JPH0726573Y2 - シールナット - Google Patents
シールナットInfo
- Publication number
- JPH0726573Y2 JPH0726573Y2 JP11058391U JP11058391U JPH0726573Y2 JP H0726573 Y2 JPH0726573 Y2 JP H0726573Y2 JP 11058391 U JP11058391 U JP 11058391U JP 11058391 U JP11058391 U JP 11058391U JP H0726573 Y2 JPH0726573 Y2 JP H0726573Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nut
- cylindrical portion
- screw
- seal
- screw hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Gasket Seals (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばウエルドナット
として使用されるシールナットに関する。
として使用されるシールナットに関する。
【０００２】
【従来の技術】ウエルドナットは、例えば自動車に大量
に使用される。その場合、ウエルドナットは、塗装前の
車体に溶接され、塗装後に雄ねじがねじ込まれることが
多い。そのため、雌ねじ部への塗料の付着が問題にな
る。そこで、ねじ孔の入口部を薄板状のシール部材で塞
いだ所謂シールナットが開発されている。
に使用される。その場合、ウエルドナットは、塗装前の
車体に溶接され、塗装後に雄ねじがねじ込まれることが
多い。そのため、雌ねじ部への塗料の付着が問題にな
る。そこで、ねじ孔の入口部を薄板状のシール部材で塞
いだ所謂シールナットが開発されている。
【０００３】ここに使用されるシール部材は、雌ねじ部
内への塗料の侵入を阻止し、ねじ孔やそのねじ部が塗料
で埋まるのを防ぐ。また、雄ねじのねじ込みに伴って容
易に除去されるので、そのねじ込みの障害にならない。
しかし、ねじ孔に樹脂を注入するなどの複雑な方法でし
か得られず、ナットのコストを著しく上昇させる。
内への塗料の侵入を阻止し、ねじ孔やそのねじ部が塗料
で埋まるのを防ぐ。また、雄ねじのねじ込みに伴って容
易に除去されるので、そのねじ込みの障害にならない。
しかし、ねじ孔に樹脂を注入するなどの複雑な方法でし
か得られず、ナットのコストを著しく上昇させる。
【０００４】本考案は、機械的な押し込みによってシー
ル部材が簡単に装着され、しかも、そのシール部材が、
雌ねじ部にねじ込まれた雄ねじの戻り止め部材としても
機能する安価で機能的なシールナットを提供することを
目的とする。
ル部材が簡単に装着され、しかも、そのシール部材が、
雌ねじ部にねじ込まれた雄ねじの戻り止め部材としても
機能する安価で機能的なシールナットを提供することを
目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案にかかるシールナ
ットは、軸心部に雄ねじが侵入するねじ孔が設けられ、
該ねじ孔の一端部を除く周面に雌ねじ部が形成され、一
端部周面に、周方向に連続する溝状の保持部が設けられ
たナット本体と、該ナット本体のねじ孔に一端側から押
し込まれて前記保持部内に円筒部が嵌合し、該円筒部の
内径を前記雌ねじ部の山部内径にほぼ等しくすると共
に、円筒部内に、雄ねじの侵入により破断する薄板状の
封止部を設けた樹脂製のシール部材と、を具備すること
を特徴としている。
ットは、軸心部に雄ねじが侵入するねじ孔が設けられ、
該ねじ孔の一端部を除く周面に雌ねじ部が形成され、一
端部周面に、周方向に連続する溝状の保持部が設けられ
たナット本体と、該ナット本体のねじ孔に一端側から押
し込まれて前記保持部内に円筒部が嵌合し、該円筒部の
内径を前記雌ねじ部の山部内径にほぼ等しくすると共
に、円筒部内に、雄ねじの侵入により破断する薄板状の
封止部を設けた樹脂製のシール部材と、を具備すること
を特徴としている。
【０００６】
【作用】シール部材の円筒部は、機械的な押し込みに必
要な大きさおよび剛性をシール部材に与える。その内径
がナット本体の雌ねじ部の山部内径にほぼ等しいので、
雌ねじ部にねじ込まれた雄ねじのねじ部が円筒部の内周
面に食い込み、その雄ねじの戻り止め部材として機能す
る。
要な大きさおよび剛性をシール部材に与える。その内径
がナット本体の雌ねじ部の山部内径にほぼ等しいので、
雌ねじ部にねじ込まれた雄ねじのねじ部が円筒部の内周
面に食い込み、その雄ねじの戻り止め部材として機能す
る。
【０００７】
【実施例】以下に図面を参照して本考案の実施例を説明
する。図１は本考案の一実施例を示すシールナットの縦
断斜視図、図２はシールナットに使用されたシール部材
の縦断斜視図である。
する。図１は本考案の一実施例を示すシールナットの縦
断斜視図、図２はシールナットに使用されたシール部材
の縦断斜視図である。
【０００８】本シールナットは、金属性のナット本体１
