JPH07248452A - 標本像自動追尾装置 - Google Patents

標本像自動追尾装置

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Publication number
JPH07248452A
JPH07248452A JP6041632A JP4163294A JPH07248452A JP H07248452 A JPH07248452 A JP H07248452A JP 6041632 A JP6041632 A JP 6041632A JP 4163294 A JP4163294 A JP 4163294A JP H07248452 A JPH07248452 A JP H07248452A
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JP
Japan
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image data
sample
image
video camera
frame memory
Prior art date
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Pending
Application number
JP6041632A
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English (en)
Inventor
Eiichi Sato
栄一 佐藤
Hiroko Saito
浩子 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP6041632A priority Critical patent/JPH07248452A/ja
Publication of JPH07248452A publication Critical patent/JPH07248452A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 顕微鏡10により生きている標本を長時間観察
するに際し、標本が移動しても標本を見失うことなく確
実な観察を容易に長時間続けることができるようにす
る。 【構成】 X軸方向及びY軸方向に移動可能な電動ステ
ージ15と、この電動ステージ15の移動を制御するステー
ジ制御装置16と、顕微鏡10により拡大した標本像を撮像
するビデオカメラ31と、を有する顕微鏡10と、前記ビデ
オカメラが撮像した画像データをデジタル画像データと
して記憶するフレームメモリを内蔵するとともに画像デ
ータをモニタテレビ47に出力する画像入出力装置45と、
所定時間毎に前記ビデオカメラ31の画像データを前記フ
レームメモリに記憶させ、基準画像の画像データと前記
フレームメモリの画像データとを比較して標本の移動を
検出し、検出した移動に応じてステージ制御装置16を制
御することにより標本を前記ビデオカメラ31の視野中央
に調整するコンピュータ41と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顕微鏡により生きてい
る標本を観察するに際し、目的とする標本像を観察視野
の中央に位置させる自動追尾装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から顕微鏡により種々の標本が観察
され、生きている微生物や細胞などの観察も数多く観察
記録することが行われている。この観察記録に際し、今
日ではスチールカメラを顕微鏡に取り付けてこのカメラ
による標本の撮影記録を行うのみでなく、ビデオカメラ
による撮影記録も行われ、この撮影には充分な明るさを
確保する照明を用い、観察者が目的とする標本を観察し
つつ標本が常に観察視野の中央にくるように電動ステー
ジを操作することにより、目的とする標本の映像が常に
観察視野の中央に位置するように観察者が調整し、ま
た、顕微鏡のレボルバーを操作して対物レンズを切り換
えることにより必要な倍率を決定し、所望の範囲を拡大
することにより標本像を形成して観察し、且つ、必要に
応じて適宜記録するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、観察者
が電動ステージを操作して目的とする標本像を観察視野
の中央に位置させることは、目的とする標本の移動が速
い場合には電動ステージの操作に習熟しないと標本像を
