JPH07239859A - 電子機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 漢和辞書の漢字データを基に国語辞書を検索
し、その漢字を含む熟語を検索する際、例えば漢字の読
みがな等の特定条件を付加することで、検索される熟語
の数を抑え、目的の熟語を迅速に見つけることができる
ようにした電子機器を提供する。 【構成】 ＣＰＵ２により熟語データを検索する際に特
定条件を付加することにより、検索対象の全データから
前記特定条件に合った熟語データのみが抽出されて表示
部７に表示出力される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、入力されたデータに対
して辞書データを検索し所望のデータを表示可能な電子
辞書等の電子機器に係り、更に詳述すれば、入力された
データに対して漢和辞書及び国語辞書より入力条件に合
致した漢字及びその漢字に対する熟語データを検索表示
可能な電子機器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】昨今、漢和辞書や国語辞書は電子化さ
れ、ワードプロセッサ等の各種のシステムに実装されて
いるが、単にそれぞれの辞書を単独に検索するだけでは
なく、国語辞書のデータを基に漢和辞書を検索したり、
逆に漢和辞書のデータを基に国語辞書を検索するよう
に、相互にデータをリンクしているものが提供されてい
る。特に、漢和辞書のアプリケーションには漢字の表
記、読みがな、画数、コード、部首名等のデータを表示
するだけではなく、その漢字を含んでいる熟語を国語辞
書から検索し、表示するものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述したような漢和辞
書を用いれば、比較的容易に所望の熟語を検索すること
ができるが、漢字データによっては膨大な数の熟語が検
索され、その中から目的の熟語を見つけるのに、かなり
手間がかかってしまう場合があるという問題点があっ
た。

【０００４】本発明は、上述した従来の技術の有するこ
のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは、漢和辞書の漢字データを基に国語辞書
を検索し、その漢字を含む熟語を検索する際に、特定条
件を付加することで、検索される熟語の数を抑え、目的
の熟語を迅速に見つけることができるようにした電子機
器を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の電子機器は、データ及び実行すべきファンク
ションを入力する入力手段と、該入力手段により入力さ
れたデータに対して漢和辞書データから漢字データを検
索する第１の検索手段と、前記漢字データに対して国語
辞書データを検索し且つその漢字を用いた熟語データを
検索する第２の検索手段と、前記第１及び第２の検索手
段により検索された漢字データ及び熟語データを表示す
る表示手段とを有する電子機器において、前記第２の検
索手段により熟語データを検索する際に特定条件を付加
することにより検索対象の全データから前記特定条件に
合った熟語データのみを抽出して前記表示手段に表示出
力する如く制御する制御手段を備えたことを特徴とする
ものである。

【０００６】また、上記目的を達成する上で、熟語デー
タを検索する際に漢字の読みがなを特定条件として付加
することが望ましい。

【０００７】

【作用】第２の検索手段により熟語データを検索する際
に、例えば漢字の読みがな等の特定条件を付加すること
により、制御手段の制御で検索対象の全データから前記
特定条件に合った熟語データのみが抽出されて表示手段
に表示出力される。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を、添付図面を参照し
て説明する。

【０００９】［第１実施例］まず、本発明の第１実施例
を図１〜図４を参照して説明する。図１は、本実施例に
係る電子機器である電子辞書の構成を示すブロック図で
あり、同図において、１は電子辞書で、ＣＰＵ（中央処
理装置）２、ＲＯＭ（リード・オンリー・メモリ）３、
キーボード４、ＲＡＭ（ランダム・アクセス・メモリ）
５、表示駆動部６、表示部７を有している。

【００１０】ＣＰＵ２は、本電子辞書１全体を制御する
もので、該ＣＰＵ２にＲＯＭ３、キーボード４、ＲＡＭ
５、表示駆動部６がそれぞれ接続され、該表示駆動部６
に表示部７が接続されている。

【００１１】ＲＯＭ３は、制御プログラムメモリ３ａと
辞書メモリ３ｂとを具備している。制御プログラムメモ
リ３ａには、漢和辞書データと国語辞書データのそれぞ
れから所望のデータレコードを検索する漢和辞書検索プ
ログラムと、国語辞書検索プログラムとを含む制御プロ
グラムが格納される。また、辞書メモリ３ｂには、各種
の検索用インデックスデータと、漢和辞書データと、国
語辞書データとを含む辞書データが格納されている。

