JPH07259612A - 内燃エンジンの排気ガス濃度センサ異常検出装置 - Google Patents

内燃エンジンの排気ガス濃度センサ異常検出装置

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JPH07259612A
JPH07259612A JP6073913A JP7391394A JPH07259612A JP H07259612 A JPH07259612 A JP H07259612A JP 6073913 A JP6073913 A JP 6073913A JP 7391394 A JP7391394 A JP 7391394A JP H07259612 A JPH07259612 A JP H07259612A
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JP
Japan
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exhaust gas
internal combustion
combustion engine
gas concentration
sensor
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JP6073913A
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English (en)
Inventor
Yasunari Seki
康成 関
Masataka Chikamatsu
正孝 近松
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1438Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
    • F02D41/1493Details
    • F02D41/1495Detection of abnormalities in the air/fuel ratio feedback system

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン始動時の環境条件により排気ガス濃
度センサの異常が誤検知されるのを回避する。 【構成】 モニタ間隔制御タイマのタイマ値tmCCが
「0」になると(S17)チェッカーサーキットをオン
し(S19)、次いで前記異常検知タイマのタイマ値t
mFSICが「0」になったときは始動後経過タイマの
タイマ値tmSO2CHKが「0」になったか否かを判
別する(S21)。そして、その判別結果が否定(N
o)のときはフラグnO2を「3」に設定すると共にフ
ラグFO2NGを「1」に設定し(S22)、エンジン
始動後所定時間内にO2センサは異常状態になったとき
はO2センサを不活性とみなす。一方、ステップS21
の判別結果が肯定(Yes)のときはフラグFFSDを
「1」に設定すると共にフラグFOKを「0」に設定し
て(S23)O2センサの異常を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃エンジンの排気ガス
濃度センサ異常検出装置、より詳しくは内燃エンジンの
排気系に配設された排気ガス濃度センサの異常を検出す
る内燃エンジンの排気ガス濃度センサ異常検出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃エンジンの排気系に配設
された排気ガス濃度センサの異常を診断する手法として
は、前記排気ガス濃度センサに微弱電流を流し、その時
の排気ガス濃度センサの出力値の変動量に基づいて前記
排気ガス濃度センサの断線や短絡等の故障、更には経時
劣化等による異常を検出する排気濃度センサの劣化検出
方法が既に本願出願人等によって提案されている(例え
ば、特開平4−233447号公報)。
【0003】ところで、上記排気ガス濃度センサは、図
16に示すように、ジルコニア固体電解質(ZrO2
からなる検出素子51が素子カバー52の内部に装着さ
れている。すなわち、該検出素子51の内外面には電極
としての白金がコーティングされており、その外面側の
空間部53には排気ガスが導入され、内面側の空間部5
4には基準ガスとしての大気が導入される。そして、該
排気ガス濃度センサは、その起電力が理論空燃比の前後
において急激に変化する特性を有し、理論空燃比におい
てその出力信号はリーン信号からリッチ信号又はリッチ
信号からリーン信号に反転する。すなわち、排気ガス濃
度センサの出力信号は空燃比のリッチ側において高レベ
ルとなり、リーン側において低レベルとなり、その電気
信号を出力する。
【0004】また、前記内面側の空間部54にはヒータ
55が配設されており、該ヒータ55により排気ガス濃
度センサの早期活性化が可能となるように構成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記排
気ガス濃度センサにおいては、エンジンの冷間始動時や
外気温度が低い時或いは高湿度時等排気系や排気ガス濃
度センサが冷間状態にあるときは排気ガス中の水蒸気が
結露するため、図16のX部に示すように、排気ガス濃
度センサ内に結露した凝縮水が検出素子51と保護カバ
ー52との間にブリッジ状に滞留する。したがって、こ
の状態で検出素子51に微弱電流を流した場合、電気抵
抗が低下し見かけ上短絡して電圧変化が生じなくなり、
このため排気ガス濃度センサの異常を検出する。すなわ
ち、エンジン暖機完了後においては、凝縮水が蒸発して
見かけ上の短絡状態が解除され、その結果排気ガス濃度
