JPH0726980A - エンジンの補機駆動装置 - Google Patents

エンジンの補機駆動装置

Info

Publication number
JPH0726980A
JPH0726980A JP17037693A JP17037693A JPH0726980A JP H0726980 A JPH0726980 A JP H0726980A JP 17037693 A JP17037693 A JP 17037693A JP 17037693 A JP17037693 A JP 17037693A JP H0726980 A JPH0726980 A JP H0726980A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
external
teeth
engine
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17037693A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3179940B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kodama
宏志 児玉
Takashi Mitsuhara
孝 光原
Masaru Himeno
大 姫野
Keiji Araki
啓二 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP17037693A priority Critical patent/JP3179940B2/ja
Publication of JPH0726980A publication Critical patent/JPH0726980A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3179940B2 publication Critical patent/JP3179940B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

Landscapes

  • Gear Transmission (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンのクランク軸3の2倍の速度で互い
に逆方向に回転する2つのバランサ軸4,5を駆動する
場合に、そのギヤトレインの軽量化及びコンパクト化、
部品点数の低減等を図る。 【構成】 クランク軸3の駆動力を、クランクギヤ15
に噛合する外歯19を有する第1中間アイドラ18を介
して燃料噴射ポンプ6に伝達するようにしたディーゼル
エンジンに対し、第1中間アイドラ18は、外歯19の
歯数がクランクギヤ15の外歯15aの2倍の減速ギヤ
とし、そのリム部18a内面に内歯20を形成する。こ
の内歯20に、内歯20よりも歯数の少ない外歯21a
を有する第1バランサギヤ21を第1中間アイドラ18
の軸部と内歯20との間に収容した状態で噛合させ、第
1バランサギヤ21をクランク軸3に対し逆回転する第
1バランサ軸4に駆動連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンのバランサ
軸や燃料噴射ポンプ等の各種補機をクランク軸により駆
動するための補機駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンのバランサ軸をクラ
ンク軸により駆動する場合において、例えば実公昭58
―33316号公報に示されるように、エンジンのクラ
ンク軸周りのシリンダブロック側に内歯を形成するとと
もに、クランク軸のバランスウェイトに、上記内歯に噛
み合うバランサ軸を回転自在に支持し、バランサ軸をク
ランク軸により内歯ギヤを介して駆動するようにしたも
のが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば上記
従来例のように、バランサ軸が1つであると、エンジン
の1次振動は低減することができるが、2次振動の低減
はできない。このエンジンの2次振動を低減するために
は、バランサ軸を2つ設け、その各々をクランク軸の2
倍の回転速度で互いに逆方向に回転駆動させる必要があ
る。
【0004】その場合、2つのバランサ軸をクランク軸
の2倍速で互いに逆方向に回転駆動させるので、クラン
ク軸と同じ方向に回転する一方のバランサ軸では反転ギ
