JPH07250190A - ファクシミリ機能付複写機 - Google Patents

ファクシミリ機能付複写機

Info

Publication number
JPH07250190A
JPH07250190A JP6042647A JP4264794A JPH07250190A JP H07250190 A JPH07250190 A JP H07250190A JP 6042647 A JP6042647 A JP 6042647A JP 4264794 A JP4264794 A JP 4264794A JP H07250190 A JPH07250190 A JP H07250190A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
paper
facsimile
image
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6042647A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Higuchi
正己 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP6042647A priority Critical patent/JPH07250190A/ja
Publication of JPH07250190A publication Critical patent/JPH07250190A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Combination Of More Than One Step In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファクシミリ受信の記録時に特定の用紙への
記録を可能にし、複写機の機能とファクシミリの機能と
を兼ね備えた複合機の操作性を改善する。 【構成】 4段の給紙トレイ52〜55のうちの一つの
トレイを、ファクシミリ記録のための専用トレイに指定
する。コピー時の給紙トレイ選択プログラムにより、コ
ピー動作時にはその専用トレイの選択を禁止し、それ以
外の給紙トレイから給紙する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ機能を有
する複写装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】読み取った原稿画像をデジタル信号に変
換し、その後、そのデジタル信号に基づいて画像形成を
行なうデジタル複写機は周知である。この様なデジタル
複写機は、基本的に、その記録機能をファクシミリ装置
と共有化できるため、複写機の機能とファクシミリの機
能とを兼ね備えた装置、いわゆる複合機として構成する
ことが比較的容易である。そのため、近年では、そのよ
うなデジタル複合機が市販され利用されるようになって
きた。
【0003】この複合機は作像部(プリント部)を共有
しているため、装置としての効率が高く、複写機とファ
クシミリとを別々に設置するよりもコスト及びスペース
の点で有利であるなど、メリットが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、両者の
機能を有しているがための不具合などがあることも事実
であり、操作性などについてはまだ改善すべき点も多
い。例えば、現在の複合機においては、コピーに使用す
る用紙とファクシミリの記録に使用する用紙とを区別し
て、それぞれの機能を実行するときに使い分けるという
ようなことはできない。また、ファクシミリの観点から
みた場合には、いつ受信があっても記録できるように常
に用紙がセットされていることが望ましいが、装置にセ
ットされた用紙をコピー動作で消費してしまった場合に
は、ファクシミリ受信したときに記録出来ないことにな
ってしまう。さらに、複写機の場合には、用紙が終了し
た時点で用紙補給を行なってやればよいが、ファクシミ
リの場合には、用紙が無くならないようにしてやる必要
があり、用紙切れを起こさないよう絶えず用紙補給しな
ければならず面倒である。
【0005】本発明は、複写機の機能とファクシミリの
機能とを兼ね備えた複合機における上述の操作性の諸問
題を解決し、両者の機能の独立性を確保するとともに操
作性を改善した複合機を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、複数の給紙トレイを有し、原稿画像をデジタル画
像情報に変換した後そのデジタル画像情報に基づいて画
像形成を行なう複写機であって、ファクシミリの機能を
備えたファクシミリ機能付複写機において、前記複数の
給紙トレイのうちの少なくとも一つの給紙トレイをファ
クシミリ記録用トレイとして指定可能であり、ファクシ
ミリ受信データを記録する場合、前記指定されたトレイ
から給紙して記録するよう制御する制御手段を有するこ
とにより解決される。
【0007】また、本発明は、前記の課題を解決するた
めに、前記ファクシミリ記録用トレイとして指定された
トレイを、複写動作時に使用しないように制御すること
を提案する。
【0008】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、複写動作中のファクシミリ受信時に、該複写動
作を停止することなくファクシミリ受信データを記録す
るモードを有し、該モード中のファクシミリ受信データ
記録の際に前記ファクシミリ記録用トレイ内の用紙が無
い場合、該用紙と同一サイズの用紙を収納した他のトレ
イから給紙して記録するようにしたことを提案する。
【0009】
【作用】少なくとも一つの給紙トレイをファクシミリ記
録のための専用トレイとして設定する。そして、ファク
シミリ受信データを記録する場合、その設定されたトレ
イから給紙して記録するように制御する。
【0010】その他の作用については、以下の実施例の
説明で明らかとなるであろう。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】図1は、本発明の一実施例であるファクシ
ミリ機能を有する複写機の概略構成を示す断面図であ
る。この図に示すように、本実施例の複写機は記録装置
Bの上に自動原稿送り装置Aが装着されている。自動原
稿送り装置Aは、原稿載置台101に載置された原稿
(図示せず)を1枚ずつコンタクトガラス1上にセット
し、露光走査終了後コンタクトガラス1上の原稿を原稿
排出トレイ102に排出する。一方、記録装置Bは画像
読み取り部B1、画像書き込み部B2、プリント部B 3
給紙部B4から構成されている。
【0013】図2は、この複写機の制御系統を示すブロ
ック図である。この図に示すように本実施例の複写機の
制御系統は6ブロックに大別され、複写機を操作するた
めのキー入力や複写機の状態等の表示を制御する操作制
御部110、自動原稿送り装置による原稿の給排紙を制
御するDF制御部100、画像読み取り部B1のスキャ
ナを制御してコンタクトガラス1上の原稿画像をデジタ
ルデータとして読み込む画像読取制御部70、プリント
部B3におけるプリントプロセスの実行を制御するプリ
ント制御部80、ファクシミリデータの送受信を行なう
Fax制御部90、及びこれらの制御部をコントロール
するシステム制御部120により構成されている。それ
ぞれの制御部は独立してCPUを持っており、シリアル
通信回路により接続される。
【0014】ここで、図1に示した複写機の記録装置B