センサは正常な電圧値を出力するにも拘わらず、上述し
た環境条件により排気ガス濃度センサは異常を検出して
しまうという問題点があった。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであって、エンジン始動時の環境条件により排気ガ
ス濃度センサが誤検知されるのを回避することができる
内燃エンジンの排気ガス濃度センサ異常検出装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、内燃エンジンの排気系に配設されて該内燃
エンジンの排気ガス濃度を検出する排気ガス濃度センサ
と、該排気ガス濃度センサに所定電圧を印加したときの
出力値の変動量に基づいて前記排気ガス濃度の異常を検
出する異常検出手段とを備えた内燃エンジンの排気ガス
濃度センサ異常検出装置において、前記異常検出手段
が、前記変動量が所定値以上のときは前記排気ガス濃度
センサを正常と判定する正常判定手段と、前記内燃エン
ジンが始動してから所定の運転状態に到達するまでの間
に前記変動量が前記所定値以下のときは前記排気ガス濃
度センサの異常判定を保留する異常判定保留手段とを有
していることを特徴としている。
【0008】また、前記異常判定保留手段は、異常判定
が保留されている間は前記排気ガス濃度センサが不活性
状態にあるとみなすことを特徴としている。
【0009】具体的には、本発明は前記内燃エンジンが
始動してからの運転時間を計測する計測手段を有し、前
記所定の運転状態は、前記運転時間に基づいて決定され
ることを特徴としている。
【0010】また、前記所定の運転状態は、前記内燃エ
ンジンの排気系に配設された触媒装置の触媒床温度が所
定温度以上であることを特徴とするのも好ましく、かか
る場合において、本発明は前記内燃エンジンの回転数を
検出する回転数検出手段と、前記内燃エンジンの負荷状
態を検出する負荷状態検出手段と、前記負荷状態検出手
段及び前記回転数検出手段の検出結果に基づいて負荷領
域を算出する負荷領域算出手段と、前記負荷領域に応じ
た温度積算値に基づいて前記触媒床温度を推定する触媒
床温度推定手段とを有するのも好ましい。
【0011】また、前記所定の運転状態は、前記内燃エ
ンジンの排気温度が所定温度以上であることを特徴とし
てもよく、かかる場合において、前記内燃エンジンの回
転数を検出する回転数検出手段と、前記内燃エンジンの
負荷状態を検出する負荷状態検出手段と、前記負荷状態
検出手段及び前記回転数検出手段の検出結果に基づいて
負荷領域を算出する負荷領域算出手段と、前記負荷領域
に応じた温度積算値に基づいて前記排気温度を推定する
排気温度推定手段とを有するのも好ましい。
【0012】また、本発明は前記内燃エンジンの冷却水
温を検出する水温検出手段を有し、前記所定の運転状態
は、前記冷却水温が所定温度以上であることを特徴とす
るのも好ましい。
【0013】
【作用】上記構成によれば、排気ガス濃度センサに所定
電圧が印加されたときの出力値の変動量が所定値以上の
ときは常に継続して排気ガス濃度センサの正常を判定す
る一方、内燃エンジンが始動してから所定の運転状態に
到達するまでの間に排気ガス濃度センサの異常が検出さ
れても、排気ガス濃度センサが異常と判定されるのが保
留される。
【0014】また、前記所定の運転状態は、エンジン始
動後からの運転時間、触媒床温度、排気温度、エンジン
冷却水温により決定される。
【0015】また、前記触媒床温度又は排気温度は、エ
ンジンの負荷領域に応じた積算値に基づいて推定され
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳説す
る。
【0017】図1は本発明に係る内燃エンジンの排気ガ
ス濃度センサ異常検出装置の一実施例を示す全体構成図
である。
【0018】図中、1は例えば4気筒を有する内燃エン
ジン(以下、単に「エンジン」という)であって、該エ
ンジン1の吸気管2の途中にはスロットルボディ3が設
けられ、その内部にはスロットル弁3′が配されてい
る。また、スロットル弁3′にはスロットル弁開度(θ
TH)センサ4が連結されており、当該スロットル弁
3′の開度に応じた電気信号を出力して電子コントロー
ルユニット(以下「ECU」という)5に供給する。
【0019】燃料噴射弁6は、吸気管2の途中であって
エンジン1とスロットル弁3′との間の図示しない吸気
弁の少し上流側に各気筒毎に設けられている。各燃料噴
射弁6は図示しない燃料ポンプに接続されると共にEC
U5に電気的に接続され、該ECU5からの信号により
燃料噴射の開弁時期が制御される。
【0020】吸気管2のスロットル弁3′の下流側には
分岐管7が設けられ、該分岐管7の先端には絶対圧(P
BA)センサ8が配設されている。また、PBAセンサ
8はECU5に電気的に接続され、PBAセンサ8によ
り検出された吸気管2内の絶対圧PBAは電気信号に変
換されてECU5に供給される。
【0021】また、分岐管7の下流側の吸気管2には吸
気温(TA)センサ9が装着され、該TAセンサ9によ
り検出された吸気温TAは電気信号に変換され、ECU
5に供給される。
【0022】エンジン1のシリンダブロックの冷却水が
充満した気筒周壁にはサーミスタ等からなるエンジン水
温(TW)センサ10が挿着され、該TWセンサ10に
より検出されたエンジン冷却水温TWは電気信号に変換
されてECU5に供給される。
【0023】エンジン1の図示しないカム軸周囲または
クランク軸周囲にはエンジン回転数(NE)センサ11
が取り付けられている。
【0024】NEセンサ11はエンジン1のクランク軸
の180度回転毎に所定のクランク角度位置で信号パル
