JPH07232578A - シートスライド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】部品点数が少なくて済むと共に、簡易かつ迅速
に軸受部材をレールに取付けることが可能であり、組み
付け作業性が向上してコストを低減することができ、ま
た、軸受部材がスクリュー部材の振れを適度に吸収する
ことが可能であり、座席の振動を抑制して乗り心地を向
上させることができるシートスライド装置を提供するこ
と。 【構成】スクリュー部材４１を一方のレールに支持する
ための軸受部材５０は、その軸受部５１の両側の弾性側
片部５３，５３が、一方のレール３１の両側壁３３，３
３に当接弾圧されながら該レール３１内側に挿入された
後、各弾性側片部５３側の係合部５４が一方のレール３
１側の被係合部３４に係合すると共に、各弾性側片部５
３が復元することで、一方のレール３１に対し弾発的に
取付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車体フロア側に固設さ
れる車体側レールと、該車体側レールに長手方向に移動
可能に嵌合して座席を支持する座席側レールとを有し、
前記両レールの一方に回転駆動されるスクリュー部材を
支持し、両レールの他方に前記スクリュー部材に相対的
に回転可能に螺合するナット部材を支持してなるシート
スライド装置に関する。更に詳しくは、前記スクリュー
部材の一端部を軸受部材を介して前記車体側レール及び
座席側レールの一方に支持する構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のシートスライド装置とし
ては、例えば図９に示すようなものがある。すなわち、
車体フロア側に固設された車体側レール（図示せず）に
は、座席を支持する座席側レール１が前後移動可能に嵌
合しており、かかる座席側レール１には、その長手方向
に平行なスクリュー部材２が配されている。スクリュー
部材２の先端側は図示省略したが回転駆動機構に連結さ
れており、後端側は図９に示した如く、座席側レール１
に溶接された取付ブラケット３にエンドベアリング４を
介して回転可能に支持されている。なお、エンドベアリ
ング４は取付ブラケット３にビス５にて強固に固着され
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシートスライド装置は、レール１に取付ブラ
ケット３を溶接したり、取付ブラケット３にエンドベア
リング４をビス止めするから、部品点数が多く、組み付
け作業に時間がかかり、コストが嵩むという問題点があ
った。

【０００４】また、スクリュー部材２の一端部を直接支
持するエンドベアリング４は強固にレール１側にビス止
めされており、スクリュー部材２の軸心が動き得る余裕
がないから、スクリュー部材２の回転駆動の際の振れが
吸収されることなく、座席側レール１に支持された座席
にそのまま伝わるため、乗り心地上問題であった。

【０００５】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、部品点数が少なくて済むと共に、
簡易かつ迅速に軸受部材をレールに取付けることが可能
であり、組み付け作業性が向上してコストを低減するこ
とができ、また、軸受部材がスクリュー部材の振れを適
度に吸収することが可能であり、座席の振動を抑制して
乗り心地を向上させることができるシートスライド装置
を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、車体フロア側に固設
される車体側レール（２１）と、該車体側レール（２
１）に対し長手方向に移動可能に嵌合して座席を支持す
る座席側レール（３１）とを有し、前記両レールの一方
（３１）に、回転駆動されるスクリュー部材（４１）を
軸受部材（５０）を介して支持し、両レールの他方（２
１）に、前記スクリュー部材（４１）に相対的に回転可
能に螺合するナット部材（４２）を固定してなるシート
スライド装置（１０）において、前記軸受部材（５０）
は、スクリュー部材（４１）の一端部（４１ｂ）が回転
可能に挿通する挿通孔（５２）が穿設された軸受部（５
１）と、該軸受部（５１）の両側にそれぞれ弾性変形可
能に延設され、前記一方のレール（３１）の両側壁（３
３，３３）間より外側に拡開し得る弾性側片部（５３）
と、各弾性側片部（５３）にそれぞれ形成され、前記一
方のレール（３１）の両側壁（３３，３３）に形成され
た被係合部（３４）に押圧係合する係合部（５４）とを
有し、前記軸受部材（５０）は、その両弾性側片部（５
３，５３）が前記一方のレール（３１）の両側壁（３
３，３３）に当接弾圧されながら該レール（３１）内側
に挿入された後、前記係合部（５４）が被係合部（３
４）に係合すると共に各弾性側片部（５３）が復元する
ことで、前記一方のレール（３１）に対し弾発的に取付
けられたことを特徴とするシートスライド装置（１０）
に存する。

