JPH0725321Y2 - 蓋つき容器 - Google Patents

蓋つき容器

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JPH0725321Y2
JPH0725321Y2 JP1989138424U JP13842489U JPH0725321Y2 JP H0725321 Y2 JPH0725321 Y2 JP H0725321Y2 JP 1989138424 U JP1989138424 U JP 1989138424U JP 13842489 U JP13842489 U JP 13842489U JP H0725321 Y2 JPH0725321 Y2 JP H0725321Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本願考案は、例えばポンプ注液式液体容器のような、容
器本体に蓋体を弧回動開閉自在に設けた蓋つき容器に関
するものである。
(従来技術) ポンプ注液式液体容器などの蓋つき容器においては、蓋
体は、一般に蓋体の後部を容器本体の上部後側において
蝶番装置で枢支し、蓋体の前部を蓋体ロック装置でロッ
クして装着されている。そして蓋体を開放させる際に
は、蓋体ロック装置の操作ボタンを押圧操作し且つ該操
作ボタンを押圧したままで蓋体の外周を手で掴んで上方
に弧回動させる。
又、従来のこの種の蓋つき容器に使用されている蓋体ロ
ック装置としては、蓋ロック部材が蓋体側においてスラ
イド自在に作動するものがあるが、この場合、操作ボタ
ンを押圧することにより蓋ロック部材をロック解除方向
にスライドさせるようにしている。尚、これらの蓋体ロ
ック装置では、蓋ロック部材を係止受部に対してバネ部
材でロック方向に付勢している。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上記した従来の蓋つき容器では、蓋体開放操
作時に、まず蓋体ロック装置の操作ボタンを指で押し、
続いて該操作ボタンを指で押したままで蓋体の外周を手
で掴んで上方に弧回動操作しなければならず、その蓋体
開放操作が面倒であった。即ち、蓋体ロック装置の操作
ボタンを押圧した後に該操作ボタンから指を離すと蓋ロ
ック部材がバネ部材の作用で再ロックされるようにな
り、蓋体開放操作時には操作ボタンを押したままで行う
必要がある。又、蓋ロック部材が蓋体側においてスライ
ド自在に作動するようにしたものでは、操作ボタンを押
圧操作して蓋ロック部材をスライドさせなければなら
ず、その際に該蓋ロック部材にスライド抵抗が生じてロ
ック解除操作が重くなるという問題がある。又、このよ
うに蓋ロック部材をスライド自在に設置する場合には、
蓋体内に該蓋ロック部材のスライド用スペース及びロッ
ク側付勢用バネの設置スペース等が必要となって、蓋ロ
ック装置全体の設置スペースが大きくなる。尚、従来か
ら、蓋ロック部材を蓋体側に弧回動自在に作動するよう
に設置したものもあるが、この場合はロック解除操作時
にスライド抵抗がなくなってロック解除操作力が軽くな
るとともに、蓋ロック装置全体の設置スペースを小さく
できるという利点がある。ところが、この場合(蓋ロッ
ク部材が弧回動自在の設置されている場合)には、操作
ボタンが蓋体側に設けられていて、ロック解除操作時に
操作ボタンを押圧した指が蓋体開放操作時に邪魔になる
という問題がある。
本願考案は、上記の如き従来の蓋つき容器の問題点に鑑
み、蓋体開放操作を簡単且つ軽快に行えるようにし、し
かも蓋体ロック装置全体をコンパクトに設置できるよう
にするとともに、蓋体開放操作時に蓋体の初期開放動作
が円滑に行われるようにした蓋つき容器を提供すること
を目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本願請求項1の考案は、容器本体に蓋体を弧回動開閉自
在に設け、さらに前記蓋体側に設けた蓋ロック部材と容
器本体側に設けた係止受部とを有する蓋体ロック装置に
よって蓋体を容器本体にロックし得るようにした蓋つき
容器において、蓋ロック部材は、該ロック部材の基端側
を弧回動自在に枢着し、さらに該蓋ロック部材を係止受
部に対してバネ部材で係止方向に付勢して、閉蓋状態に
