JPH0723590B2 - 金属より線の製造方法 - Google Patents

金属より線の製造方法

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JPH0723590B2
JPH0723590B2 JP60107092A JP10709285A JPH0723590B2 JP H0723590 B2 JPH0723590 B2 JP H0723590B2 JP 60107092 A JP60107092 A JP 60107092A JP 10709285 A JP10709285 A JP 10709285A JP H0723590 B2 JPH0723590 B2 JP H0723590B2
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filament
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distance
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マイケル コツト ケネス
レイ ブランデイベリー デニス
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ザ グッドイアー タイヤ アンド ラバー コンパニー
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    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
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    • D07B1/062Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、エラストマを強化するために用いられる金属
より線の製造方法に関し、特に、タイヤの強化に用いら
れる、緻密な構造の単ストランドのより線の製造方法に
関する。
[従来の技術] 単ストランドの金属より線を単一作業の中で直径のフィ
ラメントに同じ方向で、かつ同じよりの長さでよりを掛
けて製造することは周知であり、例えば特開昭51−5855
5号公報、特開昭55−30499号公報および特開昭57−1551
03号公報に示されている。これらの製造方法において、
複数のフィラメントは整線板を通ったのち、集束ダイで
集められてた単一より線機によってよりが掛けられてよ
り線が形成される。これらのより線は、断面がこのより
線の全長にわたってほぼ同じ緻密な断面をもつとされて
いる。断面の中のフィラメントは、その層の中でフィラ
メントが、個々のフィラメントを取り囲むすべてのフィ
ラメントと点または線で接しているような同心円層の中
に配列されている。該単一作業は、2回以上の作業で生
産されるより合わされた2本以上のストランドをもつよ
り線とは異なる、単ストランドのより線を生産する。単
ストランドの緻密なより線は、その直径が細いことによ
って、カレンダ掛けされたプライの厚さが薄くなるため
に、カレンダ掛けに要するゴムの量がより少なくすむ一
方、与えられたプライ幅に対する2.54cm当りの端末数が
増える可能性が生じ、その結果としてプライ強度が増す
という利点がある。均一な断面は、より線が負担する負
荷を個々のフィラメントに、より均等に分散することに
なるとされている。その結果として破断荷重が増える。
さらに、該より線では、疲労抵抗の向上と柔軟性の増加
が得られるとされている。このようなより線の例とし
て、19×0.22、24×0.22、及び27×0.22があるが、ここ
で19×とは、総ての線の直径がコアの線の直径と同じで
あって、N′をコアの線の本数とする式、N′+6+
(6+6)、この場合は(1+6+12)に従った、線径
0.22ミリメートルの1本のフィラメントすなわち線から
なるコアと、6本の線からなる第1層、及び12本の線か
らなる第2層をもっている。24×と27×のより線は、
N′をコアの線数とする式、N′+(N′+6)+
(N′+6+6)即ち、それぞれ(2+8+14)と(3
+9+15)で表わされる式に従った、それぞれ、2本線
のコアと8本線の層および14本線の層、並びに3本線の
コアと9本線の層および15本線の層をもっている。
ここで、特開昭51−58555号公報に開示されているより
線は8本以上の金属素線を等ピッチでかつ同一方向で同
時により合わせて、例えば3+9+15構造のコンパクト
