JPH11351333A - 内燃機関のロール振動低減装置 - Google Patents

内燃機関のロール振動低減装置

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JPH11351333A
JPH11351333A JP16453698A JP16453698A JPH11351333A JP H11351333 A JPH11351333 A JP H11351333A JP 16453698 A JP16453698 A JP 16453698A JP 16453698 A JP16453698 A JP 16453698A JP H11351333 A JPH11351333 A JP H11351333A
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JP
Japan
Prior art keywords
rotating
shaft
crankshaft
balancer shaft
internal combustion
Prior art date
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Pending
Application number
JP16453698A
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English (en)
Inventor
Yoichi Uraki
洋一 浦木
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 以上説明してきたように、本発明において
は、すべての運転条件で十分なロール振動低減効果を確
保することができる内燃機関のロール振動低減装置を提
供すること。 【解決手段】 内燃機関の往復慣性力の不平衡力を打ち
消すために、クランクシャフトに対して同一方向に回転
し、回転一次のアンバランスを有するバランサシャフト
10と、クランクシャフトに対して逆方向に回転し、回
転一次のアンバランスを有するバランサシャフト8とに
よって構成されるバランサシャフトにおいて、前記逆方
向に回転するバランサシャフト8とバランサシャフト8
に駆動される慣性質量との合計が、前記同一方向に回転
するバランサシャフト10の慣性質量よりも大きい構成
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関運転時
のロール振動を低減するための機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関のロール振動低減装置と
しては、特公昭60−4384号公報に記載の技術があ
る。この発明は、内燃機関の往復慣性力の不平衡力を打
ち消すために、クランクシャフトに対して同一方向に回
転し、回転一次のアンバランスを有するシャフトと、ク
ランクシャフトに対して逆方向に回転し、回転一次のア
ンバランスを有するシャフトとによって構成されるバラ
ンサシャフトを設け、二本のシャフトの高さに段差を有
して配置し、ロール振動を低減している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の内燃機関のロール振動低減装置にあっては、
二つの回転一次不平衡質量を有するシャフトを段差配置
することによって、燃焼によるモーメントを打ち消し、
ロール振動を低減するものであるが、燃焼によるモーメ
ントの大きさは内燃機関の発生するトルクに比例し大き
くなるにも関らず、段差配置にしたことによる打ち消す
モーメントは内燃機関の回転速度によって一義に決まっ
てしまうため、すべての運転条件で十分な効果を得られ
ない場合がある。この発明は、このような従来の問題点
に着目してなされたもので、すべての運転条件で十分な
ロール振動低減効果を確保することができる内燃機関の
ロール振動低減装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、クランクシャフトに対して同一方向
と逆方向に回転する、回転一次不平衡質量を有する二つ
のシャフトによって構成されるバランサシャフトにおい
て、前記逆方向に回転するシャフトとこのシャフトに駆
動される慣性質量との合計が、前記同一方向に回転する
シャフトの慣性質量よりも大きくなるようにする。その
ために、前記逆方向に回転するシャフトにより、補機が
クランクシャフトと逆方向に駆動されるような構造とし
た。さらに、前記逆方向に回転するシャフトにより駆動
される補機に、補機の中で一般的に慣性質量が大きい発
電機が含まれるようにした。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図5は、従来例を示す正面図で
ある。まず構成を説明する。従来例および後述する実施
の形態の内燃機関のロール振動低減装置は、いずれも四
気筒の内燃機関へ適用されている。従来例は、シリンダ
ブロック1にクランクシャフト(図示しない)と、クラ
ンクシャフトと同一方向に2倍の回転速度で回転する一
次不平衡質量を有するバランサシャフト10と、クラン
クシャフトと逆方向に2倍の回転速度で回転する一次不
平衡質量を有するバランサシャフト8とが装着されてい
る。この二本の一次不平衡質量を有するバランサシャフ
ト8,10は、クランクシャフトに取り付けられたクラ
ンクスプロケット6と、チェーン9とによって駆動され
る。逆回転するバランサシャフト8は、チェーン9によ
って駆動される反転ギア7からギアによって駆動され
る。このためバランサシャフト8はクランクシャフトに
対して逆回転する。また、各スプロケットおよび、ギア
はバランサシャフト8,10がクランクシャフトに対し
て2倍の回転速度になるように設計されている。発電機
12には発電機プーリ13があり、クランクシャフト先
端のクランクプーリ5から補機駆動ベルト11により駆
動されている。発電機12は一般には、クランクシャフ
トに対して2倍から3倍程度の回転速度になるように、
各プーリが設計されており、クランクシャフトと同一方
向に回転する。図6は、図5の従来例を上方から見た断
面図である。チェーン9、反転ギア7、補機駆動ベルト
11の位置関係を示している。
【0006】なお、2はシリンダヘッド、3はロッカカ
バー、4はオイルパン、14はチェーンケースである。
【0007】図1は本発明の実施の形態1を上方から見
た断面図である。逆回転する一次不平衡質量を有するバ
ランサシャフト8の後ろに、回転一次の平衡した質量で
あるバランスマス15があり、バランサシャフト8と一
体となり回転する。各バランサシャフト8,10、発電
機12の駆動方法は従来例となんら変わることはない。
【0008】次に作用を説明する。シリンダブロック1
を含むエンジンは燃焼によるトルク変動の反力を受け、