おいて蓋ロック部材の自由端側を係止受部に係止する一
方、容器本体に、蓋ロック部材を押圧して係止受部から
係止解除するための操作ボタンを設けるとともに、容器
本体と蓋体の間に、蓋体ロック装置のロック解除時に蓋
体を容器本体に対して所定角度だけ開放せしめる作用を
する蓋体開放機構を設けたことを特徴としている。
又、本願請求項2の考案は、上記請求項1の蓋つき容器
において、蓋ロック部材における係止部より下方に所定
長さの延出部を設け、さらに該延出部を、該延出部の下
部側が後方に後退する湾曲形としたことを特徴としてい
る。
(作用) 本願請求項1及び2の各考案の蓋つき容器では、蓋ロッ
ク部材は蓋体側において該蓋ロック部材の基端側を弧回
動自在に枢着している。この場合、蓋ロック部材をロッ
ク側に付勢するバネとして、フックバネを使用でき且つ
該フックバネは蓋ロック部材の枢軸に巻付けて取付ける
ことができる。このようにすると、蓋体ロック装置全体
の設置スペースを小さくできる。
又、このように蓋ロック部材を弧回動自在に枢着したも
のでは、蓋ロック部材のロック解除動作時に摺動抵抗が
ほとんどなくなる。そして、蓋ロック部材は操作ボタン
を押圧することによってロック解除せしめられるが、こ
のように操作ボタンによる押圧操作によってロック解除
させるものであっても、蓋ロック部材が上記のように弧
回動自在に枢着されているので、ロック解除操作が軽く
なる。又、開蓋状態から蓋体を閉じるときにも、弧回動
式の蓋ロック部材では、係止受部に衝合したときにスム
ーズに変位して該係止受部との係合が容易に行われる。
さらに、蓋体ロック装置の操作ボタンを押圧操作したと
きには、蓋体開放機構により蓋体が容器本体に対して自
動的に所定角度だけ上方に弧回動せしめられ、操作ボタ
ンから指を離して蓋ロック部材が係止受部に再ロックさ
れることがなくなる。又、操作ボタンは、容器本体側に
設けられているので、蓋体をロック解除操作したときに
該蓋体が自動開放される場合でも、操作ボタンを押圧し
た指が邪魔にならない。尚、従来から、蓋ロック部材と
して蓋体側に弧回動自在に枢着したものがあるが、従来
のものではロック解除用の操作ボタンが蓋体側に設けら
れているので、上記のように蓋体自動開放機構を備える
と、操作ボタンを押圧した指が蓋体自動開放の邪魔にな
る。
又、本願請求項2の考案の蓋つき容器では、蓋ロック部
材における係止部材より下方に、下部側が後方に後退す
る湾曲形の延出部を設けている。従って、ロック解除操
作時において、蓋ロック部材の係止部が係止受部から係
止解除された後、上記蓋体開放機構により蓋体が自動開
放される際に、蓋ロック部材の上記延出部が操作ボタン
内端の押圧部に対して付勢された状態で上方に摺動する
ようになり、そのとき該延出部に所定の摺動抵抗が生じ
て、該延出部が上記押圧部に摺動している間は蓋体が急
激に開放されなくなる。即ち、蓋体の初期開放動作がゆ
っくり行われるようになる。
(考案の効果) 従って、本願請求項1及び2の各考案の蓋つき容器によ
れば、次のような効果がある。
(1)蓋ロック部材を蓋体側において弧回動自在に枢着
しているので、該蓋ロック部材のロック又はロック解除
動作時の作動スペースが小さくてよく、さらに蓋ロック
部材をロック側に付勢するバネとしてフックバネを使用
でき且つ該フックバネは蓋ロック部材の枢軸に巻付けて
取付けることができるので、蓋体ロック装置全体をコン
パクトにできる。
(2)蓋ロック部材を蓋側において弧回動自在に枢着し
ているので、ロック解除動作時に蓋ロック部材の摺動抵
抗がほとんどなくなり、操作ボタンによるロック解除操
作を軽く行える。又、開蓋状態から蓋体を閉じるときに
も、蓋ロック部材がスムーズに変位して係止受部との係
合が容易に行われる。
(3)蓋体開放機構を設けているので、蓋体開放操作時
において蓋体ロック装置の操作ボタンを一度指で押圧操
作すると、蓋体を自動的に開放できて、蓋体開放操作が
簡単となる。又、蓋体開放操作後に該操作ボタンから指
を離しても、蓋体ロック装置が再ロックされることがな
くなる。
(4)操作ボタンを容器本体側に設けているので、蓋体
をロック解除操作したときに該蓋体が自動開放される場
合でも、操作ボタンを押圧した指が邪魔にならなくな
り、スムーズな蓋体開放操作を行える。