な仕組みとした通常のより線であり、特開昭55−30499
号公報に開示されているより線は、1本ないし4本のフ
ィラメントをベースとしてすべてのフィラメントを同一
より方向で同じよりピッチによりより合わせたもので、
フィラメントのすべては隣接しているフィラメントに接
触しているが、それぞれのフィラメント層の中に留まっ
ている。また、特開昭57−155103号公報に開示されてい
るより線は大部分の素線が一定の炭素含有量の鉄材から
なり一定の引張強度を有するが、すべての素線が同一よ
り方向で同じよりピッチで加熱されて、例えば前述のコ
ンパクトな3+9+15構造をなしている。
[発明が解決しようとする課題] 上述した従来の製造方法は、特開昭51−58555号公報、
特開昭55−30499号公報および特開昭57−155103号公報
に開示されたより線を含めて、製造された金属より線は
いずれもコアおよび各層中のフィラメントのすべてがそ
れぞれコアおよび層の中に留まっていて、コアと層およ
び層相互間に特別な構造的結合がないので、より線の長
さ方向の相対運動が起きるという欠点がある。
本発明の目的は、前述の在来型のより線の単一作業によ
る製法を保持したまま、さらに、コアと層および各層間
の構造的な相互関係を備えるより線を製造するように、
前記の従来のより線の製造方法を改良することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の第1の金属より線の製造方法は、 単一より線機によってフィラメントのすべてによりを掛
ける結果として同じ直径とよりの長さとよりの方向を持
つ単線フィラメントを有する金属より線を単一作業で製
造する方法であって、 単一より線機により線のすべてのフィラメントを掛ける
段階と、 コアを形成するためのフィラメントと少なくとも1本の
フィラメントとからなる第1のグループを集める段階
と、 前記第1のグループのフィラメントによりを掛ける段階
と、 第1のグループの中の前記少なくとも1本のフィラメン
トを、より線の中心からの距離が、より線の中心から第
2のグループのフィラメントの各々に至る距離と等しく
なるように位置させて、コアフィラメントの上に配置す
るためにフィラメントの第2のグループによりを掛ける
段階とを有する。
N>1とするとき、N本のフィラメントからなる第1の
グループのフィラメントを集める段階と、 前記第1のグループのフィラメントによりを掛ける段階
と、 N>1、かつ1≦X<6とするとき、第1のグループの
中の少なくとも1本のフィラメントをより線の中心から
の距離がより線の中心から(N+X)本のフィラメント
からなる第2のグループのフィラメントの各々に至る距
離と等しくなるように位置させて、コアフィラメントの
上に配置するために第2グループの(N+X)本のフィ
ラメントに同じよりを掛ける段階とを含んでもよい。
本発明の第2の金属より線の製造方法は、 単一より線機によってフィラメントのすべてによりを掛
ける結果として同じ直径とよりの長さとよりの方向を持
つ単線フィラメントを有する金属より線を単一作業で製
造する方法であって、 単一より線機により線のすべてのフィラメントを掛ける
段階と、 コアを形成するためのフィラメントと少なくとも1本の
フィラメントとからなる第1のグループを集める段階
と、 前記第1のグループのフィラメントによりを掛ける段階
と、 第1のグループの中の前記少なくとも1本のフィラメン
トを、より線の中心からの距離が、より線の中心から第
2のグループのフィラメントの各々に至る距離と等しく
なるように位置させて、コアフィラメントの上に配置す
るためにフィラメントの第2のグループによりを掛ける
段階と、 フィラメントの追加層を形成するため、フィラメントの
第2のグループの上にフィラメントの追加グループを配
置するために、フィラメントの追加グループによりを掛
ける段階と、 前記フィラメントの追加層はその内層の少なくとも1本
のフィラメントが、より線の中心からの距離をより線の
中心から前記追加層のフィラメントの各々に至る距離と
等しくなるように、すべてのフィラメントの層を形成す
る段階とを含む。
N>1、1≦X<6かつ0<Y≦7とするとき、 N本のフィラメントからなる第1のグループのフィラメ
ントを集める段階と、 前記第1のグループのフィラメントによりを掛ける段階
と、 第1のグループの中の少なくとも1本のフィラメント
を、より線の中心からの距離が、より線の中心から(N
+X)本のフィラメントからなる第2のグループのフィ
ラメントの各々に至る距離と等しくなるように位置させ