の各部について説明する。
【0015】まず、画像読み取り部B1について。この
複写機の画像読み取り部は図3に示すように構成されて
いる。また、この画像読み取り部の画像信号処理回路は
図4に示すようになっている。これらの図において、コ
ンタクトガラス1上に載置された原稿(図示せず)に露
光ランプ2a,2bの光が照射される。原稿からの反射
光は第1〜3ミラー3,4,5に反射され、集光レンズ
6を通ってCCD7に入射される。CCDは原稿からの
反射光をその濃淡に応じた電気信号に変換するものであ
り、本実施例の複写機においては5000画素のCCD
を用いて400dpiの分解能を有している。CCD7
からの信号は増幅回路31で増幅され、A/D変換回路
32によりデジタル信号に変換される。本実施例におい
ては8ビットのデジタル信号として出力される。一般
に、画像読み取り系においては、照明ランプの光量ムラ
や集光レンズによる周辺光量の低下、CCD画素の感度
バラツキ等のために、均一濃度の原稿を読み取った場合
でもA/D変換器から出力されるデジタル値は一定とは
ならない。このバラツキを補正するためシェーディング
補正回路33によりシェーディング補正が施される。こ
の他、必要に応じてMTF補正、電気変倍処理等が行な
われ、画像データとして出力される。この画像データ
は、プリント制御部80(図2参照)の画像メモリに一
旦保存され、必要に応じて画像処理されてイメージ画像
として出力される。
【0016】図5は、この画像読取部の制御部の構成を
示すブロック図である。この制御部においては、通信ポ
ート71及びRAM78を内蔵した読取制御CPU71
がスキャナモータ75等をコントロールする。コンタク
トガラス1上の原稿画像を読み取る場合の制御は次のよ
うになる。すなわち、読取制御CPU71は、内蔵され
たシリアル通信ポート72を介してシステム制御部11
0(図2参照)のCPUからの読み取りコマンドを受け
取ると、ランプ制御回路73に信号を出力して露光ラン
プ2を点灯させるとともにスキャナモータ制御回路74
に信号を出力してスキャナモータ75を駆動することで
コンタクトガラス1上の原稿を露光走査する。このとき
スキャナモータ75は等速に制御され、予め設定された
距離の走査後、元の位置に戻され次の原稿走査に備える
ことになる。読み取られた原稿の画像データは、前述し
たように画像メモリに記憶されるので、1回の走査によ
り複数枚のコピーを行なうことが可能である。なお、7
6はスキャナモータ制御用のエンコーダ、77は制御プ
ログラム等を記憶したROM、79はCCD7の画像信
号の出力タイミング等を制御するタイミング制御回路
(図4の同期制御回路34を含む)である。
【0017】次に、画像書き込み部B2について説明す
る。本実施例の複写機における画像書き込みには半導体
レーザを用いており、画像データに応じてレーザ光を変
調して感光体上に静電潜像を作成する。
【0018】図6は、画像書き込み部B2のレーザ光学
系の構成を示す平面図である。この図において、LD
(半導体レーザ)ユニット41は、画像メモリに記憶さ
れたイメージデータに従ってレーザ光を変調するレーザ
変調回路を含んでいる。このLDユニット41で変調さ
れたレーザ光はシリンダレンズ42により平行光に変換
されポリゴンミラー8に照射される。ポリゴンミラー8
は正確な多角形をしており、ポリゴンモータ10により
一定方向に等速回転される。ポリゴンミラー8に反射さ
れたレーザ光はfθレンズ43により感光体11上で主
走査方向に等間隔になるよう補正され、また、ポリゴン
ミラー8の反射面の傾きも同時に補正されて感光体11
の表面を露光して静電潜像を作成する。すなわちLDユ
ニット41からのレーザ光がポリゴンミラー8の回転で
主走査され、感光体11の回転で副走査が行なわれる。
感光体11上に形成された静電潜像は、周知の電子写真
プロセスにより可視像化される。なお、fθレンズ43
の近傍には同期検知用のセンサ44が設けられており、
ポリゴンミラー8に反射するレーザ光を画像領域外で検
知し、レーザ光の1ライン走査ごとに信号を出力して同
期信号の生成に供する。
【0019】次に、給紙部B4について説明する。図1
に示すように本実施例の複写機の給紙部は、4段の給紙
トレイ52〜55、両面トレイ51及び各トレイの給紙
搬送機構により構成される。4段の給紙トレイ52〜5
5及び各トレイの給紙搬送機構の構成は皆同じであるの
で、その一つを例に取って説明する。
【0020】図7に示すように、給紙搬送機構はピック
アップソレノイド61、呼出しコロ62、給紙コロ6
3、分離コロ64、給紙センサ65、グリップローラ6
6等により構成される。今、複写機の操作パネル(後述
する)から第1トレイ52が選択されているとする。コ
ピー動作が開始され、前述のプリント制御部において給
紙要求が出されると、選択された給紙トレイに対応する
ピックアップソレノイド61が付勢される。その結果、
トレイ52内に収納された用紙束の上端に呼出しコロ6
2が押し付けられ、その摩擦力により用紙の搬送が開始
される。用紙はさらに給紙コロ63と分離コロ64にく
わえられ、用紙の先端が給紙センサ65に検知されるま
で送られる。用紙はそこで一旦停止され、その時点でピ
ックアップソレノイド61への通電がオフされ呼出しコ
ロ62は用紙から離間する。分離コロ64は、呼出しコ
ロ62により複数枚の用紙が呼び出されて搬送されてき
た時に逆転して重送を防止する。その後、回転を再開し
た給紙コロ63により用紙はグリップローラ66まで送
られる。このように、用紙の先端が給紙センサ65に検
知されると用紙搬送が一旦停止され、給紙要求が出され
た時点より一定時間後に用紙の搬送が再開されるように
なっているが、これは、給紙トレイ内の用紙の位置によ
る用紙間隔の変動を少なくするためである。図1を参照
して説明を続けると、搬送モータ27により駆動される
グリップローラ66にくわえられた用紙は給紙搬送路5
6を搬送され、レジストローラ57まで送られる。
【0021】次に、プリント部B3について図1を参照
しながら説明する。プリント部は、感光体上に形成され
た静電潜像をトナー像として可視化し、給紙トレイから
給紙される用紙に記録するプリントプロセスを実行する
ところである。
【0022】図1において、感光体11は時計回りに回
転される。感光体11への画像書き込み部B1からのレ
ーザ光の照射位置の上流側に帯電チャージャ12が設置
され感光体11を一様に帯電させる。帯電された感光体
11に画像書き込み部B1からレーザ光が照射され静電
潜像が形成される。その後、レーザ光の照射位置の下流
側に設置されたイレーサ13により不要な電荷が除去さ
れ、現像装置14内のトナーにより静電潜像はトナー像
として顕像化される。なお、現像装置14にはトナーカ
ートリッジ15が取り付けられ、トナーが補給される。
現像後のトナー像は、転写部16で給紙トレイから給紙
された用紙上に転写される。転写されずに感光体11上
に残ったトナーはクリーニング装置17により取り除か
れ、次の複写動作が可能となる。
【0023】トナー像が転写された用紙は分離部18で
感光体11から分離され、搬送ユニット19により定着
装置20へと送られる。定着装置20で用紙は加熱およ
び加圧され、未定着トナー像が用紙上に定着される。定
着された後の用紙は予め決められた行先により排出先が
変更される。そのため、定着装置20のすぐ下流側に第
1分岐爪21が、また、その第1分岐爪21と第2排紙
トレイ29との間に第2分岐爪22がそれぞれ設けられ