【０００７】

【作用】車体側レール（２１）及び座席側レール（３
１）の一方（３１）に、スクリュー部材（４１）の一端
部（４１ｂ）を直接支持する軸受部材（５０）を取付け
る場合には、軸受部（５１）の両側にそれぞれ延設され
た各弾性側片部（５３）を軸受部（５１）側に近接させ
るよう押圧する。そして弾性変形させた各弾性側片部
（５３）を前記一方のレール（３１）の両側壁（３３，
３３）に当接弾圧させながら、軸受部材（５０）をレー
ル（３１）内側に挿入する。

【０００８】レール（３１）の両側壁（３３，３３）に
当接弾圧している各弾性側片部（５３）に形成された係
合部（５４）が、レール（３１）の両側壁（３３，３
３）に形成された被係合部（３４）に係合すると、その
分だけ各弾性側片部（５３）が両側壁（３３，３３）間
の外側に拡開する方向に復元する。従って、軸受部材
（５０）は、他の部品を用いることなく各弾性側片部
（５３）の復元力と、前記係合部（５４）と被係合部
（３４）との互いの係合関係だけでレールに取付けるこ
とができる。

【０００９】スクリュー部材（４１）を挿通させる軸受
部材（５０）における軸受部（５１）には、その両側の
各弾性側片部（５３）の弾性変形によりレールに対して
弾発的にある程度動き得る遊びが生じる。従って、かか
る遊びによりスクリュー部材（４１）の回転駆動の際の
振れは適度に吸収されて、座席側レール（３１）に伝わ
るのを防止でき、座席側レール（３１）に支持された座
席の振動を抑制することで乗り心地を向上させることが
できる。

【００１０】なお、前記スクリュー部材（４１）を回転
駆動すると、その回転トルクに応じてスクリュー部材
（４１）に螺合するナット部材（４２）が相対的に前後
移動する。ナット部材（４２）は車体側レール（２１）
及び座席側レール（３１）の他方（２１）に固定、すな
わち回転不能に拘束されるから、スクリュー部材（４
１）の回転に伴うナット部材（４２）の相対的な前後移
動により、車体側レール（２１）に対し座席側レール
（３１）がスライドするため、座席位置を適宜調整する
ことができる。

【００１１】

【実施例】以下、図面に基づき本発明の各種実施例を説
明する。図１〜図４は本発明の第１実施例を示してい
る。図１に示すように、シートスライド装置１０は、レ
ッグ部材１２，１３を介して車体フロアに固設される車
体側レール２１と、車体側レール２１に長手方向（前後
方向と一致）に移動可能に嵌合し、座席を直接支持する
座席側レール３１とを有する。車体側レール２１と座席
側レール３１とは組合されて一つのレールユニットを成
しており、実際には一対のレールユニットが座席である
車両用シートのシートクッションの両側部下側に配され
ることになる。

【００１２】車体側レール２１は、図示したように溝状
断面形に形成されており、底面部２２と両側壁部２３，
２３、それに天井部２４を有している。天井部２４の略
中央には、長手方向に延びる開口溝２４ａが形成されて
いる。一方の座席側レール３１も溝状断面に形成されて
おり、天井部３２と両側壁３３，３３とを有しており、
底部は大きく開口している。

【００１３】座席側レール３１の底部開口側が車体側レ
ール２１の開口溝２４ａに入り込むようにして、両レー
ル２１，３１は互いに嵌合しており、その内部には、車
体側レール２１の底面部２２及び両側壁部２３，２３、
並びに座席側レール３１の天井部３２及び両側壁部３
３，３３により囲まれた空隙が形成されている。なお、
両レール２１，３１間には、球状ベアリング３５やコロ
状ベアリング３６が介装されている。

