JPH0725849Y2 - 回転ヘッドドラムの主軸の支持装置 - Google Patents

回転ヘッドドラムの主軸の支持装置

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JPH0725849Y2
JPH0725849Y2 JP1989099576U JP9957689U JPH0725849Y2 JP H0725849 Y2 JPH0725849 Y2 JP H0725849Y2 JP 1989099576 U JP1989099576 U JP 1989099576U JP 9957689 U JP9957689 U JP 9957689U JP H0725849 Y2 JPH0725849 Y2 JP H0725849Y2
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bearings
bearing
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昌紀 岡崎
積治 中道
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Sony Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 本考案は回転ヘッドドラムの主軸の支持装置に係り、と
くに回転ヘッドドラムの主軸をベアリングによって支持
するようにした装置に関する。
【考案の概要】
VTR等の回転ヘッドドラムの主軸のベアリングの外輪の
軸受ハウジング部への組込みにおいて、ベアリングの外
輪の外径とハウジングの保持部の穴径とが圧入公差とな
り、かつ圧入されるベアリングの変形を防ぐために、ハ
ウジングの保持部に突条を形成し、この突条にベアリン
グの外輪を圧入することによって圧入力を減少するよう
にしたものである。
【従来の技術】
従来のVTR等の回転ヘッドドラム装置における主軸のベ
アリング1、2のハウジング3への組込みは、第4図に
示すようにして行なわれていた。すなわちベアリング
1、2をそれぞれハウジング3の保持部4、5に組込む
ようにしていた。この場合においてベアリング1、2の
外径dとハウジング3の保持部4、5の穴径Dが、d=
Dとなるように設定されていた。従って公差により、d
>Dとなって圧入が行なわれる場合と、d=Dとなる場
合と、d<Dであってスルーとなる3つのケースが生じ
ていた。そして最後の場合、すなわちd<Dの場合には
ベアリング1の外輪のハウジング3に対する保持力が全
くなくなるために、接着剤をベアリング1、2の外周部
とハウジング3の保持部4、5との間に流込んで固定す
るようにしていた。
【考案が解決しようとする問題点】
ベアリング1、2の外輪とハウジング3の保持部4の内
周面との間に隙間があってd<Dの関係の場合にはヘッ
ドドラム装置の雰囲気の温度が常温から低温に低下し、
再び常温に戻った場合に軸垂変化、すなわち軸受の相対
位置の変化を起すことが知られている。 この軸垂変化のメカニズムを第5図〜第7図によって説
明する。常温において上下一対のベアリング1、2の
内、上側のベアリング1の外輪とハウジング3の保持部
4の内周面の間に隙間が生じている場合には、ハウジン
グ3の中心軸に対して2個のベアリング1、2の軸線は
角度αの傾きをもつことになる。そしてアルミニウムか
ら成るハウジング3の線膨張係数はスチール製のベエア
リング1、2の線膨張係数よりも大きいために、温度が
降下して低温になると、第6図に示すようにハウジング
3の保持部4、5の内径がベアリング1、2の外輪の外
径よりも収縮し、これによってd>Dとなり、ベアリン
グ1が第6図において矢印で示すように左方に動かされ
る。この後常温に温度が戻ると、収縮したハウジング3
は第5図の状態に戻るが、動かされたベアリング1、2
は第6図の位置に止まり、中心軸に対して2個のベアリ
ング1、2の中心を結ぶ軸線の傾きは第7図示すように
βになる。そしてα≠βとなり、軸垂変化が発生するこ
とになる。 このような雰囲気温度の変化に伴うベアリング1、2の
軸線の相対位置の変化、すなわち軸垂変化を防止するた
めには、ベアリング1、2をハウジング3の保持部4、
5にそれぞれ圧入によって組込むようにすればよい。す
なわち公差の範囲内において常にd>Dの関係が保持さ
れるようにすればよい。ところがベアリング1、2をハ
ウジング3に完全に圧入するようにすると、ベアリング
1、2に外力がかかり、回転精度の劣化を招くことにな
るとともに、ハウジング3が変形を起すことになる。従
ってベアリング1、2をハウジング3に圧入することが
できなかった。 本考案はこのような問題点に鑑みてなされたものであっ
て、ベアリングやハウジングを変形させることなくしか
もベアリングを圧入して組込み得るようにした回転ヘッ
ドドラムの主軸の支持装置を提供することを目的とする
ものである。
【問題点を解決するための手段】
本考案は、回転ヘッドドラムの主軸を複数のベアリング
によって支持するようにした装置において、上記複数の
ベアリングの外輪をそれぞれハウジングの保持部に圧入
するようになし、しかもベアリングの転動子の軌道の両
側に位置するように一対の突条を上記保持部の内周面に
円周方向に沿って形成するようにし、突条の内周面の直
径が寸法公差および使用条件の範囲の温度変化にかかわ
らず常にベアリングの外輪の外径よりも小さくなるよう
にし、このような突条が形成されている保持部内に主軸
を回転可能に支持するベアリングの外輪を圧入するよう
にし、上記突条によって圧入されたベアリングの外輪を
受けるようにしたものである。
【作用】
主軸を回転可能に支持する複数のベアリングの外輪はそ
れぞれ保持部の内周面に形成されている突条の内周側に
圧入されるようになり、突条の内周面の直径が寸法公差
および使用条件の範囲の温度変化にかかわらず常にベア
リングの外輪の外径よりも小さくなるように設定されて