追い切れないことが生じる欠点があった。また、標本の
移動や変形を観察し且つ記録するに際し、長時間の変化
を観察する場合に観察者が長時間にわたって顕微鏡やモ
ニタテレビから離れられない欠点があった。
【0004】さらに、画像を記録するには高倍率の標本
像を記録することが好ましいのに対し、高倍率では移動
する標本像の追尾が困難となる欠点があり、追尾を低倍
率で行い、撮影記録を行うときに高倍率に切り換えるこ
とも行われているが、倍率を切り換えると顕微鏡の内部
で光軸がズレることもあり、標本像をカメラで撮影する
に際しカメラの視野内にある目的とすべき標本像の位置
が視野の中央に位置しなくなることもあった。
【0005】そして、撮影のために必要な強力な照明
は、長時間標本に照射すると標本を劣化させ、また、肉
眼での観察には不必要であるため、撮影のときにのみ光
源を点灯して撮影記録を行っているも、光源は点灯直後
には光量などが安定せず、撮影した標本像の色が実際の
標本の色と異なることもあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る標本像自動
追尾装置としては、電動ステージ及びこの電動ステージ
の移動を制御するステージ制御装置と標本像を撮像する
ビデオカメラを取り付けた顕微鏡に、ビデオカメラの撮
像した画像データをデジタル画像データとして記憶する
フレームメモリを内蔵するとともにアナログ画像データ
に戻してモニタテレビに出力する画像入出力装置と、所
定時間毎に前記ビデオカメラの画像データを前記フレー
ムメモリに記憶させ、基準画像の画像データと前記フレ
ームメモリの画像データとを比較して標本像の移動を検
出し、この検出した移動に応じて前記ステージ制御装置
を制御して前記標本像を前記ビデオカメラの視野中央に
調整するコンピュータとを設けることとする。
【0007】また、電動ステージ及びこの電動ステージ
の移動を制御するステージ制御装置を有する顕微鏡に2
台のビデオカメラを設け、1台のビデオカメラの光路に
は中間変倍手段を配置し、中間変倍手段を介さない第1
ビデオカメラで撮像する標本像よりも中間変倍手段によ
り拡大した標本像を第2ビデオカメラで撮像し、第1ビ
デオカメラの画像データをデジタル画像データとして記
憶する画像入出力装置と、画像入出力装置に記憶した画
像データを画像処理して標本の移動を検出し、この検出
した移動に基づいてステージ制御装置を制御するコンピ
ュータを設け、更に、第2ビデオカメラで撮像した標本
像を間欠記録する画像記録装置を設けることもある。
【0008】なお、標本に照明光を照射する光源には標
本への照明光を遮断する電動シャッターを有する光源を
用い、画像入出力装置に画像データを取り込むタイミン
グに合わせて所要時間だけシャッターを開くシャッター
制御装置を設けることもある。そして、この標本像自動
追尾装置には、画像入出力装置のフレームメモリに記憶
した画像データにより目的とする標本像の特定画像を基
準画像として指定する指定手段と、指定された標本像の
画像データを基準画像データとして記憶する記憶手段と
を設けておくものであり、又、記憶手段は、基準画像デ
ータとフレームメモリに新たに記憶された画像データと
をコンピュータが比較し、電動ステージを制御したとき
にフレームメモリに新たに記憶させた画像データを新た
な基準画像データとして記憶する記憶手段としてコンピ
ュータに設けることもある。
【0009】
【作 用】本発明は、電動ステージやステージ制御装置
及びビデオカメラを有する顕微鏡に、フレームメモリを
内蔵してビデオカメラの画像データを記憶するととも
に、このビデオカメラの画像データをモニタテレビに出
力する画像入出力装置を有している故、モニタテレビに
より顕微鏡の視野を観察することができ、また、この画
像データの内、1フレーム分の画像データをデジタル画
像データとしてフレームメモリに記憶しておくことがで
きる。
【0010】そして、画像データをフレームメモリに記
憶させ、この画像データと基準画像の画像データとを比
較して標本の移動による標本像の変化を検出し、この移
動に応じてステージ制御装置を制御するコンピュータを
有している故、標本が移動しても所要時間毎にステージ
を移動させることができ、目的とする標本像を視野の中
央に合わせることができる。
【0011】また、2台のビデオカメラを有する装置で
は、1台のビデオカメラを追尾用とし、他の1台のカメ
ラを記録用とすることができる。更にこの2台のビデオ
カメラを有する装置では、一方のビデオカメラの光路に
