JPH07246640A - 射出成形用金型 - Google Patents
射出成形用金型Info
- Publication number
- JPH07246640A JPH07246640A JP6784794A JP6784794A JPH07246640A JP H07246640 A JPH07246640 A JP H07246640A JP 6784794 A JP6784794 A JP 6784794A JP 6784794 A JP6784794 A JP 6784794A JP H07246640 A JPH07246640 A JP H07246640A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- runner
- gate
- die
- cavity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製品構成上必要ではない二次ランナーを省略
しつつ、型開き時に自動的にゲートカットが行なわれる
ようにして成形サイクルを短縮するとともに、成形材料
の利用効率をより高くする。 【構成】 可動型１と協同してキャビティ３およびラン
ナー４を形成する固定型２にゲート６を形成する。可動
型１のランナー４にアンダーカット部１１、１２を設け
るとともに、キャビティ３を形成した部分の型分割面１
３をランナー４を形成した部分の型分割面１４より固定
型２側にオフセットさせたことにより、型開きにともな
ってゲートカットが行なわれるようにした。
しつつ、型開き時に自動的にゲートカットが行なわれる
ようにして成形サイクルを短縮するとともに、成形材料
の利用効率をより高くする。 【構成】 可動型１と協同してキャビティ３およびラン
ナー４を形成する固定型２にゲート６を形成する。可動
型１のランナー４にアンダーカット部１１、１２を設け
るとともに、キャビティ３を形成した部分の型分割面１
３をランナー４を形成した部分の型分割面１４より固定
型２側にオフセットさせたことにより、型開きにともな
ってゲートカットが行なわれるようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は射出成形用の金型に係
り、詳しくは、可動型が固定型から離間する型開き時に
自動的にゲートカットが行なわれるようにした射出成形
用の金型に関するものである。
り、詳しくは、可動型が固定型から離間する型開き時に
自動的にゲートカットが行なわれるようにした射出成形
用の金型に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の射出成形用金型としては、例えば
図４に示したように固定型ａと協同してキャビティｃお
よびランナーｄを形成する可動型ｂにゲートｅを設け、
エジェクターピンｇの一部をそぎ取って形成した二次ラ
ンナーｆを介してゲートｅとキャビティｃを接続したサ
ブマリンゲート式のものがある。
図４に示したように固定型ａと協同してキャビティｃお
よびランナーｄを形成する可動型ｂにゲートｅを設け、
エジェクターピンｇの一部をそぎ取って形成した二次ラ
ンナーｆを介してゲートｅとキャビティｃを接続したサ
ブマリンゲート式のものがある。
【０００３】このような従来のサブマリンゲート式の金
型においては、型開き後の製品突き出し時にエジェクタ
ーピンｇでゲートカットを行なう必要性があるために成
形サイクルが長くなる。また、二次ランナーが捨てリブ
として製品に残されてしまうために、従来では製品から
二次ランナーを切り落とすという仕上げ作業を行なう必
要性があり、しかも、この二次ランナーの分だけ成形材
料が無駄になってしまうという不具合があった。
型においては、型開き後の製品突き出し時にエジェクタ
ーピンｇでゲートカットを行なう必要性があるために成
形サイクルが長くなる。また、二次ランナーが捨てリブ
として製品に残されてしまうために、従来では製品から
二次ランナーを切り落とすという仕上げ作業を行なう必
要性があり、しかも、この二次ランナーの分だけ成形材
料が無駄になってしまうという不具合があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたものであり、製品構成上必要としない二次
ランナーを省略し、しかも、型開き時に自動的にゲート
カットが行なわれる射出成形用金型を提供することによ
り、成形サイクルを短縮するとともに成形材料の利用効
率をより高くすることを課題としている。
みてなされたものであり、製品構成上必要としない二次
ランナーを省略し、しかも、型開き時に自動的にゲート
カットが行なわれる射出成形用金型を提供することによ
り、成形サイクルを短縮するとともに成形材料の利用効
率をより高くすることを課題としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、可動型と協同してキャビティおよびランナ
ーを形成する固定型にゲートを形成している。また、前
記可動型のランナーにアンダーカット部を設けるととも
に、前記キャビティ形成部分の型分割面をランナー形成
部分の型分割面より固定型側にオフセットさせたことを
特徴としている。
に本発明は、可動型と協同してキャビティおよびランナ
ーを形成する固定型にゲートを形成している。また、前
記可動型のランナーにアンダーカット部を設けるととも
に、前記キャビティ形成部分の型分割面をランナー形成
部分の型分割面より固定型側にオフセットさせたことを
特徴としている。
【０００６】
【作用】固定型に設けたランナーに注入された成形材料
は、ゲートを通ってキャビティに流入する。キャビティ
内の成形材料が冷却固化されると型開きを行なう。する
と、固定型から可動型が離間し、この型開きの過程にお
いてランナーのアンダーカット部が可動型に係合してい
るために、型開きにともなってランナー部およびゲート
部が固定型から抜き取られる。
は、ゲートを通ってキャビティに流入する。キャビティ
内の成形材料が冷却固化されると型開きを行なう。する
と、固定型から可動型が離間し、この型開きの過程にお
いてランナーのアンダーカット部が可動型に係合してい
るために、型開きにともなってランナー部およびゲート
部が固定型から抜き取られる。
【０００７】ところで、キャビティ形成部分の型分割面
をランナー形成部分の型分割面よりも固定型側にオフセ
ットさせているために、ゲートとキャビティの接続部分
に可動型側から対向する固定型のエッジ部が鋭角となっ
ている。従って、型開きによってランナー部およびゲー
ト部が固定型から抜き取られるにともなって前記エッジ
部がゲート部と製品の接続部分に食い込んでこの接続部
分を切断するために、型開き中にゲートカットが行なわ
れる。
をランナー形成部分の型分割面よりも固定型側にオフセ
ットさせているために、ゲートとキャビティの接続部分
に可動型側から対向する固定型のエッジ部が鋭角となっ
ている。従って、型開きによってランナー部およびゲー
ト部が固定型から抜き取られるにともなって前記エッジ
部がゲート部と製品の接続部分に食い込んでこの接続部
分を切断するために、型開き中にゲートカットが行なわ
れる。
【０００８】ゲートカットが行なわれた後は従来公知の
突き出しを行なって製品およびランナー部などを可動型
から落下回収すれば成形作業を終了するために、成形サ
イクルが短縮される。また、成形材料の無駄および切断
作業を必要とする二次ランナーを設けていないために、
成形材料の利用効率が高くなるとともに製品の仕上げ工
数が削減される。
突き出しを行なって製品およびランナー部などを可動型
から落下回収すれば成形作業を終了するために、成形サ
イクルが短縮される。また、成形材料の無駄および切断
作業を必要とする二次ランナーを設けていないために、
成形材料の利用効率が高くなるとともに製品の仕上げ工
数が削減される。
【０００９】
【実施例】以下に本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図１〜図３は本発明に係る射出成形用金型の
一実施例を示し、図１は金型が閉じた状態の断面図、図
２は全体構成を示す概略正面図、図３は金型が開いてゲ
ートが切断される状態を示す断面図である。
説明する。図１〜図３は本発明に係る射出成形用金型の
一実施例を示し、図１は金型が閉じた状態の断面図、図
２は全体構成を示す概略正面図、図３は金型が開いてゲ
ートが切断される状態を示す断面図である。
【００１０】これらの図において、可動型１と協同して
キャビティ３およびランナー４を形成する固定型２にス
プルー５ならびにゲート６を形成している。７、８はダ
イプレート、９、１０はダイバンである。また、前記可
動型１のランナー４にアンダーカット部１１、１２を設
けることにより、型開きに際してスプルー４およびラン
ナー５が固定型２から強制的に突き出されるようにして
いる。
キャビティ３およびランナー４を形成する固定型２にス
プルー５ならびにゲート６を形成している。７、８はダ
イプレート、９、１０はダイバンである。また、前記可
動型１のランナー４にアンダーカット部１１、１２を設
けることにより、型開きに際してスプルー４およびラン
ナー５が固定型２から強制的に突き出されるようにして
いる。
【００１１】また、キャビティ３を形成した部分の型分
割面１３をランナー４を形成した部分の型分割面１４よ
り固定型側２に寸法Ｌだけオフセットさせることによ
り、ゲート６とキャビティ３の接続部分に可動型１側か
ら対向する固定型２のエッジ部１５を鋭角にしている。
１６、１７はエジェクターピンである。
割面１３をランナー４を形成した部分の型分割面１４よ
り固定型側２に寸法Ｌだけオフセットさせることによ
り、ゲート６とキャビティ３の接続部分に可動型１側か
ら対向する固定型２のエッジ部１５を鋭角にしている。
１６、１７はエジェクターピンである。
【００１２】以上のように構成された射出成形用金型に
おいて、図示しない射出成形機のノズルから固定型２に
設けたスプルー５を経てランナー４に注入された成形材
料は、ゲート６を通ってキャビティ３に流入する。
おいて、図示しない射出成形機のノズルから固定型２に
設けたスプルー５を経てランナー４に注入された成形材
料は、ゲート６を通ってキャビティ３に流入する。
【００１３】キャビティ３内の成形材料が冷却固化され
ると型開きを行なう。すると、まず可動型１が図中左側
に移動して固定型２から離間する。この型開きの過程に
おいて、アンダーカット部１１、１２が可動型１に係合
しているために、ランナー部およびスプルー部ならびに
ゲート部が固定型２から抜き出される。
ると型開きを行なう。すると、まず可動型１が図中左側
に移動して固定型２から離間する。この型開きの過程に
おいて、アンダーカット部１１、１２が可動型１に係合
しているために、ランナー部およびスプルー部ならびに
ゲート部が固定型２から抜き出される。
【００１４】ここに、キャビティ３を形成した部分の型
分割面１３をランナー４を形成した部分の型分割面１４
よりも固定型側２に寸法Ｌだけオフセットさせて両型分
割面１３、１４に段差を与えているために、ゲート６と
キャビティ３の接続部分に可動型１側から対向する固定
型２のエッジ部１５が鋭角となる。従って、上記のよう
にしてランナー部がゲート部およびスプルー部とともに
固定型２から抜き取られるにつれてエッジ部１３がゲー
ト部と製品の接続部分に食い込んで切断作用をするため
に、型開き中に自動的にゲートカットが行なわれる。
分割面１３をランナー４を形成した部分の型分割面１４
よりも固定型側２に寸法Ｌだけオフセットさせて両型分
割面１３、１４に段差を与えているために、ゲート６と
キャビティ３の接続部分に可動型１側から対向する固定
型２のエッジ部１５が鋭角となる。従って、上記のよう
にしてランナー部がゲート部およびスプルー部とともに
固定型２から抜き取られるにつれてエッジ部１３がゲー
ト部と製品の接続部分に食い込んで切断作用をするため
に、型開き中に自動的にゲートカットが行なわれる。
【００１５】このようにしてゲートカットが行なわれた
後に、エジェクターピン１２、１３が可動型１に対して
図中右側に相対運動し、アンダーカット部１１、１２に
よって成形されたボス部をこのアンダーカット部１１、
１２から突き出してランナー部をスプルー部およびゲー
ト部とともに可動型１から落下させる。同時に、図示し
ないエジェクターピンが製品を可動型１から突き出して
落下させ、製品およびランナー部などが両型１、２の間
から確実に排除されたことを確認した後に再び型閉めが
行なわれて次の成形サイクルに移行する。
後に、エジェクターピン１２、１３が可動型１に対して
図中右側に相対運動し、アンダーカット部１１、１２に
よって成形されたボス部をこのアンダーカット部１１、
１２から突き出してランナー部をスプルー部およびゲー
ト部とともに可動型１から落下させる。同時に、図示し
ないエジェクターピンが製品を可動型１から突き出して
落下させ、製品およびランナー部などが両型１、２の間
から確実に排除されたことを確認した後に再び型閉めが
行なわれて次の成形サイクルに移行する。
【００１６】すなわち、型開きの過程においてゲートカ
ットが行なわれ、製品の突き出しにほぼ同期してランナ
ー部がゲート部およびスプルー部とともに突き出される
ために、成形サイクル中にゲートカット行程を設ける必
要性がなく、成形サイクルを単純化することができる。
また、従来のように二次ランナーを設けていないために
成形材料が無駄に消費されることがなく、製品から二次
ランナーを切断する必要性がないために仕上げ工数が削
減される。
ットが行なわれ、製品の突き出しにほぼ同期してランナ
ー部がゲート部およびスプルー部とともに突き出される
ために、成形サイクル中にゲートカット行程を設ける必
要性がなく、成形サイクルを単純化することができる。
また、従来のように二次ランナーを設けていないために
成形材料が無駄に消費されることがなく、製品から二次
ランナーを切断する必要性がないために仕上げ工数が削
減される。
【００１７】なお、実施例ではランナー４にアンダーカ
ット部１１、１２を連設してゲート部と可動型１の係合
力を得るようにしているが、ランナー４の一部にアンダ
ーカット部を設けて係合力を得ることもできる。また、
製品およびランナー部などの突き出しはエジェクターピ
ンに限定されるものではなく、従来公知の突き出し手段
でこれらを突き出すこともできる。さらに、実施例に示
したようにゲート６の入口部分における可動型１側のコ
ーナ１８に丸みをつけた場合は、切断されたゲート部を
ゲート６から円滑に抜き出すことができる利点がある。
ット部１１、１２を連設してゲート部と可動型１の係合
力を得るようにしているが、ランナー４の一部にアンダ
ーカット部を設けて係合力を得ることもできる。また、
製品およびランナー部などの突き出しはエジェクターピ
ンに限定されるものではなく、従来公知の突き出し手段
でこれらを突き出すこともできる。さらに、実施例に示
したようにゲート６の入口部分における可動型１側のコ
ーナ１８に丸みをつけた場合は、切断されたゲート部を
ゲート６から円滑に抜き出すことができる利点がある。
【００１８】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
係る射出成形用金型によれば、製品構成上不必要な二次
ランナーを省略しつつ、型開き時に自動的にゲートカッ
トが行なわれるようにしたものであるから、成形サイク
ルを短縮できるとともに製品の仕上げ工数を削減するこ
とができ、成形材料の利用効率も高くなる。
係る射出成形用金型によれば、製品構成上不必要な二次
ランナーを省略しつつ、型開き時に自動的にゲートカッ
トが行なわれるようにしたものであるから、成形サイク
ルを短縮できるとともに製品の仕上げ工数を削減するこ
とができ、成形材料の利用効率も高くなる。
【図１】本発明に係る射出成形用金型の一実施例におけ
る金型が閉じた状態の断面図である。
る金型が閉じた状態の断面図である。
【図２】図１に示した金型の全体構成を示す概略正面図
である。
である。
【図３】図１に示した金型が開いてゲートが切断される
状態を示す断面図である。
状態を示す断面図である。
【図４】射出成形用金型の従来例を示す断面図である。
１ 可動型 ２ 固定型 ３ キャビティ ４ ランナー ５ スプルー ６ ゲート ７、８ ダイプレート ９、１０ ダイバン １１、１２ アンダーカット部 １３ キャビティ形成部分の型分割面 １４ ランナー形成部分の型分割面 １５ ゲートのエッジ部 １６、１７ エジェクターピン １８ ゲートのコーナ部
Claims (1)
- 【請求項１】 可動型と共同してキャビティおよびラン
ナーを形成する固定型にゲートを形成し、前記可動型の
ランナーにアンダーカット部を設けるとともに、前記キ
ャビティ形成部分の型分割面をランナー形成部分の型分
割面より固定型側にオフセットさせたことを特徴とする
射出成形用金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6784794A JPH07246640A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 射出成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6784794A JPH07246640A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 射出成形用金型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07246640A true JPH07246640A (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=13356767
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6784794A Pending JPH07246640A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 射出成形用金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07246640A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008049500A (ja) * | 2006-08-22 | 2008-03-06 | Ikegami Kanagata Kogyo Kk | 射出成形金型 |
| JP2016055547A (ja) * | 2014-09-10 | 2016-04-21 | 盛岡セイコー工業株式会社 | 成形用金型、及び成形方法 |
-
1994
- 1994-03-11 JP JP6784794A patent/JPH07246640A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008049500A (ja) * | 2006-08-22 | 2008-03-06 | Ikegami Kanagata Kogyo Kk | 射出成形金型 |
| JP2016055547A (ja) * | 2014-09-10 | 2016-04-21 | 盛岡セイコー工業株式会社 | 成形用金型、及び成形方法 |
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