ス(以下、「TDC信号パルス」という)を出力し、該
TDC信号パルスはECU5に供給される。
【0025】エンジン1の各気筒の点火プラグ12は、
ECU5に電気的に接続され、ECU5により点火時期
が制御される。
【0026】また、エンジン1の排気管13の途中には
触媒装置(三元触媒)14が介装されており、該触媒装
置14により排気ガス中のHC、CO、NOx 等の有害
成分の浄化が行われる。
【0027】また、排気管13の途中であって触媒装置
14の上流側及び下流側には夫々排気ガス濃度センサと
しての酸素濃度センサ16、17(以下、夫々「上流側
2センサ16」、「下流側O2センサ17」という)が
設けられている。これらのO2センサ16、17は、そ
の検出素子がジルコニア固体電解質(ZrO2)からな
り、その起電力が理論空燃比の前後において急激に変化
する特性を有し、理論空燃比においてその出力信号はリ
ーン信号からリッチ信号又はリッチ信号からリーン信号
に反転する。すなわち、O2センサ16、17の出力信
号は空燃比のリッチ側において高レベルとなり、リーン
側において低レベルとなり、その出力信号をECU5に
供給する。また、O2センサ16、17にはヒータ16
a、17aが内有されている。これらヒータ16a、1
7aはO2センサ16、17を早期活性化するためのも
のであって、ECU5に接続されてそのオン・オフ信号
がECU5により制御される。
【0028】ECU5は、上述の各種センサからの入力
信号波形を整形して電圧レベルを所定レベルに修正し、
アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を
有する入力回路5aと、中央演算処理回路(以下「CP
U」という)5bと、該CPU5bで実行する演算プロ
グラムや演算結果等を記憶する記憶手段5cと、前記燃
料噴射弁6や点火プラグ12更にはO2センサ16、1
7のヒータ16a、17aに駆動信号を供給する出力回
路5dとを備えている。
【0029】CPU5bは上述の各種エンジンパラメー
タ信号に基づいて、排気ガス中の酸素濃度に応じたフィ
ードバック制御運転領域やオープンループ制御運転領域
等の種々のエンジン運転状態を判別するとともに、エン
ジン運転状態に応じ、数式(1)に基づき、前記TDC
信号パルスに同期する燃料噴射弁6の燃料噴射時間To
utを演算する。
【0030】 Tout=Ti×KO2×KLS×K1+K2 …(1) ここに、Tiは基本燃料噴射時間、具体的にはエンジン
回転数NEと吸気管内絶対圧PBAとに応じて決定され
る基本燃料噴射時間であり、このTi値を決定するため
のTiマップが記憶手段5cに記憶されている。
【0031】KO2は、O2センサ16、17に基づい
て算出される空燃比補正係数であって、空燃比フィード
バック制御中は上流側O2センサ16によって検出され
る空燃比(酸素濃度)が目標空燃比に一致するように設
定され、オープンループ制御中はエンジンの運転状態に
応じた所定値に設定される。
【0032】KLSはリーン化補正係数であって、混合
気の空燃比がリーン化状態又はフューエルカット状態に
あるとき、すなわち所定の減速運転状態にあるときはこ
れらの運転状態に応じた所定値(<1)に設定され、そ
れ以外のときは「1.0」に設定される。
【0033】K1及びK2は夫々各種エンジンパラメー
タ信号に応じて演算される他の補正係数及び補正変数で
あり、エンジン運転状態に応じた燃費特性、エンジン加
速特性等の諸特性の最適化が図られるような値に設定さ
れる。
【0034】図2は、O2センサの異常検出のためのチ
ェッカーサーキットを含むECU5内部におけるO2
ンサの入力回路部分の回路構成図である。
【0035】同図に示す如く、素子内部インピーダンス
rと電池18とで表されるO2センサ17(16)の一
端は排気管壁に接地され、他端が信号ラインlを通して
ECU5に接続されている。ECU5内部には、2つの
コンデンサC1,C2及び抵抗R1から成るローパスフ
ィルタとオペレーショナルアンプ19が設けられ、O2
センサ17の出力電圧SVO2(上流側O2センサ16
の場合はPVO2)は該ローパスフィルタを介してオペ
レーショナルアンプ19の非反転入力端子に印加され、
該オペレーショナルアンプ19で増幅されてECU5内
部のマルチプレクサ、A/Dコンバータ(図示せず)に
供給される。
【0036】上記コンデンサC1と抵抗R1との接続点
と、所定電源電圧Vccが供給される端子との間には、
チェッカーサーキットとしての切換制御可能なスイッチ
20と抵抗R2との直列回路が接続されており、該スイ
ッチ20が出力回路5dからの制御信号によりオン、オ
フ制御される。尚、スイッチ20は、適宜のスイッチ素
子であってよい。
【0037】上記スイッチ20によるチェッカーサーキ
ットでは、O2センサ17の出力電圧SVO2が所定時
間変化しない場合、例えばフューエルカット時やスロッ
トル弁3′の全開時等の出力電圧安定状態において、ス
イッチ20をオンすることによりO2センサ17に流れ
込む電流を増大させ、O2センサ17の出力電圧をチェ
ックすることによってO2センサ17の劣化検出を行
う。
【0038】しかして、本排気ガス濃度センサ異常検出
装置においては、前記出力電圧の変動量が所定値以上の
ときはO2センサ16、17を正常と判定する正常判定
手段と、エンジン1が始動してから所定の運転状態に到
達するまでの間に排気ガス濃度の異常が検出されたとき
は、O2センサ16、17の異常判定を保留する異常判
定保留手段を有している。
【0039】以下、下流側O2センサ17についての異
常検出処理について詳述するが、上流側O2センサ16
についても同様である。
【0040】図3及び図4は異常検出処理ルーチンの第
