JPH0725466Y2 - ブレーキパッド用シム - Google Patents

ブレーキパッド用シム

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JPH0725466Y2
JPH0725466Y2 JP4319090U JP4319090U JPH0725466Y2 JP H0725466 Y2 JPH0725466 Y2 JP H0725466Y2 JP 4319090 U JP4319090 U JP 4319090U JP 4319090 U JP4319090 U JP 4319090U JP H0725466 Y2 JPH0725466 Y2 JP H0725466Y2
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JP
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brake pad
shim
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pad
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淳 小林
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エヌオーケー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はブレーキパッド用シムに関し、特に、使用温
度に係わらずディスクブレーキの鳴き現象防止性にすぐ
れたブレーキパッド用シムに関するものである。
〔従来技術および解決しようとする課題〕
一般に、ブレーキパッド用シムを使用するディスクブレ
ーキは第3図および第4図に示すように構成されてい
て、回転を制動、停止させる機構として知られている。
すなわち、キャリパ21の内部に、回転するディスクロー
タ22が位置するとともに、このディスクロータ22の外側
にインナーパッド23とアウターパッド24がそれぞれ前記
ディスクロータ22に押圧可能に配設され、さらに、この
インナーパッド23およびアウターパッド24の外側にはそ
れぞれブレーキパッド用シム25、26がそれぞれ設けられ
ている。
そして、前記ブレーキパッド用シム25に隣接してピスト
ン27が、また、ブレーキパッド用シム26に隣接してキャ
リパ21の一部を形成するシリンダ28に連動するアーム29
がそれぞれ配設され、前記ピストン27およびアーム29は
ブレーキ油30の充填状態に応じて、前記ブレーキパッド
用シム25およびブレーキパッド用シム26を押圧可能とな
っている。
そして、押圧時には前記各ブレーキパッド用シム25、26
を介して、インナーパッド23およびアウターパッド24か
らなる摩擦パッド31でディスクロータ22を押圧してディ
スクロータ22の回転を制動、停止させるようになってい
る。
上記の構成を有しているディスクブレーキにおいて、前
記ブレーキパッド用シム25、26は、ディスクブレーキの
制動、停止時のブレーキの鳴き現象を軽減する目的で用
いられているものであり、従来用いられているブレーキ
パッド用シム25、26は、その断面が第5図および第6図
に示すようになっている。
すなわち、第5図に示すブレーキパッド用シムにあって
は、鋼板33の両側に薄いゴム材34が接着されている構造
の、所謂、ラバーコーティングメタルといわれるもので
ある。
しかしながら、このラバーコーティングメタルは、その
鳴き防止性の指標である損失係数が10-3レベルであり、
鳴き防止性能が充分でないという問題点を有していた。
また、第6図に示すように、合成樹脂材36を鋼板33で挟
んだ、所謂、制振鋼板が前記損失係数の高いものとして
知られている。
しかしながら、上記のような制振鋼板は、所定温度以上
の温度となると前記損失係数が前記のものと同様に10-3
レベルとなり、使用温度範囲の広いものが要求されるブ
レーキパッド用シムに適用した場合にあっては、鳴き防
止性能が充分でなく、また、耐熱温度が低いという問題
点を有していた。
この考案は前記のような従来のもののもつ問題点を解決
したものであって、温度依存性を小さくして、温度の高
低の如何に係わらず良好な鳴き防止性能を発揮すること
ができ、しかも、耐熱温度の高いブレーキパッド用シム
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するためにこの考案は、摩擦パッドを
ディスクロータに押圧するためのブレーキパッド用シム
であって、このブレーキパッド用シムは、対向する一対
の鋼板間に、接着層を介してシリコーンゲル層を接着し
て設けた構成を有している。
また、この考案は、摩擦パッドをディスクロータに押圧
するためのブレーキパッド用シムであって、このブレー
キパッド用シムは、対向する一対の鋼板間に、シリコー
ンゲル層を接着剤を介して配設した構成を有している。
さらに、この考案は、摩擦パッドをディスクロータに押
圧するためのブレーキパッド用シムであって、このブレ
ーキパッド用シムは、対向する一対の鋼板間に、シリコ
ーンゲル層を接着フィルムを介して配設した構成を有し
ている。
〔作用〕
この考案は上記の手段を採用したことにより、シリコー
ンゲル自体が防振性がすぐれているとともに、使用温度
