JPH07268193A - 難燃性ポリブチレンテレフタレート系樹脂組成物 - Google Patents

難燃性ポリブチレンテレフタレート系樹脂組成物

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JPH07268193A
JPH07268193A JP8368694A JP8368694A JPH07268193A JP H07268193 A JPH07268193 A JP H07268193A JP 8368694 A JP8368694 A JP 8368694A JP 8368694 A JP8368694 A JP 8368694A JP H07268193 A JPH07268193 A JP H07268193A
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JP
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resin
flame
resin composition
polybutylene terephthalate
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JP8368694A
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Takashi Yamashita
山下  隆
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリブチレンテレフタレート系樹脂;ポリカ
ーボネート樹脂;有機ハロゲン系難燃剤;四酸化アンチ
モン及びセピオライトを含有する難燃性ポリエステル系
樹脂組成物、並びに該樹脂組成物よりなる成形品。 【効果】 本発明の難燃性ポリエステル系樹脂組成物
は、ポリブチレンテレフタレート系樹脂とポリカーボネ
ート樹脂との間のエステル交換反応が生じにくく、溶融
加工時の熱安定性に優れていて、成形時の離型性の悪化
や成形品における表面粗れや耐熱性および機械的性質の
低下がなく、機械的性質、耐熱性、外観、寸法安定性、
難燃性などの諸特性に極めて優れる成形品を、良好な成
形操作で円滑に得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は難燃性のポリブチレンテ
レフタレート系樹脂組成物および該組成物よりなる成形
品に関する。詳細には、溶融加工時の熱安定性に優れ、
しかも機械的性質、耐熱性、寸法安定性および難燃性に
優れる成形品を製造することのできるポリブチレンテレ
フタレート系樹脂から主としてなる難燃性ポリエステル
系樹脂組成物および該組成物からなる成形品に関するも
のであり、本発明の難燃性ポリブチレンテレフタレート
系樹脂組成物は、その優れた特性を活かして、電気/電
子部品をはじめ、自動車部品、機械部品の製造およびそ
の他の広範な用途に有効に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル系樹脂の一種であるポリブ
チレンテレフタレート系樹脂は、成形性に優れ、電気的
性質、耐熱性、耐溶剤性、機械的性質などにも優れてい
るために、種々の成形品の製造に用いられており、その
使用量および用途は年々拡大している。そして用途など
の拡大に伴って、ポリブチレンテレフタレート系樹脂か
らなる各種部品の使用環境も多様化しており、より苛酷
な条件に耐え得るものや寸法安定性の高い成形品が求め
られるようになっている。
【0003】ポリブチレンテレフタレート系樹脂は本来
可燃性であり、一度着火すると火源を取り除いても消化
せずに徐々に燃焼し、かかる可燃性という性質は、特に
電気/電子部品などでは火災に対する安全上の点や製品
の安定性の点などから問題となっているが、ポリブチレ
ンテレフタレート系樹脂は難燃剤の添加により容易に難
燃化できることから、ポリブチレンテレフタレート系樹
脂に難燃剤を添加した樹脂組成物を用いて、電気/電子
部品をはじめとして自動車部品、機械部品等の各種の部
品や製品を製造することが近年行われるようになってい
る。
【0004】ポリブチレンテレフタレート系樹脂の難燃
化に当たっては、有機ハロゲン系難燃剤とアンチモン系