1の実施例を示すフローチャートであって、本プログラ
ムはバックグラウンド処理される。
【0041】図3のステップS1ではエンジン1が始動
モードにあるか否かを判別する。ここで、エンジン1が
始動モードにあるか否かは、例えば、図示しないエンジ
ン1のスタータスイッチがオンで且つエンジン回転数が
所定の始動回転数(クランキング回転数)以下か否かに
より判断する。そして、その判別結果が肯定(Ye
s)、すなわちエンジン1が始動モードにあるときは始
動後タイマのタイマ値tmSO2CHKを所定時間に設
定し(ステップS2)、次いで異常検知用タイマのタイ
マ値tmFSICを所定時間に設定する(ステップS
3)。ここで、前記タイマ値tmSO2CHKは、エン
ジン冷間時等結露による凝縮水がO2センサ17内部に
生じてもエンジンの運転により前記凝縮水が蒸発してO
2センサ17内部がドライな状態になるのに十分な所定
時間、例えば、15minに設定される。また、前記タイ
マ値tmFSICは後述するスイッチ20(チェッカー
サーキット)がオンしてから異常を検出するのに十分な
時間、例えば、2.5secに設定される。
【0042】次に、ステップS4に進み、スイッチ(チ
ェッカーサーキット)20をオフ状態に設定し、さらに
後述する変動基準値が初期化したか否かを示すフラグF
VOZINIを「0」に設定し(ステップS5)、さら
にモニタ間隔制御タイマのタイマ値tmCCを所定時間
T3(例えば、2.5sec) に設定して(ステップS
6)本プログラムを終了する(図4参照)。
【0043】一方、ステップS1の判別結果が否定(N
o)、すなわちエンジン1が基本モードになったときは
ステップS7に進み、フラグFGOが「1」か否かを判
別する。フラグFGOはO2センサ17のモニタ実行が
許可されているときに「1」に設定されるフラグであっ
て、ステップS7の判別結果が否定(No)のときはモ
ニタの実行が許可されていない場合であり、上記したス
テップS3〜ステップS6を実行して本プログラムを終
了する。また、ステップS7の判別結果が肯定(Ye
s)のときはフラグnO2が「1」か否かを判別する
(ステップS8)。ここで、フラグnO2は、O2セン
サ17が不活性のときに「0」に設定され、O2センサ
17の活性化が完了したときに「1」に設定される。ま
た、O2センサ17が一度活性化された後不活性状態と
なったときは、フラグnO2は「2」に設定され、さら
に始動後所定時間内においてO2センサが不活性のとき
はフラグnO2は「3」に設定される。
【0044】ステップS8の判別結果が肯定(Yes)
のとき、すなわち、O2センサ17が活性化状態にある
ときはステップS10に進む一方、ステップS8の判別
結果が否定(No)のときはステップS9に進んでO2
センサ17のヒータ17aの通電時間を示すタイマ値t
mSHTRONが「0」か否かを判別する。該通電タイ
マはO2センサ17のヒータ17aの通電開始と同時に
所定値(例えば、60sec) に設定されるタイマであっ
て、ステップS9では斯かるタイマ値tmSHTRON
が「0」となったか否かを判別する。そして、その判別
結果が否定(No)、すなわち前記タイマ値tmSHT
RONがタイムアップしていないときは上記したステッ
プS3〜ステップS6を実行して本プログラムを終了す
る。
【0045】一方、ステップS9の判別結果が肯定(Y
es)のときはステップS10に進み触媒装置14の異
常検出をモニタ中か否か判別する。そして、その判別結
果が肯定(Yes)、すなわち触媒装置14の異常検出
をモニタ中のときは上記したステップS3〜ステップS
6を実行してO2センサ17の異常検出を行うことなく
本プログラムを終了する。
【0046】また、ステップS10の判別結果が否定
(No)のときはステップS11に進んでO2センサ1
7の出力電圧SVO2が所定下限値VO2L(例えば、
0.08V)と所定上限値VO2H(例えば、1V)と
の間にあるか否かを判別する。そして、その判別結果が
肯定(Yes)のときは、O2センサ17の出力電圧S
VO2は正常であると判断してフラグFOKを「1」に
設定すると共にフラグFSO2NGを「0」に設定して
エンジン始動後所定時間内ではO2センサ17の異常は
検出されなかったことを表示する(ステップS12)。
すなわち、フラグFOKはO2センサ17の劣化等異常
が生じていないときに「1」に設定されるフラグであっ
て、ステップS11によりO2センサの出力電圧SVO
2がVO2L<SVO2<VO2Hの所定範囲内にある
ためフラグFOKは「1」に設定される。また、フラグ
FSO2NGはエンジン始動後所定時間内にO2センサ
17の異常が検出されたときに「1」に設定されるフラ
グであって、上述したように今回O2センサ17の異常
は検出されていないためフラグFSO2NGは「0」に
設定される。そして、このようにステップS12で所定
のフラグ設定をした後、上記したステップS3〜ステッ
プS6を実行して本プログラムを終了する。
【0047】また、ステップS11の判別結果が否定
(No)のとき、すなわちO2センサ17の出力電圧値
が所定範囲外にあるときは、ステップS13以降の処理
ステップを実行してO2センサ17の異常判定を行う。
【0048】すなわち、ステップS13ではフラグFS
VO2INIが「1」か否かを判別する。ここで、フラ
グFSVO2INIは、O2センサ17の出力電圧SV
O2の変動基準値SVO2LVLが初期化されていると
きに「1」に設定されるフラグである。したがって最初
は「0」に設定されているためステップS13の判別結
果が否定(No)となり、ステップS14に進んで今回
検出されたO2センサ17の出力電圧SVO2を変動基
