JPH07242223A - 酸素バリヤー性延伸ブロー成形物及びその製造方法 - Google Patents
酸素バリヤー性延伸ブロー成形物及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH07242223A JPH07242223A JP3245194A JP3245194A JPH07242223A JP H07242223 A JPH07242223 A JP H07242223A JP 3245194 A JP3245194 A JP 3245194A JP 3245194 A JP3245194 A JP 3245194A JP H07242223 A JPH07242223 A JP H07242223A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stretch blow
- evoh
- oxygen barrier
- barrier property
- resin composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D1/00—Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
- B65D1/02—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
- B65D1/0207—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C49/00—Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
- B29C49/0005—Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor characterised by the material
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C2949/00—Indexing scheme relating to blow-moulding
- B29C2949/07—Preforms or parisons characterised by their configuration
- B29C2949/0715—Preforms or parisons characterised by their configuration the preform having one end closed
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C49/00—Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
- B29C49/02—Combined blow-moulding and manufacture of the preform or the parison
- B29C49/06—Injection blow-moulding
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
- B29K2029/00—Use of polyvinylalcohols, polyvinylethers, polyvinylaldehydes, polyvinylketones or polyvinylketals or derivatives thereof as moulding material
- B29K2029/04—PVOH, i.e. polyvinyl alcohol
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
- B29K2031/00—Use of polyvinylesters or derivatives thereof as moulding material
- B29K2031/04—Polymers of vinyl acetate, e.g. PVAc, i.e. polyvinyl acetate
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
- B29K2995/00—Properties of moulding materials, reinforcements, fillers, preformed parts or moulds
- B29K2995/0037—Other properties
- B29K2995/0065—Permeability to gases
- B29K2995/0067—Permeability to gases non-permeable
