JPH07256415A - タンディッシュ上部ノズル - Google Patents
タンディッシュ上部ノズルInfo
- Publication number
- JPH07256415A JPH07256415A JP7974594A JP7974594A JPH07256415A JP H07256415 A JPH07256415 A JP H07256415A JP 7974594 A JP7974594 A JP 7974594A JP 7974594 A JP7974594 A JP 7974594A JP H07256415 A JPH07256415 A JP H07256415A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- upper nozzle
- effectively
- iron shell
- nozzle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Continuous Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 タンディッシュ上部ノズルにおいて、ポーラ
ス質耐火物と鉄皮間からのガスリークを防止し、供給さ
れたガスをより効果的に溶鋼流中に提供しようとするも
のである。 【構成】 ガス吹き込み機能を持つタンディッシュ上部
ノズルにおいて、本体外周部が鉄皮２ａで包囲され、か
つその本体内部のガス吹き込み個所に上部，下部双方の
ポーラス質耐火物１ａ，１ｂを自由に設置し、その外周
面をそれぞれ独立してガス導入パイプと直結するガスプ
ールを介して鉄皮で被覆し、その外周部と鉄皮２ａとの
間を耐火性キャスタブル４を用いて密充填したことを特
徴としている。 【効果】 実使用時のガスリークを有効に防止でき、こ
のため導入されたガスにより効果的にノズル孔内に吐出
されることになり、その結果，使用中の上部ノズルの背
圧低下もなくなり、かつＡｌ2Ｏ3などの介在物も有効に
除去できることになってノズル閉塞の発生も有効に防止
できるもので産業上の利用性は大きい。
ス質耐火物と鉄皮間からのガスリークを防止し、供給さ
れたガスをより効果的に溶鋼流中に提供しようとするも
のである。 【構成】 ガス吹き込み機能を持つタンディッシュ上部
ノズルにおいて、本体外周部が鉄皮２ａで包囲され、か
つその本体内部のガス吹き込み個所に上部，下部双方の
ポーラス質耐火物１ａ，１ｂを自由に設置し、その外周
面をそれぞれ独立してガス導入パイプと直結するガスプ
ールを介して鉄皮で被覆し、その外周部と鉄皮２ａとの
間を耐火性キャスタブル４を用いて密充填したことを特
徴としている。 【効果】 実使用時のガスリークを有効に防止でき、こ
のため導入されたガスにより効果的にノズル孔内に吐出
されることになり、その結果，使用中の上部ノズルの背
圧低下もなくなり、かつＡｌ2Ｏ3などの介在物も有効に
除去できることになってノズル閉塞の発生も有効に防止
できるもので産業上の利用性は大きい。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼の連続鋳造用のタン
ディッシュ内で使用されるタンディッシュ上部ノズルに
関するものである。
ディッシュ内で使用されるタンディッシュ上部ノズルに
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】連続鋳造において溶湯をタンディッシュ
からモールドに注入する際、Ａｌ2Ｏ3などの介在物の析
出によるノズル閉塞防止対策として、従来から上部ノズ
ルによるガスバブリングが広く実施されている。そし
て、この様なノズルの閉塞防止を有効に実施するために
現在では２段式上部ノズルによるガスの吹き込み分け
が、広く実施されている。これによればスライディング
プレートの絞り部により近い部位からガス吹き込みがで
きると共に、ガス吹き込み量を上下で独立に調整でき、
ガスバブリングが極めて有効に行えるものとなる。
からモールドに注入する際、Ａｌ2Ｏ3などの介在物の析
出によるノズル閉塞防止対策として、従来から上部ノズ
ルによるガスバブリングが広く実施されている。そし
て、この様なノズルの閉塞防止を有効に実施するために
現在では２段式上部ノズルによるガスの吹き込み分け
が、広く実施されている。これによればスライディング
プレートの絞り部により近い部位からガス吹き込みがで
きると共に、ガス吹き込み量を上下で独立に調整でき、
ガスバブリングが極めて有効に行えるものとなる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の様な構造