て、コアフィラメントの上に配置するために第2のグル
ープの(N+X)本のフィラメントによりを掛ける段階
と、 前記第2のグループの(N+X)本のフィラメントの上
に(N+X+Y)本のフィラメントからなる第3のグル
ープのフィラメントによりを掛ける段階とを含んでもよ
い。
N>1、1≦X<6かつ0<Y≦7とするとき、 N本のフィラメントからなる第1のグループのフィラメ
ントを集める段階と、 前記第1のグループのフィラメントによりを掛ける段階
と、 第1のグループの中の少なくとも1本のフィラメント
を、より線の中心からの距離が、より線の中心から(N
+X)本のフィラメントからなる第2のグループのフィ
ラメントの各々に至る距離と等しくなるように位置させ
て、コアフィラメントの上に配置するために第2のグル
ープの(N+X)本のフィラメントによりを掛ける段階
と、 フィラメントの追加層を形成するため第2のグループの
フィラメントの上に配置するために、 (N+X+Y)本のフィラメントよりなる第3のグルー
プ、 (N+X+Y+Y)本のフィラメントよりなる第4のグ
ループ、 …の系列に従って、追加グループのフィラメントにより
を掛ける段階とを含んでもよい。
N=5、X=3およびY=6であるものを含む。
[作用] 製造されたより線のコアとコアの外側のフィラメント層
との間、および前記フィラメント層と続く追加のフィラ
メント層との間の結合関係が強いので、コアフィラメン
トと外側フィラメント層の間ならびに内側フィラメント
層間のより線の長さ方向の相対運動が防がれる。
また、カレンダがけにさいしてゴムがより線内部へよく
浸透するので、前記フィラメント間の結合関係が一層強
化される。
[実施例] 次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明の金属より線の製造方法の一実施例によ
り製造された金属より線の断面図、第2図は第1図の金
属より線の一部断面斜視図、第3図は第1図の金属より
線の製造方法に用いられる装置の概略図、第4図は、本
発明の金属より線の製造方法の他の実施例において、2
本のフィラメントによる第1のグループのフィラメント
によりが掛けられた状態を示す斜視図、第5図は第4図
のフィラメントの上に5本のフィラメントによる第2の
グループのフィラメントが配置されて製造された金属よ
り線の拡大斜視図である。
この金属より線の製造方法は、第3図に示すように、不
図示の巻き枠からでてくるすべての直径が同一なフィラ
メントを整線板26と32と34とに分けて通過させ、それぞ
れ集束ダイ28と36と38で集めて線機30で同じよりの方向
で同じよりの長さになるように全体によりを掛けて金属
より線を形成する。
この製造方法を詳細に説明するに先立って、この製造方
法により製造される金属より線について説明する。
第1図および第2図は、もし、在来型のより線であれ
ば、その総ての素線が、同じよりの長さとよりの方向を
もっていて、それにより単ストランドを形成する、線径
0.22ミリメートルのものよりなる、3+9+15の構造を
もつであろう、27×0.22のより線を図解している。第1
図および第2図のより線は、本発明により製造されるよ
り線が、在来型の3+9+15の層の代りに、コアフィラ
メント24上に配置された8本のフィラメント16を含む第
1層10すなわち内側の層を持つように、さらに、コアを
含む第1グループのフィラメント12をとり巻く第1層10
の中から1本のフィラメント20を、第2層14すなわち外
側の層から1本のフィラメントを取除いて加えることに
よって変更を加えられている。2本のフィラメント18
は、フィラメントの第1グループ12に加えられており、
第1層10の一部分となって8本のフィラメント16と共に
位置を占めて同心に配置されてよりを掛けられているこ
とがわかる。同様にして、第1グループ12の上に置かれ
た8本のフィラメント16の中の1本のフィラメント20
が、第2層14の一部分となって第1層10の上に重ねられ
た14本のフィラメント22と共に位置を占めて同心に配置
されてよりを掛けられていることがわかる。コアのフィ
ラメント24と共に第1グループ12に加えられたこの2本
のフィラメント18は、第2図でよくわかるように、全部
一緒によりを掛けられた第1グループ12の5本のフィラ
メントになっている。
次に、本実施例の製造方法について詳細に説明する。
第3図を参照すれば、提起された実施例は、供給具、す
なわち独立したい巻き枠の列(図示されていない)から
でている、より線の総てのフィラメントと、円周上等間
隔に分布されていて、これに3本のコアフィラメント24