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Packages (AREA)
- Wrappers (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ＥＶＯＨと金属化合物からなる組成物を成形
し、少量のＥＶＯＨで高い酸素バリヤー性を有する成形
物を提供すること。 【構成】ＥＶＯＨ、ポリオレフィン及び金属化合物から
なる樹脂組成物を射出成形したのち、延伸ブロー成形し
てなることを特徴とする酸素バリヤー性延伸ブロー成形
物であり、前記樹脂組成物のＥＶＯＨとポリオレフィン
の混合比が、重量比で１：１００〜２５：１００である
ことを特徴とする。
し、少量のＥＶＯＨで高い酸素バリヤー性を有する成形
物を提供すること。 【構成】ＥＶＯＨ、ポリオレフィン及び金属化合物から
なる樹脂組成物を射出成形したのち、延伸ブロー成形し
てなることを特徴とする酸素バリヤー性延伸ブロー成形
物であり、前記樹脂組成物のＥＶＯＨとポリオレフィン
の混合比が、重量比で１：１００〜２５：１００である
ことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は包装用資材として供与さ
れる酸素バリヤー性成形物、さらに詳しくはエチレン−
酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリオレフィン及び金属
化合物からなる酸素バリヤー性に優れた延伸ブロー成形
物及びその製造方法に関する。
れる酸素バリヤー性成形物、さらに詳しくはエチレン−
酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリオレフィン及び金属
化合物からなる酸素バリヤー性に優れた延伸ブロー成形
物及びその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ポリオレフィンは熱可塑性であるため、
溶融押出成形、射出成形、中空成形等の種々の方法で成
形可能であり、しかも安価であることから包装用のシー
ト（フィルム）、ボトル等容器に数多く利用されてい
る。
溶融押出成形、射出成形、中空成形等の種々の方法で成
形可能であり、しかも安価であることから包装用のシー
ト（フィルム）、ボトル等容器に数多く利用されてい
る。
【０００３】しかしながら、係るポリオレフィンは酸素
透過性が大きいため、特に包装用としては、酸素バリヤ
ー性であってより高価な他の樹脂、例えばエチレン−酢
酸ビニル共重合体ケン化物（以下ＥＶＯＨとする）等と
積層して用いるのが実状であった。
透過性が大きいため、特に包装用としては、酸素バリヤ
ー性であってより高価な他の樹脂、例えばエチレン−酢
酸ビニル共重合体ケン化物（以下ＥＶＯＨとする）等と
積層して用いるのが実状であった。
【０００４】本発明者等は既に、ＥＶＯＨと金属化合物
（酸化触媒）からなる組成物を提供することにより、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の酸素バリヤー性
を改良し、優れた酸素バリヤー性組成物が得られること
を見いだし、特許出願（特開平４−２１１４４４号公
報）した。
（酸化触媒）からなる組成物を提供することにより、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の酸素バリヤー性
を改良し、優れた酸素バリヤー性組成物が得られること
を見いだし、特許出願（特開平４−２１１４４４号公
報）した。
【０００５】しかしこれら組成物からなる成形物を得る
のは、成形物強度の点で問題があり、さらに改良したほ
どの十分な酸素バリヤー性が得られないという問題があ
った。
のは、成形物強度の点で問題があり、さらに改良したほ
どの十分な酸素バリヤー性が得られないという問題があ
った。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解決するためになされたのであり、その課題と
するところは、ＥＶＯＨと金属化合物からなる組成物を
成形し、少量のＥＶＯＨで高い酸素バリヤー性を有する
成形物を提供することを目的とする。
問題点を解決するためになされたのであり、その課題と
するところは、ＥＶＯＨと金属化合物からなる組成物を
成形し、少量のＥＶＯＨで高い酸素バリヤー性を有する
成形物を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明はこの課題を解決
するため、ＥＶＯＨ、ポリオレフィン及び金属化合物か
らなる樹脂組成物を射出成形したのち、延伸ブロー成形
してなることを特徴とする酸素バリヤー性延伸ブロー成
形物を提供するものであり、前記樹脂組成物のＥＶＯＨ
とポリオレフィンの混合比が、重量比で１：１００〜２
５：１００であることを特徴とし、その製造方法とし
て、前記のＥＶＯＨ、ポリオレフィン及び金属化合物か