【００１４】両レール２１，３１間の空隙には、車体側
レール２１に対して座席側レール３１を前後移動させる
駆動機構４０が内装されている。駆動機構４０は、座席
側レール２１に沿って回転可能に支持されたスクリュー
部材４１と、該スクリュー部材４１に対し相対的に回転
可能に螺合するナット部材４２とを有している。スクリ
ュー部材４１の後端部４１ｂは、合成樹脂より一体成形
された軸受部材５０を介して回転可能に座席側レール３
１に支持されている。

【００１５】図２に示すよう軸受部材５０は、軸受部５
１と、該軸受部５１の両側にそれぞれ弾性変形可能に延
設された一対の弾性側片部５３，５３とからなる。軸受
部５１には、スクリュー部材４１の後端部４１ｂが回転
可能に挿通する挿通孔５２が穿設されている。

【００１６】一対の弾性側片部５３，５３は、それぞれ
軸受部５１の両側上端より下方に向って、軸受部５１の
側部幅と同一幅の薄板状に延出している。また、弾性側
片部５３，５３は、図４において想像線（二点破線）で
示すように通常は、座席側レール３１の両側壁部３３，
３３間より外側に末広がりに拡開している。

【００１７】各弾性側片部５３の外側面上には、その全
幅に亘って半円径断面に突出した係合突起（係合部）５
４が形成されている。一方、座席側レール３１の両側壁
部３３，３３には、その長手方向に延び軸受部材５０の
係合突起５４に対応した長孔（被係合部）３４，３４が
穿設されている。軸受部材５０の係合突起５４は、座席
側レール３１の長孔３４に押圧係合するものである。

【００１８】軸受部材５０は、その両弾性側片部５３，
５３が座席側レール３１の両側壁３３，３３に当接弾圧
されながら該レール３１内側に挿入された後、係合突起
５４が長孔３４に係合すると共に各弾性側片部５３が復
元することで、座席レール３１に対し弾発的に取付けら
れている。

【００１９】スクリュー部材４１の前端部４１ａは、取
付ブラケット４５を介して座席側レール３１の前端に固
設されたギアケース４６に挿通している。図３に示すよ
うに、ギアケース４６の内部にはウォーム４７が回転可
能に内装され、またウォーム４７に噛合するウォームホ
イール４８も内装されている。ウォームホイール４８
は、ギアケース４６に挿通したスクリュー部材４１の前
端部４１ａに一体的に回転可能に固結されている。また
ウォーム４７は、図１に示す電動モータ４９の出力軸に
一体的に固結されている。

【００２０】図１に示すように、スクリュー部材４１に
相対的に回転可能に螺合するナット部材４２は、ナット
４３と該ナット４３を回転不能に収納するナットハウジ
ング４４とから成る。図３に示すように、ナット部材４
２は前後移動不能かつ回転不能に車体側レール２１の底
面部２２に固着されている。

【００２１】次に作用を説明する。図４に示すように、
座席側レール３１に軸受部材５０を取付ける場合には、
軸受部５１の両側上端にそれぞれ延設された各弾性側片
部５３を軸受部５１の側面部に近接させるように押圧す
る。このように内側に弾性変形させた各弾性側片部５３
を、座席側レール３１の側壁部３３に当接弾圧させなが
ら、軸受部材５０を座席側レール３１内側に挿入する。

【００２２】側壁部３３に当接弾圧している各弾性側片
部５３の係合突起５４が、側壁３３に形成された長孔３
４に係合すると、係合突起５４の出っ張りの厚み分だけ
一対の弾性側片部５３，５３が両側壁３３，３３間の外
側に拡開する方向に復元する。従って、軸受部材５０
は、他部品を用いることなく各弾性側片部５３の復元力
と、係合突起５４と長孔３４の係合関係だけで、座席側
レール３１に簡易かつ迅速に取付けることができ、コス
トを低減することができる。

【００２３】スクリュー部材４１を挿通させる軸受部材
５０の軸受部５１には、その両側の各弾性側片部５３の
弾性変形により座席側レール３１に対して弾発的にある
程度動き得る遊びが生じる。従って、かかる遊びにより
スクリュー部材４１の回転駆動の際の振れは適度に吸収
されて、座席側レール３１に振動が伝わるのを防止で
き、座席側レール３１に支持された座席のガタつきを抑
制することで乗り心地を向上させることができる。