と2本のフィラメント18とからなる第1のグループ12の
5本のフィラメントが通る穴をもつ第1番目の整線板26
が図解されている。
この整線板を1枚ですませるには、この板26に、前記の
穴よりも半径方向外側に距離を隔てて配置した8本のフ
ィラメント16のための、1組の穴と、さらに、その外側
に距離をおいて設けた14本のフィラメント22のための、
別の同様な1組の穴をもたせてもよい。
この各組の穴は、その中にフィラメントを円形の図形上
で等間隔に保持する。第1グループ12のフィラメント
は、整線板26を通過したのち第1の集束ダイ28を通り、
ここで第1グループ12のフィラメントが寄せ集められ、
そして、フィラメントによりを掛けるためのより線機30
によって適当な回数のよりを受ける。より線機30に回転
フライヤであってもよく、その他の機構であってもよ
い。この実施例では第1グループのフィラメントが5本
であるが、第4図に示す実施例において2本のフィラメ
ント47,54による第1グループ42がよりを掛けられた状
態を示している。
好ましくは、本例のように、8本のフィラメント16が、
8本のフィラメント16のための穴をもつ、第2の整線板
32を通り、そして14本のフィラメント22は第3の整線板
34を通るようにすることが望ましい。整線板26,32,34は
いずれの場合にも、フィラメントがまずコアに形成さ
れ、次に、より線の全長にわたって、大体均一な断面を
もった1本のより線を形成する段階でコアの上に配置さ
れるように、この集束ダイの所でフィラメントが均等に
配置されることを可能にしている。各整線板26,32,34の
あとには、その前の整線板からのフィラメントを集束す
るための、集束ダイ28のような集束ダイが続いている。
第1グループ12のフィラメントと、この上に掛けられた
フィラメントが、第2の整線板32および第3の整線板34
にそれぞれ続いている集束ダイ36および38に通されて、
より線の仕上り形態が形成される。
すなわち、集束ダイ28のところで、第1グループのフィ
ラメント(フィラメント24とフィラメント18)5本に、
より線機30からのより返しによってよりが掛けられ、次
に、集束ダイ36のところで第1グループのフィラメント
の上に第2グループのフィラメント(フィラメント20を
含むフィラメント16)8本が第1図および第2図に示す
ように配置された上で同様により返しによってよりが掛
けられ、最後に、集束ダイ38のところで第2グループの
フィラメントの上に第3グループのフィラメント(フィ
ラメント22)14本が第1図および第2図に示すように位
置されて、より線機30によって全てのフィラメントによ
りが掛けられることとなる。
この実施例では第1、第2および第3のグループのフィ
ラメントによる金属より線が製造されているが、第4図
のフィラメント42の上に5本のフィラメント46による第
2グループのフィラメントが第1層40として位置されて
製造された金属より線を第5図に示す。
第3図の方法により製造された金属より線は、第2図に
示すように第1グループ12の中のフィラメントが全部一
緒によりを掛けられ、次に第1グループ12の中の2本の
フィラメント18が、第1層10の一部分となってフィラメ
ント16と一緒に位置を占めて同心に配置されてよりを掛
けられていることになるので、第1グループ中のフィラ
メント18とからんでいる第1層10中のフィラメント16
に、フィラメント24によるコアと第1層10との間の、よ
り線の長さ方向の相対運動を防ぐような結合関係が明ら
かに発生する。
また、第1層10からのフィラメント20が第2層14の一部
分となってフィラメント22と共に位置を占めており、第
2層のフィラメント22が第1層10のフィラメント20と係
合しているので、同様に、より線の長さ方向の相対運動
を防ぐような結合関係が第1層10と第2層14の間に生ず
る。
さらに、2本の第1グループのフィラメント18は、より
線の表面に近い位置に移されており、そして内層のフィ
ラメント20は、カレンダゴムとの直接の接触が得られる
外層14に移されている。このことは、内層のフィラメン
ト20によって典型的により線に活用されているが、すな
わち、ゴムが他の3本のコアフィラメント24まで届くに
は2層のフィラメントを浸透しなければならないのに反
して、第1グループのフィラメント18まで届くには1層
のフィラメントだけを浸透すればすむので、第1グルー
プのフィラメント18は浸透してくるゴムに大幅に曝され
ることになる。このフィラメントとゴムとの接触の増
加、およびフィラメント間のゴムによるフィラメント相
