JPH07232831A - 給紙装置及び記録装置 - Google Patents

給紙装置及び記録装置

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JPH07232831A
JPH07232831A JP6199066A JP19906694A JPH07232831A JP H07232831 A JPH07232831 A JP H07232831A JP 6199066 A JP6199066 A JP 6199066A JP 19906694 A JP19906694 A JP 19906694A JP H07232831 A JPH07232831 A JP H07232831A
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paper
paper feed
separation roller
separation
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給紙ローラーに従動可能に分離ローラーを当
接させ、用紙と用紙との間の摩擦力よりも大きく、分離
ローラーと用紙との摩擦力より小さい制動トルクを分離
ローラーに与えて用紙の1枚分離を行なう給紙装置につ
いて、給紙ローラーによる給紙動作が終了した後、搬送
ローラー対で搬送される用紙に作用する給紙・分離ロー
ラーによるバックテンションを小さくすること。 【構成】 給紙時の用紙の分離機構に、用紙を戻す方向
に回転させる方向にトルクを与えられるバネクラッチを
用いたトルクリミット機構を有する分離ローラー6を設
け、給紙ローラー21の外円周の一部が他の外周部の半
径より小さい部分21aを有し、給紙が終了すると給紙
ローラー21の外円周の半径が他の外周部の半径より小
さい部分21aが分離ーラー6と相対する位置で停止す
る構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプリンタ・複写
機・印刷装置・スキャナ等の記録装置・画像形成装置・
画像読取装置等において、印字部・複写部・読取部等へ
記録材・複写材・原稿等の用紙(シート材、枚葉紙)を
1枚分離・搬送する給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来のインクジェット記録装置
の給紙装置には、用紙としての記録材の分離機構とし
て、特公平1−54248号公報・特開昭60−488
42号公報・特開昭60−128146号公報・特開昭
62−105834号公報等に示されるような、給紙ロ
ーラーに従動可能に分離ローラーを当接させ、記録材と
記録材との間の摩擦力よりも大きく、分離ローラーと記
録材との摩擦力より小さい制動トルクを分離ローラーに
与えることにより記録材の1枚分離を行なう手段が用い
られていた。
【0003】即ち、図18にそのような給紙装置の要部
を示した。21は給紙ローラー、29はこれに当接させ
た分離ローラーである。給紙ローラー21は矢示の反時
計方向(給紙方向)に回転駆動される。分離ローラー2
9は、給紙ローラー21に対して従動可能な状態で当接
し、かつ分離ローラー29には記録材10と記録材10
との間の摩擦力よりも大きく、分離ローラー29と記録
材10との間の摩擦力よりも小さい制動トルクが与えら
れている。
【0004】この構成により、給紙ローラー21と分離
ローラー29のニップ部に2枚以上の記録材101 ・1
2 ・・が搬送された場合でも、給紙ローラー21に直
接接触する最上位の記録材101 のみが給紙ローラー2
1の回転力で給紙ローラー21と分離ローラー29との
ニップ部を給紙方向Aに通過・搬送されていき、次位以
下の記録材102 ・103 ・・は分離ローラー29の制
動トルクによる戻し作用で給紙ローラー21と分離ロー
ラー29とのニップ部を通過することが阻止され、結
局、給紙ローラー21により直接に搬送力が受ける最上
位の記録材101のみが1枚だけ重送が防止されて分離
・搬送されていく。
【0005】そして給紙ローラ21と分離ローラー29
とにより1枚分離・搬送された記録材101 は紙ガイド
18・22に案内されて図19のように次位の搬送ロー
ラ対4・5のニップ部に挟持され引き続き中継ぎ搬送さ
れていく。1枚分離・搬送された記録材101 の先端部
が搬送ローラー対4・5のニップ部に到達して搬送ロー
ラー対4・5に挟持搬送状態になった後は給紙ローラー
21の回転駆動が停止される(給紙ローラによる給紙動
作の終了)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、図19に示すように、給紙ローラ21による給
紙動作が終了して1枚分離・搬送された記録材101
次位の搬送ローラー対4・5によって搬送されている状
態では、停止状態にある給紙ローラー21の摺動抵抗
と、従動回転する分離ローラー29の制動トルクがその
中継ぎ搬送記録材101 に与えられるため、該記録材1
1 のバックテンションが大きくなり、搬送ローラー対
4・5のニップ部で記録材すべりが発生し、記録材搬送
不良を起こしたり、該記録材の不図示の印字部における
紙送り量が所定量より小さくなり印字が重なる(黒ス
ジ)画像不良を発生させる等の問題があった。また、搬
送ローラー対4・5における記録材すべりをなくすため
に搬送ローラー対4・5の加圧力を増大させることが考
えられるが、加圧機構が大型化したり、また搬送ローラ
ー対4・5の駆動トルクが増大して駆動モーターが大型
化し、コストアップするという問題があった。
【0007】この対策として、給紙ローラー21を給紙
動作が終了した後も、搬送ローラー対4・5と伴に同期