準値SVO2LVLに設定して初期化し、次いで変動基
準値SVO2LVLの初期化が完了したことを示すべく
フラグFSVO2INIを「1」に設定し、ステップS
15に進む。一方、その後のループで既に変動基準値の
初期化がなされていると判別されたときは、ステップS
13の判別結果は肯定(Yes)となってステップS1
5に進む。
【0049】しかして、ステップS15ではO2センサ
17の出力電圧SVO2の変動量、すなわち出力電圧S
VO2と前記変動基準値SVO2LVLとの偏差の絶対
値(絶対値偏差)ΔSVO2を算出し、続くステップS
16では該絶対値偏差ΔSVO2が限界変動値SVO2
LMT(例えば、0.04V)以下か否かを判別する。
そしてその判別結果が否定(No)のとき、すなわち絶
対値偏差ΔSVO2が限界変動値SVO2LMTより大
きいときはO2センサ17は正常であると判断し、上述
したステップS12を経てステップS3〜ステップS6
を実行し本プログラムを終了する。
【0050】一方、ステップS16の判別結果が肯定
(Yes)のときは絶対値偏差ΔSVO2(変動量)が
小さい場合であり、したがって、すなわち、O2センサ
17には異常が発生している虞があり、図4のステップ
S17に進む。
【0051】すなわち、ステップS17ではステップS
6で設定されたモニタ間隔制御タイマのタイマ値tmC
Cが「0」になったか否かを判別する。そして、該タイ
マ値tmCCが「0」になっていないときはステップS
18に進んで異常検知タイマのタイマ値tmFSICを
所定時間T2(例えば、2.5sec) に設定し本プログ
ラムを終了する一方、その判別結果が肯定(Yes)の
とき、すなわち一定時間が経過したときはスイッチ20
(チェッカーサーキット)をオンし(ステップS1
9)、次いで前記異常検知タイマのタイマ値tmFSI
Cが「0」になったか否かを判別する(ステップS2
0)。そしてその判別結果が否定(No)のときはその
まま本プログラムを終了する一方、その判別結果が肯定
(Yes)のときは前記ステップS2で設定された始動
後経過タイマのタイマ値tmSO2CHKが「0」にな
ったか否かを判別する。そして、その判別結果が否定
(No)のときはフラグnO2を「3」に設定すると共
にフラグFSO2NGを「1」に設定し(ステップS2
2)、ステップS24に進む。すなわち、この場合は始
動後所定時間(始動後経過タイマにより設定されたタイ
マ値tmSO2CHKに相当する時間)が経過する迄は
2センサ17は不活性とみなして異常判定を保留すべ
くフラグnO2を「3」に設定すると共にフラグFSO
2NGを「1」に設定する。
【0052】一方、ステップS21の判別結果が肯定
(Yes)のときはフラグFFSDを「1」に設定する
と共にフラグFOKを「0」に設定して(ステップS2
3)ステップS24に進む。すなわち、フラグFFSD
はO2センサ17の異常が検出されたときに「1」に設
定されるフラグであり、ステップS21の判別結果が肯
定(Yes)のときは始動後所定時間が経過してもO2
センサ17には異常があると判断された場合であり、フ
ラグFFSDを「1」に設定すると共にフラグFOKを
「0」に設定してO2センサ17の異常を判定する。
【0053】次いで、ステップS24ではスイッチ(チ
ェッカーサーキット)20をオフし、ステップS25で
はフラグFSVO2INIを「0」に設定して変動基準
値SVO2LVLをリセットし、次いでステップS26
でモニタ間隔制御タイマのタイマ値tmCCを再度所定
時間T3に設定して本プログラムを終了する。
【0054】これにより、O2センサ17の出力変動量
が小さくO2センサの異常が検出された場合であっても
始動後所定時間が経過するまではO2センサ17の異常
判定が保留されるので、エンジン始動後、例えばO2
ンサ内部に結露した凝縮水が蒸発するまでの間、異常判
定を保留することが可能となり、O2センサ17の異常
判定誤検知を防止することができる。また、異常判定を
保留している間にも異常診断が継続されるので、異常診
断精度の大幅な向上を図ることができる。さらに、O2
センサ17の異常判定を保留しているときにO2センサ
17を不活性とみなしているので、当該O2センサ17
を利用する他の空燃比制御や異常診断の使用を中止する
ことにより、運転性の悪化や他の異常診断の誤検知等を
未然に防止することができる。
【0055】図5及び図6は異常検出ルーチンの第2の
実施例であって、異常検出の保留期間を始動後経過タイ
マのタイマ値tmSO2CHKにより決定する代わり
に、触媒装置14の触媒床温度TCATを、エンジンの
運転パラメータに応じた積算カウンタに基づいて触媒床
温度を推定し、かかる触媒温度積算カウンタCTCAT
(推定触媒温度)の値により異常検出の保留期間を決定
している。
【0056】すなわち、図6のステップS31で触媒温
度積算カウンタCTCATが所定カウンタ値CTTH以
上か否かを判別し、その判別結果が否定(No)のとき
は第1の実施例と同様、ステップS22で異常判定を保
留し、その後触媒温度積算カウンタCTCATが増加し
て所定カウンタ値CTTHを超えたときにO2センサ1
7の異常を判定している。
【0057】以下、積算温度カウンタCTCATによる
触媒床温度の推定手順について詳述する。
【0058】図7は触媒温度推定ルーチンのフローチャ
ートであって、本プログラムはECU5に内蔵されたタ
イマにより、例えば100msec毎に発生する疑似信号
パルスに同期して実行される。
【0059】ステップS41では触媒床温度の推定を実
行すべきか否かの実行条件判定処理ルーチンを実行し、
次いでステップS42では実行条件が成立したか否かを