難燃助剤を併用することが従来から提案されており(特
開昭49−14563号公報、特開昭50−86550
号公報、特開昭51−73555号公報等)、これらの
従来技術では有機ハロゲン系難燃剤と併用するアンモン
系難燃助剤としては三酸化アンチモンが好ましいとされ
ている。
【0005】また、ポリブチレンテレフタレート系樹脂
などの熱可塑性ポリエステル樹脂の寸法安定性を向上さ
せるために熱可塑性ポリエステル樹脂にポリカーボネー
ト樹脂を混合することが提案されているが(特開平2−
54382号公報)、熱可塑性ポリエステル樹脂および
ポリカーボネート樹脂を含有する樹脂組成物を溶融混練
すると、両樹脂間にエステル交換反応が生じて、熱可塑
性ポリエステル樹脂の結晶化速度および結晶化度が低下
し、これが射出成形などを行う際の離型性の悪化、得ら
れる成形品の表面粗れ、耐熱性の低下などの原因となっ
ている。
【0006】そして、ポリブチレンテレフタレート系樹
脂などの熱可塑性ポリエステル樹脂およびポリカーボネ
ート樹脂を含有する樹脂組成物に対して、その難燃化の
ために上記した有機ハロゲン系難燃剤および三酸化アン
チモン難燃助剤を含有させると、両樹脂間のエステル交
換反応が一層促進されて、熱可塑性ポリエステル樹脂の
結晶化速度および結晶化度が著しく低下し、上記した成
形時における離型性の悪化、成形品の表面粗れ、耐熱性
の低下などが一層顕著に現れる。
【0007】また、有機ハロゲン系難燃剤と併用される
難燃助剤として、五酸化アンチモンやアンチモン酸ナト
リウムなどが知られており、ポリブチレンテレフタレー
ト系樹脂およびポリカーボネート樹脂を含有する組成物
にこれらの五酸化アンチモンまたはアンチモン酸ナトリ
ウムを有機ハロゲン系難燃剤と共に添加した場合には、
三酸化アンチモンを用いた場合に比べてポリブチレンテ
レフタレート系樹脂とポリカーボネート樹脂との間のエ
ステル交換反応が低く抑えられるが、難燃化効果が充分
ではなく、しかもアンチモン酸ナトリウムの場合は耐熱
性の低下、加熱溶融時における発泡などを生ずるという
欠点がある。
【0008】また、特開昭51−88551号公報に
は、溶融成形時の熱安定性を向上させて物性および外観
に優れる難燃性ポリカーボネート樹脂成形品を得る目的
で、ハロゲン化ポリカーボネートまたはハロゲン化ポリ
カーボネートとポリカーボネートとの樹脂組成物に四酸
化アンチモンを添加することが記載されており、特開昭
52−66552号公報にはフェニルエステル結合を有
するポリエステル樹脂に有機ハロゲン系難燃剤と共に四
酸化アンチモンを添加して熱安定性の難燃性ポリエステ
ル樹脂組成物とすることが提案されている。
【0009】そこで、本発明者が、ポリブチレンテレフ
タレート系樹脂およびポリカーボネート樹脂を含有する
組成物中に上記した従来技術で用いられている四酸化ア
ンチモンを有機ハロゲン系難燃剤と共に添加して難燃性
のポリブチレンテレフタレート系樹脂組成物を調製し、
その物性などについて調べてみたところ、得られたポリ
ブチレンテレフタレート系樹脂組成物は溶融時の熱安定
性には優れるものの、それから得られる成形品の機械的
強度が低下し、しかも燃焼時の滴下物の増加による難燃
性の低下が大きく、特に樹脂組成物中にガラス繊維が含
まれる場合はそのような欠陥が顕著に現れる傾向があ
り、満足のゆく結果が得られなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、加熱
溶融時にポリブチレンテレフタレート系樹脂とポリカー
ボネート樹脂との間のエステル交換反応が生じにくく、
溶融加工時の熱安定性に優れていて、成形品における表
面粗れ、耐熱性および機械的性質の低下がなく、しかも
寸法安定性、機械的性質、耐熱性などの物性に優れ、外
観的にも良好で、難燃性に優れる成形品を得るための難
燃性ポリブチレンテレフタレート系樹脂組成物を提供す
ることであり、そして該難燃性ポリブチレンテレフタレ
ート系樹脂組成物からなる成形品を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者が、上記の目的
を達成すべく検討を重ねたところ、ポリブチレンテレフ
タレート系樹脂とポリカーボネート樹脂を含有する樹脂
組成物中に、有機ハロゲン系難燃剤および四酸化アンチ
モンを含有させ、更にセピオライトを含有させると、ポ