ヤが1つ、またクランク軸と逆方向に回転する他方のバ
ランサ軸では反転ギヤが2つそれぞれ必要となり、ギヤ
トレインが複雑になって部品点数が増え、さらにはその
レイアウトが大きくなるという問題がある。
【0005】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、上記のようなバランサ軸等の補機
を駆動する場合に、そのギヤトレインの構造を改良し
て、ギヤトレインの軽量化及びコンパクト化、部品点数
の低減等を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、この発明では、上記従来例の如き内歯歯車に着目
し、その内歯歯車を利用して補機を駆動することとし
た。
【0007】具体的には、請求項1の発明では、エンジ
ンのクランク軸に取り付けられたクランクギヤと、該ク
ランクギヤに噛合する外歯を有する外接ギヤと、該外接
ギヤに噛合しかつ第1補機に駆動連結された補機駆動ギ
ヤとを備え、クランク軸の駆動力を外接ギヤを介して第
1補機に伝達するようにしたエンジンの補機駆動装置が
前提である。
【0008】まず、上記外接ギヤのリム部内面に内歯を
形成する。そして、この内歯に噛合しかつ第2補機に駆
動連結された内接ギヤを設ける。
【0009】請求項2の発明では、上記第2補機は、ク
ランク軸と逆方向に回転するバランサ軸とする。
【0010】請求項3の発明では、請求項1の発明と同
様の前提のエンジンの補機駆動装置において、外接ギヤ
を、クランクギヤの外歯よりも歯数の多い減速ギヤを構
成する中間アイドラとし、該外接ギヤのリム部内面に内
歯を形成する。
【0011】また、上記外接ギヤの内歯に噛合しかつ第
2補機に駆動連結された内接ギヤを設ける。
【0012】さらに、上記内接ギヤの歯数を外接ギヤの
内歯よりも少なくし、内接ギヤを外接ギヤの軸部とリム
部との間に収容する構成とする。
【0013】請求項4の発明では、請求項3のエンジン
の補機駆動装置において、外接ギヤの外歯の歯数は補機
駆動ギヤと同一とし、補機駆動ギヤにはフリクションギ
ヤを並設する。
【0014】請求項5の発明では、上記外接ギヤ及び内
接ギヤの軸線を通る平面上に軸心を有しかつ外接ギヤの
外歯に噛み合う被駆動ギヤを設ける。
【0015】請求項6の発明では、請求項3又は4のエ
ンジンの補機駆動装置において、内接ギヤに駆動連結さ
れ、クランク軸の回転方向とは逆方向に2倍の速度で回
転する第1バランサ軸と、クランクギヤに中間ギヤを介
して駆動連結され、クランク軸の回転方向と同じ方向に
2倍の速度で回転する第2バランサ軸とを設ける。
【0016】請求項7の発明では、上記被駆動ギヤに駆
動連結される補機は複数とし、該複数の補機をそれぞれ
該被駆動ギヤの両側に互いに同軸状に配置する。
【0017】
【作用】上記の構成により、請求項1の発明では、エン
ジンのクランク軸に取り付けられたクランクギヤの回転
が外接ギヤを介して補機駆動ギヤに伝達され、第1補機
がエンジンにより駆動される。上記外接ギヤにはそのリ
ム部内面に内歯が形成され、この内歯に、第2補機に駆
動連結された内接ギヤが噛合しているので、クランク軸
による外接ギヤの駆動に伴い、その内歯に噛合している
内接ギヤがクランク軸と逆方向に回転駆動され、内接ギ
ヤに連結された第2補機がクランク軸により駆動され
る。こうして本来は第1補機を駆動するための外接ギヤ
を利用し、そのリム部内側の内歯により内接ギヤを介し
て第2補機を駆動するので、第2補機をクランク軸と逆
方向に回転駆動するためのギヤトレインが簡単になり、
その軽量化及びレイアウトのコンパクト化を図ることが
できる。
【0018】請求項2の発明では、第2補機はクランク
軸と逆方向に回転するバランサ軸とであるので、エンジ
ンの振動をクランク軸と逆方向に回転するバランサ軸に
より低減する場合に、そのバランサ軸をコンパクトで簡
単なレイアウトのギヤトレインで駆動することができ
る。
【0019】請求項3の発明では、請求項1の発明と同
様の作用効果を奏することができることに加え、外接ギ
ヤが減速ギヤを構成する中間アイドラであるので、クラ
ンク軸の回転に対し第1補機が減速駆動される。一方、
外接ギヤの内歯に噛合する内接ギヤの歯数は外接ギヤの
内歯よりも少ないので、内接ギヤに駆動連結されている
第2補機は増速駆動される。
【0020】そして、上記第1補機の減速駆動のための
構造を利用し、クランクギヤよりも大径の外接ギヤの軸