ている。そして、これらの分岐爪を作動させることによ
り用紙搬送路経路を第1排紙トレイ28、第2排紙トレ
イ29及び両面コピーを行なう場合の反転路23に切り
換える。すなわち、排出先が第1排紙トレイ28の場合
は、第1分岐爪21を動作させて排出方向を第1排紙ト
レイ28側に切り換える。排出先が第2排紙トレイ29
の場合は、第1分岐爪21と第2分岐爪22とを動作さ
せて排出方向を第2排紙トレイに切り換える。さらに、
両面コピーを行なう場合は、片面への転写が終了しても
複写機外に排出せず、定着装置20から出た用紙を反転
路23へと導く。反転路23の下端には用紙押し上げ部
材30が設けられ、反転路23へ導かれた用紙を両面ト
レイへ送る際に用紙を押し上げる。反転路23で反転さ
れた用紙は搬送路26を通って両面トレイ51に送られ
る。このとき、用紙サイズに応じて搬送路26に設けら
れた切替爪24,25が切り替えられ、これに沿って用
紙は両面トレイ51内に入りスタックされる。用紙が機
外に排出されるか両面トレイ51にスタックされるとこ
のプリントプロセスは終了する。なお、用紙搬送路に設
けられた搬送ローラ等は搬送モータ27により駆動され
る。また、用紙押し上げ部材30は図示しない反転モー
タにより駆動される。
【0024】図8は、上記プリントプロセスを実行する
制御回路の構成を示すブロック図である。この図に示す
ように、プリント制御CPU81はシリアルポート81
a及びRAM81bを内蔵している。プリント制御CP
U81には、ROM82,出力ポート83,入力ポート
84,画像書き込み制御回路85等が接続されている。
出力ポート83には各種クラッチや各種ソレノイドある
いは各種モータやファン等が接続され、必要に応じてオ
ン/オフ制御される。入力ポート84には各種センサか
らの信号が入力される。ところで、プリント部のメイン
モータ(搬送モータ)27にはエンコーダ86が接続さ
れ、モータの回転速度に応じたパルスを発生する。メイ
ンモータの制御回路87は、エンコーダ86からの信号
によりメインモータ27を等速に駆動する。エンコーダ
信号は分周器88にも入力され、所定の分周比で分周さ
れた後プリント制御CPU81に送られカウントされ
る。エンコーダ86が発生するパルスはメインモータ2
7の移動距離(回転量)に比例するため、このパルスを
カウントすることで用紙の搬送距離を認識することがで
き、上述の制御が可能となる。
【0025】ところで、上述したプリントプロセスの実
行は1枚の用紙への画像形成を1つの単位(プリントジ
ョブ)としている。以下に、プリントジョブの実行方法
について説明する。
【0026】プリントプロセスにおける各動作のタイミ
ングは予め設定されており、上述したようにプリント制
御CPU81は用紙の搬送距離に比例して出力されるパ
ルス信号をカウントし、そのカウント値が設定されたカ
ウント値と一致した時にそれぞれの負荷(クラッチ、ソ
レノイド等)を動作させたり必要な処理を行なう。ここ
で、各動作の基準となるタイミングは給紙搬送路に設け
られたセンサのオンである。プリントプロセスにおける
代表的な処理項目を上げると以下のようなものがある。
すなわち、イレースデータ変更処理、露光開始処理、イ
レースoff制御、現像バイアス変更処理、レジストo
n制御、露光完了処理、イレースon制御、レジストo
ff制御、第1排紙分岐ソレノイド制御、第1トレイ排
出シーケンス完了チェック/完了処理、第2排紙分岐ソ
レノイド制御、第2トレイ排出シーケンス完了チェック
/完了処理、反転モータ制御、第1両面分岐ソレノイド
制御、第2両面分岐ソレノイド制御、両面シーケンス完
了処理などである。
【0027】ここで、上記各処理について図1及び図8
を参照して説明する。
【0028】イレースデータ変更処理。イレーサ13
は、LED(発光ダイオード)を1列に並べたものであ
る。1列に並んだLEDの必要な部分を点灯させたり消
灯させたりする場合は1又は0の2進数で表わされるデ
ータをシリアルにLEDの個数分だけ前もって送ってお
き、必要時に出力できるように構成されている。イレー
サ13は感光体上の不要な電荷を除去するためのもので
あるから、画像領域が変更された場合には、イレースデ
ータを変更する必要がある。そのための処理をここで行
なう。
【0029】露光開始処理。露光は画像書き込み部の動
作において、画像メモリに記憶されたイメージデータを
感光体上に書き込むことであるが、このとき、どの画像
メモリを使用するかはプリントジョブ毎に決められてお
り、この時点で選択する。
【0030】イレースoff制御は、画像書き込みの開
始時点で全点灯していたLEDのうち画像領域に対応す
るLEDを消灯させる。
【0031】現像バイアス変更処理。本実施例の複写機
の操作パネルには濃度変更キーが設けてあり、これによ
りコピー中であっても画像濃度を変更できるようになっ
ている。画像濃度を変更するための手段として、この複
写機では現像バイアス電圧を変化させている。しかし、
1枚の画像の形成途中で濃度変化がないようにするた
め、潜像が顕像化される前にのみ変化させるよう制御す
る。
【0032】レジストon制御。画像領域と用紙との位
置合わせをするために、用紙は一旦レジストローラ57
につき当てられて停止される。その後、画像とタイミン
グを合わせて用紙を転写位置へ送出するためにレジスト
ローラが駆動される。
【0033】イレースon制御。画像領域外の感光体の
電荷を除去するために、画像領域の後端で前述のイレー
サのLEDを全点灯させる。画像領域は用紙サイズ・変
倍率等によりさまざまに変化するため、それぞれの画像
領域に応じて対応できるようにイレーサの点灯を制御す
る。
【0034】レジストoff制御。用紙後端がレジスト
ローラを抜けた時点で次の用紙のためにレジストローラ
は一旦停止させる必要がある。そのため、用紙サイズに
合わせたタイミングでレジストローラの駆動をオフさせ
る。
【0035】第1排紙分岐ソレノイド制御。指定された
モード(排出トレイ、両面コピーの指定等)により用紙
の排出経路を切り換える必要がある。そのため、各プリ
ントジョブ毎にモードをチェックし、第1分岐爪21を
作動させるソレノイド(図8に第1排紙SOLとして示
す)のオン/オフを制御する。
【0036】第1トレイ排出シーケンス完了チェック/
完了処理。用紙排出先が第1排紙トレイ28の場合に
は、ここで第1トレイ用の排出センサ(図示せず)をチ
ェックし、排出完了で第1排紙トレイ排出完了信号を出
力する。そして、プリントジョブの完了処理を実行す
る。すなわち、ジョブ実行フラッグをリセットする。排
出先が第1排紙トレイ28以外の場合には、ここでの処
理は何もされず次の処理を待つことになる。
【0037】第2排紙分岐ソレノイド制御は、第2分岐
爪22を作動させるためのソレノイド(図8に第2排紙
SOLとして示す)の制御であり、この処理を実行する
のは用紙排出先が第2排紙トレイ29か両面トレイ51
へのスタックの場合である。排出先が第2排紙トレイ2
9の場合はこのソレノイドをオンし、両面トレイへのス
タックの場合はオフする。
【0038】第2トレイ排出シーケンス完了チェック/
完了処理。用紙排出先が第2排紙トレイ29の場合に
は、ここで第2トレイ用の排出センサ(図示せず)をチ
ェックし、排出完了で第2排紙トレイ排出完了信号を出
力する。そして、プリントジョブの完了処理を実行す
る。すなわち、ジョブ実行フラッグをリセットする。排
出先が第2排紙トレイ29以外の場合には、ここでの処
理は何もされず次の処理を待つことになる。
【0039】反転モータ制御。用紙排出先が両面トレイ