は中間変倍手段を配置し、この第2ビデオカメラにより
中間変倍手段を介して拡大された標本像を撮像する故、
観察記録には標本像を大きく拡大した画像データを記録
し、追尾に際しては広い視野の画像データを画像処理す
ることにより目的とする標本像を視野の中央とする追尾
を行うことができる。
【0012】なお、光源により標本を照らす光を遮断す
る電動シャッターを用いれば、光源を連続点灯して光源
を安定させ、シャッターの開閉により必要な短時間だけ
標本に強力な照明を当てることができる。そして、目的
とする標本像を指定する指定手段と指定された標本像を
基準画像データとして記憶する記憶手段とを用いると、
モニタテレビを見て必要な標本像の画像を基準画像に選
定することが容易にできる。
【0013】又、記憶手段としてコンピュータがフレー
ムメモリの画像データと基準画像データとを比較して電
動ステージを制御したとき、新たにフレームメモリに記
憶した画像データを新たな基準画像データとして記憶す
る記憶手段を有する発明は、目的とする標本が経時変化
により変化した場合にも次回の比較に際して誤差を小さ
くして追尾を継続することができる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例の追尾装置は、図1に示すよ
うに、接眼レンズ11により電動ステージ15に載置固定し
た標本を観察し、この標本の像を接眼レンズ11により観
察するのみでなく、ビデオカメラ31によってこの標本像
を撮像し得る顕微鏡10に、中間変倍手段39を介した第2
ビデオカメラ35を付設することによりビデオカメラを2
台とするように設け、中間変倍手段39を設けていない第
1ビデオカメラ31の画像データは、コンピュータ41によ
り画像処理を施して標本の移動を検出し、この標本の移
動に合わせて電動ステージ15を移動させるものです。
【0015】なお、この顕微鏡10は、オートフォーカス
装置21を有し、ターレット13を回転させて倍率を変化さ
せたとき、また、接眼レンズ11を交換したときなどに
は、標本像を鮮明に観察し得るように焦点調整を自動的
に行い、また、電動ステージ15に載置した標本を照らす
光源25と、この光源25からの光を遮断する電動シャッタ
ー27を有するものであり、前記した電動ステージ15は、
ジョイスティックなどの操作スイッチ17を操作すること
によりステージ制御装置16を介して作動が制御され、X
軸方向及びY軸方向に微調整移動や高速移動によって移
動が制御される。
【0016】そして、本実施例は第1ビデオカメラ31か
らの画像データを第1ビデオカメラコントロールユニッ
ト33を介して画像入出力装置45に入力し、画像入出力装
置45では、第1ビデオカメラコントロールユニット33か
らのアナログ画像データをデジタル画像データに変換
し、後述するコンピュータ41に制御されて所定の画像デ
ータを該画像入出力装置45に内蔵したフレームメモリに
記憶し、このフレームメモリに記憶した静止画像データ
をデジタルアナログ変換器でアナログ画像データとして
モニタテレビ47に出力するとともに、フレームメモリに
記憶したデジタル画像データをコンピュータ41でデータ
処理することにより標本の移動を検出する。
【0017】なお、ビデオカメラコントロールユニット
33は、二次元固体撮像素子で構成されるビデオカメラ31
を制御し、二次元固体撮像素子に対してクロックやフレ
ーム転送の制御を行い、ビデオカメラ31の出力信号に同
期信号を重畳してビデオ信号を形成するものであり、ビ
デオカメラ31の内部に組み込まれることもある。そし
て、コンピュータ41は、キーボードなどの操作盤43によ
りモニタテレビ47に映し出された画像を追尾用の基準画
像データとして記憶し、又、この画像データを画像入出
力装置45のフレームメモリに取り込む時間間隔が設定さ
れる。
【0018】更に、操作盤43を操作することによりコン
ピュータ41を介して電動シャッター27の開閉や電動ステ
ージ15の移動、及び、画像記録装置51の作動を適宜個別
に操作し得るようにしている。従って、操作盤43を操作
することによりステージ制御装置16を介して電動ステー
ジ15を移動させ、目的とする標本を所望の大きさに拡大
した標本像を第1ビデオカメラ31の視野中央に位置さ
せ、操作盤43を指定手段とすることによりこのときのフ
レームメモリの画像データを基準画像データとしてコン
ピュータ41に記憶させると共に、追尾を行う時間間隔又
は記録間隔の時間を操作盤43により設定することができ
る。
【0019】また、本実施例の装置は、第2ビデオカメ