らなる樹脂組成物を射出成形してプリフォームを得、こ
れを１１０〜１４０℃の延伸温度に温度調節し、圧縮気
体を用いて延伸ブロー成形する（ホットパリソン方式）
ことや、前記のＥＶＯＨ、ポリオレフィン及び金属化合
物からなる樹脂組成物を射出成形してプリフォームを
得、これを常温放置後、赤外線ヒーター等にて１２０〜
１６０℃の温度に再加熱し、冷却して１１０〜１４０℃
の延伸温度に温度調節し、圧縮気体を用いて延伸ブロー
成形する（コールドパリソン方式）ことを特徴とする酸
素バリヤー性延伸ブロー成形物の製造方法を提供する。
するため、ＥＶＯＨ、ポリオレフィン及び金属化合物か
らなる樹脂組成物を射出成形したのち、延伸ブロー成形
してなることを特徴とする酸素バリヤー性延伸ブロー成
形物を提供するものであり、前記樹脂組成物のＥＶＯＨ
とポリオレフィンの混合比が、重量比で１：１００〜２
５：１００であることを特徴とし、その製造方法とし
て、前記のＥＶＯＨ、ポリオレフィン及び金属化合物か
らなる樹脂組成物を射出成形してプリフォームを得、こ
れを１１０〜１４０℃の延伸温度に温度調節し、圧縮気
体を用いて延伸ブロー成形する（ホットパリソン方式）
ことや、前記のＥＶＯＨ、ポリオレフィン及び金属化合
物からなる樹脂組成物を射出成形してプリフォームを
得、これを常温放置後、赤外線ヒーター等にて１２０〜
１６０℃の温度に再加熱し、冷却して１１０〜１４０℃
の延伸温度に温度調節し、圧縮気体を用いて延伸ブロー
成形する（コールドパリソン方式）ことを特徴とする酸
素バリヤー性延伸ブロー成形物の製造方法を提供する。
【０００８】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いられるＥＶＯＨとしては、エチレン含有量が２０〜
５０モル％、ケン化度が９５〜１００モル％のものが好
ましい。また、本発明においては、ポリオレフィンは主
にベース樹脂として働き、主にＥＶＯＨが金属化合物の
働きにより酸化されることにより、酸素バリヤー性を発
現する。
用いられるＥＶＯＨとしては、エチレン含有量が２０〜
５０モル％、ケン化度が９５〜１００モル％のものが好
ましい。また、本発明においては、ポリオレフィンは主
にベース樹脂として働き、主にＥＶＯＨが金属化合物の
働きにより酸化されることにより、酸素バリヤー性を発
現する。
【０００９】本発明に用いられるポリオレフィンとして
は、例えば高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、
低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテンなどの単
独重合体やエチレン、プロピレン、ブテン、メチルペン
テンなどのオレフィンから選ばれる二つ以上のモノマー
の共重合体が挙げられる。特に好ましくは、ポリプロピ
レンである。
は、例えば高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、
低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテンなどの単
独重合体やエチレン、プロピレン、ブテン、メチルペン
テンなどのオレフィンから選ばれる二つ以上のモノマー
の共重合体が挙げられる。特に好ましくは、ポリプロピ
レンである。
【００１０】ポリオレフィンは一般に酸化を受けやす
く、通常ラジカル抑制剤とともに使用されている。ラジ
カル抑制剤の添加されていないポリオレフィンはＥＶＯ
Ｈと同様の働きをしうるため、本発明に用いるポリオレ
フィンは、通常量のラジカル抑制剤を含むことが望まし
い。
く、通常ラジカル抑制剤とともに使用されている。ラジ
カル抑制剤の添加されていないポリオレフィンはＥＶＯ
Ｈと同様の働きをしうるため、本発明に用いるポリオレ
フィンは、通常量のラジカル抑制剤を含むことが望まし
い。
【００１１】本発明に用いられる金属化合物とは、ＥＶ
ＯＨの酸素酸化を促進させることにより、ＥＶＯＨを浸
透透過しようとする酸素をＥＶＯＨと反応させ、結果と
して酸素バリヤー性を向上させうる酸化触媒である。そ
のような金属化合物としては、ステアリン酸やナフテン
酸、リノール酸、ジメチルジチオカルバミン酸などと、
Ｃｏ、Ｎｉ、Ｆｅ、Ａｌ、Ｍｇ、Ｍｎ、Ｃｕ、Ｖ、Ｃｒ
などの金属イオンとの有機塩が用いられ、特にポルフィ
リン、フタロシアニン、キノリン、シッフ塩基などを配
位子とした有機金属錯塩も好ましく用いられる。また、
塩化鉄や塩化アルミニウムやコバルトブルーなどの無機
塩なども用いることができる。また、これらの金属化合
物は単独あるいは２種類以上の混合物として使用するこ
とができる。
ＯＨの酸素酸化を促進させることにより、ＥＶＯＨを浸
透透過しようとする酸素をＥＶＯＨと反応させ、結果と
して酸素バリヤー性を向上させうる酸化触媒である。そ
のような金属化合物としては、ステアリン酸やナフテン