又、本願請求項2の考案では、蓋ロック部材における係
止部より下方に、下部側が後方に後退する湾曲形の延出
部を設けているので、ロック解除操作に連動して蓋体が
自動開放されるときに、蓋ロック部材の延出部に所定の
摺動抵抗が生じて蓋体の初期開放動作がゆっくり進行
し、蓋体開放動作が円滑になるという効果がある。
(実施例) 第1図〜第7図を参照して本考案のいくつかの実施例を
説明すると、第1図〜第3図には本考案の第1実施例、
第4図には同第2実施例、第5図〜第7図には同第3実
施例の蓋つき容器を示している。尚、これらの実施例で
は、蓋つき容器として湯沸し型のポンプ注液式液体容器
が採用されている。
第1図〜第3図に示す第1実施例の蓋つき容器(湯沸し
型ポンプ注液式液体容器)は、外ケース11の上部、下部
に肩部材12と底部材18を取付け且つ外ケース11内に金属
製の内容器14を収容してなる容器本体1と、内部にエア
ーポンプ8を収容してなる蓋体2と、一連の液体注出通
路10とを備えて構成されている。
内容器14の下部外周には湯沸しヒータ19が巻付けられて
いる。
液体注出通路10は、内容器14の底部から外ケース11と内
容器14の側壁との間の空間部を通して上方に導き、さら
に上方部において吐出管10aを外向きに突出させてい
る。
肩部材12には、吐出管10aの外側をカバーするカバー部1
3が一体成形されている。
エアーポンプ8は、蓋体2の下面側に取付けられてい
る。又、エアーポンプ8の下板81下方には、内容器14の
上部開口を閉塞する内蓋29が取付けられている。尚、ポ
ンプ下板81は環状の側壁82を有する深容器形に形成され
ている。
蓋体2は、容器本体1(肩部材12)の上部後側において
蝶番装置3で枢支されていて、上下弧回動開閉自在に装
着されている。又、蓋体2の前部は蓋体ロック装置5で
ロックされている。
容器本体1(肩部材12)と蓋体2との間には、蓋体ロッ
ク装置5のロック解除状態において該蓋体2を所定角度
(例えば角度20〜30°)だけ自動的に開放させるための
蓋体開放機構4が設けられている。この第1実施例で
は、蓋体開放機構4としてフックバネが採用されてお
り、該フックバネ4を蝶番ピン31に支持させた状態でそ
の一端側を肩部材12内に差し込み、他端側を蓋体2の後
側裏面に係止して取付けている。このフックバネ4は、
蓋体ロック装置5のロック解除状態において蓋体2を鎖
線2′で示すように適宜角度だけ強制的に上方に弧回動
させ得る弾発力を有している。
蓋体ロック装置5は、この第1実施例では、蓋体2側に
設けられている蓋ロック部材51と、該蓋ロック部材51を
ロック方向に付勢するバネ部材(フックバネ)61と、肩
部材12側に設けられている係止受部60と、蓋ロック部材
51を操作する操作ボタン54とを有している。
蓋ロック部材51は、略円弧板状に湾曲させた自己弾性を
有する板材(例えば合成樹脂製)で形成されている。こ
の蓋ロック部材51には、その上部寄り位置(実用新案登
録請求の範囲中の基端側となる)に左右2つのブラケッ
ト62,62が形成され、且つ上下方向中間部に左右2つの
窓穴からなる係止部52,52が形成されている。又、該蓋
ロック部材51の上端部には、下斜後方に向けて延出する
折曲片63が設けられている。この折曲片63は、後述する
ように蓋体開放時に蓋ロック部材51が過度に外方に突出
するのを規制するめたものである。
又、この蓋ロック部材51では、係止部52部分より下方に
所定長さ(例えば10〜20mm程度)の延出部53が一体に延
出されている。この延出部53は、その下部側が後方(蝶
番装置3側)に後退するような湾曲形に形成されてい
る。
他方、ポンプ下板81の側壁82の前側上端部には、蓋ロッ
ク部材51を挿通させるための窓穴83が形成されている。
この窓穴83の左右両端縁部にはそれぞれブラケット84,8
4が形成されている。又、ポンプ下板81の側壁82の前側
裏面には、上記折曲片63の当り面となる縦リブ85,85が
形成されている。
上記蓋ロック部材51は、その上部側をポンプ下板側壁82
の外側から窓穴83を通して、該ポンプ下板側壁82側のブ
ラケット84,84と蓋ロック部材51側の基端側に設けたブ
ラケット62,62に枢支ピン64を挿通して蓋体2側(ポン