部とリム部との間に内接ギヤが収容されるので、第1補
機の減速駆動及び第2補機の増速駆動を同時に行うため
の構造をコンパクトなレイアウトで達成することができ
る。
【0021】また、第1補機を減速駆動するに当り、外
接ギヤの回転を補機駆動ギヤに伝達するときに減速する
のではなく、クランク軸の回転を一旦外接ギヤで減速し
た後に補機駆動ギヤに伝達するので、外接ギヤから補機
駆動ギヤへ回転が略等速で伝達され、両ギヤの外歯の歯
数は互いに略同じでよく、両ギヤの噛合率を向上させる
ことができる。
【0022】請求項4の発明では、上記外接ギヤの外歯
の歯数が補機駆動ギヤと同一であるので、両ギヤの噛合
率がさらに向上し、補機駆動ギヤに並設されているフリ
クションギヤの性能を向上させることができる。
【0023】請求項5の発明では、外接ギヤの外歯に噛
み合う被駆動ギヤの軸心が外接ギヤ及び内接ギヤの各軸
線を通る平面上に配置されるので、内接ギヤは外接ギヤ
の内歯を外接ギヤの半径方向外側に、また被駆動ギヤは
外接ギヤの外歯を同半径方向内側にそれぞれ対応して押
圧状態で噛み合うこととなり、両ギヤの噛合部では駆動
反力がつり合って、低騒音化を図ることができる。
【0024】請求項6の発明では、外接ギヤの内歯に噛
合する内接ギヤに駆動連結された第1バランサ軸は、ク
ランク軸の回転方向と逆方向に2倍速で回転する。一
方、クランクギヤに中間ギヤを介して駆動連結された第
2バランサ軸は、クランク軸と同じ方向に2倍速で回転
する。つまり、第1及び第2バランサ軸はクランク軸の
2倍の速度で互いに逆方向に回転するので、これらバラ
ンサ軸の回転によりエンジンの2次振動を低減すること
ができ、そのためのギヤトレインの簡略化及びコンパク
ト化を図ることができる。
【0025】請求項7の発明では、被駆動ギヤに駆動連
結される複数の補機はそれぞれ被駆動ギヤの両側に互い
に同軸状に配置されるので、被駆動ギヤに駆動連結され
る複数の補機をコンパクトに配置することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図4において、1は本発明の実施例に係る
車両用ディーゼルエンジンのシリンダブロック、2はシ
リンダブロック1上面に組み付けられたシリンダヘッド
で、上記シリンダブロック1にはシリンダ列方向に延び
るクランク軸3と、該クランク軸3の左側にクランク軸
3と平行に配置された第1バランサ軸4(第2補機)
と、クランク軸3の右側に同様に配置された補機として
の第2バランサ軸5とがそれぞれ回転可能に支持されて
いる。また、シリンダブロック1の左側部には、図外の
燃料噴射ノズルから各シリンダ内の燃焼室に燃料を噴射
させる第1補機としての燃料噴射ポンプ6(図3参照)
が取付固定され、この燃料噴射ポンプ6のポンプ軸7に
は駆動プーリ8が取り付けられている。また、燃料噴射
ポンプ6下方のシリンダブロック1側壁にはクランク軸
3と平行な回転軸12が配置支持され、この回転軸12
には、図2に示すように、車両のパワーステアリング装
置(図示せず)に用いる油圧を発生させるパワーステア
リング用油圧ポンプ13と、負圧を発生させる真空ポン
プ14とが連結され、これらポンプ13,14は何れも
補機を構成している。
【0027】一方、シリンダヘッド2にはクランク軸3
と平行に延びるカム軸9が支持され、このカム軸9の端
部には従動プーリ10が取り付けられ、この従動プーリ
10と上記燃料噴射ポンプ6の駆動プーリ8との間には
タイミングベルト11が巻き掛けられており、後述する
ギヤトレインを介してクランク軸3により燃料噴射ポン
プ6を駆動するとき、その燃料噴射ポンプ6のポンプ軸
7の回転を両プーリ8,10及びタイミングベルト11
を介してカム軸9に伝達して該カム軸9を回転駆動する
ようになっている。
【0028】上記各補機をクランク軸3により駆動する
ギヤトレインについて図1により説明すると、クランク
軸3には外周に外歯15aを有するクランクギヤ15が
回転一体に取り付けられている。一方、燃料噴射ポンプ
6のポンプ軸7には駆動プーリ8よりも基部側に、クラ
ンクギヤ15に比べ大径の補機駆動ギヤとしてのポンプ
ギヤ16が回転一体に取り付けられ、このポンプギヤ1
6の外周には外歯16aが形成されている。そして、ク
ランク軸3と燃料噴射ポンプ6との間のシリンダブロッ
ク1壁部にはクランク軸3と平行な第1中間軸17が突
設され、この第1中間軸17には上記ポンプギヤ16と
同径(クランクギヤ15よりも大径)の外接ギヤとして