51へのスタックの場合は、次の裏面コピーのために用
紙を反転させる必要がある。そのため、反転モータ(図
示せず)を制御して用紙押し上げ部材30を駆動し、反
転路23に入った用紙を両面トレイ51へと導く。
【0040】第1両面分岐ソレノイド制御および第2両
面分岐ソレノイド制御。第1及び第2両面分岐ソレノイ
ド(図8に両面A3及びB4SOLとして示す)は、用
紙を両面トレイ51へ送り込む場所を変化させるための
切替爪24,25を作動させるためのソレノイドであ
る。両面トレイ51への用紙の搬入口は3個所あり、ど
こから送り込むかは用紙サイズ(用紙搬送方向の長さ)
により決められる。そのため、プリントジョブの用紙サ
イズをチェックし、用紙サイズに対応した切替爪を作動
させるソレノイドをオンしそれ以外のソレノイドはオフ
する。
【0041】両面シーケンス完了処理。両面トレイ51
内への用紙スタックが完了したとき、両面スタック完了
信号を出力し、プリントジョブの完了処理を実行する。
【0042】以上のような処理がプリントプロセスの動
作の概要である。プリントプロセスを実行する制御回路
は、ジョブ毎に実行タイミングをチェックするためのカ
ウンタとどの処理まで実行したかを示すポインタとを有
しており、そのカウント値でシーケンスを処理するた
め、プリントプロセスを行なうにあたって複数のジョブ
を独立して実行することができる。
【0043】次に、プリント制御部におけるジョブ受付
からジョブ実行までの処理について説明する。
【0044】プリントジョブはシステム制御部(図2参
照)のCPUから送られてきたコマンドにより受け付け
られ、実行待ちとなる。複数のジョブを受け付けるため
にジョブには番号が付けられるが、この番号の最大値は
決まっており、最大値を越えると1に戻る。すなわち、
図9に示すジョブ受付ルーチンにおいては、ステップ
(以下、Sと略記する)1で受け付けたジョブに番号を
つけて登録し、S2では、次に受け付けるジョブのため
にジョブ番号のインクリメントが行なわれる。S3で
は、S1で登録したジョブ番号が最大値になったか否か
が判断される。最大値に達していなければリターンす
る。ジョブ番号が最大値になればS4に進み、ジョブ番
号を初期値に戻す。
【0045】実行待ちとなったプリントジョブはシーケ
ンス登録ルーチンによりシーケンスの開始タイミングが
チェックされ、ジョブ実行フラッグがセットされて上述
のプリントプロセスの実行が開始される。また、このと
き、ジョブ受付を許可するコマンドをシステム制御部の
CPUに対して出力し、次のプリントジョブの受け付け
が可能となる。すなわち、図10に示すように、S1で
シーケンス開始タイミングになったか否かが判断され
る。開始タイミングになっていなければリターンし、開
始タイミングが検知されればS2に進んで、実行待ちの
ジョブがあるか否かを判断する。待ちジョブがなければ
リターンする。実行を待つジョブがある場合はS3に進
みシーケンスカウンタをクリアする。そして、S4で、
ジョブ実行フラッグをセットしS5でジョブの受け付け
を許可するコマンドを出力する。
【0046】プリントジョブの実際の実行はジョブ実行
ルーチンに基づいて行なわれる。すなわち、図11に示
すように、S1でジョブ実行フラッグをチェックする。
次に、全ての処理が完了するまではS2からS3に進
み、セットされているジョブに対応したシーケンスカウ
ンタをカウントアップする。そして、S4で、そのカウ
ント値と予め設定されているカウント値とを比較するこ
とにより処理タイミングになったか否かが判断され、所
定の処理タイミングになっていない場合はS1の前に戻
る。セットされたジョブのカウント値が設定されたカウ
ント値と一致すればS5に進んで処理を実行する。そし
て、S6で、次の処理を指すポインタをインクリメント
し、プリント処理がシーケンシャルに実行できるように
する。S6からS1の前に戻り、上記処理を全ての実行
ジョブに対して行ない、それがS2で判断されればこの
ルーチンを完了する。
【0047】次に、本実施例の複写機におけるコピー処
理動作について説明する。
【0048】本実施例の複写機において、通常のコピー
処理は、図2に示した複写機の制御系統のうちFax制
御部90以外の制御部、すなわちシステム制御部12
0、操作制御部110、DF制御部100、画像読み取
り制御部70、プリント制御部80により実行される。
そして、コピー処理は後述する操作パネルから指定され
たコピーモードに従って行なわれるが、本実施例におけ
るコピーモードとしては、次のようなモードあるいは設
定の組合せがある。すなわち、ADFモード、SADF
モード、圧板モード、片面モード、両面モード、複写倍
率、用紙トレイ及び用紙サイズ、セット数、用紙排出先
などである。
【0049】ADFモードは、自動原稿送り装置にセッ
トされた原稿を1枚ずつコンタクトガラス上にセット
し、セットされた全ての原稿に対して必要な枚数のコピ
ーを行なうモードである。
【0050】SADFモードは、自動原稿送り装置に1
枚ずつセットされる原稿に対して必要な枚数のコピーを
行なうモードである。
【0051】圧板モードは、コンタクトガラス上にセッ
トされた原稿に対してコピーを行なうモードである。
【0052】片面モードは、片面原稿あるいは両面原稿
を用紙の片面にコピーし、選択された排出トレイに排出
するモードである。
【0053】両面モードは、片面原稿あるいは両面原稿
を用紙の両面にコピーするモードで、表面コピーと裏面
コピーのプロセスから成り、表面コピーは選択された給
紙トレイに収納された用紙に画像を作成して両面トレイ
51にスタックするプロセスで、裏面コピーは両面トレ
イにスタックされた用紙の裏面に画像を作成するプロセ
スである。
【0054】操作パネルからの上記のようなコピー条件
を示す入力信号はシステム制御部に送られ、操作パネル
上のプリントキー(後述する)が押されると、コピー処
理が開始される。
【0055】本実施例の複写機では、上記のようなモー
ドに従って、選択された用紙(選択された給紙トレイに
収納された用紙)に指示された倍率で原稿像を作成する
一つのプロセスをプリントジョブとし、コピー処理は複
数のプリントジョブをシーケンシャルに実行する方法を
採っている。
【0056】以下に、プリントジョブとコピー処理の関
係について図1及び図2を参照して説明する。
【0057】操作制御部110からのコピー要求を受け
付けると、システム制御部120のCPU(図示せず)
は、まずDFモードか圧板モードかをチェックし、モー
ドに応じた処理をすることになる。DFモードの場合は
自動原稿送り装置Aの原稿載置台101上にセットされ
た原稿を1枚ずつ記録装置Bのコンタクトガラス1上に
搬送する必要があるので、DF制御部100に原稿給紙
要求信号を出す。同時に、プリント制御部80のプリン
ト制御CPU81(図8に示す)に前処理要求コマンド
を出力する。前処理要求コマンドは、プリント要求を受
け付けると直ちにコピー処理が可能なようにコピープロ
セスを準備させるためのものである。原稿がDF制御部
100の制御のもとにコンタクトガラス1上にセットさ
れると、原稿画像を読み取って、そのアナログ電気信号
をデジタルデータに変換するために画像読み取り制御部
70の読取制御CPU71(図5に示す)に画像読み取
り要求を出力する。読取制御CPU71はコマンド(命
令)を受け付けると、露光ランプ2を点灯しスキャナ駆
動モータ75(図5参照)をオンして原稿走査を開始す
る。原稿走査距離は原稿サイズ、用紙サイズ、変倍率に