酸、リノール酸、ジメチルジチオカルバミン酸などと、
Ｃｏ、Ｎｉ、Ｆｅ、Ａｌ、Ｍｇ、Ｍｎ、Ｃｕ、Ｖ、Ｃｒ
などの金属イオンとの有機塩が用いられ、特にポルフィ
リン、フタロシアニン、キノリン、シッフ塩基などを配
位子とした有機金属錯塩も好ましく用いられる。また、
塩化鉄や塩化アルミニウムやコバルトブルーなどの無機
塩なども用いることができる。また、これらの金属化合
物は単独あるいは２種類以上の混合物として使用するこ
とができる。
【００１２】これらの金属化合物は樹脂全体に対し、金
属原子濃度で１〜２０００ｐｐｍ含有すればよく、より
好ましくは１〜５００ｐｐｍである。
属原子濃度で１〜２０００ｐｐｍ含有すればよく、より
好ましくは１〜５００ｐｐｍである。
【００１３】金属化合物の添加方法としては、単に成形
前、樹脂に添加混合するだけでもよいが、金属化合物を
ブレンドしたＥＶＯＨマスターバッチをあらかじめ成形
した後、ポリオレフィンに添加する方法も、さらにＥＶ
ＯＨへの金属化合物の分散性を向上させ、金属化合物の
添加量を減らして効率良く酸素バリヤー性を発現させる
ため好ましく行われる。
前、樹脂に添加混合するだけでもよいが、金属化合物を
ブレンドしたＥＶＯＨマスターバッチをあらかじめ成形
した後、ポリオレフィンに添加する方法も、さらにＥＶ
ＯＨへの金属化合物の分散性を向上させ、金属化合物の
添加量を減らして効率良く酸素バリヤー性を発現させる
ため好ましく行われる。
【００１４】本発明における延伸ブロー成形法において
は、ホットパリソン方式では、射出成形してプリフォー
ムを得、これを１１０〜１４０℃の延伸温度に温度調節
し、圧縮空気を用いて延伸ブロー成形することが好まし
い。
は、ホットパリソン方式では、射出成形してプリフォー
ムを得、これを１１０〜１４０℃の延伸温度に温度調節
し、圧縮空気を用いて延伸ブロー成形することが好まし
い。
【００１５】また、コールドパリソン方式では、射出成
形してプリフォームを得、これを常温放置後、赤外線ヒ
ーター等により、１２０〜１６０℃の温度に再加熱し、
冷却して１１０〜１４０℃の延伸温度に温度調節し、圧
縮気体を用いて延伸ブロー成形することが好ましい。
形してプリフォームを得、これを常温放置後、赤外線ヒ
ーター等により、１２０〜１６０℃の温度に再加熱し、
冷却して１１０〜１４０℃の延伸温度に温度調節し、圧
縮気体を用いて延伸ブロー成形することが好ましい。
【００１６】本発明においては、ＥＶＯＨの酸化反応を
促進するため、成形後、熱処理、放射線照射処理、コロ
ナ放電処理等の処理が、好ましく行われる。
促進するため、成形後、熱処理、放射線照射処理、コロ
ナ放電処理等の処理が、好ましく行われる。
【００１７】熱処理の方法としては、特に限定されず、
公知の種々の方法、例えばオーブン、高温槽等が挙げら
れる。これらの中に、一定時間放置し、加熱する。熱処
理温度は高ければ高いほど、また処理時間も長いほど酸
素バリヤー性は促進されるが、３０℃以上１００℃以下
が望ましい。
公知の種々の方法、例えばオーブン、高温槽等が挙げら
れる。これらの中に、一定時間放置し、加熱する。熱処
理温度は高ければ高いほど、また処理時間も長いほど酸
素バリヤー性は促進されるが、３０℃以上１００℃以下
が望ましい。
【００１８】放射線照射する場合の放射線としてはα
線、β線、γ線、Ｘ線、電子線が好ましく用いられる。
このような放射線の照射は公知の種々の方法で行われ得
る。
線、β線、γ線、Ｘ線、電子線が好ましく用いられる。
このような放射線の照射は公知の種々の方法で行われ得
る。
【００１９】本発明の酸素バリヤー性延伸ブロー成形物
は、ＥＶＯＨ、ポリオレフィン及び金属化合物からなる
が、ＥＶＯＨとポリオレフィンの混合比は、重量比で好
ましくは１：１００〜２５：１００である。少ないＥＶ
ＯＨ比率でも、延伸ブロー成形することにより、高い酸
素バリヤー性を発現することができる。
は、ＥＶＯＨ、ポリオレフィン及び金属化合物からなる
が、ＥＶＯＨとポリオレフィンの混合比は、重量比で好
ましくは１：１００〜２５：１００である。少ないＥＶ
ＯＨ比率でも、延伸ブロー成形することにより、高い酸
素バリヤー性を発現することができる。
【００２０】しかし、ダイレクトブロー成形では、多少
の延伸効果は見られるものの、酸素バリヤー性発現の程
度は延伸ブロー成形に比べると小さい。
の延伸効果は見られるものの、酸素バリヤー性発現の程
度は延伸ブロー成形に比べると小さい。
【００２１】本発明において得られる成形物は、その片
面あるいは両面に金属化合物を含まない熱可塑性樹脂層
を設け、多層にすることもできる。このような熱可塑性
樹脂層としては、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ
アミド、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル等が