互間の結合は、前述のフィラメント間の結合関係を一層
強める。
(3+9+15)構造の在来型緻密より線と比較しての本
実施例の製造方法により製造された(5+8+14)構造
の新型より線の結合特性は、研究室でのコア引抜き試験
によって立証された。この試験では、カレンダ・ゴムが
上にかれられ、かつゴムがより線の上で硬化処理され
た、長さ10インチ(25.4cm)のより線が試料として用い
られた。荷重をかけられる部分の被覆すなわちフィラメ
ントよりなる外層が内層とコアからはがされた。それか
ら、この部分の内層とコアは、試料から内層とコアを引
抜くような力を掛けられて、試験中最大荷重が記録され
た。3+9+15の構造の在来型の緲密構造のより線で
は、最大荷重は200ないし500Nの範囲に入ったが、本発
明による5+8+14構造の新型より線では、最大荷重70
0ないし1200Nの範囲であった。
変更を加えた27×に対して前に述べた特性は、各フィラ
メント層から1本づつのフィラメントを取去って、この
2本のフィラメントをコアに加えた19×(3+5+11)
および24×(4+7+13)においても見られた。この原
理と特性とは、さらに、コアと層の間および/または層
間に、フィラメントの適切な位置づけのなされている、
2層以上のより線にもあてはまる。本発明を、より簡単
なコアと単層の構造の、例えば3+7のような10×のよ
り線に応用するのもよい。本発明は与えられた実施例だ
けに限られるものではなく、むしろ前記の式によって述
べられたすべての構造と係合関係の特性をもつ、あらゆ
るより線にもあてはまる。
図で説明した実施例は、一応0.22ミリメートルのフィラ
メントを持つものとしたが、直径の範囲が0.12ミリメー
トルないし0.4ミリメートルのフィラメントがふさわし
いものと見られ、また、より線に掛けるよりの1回当り
8ミリメートルから30ミリメートルのよりの長さが適切
である。5+8+14のより線に対しては18ミリメートル
のよりの長さが適用される。このより線は、総てのフィ
ラメントが同方向である限りにおいて、よりの方向はS
でもZでもどちらでもよい。フィラメントの材料として
挙げられているのは鋼であるが、他の金属を用いること
も可能である。このより線はらせん状に巻きついたフィ
ラメントを備えてもよいが、これは必要事項ではない。
第1図のより線断面において示された典型的な構造に必
ずしも縛られるものではなく、また、例えば、機械的特
性および/または摩耗のために特に、より線の長手に亘
って同期的に一つの層から他の層へフィラメントの移動
が可能であることが認められた。フィラメントが一つの
層から必要な他の層へ移動するより線における推移点は
異なった断面をもたらし、一度推移が起ったその点にお
いてその構成は基本的に第1図に示され、そしてそのよ
うなより線の製造方法は本発明の範囲内にある。
さらに、また本発明の製造方法の範囲は、移動が故意に
導入され、それにより層間の結合関係が増加するより線
構造の製造方法を包含する。フィラメントの移動が故意
であっても、あるいはそうでなくても、一つの層から他
への動きはより線の長手に沿って5ないし15mmの距離内
で起こることが認められ、なぜならば5mm以下のものは
高い応力点および疲労破壊開始場所を引きおこす非常に
急激な動きを与えるからであり、一方15mm迄のより大き
い距離はフィラメント間の望ましい線接触を与えるから
である。内側への外側フィラメントの移動が起こる距離
は15mmごとに一度を超えないように制限されるべきであ
るが、しかしフィラメントの結合を確実にするために移
動はより線における長手の少なくとも40mmごとにおこす
べきである。
第3図に関して、外側フィラメントであるフィラメント
22に対するペイオフ(不図示)を、より線機の回転と反
対の方向において、回転することによりフィラメントの
移動を制限すること、およびより線機回転軸上に形成さ
れたプーリ(図示せず)により、達成されるより線構造
を保持することはすでに知られている(1958年11月23日
出願米国出願No.554,402すなわち米国特許No.4,887,421
および日本特公平3−50608号 G.A.Harslet)。また、
形成されたより線上に形成点、すなわち、ダイ38へより
線機30によりより線に加えられるよりをもどすために軸
プーリーを傾斜させることは既に知られている。
フィラメントの動きが層の増大する結合に望ましい実施
例において、フィラメントの動きは、外側フィラメント
22上の反対に回転するペイオフの使用により、上記範囲
内で、より線の移動方向に対しプーリーの回転軸の直角
