JPH07262492A - 車載用ナビゲーション装置 - Google Patents

車載用ナビゲーション装置

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JPH07262492A
JPH07262492A JP5566594A JP5566594A JPH07262492A JP H07262492 A JPH07262492 A JP H07262492A JP 5566594 A JP5566594 A JP 5566594A JP 5566594 A JP5566594 A JP 5566594A JP H07262492 A JPH07262492 A JP H07262492A
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JP
Japan
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route
guidance
vehicle
image
intersection
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JP5566594A
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English (en)
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Shinji Wakabayashi
伸次 若林
Hiroshi Shishido
博 宍戸
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Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 どの交差点で進路を変更すべきか一目で正し
く認識できるようにする。 【構成】 操作盤4で出発地と目的地の設定操作がなさ
れると、経路探索部15がCD−ROM1の地図データ
を用いて出発地−目的地間の最適な誘導経路を探索し、
誘導経路メモリ16に記憶させる。走行中、車両位置検
出装置3が現在位置を検出し、案内対象・進路特定部1
7は車両の現在位置と誘導経路データから、随時、誘導
経路上で車両前方に存在する所定の案内対象交差点と進
路を特定する。一方、進路案内画像描画部20は案内対
象交差点での進路を示す矢印図形を計算し、運転者の視
野と等価な視線座標系に置いて第1ディスプレイ装置5
によりフロントガラスに反射して写し出される虚像の画
像面と同一平面への中心投影像を計算し、第2V−RA
M22に投影像を描画する。第2V−RAM22の進路
案内画像は、第1ディスプレイ装置5により風景に重ね
て運転者に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車載用ナビゲーション装
置に係り、特に出発地から目的地まで経路誘導を行う場
合に好適な車載用ナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の走行案内を行い、運転者が所望の
目的地に容易に到達できるようにした車載用ナビゲーシ
ョン装置がある。この車載用ナビゲーション装置におい
ては、車両の位置を検出してCD−ROMから車両位置
周辺の地図データを読み出し、V−RAMに地図画像を
描画するとともに該地図画像上の所定箇所に車両位置マ
ークを重ねて描画し、V−RAMの画像を映像信号に変
換しながらディスプレイ装置に出力して画面に表示す
る。そして、車両の移動で現在位置が変化するのに従
い、画面の車両位置マークを移動したり、或いは車両位
置マークは画面中央に固定して地図をスクロールしたり
して、常に、車両位置周辺の地図情報が一目で判るよう
になっている。
【0003】CD−ROMに記憶された地図は、縮尺レ
ベルに応じて適当な大きさの経度幅、緯度幅の地域に区
切られており、道路は経度、緯度の座標で表現された頂
点(ノード)の集合で示される。2以上のノードを連結
した部分はリンクと呼ばれる。各地図に含まれる道路デ
ータは、図14に示す如く、道路リンクリストRDL
T、ノードリストNDLT、交差点データCRDTで構
成されており、このうち、道路リンクリストRDLT
は、当該道路リンクに関し、国道、高速道路、その他の
道路など道路の種別を表すデータ、リンク上の全ノード
数、リンクを構成する各ノードのノードリストNDLT
上の番号とノード間の道路の幅員を表すデータなどによ
り構成されている。第nノード番号の幅員データは、第
nノード番号に係るノードと第(n+1)ノード番号に
係るノードを結ぶ道路(リンク)の幅員を示す。又、交
差点データCRDTは地図上の各交差点毎に、該交差点
に連結するリンク上の交差点に最も近いノード(交差点
構成ノードという)のノードリストNDLT上の番号の
集合であり、ノードリストNDLTは地図上の全ノード
のリストであり、ノード毎に座標情報(経度、緯度)、
該ノードが交差点であるか否かの交差点識別フラグ、交
差点であれば交差点データを指し、交差点でなければ該
ノードが属する道路リンクを指すポインタ等で構成され
ている。
【0004】ところで、車載用ナビゲーション装置に
は、出発地から目的地まで最適な誘導経路に沿って経路
案内を行う経路誘導機能を持ったものがある。かかる経
路案内では、走行前に運転者が出発地と目的地を設定す
ると、CD−ROMの地図データを参照してダイクスト