リブチレンテレフタレート系樹脂とポリカーボネート樹
脂との間のエステル交換反応が極めて少なく溶融時の熱
安定性に優れる難燃性のポリブチレンテレフタレート系
樹脂組成物が得られること、そしてその樹脂組成物を用
いて成形品を製造すると、良好な成形加工性でもって、
機械的性質、耐熱性、寸法安定性、難燃性などに極めて
優れ且つ良好な外観を有する成形品が得られることを見
出して本発明を完成した。
【0012】したがって、本発明は、(a)ポリブチレ
ンテレフタレート系樹脂;(b)ポリカーボネート樹
脂;(c)有機ハロゲン系難燃剤;(d)四酸化アンチ
モン;および(e)セピオライトを含有することを特徴
とする難燃性ポリブチレンテレフタレート系樹脂組成物
である。そして、本発明は、上記の難燃性ポリブチレン
テレフタレート系樹脂組成物よりなる成形品を包含す
る。
【0013】本発明のポリブチレンテレフタレート系樹
脂組成物で用いるポリブチレンテレフタレート系樹脂
(以下「PBT系樹脂」という)は、ポリブチレンテレ
フタレート系樹脂を構成する酸成分の少なくとも70モ
ル%がテレフタル酸またはそのエステル形成性誘導体か
らなり、かつジオール成分の少なくとも70モル%が
1,4−ブタンジオールからなるポリエステル樹脂であ
り、30モル%以下の範囲であれば他の共重合酸成分お
よび/または他の共重合ジオール成分を用いたものであ
ってもよい。その際に、酸成分としてテレフタル酸のエ
ステル形成性誘導体を使用する場合は、テレフタル酸の
ジアルキルエステル、ジアリールエステル等を用いるこ
とができる。
【0014】30モル%以下の範囲で用いることのでき
る他の共重合酸成分の例としては、イソフタル酸、ジフ
ェニルジカルボン酸、ナフタレン−1,4−ジカルボン
酸等の芳香族ジカルボン酸;アジピン酸、セバシン酸、
マゼライン酸、コハク酸、シュウ酸等の脂肪族ジカルボ
ン酸;β−オキシエトキシ安息香酸、p−オキシ安息香
酸等のオキシカルボン酸;またはそれらのエステル形成
性誘導体などを挙げることができ、それらの共重合酸成
分は1種のみを用いてもまたは2種以上を用いてもよ
い。
【0015】また、30モル%以下の範囲で用いること
のできる共重合ジオール成分の例としては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5
−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,
9−ノナンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジ
オール、デカメチレンジオールなどの炭素数2〜10の
脂肪族ジオール;シクロヘキサンジオールなどの脂環式
ジオール;ビスフェノールA、ビスフェノールS等の芳
香族ジオール;ポリエチレングリコール、ポリトリメチ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポ
リアルキレングリコールなどを挙げることができ、これ
らの共重合ジオール成分は1種のみを用いてもまたは2
種以上を用いてもよい。
【0016】PBT系樹脂の製法は特に制限されず、上
記したテレフタル酸またはそのエステル形成性誘導体か
ら主としてなる酸成分と、上記した1,4−ブタンジオ
ールから主としてなるジオール成分とを用いて、従来公
知の芳香族ポリエステルの製造法であるエステル交換反
応によって製造されたもの、または直接エステル化反応
によって製造されたもののいずれもが使用できる。
【0017】本発明では、PBT系樹脂として、フェノ
ール/テトラクロロエタン(1:1重量比)混合溶媒を
用いて30℃で測定したときの固有粘度が0.7〜1.
3dl/gの範囲にあるものを用いるのが好ましく、
0.7〜1dl/gの範囲のPBT系樹脂がより好まし
い。固有粘度が0.7dl/g未満のPBT系樹脂を用
いると、PBT系樹脂組成物から得られる成形品の靭性
が不足し易くなり、一方固有粘度が1.3dl/gを超
えるPBT系樹脂を用いると、成形時の溶融粘度が高く
なり過ぎて成形加工性が低下し、特に射出成形による場
合は成形が困難になる傾向がある。
【0018】そして、本発明の難燃性PBT系樹脂組成
物は、上記したPBT系樹脂と共に(b)成分としてポ
リカーボネート樹脂を含有する。ポリカーボネート樹脂