の第1中間アイドラ18が回転自在に支持されている。
この第1中間アイドラ18はリム部18aを有し、その
リム部18aよりも中心側に上記第1バランサ軸4が位
置している。リム部18a外周には、ポンプギヤ16の
歯数と同一でかつクランクギヤ15の2倍の歯数の外歯
19が形成され、この外歯19はクランクギヤ15及び
ポンプギヤ16の各外歯15a,16aにそれぞれ噛合
しており、クランク軸3の回転を第1中間アイドラ18
で半分に減速した後に該第1中間アイドラ18から等速
でポンプギヤ16に伝達して、燃料噴射ポンプ6をクラ
ンク軸3により駆動するようにしている。
【0029】上記第1中間アイドラ18のリム部18a
内周には内歯20が形成されている。この内歯20に
は、上記第1バランサ軸4に回転一体に取り付けた内接
ギヤとしての第1バランサギヤ21の外歯21aが噛合
され、この第1バランサギヤ21の外歯21aの歯数は
第1中間アイドラ18の内歯20よりも少なく、その1
/4に設定されている。また、図2にも示す如く、第1
バランサギヤ21は、その外径が第1中間アイドラ18
のリム部18aとボス部18b(軸部)との間の寸法よ
りも小径で、アイドラ18のリム部18aとボス部18
bとの間に収容されている。
【0030】一方、クランク軸3と第2バランサ軸5と
の間のシリンダブロック1壁部にはクランク軸3と平行
な第2中間軸23が支持され、この第2中間軸23は図
外のエンジンオイル圧送用オイルポンプに駆動連結され
ている。第2中間軸23にはクランクギヤ15と略同径
の第2中間アイドラ24(中間ギヤ)が回転一体に取り
付けられ、この第2中間アイドラ24の外周には、クラ
ンクギヤ15に噛合しかつその外歯15aと同一の歯数
を有する外歯24aが形成されている。さらに、上記第
2バランサ軸5には第2バランサギヤ25が回転一体に
取り付けられ、その外歯25aは第2中間アイドラ24
の外歯24aに噛合され、外歯25aの歯数は第2中間
アイドラ24の外歯24aの1/2とされており、この
構造によりクランク軸3で第2バランサ軸5を回転駆動
するようにしている。よって、第1バランサ軸4をクラ
ンク軸3の回転方向と逆方向に、また第2バランサ軸5
をクランク軸3と同じ方向にそれぞれ2倍の回転速度で
回転させるようにしている。
【0031】また、上記第1中間アイドラ18における
リム部18a外側で第1中間アイドラ18及び第1バラ
ンサギヤ21の軸線を通る平面P上に、上記パワーステ
アリング用油圧ポンプ13及び真空ポンプ14に駆動連
結された回転軸12が配置されている。この回転軸12
には外歯26aを有する被駆動ギヤ26が回転一体に取
り付けられ、この被駆動ギヤ26の外歯26aは第1中
間アイドラ18の外歯19に対し上記平面P上の位置で
噛合されている。
【0032】そして、図2に示す如く、上記被駆動ギヤ
26前側の回転軸12には上記真空ポンプ14が、また
後側の回転軸12に油圧ポンプ13がそれぞれ駆動連結
されている。つまり、これら両ポンプ13,14はそれ
ぞれ被駆動ギヤ26の前後両側の回転軸12に互いに同
軸状に配置されている。
【0033】さらに、図3に示すように、上記燃料噴射
ポンプ6のポンプ軸7上のポンプギヤ16には、それよ
りも歯数の多いフリクションギヤ28が並設されてい
る。すなわち、燃料噴射ポンプ6のポンプ軸7にはポン
プギヤ16がボス部16bにて取り付けられ、このポン
プギヤ16の前面(ポンプ軸7の先端側面)には外周部
に歯部28aを有するリング状のフリクションギヤ28
が相対回転可能に配置されている。ポンプギヤ16のボ
ス部16bには皿ばね29が外嵌合され、この皿ばね2
9の外周縁部はフリクションギヤ28の前面に当接して
いる。ポンプギヤ16のボス部16b外周には、上記皿
ばね29の内周縁を基部側に押圧してフリクションギヤ
28をポンプギヤ16に押し付けるためのばね押えとし
ての有底円環状の押圧ボス30が配置されている。ポン
プ軸7の先端部外周にはねじ部7aが形成され、このね
じ部7aには上記押圧ボス30をポンプ軸7ないしポン
プギヤ16に締結固定する取付ナット31が螺合されて
いる。そして、上記押圧ボス30の外周部に駆動プーリ
8が一体的に固定されている。
【0034】尚、図3中、32はギヤケースカバーで、
このギヤケースカバー32にはポンプ軸7、ポンプギヤ
16のボス部16b及び押圧ボス30をカバー32外に
貫通させるための貫通孔32aが開口している。33は
該ギヤケースカバー32の貫通孔32aと押圧ボス30