プ下板側壁82)の前面部に弧回動自在に枢着している。
そして、この蓋ロック部材51は、閉蓋状態において、枢
支ピン64を中心として係止部52,52部分がほぼ水平内外
方向に枢動(弧回動)するようになっている。又、この
蓋ロック部材51は、枢支ピン64に支持されたバネ部材61
によって自由端側となる下部側が外方(ロック方向)に
付勢される如くして取付けられている。
このように、蓋ロック部材51を蓋体2側において弧回動
自在に枢着すると、該蓋ロック部材51のロック又はロッ
ク解除動作時の作動スペースが小さくてよく、さらに蓋
ロック部材51をロック側に付勢するバネ部材61としてフ
ックバネを使用でき且つ該フックバネは蓋ロック部材51
の枢支ピン64に巻付けて取付けることができるので、蓋
体ロック装置5全体をコンパクトにできる。又、蓋ロッ
ク部材51を弧回動自在に枢着すると、ロック解除動作時
に蓋ロック部材51の摺動抵抗がほとんどなくなり、操作
ボタン54によるロック解除操作を軽く行える。又、開蓋
状態から蓋体2を閉じるときにも、蓋ロック部材51がス
ムーズに変位して係止受部60との係合が容易に行われ
る。
係止受部60,60は、肩部材12の前部側内面において内方
に向けて突出する小突起状に形成されている。この各係
止受部60,60は、蓋体を完全に閉じたときに、蓋ロック
部材51の各係止部52,52が対応する位置に設けられてい
る。
蓋ロック部材51は、自由状態(蓋体開放時)において
は、バネ部材61の付勢力により折曲片63が縦リブ85,85
の上面に衝合するまで外方に付勢されるようになってい
る。そして、開蓋状態から閉蓋操作すると、蓋ロック部
材51は、その下端寄り外面が係止受部60,60の先端面に
衝合して蓋ロック部材51の下部側がバネ部材61の付勢力
及び自己弾性力に抗して内方に変位せしめながら蓋体2
とともに下動し、係止部(窓穴)52,52が係止受部(突
起)60,60に対面したときに(蓋体を完全に閉じたと
き)蓋ロック部材の下部側がバネ部材61の付勢力及び自
己弾性力により外側に変位して該係止部52,52が係止受
部60,60に係止されるようにしている。この閉蓋状態で
は、蓋ロック部材51がバネ部材61によってロック方向に
付勢されているとともに、蓋ロック部材51に自己弾性に
よって係止部52,52が係止受部60,60に対してロック方向
に付勢されている。従って、この第1実施例では、蓋体
2は、バネ部材61と蓋ロック部材51の自己弾性とによる
2つの付勢作用によってロック状態に維持されるように
なっている。
操作ボタン54は、肩部材12の吐出管カバー部13の前面側
上端寄り位置において、前記蓋ロック部材51の動作方向
と同方向となる水平内外方向にスライド自在に設置され
ている。この操作ボタン54には、外端側に操作部55が設
けられ、内端側に押圧部56が設けられている。操作部55
は、カバー部13の前面から若干寸法だけ外方に突出させ
て外部から押圧操作可能となっており、又押圧部56は、
2つの係止受部60,60の中間部で該係止受部と同高さ位
置において肩部材12内面から内方に出没し得るようにな
っている。又、この操作ボタン54は、操作部55内面とバ
ネ受け65外面との間に介設されたコイルバネ66によって
外方に付勢されている。そして、操作ボタン54の非操作
状態では、押圧部56先端が肩部材12内面より外方に没入
し、該操作ボタン54の内方押圧時には押圧部56先端が係
止受部60の先端よりさらに内方に突出する位置まで変位
するようになっている。又操作ボタン54の押圧部56はバ
ネ受け65に形成した切欠67から内方に出没し得るように
している。
尚、この実施例では、操作ボタン54の操作部55は、カバ
ー部13の外面よりやや外方に突出させているが、他の実
施例では操作部55の外面を、該操作ボタン54が設置され
る容器本体1の外面と略同一面上に位置させることもで
きる。このように、操作部55の外面を容器本体1の外面
と略同一面上に位置させるようにすると、例えば液体容
器を転倒させたときでも、操作部55に他の物が衝突し難
くなり、蓋体ロック装置5が不用意にロック解除され難
くなる。
この第1実施例の蓋つき容器では、蓋体2を閉じた状態
では、内蓋29が内容器14の上部開口縁を閉塞していると