の上部ノズルでもガスリークを完全に防止しなければガ
スの有効な吹き分けは行い得ず、ノズル閉塞の防止にも
限界が生じてくる。又従来のポーラス体、非ポーラス体
の一体成形品においては、特に上部ポーラス部へガス導
入管を直接連結させることは不可能であり均一で、かつ
効率的にガス吐出を行うことは困難であった。
の上部ノズルでもガスリークを完全に防止しなければガ
スの有効な吹き分けは行い得ず、ノズル閉塞の防止にも
限界が生じてくる。又従来のポーラス体、非ポーラス体
の一体成形品においては、特に上部ポーラス部へガス導
入管を直接連結させることは不可能であり均一で、かつ
効率的にガス吐出を行うことは困難であった。
【０００４】本発明は、以上の様な従来技術に鑑み創案
されたもので、ポーラス質耐火物と鉄皮間からのガスリ
ークを防止し、供給されたガスをより効果的に溶鋼流中
に提供しようとするものである。
されたもので、ポーラス質耐火物と鉄皮間からのガスリ
ークを防止し、供給されたガスをより効果的に溶鋼流中
に提供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】従来技術によるガスシー
ル構造では、鉄皮と本体外周とのわずかな隙間にモルタ
ルを充填してガスリークの防止を行っている。しかし、
実使用時の熱履歴などによりモルタルが収縮変形してし
まい、鉄皮と耐火物との間に隙間が生じ、これがガスリ
ークの要因となっていた。本発明は、これらを解決すべ
く、即ち本体外周部が鉄皮で包囲され、かつその本体内
部に自由に上部、下部双方のポーラス質耐火物を設置
し、それぞれ別個にガス供給素を直結させ、その外周部
を耐火性キャスタブルを用いて密充填したことを特徴と
するタンディッシュ上部ノズルである。
ル構造では、鉄皮と本体外周とのわずかな隙間にモルタ
ルを充填してガスリークの防止を行っている。しかし、
実使用時の熱履歴などによりモルタルが収縮変形してし
まい、鉄皮と耐火物との間に隙間が生じ、これがガスリ
ークの要因となっていた。本発明は、これらを解決すべ
く、即ち本体外周部が鉄皮で包囲され、かつその本体内
部に自由に上部、下部双方のポーラス質耐火物を設置
し、それぞれ別個にガス供給素を直結させ、その外周部
を耐火性キャスタブルを用いて密充填したことを特徴と
するタンディッシュ上部ノズルである。
【０００６】
【構成及び作用】従来のようなポーラス質耐火物と鉄皮
との間にモルタルを充填する構造のガスリークは、上述
の様にモルタルが疎密状態になってしまう所にその原因
があるが、さらにポーラス質耐火物側面と鉄皮との間に
モルタルを充填させなければならないというその構造自
体に問題があると考える。これに対して本発明では、ポ
ーラス質耐火物をリング形状にして鉄皮に取りつけ、そ
の側面と鉄皮との間に充分な空間をとり、その外周部を
耐火性キャスタブルを用いて密充填させることにより、
ポーラス質耐火物と鉄皮との間をモルタル充填する必要
はなく、さらにガス導入管を直接ポーラス体に接続する
ことが可能となり、構造的なガスリークを有効に防止で
きる。
との間にモルタルを充填する構造のガスリークは、上述
の様にモルタルが疎密状態になってしまう所にその原因
があるが、さらにポーラス質耐火物側面と鉄皮との間に
モルタルを充填させなければならないというその構造自
体に問題があると考える。これに対して本発明では、ポ
ーラス質耐火物をリング形状にして鉄皮に取りつけ、そ
の側面と鉄皮との間に充分な空間をとり、その外周部を
耐火性キャスタブルを用いて密充填させることにより、
ポーラス質耐火物と鉄皮との間をモルタル充填する必要
はなく、さらにガス導入管を直接ポーラス体に接続する
ことが可能となり、構造的なガスリークを有効に防止で
きる。
【０００７】
【実施例】以下に、本発明の具体的実施例につき説明す
る。図１は本発明に係るタンディッシュ上部ノズルの実
施例を示し、１ａ，１ｂはポーラス質耐火物、２ａは外
周鉄皮、２ｂは内面鉄皮、３はガス導入管、４は耐火性
キャスタブル、５はガスプールを示している。図示のよ
うにノズル本体の外周部が鉄皮２ａで包囲され、その鉄
皮２ａに取りつけられた上部，下部双方のポーラス質耐
火物１ａ，１ｂの外周部を耐火性キャスタブル４が充填
しており、さらにこれら双方のポーラス質耐火物１ａ，
１ｂに、それぞれ別個にガス導入管３が直接連結されて
いる。いわゆる２段式上ノズルとなっており、モールド
内溶鋼流の状況に応じてガス吹込量を上下で独立して調
整し得るものとなっている。
る。図１は本発明に係るタンディッシュ上部ノズルの実