ラ法、横型探索法等のシュミレーション計算を行い、例
えば出発地と目的地を最短距離で結ぶ最適な誘導経路を
求めて、該誘導経路を構成するノード列と、先頭の出発
地データ及び最後尾の目的地データと合わせた誘導経路
データを誘導経路メモリに記憶しておく。そして、走行
中、誘導経路メモリのノード列の中から画面の地図表示
エリアに入っている誘導経路を探し、該誘導経路を他の
道路と異なる色で太く表示するなどして、運転者がいず
れの道路を走行すれば良いか判るようにしている。
【0005】しかし、画面に表示された地図の縮尺が大
きかったり、道路が込み入っている場合、単に、誘導経
路が他の道路と異なる色で太く表示されているだけで
は、車両進行方向の前方に存在する交差点をどの方向へ
走行すれば良いか判らない場合があった。このため、走
行中、誘導経路上で車両の進行方向前方にある交差点の
内、例えば、左折、右折等、走行方向の変化する一番手
前の案内対象交差点を探索し、車両現在位置−案内対象
交差点間の距離と、該交差点での進路を求め、交差点ま
での距離と進路を示す情報を画面の地図画像の左上等に
合成表示したり、或いは、交差点までの距離と進路を示
す情報を音声で提供したりする提案がなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、地図画
像上での合成表示や音声出力で進路を変えるべき交差点
までの距離が示されても、走行速度によって、案内対象
交差点に到達するまでの時間が大きく変わるため、走行
方向を変更すべき交差点が車両よりどの程度先にあるか
直観的に把握することが難しく、進路変更すべき交差点
が判るまで時間が掛かったり、該当場所付近に複数の交
差点が接近して存在しているとき、どの交差点で進路変
更したら良いか判断することができず、進路変更すべき
交差点を間違えてしまうことがあった。以上から本発明
の目的は、どの交差点で進路を変更すべきか一目で正し
く認識できる車載用ナビゲーション装置を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明におい
ては、地図データを記憶した地図情報記憶手段と、車両
位置を検出する車両位置検出手段と、フロントガラスに
光を反射させて、運転者に前方風景と重ねて進路案内画
像が見えるようにする表示手段と、出発地と目的地を結
ぶ最適な誘導経路を地図データを参照して探索する探索
手段と、経路探索手段で探索された誘導経路情報を記憶
する誘導経路記憶手段と、車両の現在位置と誘導経路情
報から誘導経路上で車両進行方向前方に存在する所定の
案内対象交差点と該案内対象交差点での進路を求める案
内対象・進路特定手段と、車両の現在位置、案内対象交
差点の位置と進路、運転者の視点、表示手段による進路
案内画像の像面の位置から、運転者から見える実際の案
内対象交差点の位置と進路案内画像の像面上での案内対
象交差点の位置が重なるようにして、案内対象交差点で
の進路案内画像を描画し、表示手段に表示させる進路案
内画像描画手段を備えたことにより達成される。
【0008】
【作用】本発明によれば、出発地と目的地を結ぶ最適な
誘導経路を地図データを参照して探索し、記憶してお
く。走行中、車両位置を検出し、車両の現在位置と誘導
経路情報から誘導経路上で車両進行方向前方に存在する
所定の案内対象交差点と該案内対象交差点での進路を求
める。そして、車両の現在位置、案内対象交差点の位置
と進路、運転者の視点、表示手段による進路案内画像の
像面の位置から、運転者から見える実際の案内対象交差
点の位置と進路案内画像の像面上での案内対象交差点の
位置が重なるようにして、案内対象交差点での進路案内
画像を描画し、表示手段に表示させる。これにより、前
方の風景の中の進路を変更すべき交差点に重ねて進路案
内画像を見ることができるので、運転者は前方の風景を
見たまま一目で正しく進路を変更すべき交差点と該交差
点での進路を把握でき、進路間違いが起きず、また、安
全運転が可能となる。
【0009】また、運転者の視点は計測手段で計測す
る。これにより、運転者から見える実際の案内対象交差
点の位置と進路案内画像面上での案内対象交差点の位置
が正確に重なるようにできる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る車載用ナビゲ
ーション装置の全体構成図である。図において、1は地
図データ記憶手段となるCD−ROM、2は操作盤であ
り、地図検索,拡大/縮小用のキー、左,右,上,下キ
ーから成る十字カーソルキー、経路誘導モード設定キ
ー、出発地設定キー、目的地設定キー、スタートキー、
等を備えている。3は車両位置と車両方位を衛星航法ま
たは自立航法で検出する車両位置検出装置、4は運転席
上の天井に設置されて運転者の頭頂との間の距離を計る
距離センサ、5はフロントガラスに光を反射させて、運
転者に前方風景と重ねて進路案内画像が見えるようにす
る第1ディスプレイ装置、6は地図画像を、カーソルマ
ーク、車両位置マーク、強調誘導経路などとともに表示
する第2ディスプレイ装置である。10はマイコン構成
のナビゲーションコントローラであり、出発地と目的地
から最適な誘導経路をダイクストラ法、横型探索法等の
シュミレーション計算により決定したり、車両位置周辺
の地図画像を、必要によりカーソルマーク、車両位置マ
ーク、強調誘導経路などとともに第2ディスプレイ装置
6の画面に表示させたり、進路案内画像を第1ディスプ
レイ装置5に表示させたりする。