０と、その先端部内に装着された樹脂製のシール部材２
０とからなる。
０と、その先端部内に装着された樹脂製のシール部材２
０とからなる。
【０００９】ナット本体１０は、角柱状のウエルドナッ
トであり、基端面四隅部に溶着のための突起１１を有す
る。ナット本体１０の軸心部には、ねじ孔１２が設けら
れている。ねじ孔１２の周面は、先端部を除く部分が雌
ねじ部１３になっている。ねじ孔１２の先端部周面は、
雄ねじのねじ込みに支障がないように、雌ねじ部１３の
谷部内径より大きい内径とされ、その周面には、周方向
に連続する凹溝状の保持部１４が設けられている。
トであり、基端面四隅部に溶着のための突起１１を有す
る。ナット本体１０の軸心部には、ねじ孔１２が設けら
れている。ねじ孔１２の周面は、先端部を除く部分が雌
ねじ部１３になっている。ねじ孔１２の先端部周面は、
雄ねじのねじ込みに支障がないように、雌ねじ部１３の
谷部内径より大きい内径とされ、その周面には、周方向
に連続する凹溝状の保持部１４が設けられている。
【００１０】シール部材２０は、ナット本体１０の保持
部１４内に嵌合保持された円筒部２１を有する。円筒部
２１は、周方向に移動しないように、外周面が保持部１
４に圧着している。円筒部２１の内径は、雌ねじ部１３
の山部内径と同一かこれにより僅かに小さくされてい
る。円筒部２１内の軸方向中央には、薄板状の封止部２
２が設けられている。封止部２２は、円筒部２１に一体
的に設けられ、円筒部２１内を軸に直角な方向に横断し
てこれを塞いでいる。
部１４内に嵌合保持された円筒部２１を有する。円筒部
２１は、周方向に移動しないように、外周面が保持部１
４に圧着している。円筒部２１の内径は、雌ねじ部１３
の山部内径と同一かこれにより僅かに小さくされてい
る。円筒部２１内の軸方向中央には、薄板状の封止部２
２が設けられている。封止部２２は、円筒部２１に一体
的に設けられ、円筒部２１内を軸に直角な方向に横断し
てこれを塞いでいる。
【００１１】該シール部材２０は、ナット本体１０の先
端側から機械的な押し込みによって保持部１４の内側に
挿入される。シール部材２０の封止部２２の厚みは、雄
ねじの先で容易に破断されるように、例えば０．５ｍｍ
前後とされる。シール部材２０の材質としては、溶接熱
に耐える耐熱ナイロン等が使用される。
端側から機械的な押し込みによって保持部１４の内側に
挿入される。シール部材２０の封止部２２の厚みは、雄
ねじの先で容易に破断されるように、例えば０．５ｍｍ
前後とされる。シール部材２０の材質としては、溶接熱
に耐える耐熱ナイロン等が使用される。
【００１２】本シールナットは、ナット本体１０を抵抗
溶接することで自動車の車体等に取り付けられる。抵抗
溶接の際には、ナット本体１０が加熱され、その熱がシ
ール部材２０に伝わる。シール部材２０への熱影響は円
筒部２１の両端面で大きいが、シール部材２０の中で熱
に比較的弱い封止部２２は、円筒部２１の両端面から離
れた軸方向中央部に位置しているので、溶接時の熱影響
を効果的に避けることができる。また、封止部２２が円
筒部２１の軸方向中央部に位置していると、シール部材
２０の方向性がなくなり、シール部材２０の押し込みを
行う場合の作業能率の点でも都合がよい。
溶接することで自動車の車体等に取り付けられる。抵抗
溶接の際には、ナット本体１０が加熱され、その熱がシ
ール部材２０に伝わる。シール部材２０への熱影響は円
筒部２１の両端面で大きいが、シール部材２０の中で熱
に比較的弱い封止部２２は、円筒部２１の両端面から離
れた軸方向中央部に位置しているので、溶接時の熱影響
を効果的に避けることができる。また、封止部２２が円
筒部２１の軸方向中央部に位置していると、シール部材
２０の方向性がなくなり、シール部材２０の押し込みを
行う場合の作業能率の点でも都合がよい。
【００１３】シールナットを取り付けた車体等を塗装す
ると、そのシールナットは塗料を被るが、ナット本体１
０のねじ孔１２先端部がシール部材２０で塞がれている
ので、シール部材２０より奥には塗料が侵入しない。従
って、雌ねじ部１３への塗料付着が防止される。
ると、そのシールナットは塗料を被るが、ナット本体１
０のねじ孔１２先端部がシール部材２０で塞がれている
ので、シール部材２０より奥には塗料が侵入しない。従
って、雌ねじ部１３への塗料付着が防止される。
【００１４】雄ねじをねじ込む際は、雄ねじのねじ部が
円筒部２１の内周面に食い込みながら円筒部２１内を進
行する。このとき、雄ねじの先で封止部２２が破られ
る。更にねじ込みを続けることにより、そのねじ部が雌
ねじ部１３にねじ込まれる。ねじ込みを終えた雄ねじ
は、そのねじ部が円筒部２１に深く食い込んでいるの
で、不用意に弛むおそれはない。
円筒部２１の内周面に食い込みながら円筒部２１内を進
行する。このとき、雄ねじの先で封止部２２が破られ
る。更にねじ込みを続けることにより、そのねじ部が雌
ねじ部１３にねじ込まれる。ねじ込みを終えた雄ねじ
は、そのねじ部が円筒部２１に深く食い込んでいるの
で、不用意に弛むおそれはない。
【００１５】上記実施例は、ウエルドナットであるが、
本考案はこれに限らず通常ナット等の種々ナットに適用