との間に配置されたオイルシールである。
【0035】したがって、上記実施例においては、エン
ジンのクランク軸3に取り付けられたクランクギヤ15
の回転が第1中間アイドラ18を介してポンプ軸7上の
ポンプギヤ16に伝達される。第1中間アイドラ18は
減速ギヤを構成しているので、燃料噴射ポンプ6がエン
ジンによりクランク軸3の回転に対し1/2の速度に減
速されて回転駆動される。この駆動により燃料噴射ポン
プ6から燃料がエンジンの各シリンダの燃料噴射ノズル
に圧送され、該ノズルから燃焼室内に噴射される。ま
た、上記燃料噴射ポンプ6のポンプ軸7に駆動プーリ8
が支持され、この駆動プーリ8はタイミングベルト11
及び従動プーリ10を介してカム軸9に駆動連結されて
いるので、クランク軸3の回転によりカム軸9が同期し
て回転駆動される。
【0036】上記第1中間アイドラ18にはそのリム部
18a内面に内歯20が形成され、この内歯20に、第
1バランサ軸4に駆動連結された第1バランサギヤ21
の外歯21aが噛合しているので、クランク軸3による
第1中間アイドラ18の駆動に伴い、その内歯20に噛
合している第1バランサギヤ21が回転駆動される。第
1バランサギヤ21の外歯21aの歯数は第1中間アイ
ドラ18の内歯20よりも少ないので、第1バランサギ
ヤ21に駆動連結されている第1バランサ軸4は増速さ
れて、クランク軸3と逆方向に2倍の速度で駆動され
る。一方、クランク軸3の回転は第2中間アイドラ24
に伝達され、この第2中間アイドラ24には第2バラン
サギヤ25が噛合され、この第2バランサギヤ25は第
2バランサ軸5に連結されているので、クランク軸3の
回転に伴い第2バランサ軸5がクランク軸3と同じ方向
に2倍の速度で回転駆動される。すなわち、第1及び第
2バランサ軸4,5がクランク軸3の回転速度の2倍の
速度で互いに逆方向に回転駆動されるので、エンジンの
2次振動を低減することができる。尚、上記第2中間ア
イドラ24の回転によりオイルポンプが駆動される。
【0037】その場合、上記第1中間アイドラ18のリ
ム部18a内面に内歯20が形成され、この内歯20
に、第1バランサ軸4に駆動連結された第1バランサギ
ヤ21の外歯21aが噛合しているので、第1バランサ
軸4をクランク軸3と逆方向に2倍の速度で回転駆動す
るためのギヤトレインが簡単になり、その軽量化及びレ
イアウトのコンパクト化を図ることができる。
【0038】また、クランク軸3の回転に対し燃料噴射
ポンプ6が減速されて駆動されるが、この燃料噴射ポン
プ6の減速構造を利用し、クランクギヤ15よりも大径
の第1中間アイドラ18のボス部18bとリム部18a
との間に第1バランサギヤ21が収容されているので、
燃料噴射ポンプ6の減速駆動及び第1バランサ軸4の増
速駆動を同時に行うための構造をコンパクトなレイアウ
トで達成できる。
【0039】また、燃料噴射ポンプ6を減速駆動するに
当り、第1中間アイドラ18の回転をポンプギヤ16に
伝達するときに減速するのではなく、クランク軸3の回
転を一旦第1中間アイドラ18で減速した後にポンプギ
ヤ16に伝達するので、第1中間アイドラ18とポンプ
ギヤ16との回転伝達は等速でよく、両ギヤ18,16
の外歯19,16aの歯数が互いに同一で、両ギヤ1
8,16の噛合率が向上するとともに、ポンプギヤ16
に並設されているフリクションギヤ28の性能も向上す
る。
【0040】一方、上記第1中間アイドラ18の外歯1
9に回転軸12上の被駆動ギヤ26が噛合しているの
で、第1中間アイドラ18の回転に伴い、被駆動ギヤ2
6及び回転軸12がクランク軸3と同方向に回転駆動さ
れ、回転軸12に連結されているパワーステアリング用
の油圧ポンプ13及び真空ポンプ14がそれぞれ駆動さ
れる。
【0041】そのとき、上記被駆動ギヤ26の軸心が第
1中間アイドラ18及び第1バランサギヤ21の各軸線
を通る平面P上に配置されているので、第1バランサギ
ヤ21は第1中間アイドラ18の内歯20を第1中間ア
イドラ18の半径方向外側に、また被駆動ギヤ26は第
1中間アイドラ18の外歯19を半径方向内側にそれぞ
れ対応して押圧状態で噛み合うこととなり、ギヤ18,
21,26の噛合部では駆動反力がつり合い、ギヤ噛合
時の低騒音化を図ることができる。
【0042】また、上記パワーステアリング用の油圧ポ
ンプ13及び真空ポンプ14はそれぞれ被駆動ギヤ26
の両側に互いに同軸状に配置されているので、被駆動ギ