施例を示し、１ａ，１ｂはポーラス質耐火物、２ａは外
周鉄皮、２ｂは内面鉄皮、３はガス導入管、４は耐火性
キャスタブル、５はガスプールを示している。図示のよ
うにノズル本体の外周部が鉄皮２ａで包囲され、その鉄
皮２ａに取りつけられた上部，下部双方のポーラス質耐
火物１ａ，１ｂの外周部を耐火性キャスタブル４が充填
しており、さらにこれら双方のポーラス質耐火物１ａ，
１ｂに、それぞれ別個にガス導入管３が直接連結されて
いる。いわゆる２段式上ノズルとなっており、モールド
内溶鋼流の状況に応じてガス吹込量を上下で独立して調
整し得るものとなっている。
【０００８】本実施例では、ノズル本体上部，下部双方
のポーラス質耐火物１ａ，１ｂにガス導入管３が、ガス
プール５を介し、被覆された鉄皮２ｂによって直接連結
されている。この為、ガスは、ポーラス質耐火物より効
果的に吐出されるものとなっている。この様な構成の上
部ノズルと、ポーラス質耐火物と鉄皮との間にモルタル
を充填した構造をもつ従来例とを比較した。試験法は上
部ノズルの加熱による背圧の変化を調査した。この場合
に加熱は、ガスバーナで行い、３.０ l／minの空気圧を
流しつつ、ノズル孔内部の温度を１６００℃まで上昇さ
せ、３時間保持した。表１は、上部ノズルの背圧の経時
変化を示すものであり、これからも明らかな様に、本実
施例によれば上部ノズル背圧の低下も見られず、ガスリ
ークが有効に防止し得ることがわかる。
のポーラス質耐火物１ａ，１ｂにガス導入管３が、ガス
プール５を介し、被覆された鉄皮２ｂによって直接連結
されている。この為、ガスは、ポーラス質耐火物より効
果的に吐出されるものとなっている。この様な構成の上
部ノズルと、ポーラス質耐火物と鉄皮との間にモルタル
を充填した構造をもつ従来例とを比較した。試験法は上
部ノズルの加熱による背圧の変化を調査した。この場合
に加熱は、ガスバーナで行い、３.０ l／minの空気圧を
流しつつ、ノズル孔内部の温度を１６００℃まで上昇さ
せ、３時間保持した。表１は、上部ノズルの背圧の経時
変化を示すものであり、これからも明らかな様に、本実
施例によれば上部ノズル背圧の低下も見られず、ガスリ
ークが有効に防止し得ることがわかる。
【０００９】
【表１】
【００１０】尚、本発明に係るタンディッシュ上部ノズ
ルは外挿式または内挿式のいずれにも適用できることは
言うまでもない。
ルは外挿式または内挿式のいずれにも適用できることは
言うまでもない。
【００１１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るタン
ディッシュ上部ノズルによれば、実使用時のガスリーク
を有効に防止でき、このため導入されたガスにより効果
的にノズル孔内に吐出されることになりその結果、使用
中の上部ノズルの背圧低下もなくなり、かつＡｌ2Ｏ3な
どの介在物も有効に除去できることになって、ノズル閉
塞の発生も有効に防止できるもので産業上の利用性は大
きい。
ディッシュ上部ノズルによれば、実使用時のガスリーク
を有効に防止でき、このため導入されたガスにより効果
的にノズル孔内に吐出されることになりその結果、使用
中の上部ノズルの背圧低下もなくなり、かつＡｌ2Ｏ3な
どの介在物も有効に除去できることになって、ノズル閉
塞の発生も有効に防止できるもので産業上の利用性は大
きい。
【図１】本発明に係るタンディッシュ上部ノズルの一実
施例を示す断面図である。
施例を示す断面図である。
【図２】従来例のポーラス体、非ポーラス体の一体成形
品のタンディッシュ上部ノズルを示す断面図である。
品のタンディッシュ上部ノズルを示す断面図である。
1a,1b ポーラス質耐火物 2,2a 外周鉄皮 2b 内面鉄皮 ３ ガス導入管 ４ 耐火性キャスタブル ５ ガスプール ６ 非ポーラス質耐火物 ７ モルタル
Claims (1)
- ガス吹き込み機能を持つ、タンディッシュ上部ノズルに
おいて、本体外周部が鉄皮で包囲され、かつ、ガス吹き
込み内孔面に上部及び下部双方のポーラス質耐火物を自
由に設置し、その外周面をそれぞれ独立してガス導入パ
イプと直通するガスプールを介して鉄皮で被覆し、本体
外周部の鉄皮の内側にキャスタブル緻密耐火材によって
取り囲んだ構造を有する事を特徴とするタンディッシュ