ラ35からの画像データも第2ビデオカメラコントロール
ユニット37を介してアナログビデオ信号とし、ビデオデ
ッキなどの画像記録装置51で記録可能とし、この第2ビ
デオカメラ35の撮像もモニタテレビ53でモニタし得るよ
うすると共に画像記録装置51も前記コンピュータ41によ
り作動制御することができる。
【0020】さらに、この装置は、標本に充分な照度を
与える光源25を有し、プリズムにより対物レンズを経た
光を接眼レンズ11や第1ビデオカメラ31及び第2ビデオ
カメラ35に分岐しても第1ビデオカメラ31及び第2ビデ
オカメラ35や接眼レンズ11の視野を明るく保ち得るよう
にしており、また、光源25と標本との間に光源25からの
光を遮断し得る電動シャッター27及びこの電動シャッタ
ー27の開閉を制御するシャッター制御装置28を有する。
【0021】なお、対物レンズからの光を接眼レンズ11
及び第1ビデオカメラ31及び第2ビデオカメラ35に分岐
するに際し、第1ビデオカメラ31と第2ビデオカメラ35
との分光比は、第2ビデオカメラ35への光量比を多少大
きくし、中間変倍手段39を介しても第2ビデオカメラ35
で鮮明な画像を撮像し、この明るい画像の画像データを
画像記録装置51で記録するようにすることもある。
【0022】そして、前記したコンピュータ41は、前述
のように画像入出力装置45を制御するのみでなく、ステ
ージ制御装置16や画像記録装置51及びシャッター制御装
置28も制御するものであり、設定された記録間隔時間の
経過が近付くとするとシャッター制御装置28に開信号を
出力し、シャッター制御装置28により電動シャッター27
を開かせて光源25からの光を標本に照射させることによ
り第1ビデオカメラ31や第2ビデオカメラ35の視野を明
るくし、顕微鏡10がオートフォーカス装置21を作動させ
て標本像を鮮明とするのに必要な時間が経過したとき、
第1ビデオカメラ31の画像データを画像入出力装置45の
フレームメモリに取り込み、この静止画像データを基準
画像データと比較して標本の移動方向及び移動量を検出
し、この検出した標本の移動に基づいてステージ制御装
置16に制御信号を出力して電動ステージ15をX軸方向や
Y軸方向に移動させ、標本を視野中央に位置させる制御
を行い、然る後、画像記録装置51にコマ撮りなどを行わ
せる作動信号を出力し、シャッター制御装置28に閉信号
を出力して電動シャッター27を閉じさせており、記録間
隔時間が再度経過すると同様に電動シャッター27を開か
せ、フレームメモリに取り込んだ画像データをデータ処
理して電動ステージ15の移動制御を行い、画像記録装置
51に映像を記録させる一連の制御を繰り返す。
【0023】この画像処理による標本の移動を検出する
手法としては、種々の方法が可能であるも、本実施例で
は、図2に示すように、例えば512×512画素のデ
ジタル画像データを64×64のブロックに区分して8
×8画素を1ブロックとし、例えば3×3ブロックを目
標領域Aとし、この9ブロックの各平均色濃度を基準画
像データとして記憶し、移動検出に際しては、新たにフ
レームメモリに記憶された画像データの目標領域Aを中
心とした5×5ブロックの画像データと前記の基準画像
データとの比較処理を行うように先ず25ブロックを演
算領域Bとしている。
【0024】この比較処理は、図3に示すように、目標
領域Aとして定めた各ブロック位置における基準画像デ
ータの平均色濃度と、例えば新たにフレームメモリに記
憶させた画像データの目標領域Aとした各ブロックの左
上のブロックにおける平均色濃度との差を求め、目標領
域Aとした9ブロックにおける各々の計算値の合計を残
差量1とするものであって、この残差量1は数式1のよ
うに表される。
【0025】
【数1】
【0026】なお、(Xm,Yn)は、図3に示した座
標位置のブロックにおける8×8画素の平均色濃度を示
す。同様に目標領域Aとして定めた各ブロックの位置に
おける基準画像データの平均色濃度と、各ブロックの上
に位置するブロックの新たな画像データの平均色濃度と
の各差の総和を残差量2とすれば、残差量2は数式2に
より算出できる。
【0027】
【数2】
【0028】更に目標領域Aとして定めた各ブロックの
左上のブロックにおける新たな画像データとの比較を残
差量3として数式3により残差量3を求め、
【0029】
【数3】
【0030】同様に目標領域Aとして定めた各ブロック
と各ブロックの左側のブロックとの残差量4を数式4に
より、又、目標領域Aとして定めた各ブロックと同一ブ