【0011】この内、11はCD−ROM1から読み出
した地図データを一時的に格納するバッファメモリ、1
2はカーソル位置計算部であり、操作盤2の十字カーソ
ルキー、地図検索,拡大/縮小用のキー等で地図の選択
操作やカーソル操作がなされたとき、画面上の地図の中
央に相当する経度と緯度を計算してカーソル位置として
出力する。13は地図画像描画部であり、操作盤2の地
図検索,拡大/縮小用等のキーで選択された所望の地図
データ(周辺の地図データを含めてもよい)をCD−R
OM1からバッファメモリ11に読み出すとともに後述
する第1V−RAMに地図画像を描画したり、カーソル
操作に応じてカーソル位置計算部12から入力されるカ
ーソル位置データが変化するのに従い、必要により新た
な地図データをCD−ROM1からバッファメモリ11
に読み出しながら常にカーソル位置が中央となるように
第1V−RAMの地図画像を書き換え、かつ、第1V−
RAMの中央にカーソルマークを描画する。また、地図
画像描画部13は走行中(スタートキーの押圧後)、車
両位置検出装置3から出力される車両位置データが変化
するのに従い、必要により新たな地図データをCD−R
OM1からバッファメモリ11に読み出しながら現在位
置が中央となるように第1V−RAMの地図画像を書き
換え、車両位置検出装置3から入力する車両方位データ
に基づき車両位置マークを第1V−RAMの中央に所定
方向に向けて描画する。更に、経路誘導モードにおい
て、後述する誘導経路メモリに記憶された誘導経路デー
タの中から、現在、第1V−RAMに描画されている地
図画像の範囲に入る誘導経路データを入力して、他の道
路とは異なる色で太く強調した誘導経路を描画する。第
1V−RAMは第2ディスプレイ装置6の1画面分に相
当する記憶領域を有している。
【0012】14は出発地・目的地設定部であり、走行
開始前に、操作盤2で経路誘導モードとされ、該操作盤
2のカーソル操作で画面中央のカーソルが出発地と一致
されたあと、出発地設定キーが押圧されると、その時点
でのカーソル位置計算部12の出力を出発地データとし
て設定し、操作盤2のカーソル操作で画面中央のカーソ
ルが目的地と一致されたあと、目的地設定キーが押圧さ
れると、その時点でのカーソル位置計算部12の出力を
目的地データとして設定する。
【0013】15は経路探索部であり、経路誘導モード
下で、出発地と目的地の設定操作がなされると、出発地
・目的地設定部14から出発地データと目的地データを
入力し、CD−ROM1からバッファメモリ11に出発
地から目的地までの数々の地図データを読み出すととも
に、読み出した地図データを参照して、ダイクストラ
法、横型探索法等のシュミレーション計算を行い、例え
ば最短距離を指標として、出発地から目的地に至る最適
な誘導経路を求め、該誘導経路を構成するひと連なりの
ノード列(各ノードは経度、緯度の座標と交差点か否か
を示す交差点識別フラグを含む)を出発地データ及び目
的地データとともに、誘導経路データとして後述する誘
導経路メモリに記憶させる。ノード列の各ノードは地図
データのノードリスト(図14のNDLT参照)の中か
ら抽出したものであり、誘導経路を構成するノードが交
差点ノードのときは、地図データの交差点データCRD
T,道路リンクリストRDLT,ノードリストNDLT
を参照して、当該交差点を構成する全ての交差点構成ノ
ードを読み出し、また、各交差点構成ノード−交差点間
の道路(リンク)の幅員データも読み出し、ともに誘導
経路メモリに記憶させる。
【0014】16は誘導経路データを記憶する誘導経路
メモリであり、誘導経路探索部15で求められたノード
列が、出発地データと目的地データを除いて例えば16
3 −2個のノードから成るとき、図2の左側に示す如
く、第1記憶エリアのアドレスF000H に出発地デー
タが記憶され、アドレスF001H 〜FFFEH には、
アドレスF001H に誘導経路上で出発地に一番近いノ
ード、アドレスF002 H に誘導経路上で出発地に二番
目に近いノードという具合にして、ノード列が順に記憶
される。そして、最後尾のアドレスFFFFH に目的地
データが記憶される。なお、誘導経路メモリ16に格納
される出発地データと目的地データは、図3に示す如
く、出発地データが誘導経路の延長上で出発地Sに一番
近い擬似出発地ノードNs とされ、目的地データが誘導
経路の延長上で目的地Oに一番近い擬似目的地ノードN
O とされる。また、誘導経路データ中の各交差点ノード
(交差点識別フラグRが1となっているノード。ポイン
タTj で指定される)につき、図2の右側に示す如く、
誘導経路メモリ16の第2記憶エリアに、全ての交差点
構成ノードのデータNj1,Nj2,・・と、各交差点構成
ノード−交差点間の道路の幅員データRDj1,RDj2
・・が記憶される。
【0015】17は案内対象・進路特定部であり、車両
位置検出装置3で検出された車両位置と誘導経路メモリ
16に格納された誘導経路データより、誘導経路上で、
車両進行方向前方(車両位置より目的地寄り)に存在す
る交差点の内、右折、左折等、直進以外の走行方向の変
化する交差点で一番手前にあるものを案内対象交差点と
して特定し、かつ、該案内対象交差点での進路情報を求
める。具体的には、誘導経路上で車両進行方向前方に存
在する各交差点につき、手前側から順に、交差点ノード
をNa 、誘導経路を構成するノード列の中でノードNa
の1つ前のアドレスのノードを侵入ノードNb 、Na