【００２４】電動モータ４９によりスクリュー部材４１
を回転駆動すると、その回転トルクに応じて、スクリュ
ー部材４１に螺合するナット部材４２が相対的に前後移
動する。従って、図３においてスクリュー部材４１が支
持されている座席側レール３１が、車体側レール２１に
対して前後移動し、座席の前後位置を適宜調整すること
ができる。

【００２５】図５及び図６は本発明の第２実施例を示し
ている。本実施例では、軸受部材６０を図示した形状に
合成樹脂より一体成形したものである。更に詳しく言え
ば軸受部材は、第１実施例と同様にスクリュー部材４１
の後端部４１ｂが回転可能に挿通する挿通孔６２が穿設
され軸受部６１と、該軸受部５１の両側にそれぞれ弾性
変形可能に延設された一対の弾性側片部６３，６３とを
有するが、各弾性側片部６３の形状が第１実施例のそれ
とは異なる。

【００２６】すなわち、軸受部６１の両側上端部はそれ
ぞれ側方に向って略水平に延出しており、その途中が一
部細溝状に切り欠かれて、切欠より側方の部分が弾性側
片部６３となっている。弾性側片部６３，６３は、座席
側レール３１Ａの両側壁部３３Ａ，３３Ａ間より外側に
多少拡開している。また、各弾性側片部６３の外側面上
には、その略中央に上下に延びた半円径断面に突出した
係合突起（係合部）６４が形成されている。一方、座席
側レール３１Ａの両側壁３３Ａ，３３Ａには、軸受部材
６０の係合突起６４に対応した長孔（被係合部）３４
Ａ，３４Ａが穿設されている。

【００２７】軸受部材６０は、図６に示すように、座席
側レール３１Ａの内側に挿入され、係合突起６４が長孔
３４Ａに係合すると共に各弾性側片部６３が復元するこ
とで、座席側レール３１Ａに対し弾発的に取付けられて
いる。本実施例における軸受部材６０はその形状上、第
１実施例の軸受部材５０に比してより少ない樹脂材料で
成形することができ、材料費の更なるコストダウンが可
能となる。なお、本実施例における座席側レール３１Ａ
は、第１実施例の車体側レール２１とほぼ同形状のもの
を上下逆にしたものであり、一方、車体側レール２１Ａ
は、第１実施例の座席側レール３１とほぼ同形状のもの
を上下逆にしたものである。

【００２８】図７に示すように、前記第１及び第２実施
例に係る各軸受部材５０，６０の軸受部５１，６１に穿
設されている挿通孔５２，６２は、スクリュー部材４１
の後端部４１ｂの外径にほぼ合致する内径の孔である
が、図８はその変形例を示している。

【００２９】すなわち、図８に示す変形例では、軸受部
材７０の軸受部７１に穿設された挿通孔７２の入口に、
出口方向に向って漸次細径となる挟抱片７２ａが形成さ
れている。かかる挟抱片７２ａの中心孔に、スクリュー
部材４１の後端部４１ｂを嵌入させることにより、後端
部４１ｂは軸受部７１に対しても弾性変形し得る挟抱片
７２ａにより弾発的に支持される。それにより、スクリ
ュー部材４１の後端部４１ｂに大きな遊びが生じるか
ら、スクリュー部材４１の回転駆動の際の振れは充分に
吸収されて、座席のガタつきをより確実に防止すること
ができる。

【００３０】なお、前記各種実施例における軸受部材は
座席側レールに取付けられ、該軸受部材により支持され
るスクリュー部材も同様に座席側レールに支持される一
方、ナット部材は車体側レールに支持されているが、図
示した実施例に限定されるものではなく、逆の態様とし
て、軸受部材及びスクリュー部材が車体側レールに支持
される一方、ナット部材が座席側レールに支持される構
成であってもよい。

【００３１】また、前記各種実施例及び変形例に係る軸
受部材は、それぞれ合成樹脂により一体成形されたもの
であるが、材質はこれに限定されるものではなく、例え
ば、軸受部材の軸受部だけ金属製にして、その両側の各
弾性側片部のみ合成樹脂製としてもよく、また、各弾性
側片部が弾性変形可能な形状であれば、軸受部と各弾性
側片部とを金属により一体成形しても良い。