より決定されるため、全てのデータが確定した時点で、
システム制御部のCPUから読取制御CPU71へ原稿
走査距離が指示される。必要な距離の走査が完了する
と、スキャナ駆動モータ75は逆回転し、スキャナはホ
ームポジションへ戻されて停止する。読取制御CPU7
1は、原稿走査が完了し原稿像のデジタルデータが画像
メモリに記憶された時点で、システム制御部120のC
PUに原稿走査完了信号を送る。
【0058】この時点では、システム制御部120のC
PUは、操作パネルから設定された条件に従ってプリン
トジョブを作成し、プリント制御CPU81にプリント
要求を出しており、用紙は既に給紙され、原稿走査完了
に対して大きく遅れることなく画像書き込みが行なわれ
る。この時のプリントジョブは次のようになる。
【0059】記録種類 :コピー 画像メモリ:メモリ番号 用紙トレイ:選択された用紙トレイを使用する 用紙サイズ:上記用紙トレイ内に収納された用紙のサイ
ズ 用紙排出先:モードにより決定された排出先 上記のプリントジョブにおいて、記録種類というのはプ
リントプロセスが完了したとき、どの処理が完了したか
をプリント制御CPU81が出力するために必要なもの
である。また、画像メモリとしてメモリ番号が付加され
るのはイメージデータとしてどの画像メモリを使用する
かを指示するためである。用紙トレイ及び用紙排出先は
コピーモードにより異なり、片面コピーモードの場合、
用紙トレイは操作パネルで選択された用紙トレイである
が、両面コピーモードの場合は、表面コピー時は選択さ
れたトレイであるが、裏面コピーのときは両面トレイと
なる。そして、用紙排出先の指定においては、片面コピ
ーモードの場合は排出トレイ28又は29であるが、両
面コピーモードの場合は、表面コピー時は両面トレイ5
1へのスタックであり、裏面コピー時は排出トレイ28
又は29となる。
【0060】このプリントジョブに基づいて、プリント
制御CPU81は前述したプリントプロセスを実行す
る。一つのプリントジョブを受け付けると、プリント制
御CPU81はシステム制御部のCPUに対して受付完
了信号を出力する。1枚の原稿に対して複数枚のコピー
を実行する場合は、この受付完了信号を待って、システ
ム制御部のCPUは指定された枚数分のプリントジョブ
を作成し、次々にプリントプロセスを実行することにな
る。なお、圧板モードの場合の処理は、自動原稿送り装
置による原稿搬送の必要がないので、その部分の処理が
省かれること以外は、上記と同様である。
【0061】コピー動作時のプリントタイミングを図1
2に示す。ところで、搬送モータの起動、帯電チャージ
ャのオン、イレーサのオン、転写及び分離チャージャの
オンは、システム制御部のCPUから送られる前処理要
求コマンドにより行なわれる。このタイミングチャート
に示すように、帯電チャージャ、イレーサ、転写及び分
離チャージャがオンしたあとに、各プリントジョブの実
行が開始され、最後のプリントジョブに対するそれらの
動作を終了する所定のタイミングが来るとオフされてい
る。
【0062】次に、本実施例の複写機におけるファクシ
ミリ受信処理について説明する。
【0063】図13は本実施例の複写機におけるFax
制御部を示すブロック図である。この図に示すように、
Fax制御部は、Fax制御CPU91、NCU92、
MODEM93、バッファメモリ94、画像データ伸長
圧縮部95、画像データ入出力部96、ROM97等に
より構成される。Fax制御CPU91は通信ポート9
1a及び制御用RAM91bを内蔵した1チップマイコ
ンである。NCU92は電話回線との接続制御を行なう
ネットワーク・コントロール・ユニットである。MOD
EM93は通信データを変調及び復調するモデムであ
る。バッファメモリ94は受信データを蓄積するための
ものである。画像データ伸長圧縮部95は、バッファメ
モリ94に格納された受信データをプリント制御部(図
2参照)の画像メモリに記憶するため、及び画像メモリ
に記憶された原稿画像をファクシミリ送信するために、
それぞれデータ伸長及びデータ圧縮するためのものであ
る。
【0064】Fax制御CPU91は、交信相手機より
送信されてくるデータをMODEM93、NCU92を
経由して一旦バッファメモリ94に蓄積する。1頁分の
データを受信し終わると、受信データを画像データ伸長
圧縮部95で伸長し、画像データ入出力部96を介して
プリント制御部の画像メモリへ転送する。この画像メモ
リに記憶されたイメージデータ(伸長されたデータ)
は、コピー処理時と同様のプロセス処理で可視化するこ
とになる。
【0065】図2を参照して説明を続けると、画像メモ
リへのイメージデータの転送が完了すると、Fax制御
部90からシステム制御部120にプリント要求が出さ
れ、システム制御部120でプリントジョブを作成して
プリント制御部80にプリント要求が出される。このと
きのプリントモードとしては次のようになる。
【0066】複写モード:片面コピー 用紙トレイ:ファクシミリ記録用に設定された用紙トレ
イを使用する 用紙サイズ:上記用紙トレイ内に収納された用紙サイズ 用紙排出先:ファクシミリ用紙排出トレイ このプリントモードは、通常のコピーモードの一つであ
る。従って、作成されるプリントジョブは次のようにな
る。
【0067】記録種類 :Fax 画像メモリ:メモリ番号 用紙トレイ:ファクシミリ記録用に設定された用紙トレ
イを使用する 用紙サイズ:上記用紙トレイ内に収納された用紙のサイ
ズ 用紙排出先:ファクシミリ用紙排出トレイ 本実施例の複写機は、4つの用紙トレイ52〜55(図
1参照)の中の一つをファクシミリ記録用の専用トレイ
として設定することが可能である。その制御は、システ
ム制御部においてファクシミリ記録のためのプリントジ
ョブを作成する際に、用紙を給紙するトレイをファクシ
ミリ専用に設定されたトレイとすることにより行なわれ
る。すなわち、上記ファクシミリ記録のためのプリント
ジョブにおいて「用紙トレイ:ファクシミリ記録用に設
定された用紙トレイを使用する」という部分がそれにあ
たる。この様にすることでファクシミリ受信データを特
定の用紙(例えば、カラー紙)に記録することが可能に
なり、書類の管理や分類を容易にすることができる。ま
た、この設定により、コピー時の用紙選択においてファ
クシミリ専用トレイは選択不可となり、誤ってファクシ
ミリ専用の用紙をコピーに使うことがないようにしてい
る。
【0068】ここでファクシミリ記録専用トレイの設定
等を行なう、複写機の操作パネルについて説明する。
【0069】図14は、本実施例の複写機の操作パネル
を示す平面図である。この図に示すように、操作パネル
上にはメインディスプレイ111、Faxディスプレイ
112、メッセージディスプレイ113、Fax/コピ
ア切替キー114、スタートキー115、数値入力キー
116等が設けられており、操作パネルは操作表示部と
キー入力部に大別される。メインディスプレイ111は
表面にタッチキーを配設し、機能の表示とともに選択キ
ーにもなっている。このメインディスプレイ111は、
Fax/コピア切替キー114を押したときにFax用
表示とコピア用の表示とに切り替えられる。Faxディ
スプレイ112はファクシミリ専用の情報表示部であ
る。メッセージディスプレイ113は、トナーエンド、
ドアオープン等の機械の状態を表示するディスプレイで
ある。スタートキー115はコピー開始あるいはファク
シミリ送信のための原稿読み取り開始などを指示するキ
ーである。数値入力キー116はコピー枚数、ファクシ
ミリ送信時の電話番号など、数値を入力するためのキー