回転させて記録材101 を搬送する構成が考えられた
が、搬送ローラー対4・5と給紙ローラー21を同期回
転するためには駆動系及びローラーの精度を高める必要
があり、コストアップするという問題があった。
【0008】また、給紙ローラー21にワンウェイクラ
ッチ機構を設け、給紙動作が終了した後は給紙ローラー
21が記録材101 の搬送力に対して従動回転する構成
が考えられたが、この場合も、ワンウェイクラッチの空
転トルク及び分離ローラー29の制動トルクが記録材1
1 に与えられるため、やはり記録材101 のバックテ
ンションが大きくなり前述の問題点を改善することはで
きなかった。
【0009】そこで本発明は、同じく、給紙ローラーに
従動可能に分離ローラーを当接させ、用紙と用紙との間
の摩擦力よりも大きく、分離ローラーと用紙との摩擦力
より小さい制動トルクを分離ローラーに与えることによ
り用紙の1枚分離を行なう構成の給紙装置であるが、給
紙動作が終了した後、搬送ローラー対で搬送される用紙
に対して給紙ローラーと分離ローラーとによって作用す
るバックテンションを小さくすることができるように工
夫して、大きなバックテンションが作用することによる
上述のような問題点を解消したものを提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする給紙装置及び記録装置である。
【0011】(1)給紙方向に回転駆動されて用紙を搬
送する、外円周の一部が他の外周部の半径より小さい部
分を有する給紙ローラーと、該給紙ローラーに当接可能
に設けられた分離ローラーを有し、給紙時には上記給紙
ローラーと分離ローラーが当接し給紙ローラーの回転駆
動と分離ローラーとの共働により用紙の分離・搬送が行
なわれ、給紙が終了すると給紙ローラーの外円周の半径
が他の外周部の半径より小さい部分が分離ローラーと相
対する位置で停止することを特徴とする給紙装置。
【0012】(2)上記(1)に記載の給紙装置におい
て、給紙ローラーの外円周の半径変位によって給紙ロー
ラーに分離ローラーを当接させる弾性部材のバネ圧を変
化させ、給紙ローラーと分離ローラーの当接圧が給紙時
よりも給紙終了後のほうが小さくなることを特徴とする
給紙装置。
【0013】(3)上記(2)に記載の給紙装置におい
て、給紙ローラーの側面に給紙ローラーと一体に構成さ
れたガイド部を有し、前記給紙ローラーの外周が他の外
周よりも小さい範囲において前記ガイド部材の外周が前
記給紙ローラーの小径部の外周よりも大きく、給紙終了
後には前記ガイド部と分離ローラーが当接することを特
徴とする給紙装置。
【0014】(4)上記(1)に記載の給紙装置におい
て、給紙ローラーの側面に給紙終了後に分離ローラー側
に移動可能なガイド部分を有し、給紙時には給紙ローラ
ーと分離ローラーの当接圧は分離ローラー側から与えら
れ、給紙終了後には分離ローラーは給紙ローラーと接触
しない位置に規制されて給紙ローラーの側面に設けられ
た前記ガイド部材と分離ローラーが当接しガイド部材側
から当接圧を与えられることを特徴とする給紙装置。
【0015】(5)上記(1)に記載の給紙装置におい
て、給紙ローラーの側面部に従動回転可能で、給紙ロー
ラーの外円周より小さく、給紙ローラーの外円周の半径
が他の外周部の半径より小さい部分の外周よりも大きい
半径を有する円板状のガイド部材を有し、給紙時には給
紙ローラーと分離ローラーが当接し、給紙終了後には給
紙ローラーの側面部に設けられた前記円板状のガイド部
材と分離ローラーが当接することを特徴とする給紙装
置。
【0016】(6)給紙方向に回転駆動されて用紙を搬
送する、外円周の一部が他の外周部の半径より小さい部
分を有する給紙ローラーと、該給紙ローラーに当接可能
に設けられた分離ローラーを有し、給紙時には上記給紙
ローラーと分離ローラーが当接し給紙ローラーの回転駆
動と分離ローラーとの共働により用紙の分離・搬送が行
なわれ、給紙が終了すると給紙ローラーの外円周の半径
が他の外周部の半径より小さい部分が分離ローラーと相
対する位置で停止する給紙装置であり、給紙ローラーの
側面部に従動回転可能で、自重または付勢部材により分
離ローラーに当接するガイド部材を有し、給紙時には給
紙ローラーと分離ローラーが当接し、給紙終了後には分
離ローラーは給紙ローラーと接触しない位置に規制され
ることを特徴とする給紙装置。
【0017】(7)上記(1)乃至(6)の何れかに記
載の給紙装置において、回転を規制された分離ローラー
軸と、該分離ローラー軸に所定の締めしろを設けて取付
けられ、一端が分離ローラーと係合するねじリコイルバ
ネを有し、該ねじリコイルバネのゆるみトルク(空転ト
ルク)により用紙を戻す方向に回転させる方向にトルク
が与えられるトルクリミット機構を有する分離ローラー
を用いたことを特徴とする給紙装置。
【0018】(8)上記(1)乃至(7)の何れかに記
載の給紙装置と、該給紙装置から送り出されたシートに
記録を行う記録手段と、を備えたことを特徴とする記録
装置。
【0019】(9)前記記録手段が、ノズルによりイン
クを吐出して記録材に印字を行うインクジェット方式で
あることを特徴とする(8)に記載の記録装置。
【0020】
【作用】即ち、給紙時の用紙の分離機構に、分離ローラ
ー(例えば、用紙を戻す方向に回転させる方向にトルク
を与えられるバネクラッチを用いたトルクリミット機構
を有する分離ローラー)を設け、給紙ローラーの外円周
の一部が他の外周部の半径より小さい部分を有し、給紙
が終了すると給紙ローラーの外円周の半径が他の外周部
の半径より小さい部分が分離ローラーと相対する位置で
停止する構成により、用紙に与えるバックテンションを