ともに、エアーポンプ8の吐出口86と内容器14内とが気
密的に連通している。又、内容器14内の液体は、湯沸し
ヒータ19によって加熱される。又、エアーポンプ8を操
作すると、その加圧空気が内容器14内に吹き込まれて、
内容器14内の液体が一連の液体注出通路10を通って外部
へ注出される。
ところで、閉蓋状態においては、蓋ロック部材51がバネ
部材61によってロック方向に付勢されているとともに、
該蓋ロック部材51自体のバネ作用により、係止部52,52
が係止受部60,60に対して強い付勢力で係止されること
となり、蓋体2全体が容器本体1に対してガタつきがな
くなり、蓋体ロック状態が安定する。又、閉蓋状態から
蓋体2を開放する際には、操作ボタン54の操作部55を内
方に押し込むことにより、操作部材押圧部56で蓋ロック
部材51における係止部52,52形成高さ位置における該各
係止部52,52間を内方に押圧して、蓋ロック部材51の自
由端側をバネ部材61の付勢力に抗して内方に弧回動させ
る。そして、各係止部52,52が係止受部60,60から外れた
時点で、蓋体開放機構(フックバネ)4の付勢力により
蓋体2全体が鎖線2′で示すように自動的に所定角度だ
け開放せしめられるようになる。このように、開蓋操作
時には、単に操作部55を押圧操作するだけで蓋体2を自
動的に所定角度だけ開放させることができ、その開蓋操
作が極めて簡単となる。又、操作部55を1度押圧する
と、上記のように蓋体2が開放されるので、該操作部55
から指を離しても蓋ロック部材51が係止受部60に再ロッ
クされることがなくなる。さらに、操作ボタン54は容器
本体1側に設けているので、蓋体2をロック解除操作し
たときに該蓋体2が自動開放される場合でも、操作ボタ
ン54を押圧した指が邪魔にならなくなり、スムーズな蓋
体開放操作を行えるようになる。
又、この蓋つき容器では、蓋ロック部材51における係止
部52,52より下方に、下部側が後方に後退する湾曲形の
延出部53を設けているので、ロック解除操作時におい
て、蓋ロック部材51の係止部52,52が係止受部60,60から
係止解除された後、上記蓋体開放機構4により蓋体2が
自動開放される際に、蓋ロック部材51の延出部53が操作
ボタン54内端の押圧部56に対して付勢された状態で上方
に摺動するようになる。そのとき、該延出部53に所定の
摺動抵抗が生じて、該延出部53が押圧部56に摺動してい
る間は蓋体2が急激に開放されなくなる。即ち、蓋体2
の初期開放動作がゆっくり行われるようになる。
第4図に示す第2実施例の蓋つき容器は、第1実施例の
蓋体ロック装置5における蓋ロック部材51の変形例を示
しており、この第2実施例の蓋ロック部材51は、自己弾
性を有する縦向き板状体が使用されている。該蓋ロック
部材51の上下方向中間部には外向きに湾曲する湾曲部68
が形成されていて、その湾曲部68に第1実施例と同様の
窓穴からなる係止部52(左右2つある)が形成されてい
る。又、この蓋ロック部材51は、その基端側となる下端
部をポンプ下板81の側壁82の下端寄り外面に枢支ピン64
で枢着し、且つバネ部材(フックバネ)61で自由端側と
なる上部側が外方に付勢されるようにしている。尚、こ
の第2実施例では、蓋ロック部材51における係止部52,5
2形成部分より下部側が延出部53となり、該延出部53に
も湾曲部が形成されている。又、蓋ロック部材51の上端
部は、ポンプ下板側壁82の上部寄りに形成したガイド穴
87内に差し込まれていて、該ガイド穴87の前縁部87aで
蓋ロック部材51の前方傾動範囲を規制している。そし
て、この第2実施例のものでは、操作部55を押圧操作す
ると、押圧部56で蓋ロック部材51の自由端側を蓋ロック
部材51の自己弾性力及びバネ部材61の付勢力に抗して鎖
線51′で示す如く内方に変位させることができ、そのと
き蓋ロック部材51側の係止部52が係止受部60から外れ
て、蓋体2が蓋体開放機構(図示省略)により自動的に
開放されるようになる。又、閉蓋状態においては、蓋ロ
ック部材51には、第1実施例の場合と同様に、バネ部材
61の付勢力と自己弾性作用との2つのバネ作用によって
ロック方向に付勢されている。尚、この第2実施例の蓋
つき容器のその他の構成は、基本的には上記第1実施例