挙げられる。
面あるいは両面に金属化合物を含まない熱可塑性樹脂層
を設け、多層にすることもできる。このような熱可塑性
樹脂層としては、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ
アミド、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル等が
挙げられる。
【００２２】
【作用】本発明において前記金属化合物を含有するＥＶ
ＯＨにおいては、いわゆる溶解、拡散による酸素の透過
を物理的に抑制する働きと、ＥＶＯＨが金属化合物の触
媒作用により酸化されて層内に酸素をトラップする働き
とにより酸素バリヤー性が発現される。特に後者の働き
は、密閉された包装体内部に残留した酸素が壁体内部に
溶解した際にこれをトラップする作用を示している。
ＯＨにおいては、いわゆる溶解、拡散による酸素の透過
を物理的に抑制する働きと、ＥＶＯＨが金属化合物の触
媒作用により酸化されて層内に酸素をトラップする働き
とにより酸素バリヤー性が発現される。特に後者の働き
は、密閉された包装体内部に残留した酸素が壁体内部に
溶解した際にこれをトラップする作用を示している。
【００２３】本発明に係るＥＶＯＨは酸化触媒の存在下
で加工時または保存中に光や熱によってラジカルを形成
しやすく、これによりポリマーラジカルが生成する。こ
れが樹脂中に溶解した酸素と反応して、酸素を吸収し、
結果的に酸素バリヤー性を向上せしめるものと推測され
る。
で加工時または保存中に光や熱によってラジカルを形成
しやすく、これによりポリマーラジカルが生成する。こ
れが樹脂中に溶解した酸素と反応して、酸素を吸収し、
結果的に酸素バリヤー性を向上せしめるものと推測され
る。
【００２４】本発明の主たる特徴は、ＥＶＯＨ、ポリオ
レフィン及び金属化合物からなる樹脂組成物を射出成形
したのち、延伸ブロー成形することにあり、これによ
り、ポリオレフィン中のＥＶＯＨは海に点在する細長い
島のような構造を形成しながら配向する。これによりＥ
ＶＯＨが成形物壁面を通過する酸素分子と接触する可能
性が高くなり、少ないＥＶＯＨ添加量で、高い酸素バリ
ヤー性を発現することができる。
レフィン及び金属化合物からなる樹脂組成物を射出成形
したのち、延伸ブロー成形することにあり、これによ
り、ポリオレフィン中のＥＶＯＨは海に点在する細長い
島のような構造を形成しながら配向する。これによりＥ
ＶＯＨが成形物壁面を通過する酸素分子と接触する可能
性が高くなり、少ないＥＶＯＨ添加量で、高い酸素バリ
ヤー性を発現することができる。
【００２５】
【実施例】以下、実施例に基づき具体的に説明を行う
が、本発明は以下の例に限定されるものではない。
が、本発明は以下の例に限定されるものではない。
【００２６】＜実施例１＞ＥＶＯＨ（エチレン含有量４
０モル％、ケン化度１００モル％）及びポリプロピレン
（ＭＩ（メルトインデックス）＝８ｇ／１０分）を混合
比、ＥＶＯＨ：ポリプロピレン＝５：９５（重量比）で
混合し、ステアリン酸コバルト（II）を全体に対し金属
原子濃度で２００ｐｐｍ添加して本発明に係る樹脂組成
物とする。以下コールドパリソン方式により、２００℃
の成形温度にて射出成形してプリフォームを得たのち、
これを常温放置し、１３０℃に再加熱後、冷却して１１
５℃の延伸温度に温度調節し、圧縮空気を用いて延伸ブ
ロー成形して容量１０００ｍｌ、肉厚３００μｍのボト
ル試料１を得た。
０モル％、ケン化度１００モル％）及びポリプロピレン
（ＭＩ（メルトインデックス）＝８ｇ／１０分）を混合
比、ＥＶＯＨ：ポリプロピレン＝５：９５（重量比）で
混合し、ステアリン酸コバルト（II）を全体に対し金属
原子濃度で２００ｐｐｍ添加して本発明に係る樹脂組成
物とする。以下コールドパリソン方式により、２００℃
の成形温度にて射出成形してプリフォームを得たのち、
これを常温放置し、１３０℃に再加熱後、冷却して１１
５℃の延伸温度に温度調節し、圧縮空気を用いて延伸ブ
ロー成形して容量１０００ｍｌ、肉厚３００μｍのボト
ル試料１を得た。
【００２７】＜比較例１＞実施例１の樹脂組成物を、１
７０℃の成形温度にてダイレクトブロー成形して、容量
１０００ｍｌ、肉厚３００μｍの比較試料１を得た。
７０℃の成形温度にてダイレクトブロー成形して、容量
１０００ｍｌ、肉厚３００μｍの比較試料１を得た。
【００２８】＜比較例２＞上記ボトル試料１の作製にお
いて、ステアリン酸コバルト（II）を含まない以外は同
様にして比較試料２を成形した。
いて、ステアリン酸コバルト（II）を含まない以外は同
様にして比較試料２を成形した。
【００２９】＜比較例３＞ポリプロピレン（ＭＩ＝８ｇ
／１０分）のみを樹脂組成物とし、以下実施例１と同様
にして比較試料３を得た。
／１０分）のみを樹脂組成物とし、以下実施例１と同様
にして比較試料３を得た。
【００３０】得られたボトル試料１及び比較試料１〜３