上部ノズル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7974594A JPH07256415A (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | タンディッシュ上部ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7974594A JPH07256415A (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | タンディッシュ上部ノズル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07256415A true JPH07256415A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=13698770
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7974594A Pending JPH07256415A (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | タンディッシュ上部ノズル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07256415A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002047846A3 (en) * | 2000-12-11 | 2003-03-06 | Vesuvius Crucible Co | Casting nozzle with gas injection means |
| KR100975978B1 (ko) * | 2010-02-10 | 2010-08-16 | 주식회사 장원엔지니어링 | 턴디쉬 노즐용 통기량 자동 측정장치 |
| JP2011104629A (ja) * | 2009-11-18 | 2011-06-02 | Tokyo Yogyo Co Ltd | タンディッシュ上部ノズル |
| JP2012086242A (ja) * | 2010-10-19 | 2012-05-10 | Shinagawa Refractories Co Ltd | 金属ケース被覆耐火物 |
| KR20190143136A (ko) * | 2018-06-20 | 2019-12-30 | 주식회사 포스코 | 주조노즐 내부의 기포 거동 모사장치 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05104216A (ja) * | 1991-10-16 | 1993-04-27 | Nkk Corp | タンデイツシユの上ノズル |
| JP3091146B2 (ja) * | 1996-11-26 | 2000-09-25 | 東京電力株式会社 | 鉄塔の主柱材取替え工法 |
-
1994
- 1994-03-24 JP JP7974594A patent/JPH07256415A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05104216A (ja) * | 1991-10-16 | 1993-04-27 | Nkk Corp | タンデイツシユの上ノズル |
| JP3091146B2 (ja) * | 1996-11-26 | 2000-09-25 | 東京電力株式会社 | 鉄塔の主柱材取替え工法 |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002047846A3 (en) * | 2000-12-11 | 2003-03-06 | Vesuvius Crucible Co | Casting nozzle with gas injection means |
| JP2011104629A (ja) * | 2009-11-18 | 2011-06-02 | Tokyo Yogyo Co Ltd | タンディッシュ上部ノズル |
| KR100975978B1 (ko) * | 2010-02-10 | 2010-08-16 | 주식회사 장원엔지니어링 | 턴디쉬 노즐용 통기량 자동 측정장치 |
| JP2012086242A (ja) * | 2010-10-19 | 2012-05-10 | Shinagawa Refractories Co Ltd | 金属ケース被覆耐火物 |
| KR20190143136A (ko) * | 2018-06-20 | 2019-12-30 | 주식회사 포스코 | 주조노즐 내부의 기포 거동 모사장치 |
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