ヤ26に駆動連結されるこれら2つのポンプ13,14
をコンパクトに配置することができる。
【0043】尚、上記実施例では、第1補機を燃料噴射
ポンプ6とし、第2補機を第1バランサ軸4としている
が、その他の補機を駆動するようにしてもよい。また、
被駆動ギヤ26に駆動連結される補機は、油圧ポンプ1
3及び真空ポンプ14以外のものを採用することもでき
る。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、エンジンのクランク軸に取り付けられたクラン
クギヤと、このクランクギヤに噛合する外歯を有する外
接ギヤと、この外接ギヤに噛合しかつ第1補機に駆動連
結された補機駆動ギヤとを備え、クランク軸の駆動力を
外接ギヤを介して第1補機に伝達するようにしたエンジ
ンの補機駆動装置に対し、外接ギヤのリム部内面に内歯
を形成し、この内歯に噛合しかつ第2補機に駆動連結さ
れた内接ギヤを設けたことにより、本来は第1補機を駆
動するための外接ギヤを利用し、そのリム部内側の内歯
により内接ギヤを介して第2補機を駆動でき、各補機を
クランク軸で回転駆動するためのギヤトレインの簡略
化、軽量化及びレイアウトのコンパクト化、部品点数の
低減等を図ることができる。
【0045】請求項2の発明によれば、内接ギヤに駆動
連結される第2補機をクランク軸と逆方向に回転するバ
ランサ軸としたことにより、エンジンの振動をクランク
軸と逆方向に回転するバランサ軸により低減する場合、
そのバランサ軸を駆動するためのギヤトレインの簡略
化、軽量化及びレイアウトのコンパクト化を図ることが
できる。
【0046】請求項3の発明によれば、外接ギヤを、ク
ランクギヤの外歯よりも歯数の多い減速ギヤを構成する
中間アイドラとし、さらに、内接ギヤの外歯の歯数を外
接ギヤの内歯よりも少なくし、内接ギヤを外接ギヤの軸
部とリム部との間に収容するようにしたことにより、ク
ランク軸の回転に対し第1補機を減速駆動する一方、内
接ギヤに駆動連結されている第2補機を増速駆動でき、
これら補機の減速及び増速駆動を同時に行うための構造
をコンパクトなレイアウトで達成することができるとと
もに、クランク軸の回転を一旦外接ギヤで減速した後に
補機駆動ギヤに伝達するので、外接ギヤ及び補機駆動ギ
ヤ間の噛合率の向上を図ることができる。
【0047】請求項4の発明によると、外接ギヤの外歯
の歯数を補機駆動ギヤと同一とし、補機駆動ギヤにフリ
クションギヤを並設したことにより、外接ギヤと補機駆
動ギヤとの噛合率をさらに向上させることができ、その
分、補機駆動ギヤに並設されるフリクションギヤの性能
向上を図ることができる。
【0048】請求項5の発明によれば、外接ギヤ及び内
接ギヤの軸線を通る平面上に軸心を有しかつ外接ギヤの
外歯に噛み合う被駆動ギヤを設けたことにより、内接ギ
ヤ及び被駆動ギヤを外接ギヤのリム部を介してその半径
方向に対向させることができ、両ギヤの噛合部での駆動
反力のつり合いによりギヤ噛合音の低騒音化を図ること
ができる。
【0049】請求項6の発明によると、クランク軸の2
倍の速度で互いに逆方向に回転する第1及び第2のバラ
ンサ軸を設け、第1バランサ軸は内接ギヤに駆動連結す
る一方、第2バランサ軸は、クランクギヤに中間ギヤを
介して駆動連結する構成としたことにより、コンパクト
で簡略なギヤトレインで、第1及び第2のバランサ軸に
よりエンジンの2次振動を低減することができる。
【0050】請求項7の発明によると、被駆動ギヤに駆
動連結される補機を複数とし、これら補機をそれぞれ被
駆動ギヤの両側に互いに同軸状に配置するようにしたこ
とにより、被駆動ギヤに駆動連結される複数の補機のレ
イアウトのコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における補機駆動装置のギヤト
レインを模式的に示す正面図である。
【図2】図1のII―II線断面図である。
【図3】図1のIII ―III 線断面図である。
【図4】ギヤトレインの位置を示すエンジンの正面図で
ある。
【符号の説明】
3 クランク軸 4 第1バランサ軸(第2補機) 5 第1バランサ軸 6 燃料噴射ポンプ(第1補機) 13 油圧ポンプ(補機) 14 真空ポンプ(補機) 15 クランクギヤ 16 ポンプギヤ(補機駆動ギヤ) 17 第1中間軸 18 第1中間アイドラ(外接ギヤ) 18a リム部 18b ボス部 19 外歯 20 内歯 21 第1バランサギヤ(内接ギヤ) 24 第2中間アイドラ(中間ギヤ) 26 被駆動ギヤ 28 フリクションギヤ P 軸心を通る平面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒木 啓二 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのクランク軸に取り付けられた