【００１２】キーボード４は、アルファベット・数字キ
ー４ａと、検索キー４ｂと、熟語キー４ｃと、右矢印キ
ー４ｄと、左矢印キー４ｅとを有している。

【００１３】ＲＡＭ５は、各種データ処理のワークエリ
アや各種制御用データを一時的に記憶する。

【００１４】表示駆動部６は、ＣＲＴ（Cathode Ray Tu
be：陰極線管）等よりなる表示部７を駆動するもので、
該表示部７は各種情報を画面表示する。

【００１５】図２は、図１の辞書メモリ３ｂに含まれる
漢和辞書データと国語辞書データの格納状態を示す説明
図であり、同図にて、２０１は漢和辞書データで、該漢
和辞書データ２０１は、漢字コード２０１ａ、漢字読み
がな数２０１ｂ、漢字読みがな２０１ｃ、熟語数２０１
ｄ及び熟語番号２０１ｅを各レコードに含んでいる。国
語辞書データ２０２は、国語見出語番号２０２ａ、国語
見出語読みがな２０２ｂ及び国語見出語表記２０２ｃを
各レコードに含んでいる。

【００１６】ここで、国語見出語読みがな２０２ｂは、
国語見出語表記２０２ｃの対応する漢字とかな文字列と
に合わせて、分かち記号「／」が挿入されている。ま
た、熟語番号２０１ｅは、国語見出語番号２０２ａに対
応し、漢字データからその漢字を含む熟語を国語辞書か
ら検索する際に用いられる。

【００１７】次に、本実施例に係る電子辞書における漢
和辞書に関する動作を、図３のフローチャートを参照し
て説明する。

【００１８】まず、ステップＳ３０１において、図１の
キーボード４から漢和辞書を検索するためのコマンド入
力処理を行う。このコマンド入力処理は、アルファベッ
ト・数字キー４ａにより入力される漢字コードか、また
は、入力アルファベットを更にローマ字かな変換した漢
字の読みがなの入力ループであり、検索開始指示として
の検索キー４ｂの入力で終了し、次のステップＳ３０２
へ移行する。このステップＳ３０２で前記ステップＳ３
０１において入力されたデータに基づいてＣＰＵ２が検
索を行い、図２の漢和辞書データ２０１内のデータレコ
ードを選択確定し、そのデータレコードを次のステップ
Ｓ３０３で表示部７に表示する。

【００１９】次いで、ステップＳ３０４でキー入力を受
け、その入力キーが右矢印キー４ｄか左矢印キー４ｅで
ある場合には、ステップＳ３０５におけるＣＰＵ２の判
断でステップＳ３０６へ移行する。このステップＳ３０
６と、前記ステップＳ３０４及びステップＳ３０５によ
るループで、表示部７にて表示中のデータの漢字読みが
な２０１ｃの選択指示を受ける。

【００２０】前記ステップＳ３０４での入力キーが熟語
キー２ｃである場合には、ステップＳ３０５とステップ
Ｓ３０７におけるＣＰＵ２の判断でステップＳ３０８へ
移行し、表示部７にて表示中の漢字を含む熟語を熟語数
２０１ｄと熟語番号２０１ｅに基づいて国語辞書から検
索する（熟語番号２０１ｅに等しい国語見出語番号２０
２ａを持つデータレコードを国語辞書データから抽出す
る）。

【００２１】ただし、この時、前記ステップＳ３０６に
おける処理で、漢字読みがな２０１ａの中のいずれかが
選択されている場合は、ＣＰＵ２は熟語番号２０１ｅに
従って抽出した国語辞書データの国語見出語表記２０２
ｃ内に表示部７にて表示中の漢字データを探し、その位
置に対応する国語見出語読みがな２０２ｂのかな文字列
が選択されている漢字読みがな２０１ｃと一致している
か否かを調べ、一致している場合だけ、そのデータレコ
ードを熟語として抽出する。そして、ＣＰＵ２はその検
索結果をステップＳ３０９で表示部７にて表示した後、
前記ステップＳ３０１に戻る。

【００２２】また、前記ステップＳ３０７におけるＣＰ
Ｕ２の判断で入力キーが熟語キー２ｃでない場合は、前
記ステップＳ３０１に戻る。

【００２３】図４は、本実施例でのキーボード４におけ
るキー操作と表示部７における表示画面との対応関係を
説明するための説明図であり、同図において４０１は、
漢和辞書から「朝」という漢字を検索し、表示部７に表
示させた状態の第１表示画面である。この第１表示画面
４０１の状態で熟語キー４ｃを入力すると、第２表示画
面４０４の様に漢和辞書データの「朝」のデータレコー
ドの熟語番号を基に国語辞書から熟語がＣＰＵ２により
検索され、表示部７に表示される。