のボトルを成形後、温度２５℃、湿度６５％にて保存
し、経時的に酸素透過率を測定した。測定はＯｘ−ＴＲ
ＡＮ１００（モダンコントロール社製）で、２５℃にて
行った。結果を表１に示す。
のボトルを成形後、温度２５℃、湿度６５％にて保存
し、経時的に酸素透過率を測定した。測定はＯｘ−ＴＲ
ＡＮ１００（モダンコントロール社製）で、２５℃にて
行った。結果を表１に示す。
【００３１】
【表１】
【００３２】＜実施例２＞ＥＶＯＨ（エチレン含有率４
０モル％、ケン化率１００％）と、ステアリン酸コバル
ト２００ｐｐｍを混合し、２軸混連押出機を用いて押出
温度２００℃にて押出成形を行い、樹脂化合物ペレット
を得た。次いで、ＥＶＯＨ樹脂化合物ペレット及びポリ
プロピレン（ＭＩ＝８ｇ／１０分）を混合比、ＥＶＯ
Ｈ：ポリプロピレン＝５：９５（重量比）で混合して本
発明に係る樹脂組成物とした。以下ホットパリソン方式
により、２００℃の成形温度にて射出成形してプリフォ
ームを得、これを１１５℃の延伸温度に温度調節し、圧
縮空気を用いて延伸ブロー成形して容量１０００ｍｌ、
肉厚３００μｍのボトル試料２を得た。
０モル％、ケン化率１００％）と、ステアリン酸コバル
ト２００ｐｐｍを混合し、２軸混連押出機を用いて押出
温度２００℃にて押出成形を行い、樹脂化合物ペレット
を得た。次いで、ＥＶＯＨ樹脂化合物ペレット及びポリ
プロピレン（ＭＩ＝８ｇ／１０分）を混合比、ＥＶＯ
Ｈ：ポリプロピレン＝５：９５（重量比）で混合して本
発明に係る樹脂組成物とした。以下ホットパリソン方式
により、２００℃の成形温度にて射出成形してプリフォ
ームを得、これを１１５℃の延伸温度に温度調節し、圧
縮空気を用いて延伸ブロー成形して容量１０００ｍｌ、
肉厚３００μｍのボトル試料２を得た。
【００３３】＜比較例４＞実施例２の樹脂組成物を、１
７０℃の成形温度にてダイレクトブロー成形して、容量
１０００ｍｌ、肉厚３００μｍの比較試料４を得た。
７０℃の成形温度にてダイレクトブロー成形して、容量
１０００ｍｌ、肉厚３００μｍの比較試料４を得た。
【００３４】＜比較例５＞上記試料２の作製において、
ステアリン酸コバルトを含まない以外は同様にして比較
試料５を成形した。
ステアリン酸コバルトを含まない以外は同様にして比較
試料５を成形した。
【００３５】＜比較例６＞ポリプロピレン（ＭＩ＝８ｇ
／１０分）のみを樹脂組成物とし、以下実施例２と同様
にして比較試料６を成形した。
／１０分）のみを樹脂組成物とし、以下実施例２と同様
にして比較試料６を成形した。
【００３６】得られた試料２及び比較試料４〜６のボト
ルを、温度２５℃、湿度６５％にて保存し、経時的に酸
素透過率を測定した。測定は、Ｏｘ−ＴＲＡＮ１００
（モダンコントロール社製）で、２５℃にて行った。結
果を表２に示す。
ルを、温度２５℃、湿度６５％にて保存し、経時的に酸
素透過率を測定した。測定は、Ｏｘ−ＴＲＡＮ１００
（モダンコントロール社製）で、２５℃にて行った。結
果を表２に示す。
【００３７】
【表２】
【００３８】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
り、少ないＥＶＯＨ添加量で高い酸素バリヤー性を有す
る延伸ブロー成形物を提供することができる。
り、少ないＥＶＯＨ添加量で高い酸素バリヤー性を有す
る延伸ブロー成形物を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ６５Ｄ 65/02 Ｅ 81/24 Ｄ
Claims (4)
- 【請求項１】エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、
ポリオレフィン及び金属化合物からなる樹脂組成物を射
出成形したのち、延伸ブロー成形してなることを特徴と
する酸素バリヤー性延伸ブロー成形物。 - 【請求項２】請求項１記載の樹脂組成物のエチレン−酢
酸ビニル共重合体ケン化物とポリオレフィンの混合比
が、重量比で１：１００〜２５：１００であることを特
徴とする酸素バリヤー性延伸ブロー成形物。 - 【請求項３】請求項１、２記載の樹脂組成物を射出成形
してプリフォームを得、これを１１０〜１４０℃の延伸
温度に温度調節し、圧縮気体を用いて延伸ブロー成形す
ることを特徴とする酸素バリヤー性延伸ブロー成形物の
製造方法。 - 【請求項４】請求項１、２記載の樹脂組成物を射出成形
してプリフォームを得、これを常温放置後、１２０〜１
６０℃の温度に再加熱し、冷却して１１０〜１４０℃の
延伸温度に温度調節し、圧縮気体を用いて延伸ブロー成
形することを特徴とする酸素バリヤー性延伸ブロー成形