    クランクギヤと、該クランクギヤに噛合する外歯を有す
    る外接ギヤと、該外接ギヤに噛合しかつ第1補機に駆動
    連結された補機駆動ギヤとを備え、クランク軸の駆動力
    を外接ギヤを介して第1補機に伝達するようにしたエン
    ジンの補機駆動装置において、 上記外接ギヤのリム部内面に内歯を形成するとともに、 上記外接ギヤの内歯に噛合しかつ第2補機に駆動連結さ
    れた内接ギヤを設けたことを特徴とするエンジンの補機
    駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジンの補機駆動装置
    において、 第2補機は、クランク軸と逆方向に回転するバランサ軸
    であることを特徴とするエンジンの補機駆動装置。
  3. 【請求項3】 エンジンのクランク軸に取り付けられた
    クランクギヤと、該クランクギヤに噛合する外歯を有す
    る外接ギヤと、該外接ギヤに噛合しかつ第1補機に駆動
    連結された補機駆動ギヤとを備え、クランク軸の駆動力
    を外接ギヤを介して第1補機に伝達するようにしたエン
    ジンの補機駆動装置において、 上記外接ギヤを、クランクギヤの外歯よりも歯数の多い
    減速ギヤを構成する中間アイドラとし、 外接ギヤのリム部内面に内歯を形成し、 上記外接ギヤの内歯に噛合しかつ第2補機に駆動連結さ
    れた内接ギヤを設け、 上記内接ギヤの歯数を外接ギヤの内歯よりも少なくし、 内接ギヤを外接ギヤの軸部とリム部との間に収容したこ
    とを特徴とするエンジンの補機駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のエンジンの補機駆動装置
    において、 外接ギヤの外歯の歯数を補機駆動ギヤと同一とし、 補機駆動ギヤにはフリクションギヤを並設したことを特
    徴とするエンジンの補機駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、3又は4記載のエンジンの補
    機駆動装置において、 外接ギヤ及び内接ギヤの軸線を通る平面上に軸心を有し
    かつ外接ギヤの外歯に噛み合う被駆動ギヤを設けたこと
    を特徴とするエンジンの補機駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4記載のエンジンの補機駆
    動装置において、 内接ギヤに駆動連結され、クランク軸の回転方向と逆方
    向に2倍の速度で回転する第1バランサ軸と、 クランクギヤに中間ギヤを介して駆動連結され、クラン
    ク軸の回転方向と同じ方向に2倍の速度で回転する第2
    バランサ軸とを設けたことを特徴とするエンジンの補機
    駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のエンジンの補機駆動装置
    において、 被駆動ギヤに駆動連結される補機は複数とし、該複数の
    補機をそれぞれ被駆動ギヤの両側に互いに同軸状に配置
    したことを特徴とするエンジンの補機駆動装置。
JP17037693A 1993-07-09 1993-07-09 エンジンの補機駆動装置 Expired - Fee Related JP3179940B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17037693A JP3179940B2 (ja) 1993-07-09 1993-07-09 エンジンの補機駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17037693A JP3179940B2 (ja) 1993-07-09 1993-07-09 エンジンの補機駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0726980A true JPH0726980A (ja) 1995-01-27
JP3179940B2 JP3179940B2 (ja) 2001-06-25