のものと同様に構成されており、且つ第1実施例のもの
と同様に作用する。
第5図〜第7図に示す第3実施例の蓋つき容器は、第1
実施例の蓋体ロック装置5における操作ボタン54部分の
変形例を示したものである。この第3実施例の蓋体ロッ
ク装置5では、肩部材12のカバー部13における上面部に
操作ボタン設置用の凹部69を設け、該凹部69の左右両側
面70,70に内外方向に向けて横長のガイド穴71,71を形成
し、且つ該凹部69の底部上面にバネ受け72を一体に突出
形成している。他方、蓋体ロック装置5の操作ボタン54
は、その左右方向の外幅が上記凹部69の内幅よりごくわ
ずかに小さくなるようにしている。又、この操作ボタン
54には、その左右両側壁57,57の各外面に外向き爪58,58
が形成されている。そして、この操作ボタン54は、上記
凹部69の上方から該凹部69内に圧入させて、操作ボタン
54側の各外向き爪58,58をそれぞれ凹部69側のガイド穴7
1,71内にスライド自在に嵌合させている。尚、そのと
き、バネ受け72と操作ボタン54の前部裏面との間にコイ
ルバネ66を介在させる。このようにして組付けられた操
作ボタン54は、各外向き爪58,58がガイド穴71,71内に嵌
合されていることにより脱落することがなく、しかも凹
部69内において内外方向にスライドし得るようになって
いる(外向き爪58がガイド穴71に沿ってスライドし得
る)。この第3実施例のものでは、第1実施例のものに
比して別部材からなるバネ受けが不要となる。尚、第3
実施例のその他の構成は、基本的には第1実施例のもの
と同様に構成されている。
尚、上記した第1〜第3の各実施例では、蓋つき容器と
して湯沸し型のポンプ注液式液体容器を採用している
が、他の実施例では、非湯沸し型のポンプ注液式液体容
器あるいは非ポンプ式の液体容器などに採用することも
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例にかかる蓋つき容器の縦断
面図、第2図は第1図の一部分解斜視図、第3図は第1
図の蓋つき容器の作用説明図、第4図は本考案の第2実
施例にかかる蓋つき容器の一部縦断面図、第5図は本考
案の第3実施例にかかる蓋つき容器の一部縦断面図、第
6図は第5図のVI−VI断面図、第7図は第5図の一部分
解斜視図である。 1……容器本体 2……蓋体 3……蝶番装置 4……蓋体開放機構 5……蓋体ロック装置 51……蓋ロック部材 52……係止部 53……延出部 54……操作ボタン 60……係止受部 61……バネ部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体(1)に蓋体(2)を弧回動開閉
    自在に設け、さらに前記蓋体(2)側に設けた蓋ロック
    部材(51)と前記容器本体(1)側に設けた係止受部
    (60)とを有する蓋体ロック装置(5)によって前記蓋
    体(2)を容器本体(1)にロックし得るようにした蓋
    つき容器であって、 前記蓋ロック部材(51)は、該蓋ロック部材(51)の基
    端側を弧回動自在に枢着し、 さらに該蓋ロック部材(51)を前記係止受部(60)に対
    してバネ部材(61)で係止方向に付勢して、閉蓋状態に
    おいて蓋ロック部材(51)の自由端側を前記係止受部
    (60)に係止する一方、 前記容器本体(1)に、前記蓋ロック部材(51)を押圧
    して前記係止受部(60)から係止解除するための操作ボ
    タン(54)を設けるとともに、 前記容器本体(1)と蓋体(2)の間に、前記蓋体ロッ
    ク装置(5)のロック解除時に蓋体(2)を容器本体
    (1)に対して所定角度だけ開放せしめる作用をする蓋
    体開放機構(4)を設けた、 ことを特徴とする蓋つき容器。
  2. 【請求項2】蓋ロック部材(51)における係止部(52)
    より下方に所定長さの延出部(53)を設け、さらに該延
    出部(53)を、該延出部(53)の下部側が後方に後退す
    る湾曲形としたことを特徴とする請求項1記載の蓋つき
    容器。
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