物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3245194A JPH07242223A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 酸素バリヤー性延伸ブロー成形物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3245194A JPH07242223A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 酸素バリヤー性延伸ブロー成形物及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07242223A true JPH07242223A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=12359341
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3245194A Pending JPH07242223A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 酸素バリヤー性延伸ブロー成形物及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07242223A (ja) |
-
1994
- 1994-03-02 JP JP3245194A patent/JPH07242223A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA2267756C (en) | Resin composition, production thereof, and laminate comprising a layer composed of said resin composition | |
| JPH0342241A (ja) | プラスチック多層容器 | |
| JPH0445152A (ja) | 酸素吸収性樹脂組成物 | |
| JPH04211444A (ja) | 酸素バリヤー性樹脂組成物 | |
| EP0546546A1 (en) | Resin composition having oxygen barrier quality and process for producing the same | |
| JPH1121320A (ja) | エチレン−ビニルアルコール共重合体からなる成形物 | |
| JPH05247276A (ja) | 酸素バリアー性樹脂組成物 | |
| EP0436725B1 (en) | Method of producing antibacterial polymer and its use | |
| EP3647359B1 (en) | Ethylene-vinyl alcohol copolymer composition, ethylene-vinyl alcohol copolymer composition for melt forming, pellets, and multilayer structure | |
| EP3647357B1 (en) | Melt-formable ethylene-vinyl alcohol copolymer composition, pellets, multilayer structure and method | |
| JP2002155214A (ja) | 樹脂組成物および多層容器 | |
| US11384184B2 (en) | Melt-formable ethylene-vinyl alcohol copolymer composition, pellets, and multilayer structure | |
| JPH05156095A (ja) | 酸素バリヤー性樹脂組成物及びその製造方法並びに包装材料 | |
| JPH07242223A (ja) | 酸素バリヤー性延伸ブロー成形物及びその製造方法 | |
| JPS6360694B2 (ja) | ||
| JPH07186248A (ja) | 酸素バリヤー性延伸ブロー成形物およびその製造方法 | |
| JPH0551048A (ja) | 酸素バリヤー性樹脂組成物及びその製造方法並びに包装材料 | |
| JP4634554B2 (ja) | 樹脂組成物および積層体 | |
| JP4634555B2 (ja) | 樹脂組成物および積層体 | |
| JPH0593189A (ja) | 酸素捕獲材 | |
| JP3451772B2 (ja) | 酸素バリヤ性樹脂組成物およびその製造方法および酸素バリヤ性積層体 | |
| JPH02298579A (ja) | 樹脂配合用酸素吸収剤及びその組成物 | |
| JP2001302710A (ja) | 樹脂組成物および積層体 | |
| JPH11293068A (ja) | 樹脂組成物 | |
| JP2002069263A (ja) | 酸素吸収性樹脂組成物 |