1つ後のアドレスのノードを脱出ノードNc として、図
4に示す如く、交差点ノードNa を中心とし、侵入ノー
ドNb と交差点ノードNa を結ぶ直線を侵入ノードNb
とは反対側へ延長した直線を基準方向Aとして、該基準
方向Aから30°の角度をなす範囲に脱出ノードNc
存在するときは走行方向変化なしと判定し、それ以外の
範囲に脱出ノードNc が存在するときは走行方向変化有
りと判定し、最初に走行方向変化有りと判定された交差
点を案内対象交差点とする。案内対象交差点での進路情
報は、進入ノードN b 、交差点ノードNa 、脱出ノード
c の組み合わせとして求められる。
【0016】18は第1距離計算部であり、車両位置
(ここでは運転者位置と同一とする)−案内対象交差点
間の距離を計算する。なお、第1距離計算部18は案内
対象交差点が車両の前方にあるとき正で距離を計算し、
案内対象交差点が車両の後ろに来たとき負で距離を計算
する。19は第2距離計算部であり、距離センサ4での
検出距離を用いて地面から運転者の視点までの高さを計
算する。具体的には、地面から距離センサ4までの高さ
0 、距離センサ4で計測した頭頂までの距離h 1 、標
準体型の大人における頭頂から目までの距離h2 より、
地面から運転者の視点までの高さhは、次式、 h=h0 −h1 −h2 により求める(図5参照)。
【0017】20は進路案内画像描画部であり、運転者
から見える実際の案内対象交差点の位置と進路案内画像
の像面上での案内対象交差点の位置が重なるようにし
て、案内対象交差点での進路案内画像を描画する。即
ち、車両位置−案内対象交差点間の距離が一定距離以内
となったとき(本実施例では一例として250m以
内)、車両位置データ、車両方位データ、案内対象交差
点の位置と進路情報、案内対象交差点の交差点構成ノー
ド、ノード間の道路の幅員データを用いて、現在位置を
原点とし、車両方位方向とこれに直交する方向を座標軸
とした水平平面上で、案内対象交差点の形状に沿うよう
にした当該交差点での進路を示す矢印の形状を計算す
る。そして、進路を示す矢印図形を、視線座標系で視点
より一定距離hだけ下の水平平面内に置き、視点の直ぐ
前の所定位置に置かれた投影面のウインドウ内に中心投
影した矢印図形の像を計算し、該投影像を第2V−RA
Mに描画する。投影面はフロントガラスに光が反射され
て形成される第1ディスプレイ装置5の進路案内画像の
像面と同一平面であり、ウインドウは当該像面での進路
案内画像の領域である。この実施例では簡単のため、図
5に示す如く、フロントガラスFGに光が反射されて形
成される第1ディスプレイ装置5の進路案内画像(虚
像)の像面は視点から距離kだけ前方の鉛直面とする。
【0018】ここで、進路を示す矢印図形の中心投影像
の求め方を説明する。案内対象交差点ノードをPa 、該
交差点を構成する交差点構成ノードがPb 〜Pf の5つ
あるとして、この内、侵入ノードをPb 、脱出ノードを
e とすれば、まず、進入ノードPb 、案内対象交差点
ノードPa 、脱出ノードPe を順に結ぶ線分として進路
が求まる。そこで、図6に示す如く、所定の座標変換を
しながら、現在位置を原点とし、車両方位方向をz軸、
これに直交する方向をx軸としたX−Z水平平面上にお
ける案内対象交差点、進入ノード、脱出ノードの位置P
a (xa ,za)、Pb (xb ,zb )、Pe (xe
e )を求める。なお、図6では簡単のため、車両方位
方向はPb とPa を結ぶ直線の方向と一致させてある。
次に、Pa からPb 方向へ一定距離Lだけ離れた点Q1
と、Pa からPe 方向へLだけ離れた点Q2 の位置を求
め、更に、進入ノードPb とPa 間の道路の幅員Wb
半分だけQ1 から、Pb とPa を結ぶ直線に対し垂直に
左方向に離れた点Q3 と、脱出ノードPe とPa 間の道
路の幅員We の半分だけQ2 から、PaとPe を結ぶ直
線に対し垂直に左方向に離れた点Q4 の位置を求める。
そして、Q3 から、Pb とPa を結ぶ直線に平行に引い
た直線と、Q4 から、Pa とPe を結ぶ直線に平行に引
いた直線の交点Q5 の位置を求めるとともに、線分Q2
−Q4 が底辺の一部となり、先端が線分Q2 −Q4 から
見てPa とは反対側に来るようにした所定の大きさの正
三角形の各頂点Q6 〜Q8 の位置を求める。このように
して求めたPa 、Q1 、Q3 、Q5 、Q4 、Q6
7 、Q8 、Q2 、Pa を順に結ぶことで案内対象交差
点での進路を示す矢印図形が求まる。
【0019】次に、図7に示す如くして、矢印図形を3
次元のx’、y’、z’視線座標系上に移す(z 軸の
正方向が視線方向であり、原点Oが視点位置である)。
即ち、各点Pa 、Q1 、Q3 、Q5 、Q4 、Q6
7 、Q8 、Q2 の2次元座標(x,z)に対し、 x’=x z’=z y’=−h とすることで3次元座標(x’,z’,y’)に変換す
る。これにより、進路を示す矢印図形を、視線座標系で
視点より一定距離hだけ下の水平平面内に置くことがで
きる。そして、視線座標系上で矢印図形を形成する各点
を、更に、z’=kの位置に垂直に置かれた投影面Vに
中心投影したときのX’とY’を求めることで、投影像
の計算を行う。そして、投影面V上での進路案内画像の
領域に相当するウインドウWDの範囲内の投影像を、第
2V−RAMに描画する(矢印図形の内部は特定の色、
例えば赤色で塗り潰す)。X’とY’は、 X’=kx’/z’ Y’=−kh/z’ として計算により求めることができる。