範囲が広いことにより、温度の高低の如何に係わらず良
好な鳴き防止性能を発揮することができることとなる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明する。
第1図および第2図にはこの考案によるブレーキパッド
用シムが示されていて、第1図は概略全体図、第2図は
I−I線に沿ってみた断面図である。
このブレーキパッド用シム1は、全体が略矩形の板体と
なるものであって、中央部にシリコーンゲル層5が設け
られ、このシリコーンゲル層5の両側に接着層4を介し
て鋼板2、3が接着された状態で配設されている。
そして、前記シリコーンゲル層5の両側に接着層4で鋼
板2、3を接着するには、シリコーンゲル層5の両側に
接着層4として接着剤を用いて、その外側に鋼板2、3
を設けて接着したり、あるいは、シリコーンゲル層の両
側に接着層4として接着フィルムを用いて、その外側に
鋼板2、3を設けて接着する手段があり、したがって、
前記接着層4としては、接着剤や接着フィルムを採用す
ることができる。
そして、使用温度はシリコーンゲル自体の配合にも依る
が、−50℃〜+200℃と広い耐熱性を確保することがで
き、しかも、シリコーンゲルはもともと防振材であるの
で防振性にもすぐれており、たとえば、(株)シーゲル
製のシリコーンゲルを使用するものである。
上記のように構成したブレーキパッド用シム1にあって
は、前記各鋼板2、3間にシリコーンゲル層5が接着層
4で接着されて配設されているので、振動によってシリ
コーンゲル層5が剥離する恐れはなく、常に両鋼板2、
3間にシリコーンゲル層5が位置し、したがって、鋼板
2、3に作用する振動は確実に減衰されるものであり、
しかも、シリコーンゲル5自体の使用温度範囲が広いた
めに、通常の使用温度範囲内においては充分に鳴き防止
性能を発揮するものである。
なお、上記のように構成したブレーキパッド用シム1の
取付け方としては、一方の鋼板2、3をディスクブレー
キ用パッドの裏金部に直接に接着して取付けることもで
きる。
また、前記実施例においてはシリコーンゲル層5の両側
面に接着層4を介して鋼板2、3を接着したものを示し
たが、これに限定することなく、一方の鋼板の外側に接
着層を介してシリコーンゲル層を接着し、さらに、シリ
コーンゲル層の外側に接着層を介して鋼板を接着して形
成しても良く、したがって、シリコーンゲルは1層以
上、接着層は2層以上、そして、鋼板は2層以上で形成
することができるものである。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように構成したことにより、シリコー
ンゲルを用いたので使用温度範囲が大幅に向上するとと
もに、シリコーンゲルの外側に接着層を介して鋼板を接
着して配設したので接着性も良く、全体として広い範囲
の温度条件下で使用できるとともに、使用環境温度の高
低の如何に係わらず良好な鳴き防止性能を発揮すること
ができるというすぐれた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案によるブレーキパッド用シムの概略全
体図、第2図は第1図のI−I線に沿ってみた断面図、
第3図はディスクブレーキの概略断面図、第4図はディ
スクブレーキの概略斜視図、第5図および第6図は従来
のブレーキパッド用シムを示す概略断面図である。 1、25、26……ブレーキパッド用シム 2、3、33、36……鋼板 4……接着層(接着剤、接着フィルム) 5……シリコーンゲル層 21……キャリパ 22……ディスクロータ 23……インナーパッド 24……アウターパッド 27……ピストン 28……シリンダ 29……アーム 30……ブレーキ油 31……摩擦パッド 34……ゴム材 35……合成樹脂材

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】摩擦パッド(31)をディスクロータ(22)
    に押圧するためのブレーキパッド用シム(1)であっ
    て、このブレーキパッド用シム(1)は、対向する一対
    の鋼板(2)(3)間に、接着層(4)を介してシリコ
    ーンゲル層(5)を接着して設けたことを特徴とするブ
    レーキパッド用シム。
  2. 【請求項2】摩擦パッド(31)をディスクロータ(22)
    に押圧するためのブレーキパッド用シム(1)であっ
    て、このブレーキパッド用シム(1)は、対向する一対
    の鋼板(2)(3)間に、シリコーンゲル層(5)を接
    着剤を介して配設したことを特徴とするブレーキパッド
    用シム。
  3. 【請求項3】摩擦パッド(31)をディスクロータ(22)
    に押圧するためのブレーキパッド用シム(1)であっ
    て、このブレーキパッド用シム(1)は、対向する一対
    の鋼板(2)(3)間に、シリコーンゲル層(5)を接
    着フィルムを介して配設したことを特徴とするブレーキ
    パッド用シム。
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JPH043136U JPH043136U (ja) 1992-01-13
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