小さくすることができ、搬送ローラー部での用紙のすべ
りがなくなり、搬送不良がなくなる。また記録装置にあ
っては印字部での安定した高精度の紙送りを実現できる
ものである。また用紙に対するバックテンションが小さ
いことから搬送ローラー部の加圧機構を簡略化できる。
更に搬送ローラーの駆動トルクを小さくできるため駆動
モーターの小型化、コストダウンが実現できるものであ
る。
【0021】
【実施例】
〈実施例1〉(図1〜図9) (1)記録装置例(図1) 図1は本発明に従う給紙装置を用いた記録装置の一例の
概略構成図である。本例の記録装置はインクジェット式
の記録装置である。
【0022】1は複数のノズルにより選択的にインクを
吐出して記録を行なう記録ヘッド、11は該記録ヘッド
にインクを供給するインクタンクである。この記録ヘッ
ド1及びインクタンク11は主走査キャリッジ12に搭
載してある。主走査キャリッジ12は丸棒ガイドレール
13、及びガイドレール14とコロ15によって支持さ
れ、かつカイドレール13・14に沿って紙面に垂直の
方向(主走査方向)に往復移動自由である。この主走査
キャリッジ12は不図示の正逆転制御モータ等の駆動源
から不図示のタイミングベルト等を介して動力が与えら
れて印字領域を往復移動制御される。即ち記録ヘッド1
が往復移動制御される。1Aは記録ヘッド1の下向きヘ
ッド面に対向させて配設したプラテン板である。
【0023】20は記録装置の一端側に前下りに配設し
た給紙トレイ、40はこの給紙トレイ20の先端側に連
設した給紙中板である。給紙中板40は後端側の支軸4
1を中心に矢印Gの上下方向に揺動自由であり、不図示
のカム手段により、給紙時には上げ回動され、非給紙時
には下げ回動される。
【0024】10は用紙としての記録材であり、上記の
給紙トレイ20及び給紙中板40上に搭載セットされ、
先端部は給紙台19の紙端部規制面19bに受け止めら
れて位置規制されている。
【0025】21は給紙台19の上方に配置した給紙ロ
ーラー、6は給紙台19に配置し、給紙ローラー21の
下面に対して当接させた分離ローラーである。この給紙
ローラー21・分離ローラー6については後述する。
【0026】給紙スタート信号により、給紙中板40が
支軸41を中心に上げ回動されて積載記録材10の先端
側上面が分離ローラー6の手前側において給紙ローラー
21の下面に当接した状態になり、また給紙ローラー2
1が給紙方向である矢示の反時計方向へ回転駆動される
ことで、該給紙ローラー21と分離ローラー6との共働
により積載記録材10の最上位の記録材101 のみが給
紙ローラー21と分離ローラー6とのニップ部を通って
重送を生じることなく1枚分離・搬送される。
【0027】その1枚分離・搬送された記録材101
紙ガイド18・22に案内されて次位の搬送ローラー対
(レジストローラー対)4・5のニップ部に到達する。
そしてこの記録材101 は該搬送ローラー対4・5によ
り挟持され記録ヘッド1とプラテン板1Aとの間の印字
部へ搬送されていく。
【0028】この印字部での記録材の搬送(副走査搬
送)と、記録ヘッド1の主走査方向への往復移動制御及
び記録ヘッド1からのインク吐出制御によって、記録材
面に順次に目的の印字情報が記録処理されていく。記録
処理された記録材部分は排紙ローラー対26・27に挟
持されて排紙トレイ28に排出収納されていく。
【0029】(2)給紙機構 図2は給紙機構部分の拡大図である。この図2は給紙待
機状態時の側面図である。図3・図4はこの図2の給紙
待機状態時から給紙ローラーが1回転駆動されて給紙ト
レイ上の積載記録材の最上位記録材が1枚分離搬送され
ていく過程状態を示している。図5は分離ローラー部分
の一部切欠き平面図である。図6は図3の状態時におけ
る給紙ローラー・分離ローラー部分の正面図であり、分
離ローラー部分は縦断面で表わしてある。図7は図4の
状態時における給紙ローラー・分離ローラー部分の正面
図であり、分離ローラー部分は縦断面で表わしてある。
図8・図9は記録材1枚分離動作の説明図である。
【0030】a.機構構成 主として図2・図5・図6を参照して、給紙ローラー2
1は記録材10の搬送のために摩擦係数の高い弾性部材
で構成され、芯金部38の外周にそのような弾性部材3
1 を取付けることで構成してある。給紙ローラー21
の外円周には他の外周部より半径の小さい部分を有する
範囲21aがある。該給紙ローラー21の両側面には、
芯金部38と一体に構成されたガイド部38a・38a
が2箇所(図6)設けられている。このガイド部38a
・38aは摩擦係数の低い樹脂等により構成されてい
る。ガイド部38aにおいて、給紙ローラー21の外円
周の半径が他の外周の半径より小さい部分21aに対応
する側面部38a′は給紙ローラー21の外周よりも大
きい外周部を有するものである。
【0031】給紙ローラー21及びこれと一体のガイド
部38a・38aは不図示の1回転クラッチとソレノイ
ドによって給紙方向に1回転駆動される給紙ローラー軸
39に固定され該軸39と伴に回転する。
【0032】給紙ローラー21の下側には給紙台19に
組み込んで分離ローラー6が配設されている。分離ロー
ラー6は記録材10の分離搬送のために摩擦係数の高い
弾性部材で構成され、樹脂等で構成された芯金部8(図
6)の外周にそのような弾性部材81 を取付けることに
より構成してある。
【0033】分離ローラー6の芯金部8は分離ローラー
軸9に回転可能に取付けられ、分離ローラー軸9の両端
部には、分離ローラー軸受36・36が取付けられてい
る。分離ローラー軸9は分離ローラー軸受36・36に
対して回転不能な状態で固定されている。
【0034】分離ローラー6は分離ローラー軸受36・
36の位置決め部36b・36bが給紙台19のガイド