は、一般に炭酸またはその誘導体とグリコールまたは2
価フェノール系化合物とを反応させて得られる樹脂であ
り、本発明では公知のハロゲン化されていないポリカー
ボネート樹脂のいずれもが使用可能であり、その製法な
どは特に制限されない。そのうちでもビスフェノールA
またはその核アルキル化誘導体などのビスフェノール系
化合物の1種または2種以上と炭酸エステルまたはホス
ゲンを反応させて得られるビスフェノール系タイプのポ
リカーボネート樹脂が、成形性、成形品の力学的物性、
低そり性、耐熱性などの点から好ましい。しかしなが
ら、ビスフェノールAの一部をトリフェノール化合物な
どの3官能またはそれ以上の多官能性フェノール類で置
き換えた分岐を有するポリカーボネート樹脂も勿論使用
できる。
【0019】本発明の難燃性PBT系樹脂組成物では、
(c)成分である有機ハロゲン系難燃剤の一種として後
述のようにハロゲン化ポリカーボネートが好ましく使用
されるが、(b)成分であるポリカーボネート樹脂とし
てはハロゲン化されていないポリカーボネート樹脂を通
常用いるのがよく、かかる点で、(b)成分をなすポリ
カーボネート樹脂は、(c)成分(有機ハロゲン系難燃
剤)の1種として用いられるハロゲン化ポリカーボネー
ト樹脂と区別される。
【0020】本発明のPBT系樹脂組成物では、PBT
系樹脂:ポリカーボネート樹脂の割合が重量で95:5
〜50:50であるのが好ましく、90:10〜60:
40であるのがより好ましい。PBT系樹脂とポリカー
ボネート樹脂の合計重量に基づいて、ポリカーボネート
樹脂の割合が5重量%よりも少ない(PBT系樹脂の割
合が95重量%よりも多い)と成形品の寸法精度、低そ
り性などの物性が低下し、一方ポリカーボネート樹脂が
50重量%よりも多い(PBT系樹脂が50重量%より
も少ない)と固化速度が遅くなり成形サイクルが長くな
る傾向がある。
【0021】次に、本発明のPBT系樹脂組成物で
(c)成分として用いる有機ハロゲン系難燃剤として
は、難燃化効果を有することが知られている分子中にハ
ロゲン原子を有する公知の低分子有機化合物および高分
子有機化合物のいずれもが使用でき、そのうちでもハロ
ゲンが臭素である有機ハロゲン系難燃剤が好ましく用い
られる。また、有機ハロゲン系難燃剤では分子中のハロ
ゲン含有量が20重量%以上であるのが好ましい。有機
ハロゲン系難燃剤のハロゲン含有量が20重量%未満で
あると難燃化効果が小さくなって多量の難燃剤を含有さ
せることが必要になり、それに伴って難燃助剤の必要量
も多くなって、成形品の機械的性質の低下をもたらし易
くなる。
【0022】有機ハロゲン系難燃剤の具体例としては、
ハロゲン化ポリカーボネート、ハロゲン化アクリル樹
脂、ハロゲン化エポキシ樹脂、ハロゲン化フェノキシ樹
脂、ハロゲン化ポリスチレン、ハロゲン化ポリフェニレ
ンエーテルなどの高分子量有機ハロゲン化合物;デカブ
ロモジフェニルエーテル、ヘキサブロモフェノール、テ
トラブロモビスフェノールA、テトラブロモビスフェノ
ールAとフェノールの混合物、テトラブロモビスフェノ
ールAのエポキシ化物、テトラブロモビスフェノールA
・エチルエーテルオリゴマー、テトラブロモビスフェノ
ールA・ビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)、
テトラブロモビスフェノールA・ビス(アリルエーテ
ル)、テトラブロモビスフェノールA・2−ヒドロキシ
エチルエーテル、テトラブロモビスフェノールAのカー
ボネートオリゴマー等の臭素化ビスフェノールA、ヘキ
サブロモベンゼン、テトラブロモ無水フタル酸、トリブ
ロモフェノール、ビス(トリブロモフェノキシ)エタ
ン、ポリジブロモフェニレンオキサイド、ビス(ペンタ
ブロモフェノキシ)エタン、エチレンビステトラブロモ
フタルイミド、臭素化スチレン、テトラブロモビスフェ
ノールS、テトラブロモビスフェノールSのビス(2,
3−ジブロモプロピルエーテル)などの低分子量有機ハ
ロゲン化合物などを挙げることができる。上記した有機
ハロゲン系難燃剤のうちでも、ハロゲン化ポリカーボネ
ート、ハロゲン化フェノキシ樹脂、ハロゲン化ポリスチ
レン、ハロゲン化アクリル樹脂などが難燃化効果および
安全性の点から好ましい。
【0023】有機ハロゲン系難燃剤の含有量は、PBT