判別する。そしてその判別結果が否定(No)のときは
ステップS45に進む一方、ステップS42の判別結果
が肯定(Yes)のときは負荷領域判定処理ルーチンを
実行し、エンジンの運転状態の負荷領域を決定する。次
いで、ステップS44では加減算処理ルーチンを実行し
て積算温度カウンタの加減算処理を行い、ステップS4
5に進む。すなわち、ステップS45では推定温度領域
判定ルーチンを実行して積算温度カウンタに応じた触媒
装置14の推定温度領域を算出する。
【0060】図8は前記ステップS41で実行される実
行条件判定処理ルーチンのフローチャートである。
【0061】すなわち、ステップS51では所定のフェ
ールセーフアクションを実行しているか否かを判別す
る。そして、その判別結果が肯定(Yes)のときは積
算温度カウンタのカウンタ値CTCATを「0」にリセ
ットして(ステップS52)図7のプログラムに戻る一
方、その判別結果が否定(No)のときはステップS5
3に進んで上流側O2センサ16が活性化しているか否
かを判別する。そして、その判別結果が肯定(Yes)
のときはエンジン冷却水温TWが所定温度(例えば、3
0℃)より高いか否かを判別する(ステップS53)。
そして、その判別結果が肯定(Yes)のときはフィー
ドバック制御条件が成立して触媒床温度を推定するため
の実行条件が成立したと判定し(ステップS55)図7
のプログラムに戻る。一方、ステップS53及びステッ
プS54のうちの少なくとも一方の判別結果が否定(N
o)となったときは積算温度カウンタのカウンタ値CT
CATを「0」に設定して(ステップS52)図7のプ
ログラムを終了する。
【0062】図9は前記ステップS43(図7)で実行
される負荷領域判定処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【0063】ステップS61ではリーン化補正係数KL
Sが1.0より小さいか否かを判別する。そして、その
判別結果が肯定(Yes)のときはステップS62に進
みエンジンはリーン領域に応じた負荷領域にあると判定
して図7のプログラムに戻る。
【0064】また、ステップS61の判別結果が否定
(No)のときはステップS63に進み、エンジンがフ
ューエルカット(燃料供給遮断)されているか否かを判
別する。ここで、エンジンがフューエルカット状態にあ
るか否かは、エンジン回転数NEやスロットル弁3′の
弁開度θTHに基づいて判断され、具体的にはフューエ
ルカット判別ルーチン(図示せず)の実行により判断さ
れる。そして、ステップS63の判別結果が肯定(Ye
s)のときはステップS64に進み、エンジンがフュー
エルカット状態に応じた負荷領域にあると判定して図7
のプログラムに戻る。
【0065】また、ステップS63の判別結果が否定
(No)のときはステップS65に進み、エンジンがア
イドル運転状態にあるか否かを判別する。ここで、アイ
ドル運転状態にあるか否かは、エンジン回転数NEが低
回転数(例えば、900rpm以下)であってスロット
ル弁3′の弁開度θTHがアイドル時の所定弁開度θi
dl以下にあるか、或いはエンジン回転数NEが前記低
回転数であって吸気管内絶対圧PBAが所定値よりも低
負荷側にあるか否かにより判断される。そして、ステッ
プS65の判別結果が肯定(Yes)のときはステップ
S66に進み、エンジンがアイドル運転状態に応じた負
荷領域にあると判定して図7のプログラムに戻る。
【0066】一方、ステップS65の判別結果が否定
(No)のときはステップS67に進み負荷領域マップ
を検索してエンジンの運転状態に応じた負荷領域を算出
する。負荷領域マップは、具体的には図10に示すよう
に、エンジン回転数NEと吸気管内絶対圧PBA及び触
媒床温度TCATに応じて負荷領域A〜Dが与えられて
いる。すなわち、図10において、エンジン回転数NE
40〜NE44及び吸気管内絶対圧PBATCAT0〜
PBATCAT4に対してTCAT4特性(例えば、触
媒床温度TCATが400℃に相当する特性)が与えら
れ、エンジン回転数NE50〜NE54及び吸気管内絶
対圧PBATCAT0〜PBATCAT4に対してTC
AT5特性(例えば、触媒床温度TCATが500℃に
相当する特性)が与えられ、エンジン回転数NE60〜
NE64及び吸気管内絶対圧PBATCAT0〜PBA
TCAT4に対してTCAT6特性(例えば、触媒床温
度TCATが600℃に相当する特性)が与えられてい
る。そして、エンジン回転数NE及び吸気管内絶対圧P
BAに応じて負荷領域A〜Dが決定される。
【0067】すなわち、ステップS67で負荷領域マッ
プの検索がなされた後、ステップS68ではエンジン回
転数NE及び吸気管内絶対圧PBAが負荷領域Aにある
か否かを判別し、その判別結果が肯定(Yes)のとき
はエンジンは負荷領域Aにあると判定して(ステップS
69)図7のプログラムに戻る。
【0068】一方、ステップS68の判別結果が否定
(No)のときはステップS70に進んでエンジン回転
数NE及び吸気管内絶対圧PBAが負荷領域Bにあるか
否かを判別し、その判別結果が肯定(Yes)のときは
エンジンは負荷領域Bにあると判定して(ステップS7
1)図7のプログラムに戻る。
【0069】また、ステップS70の判別結果が否定
(No)のときはステップS72に進んでエンジン回転
数NE及び吸気管内絶対圧PBAが負荷領域Cにあるか
否かを判別し、その判別結果が肯定(Yes)のときは
エンジンは負荷領域Cにあると判定して(ステップS7
3)図7のプログラムに戻る。
【0070】一方、ステップS72の判別結果が否定
(No)のときはエンジンは負荷領域Dにあると判定し
て(ステップS74)図7のプログラムに戻る。