いるために、寸法公差および温度変化にかかわらず常に
ベアリングの外輪は突条の内周面に圧着した状態を維持
し、両者の間に隙間が形成されることがない。
【実施例】
第1図〜第3図は本考案の一実施例に係るVTRの回転ヘ
ッドドラムの主軸の支持装置に関するものであって、主
軸を支持する上下一対のベアリング11、12はそれぞれハ
ウジング13、14の保持部15、16によって保持されるよう
になっている。そしてハウジング13、14の保持部15、16
の内周面にはそれぞれ上下一対の突条17が円周方向に沿
って形成されている。これらの突条17はベアリング11、
12のボールの軌道面の両側に位置するようにしている。
第3図は組立てられた支持装置によって主軸18が支持さ
れている状態を示しており、主軸18は上下一対のベアリ
ング11、12によって回転可能に支持されるようにしてい
る。 このような支持装置において、ベアリング11、12の外輪
の外径に対して圧入となるような突条17をハウジング1
3、14の保持部15、16の内周面にそれぞれ2箇所ずつ設
けるようにしている。またこれらの突条17は上述の如
く、ベアリング11、12のボールの軌道面に対してその両
側に位置するように設けられている。しかもベアリング
11、12の外輪の外径dと突条17の内周面の直径Dとの間
には、いかなる寸法公差においてもまたいかなる使用条
件の温度においても、d>Dの関係が成立するように設
定されている。またハウジング13、14の保持部15、16の
入口部においては、ベアリング11、12が入り易くするよ
うにベアリング11、12の外輪に対して中間ばめとなるよ
うに設定されている。 このように本実施例に係る主軸18の支持装置によれば、
ハウジング13、14の保持部15、16の内周面に突条17が設
けられており、突条17はベアリング11、12のボールの軌
道面に対して上下対称に2箇所になっている。また突条
17の内周面の寸法公差は圧入されるベアリング11、12の
外輪の最小寸法公差に対しても必ず圧入となるように設
定されている。またシリンダ装置の保存温度範囲内で低
温時においてもベアリング11、12の外径と突条17の内周
面との関係が圧入となるように常温の寸法公差、すなわ
ち設計寸法公差が設定されている。またハウジング13、
14の保持部15、16の入口部がベアリング11、12が入り易
くするように公差をスルーにしている。 従ってこのような支持装置によれば、保持部15、16の穴
の内周面の全体を圧入公差とする場合に比べて圧入力を
下げることができ、あるいはまたベアリング11、12やハ
ウジング13、14の変形を防止することが可能になる。ま
たベアリング11、12のボールの軌道面に対して上下対称
に2箇所に突条17を設けることによって、雰囲気の温度
変化に伴う収縮によるベアリング11、12の傾きおよびそ
れによる軸垂の変化を防止することが可能になる。また
ベアリング11、12の外輪の外形とハウジング13、14の保
持部15、16の突条17の内周面の関係を低温時でも圧入と
なるような寸法公差とすることによって、低温保存後の
軸垂変化を防止できるようになる。
【考案の効果】
以上のように本考案は、複数のベアリングの外輪をそれ
ぞれハウジングの保持部に圧入するようになし、しかも
ベアリングの転動子の軌道の両側に位置するように一対
の突条を保持部の内周面に円周方向に沿って形成すると
ともに、突条の内周面の直径が寸法公差および使用条件
の範囲の温度変化にかかわらず常にベアリングの外輪の
外径よりも小さくなるようにし、突条によって圧入され
たベアリングの外輪を受けるようにしたものである。 従って保持部の内周面に形成されている突条によって、
小さな圧入力でベアリングをハウジングの保持部に圧入
して組込むことが可能になる。また転動子の軌道の両側
に位置するように形成されている突条の内周面の直径が
寸法公差および使用条件の範囲の温度変化にかかわらず
常にベアリングの外輪の直径よりも小さくなるように構
成されているために、ベアリングによって支持される主
軸の傾きが防止されるとともに、寸法公差または雰囲気
温度の変化にかかわらず軸垂変化を確実に防止すること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る回転ヘッドドラムの主
軸の支持装置の組込み動作を示す縦断面図、第2図は突
条を示す要部拡大断面図、第3図は組込まれた主軸の支
持装置の縦断面図、第4図は従来の主軸の支持装置の組
立ての動作を示す縦断面図、第5図〜第7図は軸垂変化
のメカニズムを示す主軸の支持装置の縦断面図である。 また図面中の主要な部分の名称はつぎの通りである。 11、12……ベアリング 13、14……ハウジング 15、16……保持部 17……突条 18……主軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ヘッドドラムの主軸を複数のベアリン
    グによって支持するようにした装置において、 前記複数のベアリングの外輪をそれぞれハウジングの保
    持部に圧入するようになし、 しかも前記ベアリングの転動子の軌道の両側に位置する
    ように一対の突条を前記保持部の内周面に円周方向に沿
    って形成するとともに、前記突条の内周面の直径が寸法
    公差および使用条件の範囲の温度変化にかかわらず常に
    ベアリングの外輪の外径よりも小さくなるようにし、 前記突条によって圧入された前記ベアリングの外輪を受
    けるようにしたことを特徴とする回転ヘッドドラムの主
    軸の支持装置。
JP1989099576U 1989-08-25 1989-08-25 回転ヘッドドラムの主軸の支持装置 Expired - Fee Related JPH0725849Y2 (ja)

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