部19c・19cにガイドされる形で図2において矢印
Hの略上下方向に移動可能に取付けられている。
【0035】また、分離ローラー6を給紙ローラー21
側に加圧するために、分離ローラー軸受36のバネ受け
部36aと給紙台19のバネ位置決め部19dとの間に
分離ローラー加圧バネ37が設けられている。この分離
ローラー加圧バネ37は給紙台19の位置決めピン19
aによって位置決めされている。
【0036】分離ローラー軸9には所定の締めしろを設
けて取付けられたねじりコイル形状のクラッチバネ35
が取付けられている。このクラッチバネ35の一端35
aが分離ローラー6の芯金部8に設けられたバネ固定用
の切欠部8aに係合し固定されている。
【0037】b.分離ローラー6の動作(図8・図9) 分離ローラー6は外周面に、給紙方向に所定の搬送力以
上の搬送力を与えられると図8に示すように芯金部8が
矢印方向に回転し芯金部8のクラッチバネ35との係合
部8bがクラッチバネ35の係合部35aと当接し、ク
ラッチバネ35が芯金部8と伴に矢印方向に分離ローラ
ー軸9上を回転する。つまり、クラッチバネ35のゆる
みトルク(空転トルク)を越えた場合に分離ローラー6
が回転するということである。
【0038】分離ローラー6の給紙ローラー21への加
圧力をF、給紙ローラー21と記録材101 との摩擦係
数をμ1、分離ローラー6と記録材102 との摩擦係数
をμ2、記録材101 と記録材102 との摩擦係数をμ
3、分離ローラー6の半径をr、分離ローラー6の外周
面に働き、クラッチバネ35がすべりはじめる搬送力を
Jとすると、分離ローラー6のゆるみトルク(空転トル
ク)T=Jrをどのように設定したらよいのかについて
説明する。
【0039】まず記録材10の分離のために、給紙ロー
ラー21と記録材101 との摩擦力Fμ1、及び分離ロ
ーラー6と記録材102 との摩擦力Fμ2は記録材10
1 と記録材102 との摩擦力Fμ3より大きいことが必
要であり、つまり、 Fμ1、Fμ2>Fμ3 ……(1) の関係を有するということである。
【0040】次に分離ローラー6に対して、記録材10
が1枚搬送された時には、分離ローラー6が給紙ローラ
ー21と伴に記録材10を介してすべりなく回転し、記
録材10が2枚101 ・102 侵入した場合(図8)に
は、分離ローラー6側にある記録材102 を戻す方向
(図9)に作用させる必要があり、クラッチバネ35が
すべりはじめる搬送力Jを記録材101 と記録材102
との摩擦力Fμ3よりも大きく、分離ローラー6と記録
材102 との摩擦力Fμ2より小さくすることが必要で
ある。つまり、 Fμ2>J>Fμ3 ……(2) の関係を有するということである。
【0041】よって、この条件を満たす分離ローラー6
のゆるみトルク(空転トルク) T=Jr に設定すれば良いということである。
【0042】次に記録材10の実際の分離動作について
説明する。分離ローラー6と給紙ローラー21との間に
1枚の記録材101 が搬送された場合には、クラッチバ
ネ35がすべりはじめる搬送力Jよりも分離ローラー6
と記録材101 との摩擦力Fμ2のほうが大きいため、
分離ローラー6は給紙ローラー21と伴に記録材10を
介して回転する。
【0043】この状態で図8に示すように2枚の記録材
101 ・102 が侵入した場合には、チャージされてい
たゆるみトルク(空転トルク)Tが分離ローラー6側の
記録材102 に働き、記録材102 を瞬間的にけとばし
て戻すように作用する。
【0044】そして図9に示すように記録材102 は給
紙ローラー21と分離ローラー6のニップの後方に戻さ
れる。
【0045】これは、記録材101 と102 との摩擦力
Fμ3がクラッチバネ35がすべりはじめる搬送力Jよ
りも小さいために記録材102 は分離ローラー6と伴に
後方に戻されるということである。
【0046】よってこの分離機構を用いることにより、
重送のない給紙が可能になるということである。
【0047】c.給紙動作 .図2の給紙待機状態時において、給紙ローラー21
及びガイド部38aはそれ等の半径の小さい部分21a
・38a′が下向きの回転角姿勢状態で回転を停止して
いる。分離ローラー6はガイド部38aの半径の小さい
部分38a′に当接している状態となっている。
【0048】.図2の給紙待機状態において、給紙ス
タート信号により不図示の1回転クラッチのソレノイド
が起動されてクラッチがオンとなり、不図示のの駆動源
の動力が給紙ローラー軸39に伝達されて給紙ローラー
21及びガイド部材38aが給紙方向に回転を開始す
る。
【0049】これと同時的に給紙トレイ20の給紙中板
40が不図示のカム機構により上げ回動される。これに
より積載記録材10の先端側上面が給紙ローラー21の
の半径の小さい部分21a以外の外周部に所定の当接圧
で当接して積載記録材10の最上位記録材101 に繰り
出し力が作用して該最上位記録材101 が給紙ローラー
21と分離ローラー6のニップ部へ搬送される。
【0050】そして引き続く給紙ローラー21の回転に
より最上位記録材101 は給紙ローラー21により搬送
される。この時、先に述べた分離ローラー6の分離作用
(図8・図9)によりニップ部に於いて記録材101
重送なく1枚づつ確実に分離される。また最上位記録材
101 の先端部が給紙ローラー21と分離ローラー6の
ニップ部に進入した後は不図示のカム機構により給紙ト
レイ20の給紙中板40が下げ回動される。
【0051】さらに給紙ローラー21が給紙方向に回転
すると、図3に示すように、分離された記録材101
先端がその時点では回転停止状態にある搬送ローラー対
であるレジストローラー対4・5にニップ部に到達し、
