JP3036187B2 - ディスクブレーキ用ブレーキパッド - Google Patents

ディスクブレーキ用ブレーキパッド

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JP3036187B2
JP3036187B2 JP3320616A JP32061691A JP3036187B2 JP 3036187 B2 JP3036187 B2 JP 3036187B2 JP 3320616 A JP3320616 A JP 3320616A JP 32061691 A JP32061691 A JP 32061691A JP 3036187 B2 JP3036187 B2 JP 3036187B2
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健司 阿部
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D65/00Parts or details
    • F16D65/0006Noise or vibration control

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスクブレーキ用ブレ
ーキパッドに関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレーキ用ブレーキパッドの一
形式として、複数の貫通孔を有する裏金と同裏金の表面
に接着された摩擦パッドとを具備するディスクブレーキ
用ブレーキパッドがあり、当該ブレーキパッドの一例が
実開平1−132825号公報に示されている。当該ブ
レーキパッドにおいては上記裏金の各貫通孔内に摩擦パ
ッドの一部が嵌着されていて、各貫通孔内に嵌着してい
る摩擦パッドの部位の作用により制動時の剪断力に対す
る十分な抵抗強度を得ることを意図して開発されたもの
である。
【0003】一般に、ブレーキパッドにおいては、ディ
スクロータとの間での振動の発生およびブレーキ鳴きの
発生を防止することが必要であり、上記公報に示された
ブレーキパッドにおいては各貫通孔の形成による裏金の
剛性低下に起因するブレーキ鳴きの発生を、裏金の各貫
通孔に重量部材を配置して裏金の重量変化に対する平
衡、または摩擦パッドの振動を変更可能とする手段を採
っている。また、その他の形式のブレーキパッドにおい
ては、摩擦パッドをポーラスに形成してその減衰性を向
上させる手段、摩擦パッド内の潤滑剤を増量して振動源
を低減する手段等が採られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの各手段は車両
の一般走行中に発生するブレーキ鳴きに対しては、ブレ
ーキパッドとロータ間で発生する振動が比較的小さいた
めに相当の効果が認められる。しかしながら、摩擦パッ
ドの表面に水分が付着した場合にはブレーキパッドとロ
ータ間での振動が非常に大きくなって、上記した各手段
ではブレーキ鳴きの防止効果は得られない場合がある。
摩擦パッドとロータ間に介在する水分のブレーキ鳴きに
対する影響は、介在する水分の大小に大きく関係する。
【0005】すなわち、介在する水分の量が多い場合に
は摩擦パッドとロータ間に厚い水膜が形成され、これら
両者の接触面が離間し易くて摩擦係数μは水の剪断力に
支配されることになり、この剪断力が非常に小さいこと
から摩擦係数μが低下する。一方、介在する水分の量が
少なくなると、摩擦パッドとロータ間では水分子の作用
によりこれら両者間で局部的に強固な結合部位が存在す
る。当該結合部位での摩擦係数μは高くて摩擦パッドの
摩擦面が不安定な状態となり、摩擦パッドが振動してブ
レーキ鳴きの原因となる。また、このような水分は屋外
に放置した車両で特に早朝に発生することが多い。従っ
て、本発明の目的は、このような摩擦パッドに付着する
水分に起因するブレーキ鳴きの発生を防止することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の貫通孔
を有する裏金と、同裏金の表面に接着された摩擦パッド
とを具備するディスクブレーキ用ブレーキパッドであ
り、前記裏金の各貫通孔内に吸水剤を配置して、同吸水
剤を前記摩擦パッドの裏面に接触させていることを特徴
とするものである。本発明において、吸水剤としてはゼ
オライト、シリカゲル等の吸水剤を挙げることができ
【0007】
【発明の作用・効果】本発明に係るディスクブレーキ用
ブレーキパッドにおいては、裏金の各貫通孔内に吸水剤
を配置して、同吸水剤を摩擦パッドの裏面に接触させて
いるので、摩擦パッドの表面に付着する水分は摩擦パッ
ド内に形成されている無数の細孔を通って上記吸水剤に
て吸水されて漸次減少する。従って、摩擦パッドに付着
する水分は速やかに消失し、ブレーキ鳴きの原因を解消
することができる。なお、吸水剤に一旦吸水された水分
は摩擦パッドが摩擦熱により温度上昇した際に蒸発した
り、車両走行により風があたることにより、容易に外気
に飛散される。鳴き防止のシムを裏金に装着している場
合には、貫通孔と接している部分のシムに孔を開けてお
くとよい。
【0008】当該ブレーキパッドを構成する摩擦パッド
においては、その内部に熱成形時に発生したガスが外部
に飛散する際に生じた無数の連続した細孔が存在し、ま
た摩擦パッドの素材の中には樹脂との親和性の悪い素材
があり、この素材の周囲には溶融した樹脂が流れ込まず
に形成された空間が存在する。この空間や細孔が互いに
つながって外部に連通した連通路が形成されている。こ
のため、これらの無数の連通路を通して摩擦パッドの表
面に付着した水分が吸水剤に到達してこれに吸水され、
また吸水された水分は摩擦パッドの温度上昇や、車両走
行による風により外部に飛散される。このため、吸水剤