Family

ID=15903796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17037693A Expired - Fee Related JP3179940B2 (ja) 1993-07-09 1993-07-09 エンジンの補機駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3179940B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007046514A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Kubota Corp エンジン
JP2014009632A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Mazda Motor Corp エンジンの高圧燃料ポンプ装置
KR101393586B1 (ko) * 2013-02-25 2014-05-12 현대자동차 주식회사 엔진 구조

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007046514A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Kubota Corp エンジン
JP2014009632A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Mazda Motor Corp エンジンの高圧燃料ポンプ装置
KR101393586B1 (ko) * 2013-02-25 2014-05-12 현대자동차 주식회사 엔진 구조
US9291236B2 (en) 2013-02-25 2016-03-22 Hyundai Motor Company Structure of engine

Also Published As

Publication number Publication date
JP3179940B2 (ja) 2001-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2394331A1 (en) Hydraulic hybrid vehicle
JPH09210180A (ja) フェーズドスプロケット組立体
US6397808B1 (en) Engine starter having traction-drive type reduction gear and torque transmitting device for linking the reduction gear and driven shaft of engine
US20040045520A1 (en) Engine balancer with chain drive vibration isolation
EP1321645B1 (en) Internal combustion engine
JP3753299B2 (ja) 車両用モータアシスト装置
JPS6388368A (ja) 等速駆動装置
JP3179940B2 (ja) エンジンの補機駆動装置
US5564379A (en) Arrangement for balancing varying moments
JP3426478B2 (ja) エンジンのファン取付構造
JP2519738B2 (ja) エンジンにおける発電機の駆動装置
JPH11351331A (ja) 内燃機関の振動低減装置
CN210566096U (zh) 一种单缸柴油机的双轴平衡机构
JP2632349B2 (ja) 内燃エンジンの補機の駆動機構
JP2000055133A (ja) トルクバランス機構
JPH11351333A (ja) 内燃機関のロール振動低減装置
JPH09317490A (ja) 内燃機関のギアトレイン
JPH10280973A (ja) 内燃機関のバランサ機構及びその駆動方法
JP2653518B2 (ja) 内燃機関のバランサ装置
JPH0379587B2 (ja)
JPH05302657A (ja) 内燃機関の動力伝達装置
JP2955342B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング調整装置
JP2776622B2 (ja) エンジンのバランサー装置
JPH0712176A (ja) 4サイクルエンジンの2軸バランサの駆動装置
KR100203082B1 (ko) 자동차의 발전기 구동장치

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010327

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080413

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090413

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090413

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100413

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees