JPH0724566B2 - 赤柴蘇を添加することを特徴とするワインの後加工法 - Google Patents

赤柴蘇を添加することを特徴とするワインの後加工法

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JPH0724566B2
JPH0724566B2 JP23672890A JP23672890A JPH0724566B2 JP H0724566 B2 JPH0724566 B2 JP H0724566B2 JP 23672890 A JP23672890 A JP 23672890A JP 23672890 A JP23672890 A JP 23672890A JP H0724566 B2 JPH0724566 B2 JP H0724566B2
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【発明の詳細な説明】 (A)産業上の利用分野 本発明は、赤紫蘇を添加するワインの後加工の分野にお
いて、加熱したワインにアク抜きをしない赤紫蘇の葉を
添加することを特徴とし、工程の削減、原料使用量の削
減、熟成期間の短縮により大幅なコストの低減を目的と
するワインの後加工法に関するものである。
(B)従来の技術 従来、「砂糖により十分にアク抜き加工した赤紫蘇をワ
インに浸漬し、一工程で同時に着色・香味を付加するこ
とを特徴とするワインの後加工法。」(特開昭2−1869
75号公報)(以下、従来技術(1)と呼称する)があ
る。
また、「しょうちゅうに青梅、砂糖及び赤シソの葉を加
えることにより特徴のある香味、色沢を有する梅酒の製
造法。」「しょうちゅうに青梅、砂糖を加えて製造した
梅酒に、赤シソの葉又は赤シソの葉の有機酸抽出液を添
加することを特徴とする梅酒の製造法。」(特開昭62−
11085号公報)(以下、従来技術(2)と呼称する)が
ある。
これらの従来技術を使用し、赤紫蘇を添加するワインの
後加工を実験している過程において、従来技術には原材
料の使用量、工程、熟成期間等生産過程に無駄が多く、
コストアップにつながっている事が判明した。
(C)発明が解決しようとする問題点 前述の如く、従来技術(1)及び従来技術(2)には生
産過程に無駄が多く、コストアップにつながると云う欠
点があった。本発明が解決しようとする問題点は、この
従来技術の欠点を除去することであり、工程の削減、原
料使用量の削減、熟成期間の短縮によってコストの大幅
な低減を実現することである。
(D)問題を解決するための手段 前述の従来技術の欠点を除去し、コストの大幅な低減を
はかるには、工程の削減、原料使用量の削減、熟成期間
の短縮を実現する後加工法を開発することである。
研究にあたり、まづ、従来技術の工程の検討を行った。
従来技術(1)の「砂糖により十分にアク抜き加工した
赤紫蘇をワインに浸漬し、一工程で同時に着色・香味を
付加することを特徴とするワインの後加工法。」におい
て、「一工程で・・・・・」となっているが、「砂糖に
より十分にアク抜き加工した赤紫蘇」がすでに作られて
いることを前提とした上での「一工程で・・」であり、
「赤紫蘇を砂糖により十分にアク抜き加工」する前工程
を入れると計2工程となる。
コストの低減をはかるには、この2工程を1工程に削減
する必要があり、「赤紫蘇を砂糖によりアク抜きする」
工程を削除することとしたが、赤紫蘇が含有するアクが
ワインの持ち味を害することは明白であり、これを他の
手段で補う必要があった。この課題を解決するために、
砂糖の使用量・クエン酸の使用量を変化させながら数々
の実験を繰返したが砂糖の使用量・クエン酸の使用量が
従来と余り変化がなく、味に悪影響を及ぼす結果を来た
し不成功であった。
次に、反応を促進させる手段として、加工するワインを
加熱しておき、砂糖、クエン酸と反応させる方法をと
り、砂糖の使用量・クエン酸の使用量を変化させながら
種々実験を行ったが思わしい結果は得られなかった。
衆知のように、ワインの評価は、人間の味覚・臭覚・視
覚による微妙な点で判定され、わずかな差異がワインの
個性となり評価される。設定条件の僅な差異が成否を決
定することを考慮し、再度の挑戦を試み、加熱温度・赤
紫蘇の使用量・砂糖の使用量・クエン酸の使用量の微調
整を行いながら数々の実験を繰返し、鋭意研究の末、本
発明の80℃に加熱したワイン10にアク抜きをしない赤
紫蘇の葉2kgと砂糖1kgおよびクエン酸150gの混合物を浸
漬し、該ワインを8時間貯酒熟成することにより、ワイ
ンの持ち味を害することなく、着色・香味・甘味を該ワ
インに付加定着させる微妙な後加工に成功し、且、後述
の如くコストの大幅な低減をも達成することが出来た。
本発明の後加工法は、後記の表1本発明と従来技術との
比較表に見られる如く、本発明を従来技術(1)と比較
した場合、赤紫蘇の葉の使用量は従来技術(1)の5分
の1に、砂糖の使用量は従来技術(1)の3分の1と大
幅な削減を達成しており、且、生産工程においては、従
来技術(1)の2工程を1工程に、熟成期間において
は、従来技術(1)の1ケ月を8時間に大幅な短縮を実
現しており、本発明の目的であるコストの大幅な低減を
達成することが出来た。
又、本発明と従来技術(2)を比較した場合も、赤紫蘇
の葉の使用量は従来技術(2)の3分の2に、砂糖の使
用量は従来技術(2)の3分の1と大幅な削減を達成し
ており、且、生産工程においても、従来技術(2)の2
工程を1工程に、熟成期間においても、従来技術(2)
の前期熟成期間1週間・後期熟成期間1週間の計2週間
を8時間に大幅な短縮を実現しており、本発明の目的で
あるコストの大幅な低減を達成することが出来た。
(E)実施例 80℃に加熱したワイン10にアク抜きをしない赤紫蘇の
葉2kgと砂糖1kgおよびクエン酸150gの混合物を浸漬し、
該ワインを常温で8時間貯酒熟成することにより、着色
・香味・甘味を該ワインに付加定着させた。
(F)発明の効果 従来技術には原材料の使用量・工程・熟成期間等の生産
過程に無駄が多く、コストアップにつながっていた。
本発明は、この従来技術の欠点を除去し、工程の削減、
原料使用量の削減、熟成期間の短縮によってコストの大
幅な低減を実現するワインの後加工法を開発することで
あるが、衆知のように、ワインの評価は、人間の味覚・
臭覚・視覚による微妙な点で判定され、わずかな差異が
ワインの個性となり評価されるため、後加工の設定条件
の僅な差異が成否を決定することを考慮し、条件の設定
に苦慮し、失敗を繰返しながら、数々の実験に挑み、鋭
意研究の末、工程の削減、原料使用量の削減、熟成期間
の短縮を実現し、コストの大幅な低減を達成する本発明
を完成した。
本発明の効果の詳細は、後記の表1本発明と従来技術と
の比較表に見られる如く、本発明を従来技術(1)と比
較した場合、赤紫蘇の葉の使用量は従来技術(1)の5
分の1に、砂糖の使用量は従来技術(1)の3分の1と
大幅な削減を達成しており、且、生産工程においては、
従来技術(1)の2工程を1工程に、熟成期間において
は、従来技術(1)の1ケ月を8時間に大幅な短縮を実
現し、本発明の目的であるコストの大幅な低減を達成し
ており、その効果は大きい。
又、本発明と従来技術(2)を比較した場合も、赤紫蘇
の葉の使用量は従来技術(2)の3分の2に、砂糖の使
用量は従来技術(2)の3分の1と大幅な削減を達成し
ており、且、生産工程においても、従来技術(2)の2
工程を1工程に、熟成期間においても、従来技術(2)
の前期熟成期間1週間・後期熟成期間1週間の計2週間
を8時間に大幅な短縮を実現し、従来技術(1)同様、
本発明の目的であるコストの大幅な低減を達成してお
り、その効果は大きく、産業上の利用価値も大きい。
(従来技術(2)の赤紫蘇・砂糖の使用量は、公報には
1当たりで記載されているので10当たりに修正。) 上記の如く、本発明によって、従来技術(1)および従
来技術(2)では実現出来なかったコストの大幅な低減
を実現し、進歩した効果を挙げることが出来た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】80℃に加熱したワイン10にアク抜きをし
    ない赤紫蘇の葉2kgと砂糖1kgおよびクエン酸150gの混合
    物を浸漬し、該ワインを8時間貯酒熟成することによ
    り、着色・香味・甘味を付加することを特徴とするワイ
    ンの後加工法。
JP23672890A 1990-09-05 1990-09-05 赤柴蘇を添加することを特徴とするワインの後加工法 Expired - Lifetime JPH0724566B2 (ja)

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JPS6211085A (ja) * 1985-07-09 1987-01-20 Tax Adm Agency 梅酒の製造法
JPH02186975A (ja) * 1989-01-12 1990-07-23 Reizo Zushi 砂糖によりアク抜きした赤紫蘇を添加することを特徴とするワインの後加工法

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