できる。ナットの外郭形状は、四角形に限らず、六角形
等でもよい。シール部材２０の封止部２２は、円筒部２
１の軸方向端部に位置させることができ、更に、放射状
のＶ溝等を設けて破断を容易にしたり、厚みを徐々に変
化させて雄ねじのねじ込みの際に円筒部２１からの離脱
を阻止する構造とすることもできる。
本考案はこれに限らず通常ナット等の種々ナットに適用
できる。ナットの外郭形状は、四角形に限らず、六角形
等でもよい。シール部材２０の封止部２２は、円筒部２
１の軸方向端部に位置させることができ、更に、放射状
のＶ溝等を設けて破断を容易にしたり、厚みを徐々に変
化させて雄ねじのねじ込みの際に円筒部２１からの離脱
を阻止する構造とすることもできる。
【００１６】
【考案の効果】以上に説明したように、本考案にかかる
シールナットは、シール部材によりナット本体のねじ孔
一端部を封止するので、雄ねじのねじ込み前に塗装を受
けた場合も、雌ねじ部に塗料が付着するのを防ぎ、雄ね
じの円滑なねじ込みを保証する。しかも、そのシール部
材は、ねじ込まれた雄ねじの戻りを防ぎ、且つ、機械的
な押し込みによってナット本体に簡単に装着されるの
で、シールナットの製造コストを安くできる。
シールナットは、シール部材によりナット本体のねじ孔
一端部を封止するので、雄ねじのねじ込み前に塗装を受
けた場合も、雌ねじ部に塗料が付着するのを防ぎ、雄ね
じの円滑なねじ込みを保証する。しかも、そのシール部
材は、ねじ込まれた雄ねじの戻りを防ぎ、且つ、機械的
な押し込みによってナット本体に簡単に装着されるの
で、シールナットの製造コストを安くできる。
【図１】本考案の一実施例を示すシールナットの縦断斜
視図である。
視図である。
【図２】シールナットに使用されたシール部材の縦断斜
視図である。
視図である。
【符号の説明】 １０ ナット本体 １２ ねじ孔 １３ 雌ねじ部 １４ 保持部 ２０ シール部材 ２１ 円筒部 ２２ 封止部
Claims (2)
- 【請求項１】 軸心部に雄ねじが侵入するねじ孔が設け
られ、該ねじ孔の一端部を除く周面に雌ねじ部が形成さ
れ、一端部周面に、周方向に連続する溝状の保持部が設
けられたナット本体と、該ナット本体のねじ孔に一端側
から押し込まれて前記保持部内に円筒部が嵌合し、該円
筒部の内径を前記雌ねじ部の山部内径にほぼ等しくする
と共に、円筒部内に、雄ねじの侵入により破断する薄板
状の封止部を設けた樹脂製のシール部材と、を具備する
ことを特徴とするシールナット。 - 【請求項２】 前記シール部材の封止部が、円筒部の軸
方向中央部に設けられていることを特徴とする請求項１
に記載のシールナット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11058391U JPH0726573Y2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | シールナット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11058391U JPH0726573Y2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | シールナット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0653813U JPH0653813U (ja) | 1994-07-22 |
| JPH0726573Y2 true JPH0726573Y2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=14539528
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11058391U Expired - Lifetime JPH0726573Y2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | シールナット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0726573Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11338439A (ja) | 1998-03-27 | 1999-12-10 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体表示装置の駆動回路および半導体表示装置 |
| JP4209262B2 (ja) * | 2002-06-27 | 2009-01-14 | 永山電子工業株式会社 | Ｔナット |
-
1991
- 1991-12-16 JP JP11058391U patent/JPH0726573Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0653813U (ja) | 1994-07-22 |
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