ロック位置との残差量を数式5により、そして目標領域
Aとして定めた各ブロックと右隣のブロックとの残差量
6を数式6により、更に左下のブロックとの残差量7、
下側のブロックとの残差量8を数式8により、右下のブ
ロックとの残差量9を数式9により求め、9個の残差量
を比較して9個の残差量の内、最も値の小さなブロック
の位置に標本が移動したと判定している。
【0031】
【数4】
【0032】
【数5】
【0033】
【数6】
【0034】
【数7】
【0035】
【数8】
【0036】
【数9】
【0037】なお、数式5から求めた残差量5が最小と
なるときは標本に移動がないと判断する。さらに、この
残差量に閾値を設け、残差量が閾値を超えたときは、標
本が演算領域を越えたと判断し、図4に示すように、演
算領域Bを広げ、2ブロック上方右側、2ブロック上方
にして1ブロック右側、2ブロック上方、2ブロック上
方の1ブロック右側、…………として25個の残差量を
判断対称として標本の移動を検出する。尤も、中央の9
個の残差量は前記の判断で算出している故、16個の新
たな残差量を算出して移動を検出することができる。
【0038】この標本の移動の検出に基づき、顕微鏡10
の倍率などに合わせて1ブロックの電動ステージ15上の
距離を算出してコンピュータ41から電動ステージ15のX
軸方向及びY軸方向の必要移動量を制御信号としてステ
ージ制御装置16に出力させることにより、標本をビデオ
カメラ31や接眼レンズ11の視野中央に位置させるように
修正することができる。
【0039】尚、標本に移動がない場合は、零移動修正
を行ったとしてコンピュータ41は次の処理を行う。そし
て、電動ステージ15の位置を修正した後、再度この画像
データをフレームメモリに記憶するとともに、この新た
な画像データを次回の画像処理を行う際の基準画像の画
像データとすることもあり、このように基準画像データ
を更新するものとすれば、標本に色彩や形状の経時変化
が生じる場合にも、長期に亙る追尾を可能とすることが
できる。
【0040】なお、上記実施例は、追尾領域を3×3ブ
ロックとして9ブロックに基づく残差量を算出している
も、5×5ブロックなど追尾領域を広く設定することも
可能である。本実施例は、このように接眼レンズ11と併
せてビデオカメラ31が取り付けられている顕微鏡10のア
ナログ画像データを所定時間毎にデジタル画像データと
して画像入出力装置45のフレームメモリに記憶させ、こ
の画像データを画像処理して基準画像データと比較し、
目的とする標本の移動をコンピュータ41により解析検知
し、検知した移動量に基づいて電動ステージ15を移動さ
せることにより目的とする標本を視野の中央に修正する
ものであるから、単に接眼レンズ11を覗くのみで標本の
変化を観察することができる。
【0041】また、本実施例では第1ビデオカメラ31の
他に第2ビデオカメラ35を設けて2台のビデオカメラを
顕微鏡10に取り付け、第2ビデオカメラ35には中間変倍
手段39を設けて標本像を拡大し、この第2ビデオカメラ
35の画像データを画像記録装置51に記録しているから、
標本の移動は広い視野の画像データを基に検出すること
により標本が移動しても視野から外すことなく長時間の
記録を行うことができ、標本の画像データを記録保存す
るに際しては目的とする標本を大きく拡大した画像デー
タを記録することができる。
【0042】そして、間欠的に第1ビデオカメラ31及び
第2ビデオカメラ35の画像データを記録及び画像処理に
よる移動の検出を行っており、この記録及び画像処理を
行うに際してコンピュータ41からの開信号及び閉信号を
受けることによりフレームメモリに画像データを記憶す
るタイミングに合わせて所要時間だけ光源25からの光を
標本に照射するシャッター制御装置28を設けているか
ら、画像処理や録画を行う際には明るい標本像を記録す
ることができ、記録及び移動検出処理を行わないときは
電動シャッター27を閉じて強い光を標本に照射すること
をなくし、標本の劣化を防止して長期の観察を可能とし
ている。
【0043】さらに、コンピュータ41は操作盤43のキー
操作により目的とする標本が指定される。この指定に際
しては画像入出力装置45のフレームメモリに記憶した画
像データの画像をモニタテレビ47でモニタし、操作盤43
のキー操作により電動ステージ15を移動させて目的とす
る標本が中央に位置したとき、操作盤43の操作によりフ
レームメモリの画像データをコンピュータ41に基準画像
データとして記憶させる。このように、指定手段とした