引き続く給紙ローラー21の回転でレジストローラー対
4・5のニップ部と給紙ローラー21と分離ローラー6
のニップ部との間に記録材101 のループが形成され、
記録材101 の斜行修正がなされる。
【0052】給紙ローラー21の回転の間、分離ローラ
ー6も給紙ローラー21と伴に記録材10を介して回転
している。また、この時の分離ローラー6の加圧力F1
は、給紙ローラー21の外周部(半径が小さくなってい
る場合以外の部分)により分離ローラー6が最も下側に
押し込まれているため、図3・図6に示すように分離ロ
ーラー加圧バネ37が最も短かく(X1の距離)なり加
圧力も大きくなっている。
【0053】記録材101 の先端がレジストローラー対
4・5のニップ部に突き当り、記録材101 にループが
形成された後には所定の時点でレジストローラー対4・
5が給紙ローラー21と同期して回転する。
【0054】.給紙ローラー21は更に回転して1回
転を終了した時点で1回転クラッチがオフとなり、回転
が停止する。この時点で給紙ローラー21による給紙動
作が終了する。
【0055】給紙ローラー21の1回転終了後も記録材
101 は回転を続行しているレジストローラー対4・5
により搬送がなされる。図4はこの状態時を示してい
る。レジストローラー対4・5により搬送される記録材
101 は印字部へ搬送されて該印字部で印字処理を受け
る。
【0056】この時、給紙ローラー21は停止状態にあ
り、給紙ローラー21の芯金部38と一体に設けられた
ガイド部38a′と分離ローラー6に挟持された状態で
記録材101 はレジストローラー対4・5により搬送さ
れる。この時の分離ローラー6の加圧力F2は図4・図
7に示すように給紙ローラー21の外円周よりも小さい
外周を有するガイド部38a′によって分離ローラー6
が下側に押し込まれるため、分離ローラー加圧バネ37
の長さは給紙時よりも長く(X2の距離)なり、加圧力
F2も給紙時の加圧力F1よりも小さくなる。
【0057】また、記録材101 と給紙ローラー21側
の当接部は摩擦係数の低い樹脂等で構成されたガイド部
38a′であるため記録材101 の摺動抵抗は小さくな
る。また、摺動によって記録材101 の記録面が劣化す
るのを防止することが出来る。さらに摺動抵抗が小さく
なるためレジストローラ対4・5の搬送力に対するバッ
クテンションを小さく出来るものである。
【0058】〈実施例2〉(図10〜図13) 本実施例は、給紙時には分離ローラー側から当接圧を与
え、給紙終了後には給紙ローラーの側面部に設けられた
ガイド部材側から当接圧を与える構成の装置である。
【0059】図10は給紙ローラー21が回転して記録
材101 が1枚分・離搬送され、該記録材101 の先端
がレジストローラー対4・5のニップ部に受け止められ
てループが形成された状態時の装置側面図、図11は給
紙ローラー21が1回転を終了して回転停止し、記録材
101 が回転駆動されたレジストローラー対4・5によ
り搬送を続行されている状態時の装置の側面図である。
図12は図10の状態時における給紙ローラー・分離ロ
ーラー部分の正面図であり、分離ローラー部分は縦断面
で表わしている。図13は図11の状態時における給紙
ローラー・分離ローラー部分の正面図であり、分離ロー
ラー部分は縦断面で表わしている。
【0060】給紙ローラー21の側面には、ガイド部材
42が給紙ローラー21の側面に設けられた位置決めピ
ン38bによって矢印K方向に移動可能に取り付けられ
ている。また、給紙台19には分離ローラー6の位置を
規制するストッパー部19eが設けられている。
【0061】給紙ローラー21の回転による給紙動作中
は図10・図12に示すように記録材101 は給紙ロー
ラー21と分離ローラー6に挟持された状態で搬送され
る。この時の給紙ローラー21と分離ローラー6との当
接圧は、分離ローラー6側に設けられた分離ローラー加
圧バネ37によって当接圧が与えられている。つまり、
給紙動作中においては実施例1と同じ動作を行なうもの
である。
【0062】給紙ローラー21の1回転が終了して給紙
ローラー21の回転が停止した後(給紙終了後)は、分
離ローラー6は給紙台19に設けられたストッパー部1
9eと分離ローラー軸受36のバネ受け部36aが当接
状態にあり、分離ローラー加圧バネ37の圧力及び分離
ローラー6の位置はストッパー部19eによって規制さ
れる。
【0063】またこの時、給紙ローラー21の側面に設
けられたガイド部材42は位置決めピン38bにガイド
され分離ローラー6側へ移動可能な状態にあり、ガイド
部材42の自重により分離ローラー6側へ加圧力を与え
ている。
【0064】この構成では給紙ローラー21と分離ロー
ラー6との当接圧を給紙動作中と給紙終了後で別々に設
定することになり、給紙動作中には記録材101 の分離
に必要な最適な当接圧を分離ローラー6側より与え、給
紙終了後には記録材101 の給紙部における摺動抵抗を
減らすために小さい当接圧に設定することが出来、実施
例1と同様な効果が得られる。
【0065】本実施例2においては給紙終了後の当接圧
をガイド部材42の自重により発生させる構成について
述べたが、ガイド部材42を分離ローラー6側に加圧す
る弾性部材を別に設けても同様の効果が得られる。ま
た、その他の構成及び給紙動作については、実施例1と
同じであるため説明は省略する。
【0066】〈実施例3〉(図14〜図17) 本実施例は、給紙ローラーの側面部に従動可能なガイド
部材を有する機構の装置である。
【0067】図14は給紙ローラー21が回転して記録
材101 が1枚分離・搬送され、該記録材101 の先端
がレジストローラー対4・5のニップ部に受け止められ