【0071】図11は前記ステップS44(図7)で実
行される加減算処理ルーチンのフローチャートである。
【0072】ステップS81では加減算値選定マップを
検索して加減算値DTを算出する。加減算値マップは、
具体的には図12に示すように、今回の負荷領域A〜D
と前回の推定温度領域I(例えば、400℃以下)、II
(例えば、400〜500℃)及びIII(例えば、50
0℃以上)に対して加算値、減算値及びホールド条件が
マトリックス状に与えられており、加減算値DTは該加
減算値マップを検索することにより読み出される。
【0073】そして、続くステップS82では上述した
加減算値マップにより読み出された選定値を加減算値D
Tに設定し、次いでステップS83では加減算値DTが
ホールド条件か否かを判別する。そしてその判別結果が
肯定(Yes)のときは図7のプログラムに戻る一方、
その判別結果が否定(No)のときは積算温度カウンタ
のカウンタ値CTCATにDT値を加えて新たなカウン
タ値CTCATを算出し(ステップS84)図7のプロ
グラムに戻る。
【0074】図13はステップS45(図7)で実行さ
れる推定温度領域判定処理ルーチンのフローチャートで
ある。
【0075】ステップS91では積算温度カウンタのカ
ウンタ値CTCATが第1の積算カウンタ値CT0(例
えば、積算推定温度400℃)より小さいか否かを判別
する。そして、その判別結果が肯定(Yes)のとき、
すなわち、例えば、上述した実行条件が成立せずカウン
タ値CTCATが「0」に設定されているときは推定温
度領域I(例えば、400℃以下)にあるとして(ステ
ップS92)本プログラムを終了する。
【0076】一方、ステップS91の判別結果が否定
(No)のときはステップS93に進み、積算温度カウ
ンタのカウンタ値CTCATが第2の積算カウンタ値C
T1(例えば、積算推定温度500℃)より小さいか否
かを判別する。そして、その判別結果が肯定(Yes)
のとき、すなわち、例えば、その後のループで上述した
選定値DTによる加減算処理がなされた結果(図11参
照)、前記カウンタ値CTCATは第1の積算カウンタ
値CT0よりも大きいが第2の積算カウンタ値CT1よ
りも小さいときは、推定温度領域II(例えば、400〜
500℃)にあるとして(ステップS92)本プログラ
ムを終了する。また、ステップS93の判別結果が否定
(No)のとき、すなわち、積算カウンタのカウンタ値
CTCATが第2の積算カウンタ値CT1を超えたとき
は、推定温度領域III(例えば、500℃以上)にある
として(ステップS94)本プログラムを終了する。
【0077】そして、このようにして決定された推定温
度領域I〜IIIが次回ループにおける積算カウンタCT
CATのカウンタ値算出に反映される(図11参照)。
すなわち、触媒床温度TCATは上述した積算カウンタ
CTCATの積算値により推定される。
【0078】図14は異常検出ルーチンの第3の実施例
を示す要部フローチャートであって、エンジンの排気温
度TEXを上記第2の実施例と同様、エンジンの運転パ
ラメータに応じた積算カウンタに基づいて推定し、かか
る推定温度積算カウンタ(推定排気温度)CTTEXに
より異常検出の保留期間を決定している。
【0079】すなわち、ステップS101においてエン
ジンの推定温度積算カウンタ(推定排気温度)CTTE
Xと所定値CTTEHとを比較し、エンジンの推定温度
積算カウンタCTTEXが所定値CTTEHより小さい
ときはエンジン始動後短時間であると判断して異常判定
を保留し(ステップS22)、推定温度積算カウンタC
TTEXが所定値CTTEH以上のときはエンジン始動
後から十分に時間が経ってO2センサ17が暖機してい
るにもかかわらずO2センサ17の出力電圧の変動量が
小さい場合であり、O2センサ17の異常を判定する。
尚、推定排気温度の推定手順は第2の実施例と同様であ
るので省略する。
【0080】図15は異常検出ルーチンの第4の実施例
を示す要部フローチャートであって、エンジン冷却水温
TWによってもO2センサ17の暖機状態を推定するこ
とができるため、ステップS111においてエンジン冷
却水温TWと所定水温TWH(例えば、60℃)とを比
較し、エンジン冷却水温TWが所定水温TWHより低い
ときは異常判定を保留し(ステップS22)、エンジン
冷却水温TWが所定水温TWH以上になってもO2セン
サ17の出力電圧の変動が小さいときに異常と判定して
いる。
【0081】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る内燃エ
ンジンの排気ガス濃度センサ異常検出装置は、排気ガス
濃度センサの変動量が所定値以上のときは前記排気ガス
濃度センサが正常と判定する一方、前記変動量が前記所
定値以下のときは前記排気ガス濃度センサの異常判定を
保留する異常判定保留手段を有しているので、たとえ、
排気ガス濃度センサ内部に凝縮水が滞留しても該凝縮水
が蒸発するまでの期間、排気ガス濃度センサの異常判定
を保留することが可能となり、排気ガス濃度センサの異
常判定が誤検知するのを防止することができる。また、
異常判定を保留している場合であっても排気ガス濃度の
正常判断は継続して行われるので、異常診断精度を大幅
に向上させることができる。
【0082】また、前記異常判定保留手段は、異常判定
が保留されている間は前記排気ガス濃度センサが不活性
状態にあるとみなすことにより、排気ガス濃度センサを
利用する他の空燃比制御や異常診断に使用するのを停止
することができ、運転性の悪化や他の異常診断の誤検知
等を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内燃エンジンの排気ガス濃度セン