系樹脂とポリカーボネート樹脂の合計100重量部に対
して、10〜30重量部であるのが好ましく、15〜2
5重量部であるのがより好ましい。有機ハロゲン系難燃
剤の含有量が10重量部よりも少ないとPBT系樹脂組
成物およびそれから得られる成形品の難燃性が不足し易
くなり、一方30重量部よりも多いと成形品の機械的性
質が低下し易くなる。
【0024】そして、本発明の難燃性PBT系樹脂組成
物は、(d)成分として更に四酸化アンチモンを含有す
る。四酸化アンチモンは有機ハロゲン系難燃剤の難燃助
剤として機能し、有機ハロゲン系難燃剤による難燃化効
果を助長する。四酸化アンチモンは四酸化二アンチモン
とも称され、組成式Sb24で表され、固有の結晶構造
を有していて、他のアンチモン酸化物とはX線回折など
によって区別できる。本発明で用いる四酸化アンチモン
の製法などは特に制限されず、いずれの方法で製造され
たものであってもよいが、粒径が0.5〜10μmの範
囲に揃った四酸化アンチモン粒子を用いるのが好まし
い。
【0025】四酸化アンチモンの含有量は、PBT系樹
脂とポリカーボネート樹脂の合計100重量部に対し
て、5〜15重量部であるのが好ましく、7〜12重量
部であるのがより好ましい。四酸化アンチモンの含有量
が、5重量部よりも少ないと充分な難燃化効果が得られ
にくくなり、一方15重量部よりも多いとポリエステル
系樹脂組成物から得られる成形品の機械的性質の低下な
どを生じ好ましくない。そして、本発明のPBT系樹脂
組成物では、同時に使用する有機ハロゲン系難燃剤中の
ハロゲン原子の重量に基づいて、四酸化アンチモンの使
用量を40〜100重量%とするのが、有機ハロゲン系
難燃剤と四酸化アンチモンとによる難燃化効果を一層良
好に発揮させ得る点で好ましい。また、本発明のPBT
系樹脂組成物では、四酸化アンチモンと共に、必要に応
じて、酸化ホウ素、酸化ジルコニウム、酸化鉄などの他
の難燃助剤を併用してもよい。
【0026】そして、本発明の難燃性PBT系樹脂組成
物では、(e)成分としてセピオライトを含有する。セ
ピオライトはマグネシウムの含水イノケイ酸塩鉱物であ
り、通常、一般式:Mg8Si1230(OH)4(OH2)4
8H2Oや一般式:Mg82(Si4113・3H2Oなど
によって表され、本発明ではいずれのセピオライトも使
用できる。セピオライトの含有量は、PBT系樹脂とポ
リカーボネート樹脂の合計100重量部に対して、0.
5〜20重量部であるのが好ましく、1〜15重量部で
あるのがより好ましい。セピオライトの含有量が0.5
重量部よりも少ないと、難燃化効果および燃焼時の溶融
滴下防止効果が充分でなくなり、一方20重量部よりも
多くても難燃化効果および燃焼時の溶融滴下防止効果が
それ以上向上せず、逆に成形品の強度低下が顕著になる
傾向がある。
【0027】本発明の難燃性PBT系樹脂組成物は、上
記した(a)〜(e)成分の他に、必要に応じて、PB
T系樹脂とポリカーボネート樹脂との間のエステル交換
反応を効果的に抑制し且つ溶融安定性を向上させるため
に、金属不活化剤の1種または2種以上を含有するのが
好ましい。金属不活化剤の具体例としてはアルキルアシ
ッドホスフェート化合物、シュウ酸アミド化合物、ヒド
ラジド化合物などを挙げることができ、これらは単独で
使用しても2種以上を併用してもよい。金属不活化剤を
含有させる場合は、PBT系樹脂とポリカーボネート樹
脂の合計100重量部に対して金属不活化剤の含有量を
0.01〜5重量部とするの好ましく、0.1〜1重量
部がより好ましい。金属不活化剤の含有量が0.01よ
りも少ないとPBT系樹脂とポリカーボネート樹脂との
間のエステル交換反応が抑制効果が低減して成形性が低
下する傾向があり、一方金属不活化剤の含有量が5重量
部よりも多くてもエステル交換反応の抑制効果はそれ以
上には向上せず、逆に耐加水分解性の低下や溶融時の熱
着色などの問題を生じ易くなる。
【0028】また、本発明のPBT系樹脂組成物は、必
要に応じてガラス繊維を含有することができ、ガラス繊
維を含有する本発明の難燃性PBT系樹脂組成物からは
機械的性質に一層優れる成形品を得ることができる。本
発明の難燃性PBT系樹脂組成物中にガラス繊維を含有
させる場合は、PBT系樹脂とポリカーボネート樹脂の
合計100重量部に対して、ガラス繊維の含有量を10