の吸水能が長期間保持される。
【0009】なお、摩擦パッド内の水分は吸水剤により
強制的に吸水されるため摩擦パッド内での水分の存在時
間が短縮され、摩擦パッド内での錆の発生が抑制され
る。摩擦パッド内で錆が発生すると、錆の発生により摩
擦パッドの内部が膨張して結合剤が機械的に破壊される
ため、摩擦パッドの強度低下をもたらすとともに、摩擦
パッドがスチールファイバー等金属材料を含む場合には
同金属材料自体が錆びて強度低下をきたすが、上記した
ごとく錆の発生が抑制または防止されると、摩擦パッド
の強度低下が抑制または防止される。
【0010】
【実施例】(ブレーキパッド) 本発明に係るブレーキパッドは図1および図2に示すよ
うに、裏金11と、摩擦パッド12と、複数の充填部材
13とを備えてなるもので、各充填部材13は裏金11
の本体11aに形成された各貫通孔11b内に充填され
ている。充填部材13は有底筒状の容器13aと、同容
器13aに収容された粒状のゼオライト13bの群とに
より構成されており、ゼオライト13bの群は摩擦パッ
ド12の裏面に接触している。摩擦パッド12は下記に
示す組成の原料を使用して予備成形体となし、同予備成
形体を裏金11の表面に下記の条件で一体化される。ま
た、容器13aは摩擦パッド12と同様の素材で形成さ
れており、摩擦パッド12と同様に予備成形された後に
裏金11の各貫通孔11bに充填されるとともに、ゼオ
ライト13bを収容した状態で裏金11および摩擦パッ
ド12に一体化される。
【0011】予備成形体の組成(vol%): 芳香族ポリアミド繊維 25 チタン酸カリウムウィスカー 6 グラファイト 6 カシューダスト 14 酸化マグネシウム 6 硫酸バリウム 13 三硫化アンチモン 2 消石灰 6 フェノール樹脂 17 予備成形の条件および一体化 上記組成の原材料をV型ブレンダーを使用して混合し、
その後約600kg/cm2の圧力で約30秒間加圧して、摩擦パ
ッド12および充填部材13の容器13aの予備成形体
を作製した。得られた容器13aの予備成形体を裏金1
1の各貫通孔11bに充填するとともに同容器13a内
へゼオライト13bを収容し、さらに裏金11の表面に
摩擦パッド12の予備成形体を載置し、この状態でこれ
らを金型内にて圧力400kg/cm2、160℃で10分間加熱成形
して一体化し、その後250℃で約3時間加熱処理して裏金
11、摩擦パッド12および充填部材13が一体のブレ
ーキパッドを作製した。当該ブレーキパッドを実施例パ
ッドAという。
【0012】(実験1)実施例パッドA、および摩擦パ
ッド12の一部を裏金11の各貫通孔11bに充填して
充填部材13を省略してなるブレーキパッド(比較例パ
ッド)を用い、この両パッドを組付けたディスクブレー
キを搭載した同一形式の2台の車両を一晩屋外に放置
し、早朝のブレーキ鳴き試験を各10回行った。その結
果、実施例パッドAにおいてはブレーキ鳴きの発生回数
は4回であったのに対して、比較例パッドにおいては8
回であり、実施例パッドAはブレーキ鳴きの発生が大き
く抑制されていることを確認した。また、実施例パッド
Aおよび比較例パッドを一晩屋外に放置した後これらの
表面に吸湿紙を押し付けたところ、実施例パッドAにお
いては吸湿紙に水分が殆ど吸着しなかったのに対して、
比較例パッドにおいては吸湿紙の全面に水分が吸着され
た。この結果から、実施例パッドAにおいては摩擦パツ
ド12の表面の水分が除去されていることが明かであ
り、これがブレーキ鳴きの低減の効果を奏しているもの
と認められる。
【0013】(実験2)実施例パッドAにヒートシアを
施して連続気孔を増大させた摩擦パッド(実施例パッド
B)、および実施例パッドAの全周面を覆った状態で熱
処理して連続した細孔を増大させた摩擦パッド(実施例
パッドC)を用いて、この両パッドを組付けたディスク
ブレーキを搭載した同一形式の2台の車両を一晩屋外に
放置し、早朝のブレーキ鳴き試験を各10回行った。そ
の結果、これら両パッドB,C共にブレーキ鳴きの発生
回数は2回であり、連続した細孔の増大させた効果が発
揮された。
【0014】前者のヒートシアを実施すると燃焼ガスが
発生し、この燃焼ガスは摩擦パッドの内部の弱い部分、
例えば細孔と細孔間の弱い部位を突き破って連続した細
孔を増大させる。ヒートシアを実施する場合、摩擦パッ
ドの表面付近に水分を含ませると水分が気化し、発生ガ
スの圧力が高くなって連続細孔を増大させる効果が大き
い。また、後者の熱処理を実施すると未硬化の樹脂が硬
化してこの際ガスが発生するが、このガスを摩擦パッド
の全周面から飛散させることなく表裏両面から飛散させ
る場合には、表裏両面に連通する連続細孔が増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るブレーキパッドの背面
図である。
【図2】同ブレーキパッドにおける図1の2−2線切断
面である。
【符号の説明】
11…裏金、11b…貫通孔、12…摩擦パッド、13
…充填部材(吸水手段)、13a…容器、13b…ゼオ
ライト(吸着剤)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 49/00 - 71/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の貫通孔を有する裏金と、同裏金の表
    面に接着された摩擦パッドとを具備するディスクブレー
    キ用ブレーキパッドであり、前記裏金の各貫通孔内に
    水剤を配置して、同吸水剤を前記摩擦パッドの裏面に接
    触させていることを特徴とするディスクブレーキ用ブレ
    ーキパッド。
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