てループが形成された状態時の装置側面図、図15は給
紙ローラー21が1回転を終了して回転停止し、記録材
101 が回転駆動されたレジストローラー対4・5によ
り搬送を続行されている状態時の装置の側面図である。
図16は図14の状態時における給紙ローラー・分離ロ
ーラー部分の正面図であり、分離ローラー部分は縦断面
で表わしている。図17は図15の状態時における給紙
ローラー・分離ローラー部分の正面図であり、分離ロー
ラー部分は縦断面で表わしている。
【0068】給紙ローラー21は給紙ローラー軸39に
図示しない位置決めピン等により位置決め固定されてい
る。給紙ローラー21の側面部には給紙ローラー軸39
に従動回転可能に取付けられたガイド部材43が設けら
れている。ガイド部材43は給紙ローラー21の外円周
より小さく、給紙ローラー21の外円周の半径が他の外
周部の半径より小さい部分の半径よりも大きい半径を有
する円板上のガイド形状を有するものである。分離ロー
ラー6側の構成については実施例1と同じであるため説
明は省略する。
【0069】給紙動作中は、図14・図16に示すよう
に、記録材101 は給紙ローラー21と分離ローラー6
とに挟持された状態で搬送される。つまり、給紙動作中
においては実施例1と同じである。
【0070】次に給紙終了後の動作について図15・図
17を用いて説明する。分離ローラー6とガイド部材4
3は記録材101 を介して当接状態にある。この時、ガ
イド部材43が従動回転可能であることから、記録材1
1 の搬送に伴ないガイド部材43が矢印方向に回転し
ながら搬送が行なわれる。このため、記録材101 の給
紙部における摺動抵抗を小さく出来、実施例1と同様の
効果が得られる。
【0071】その他の構成及び給紙動作については実施
例1と同じであるため説明は省略する。
【0072】〈実施例4〉(図20〜図25) 図20〜図25は第4の実施例の給紙装置ないし記録装
置を示すものであり、前述実施例1の装置と共通する構
成部材・部分には同一の符号を付して再度の説明を省略
する。
【0073】本実施例は給紙ローラーの側面部に、従動
回転可能で、自重または付勢部材により分離ローラーに
当接するガイド部材を有し、給紙時には給紙ローラーと
分離ローラーが当接し、給紙終了後には分離ローラーは
給紙ローラーと接触しない位置に規制されることを特徴
とする給紙装置である。
【0074】44がそのガイド部材である。即ち、給紙
ローラー21の両側面には、給紙ローラー21の芯金部
38と一体に構成された回転軸382 に摩擦係数の低い
樹脂で構成されたガイド部材44が回転可能に取付けら
れ、このガイド部材44には回転軸382 の直径よりも
大きい直径を有する穴441 が設けられている。これに
より、ガイド部材44は分離ローラー6側に自重により
当接しかつ回転可能な状態になる。
【0075】給紙ローラー21・分離ローラー6の構成
・動作は実施例1のものと同じである。
【0076】給紙動作 .図21の給紙待機状態時において、給紙ローラー2
1及びガイド部38aはそれ等の半径の小さい部分21
aが下向きの回転角姿勢状態で回転を停止している。分
離ローラー6はガイド部材44と当接状態にある。
【0077】.図21の給紙待機状態において、給紙
スタート信号により不図示の1回転クラッチのソレノイ
ドが起動されてクラッチがオンとなり、不図示のの駆動
源の動力が給紙ローラー軸39に伝達されて給紙ローラ
ー21が給紙方向に回転を開始する。
【0078】これと同時的に給紙トレイ20の給紙中板
40が不図示のカム機構により上げ回動される。これに
より積載記録材10の先端側上面が給紙ローラー21の
半径の小さい部分21a以外の外周部に所定の当接圧で
当接して積載記録材10の最上位記録材101 に繰り出
し力が作用して該最上位記録材101 が給紙ローラー2
1と分離ローラー6のニップ部へ搬送される。
【0079】そして引き続く給紙ローラー21の回転に
より最上位記録材101 は給紙ローラー21により搬送
される。この時、先に述べた分離ローラー6の前述の分
離作用(図8・図9)によりニップ部に於いて記録材1
1 は重送なく1枚づつ確実に分離される。また最上位
記録材101 の先端部が給紙ローラー21と分離ローラ
ー6のニップ部に進入した後は不図示のカム機構により
給紙トレイ20の給紙中板40が下げ回動される。
【0080】さらに給紙ローラー21が給紙方向に回転
すると、図22に示すように、分離された記録材101
の先端がその時点では回転停止状態にある搬送ローラー
対であるレジストローラー対4・5にニップ部に到達
し、引き続く給紙ローラー21の回転でレジストローラ
ー対4・5のニップ部と給紙ローラー21と分離ローラ
ー6のニップ部との間に記録材101 のループが形成さ
れ、記録材101 の斜行修正がなされる。図24は図2
2の状態における給紙ローラー21・分離ローラー6部
分の正面図(分離ローラー部分は縦断面)である。
【0081】給紙ローラー21の回転の間、分離ローラ
ー6も給紙ローラー21と伴に記録材10を介して回転
している。この時、給紙ローラー21と分離ローラー6
の当接圧は、分離ローラー加圧バネ37により与えら
れ、さらにガイド部材44は自重により分離ローラー6
に当接し、従動回転を行う。
【0082】記録材101 の先端がレジストローラー対
4・5のニップ部に突き当り、記録材101 にループが
形成された後には所定の時点でレジストローラー対4・
5が給紙ローラー21と同期して回転する。
【0083】.給紙ローラー21は更に回転して1回
転を終了した時点で1回転クラッチがオフとなり、回転
が停止する。この時点で給紙ローラー21による給紙動
作が終了する。