操作盤43の操作により基準画像データを記憶手段とした
コンピュータ41のメモリに記憶させると、以後は自動的
に標本の追尾を行うものであるから、標本を追尾するた
めの準備を極めて容易に行うことができる。
【0044】そして、指定手段とした操作盤43の操作に
よりフレームメモリの画像データをコンピュータ41に基
準画像データとして記憶させることによりコンピュータ
41のメモリの一部を記憶手段とし、この記憶手段とした
メモリに記憶された基準画像データと所要時間毎にフレ
ームメモリに新たに記憶させた画像データとを比較解析
して標本の移動を検出し、この検出した移動に基づいて
電動ステージ15の位置を修正した後に再度画像データを
フレームメモリに記憶させ、この再度記憶した画像デー
タを基準画像データとするようにコンピュータ41のメモ
リに記憶させて基準画像データの更新を行うこともあ
る。
【0045】このようにコンピュータ41のメモリを基準
画像データの記憶手段として移動検出により標本の位置
修正を行なった後、再度フレームメモリに画像データを
記憶させてこのフレームメモリに記憶された画像データ
を基準画像データとして記憶する記憶手段を有するコン
ピュータ41を用いた装置は、標本に経時的変化が順次発
生している場合にも、目的とする標本を視野の中央とし
つつ新しい形状などを基準として次回の比較解析を行な
うから、画像データの比較処理を行なうときの誤差を小
さくして適切な位置検出を行なうことができ、形状など
が多少変化する場合にも目的の標本を見失うことなく、
長期の自動追尾による観察及び記録が可能となる。
【0046】
【発明の効果】本発明は、電動ステージ及びステージ制
御装置やビデオカメラを備えた顕微鏡と、前記ビデオカ
メラの画像データを記憶するフレームメモリを内蔵した
画像入出力装置と、前記フレームメモリの画像データを
画像処理して基準画像データと比較することにより標本
の移動を検出して標本をカメラの視野中央に調整するよ
うに電動ステージをステージ制御装置を介して制御する
コンピュータとを有するものであるから、移動する標本
を観察するに際し、標本の追尾を自動的に行い、標本像
の観察を長時間に亙って容易に行うことができる。
【0047】また、顕微鏡に2台のビデオカメラを設
け、1台のビデオカメラの画像データを画像入出力装置
のフレームメモリに記憶させてコンピュータの画像処理
により標本の移動を追尾するものとし、他の1台のビデ
オカメラの画像データを記録する画像記録装置をも設
け、前記コンピュータにより第1ビデオカメラの画像デ
ータを処理して標本の移動を検出して電動ステージの位
置を修正制御した際に前記画像記録装置により第2ビデ
オカメラの画像データを間欠記録させる装置とした発明
は、観察者が顕微鏡から離れても長時間の記録を自動的
に行うことができる利点を有し、また、第2ビデオカメ
ラに中間変倍手段を設けているから、目的とする標本像
を大きく拡大して記録し、追尾に際しては広い視野の画
像データを画像処理して標本の位置を検出するから、標
本が視野から外れる虞を少なくすることができる。
【0048】そして、標本を照らす光源と、この光源か
らの光を遮断する電動シャッター、及び、コンピュータ
からの信号を受けてフレームメモリに画像データを記録
するタイミングに合わせて電動シャッターを開くシャッ
ター制御装置を設けた自動追尾装置の発明は、標本に照
明を当てる時間を短くして標本の劣化を防止するととも
に、光源を連続点灯させておくことができるために照明
光を安定させ、標本像の色相などを正しく観察及び記録
することができる。
【0049】また、この装置の発明は追尾する標本を指
定する指定手段及び指定された画像データを基準画像デ
ータとして記憶する記憶手段を有するものであるから、
指定手段により容易に目標とする標本を適正位置とした
画像データを基準画像データとして記憶させることがで
き、以後、自動的に標本の追尾を行うことができる。そ
して、標本の移動検出を行なって電動ステージの位置修
正を行なった後に画像入出力装置のフレームメモリに記
憶した画像データを次回の比較の際と基準データとして
記憶する記憶手段を有する発明は、標本が経時的に形状
などを変化させる場合にも長時間に亙る自動追尾を可能
とする利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動追尾装置の実施例を示す概要
図。
【図2】画像処理に際する追尾領域及び演算領域を示す
図。
【図3】画像処理に際する座標を示す図。
【図4】画像処理に際する検出領域を広げた状態を示す