である。
【0070】図15は、上記Fax/コピア切替キー1
14でコピアに切り替えたときのメインディスプレイ1
11の表示画面を示すものである。前述したように、本
実施例の複写機には4段の給紙トレイが備えられてお
り、このメインディスプレイ111には、各給紙トレイ
とそれに収納された用紙のサイズ及び収納量を示すアイ
コン117a,b,c,dが表示される。このアイコン
117a,b,c,dはタッチキーによる入力キーとな
っており、給紙するトレイをユーザが指定する場合はこ
の4つのアイコンのうちの一つを押して選択する。給紙
トレイが選択されると、そのトレイを表わすアイコンが
他のトレイのアイコンとは異なる色で表示され、どのト
レイが選択されているかが確認できるようになってい
る。また、アイコン118は、後述する自動用紙選択モ
ードを指定する入力キーであるとともに、そのモードが
指定されたことを示す表示でもある。
【0071】図16は、ファクシミリ記録専用トレイの
設定を行なう際のメインディスプレイ111の表示画面
を示すものである。この画面は、ユーザツールとよばれ
るモード設定用画面の一部である。この画面で4つの給
紙トレイの一つを選択すると、図15に示した通常のコ
ピア操作画面における給紙トレイのアイコン117a,
b,c,dのうちのファクシミリ専用として設定された
アイコンに「Fax」の表示が現われ、コピー時にその
給紙トレイを選択することができなくなる。いま、図1
6に示すモード設定用画面で第4トレイを選択したとす
ると、図15のアイコン117a,b,c,dは、図1
7に示すようになり、一つの給紙トレイがファクシミリ
専用として設定されたことが表示される。
【0072】ところで、本実施例の複写機において、コ
ピー時のトレイ選択には、ユーザが使用するトレイを指
定するモードと装置が自動的に選択するモードとがあ
る。後者を自動用紙選択モードと称し、セットされた原
稿のサイズと指定された変倍率とにより、最適な用紙を
自動的に選択するモードである。ユーザが使用するトレ
イを指定する場合は、前述したように、操作パネル上か
ら図15のアイコン117a,b,c,dの一つを押す
と、そのトレイが選択されて給紙を行なう。
【0073】図18は、コピー用トレイの選択表示の処
理をフローチャートにて示したものである。このルーチ
ンにおいて、S1でトレイ選択キーが押されたか否かを
判断し、押されていなければリターンする。トレイ選択
キーが押されればS2に進み、自動用紙選択が指定され
ているか否かを判断する。ここで、自動用紙選択が指定
されていればS3で自動用紙選択の表示をしてリターン
し、指定されていなければS4に進む。S4で、第1ト
レイが選択されているか否かを判断し、第1トレイが選
択されていれば、S5でそのトレイがFax専用に設定
されているか否かを判断する。第1トレイがFax専用
に設定されていなければS6で第1トレイが選択されて
いることを示す表示をしてリターンし、第1トレイがF
ax専用に設定されている場合は、第1トレイ選択の表
示をせずにリターンする。S4で第1トレイが選択され
ていない場合はS7に進む。S7〜9では、第2トレイ
に対して、S4〜6で第1トレイについて行なった処理
と同様の処理をする。これ以後第3トレイ及び第4トレ
イについても、S4〜6で第1トレイについて行なった
処理と同様の処理を行なう。このように、複写機の各ト
レイが選択されたときに、そのトレイがFax専用に設
定されているか否かをチェックし、設定されている場合
は、コピー用トレイとしての選択表示を行なわないよう
に制御される。
【0074】図19は、自動用紙選択モードにおける給
紙トレイ選択の制御を示すフローチャートである。この
ルーチンにおいて、まず、S1で原稿サイズ及び変倍率
により最適な用紙サイズを決定する。そして、S2で、
第1トレイの用紙が決定された用紙サイズに一致するか
否かが判断され、一致していればS3でそのトレイがF
ax専用に設定されているか否かを判断する。設定され
ていなければS4に進み、第1トレイを選択してリター
ンする。第1トレイの用紙が決定された用紙サイズと一
致していない場合、および第1トレイがFax専用に設
定されている場合は次の給紙トレイをチェックする。す
なわち、S5〜7では、第2トレイに対して、S2〜4
で第1トレイについて行なった処理と同様の処理をす
る。これ以後第3トレイ及び第4トレイについても、S
4〜6で第1トレイについて行なった処理と同様の処理
を行なう。第4トレイまでチェックして、決定された用
紙サイズと一致する用紙を収納し、しかもFax専用に
設定されていないトレイがない場合、S14で適切サイ
ズがないことを示す表示を行なう。
【0075】この様な制御により、ファクシミリ専用に
設定されたトレイがコピー処理において選択されること
がなくなり、誤ってファクシミリ用の用紙にコピーを行
なうという不具合を防ぐことができる。
【0076】次に、コピー処理中のファクシミリ受信に
ついて説明する。
【0077】本実施例の複写機は、コピー処理中にファ
クシミリの受信が有った場合でも、コピー処理を中断す
ることなく受信したファクシミリ記録を行なうことがで
きる装置である。そのため、コピー処理と、コピー処理
の途中でのファクシミリ記録とができ、しかも、それら
の処理を連続して行なうことが可能となっている。コピ
ー中にファクシミリ受信があった場合、前述したよう
に、受信データは画像データ(イメージデータ)に変換
されて画像メモリに記憶される。このとき使用される画
像メモリは、コピー処理に使われていないメモリであ
る。
【0078】本実施例の複写機においては、ファクシミ
リ受信が完了すると、コピー中であっても直ちにそのフ
ァクシミリ画像を記録出力する分けであるが、以下に、
その動作を図2、8及び13を参照して説明する。
【0079】Fax制御CPU91は、ファクシミリ受
信が完了してイメージデータをシステム制御部120を
経由してプリント制御部80の画像メモリに転送し終わ
ると、システム制御CPU(図示せず)にプリント要求
を出す。システム制御CPUは、Fax制御CPU91
からのプリント要求を受け付けると前述のプリントジョ
ブを作成する。プリント制御CPU81がプリント要求
の受け付けが可能であれば、プリント要求コマンドを直
ちに出力し、まだ受け付けることができない状態であれ
ば受け付け可能となるのを待ってプリント要求コマンド
を出力する。このファクシミリ記録のためのプリントジ
ョブのプリントプロセスを開始することで、プリント制
御CPU81は、それまでのコピーのためのプリントプ
ロセスとはモードの異なるプリントプロセス(記録動
作)を実行することになる。
【0080】この様に、本実施例の複写機においては、
コピー処理中にもファクシミリ記録が出来るようになっ
ているが、そのときに、前述したファクシミリ専用に設
定した給紙トレイ内の用紙が終了してしまった場合に
は、以下の二通りの処理、すなわち、(1)他の給紙トレ
イから用紙を給送してファクシミリ記録を行なう。(2)
メモリ受信を行なって、ファクシミリ専用トレイに用紙
が補給された後に記録を行なう。のどちらかを選択出来
るようになっている。
【0081】上記(1)の場合、コピー処理用の給紙トレ
イ内の用紙に受信データをプリントするためには、ファ
クシミリ記録のためのプリントジョブを作成するにあた
って、用紙トレイの指定を変えてやればよい。また、
(2)のメモリ受信を選択した場合は、受信したデータは
Fax制御部90のバッファメモリ94に記憶されてい
