって、 前記隣接辺(M2,M3)の長手方向に沿って前記出入
    口(Mi)に連なる作業地部分を最終作業地部分(R1
    a)として、その最終作業地部分(R1a)を残して前
    記往復作業を行い、その後、 前記一対の枕地部分(K1),(K2)のうちの前記基
    準辺(M1)に隣接する第一枕地部分(K1)、及び、
    前記基準辺(M1)に対向する対向辺(M4)に隣接す
    る第二枕地部分(K2)を作業する前記枕地作業を行
    い、最後に、前記第二枕地部分(K2)から前記出入口
    (Mi)に向けて前記最終作業地部分(R1a)を走行
    させながら前記最終作業地部分(R1a)を作業する対
    地作業用作業車の走行方法。
  2. 【請求項2】 前記基準辺(M1)に隣接する一対の隣
    接辺(M2),(M3)のうちの、前記出入口(Mi)
    から離れて位置する隣接辺(M3)に隣接する作業地部
    分を中継用作業地部分(R1b)として、その中継用作
    業地部分(R1b)を残して前記往復作業を行い、 前記枕地作業において、前記第一枕地部分(K1)から
    前記第二枕地部分(K2)への移行の際に前記中継用作
    業地部分(R1b)を走行させながらその中継用作業地
    部分(R1b)を作業する請求項1記載の対地作業用作
    業車の走行方法。
  3. 【請求項3】 前記往復作業及び前記枕地作業における
    各作業行程の夫々を前進状態で行わせるように、前記作
    業車(V)を一行程分前進走行させたのち、向き変更さ
    せながら隣接する行程に移動させる旋回を行って、前記
    往復作業及び前記枕地作業を行う請求項1又は2記載の
    対地作業用作業車の走行方法。
  4. 【請求項4】 矩形状の作業地(K)を囲む複数辺のう
    ちの一つの基準辺(M1)の一端部に、その基準辺(M
    1)に隣接する隣接辺(M2,M3)の長手方向に沿っ
    て走行して作業車(V)が進入及び退出する出入口(M
    i)を設け、前記隣接辺(M2,M3)の長手方向にお
    いて、前記作業地(K)の両端側夫々を枕地部分(K
    1),(K2)とし且つ中央側部分を作業対象部分(K
    s)とした状態で、前記隣接辺(M2,M3)の長手方
    向に沿って前記作業車(V)を往復走行させながら前記
    作業対象部分(Ks)に対して作業する往復作業を行
    い、その後、 前記両枕地部分(K1),(K2)において、前記作業
    車(V)を前記基準辺(M1)の長手方向に沿って往復
    走行させながら前記枕地部分(K1),(K2)に対し
    て作業する枕地作業を行う対地作業用作業車の走行制御
    設備であって、 前記作業対象部分(Ks)において前記基準辺(M1)
    の長手方向に並ぶ複数の作業行程の夫々に沿って前記作
    業車(V)を誘導すべく、誘導用ビーム光を作業行程の
    長手方向に沿って投射する第1ビーム光投射手段(B
    1)と、 前記一対の枕地部分(K1),(K2)のうちの前記基
    準辺(M1)に隣接する第一枕地部分(K1)及び前記
    基準辺(M1)に対向する対向辺(M4)に隣接する第
    二枕地部分(K2)の夫々において、前記隣接辺(M
    2,M3)の長手方向に並ぶ複数の作業行程の夫々に沿
    って前記作業車(V)を誘導すべく、誘導用ビーム光を
    作業行程の長手方向に沿って投射する第2ビーム光投射
    手段(B2)とを、地上側に設け、 前記第1ビーム光投射手段(B1)及び前記第2ビーム
    光投射手段(B2)にて投射されるビーム光に対する車
    体横幅方向でのずれを検出すべく、ビーム光を受光する
    操向制御用光センサ(S1)と、 前記作業車(V)の操向を司る操向手段(7〜10)
    と、 対地作業状態と非作業状態とに切換自在な対地作業部
    (6)と、 前記操向制御用光センサ(S1)の検出情報及び予め設
    定された作業予定情報に基づいて、前記操向手段(7〜
    10)及び前記対地作業部(6)の作動を制御する制御
    手段(100)とを、前記作業車(V)に設け、 前記制御手段(100)は、 前記隣接辺(M2,M3)の長手方向に沿って前記出入
    口(Mi)に連なる作業地部分を最終作業地部分(R1
    a)として、その最終作業地部分(R1a)を残して前
    記往復作業を行い、その後、 前記一対の枕地部分(K1),(K2)のうちの前記基
    準辺(M1)に隣接する第一枕地部分(K1)、及び、
    前記基準辺(M1)に対向する対向辺(M4)に隣接す
    る第二枕地部分(K2)を作業する前記枕地作業を行
    い、最後に、 前記第二枕地部分(K2)から前記出入口(Mi)に向
    けて前記最終作業地部分(R1a)を走行させながら前
    記最終作業地部分(R1a)を作業する順序を、前記作
    業予定情報として、 前記操向手段(7〜10)及び前記対地作業部(6)の
    作動を制御するように構成されている対地作業用作業車
    の走行制御設備。
  5. 【請求項5】 前記作業車(V)に、前記作業車(V)
    が前記第1ビーム光投射手段(B1)又は前記第2ビー
    ム光投射手段(B2)からの誘導用ビーム光に沿って自
    動走行しているときに、その誘導用ビーム光に交差する
    状態で投射される前記第2ビーム光投射手段(B2)又
    は前記第1ビーム光投射手段(B1)からの誘導用ビー
    ム光を受光するトリガー用光センサ(S2)が設けら
    れ、 前記制御手段(100)は、前記トリガー用光センサ
    (S2)の受光情報に基づいて、前記各行程の終端部か
    らそれに隣接する次の行程の始端部に向けての旋回動作
    の開始位置を設定するように構成されている請求項4記
    載の対地作業用作業車の走行制御設備。
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