サ異常検出装置の一実施例を示す全体構成図である。
【図2】ECU内部のチェッカーサーキットを含むO2
センサ入力回路部分の回路構成図である。
【図3】異常検出ルーチンの第1の実施例のフローチャ
ート(1/2)である。
【図4】異常検出ルーチンの第1の実施例のフローチャ
ート(2/2)である。
【図5】異常検出ルーチンの第2の実施例のフローチャ
ート(1/2)である。
【図6】異常検出ルーチンの第2の実施例のフローチャ
ート(2/2)である。
【図7】触媒温度推定ルーチンのフローチャートであ
る。
【図8】図6で実施される実行条件判定処理ルーチンの
フローチャートである。
【図9】図6で実施される負荷領域判定処理ルーチンの
フローチャートである。
【図10】エンジン回転数、吸気管内絶対圧及び推定触
媒温度に応じて設定された負荷領域マップである。
【図11】図6で実施される加減算処理ルーチンのフロ
ーチャートである。
【図12】今回の負荷領域と前回の推定温度領域に応じ
て設定された加減算値選定マップである。
【図13】図6で実施される推定温度領域処理ルーチン
のフローチャートである。
【図14】異常検出ルーチンの第3の実施例の要部フロ
ーチャートである。
【図15】異常検出ルーチンの第4の実施例の要部フロ
ーチャートである。
【図16】本発明の解決課題を説明するためのO2セン
サの要部破断断面図である。
【符号の説明】
1 内燃エンジン 5 ECU(異常検出手段、異常判定保留手段、計測手
段、触媒床温度推定手段、排気温度推定手段) 8 PBAセンサ(負荷状態検出手段) 11 NEセンサ(回転数検出手段) 10 TWセンサ(水温検出手段) 14 触媒装置 16 上流側O2センサ(排気ガス濃度センサ) 17 下流側O2センサ(排気ガス濃度センサ)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃エンジンの排気系に配設されて該内
    燃エンジンの排気ガス濃度を検出する排気ガス濃度セン
    サと、該排気ガス濃度センサに所定電圧を印加したとき
    の出力値の変動量に基づいて前記排気ガス濃度の異常を
    検出する異常検出手段とを備えた内燃エンジンの排気ガ
    ス濃度センサ異常検出装置において、 前記異常検出手段が、前記変動量が所定値以上のときは
    前記排気ガス濃度センサを正常と判定する正常判定手段
    と、前記内燃エンジンが始動してから所定の運転状態に
    到達するまでの間に前記変動量が前記所定値以下のとき
    は前記排気ガス濃度センサの異常判定を保留する異常判
    定保留手段とを有していることを特徴とする内燃エンジ
    ンの排気ガス濃度センサ異常検出装置。
  2. 【請求項2】 前記異常判定保留手段は、異常判定が保
    留されている間は前記排気ガス濃度センサが不活性状態
    にあるとみなすことを特徴とする請求項1記載の内燃エ
    ンジンの排気ガス濃度センサ異常検出装置。
  3. 【請求項3】 前記内燃エンジンが始動してからの運転
    時間を計測する計測手段を有し、前記所定の運転状態
    は、前記運転時間に基づいて決定されることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の内燃エンジンの排気ガス
    濃度センサ異常検出装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の運転状態は、前記内燃エンジ
    ンの排気系に配設された触媒装置の触媒床温度が所定温
    度以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の内燃エンジンの排気ガス濃度センサ異常検出装置。
  5. 【請求項5】 前記内燃エンジンの回転数を検出する回
    転数検出手段と、前記内燃エンジンの負荷状態を検出す
    る負荷状態検出手段と、前記負荷状態検出手段及び前記
    回転数検出手段の検出結果に基づいて負荷領域を算出す
    る負荷領域算出手段と、前記負荷領域に応じた温度積算
    値に基づいて前記触媒床温度を推定する触媒床温度推定
    手段とを有していることを特徴とする請求項4記載の内
    燃エンジンの排気ガス濃度センサ異常検出装置。
  6. 【請求項6】 前記所定の運転状態は、前記内燃エンジ
    ンの排気温度が所定温度以上であることを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の内燃エンジンの排気ガス濃度
    センサ異常検出装置。
  7. 【請求項7】 前記内燃エンジンの回転数を検出する回
    転数検出手段と、前記内燃エンジンの負荷状態を検出す
    る負荷状態検出手段と、前記負荷状態検出手段及び前記
    回転数検出手段の検出結果に基づいて負荷領域を算出す
    る負荷領域算出手段と、前記負荷領域に応じた温度積算
    値に基づいて前記排気温度を推定する排気温度推定手段
    とを有していることを特徴とする請求項6記載の内燃エ
    ンジンの排気ガス濃度センサ異常検出装置。
  8. 【請求項8】 前記内燃エンジンの冷却水温を検出する
    水温検出手段を有し、前記所定の運転状態は、前記冷却
    水温が所定温度以上であることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の内燃エンジンの排気ガス濃度センサ異
    常検出装置。
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