るので、ファクシミリ用に設定された給紙トレイに用紙
を補給してやれば自動的にプリントが行なわれる。
【0082】以下に、上記(1)の場合の、ファクシミリ
記録のための給紙トレイ選択処理を図20により説明す
る。このルーチンにおいて、S1でファクシミリ専用に
設定されたトレイがあるか否かを判断する。ファクシミ
リ専用トレイが設定されていない場合はS1−1に進
み、自動用紙選択処理を行なう。自動用紙選択処理は、
S1−2で受信データのプリントに適したサイズの用紙
を収納したトレイがあるか否かを判断する。適したサイ
ズの用紙を収納したトレイがなければS1−5に進んで
メモリ受信を選択してメインルーチンにリターンする。
S1−2で適したトレイがあればS1−3に進み、その
トレイ内に用紙があるか否かを判断する。そのトレイ内
に用紙がなければS1−5でメモリ受信を選択してリタ
ーンする。S1−3でトレイ内に用紙があると判断され
ればS1−4でそのトレイを選択してリターンする。
【0083】一方、S1でファクシミリ専用トレイが設
定されている場合はS2に進み、そのトレイが用紙無し
かどうかを判断する。そのトレイに用紙があればS2−
1に進み、そのトレイを選択してリターンする。S2で
そのトレイ内に用紙がない場合はS3に進む。S3で
は、上記(1)の処理、すなわちファクシミリ専用トレイ
の用紙終了の場合の処理として他のトレイから用紙を給
送して記録を行なうという処理が指定されているか否か
を判断する。その処理が指定されていなければS3−1
に進み、メモリ受信を選択してリターンする。S3でそ
の処理が指定されている場合はS4に進み、第1トレイ
の用紙サイズが記録に適したサイズであるか否かを判断
する。用紙サイズが適していればS5に進み、そのトレ
イ内に用紙があるか否かを判断する。そのトレイ内に用
紙があればS6で第1トレイを選択してリターンする。
S5でトレイ内に用紙無しと判断されればS7に進み、
メモリ受信を選択してリターンする。そして、S4で第
1トレイの用紙サイズが適していないと判断された場合
はS4−2に進み、第2トレイに対して、S4〜7で第
1トレイについて行なったと同様の処理をする。以下、
第3トレイ、第4トレイについても同様である。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のファクシ
ミリ機能を備えた複写機においては、特定の給紙トレイ
をファクシミリ記録専用のトレイとして指定することが
できるので、特定の用紙、例えばカラー紙等にファクシ
ミリ記録を行なって、書類の分類、管理等を容易にする
ことが可能となる。また、ファクシミリ記録用の用紙を
補給すべきトレイが明確となり、使い勝手が向上する。
【0085】請求項2の構成により、複写機能を使用す
る場合に、ファクシミリ記録専用に指定された給紙トレ
イの選択を禁止することが出来るので、ファクシミリ記
録用の用紙をコピーのために消費することがなく、受信
したファクシミリデータを確実にプリントすることがで
きる。
【0086】請求項3の構成により、コピー動作中にフ
ァクシミリ受信があったときに、コピー動作を停止する
ことなくファクシミリ記録する場合で、ファクシミリ記
録専用に指定された用紙が終了した場合でも、他のトレ
イに収納された用紙を使用してファクシミリ記録を行な
うことが出来るので、ファクシミリ記録およびコピー動
作共に中断することがなく、装置の使用効率を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例の複写機の概略構成
を示す断面図である。
【図2】図2は、その複写機の制御系統の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】図3は、その複写機の画像読み取り部を示す構
成図である。
【図4】図4は、その複写機の画像信号処理回路を示す
ブロック図である。
【図5】図5は、その複写機の画像読み取り部の制御回
路を示すブロック図である。
【図6】図6は、その複写機の画像書き込み部のレーザ
光学系の構成を示す平面図である。
【図7】図7は、その複写機の給紙部の構成を示す断面
図である。
【図8】図8は、その複写機においてプリントプロセス
を実行する制御回路を示すブロック図である。
【図9】図9は、その複写機におけるプリントプロセス
実行時のプリントジョブ受け付けルーチンを示すフロー
チャートである。
【図10】図10は、同じくプリントプロセス実行時の
プリントジョブ登録ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図11】図11は、同じくプリントプロセス実行時の
プリントジョブ実行ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図12】図12は、本実施例の複写機におけるコピー
動作のプリントタイミングを示すタイミングチャートで
ある。
【図13】図13は、図1に示した複写機のFax制御
部を示すブロック図である。
【図14】図14は、図1に示した複写機の操作パネル
を示す平面図である。
【図15】図15は、その操作パネルのメインディスプ
レイのコピア用表示を示す平面図である。
【図16】図16は、ファクシミリ記録専用トレイの設
定を行なう際のメインディスプレイの表示画面を示す平
面図である。
【図17】図17は、操作パネルのメインディスプレイ
に表示された給紙トレイのアイコンを示す平面図であ
る。
【図18】図18は、本実施例の複写機におけるコピー
用トレイの選択表示の処理を示すフローチャートであ
る。
【図19】図19は、自動用紙選択モードにおける給紙
トレイ選択の制御を示すフローチャート図である。
【図20】図20は、ファクシミリ記録のための給紙ト
レイ選択処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 コンタクトガラス 7 CCD 11 感光体 27 メインモータ 28、29 排紙トレイ 51 両面トレイ 52、53、54、55 給紙トレイ 70 画像読み取り制御部 71 読取制御CPU 80 プリント制御部 81 プリント制御CPU 90 Fax制御部 91 Fax制御CPU 100 DF制御部 110 操作制御部 111 メインディスプレイ 117a,b,c,d 給紙トレイアイコン 118 自動用紙選択アイコン 119 操作パネル 120 システム制御部 A 自動原稿送り装置 B 記録装置 B1 原稿読み取り部 B2 画像書き込み部 B3 プリント部 B4 給紙部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の給紙トレイを有し、原稿画像をデ
    ジタル画像情報に変換した後そのデジタル画像情報に基
    づいて画像形成を行なう複写機であって、ファクシミリ
    の機能を備えたファクシミリ機能付複写機において、 前記複数の給紙トレイのうちの少なくとも一つの給紙ト
    レイをファクシミリ記録用トレイとして指定可能であ
    り、ファクシミリ受信データを記録する場合、前記指定
    されたトレイから給紙して記録するよう制御する制御手
    段を有することを特徴とするファクシミリ機能付複写
    機。
  2. 【請求項2】 前記ファクシミリ記録用トレイとして指
    定されたトレイを、複写動作時に使用しないように制御
    することを特徴とする、請求項1に記載のファクシミリ
    機能付複写機。
  3. 【請求項3】 複写動作中のファクシミリ受信時に、該