【0020】視線座標系で視点から見た実際の案内対象
交差点の位置Pa と、進路案内画像における案内対象交
差点の位置Pa ´が重なり合うことになる。なお、フロ
ントガラスに反射して見える進路案内画像の像面と領域
が他の位置となっているときは、それに応じて投影面と
ウインドウを変更して計算すれば良い。
【0021】図1に戻って21は第1V−RAMであ
り、地図画像描画部13で描画された地図画像(カーソ
ル操作時はカーソルマークを含み、経路誘導モード下で
走行中は、車両位置マークと、他の道路と色違いの太い
強調誘導経路を含む)を格納する。22は第2V−RA
Mであり、進路案内画像描画部20で描画された矢印図
形画像を格納する。第1V−RAM21と第2V−RA
M22はそれぞれ第2ディスプレイ装置6と第2ディス
プレイ装置5の1画面分の記憶領域を有する。23は第
1V−RAM21に描画された画像を走査しながら読み
出すとともにアナログの映像信号に変換して第2ディス
プレイ装置6に出力する変換部、24は第2V−RAM
22に描画された画像を走査しながら読み出すとともに
アナログの映像信号に変換して第1ディスプレイ装置5
に出力する変換部である。
【0022】図8〜図10はナビゲーションコントロー
ラ10の動作を示す流れ図、図11は出発地周辺の道路
の概要を示す説明図、図12は第2ディスプレイ装置6
の画面表示例の説明図、図13は運転者の視野に入る風
景と進路案内画像の説明図であり、以下、これらの図に
従って説明する。なお、予め、案内対象交差点・進路特
定済を示すフラグAと、進路案内画像表示中を示すフラ
グBはともに0になっているものとする。
【0023】まず、操作盤2の地図検索,拡大/縮小用
のキー等の操作で所望の縮尺で所望エリアの地図の選択
操作を行うと、地図画像描画部13はCD−ROM1か
ら所望の地図データをバッファメモリ11に読み出すと
ともに、第1V−RAM21に地図画像を描画する。第
1V−RAM21に描画された地図画像は変換部23に
よって読み出されるとともにアナログ映像信号に変換さ
れて第2ディスプレイ装置6へ出力される。第2ディス
プレイ装置6は入力した映像信号に基づき画面に地図を
表示する(図8のステップ101、102)。続いて、
操作盤2で経路誘導モードの設定操作がなされるとナビ
ゲーションコントローラ10は経路誘導モードに設定す
る(ステップ103、104)。そして、操作盤2の十
字カーソルキーが操作されると、カーソル位置計算部1
2がカーソル位置(経度、緯度の座標)を計算し(ステ
ップ105、106)、地図画像描画部13はカーソル
位置の変化に従い、CD−ROM1から所定の地図デー
タをバッファメモリ11に読み出しながら第1V−RA
M21に、中央が常にカーソル位置となるようにして地
図画像を描画するとともに、第1V−RAM21の中央
にカーソルマークを描画する。この結果、画面の中央に
カーソルマークが表示された状態で画面の地図がカーソ
ル操作に従い移動する(ステップ107、108)。
【0024】画面のカーソルマークが目的地に来たとこ
ろで、カーソル操作を一旦止め、操作盤2の目的地設定
キーを押圧すると、出発地・目的地設定部14がその時
点でカーソル位置計算部12から出力されているカーソ
ル位置データを目的地データとして設定・登録する(ス
テップ109、110)。続いて、再度、カーソル操作
を行い画面の地図を移動させ、カーソルマークが出発地
に来たところで、カーソル操作を一旦止め、操作盤2の
出発地設定キーを押圧すると、出発地・目的地設定部1
4がその時点でカーソル位置計算部12から出力されて
いるカーソル位置データを出発地データとして設定・登
録する(ステップ111、112)。
【0025】このようにして、出発地データと目的地デ
ータの設定・登録が終了すると(ステップ113でYE
S)、経路探索部15が出発地データと目的地データに
基づき、CD−ROM1より出発地から目的地に至る地
図データをバッファメモリ11に読み出しながらダイク
ストラ法、横型探索法等のシュミレーション計算によ
り、例えば最短距離を指標にした最適な誘導経路を探索
し、該誘導経路を構成するひと連なりのノード列を先頭
の出発地データ(ここではノードNs 、図3参照)及び
最後尾の目的地データ(ここではノードNO 、図3参
照)とともに誘導経路メモリ16の第1記憶エリアにア
ドレス順に記憶させる(図9のステップ201、20
2)。誘導経路を構成するノード(出発地データと目的
地データを除く)が163 −2個あるとき、誘導経路メ
モリ16の第1記憶エリアの内容は図2の左側の如くな
る。
【0026】なお、経路探索部15は、誘導経路を構成
するノード列の中の交差点につき、誘導経路メモリ16
のノードデータ中の交差点識別フラグRを立て、かつ、
ポインタTj で示す第2記憶エリアの所定箇所に、地図
データの交差点データCRDT、道路リンクリストRD
LT、ノードリストNDLTを参照して読み出した交差
点構成ノードNj1,Nj2,・・と、各交差点構成ノード
−交差点間の道路の幅員データRDj1,RDj2,・・を
格納する。第2記憶エリアの内容は図2の右側の如くな
る。誘導経路の探索が終わると、第2距離計算部19が
距離センサ4での検出距離h1 を入力し、地面から運転
者の視点までの高さhを計算する(ステップ203)。
【0027】このあと、操作盤2でスタートキーを押圧
すると、地図画像描画部13は車両位置検出装置3から