に調整された角度において大きい半径の底部を有する軸
プーリーとの結合において、制御されることができるこ
とが認められた。1つの線機に対する2つの軸プーリー
のうちの第1軸プーリーが垂直に対し9度において配置
され、またより線により接触される第2の軸のプーリー
が垂直に対し20度に配置される時、最終ダイ38における
線上のよりの長さの巻き戻しは最後のより線において18
mmであるのに対し、20ないし25mmであることが認められ
た。望ましくは軸プーリーは採集より線のよりの長さの
少なくとも80%の巻き戻しをより線に与えるために、垂
直に0゜ないし30゜の角度において配置され、それによ
りより線の平坦になることは防止され、またフィラメン
トの動きは制御される。過より線機は、巻き戻しを遂行
するために角度のあるプーリーの代りに使用されること
ができ、また整線板26,32,34から集束ダイ28,36,38へ接
近の望ましいフィラメント角は25ないし30゜の範囲内で
ある。
特許法の条項に従って、製品の原理と製造方法を説明
し、また、この製品と製造方法の最良の実施例を図示し
記載した。しかし、本発明は、その趣旨と範囲から外れ
ない限り明確に図示し記述した所以外の方法で実施する
ことも可能であるということを理解すべきである。
[発明の効果] 以上説明したように本発明は、第1グループの中の少く
とも1本のフィラメントを、より線の中心から第2のグ
ループのフィラメントに至る距離と等しくなるように位
置させて、よりを掛け、また追加のフィラメントのグル
ープにも同様のよりを掛けることにより、コアとフィラ
メント層およびフィラメント層相互間の結合関係が強化
されて、より線の長さ方向の相対運動が防がれるので、
コアフィラメント等が抜けることがなく、また、カレン
ダゴムがより線の内部すなわちコアフィラメントにまで
よく浸透するようになるので、コアおよびフィラメント
層間の結合関係が一層強化されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の金属より線製造方法の一実施例により
製造されたより線の概略断面図、第2図は、第1図のよ
り線の斜視図、第3図は、第1図のより線を製造するた
めの装置の概略図、第4図は、本発明の金属より線の製
造方法の他の実施例において、2本のフィラメントによ
る第1のグループのフィラメントによりが掛けられた状
態を示す斜視図、第5図は第4図のフィラメントの上に
5本のフィラメントによる第2のグループのフィラメン
トが配置されて製造された金属より線の拡大斜視図であ
る。 10,40……第1層、 12,42……第1グループのフィラメント、 14……第2層、 16,18,20,22,24,46,48,54……フィラメント、 26,32,34……整線板、 28,36,38……集束ダイ、 30……より線機。
フロントページの続き (72)発明者 デニス レイ ブランデイベリー アメリカ合衆国 44708 オハイオ州 カ ントン ノースウエスト トリリウム ア ヴエニユー 3288 (56)参考文献 特開 昭55−30499(JP,A) 特開 昭57−155103(JP,A) 特開 昭51−58555(JP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単一より線機によってフィラメントのすべ
    てによりを掛ける結果として同じ直径とよりの長さとよ
    りの方向を持つ単線フィラメントを有する金属より線を
    単一作業で製造する方法であって、 単一より線機により線のすべてのフィメントを掛ける段
    階と、 コアを形成するためのフィラメントと少なくとも1本の
    フィメントとからなる第1のグループを集める段階と、 前記第1のグループのフィラメントによりを掛ける段階
    と、 第1のグループの中の前記少なくとも1本のフィランメ
    ントを、より線の中心からの距離が、より線の中心から
    第2のグループのフィラメントの各々に至る距離と等し
    くなるように位置させて、コアフィラメントの上に配置
    するためにフィラメントの第2のグループによりを掛け
    る段階とを有する金属より線の製造方法。
  2. 【請求項2】N>1とするとき、N本のフィラメントか
    らなる第1のグループのフィラメントを集める段階と、 前記第1のグループのフィラメントによりを掛ける段階
    と、 N>1、かつ1≦X<6とするとき、第1のグループの
    中の少なくとも1本のフィラメントをより線の中心から