0重量部以下にするのがよく、80重量部以下がより好
ましい。ガラス繊維の含有量が100重量部を超えると
PBT系樹脂組成物の溶融流動性などが低下し、成形が
困難になり易い。
【0029】本発明のPBT系樹脂組成物は、上記した
成分の他に、必要に応じて従来公知の各種の無機充填剤
や有機充填剤を含有することができ、かかる充填剤の例
としては、表面処理を施したまたは施していない、炭素
繊維、アルミニウム繊維、ステンレス繊維、黄銅繊維な
どの金属繊維、窒化ケイ素ウイスカー、珪酸アルミニウ
ムウイスカー、珪酸マグネシウムウイスカーなどの無機
繊維化合物、ガラスフレーク、マイカ、タルク、カオリ
ン、ワラストナイト、炭酸カルシウム、チタン酸カリウ
ムなどの無機充填剤、アラミド繊維、粉状エポキシ化合
物などの有機充填剤などを挙げることができ、これらは
単独でまたは2種以上組み合わせて用いることができ
る。また、本発明の難燃性PBT系樹脂組成物は、更に
必要に応じて従来公知の各種の添加剤、例えば紫外線吸
収剤、滑剤、離型剤、帯電防止剤、酸化防止剤、結晶核
剤、染料や顔料などの着色剤、可塑剤、熱可塑性エラス
トマー類を含有することができる。
【0030】本発明のPBT系樹脂組成物の調製法は特
に限定されず、ポリエステル系樹脂組成物の調製に従来
使用されている既知の方法のいずれもが採用できる。例
えば、充分に乾燥したチップ状のPBT系樹脂およびポ
リカーボネート樹脂に有機ハロゲン系難燃剤、四酸化ア
ンチモン、セピオライトおよび必要に応じて他の添加剤
を予めタンブラーやヘンシェルミキサーなどの混合機を
使用して均一に混合した後、単軸または二軸押出機に供
給して溶融混練して押出した後適当な大きさに切断する
ことにより、ペレットやその他の形態にした本発明のP
BT系樹脂組成物を得ることができる。その際に、溶融
混練時の温度や溶融状態での滞留時間などに特に制限は
ないが、一般に230〜270℃の温度で、溶融状態で
存在する時間が20〜90秒であるような条件下で溶融
混練を行うのが、PBT系樹脂とポリカーボネート樹脂
とのエステル交換反応の抑制、PBT系樹脂組成物の着
色抑制などの点から好ましい。
【0031】本発明のPBT系樹脂組成物は、ポリエス
テル系樹脂に対して一般に用いられている成形方法や成
形装置を用いて成形することができる。例えば、射出成
形、押出成形、プレス成形、ブロー成形、カレンダー成
形などの任意の成形法によって成形することができ、そ
れによって電気部品、電子部品、機械部品、自動車部
品、パイプ、シート、フイルム、日用雑貨品などの任意
の形状および用途の成形品を製造することができ、特に
射出成形などによって電気部品や電子部品等を製造する
のに適している。溶融混練時の温度や滞留時間などに特
に制限はないが、PBT系樹脂組成物を調製する場合と
同様に、一般に230〜270℃の温度で溶融混練し、
溶融状態で存在する時間が20〜90秒であるような条
件下で成形を行うのがPBT系樹脂とポリカーボネート
樹脂との間のエステル交換反応の抑制、成形品の着色抑
制などの点から好ましい。
【0032】
【実施例】以下に本発明を実施例などにより具体的に説
明するが、本発明はそれにより限定されない。以下の実
施例および比較例において、試験片の引張強度および引
張伸びの測定、PBT系樹脂組成物の耐熱性および耐エ
ステル交換反応性の評価、並びに難燃性の評価は次のよ
うにして行った。
【0033】試験片の引張強度および引張伸びの測定
各実施例または比較例のPBT系樹脂組成物からなるペ
レットを成形材料として用いて、日精樹脂工業製の80
トン射出成形機を使用して、シリンダー温度250℃、
シリンダー中の滞留時間150秒および金型温度70℃
の条件下に射出成形してJIS 1号試験片を作製し、
その試験片を用いて、JIS K7113に準じて引張
強度および引張伸びを測定した。
【0034】PBT系樹脂組成物の耐熱性および耐エス
テル交換反応性の評価:射出成形機シリンダー中での滞
留熱劣化後に得られる試験片の熱変形温度を測定すると
共に、示差走査熱分析(DSC)によってポリエステルの
結晶性に由来する融点および結晶化ピーク温度を測定す
ることによって、PBT系樹脂組成物の耐熱性および耐
エステル交換反応性の評価を行った。 (1) シリンダー中での滞留熱劣化後の試験片の熱変