現在の車両位置データ(出発地)と車両方位データを入
力し、出発地周辺の地図データをCD−ROM1からバ
ッファメモリ11に読み出すとともに、中央が出発地と
なるように第1V−RAM21に地図画像を描画する
(ステップ204、205)。そして、地図画像描画部
13は誘導経路メモリ16に記憶された誘導経路データ
の内、画面の地図表示エリアに入っているノードを読み
出し、これらのデータに基づき他の道路とは異なる色で
太く第1V−RAM21上に経路案内用の強調誘導経路
の描画を行い(ステップ206)、第1V−RAM21
の中央に車両方位方向を向けた車両位置マークを描画す
る(ステップ207)。第1V−RAM21の画像は変
換部23によって読み出されるとともに所定の映像信号
に変換されて第2ディスプレイ装置6に出力される。こ
の結果、画面には中央の出発地に車両位置マークのある
出発地周辺の地図が表示され、また、画面には誘導経路
が他の道路とは異なる色で太く表示されるので、一目で
どの道路に沿って走行すればよいか判ることになる(図
12参照)。
【0028】走行を開始すると、車両位置検出装置3は
逐次、車両位置と車両方位を検出し、車両位置データと
車両方位データを出力する。地図画像描画部13は車両
位置データと車両方位データを入力すると、CD−RO
M1から車両位置データを含む所定の地図データをバッ
ファメモリ11に読み出しながら第1V−RAM21上
に、中央が車両位置となるように地図画像を描画する
(ステップ208、209)。そして、誘導経路メモリ
16に記憶された誘導経路データの内、画面の地図表示
エリアに入っているノードを読み出し、これらのデータ
に基づき他の道路とは異なる色で太く第1V−RAM2
1上に強調誘導経路の描画を行い(ステップ210)、
第1V−RAM21の中央に車両方位の示す方向に車両
位置マークを描画する(ステップ211)。この結果、
画面の地図は車両の走行につれて、中央が常に車両位置
となるように移動していく。
【0029】一方、初め、案内対象交差点・進路特定済
を示すフラグAが0となっているので(図10のステッ
プ301でYES)、車両位置データと車両方位データ
を入力した案内対象・進路探索部17は、誘導経路メモ
リ16に格納された誘導経路データを参照して、誘導経
路上で車両位置から見て車両進行前方で一番手前にある
交差点ノードにつき、1つ手前の侵入ノード、当該交差
点ノード、1つ後の脱出ノードの位置関係から、図4に
示す如くして、走行方向の変化する交差点か判定し、N
Oであれば、誘導経路上で一つ先の交差点につき同様に
走行方向が変化するか判定するという処理を繰り返し
て、誘導経路上で車両位置に一番近い位置にある走行方
向の変化する交差点を求め、案内対象交差点を特定す
る。また、誘導経路上で案内対象交差点の1つ手前の侵
入ノード、案内対象交差点ノード、1つ後の脱出ノード
で進路情報を特定する。特定した案内対象交差点は第1
距離計算部18へ出力し、また、特定した案内対象交差
点と進路情報は進路案内画像描画部20へ出力する(ス
テップ302)。ここでは、図11のCP1 が最初の案
内対象交差点になったものとする。そして、案内対象交
差点と進路情報を特定済であることを示すフラグAを立
てる(ステップ303)。
【0030】次いで、第1距離計算部18が車両位置検
出装置3から入力した車両位置データ及び車両方位デー
タと、案内対象交差点に対応する誘導経路メモリ16の
誘導経路データを参照して、現在の車両位置と案内対象
・進路探索部17で求められた案内対象交差点間の誘導
経路に沿った距離Kを計算する(ステップ304)。な
お、車両位置が案内対象交差点より先の位置に来たとき
は、Kは負となる。続いて、進路案内画像表示中を示す
フラグBが0なので(ステップ305でYES)、進路
案内画像描画部20が車両位置−案内対象交差点間の距
離が250(m)以内か判定し(ステップ306)、N
Oであれば進路案内画像の描画はせず、進路案内画像表
示中を示すフラグBは0のままとして図9のステップ2
08へ戻り、車両位置検出装置3から次の車両位置デー
タと車両方位データを入力して、車両位置の変化に従う
地図の移動、車両位置マークと強調誘導経路の書き改め
を行う(ステップ209〜211)。
【0031】そして、既に案内対象交差点を特定済なの
で(図10のステップ301でNO)、第1距離計算部
18が新たな車両位置と案内対象交差点間の誘導経路に
沿った距離Kを計算し(ステップ304)、続いて、ま
だ進路案内画像を表示していないので(ステップ305
でYES)、進路案内画像描画部20は距離Kが250
(m)以下か判定する(ステップ306)。ここで、Y
ESとなったときは、B=1としたのち(ステップ30
7)、車両位置検出装置3から入力した車両位置データ
と車両方位データ、案内対象交差点,進入ノード及び脱
出ノードに対応する誘導経路データを参照して、今回の
案内対象交差点CP1 につき、図6に示す方法により、
交差点での進路を示す矢印図形を計算する(ステップ3
08)。
【0032】そして、図7に示す方法により、幅の有る
矢印図形を、x’、y’、z’視線座標系で視点より一
定距離hだけ下の平面に置いて視点前方kの位置にある
投影面Vに中心投影した像を計算する(ステップ30
9)。そして、投影面Vの一定範囲(進路案内画像の領
域に相当するウインドウWD)を切り出しながら投影像
を第2V−RAM22に描画し、変換部24により所定
の映像信号に変換させて第1ディスプレイ装置5に表示