ロール振動する。クランクシャフトおよびフライホイー
ル、プーリ等のクランクシャフトに装着された部分の慣
性質量をI0 、クランクシャフトと同一方向に2倍の回
転速度で回転するバランサシャフト10の慣性質量をI
1 、クランクシャフトと逆方向に2倍の回転速度で回転
するバランサシャフト8の慣性質量をI2 、発電機の慣
性質量をIa 、発電機とクランクシャフトとのプーリ比
をρ、エンジンとトランスミッションとを合せたパワー
プラントの慣性質量をI、パワープラントのロール加速
度をΔΔΦ、エンジン発生トルクをTとする。この時、
パワープラントのロール振動の運動方程式は、パワープ
ラントロール角がクランクシャフトの回転角に比べて十
分小さいとして、
【数1】 となる。上式においては、I2 、すなわち逆回転するバ
ランサシャフト8の慣性質量の符号がマイナスとなって
おり、これがI1 、すなわち順回転するバランサシャフ
ト10の慣性質量よりも大きければ、エンジンのロール
振動をより小さくできる。
【0009】本実施の形態では、逆回転する不平衡質量
であるバランサシャフト8の後ろにバランスマス15を
一緒に回転させる構造としたことにより、上式でのI2
をI1 よりも大きくしている。バランサシャフト8,1
0の不平衡質量は同一でないと、振れ回りの加振力が発
生し、バランサシャフトとしての機能が損なわれる恐れ
がある。
【0010】次に本発明の実施の形態2を説明する。前
記実施の形態1では、バランサシャフト8にバランスマ
ス15を追加する構成となっているため、エンジン回転
部の慣性質量が増加する。バランスマス15を追加する
レイアウトが困難である等の問題が発生する恐れがあ
る。本実施の形態および後述する実施の形態3ではこの
ような問題を解決する。
【0011】図2は、本実施の形態を示す正面図であ
る。本実施の形態においては、発電機12を駆動する補
機駆動プーリ16が、クランクシャフトと逆方向に回転
するバランサシャフト8に装着されている。これによ
り、発電機12はクランクシャフトに対して逆回転す
る。クランクシャフトの先端には、クランクスプロケッ
ト6とクランクシャフトとのねじれ振動を抑制するクラ
ンクダンパ17が装着されている。なお、従来例およ
び、実施の形態1では、クランクプーリ5に同様な機能
を有するダンパが装着されていた。
【0012】クランクシャフトおよびフライホイール、
プーリ等のクランクシャフトに装着された部分の慣性質
量をI0 、クランクシャフトと同一方向に2倍の回転速
度で回転するバランサシャフト10の慣性質量をI1
クランクシャフトと逆方向に2倍の回転速度で回転する
バランサシャフト8の慣性質量をI2 、発電機の慣性質
量をIa 、発電機とクランクシャフトとのプーリ比を
ρ、エンジンとトランスミッションとを合せたパワープ
ラントの慣性質量をI、パワープラントのロール加速度
をΔΔΦ、エンジン発生トルクをTとする。このような
構成とすることにより、パワープラントのロール振動の
運動方程式は、パワープラントロール角がクランクシャ
フトの回転角に比べて十分小さいとして、
【数2】 となる。補機の慣性質量もマイナスの符号になり、さら
にロール振動が低減される。
【0013】図3は、図2を上方から見た断面図であ
り、チェーン9、反転ギア7、補機駆動ベルト11の構
成を示している。発電機12はクランクシャフトに対し
て2から3倍の回転速度で回転するが、クランクシャフ
トの2倍の回転速度で回転するバランサシャフト8から
駆動することにより、バランサシャフト8と発電機12
とのプーリ比は1から1.5程度となり、発電機プーリ
13の大きさも小さくすみ、このような配置としてもレ
イアウトの困難性は小さい。
【0014】図4は、本発明の実施の形態3を上方から
見た断面図である。基本的な構成、作用効果は実施の形
態2と同様である。補機駆動プーリ16を、バランサシ
ャフト8の後端に設け、発電機12をエンジン中央に配
置している。このような構成にすることにより、コンパ
クト化が図れている。
【0015】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明におい
ては、すべての運転条件で十分なロール振動低減効果を
確保することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を上方から見た断面図で
ある。
【図2】実施の形態2を示す正面図である。
【図3】図2の実施の形態2を上方から見た断面図であ
る。
【図4】実施の形態3を上方から見た断面図である。
【図5】従来例を示す正面図である。
【図6】図5の従来例を上方から見た断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 2 シリンダヘッド 3 ロッカカバー 4 オイルパン 5 クランクプーリ 6 クランクスプロケット 7 反転ギア 8 バランサシャフト(逆転) 9 バランサ駆動チェーン 10 バランサシャフト(正転) 11 補機駆動ベルト 12 発電機 13 発電機プーリ 14 チェーンケース 15 バランスマス 16 補機駆動プーリ 17 クランクダンパ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の往復慣性力の不平衡力を打ち
    消すために、クランクシャフトに対して同一方向に回転
    し、回転一次のアンバランスを有するシャフトと、クラ
    ンクシャフトに対して逆方向に回転し、回転一次のアン
    バランスを有するシャフトとによって構成されるバラン
    サシャフトにおいて、 前記逆方向に回転するシャフトとこのシャフトに駆動さ
    れる慣性質量との合計が、前記同一方向に回転するシャ
    フトの慣性質量よりも大きいことを特徴とする内燃機関
    のロール振動低減装置。
  2. 【請求項2】 前記逆方向に回転するシャフトにより、
    補機がクランクシャフトと逆方向に駆動されることを特
    徴とする請求項1記載の内燃機関のロール振動低減装
    置。
  3. 【請求項3】 前記逆方向に回転するシャフトにより駆
    動される補機に発電機が含まれることを特徴とする請求
    項2記載の内燃機関のロール振動低減装置。
JP16453698A 1998-06-12 1998-06-12 内燃機関のロール振動低減装置 Pending JPH11351333A (ja)

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ID=15795032

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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