図。
【符号の説明】
10 顕微鏡 11 接眼レンズ 13 ターレット 15 電動ステージ 16 ステージ制御装置 17 操作スイッチ 21 オートフォーカス装置 25 光源 27 電動シャッター 28 シャッター制
御装置 31 第1ビデオカメラ 33 第1ビデオカメラコントロールユニット 35 第2ビデオカメラ 37 第2ビデオカメラコントロールユニット 39 中間変倍手段 41 コンピュータ 43 操作盤 45 画像入出力装
置 47 モニタテレビ 51 画像記録装置 53 モニタテレビ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X軸方向及びY軸方向に移動可能な電動
    ステージと、この電動ステージの移動を制御するステー
    ジ制御装置と、顕微鏡により拡大した標本像を撮像する
    ビデオカメラと、を有する顕微鏡と、前記ビデオカメラ
    が撮像した画像データをデジタル画像データとして記憶
    するフレームメモリを内蔵するとともにアナログ画像デ
    ータに戻してモニタテレビに出力する画像入出力装置
    と、所定時間毎に前記ビデオカメラの画像データを前記
    フレームメモリに記憶させ、基準画像の画像データと前
    記フレームメモリの画像データとを比較して標本の移動
    を検出し、この検出した移動に応じて前記ステージ制御
    装置を制御して前記電動ステージを移動させることによ
    り前記標本を前記ビデオカメラの視野中央に調整するコ
    ンピュータと、を有することを特徴とする標本像自動追
    尾装置。
  2. 【請求項2】 X軸方向及びY軸方向に移動可能な電動
    ステージとこの電動ステージの移動を制御するステージ
    制御装置とを有する顕微鏡と、この顕微鏡に取り付けら
    れて標本像を撮像する第1ビデオカメラ及び第2ビデオ
    カメラと、この第2ビデオカメラの光路に配置され前記
    第2ビデオカメラで撮像する標本像を拡大する中間変倍
    手段と、所要時間毎に前記第1テレビカメラの画像デー
    タをデジタル画像データとして記憶するフレームメモリ
    を内蔵するとともにアナログ画像データに戻してモニタ
    テレビに出力する画像入出力装置と、所定時間毎に前記
    第1ビデオカメラの画像データを前記フレームメモリに
    記憶させ、基準画像の画像データと前記フレームメモリ
    の画像データとを比較して標本の移動を検出し、この検
    出した移動に応じて前記ステージ制御装置を制御して前
    記電動ステージを移動させることにより前記標本を前記
    第1及び第2ビデオカメラの視野中央に調整するととも
    に、第2ビデオカメラの画像データを画像記録装置に記
    憶させるコンピュータと、を有することを特徴とする標
    本像自動追尾装置。
  3. 【請求項3】 標本に照明を当てる光源を有すると共に
    該光源から標本に照射される光を遮断する電動シャッタ
    ーを有し、画像入出力装置のフレームメモリに画像デー
    タを記憶するタイミングに合わせて前記電動シャッター
    を所要時間だけ開くシャッター制御装置を有することを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載された標本像自
    動追尾装置。
  4. 【請求項4】 フレームメモリの画像データを基準画像
    データとしてコンピュータに記憶させる指定手段と、こ
    の指定手段により指定されたときフレームメモリに記憶
    されている標本像の画像データを基準画像データとして
    記憶する記憶手段をコンピュータに有していることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載された標
    本像自動追尾装置。
  5. 【請求項5】 コンピュータがフレームメモリの画像デ
    ータと基準画像データとの比較により標本の移動検出を
    行って電動ステージの位置を修正制御して新たにフレー
    ムメモリに記憶した画像データを、次回の標本位置検出
    に際しての新たな基準画像データとして記憶する記憶手
    段をコンピュータに有していることを特徴とする請求項
    1乃至請求項4の何れかに記載された標本像自動追尾装
    置。
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