【００２４】また、第１表示画面４０１の状態において
右矢印キー４ｄを入力すると、第３表示画面４０２の様
に左端に表示されている漢字読みがな「チョウ」が反転
表示され、その読みがなが選択された状態になる。ここ
で熟語キー４ｃを入力すると、第４表示画面４０５の様
に第２表示画面４０４で表示された熟語の中で、「朝」
という漢字が「チョウ」という読みになっているものだ
けがＣＰＵ２により抽出され、表示部７に表示される。

【００２５】同様に、第１表示画面４０１の状態におい
て左矢印キー４ｅを入力すると、第５表示画面４０３の
様に右端に表示されている漢字読みがな「あさ」が反転
表示され、この状態で熟語キー４ｃを入力すると、第６
表示画面４０６の様に「朝」が「あさ」という読みにな
っているものだけがＣＰＵ２により抽出され、表示部７
に表示される。

【００２６】第３表示画面４０２と第５表示画面４０３
の状態では、右、左矢印キー４ｄ，４ｅを入力すると、
反転部分はその方向に移動し、選択する漢字読みがなを
変更することができる。

【００２７】［第２実施例］次に、本発明の第２実施例
を図５に基づいて説明する。

【００２８】本実施例は、辞書メモリ３ｂ内の漢和辞書
データの構造が上述した第１実施例と異なる。図５は、
本実施例における漢和辞書データの格納状態の一例を示
す図である。同図にて、５０１は漢和辞書データで、該
漢和辞書データ５０１は、漢字コード５０１ａ、漢字読
みがな数５０１ｂ、漢字読みがな５０１ｃ、熟語数５０
１ｄ及び熟語番号５０１ｅを各レコードに含んでおり、
熟語数５０１ｄと熟語番号５０１ｅのセットは、それぞ
れ１つの漢字読みがな５０１ｃに対応づけられている。
また、熟語番号５０１ｅは、上述した第１実施例と同様
に、国語辞書データ２０２の国語見出語番号２０２ａに
対応し、漢字データから、その漢字を含む熟語を国語辞
書から検索する際に用いられる。

【００２９】漢字辞書データ５０１をこのような構造に
すると、熟語検索を行う際に、漢字の読みがなが選択指
定されていても、上述した第１実施例の様に国語辞書か
ら全部の熟語を検索した後、その読みがなと漢字とを比
較するという処理は必要としない。即ち、予め漢字読み
がな毎に対応づけられている熟語番号を基に検索を行う
だけで、必要な熟語を検索することができる。

【００３０】

【発明の効果】以上説明したように本発明の電子機器に
よれば、漢和辞書の漢字データを基に国語辞書を検索
し、その漢字を含む熟語を検索する際に、例えば漢字の
読みがな等の特定条件を付加することで、検索される熟
語の数を抑え、目的の熟語を迅速に見つける事ができる
という効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例に係る電子辞書の構成を示
すブロック図である。

【図２】同電子辞書における辞書メモリのデータ格納状
態を示す説明図である。

【図３】同電子辞書における漢和辞書の検索動作を示す
フローチャートである。

【図４】同電子辞書におけるキー操作と表示画面との対
応関係を説明するための説明図である。

【図５】本発明の第２実施例に係る電子辞書における辞
書メモリのデータ格納状態の一例を示す図である。

【符号の説明】

１ 電子辞書（電子機器） ２ キーボード（入力手段） ３ 表示部（表示手段） ６ ＣＰＵ（第１及び第２の検索手段、制御手段）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 データ及び実行すべきファンクションを
   入力する入力手段と、該入力手段により入力されたデー
   タに対して漢和辞書データから漢字データを検索する第
   １の検索手段と、前記漢字データに対して国語辞書デー
   タを検索し且つその漢字を用いた熟語データを検索する
   第２の検索手段と、前記第１及び第２の検索手段により
   検索された漢字データ及び熟語データを表示する表示手
   段とを有する電子機器において、前記第２の検索手段に
   より熟語データを検索する際に特定条件を付加すること
   により検索対象の全データから前記特定条件に合った熟
   語データのみを抽出して前記表示手段に表示出力する如
   く制御する制御手段を備えたことを特徴とする電子機
   器。
2. 【請求項２】 前記特定条件は、漢字の読みがなである
   ことを特徴とする請求項１記載の電子機器。