形温度の測定:各実施例または比較例のPBT系樹脂組
成物からなるペレットを成形材料として用いて、日精樹
脂工業製の80トン射出成形機を使用して、シリンダー
温度270℃でシリンダー中に20分間滞留させて熱劣
化させた後、温度70℃の金型に射出成形して寸法12
0×12×6mmの試験片を作製し、JIS K720
7に準じて荷重たわみ温度試験を行って、試験片が変形
する温度を測定してシリンダー中での滞留熱劣化後に得
られる試験片の熱変形温度とした。 (2) DSCによる測定:DSCによって、各実施例
または比較例のPBT系樹脂組成物からなるペレットを
20℃/分の昇温速度で室温から290℃まで昇温し、
該290℃に10分間保持した後、20℃/分の降温速
度で室温まで降温し、再度20℃/分の昇温速度で室温
から290℃まで昇温し、第1回目の昇温時の融点ピー
ク温度(Tm1)、降温時の結晶化温度のピーク(Tc
c)および第2回目の昇温時の融点ピーク温度(Tm2
を測定した。
【0035】難燃性の評価:各実施例または比較例のP
BT系樹脂組成物からなるペレットを成形材料として用
いて、日精樹脂工業製の80トン射出成形機を使用し
て、シリンダー温度250℃および金型温度70℃の条
件下に、試験片(厚み:1/32インチ)を作製した。
この試験片をアンダーライターズ・ラボラトリーズのサ
ブジェクト94(UL−94)の方法に準じて難燃性の
等級付けおよび燃焼時の溶融滴下試験片の数を数えて難
燃性の評価とした。
【0036】《実施例 1》 (1) 極限粘度が0.8dl/gのPBT樹脂80重
量部(以下重量部を「部」という)、ポリカーボネート
樹脂(帝人化成製「パンライトL1250」)20部、臭
素化ポリカーボネート(グレートレークス製「BC−5
8」)25部、四酸化アンチモン(日本精鉱製;純度9
7%)10部、セピオライト(武田薬品社製「セピオラ
イトSP」)5部、ジステアリルアシッドホスフェート
(旭電化社製「AX−71」)0.2部、およびガラス
繊維をPBT系樹脂組成物の全重量に基づいて30重量
%の割合で混合して二軸押出機(日本製鋼所製)に供給
して、240℃で溶融混練して口金から直径2.5mm
のストランド状に押出し、水冷後切断して、直径2.5
mm、長さ3mmのペレット状の樹脂組成物を製造し
た。このペレットを用いて、上記した方法で試験片を作
製し、その引張強度および引張伸び、射出成形機シリン
ダー中での滞留熱劣化後の熱変形温度、DSCによるT
1、TccおよびTm2を測定すると共に難燃性の評価
を行った。それらの結果を下記の表1に示す。
【0037】《比較例 1》セピオライトを添加しなか
った以外は実施例1と同様にしてPBT系樹脂組成物の
ペレットを製造し、それを用いて上記した方法で試験片
を作製し、その引張強度および引張伸び、射出成形機シ
リンダー中での滞留熱劣化後の熱変形温度、DSCによ
るTm1、TccおよびTm2を測定すると共に難燃性の
評価を行った。それらの結果を下記の表1に示す。
【0038】《比較例 2》四酸化アンチモン10部の
代わりに三酸化アンチモン10部を添加した以外は実施
例1と同様にしてPBT系樹脂組成物のペレットを製造
し、それを用いて上記した方法で試験片を作製し、その
引張強度および引張伸び、射出成形機シリンダー中での
滞留熱劣化後の熱変形温度、DSCによるTm1、Tc
cおよびTm2を測定すると共に難燃性の評価を行っ
た。それらの結果を下記の表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】上記表1の結果から、実施例1の本発明の
難燃性PBT系樹脂組成物からは、引張強度および引張
伸びで代表される機械的性質に優れる成形品が得られる
こと、そして該実施例1の難燃性PBT系樹脂組成物を
射出成形機のシリンダー中に高温で長時間滞留させた場
合にも溶融熱劣化が少なく熱変形温度の高い成形品が得
られ、しかもDSCにより測定した降温時の結晶化温度
ピーク(Tcc)が高く、且つ第1回目の昇温時の融点
ピーク温度(Tm1)と第2回目の昇温時の融点ピーク温
度(Tm2)が小さく、エステル交換反応などが生じにく
く、耐熱性、耐エステル交換反応性に優れていること、
しかも難燃性にも優れていて良好な難燃性等級を有し、
燃焼時に溶融滴下しにくいことがわかる。