    の距離がより線の中心から(N+X)本のフィラメント
    からなる第2のグループのフィラメントの各々に至る距
    離と等しくなるように位置させて、コアフィラメントの
    上に配置するために第2グループの(N+X)本のフィ
    ラメントに同じよりを掛ける段階とを含む特許請求の範
    囲第1項記載の金属より線の製造方法。
  3. 【請求項3】単一より線機によってフィラメントのすべ
    てによりを掛ける結果として同じ直径とよりの長さとよ
    りの方向を持つ単線フィラメントを有する金属より線を
    単一作業で製造する方法であって、 単一より線機により線のすべてのフィラメントを掛ける
    段階と、 コアを形成するためのフィラメントと少なくとも1本の
    フィランメントとからなる第1のグループを集める段階
    と、 前記第1のグループのフィラメントによりを掛ける段階
    と、 第1のグループの中の前記少なくとも1本のフィラメン
    トを、より線の中心からの距離が、より線の中心から第
    2のグループのフィラメントの各々に至る距離と等しく
    なるように位置させて、コアフィラメントの上に配置す
    るためにフィラメントの第2のグループによりを掛ける
    段階と、 フィラメントの追加層を形成するため、フィラメントの
    第2のグループの上にフィラメントの追加グループを配
    置するために、フィラメントの追加グループによりを掛
    ける段階と、 前記フィラメントの追加層はその内層の少なくとも1本
    のフィラメントが、より線の中心からの距離をより線の
    中心から前記追加層のフィラメントの各々に至る距離と
    等しくなるように、すべてのフィラメントの層を形成す
    る段階とを含む金属より線の製造方法。
  4. 【請求項4】N>1、1≦X<6かつ0<Y≦7とする
    とき、 N本のフィラメントからなる第1のグループのフィラメ
    ントを集める段階と、前記第1のグループのフィラメン
    トによりを掛ける段階と、 第1のグループの中の少なくとも1本のフィラメント
    を、より線の中心からの距離が、より線の中心から(N
    +X)本のフィラメントからなる第2のグループのフィ
    ラメントの各々に至る距離と等しくなるように位置させ
    て、コアフィラメントの上に配置するために第2のグル
    ープの(N+X)本のフィラメントによりを掛ける段階
    と、 前記第2のグループの(N+X)本のフィラメントの上
    に(N+X+Y)本のフィラメントからなる第3のグル
    ープのフィラメントによりを掛ける段階とを含む特許請
    求の範囲第3項記載の金属より線の製造方法。
  5. 【請求項5】N>1、1≦X<6かつ0<Y≦7とする
    とき、 N本のフィラメントからなる第1のグループのフィラメ
    ントを集める段階と、前記第1のグループのフィラメン
    トによりを掛ける段階と、 第1のグループの中の少なくとも1本のフィラメント
    を、より線の中心からの距離が、より線の中心から(N
    +X)本のフィラメントからなる第2のグループのフィ
    ラメントの各々に至る距離と等しくなるように位置させ
    て、コアフィラメントの上に配置するために第2のグル
    ープの(N+X)本のフィラメントによりを掛ける段階
    と、 フィラメントの追加層を形成するため第2のグループの
    フィラメントの上に配置するために、 (N+X+Y)本のフィラメントよりなる第3のグルー
    プ、 (N+X+Y+Y)本のフィラメントよりなる第4のグ
    ループ、 …の系列に従って、追加グループのフィラメントにより
    を掛ける段階とを含む特許請求の範囲第3項記載の金属
    より線の製造方法。
  6. 【請求項6】N=5、X=3およびY=6である特許請
    求の範囲第4項記載の金属より線の製造方法。
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FR2433989A1 (fr) * 1978-08-22 1980-03-21 Sodetal Cable metallique et procede de fabrication
JPS57155103A (en) * 1981-03-17 1982-09-25 Toyo Tire & Rubber Co Ltd Radial tire

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