【００３２】その場合、一般的には合成樹脂よりも金属
の方が剛性があり、軸受部材の耐久性を向上させること
ができる。更に、軸受部材の形状は図示した実施例に限
定されるものではなく、要は挿通孔が穿設された軸受部
と、該軸受部の両側にそれぞれ弾性変形可能に延設され
た各弾性側片部とを有するものであれば他の様々な形状
であってもよい。

【００３３】また、前記各種実施例においては、軸受部
材の各弾性側片部に係合部を突起として形成する一方、
座席側レールの両側壁に被係合部を孔として形成した
が、逆の態様として、軸受部材の係合部を孔として形成
する一方、座席側レールの被係合部を突起として形成し
てもよい。

【００３４】そして、スクリュー部材の末端が弾撥的に
支持されて変位可能であることで、スクリュー部材とそ
れを支持している部材とが適正な位置関係を保持し、摩
擦抵抗が大きくならない。

【００３５】

【発明の効果】本発明に係るシートスライド装置によれ
ば、スクリュー部材を一方のレールに支持する軸受部材
は、その軸受部の両側の各弾性側片部側の係合部が、一
方のレール側の被係合部に係合すると共に各弾性側片部
が復元することで、一方のレールに対し弾発的に取付け
られたから、部品点数が少なくて済み、簡易かつ迅速に
軸受部材をレールに取付けることが可能であり、組み付
け作業性が向上してコストを低減することができる。ま
た、スクリュー部材の軸心が適度に動き得る遊びが生
じ、軸受部材がスクリュー部材の振れを適度に吸収する
ことが可能であり、座席の振動を抑制して乗り心地を向
上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例に係るシートスライド装置
を分解して示す斜視図である。

【図２】本発明の第１実施例に係るシートスライド装置
の要部を拡大して示す斜視図である。

【図３】本発明の第１実施例に係るシートスライド装置
を長手方向と平行に切断して示す縦断面図である。

【図４】本発明の第１実施例に係るシートスライド装置
を構成する軸受部材を座席側レールに取付ける状態を示
す作用説明面図である。

【図５】本発明の第２実施例に係るシートスライド装置
を構成する軸受部材を拡大して示す斜視図である。

【図６】本発明の第２実施例に係るシートスライド装置
の端部を示す正面図である。

【図７】本発明の第１及び第２実施例に係るシートスラ
イド装置を構成する軸受部材を示す断面図である。

【図８】本発明の第１及び第２実施例に係るシートスラ
イド装置を構成する軸受部材の変形例を示す断面図であ
る。

【図９】従来のシートスライド装置の要部を示す斜視図
ある。

【符号説明】

１０…シートスライド装置 ２１，２１Ａ…車体側レール ３１，３１Ａ…座席側レール ３４，３４Ａ…長孔（被係合部） ４１…スクリュー部材 ４２…ナット部材 ５０，６０，７０…軸受部材 ５１，６１，７１…軸受部 ５２，６２，７２…挿通孔 ５３，６３…弾性側片部 ５４，６４…係合突起（係合部）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】車体フロア側に固設される車体側レール
   と、該車体側レールに対し長手方向に移動可能に嵌合し
   て座席を支持する座席側レールとを有し、前記両レール
   の一方に、回転駆動されるスクリュー部材を軸受部材を
   介して支持し、両レールの他方に、前記スクリュー部材
   に相対的に回転可能に螺合するナット部材を固定してな
   るシートスライド装置において、 前記軸受部材は、スクリュー部材の一端部が回転可能に
   挿通する挿通孔が穿設された軸受部と、該軸受部の両側
   にそれぞれ弾性変形可能に延設され、前記一方のレール
   の両側壁間より外側に拡開し得る弾性側片部と、各弾性
   側片部にそれぞれ形成され、前記一方のレールの両側壁
   に形成された被係合部に押圧係合する係合部とを有し、 前記軸受部材は、その両弾性側片部が前記一方のレール
   の両側壁に当接弾圧されながら該レール内側に挿入され
   た後、前記係合部が被係合部に係合すると共に各弾性側
   片部が復元することで、前記一方のレールに対し弾発的
   に取付けられたことを特徴とするシートスライド装置。