【0084】給紙ローラー21の1回転終了後も記録材
101 は回転を続行しているレジストローラー対4・5
により搬送がなされる。図23はこの状態時を示してい
る。レジストローラー対4・5により搬送される記録材
101 は印字部へ搬送されて該印字部で印字処理を受け
る。図25は図23の状態における給紙ローラー21・
分離ローラー6部分の正面図(分離ローラー部分は縦断
面)である。
【0085】この構成では分離ローラー側の圧は規制さ
れ、ガイド部材も自重による弱い加圧力でしかも従動回
転するために、記録材101 の摺動抵抗は小さくなる。
また、摺動によって記録材101 の記録面が劣化するの
を防止することが出来る。さらに摺動抵抗が小さくなる
ためレジストローラ対4・5の搬送力に対するバックテ
ンションを小さく出来るものである。
【0086】また、この構成では分離ローラー6部の当
接圧を給紙動作中と給紙終了後で別々に設定することが
可能であり、給紙動作中には記録材101 の分離に必要
な最適な当接圧を分離ローラー側より与え、給紙終了後
には記録材101 の給紙部における摺動抵抗を減らすた
めに小さい当接圧に設定することが可能となる。
【0087】なお、本実施例においては給紙終了後の当
接圧をガイド部材44の自重により発生させる構成につ
いて述べたが、ガイド部材44を分離ローラー6側に加
圧する弾性部材を別に設けても同様の効果が得られる。
【0088】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、給紙時の
用紙の分離機構に、用紙を戻す方向に回転させる方向に
トルクを与えられるバネクラッチを用いたトルクリミッ
ト機構を有する分離ローラーを設け、給紙ローラーの外
円周の一部が他の外周部の半径より小さい部分を有し、
給紙が終了すると給紙ローラーの外円周の半径が他の外
周部の半径より小さい部分が分離ローラーと相対する位
置で停止する構成により、用紙に与えるバックテンショ
ンを小さくすることができ、搬送ローラー部での用紙の
すべりがなくなり、搬送不良がなくなる。また記録装置
にあっては印字部での安定した高精度の紙送りを実現で
きるものである。また用紙に対するバックテンションが
小さいことから搬送ローラー部の加圧機構を簡略化でき
る。更に搬送ローラーの駆動トルクを小さくできるため
駆動モーターの小型化、コストダウンが実現できるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の給紙装置を用いた記録装置の一例の
概略構成図
【図2】給紙機構部分の給紙待機状態時の側面図
【図3】図2の給紙待機状態時から給紙ローラーが回転
駆動されて給紙トレイ上の積載記録材の最上位記録材が
1枚分離・搬送され、先端が搬送ローラー対のニップ部
に受け止められてループが形成された状態時の給紙機構
部分の側面図
【図4】給紙ローラーが1回転駆動を終了して回転を停
止され、記録材が引き続き搬送ローラー対により搬送が
続行されている状態時の給紙機構部分の側面図
【図5】分離ローラー部分の一部切欠き平面図
【図6】図3の状態時における給紙ローラー・分離ロー
ラー部分の正面図(分離ローラー部分は縦断面)
【図7】図4の状態時における給紙ローラー・分離ロー
ラー部分の正面図(分離ローラー部分は縦断面)
【図8】記録材1枚分離動作の説明図(その1)
【図9】記録材1枚分離動作の説明図(その2)
【図10】実施例2の給紙装置において、給紙ローラー
が回転して記録材が1枚分離・搬送され、該記録材の先
端が搬送ローラー対ニップ部に受け止められてループが
形成された状態時の装置側面図
【図11】給紙ローラーが1回転を終了して回転停止
し、記録材が回転駆動された搬送ローラー対により搬送
を続行されている状態時の装置の側面図
【図12】図10の状態時における給紙ローラー・分離
ローラー部分の正面図(分離ローラー部分は縦断面)
【図13】図11の状態時における給紙ローラー・分離
ローラー部分の正面図(分離ローラー部分は縦断面)
【図14】実施例3において、給紙ローラーが回転して
記録材が1枚分離搬送され、該記録材の先端が搬送ロー
ラー対のニップ部に受け止められてループが形成された
状態時の装置の側面図
【図15】給紙ローラーが1回転を終了して回転停止
し、記録材が回転駆動された搬送ローラー対により搬送
を続行されている状態時の装置の側面図
【図16】図14の状態時における給紙ローラー・分離
ローラー部分の正面図(分離ローラー部分は縦断面)
【図17】図15の状態時における給紙ローラー・分離
ローラー部分の正面図(分離ローラー部分は縦断面)
【図18】従来の給紙装置の1枚分離・搬送動作の説明
図(その1)
【図19】従来の給紙装置の1枚分離・搬送動作の説明
図(その2)
【図20】実施例4の給紙装置を用いた記録装置の一例
の概略構成図
【図21】給紙機構部分の給紙待機状態時の側面図
【図22】図21の給紙待機状態時から給紙ローラーが
回転駆動されて給紙トレイ上の積載記録材の最上位記録
材が1枚分離・搬送され、先端が搬送ローラー対のニッ
プ部に受け止められてループが形成された状態時の給紙
機構部分の側面図
【図23】給紙ローラーが1回転駆動を終了して回転を
停止され、記録材が引き続き搬送ローラー対により搬送
が続行されている状態時の給紙機構部分の側面図
【図24】図22の状態時における給紙ローラー・分離
ローラー部分の正面図(分離ローラー部分は縦断面)
【図25】図23の状態時における給紙ローラー・分離
ローラー部分の正面図(分離ローラー部分は縦断面)
【符号の説明】