させる(ステップ310)。この結果、フロントガラス
FGには風景中の案内対象交差点CP1 の上に丁度重ね
合わせた矢印図形が3次元的に写し出される(図13
(1)参照)。
【0033】ステップ310の処理の後、ナビゲーショ
ンコントローラ10は図9のステップ208に戻り、車
両位置検出装置3から次の車両位置データと車両方位デ
ータを入力して、車両位置の変化に従う地図の移動、車
両位置マークと強調誘導経路の書き改めを行う(ステッ
プ209〜211)。そして、既に案内対象交差点と進
路を特定済なので(図10のステップ301でYE
S)、第1距離計算部18が新たな車両位置と案内対象
交差点CP1 間の誘導経路に沿った距離を計算し(ステ
ップ304)、更に、進路案内画像を表示中なので(ス
テップ305でNO)、進路案内画像描画部20は、距
離Kが負か判定し(ステップ311)、NOであれば、
車両位置検出装置3から入力した車両位置データと車両
方位データ、案内対象交差点,進入ノード及び脱出ノー
ドに対応する誘導経路データを参照して、今回の案内対
象交差点CP1 につき、図6に示す方法により、交差点
での進路を示す矢印図形を計算する(ステップ30
8)。
【0034】そして、図7に示す方法により、幅員の有
る矢印図形を、x’、’、z’視線座標系で視点より一
定距離hだけ下の平面に置いて視点前方kの位置にある
投影面Vに中心投影した像を計算する(ステップ30
9)。そして、投影面の一定範囲WDを切り出しながら
投影像を第2V−RAM22に描画し、変換部24によ
り第2V−RAM22から画像を読み出させ、所定の映
像信号に変換させて第1ディスプレイ装置5に表示させ
る(ステップ310)。この結果、運転者にはフロント
ガラスFGに写し出された矢印図形が、恰も実際の案内
対象交差点と一緒に少し近づいたように見えることにな
る。
【0035】以下同様にして、車両位置−案内対象交差
点CP1 間の距離が変化するのに従い、3次元的に描画
された矢印図形が、逐次、案内対象交差点と一緒に近づ
くように変化していく。当初、車両位置が案内対象交差
点から離れている時は風景中の案内対象交差点と矢印図
形は上側に小さく遠くにあるように見え(図13(1)
参照)、車両位置が案内対象交差点に近づくにつれて、
風景の中の案内対象交差点と矢印図形は次第に下側に移
動するとともに大きくなって手前に近づいて来るように
見える(図13(2)参照)。よって、運転者には矢印
図形が恰も実際の案内対象交差点の上に置かれているか
の如く見えるので、いつでも、フロントガラスFGに写
し出された矢印図形を一目見るだけで、どの交差点で進
路を変更すべきか直観的に把握することができ、案内対
象交差点で正確に目的地に向けた進路変更を行うことが
できる。
【0036】車両が案内対象交差点CP1 を誘導経路に
沿って曲がると、第1距離計算部18で計算された車両
位置−案内対象交差点(CP1 )間の距離Kが負となる
ので、進路案内画像描画部20は図10のステップ31
1でYESと判断し、第2V−RAM22をクリアして
矢印図形の表示を一旦停止させる(ステップ312)。
そして、フラグAとBをクリアする(ステップ31
3)。
【0037】その後、図10のステップ301に来たと
き、案内対象・進路特定部17はYESと判断して、交
差点CP1 の次に車両が走行方向を変更すべき案内対象
交差点を探索する(ステップ302、図11のC
2 )。そして、第1距離計算部18が車両位置−案内
対象交差点間の距離Kを計算し(ステップ304)、2
50m以内となったとき(ステップ306でYES)、
進路案内画像描画部20は、案内対象交差点CP2 での
進路を示す矢印形状を計算し(ステップ308)、3次
元的に描画した矢印図形をフロントガラスFGに写し出
させ(ステップ309、310)、車両位置が変化する
に従い、逐次、矢印図形が手前に近づいてくるように見
えるよう矢印図形画像を描画し直す(ステップ301、
304〜310の繰り返し)。
【0038】そして、運転者が画面の案内に従い走行し
て2番目の案内対象交差点CP2 を通過すると、矢印図
形が一時的に消え、その後、3番目の案内対象交差点の
進路案内が表示される。従って、風景に重ねて写し出さ
れる矢印に従い走行していくだけで、確実に目的地に到
達することができる。
【0039】この実施例によれば、車両前方に見える風
景中の実際の案内対象交差点の位置に矢印図形を重ねて
当該案内対象交差点での進路を表示するようにしたか
ら、一目で正しくどの交差点でどの方向に進路変更すべ
きか把握することができ、第2ディスプレイ装置6の画
面に視線を動かさなくても、風景を見ているだけでよい
ので安全運転が可能となる。また、道路の幅員の半分の
幅を持つ矢印図形が中心投影により3次元的に表示され
るので、風景と違和感の無い矢印を見ることができる。
更に、運転者の視点は計測手段で計測するように構成し
たから、運転者から見える実際の案内対象交差点の位置
と進路案内画像面上での案内対象交差点の位置が正確に
重なるようにできる。
【0040】なお、案内対象交差点での進路情報の表示
は、案内対象交差点道路の幅員の半分の幅を持つ矢印図
形で行うほか、一定幅を持つ矢印図形で行ったり、幅の
無い矢印図形で行ったり、道幅と同じ幅の矢印図形で行
ったり、矢印図形から先端の三角形を除いた折れ線図形
で行ったり、或いは、「左折」、「右折」など文字で行
うようにしてもよい。また、案内対象交差点は、走行方
向が変化するか否かに関係なく、誘導経路上で、車両進