    複写動作を停止することなくファクシミリ受信データを
    記録するモードを有し、該モード中のファクシミリ受信
    データ記録の際に前記ファクシミリ記録用トレイ内の用
    紙が無い場合、該用紙と同一サイズの用紙を収納した他
    のトレイから給紙して記録するようにしたことを特徴と
    する、請求項1に記載のファクシミリ機能付複写機。
JP6042647A 1994-03-14 1994-03-14 ファクシミリ機能付複写機 Pending JPH07250190A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6042647A JPH07250190A (ja) 1994-03-14 1994-03-14 ファクシミリ機能付複写機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6042647A JPH07250190A (ja) 1994-03-14 1994-03-14 ファクシミリ機能付複写機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07250190A true JPH07250190A (ja) 1995-09-26

Family

ID=12641811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6042647A Pending JPH07250190A (ja) 1994-03-14 1994-03-14 ファクシミリ機能付複写機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07250190A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5995779A (en) * 1998-02-12 1999-11-30 Minolta Co., Ltd. Image forming apparatus for registering a plurality of print jobs in memory and selecting sheet tray accordingly
JP2001301285A (ja) * 2000-04-25 2001-10-30 Canon Inc 複合印刷装置、その制御方法、及びその制御プログラムを格納したコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体
US8390658B2 (en) 2010-03-30 2013-03-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printing apparatus and a printing system
US8804171B2 (en) 2010-04-15 2014-08-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printing apparatus and printing system
EP3214500A1 (en) * 2016-03-02 2017-09-06 Kyocera Document Solutions Inc. Image-forming device having a plurality of paper-supply cassettes

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5995779A (en) * 1998-02-12 1999-11-30 Minolta Co., Ltd. Image forming apparatus for registering a plurality of print jobs in memory and selecting sheet tray accordingly
JP2001301285A (ja) * 2000-04-25 2001-10-30 Canon Inc 複合印刷装置、その制御方法、及びその制御プログラムを格納したコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体
US8390658B2 (en) 2010-03-30 2013-03-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printing apparatus and a printing system
US8804171B2 (en) 2010-04-15 2014-08-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printing apparatus and printing system
EP3214500A1 (en) * 2016-03-02 2017-09-06 Kyocera Document Solutions Inc. Image-forming device having a plurality of paper-supply cassettes
US9894231B2 (en) 2016-03-02 2018-02-13 Kyocera Document Solutions Inc. Image-forming device having a plurality of paper-supply stages

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6963721B2 (en) Image forming apparatus having function of automatically selecting one of sheet feeders, method of controlling the image forming apparatus and storage medium
JP2740180B2 (ja) 複写装置
JPH07245696A (ja) 画像形成装置
JP2001203834A (ja) 複合装置及びその制御方法及び情報処理システム及び記憶媒体
JPH09312745A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP4318199B2 (ja) 画像形成装置および複写装置
JPH07250190A (ja) ファクシミリ機能付複写機
JP2002003063A (ja) 画像形成装置および排紙制御方法
JP2622395B2 (ja) 複写装置
JP2713575B2 (ja) 複写装置
JPH06291928A (ja) 画像形成装置
JP3671584B2 (ja) 画像形成装置
JPH09269702A (ja) 複写機
JP3241078B2 (ja) 複写装置
JP3366159B2 (ja) 画像形成装置
JP3864132B2 (ja) 画像形成装置
JP3451452B2 (ja) 画像形成装置
JP3710765B2 (ja) カラー画像形成装置
JPH09281853A (ja) 画像形成装置
JP3214502B2 (ja) 複写装置
JPH10126537A (ja) 画像形成装置
JP4310822B2 (ja) 用紙出力装置
JP3316648B2 (ja) ディジタル式両面複写機
JPH10198104A (ja) 画像形成装置
JPH09307673A (ja) デジタル複合機