1 記録ヘッド 4・5 レジストローラー対 6・29 分離ローラー 8 分離ローラーの芯金 9 分離ローラー軸 10 記録材(用紙) 11 インクタンク 12 主走査キャリッジ 13・14 ガイドレール 15 レールコロ 18・22 紙ガイド 19 給紙台 20 給紙トレイ 26・27 排紙ローラー 28 排紙トレイ 35 クラッチバネ 36 分離ローラー軸受 37 分離ローラー加圧バネ 38 排紙ローラー芯金 39 給紙軸 40 給紙中板 41 中板回転中心 42・43・44 ガイド部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 3/52 D 8712−3F G03G 15/00 514

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙方向に回転駆動されて用紙を搬送す
    る、外円周の一部が他の外周部の半径より小さい部分を
    有する給紙ローラーと、該給紙ローラーに当接可能に設
    けられた分離ローラーを有し、給紙時には上記給紙ロー
    ラーと分離ローラーが当接し給紙ローラーの回転駆動と
    分離ローラーとの共働により用紙の分離・搬送が行なわ
    れ、給紙が終了すると給紙ローラーの外円周の半径が他
    の外周部の半径より小さい部分が分離ローラーと相対す
    る位置で停止することを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の給紙装置において、給
    紙ローラーの外円周の半径変位によって給紙ローラーに
    分離ローラーを当接させる弾性部材のバネ圧を変化さ
    せ、給紙ローラーと分離ローラーの当接圧が給紙時より
    も給紙終了後のほうが小さくなることを特徴とする給紙
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の給紙装置において、給
    紙ローラーの側面に給紙ローラーと一体に構成されたガ
    イド部を有し、前記給紙ローラーの外周が他の外周より
    も小さい範囲において前記ガイド部材の外周が前記給紙
    ローラーの小径部の外周よりも大きく、給紙終了後には
    前記ガイド部と分離ローラーが当接することを特徴とす
    る給紙装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の給紙装置において、給
    紙ローラーの側面に給紙終了後に分離ローラー側に移動
    可能なガイド部分を有し、給紙時には給紙ローラーと分
    離ローラーの当接圧は分離ローラー側から与えられ、給
    紙終了後には分離ローラーは給紙ローラーと接触しない
    位置に規制されて給紙ローラーの側面に設けられた前記
    ガイド部材と分離ローラーが当接しガイド部材側から当
    接圧を与えられることを特徴とする給紙装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の給紙装置において、給
    紙ローラーの側面部に従動回転可能で、給紙ローラーの
    外円周より小さく、給紙ローラーの外円周の半径が他の
    外周部の半径より小さい部分の外周よりも大きい半径を
    有する円板状のガイド部材を有し、給紙時には給紙ロー
    ラーと分離ローラーが当接し、給紙終了後には給紙ロー
    ラーの側面部に設けられた前記円板状のガイド部材と分
    離ローラーが当接することを特徴とする給紙装置。
  6. 【請求項6】 給紙方向に回転駆動されて用紙を搬送す
    る、外円周の一部が他の外周部の半径より小さい部分を
    有する給紙ローラーと、該給紙ローラーに当接可能に設
    けられた分離ローラーを有し、給紙時には上記給紙ロー
    ラーと分離ローラーが当接し給紙ローラーの回転駆動と
    分離ローラーとの共働により用紙の分離・搬送が行なわ
    れ、給紙が終了すると給紙ローラーの外円周の半径が他
    の外周部の半径より小さい部分が分離ローラーと相対す
    る位置で停止する給紙装置であり、 給紙ローラーの側面部に従動回転可能で、自重または付
    勢部材により分離ローラーに当接するガイド部材を有
    し、給紙時には給紙ローラーと分離ローラーが当接し、
    給紙終了後には分離ローラーは給紙ローラーと接触しな
    い位置に規制されることを特徴とする給紙装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至同6の何れかに記載の給紙
    装置において、回転を規制された分離ローラー軸と、該
    分離ローラー軸に所定の締めしろを設けて取付けられ、
    一端が分離ローラーと係合するねじリコイルバネを有
    し、該ねじリコイルバネのゆるみトルク(空転トルク)
    により用紙を戻す方向に回転させる方向にトルクが与え
    られるトルクリミット機構を有する分離ローラーを用い
    たことを特徴とする給紙装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至同7の何れかに記載の給紙
    装置と、該給紙装置から送り出されたシートに記録を行
    う記録手段と、を備えたことを特徴とする記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録手段が、ノズルによりインクを
    吐出して記録材に印字を行うインクジェット方式である
    ことを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
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