行方向前方に存在する一番手前の交差点としてもよく、
更に、車両位置−案内対象交差点間の距離が250mよ
り大きくても進路を示す図形を画像表示するようにして
もよい。
【0041】また、図6の矢印図形を図7の視線座標系
に変換する際、x´=xとしたが、車両が現在走行中の
道路の幅員を車両位置データ及び誘導経路データから求
め、幅員Wが片側複数車線分あるとき、 x´=x+F 但し、左折の場合は一番左寄りの車線を車両が走行する
ものとして F=(W/2)−車幅 右折の場合は一番右よりの車線を走行するものとして F=0 と変換するようにすれば、より正確にフロントガラスか
ら見える実際の案内対象交差点と矢印図形が重なるよう
にできる。また、地面から視点までの高さは距離センサ
の検出距離に基づき計算するようにしたが、大人の標準
体型から求めた標準値を用いるようにしても良く、この
場合、男女で異なる値とするようにしても良い。また、
身長と視点高さの関係式やルックアップテーブルを記憶
しておき、運転者が入力した身長データに基づき対応す
る視点高さを得るようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上本発明によれば、出発地と目的地を
結ぶ最適な誘導経路を地図データを参照して探索し、記
憶しておき、走行中、車両位置を検出し、車両の現在位
置と誘導経路情報から誘導経路上で車両進行方向前方に
存在する所定の案内対象交差点と該案内対象交差点での
進路を求める。そして、車両の現在位置、案内対象交差
点の位置と進路、運転者の視点、表示手段による進路案
内画像の像面の位置から、運転者から見える実際の案内
対象交差点の位置と進路案内画像の像面上での案内対象
交差点の位置が重なるようにして、案内対象交差点での
進路案内画像を描画し、表示手段に表示させるように構
成したから、前方の風景の中の進路を変更すべき交差点
に重ねて進路案内画像を見ることができるので、運転者
は前方の風景を見たまま一目で正しく進路を変更すべき
交差点と該交差点での進路を把握でき、進路間違いが起
きず、また、前方から視線を動かす必要がないので安全
運転が可能となる。
【0043】また、運転者の視点は計測手段で計測する
ように構成したから、運転者から見える実際の案内対象
交差点の位置と進路案内画像面上での案内対象交差点の
位置が正確に重なるようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車載用ナビゲーション
装置の全体構成図である。
【図2】誘導経路メモリに格納されるデータの説明図で
ある。
【図3】誘導経路メモリに格納される出発地データと目
的地データの説明図である。
【図4】走行方向の変化する交差点の検出方法を示す説
明図である。
【図5】第1ディスプレイ装置と距離センサの動作説明
図である。
【図6】案内対象交差点での進路を示す矢印図形の計算
方法の説明図である。
【図7】矢印図形の3次元的な中心投影像の計算方法の
説明図である。
【図8】ナビゲーションコントローラの動作を示す第1
の流れ図である。
【図9】ナビゲーションコントローラの動作を示す第2
の流れ図である。
【図10】ナビゲーションコントローラの動作を示す第
3の流れ図である。
【図11】出発地周辺の道路の概要を示す説明図であ
る。
【図12】第2ディスプレイ装置の画面表示例を示す説
明図である。
【図13】フロントガラスに写し出される進路案内画像
の説明図である。
【図14】地図データ中の道路データの構成を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 CD−ROM 3 車両位置検出装置 4 距離センサ 5 第1ディスプレイ装置 6 第2ディスプレイ装置 10 ナビゲーションコントローラ 15 経路探索部 16 誘導経路メモリ 17 案内対象・進路特定部 19 第2距離計算部 20 進路案内画像描画部 22 第2V−RAM

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地図データを記憶した地図情報記憶手段
    と、 車両位置を検出する車両位置検出手段と、 フロントガラスに光を反射させて、運転者に前方風景と
    重ねて進路案内画像が見えるようにする表示手段と、 出発地と目的地を結ぶ最適な誘導経路を地図データを参
    照して探索する探索手段と、 経路探索手段で探索された誘導経路情報を記憶する誘導
    経路記憶手段と、 車両の現在位置と誘導経路情報から誘導経路上で車両進
    行方向前方に存在する所定の案内対象交差点と該案内対
    象交差点での進路を求める案内対象・進路特定手段と、 車両の現在位置、案内対象交差点の位置と進路、運転者
    の視点、表示手段による進路案内画像の像面の位置か
    ら、運転者から見える実際の案内対象交差点の位置と進
    路案内画像の像面上での案内対象交差点の位置が重なる
    ようにして、案内対象交差点での進路案内画像を描画
    し、表示手段に表示させる進路案内画像描画手段と、 を備えたことを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 運転者の視点は計測手段で計測するよう
    にしたこと、 を特徴とする請求項1記載の車載用ナビゲーション装
    置。
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