【0041】それに対して、セピオライトを含有しない
比較例1のPBT系樹脂組成物から得られた成形品は実
施例1の成形品に比べて引張強度および引張伸びが小さ
く機械的性質に劣っていること、しかも射出成形機のシ
リンダー中に高温で長時間滞留させた場合に溶融熱劣化
が大きく成形品の熱変形温度が低いこと、しかもTcc
が実施例1よりも低く、且つTm1とTm2の差が大き
く、耐エステル交換反応性および耐溶融熱劣化性に劣っ
ていること、更に難燃性の点でも劣っており、その難燃
性等級が不良で、燃焼時に溶融滴下し易いことがわか
る。
【0042】また、四酸化アンチモンの代わりに三酸化
アンチモンを含有する比較例2のPBT系樹脂組成物
は、射出成形機のシリンダー中で長時間滞留させると溶
融熱劣化を生じ熱変形温度の低い成形品しか得られない
こと、しかもDSCにより測定した降温時の結晶化温度
ピーク(Tcc)が低く、第1回目の昇温時の融点ピー
ク温度(Tm1)と第2回目の昇温時の融点ピーク温度
(Tm2)が大きくてエステル交換反応などが生じ易く、
耐エステル交換反応性および耐熱性の点で劣っているこ
と、また実施例1に比べて燃焼時に溶融滴下し易いこと
がわかる。
【0043】《実施例 2》セピオライトの添加量を下
記の表2に示すように変えたPBT系樹脂組成物をそれ
ぞれ調製し、実施例1と同様にしてPBT系樹脂組成物
のペレットを製造し、それを用いて上記した方法で試験
片を作製し、その引張強度および引張伸び、射出成形機
シリンダー中での滞留熱劣化後の熱変形温度、DSCに
よるTm1、TccおよびTm2を測定すると共に難燃性
の評価を行った。それらの結果を下記の表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】上記表2の結果から、本発明の難燃性PB
T系樹脂組成物におけるセピオライトの含有量は、PB
T系樹脂とポリカーボネート樹脂の合計100重量部当
たり、0.5〜20重量部が好ましいことがわかる。
【0046】
【発明の効果】本発明の難燃性PBT系樹脂組成物で
は、PBT系樹脂とポリカーボネート樹脂との間のエス
テル交換反応が生じにくく、溶融加工時の熱安定性に優
れていて、成形時の離型性の悪化や成形品における表面
粗れや耐熱性および機械的性質の低下がなく、機械的性
質、耐熱性、外観、寸法安定性、難燃性などの諸特性に
極めて優れる成形品を、良好な成形操作で円滑に得るこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 21/14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリブチレンテレフタレート系樹
    脂;(b)ポリカーボネート樹脂;(c)有機ハロゲン
    系難燃剤;(d)四酸化アンチモン;および(e)セピ
    オライトを含有することを特徴とする難燃性ポリブチレ
    ンテレフタレート系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ポリブチレンテレフタレート系樹脂:ポ
    リカーボネート樹脂の割合が重量で95:5〜50:5
    0であり、ポリブチレンテレフタレート系樹脂とポリカ
    ーボネート樹脂の合計100重量部に対して、有機ハロ
    ゲン系難燃剤を10〜30重量部、四酸化アンチモンを
    5〜15重量部およびセピオライトを0.5〜20重量
    部の割合で含有する請求項1の難燃性ポリブチレンテレ
    フタレート系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 更に金属不活化剤および/またはガラス
    繊維を含有する請求項1または2の難燃性ポリブチレン
    テレフタレート系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項の難燃性ポ
    リブチレンテレフタレート系樹脂組成物よりなる成形
    品。
JP8368694A 1994-03-31 1994-03-31 難燃性ポリブチレンテレフタレート系樹脂組成物 Pending JPH07268193A (ja)

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