JPH07230038A - 顕微鏡対物レンズ - Google Patents

顕微鏡対物レンズ

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JPH07230038A
JPH07230038A JP6020192A JP2019294A JPH07230038A JP H07230038 A JPH07230038 A JP H07230038A JP 6020192 A JP6020192 A JP 6020192A JP 2019294 A JP2019294 A JP 2019294A JP H07230038 A JPH07230038 A JP H07230038A
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JP
Japan
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group
lens
lens component
negative
meniscus
Prior art date
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Application number
JP6020192A
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English (en)
Inventor
Yutaka Suenaga
豊 末永
Itoe Hayashi
糸恵 林
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Priority to US08/388,460 priority patent/US5532878A/en
Priority to DE19505071A priority patent/DE19505071A1/de
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/0025Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for optical correction, e.g. distorsion, aberration
    • G02B27/0068Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for optical correction, e.g. distorsion, aberration having means for controlling the degree of correction, e.g. using phase modulators, movable elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作性の悪化を招くことなく、カバーガラス
の厚みまたは屈折率変化があっても常に良好な像を得る
ことができる顕微鏡対物レンズを提供する。 【構成】 物体側から順に、平凸レンズ成分(L11) 及び
メニスカスレンズ成分(L 12) からなる接合レンズ成分を
持つ正の第1群(G1)と、光軸方向に移動可能に設けられ
た第2群(G2)と、像側に凹面を向けたメニスカス形状の
接合レンズ成分(L 31,L32) を持つ第3群(G3)とを有す
る。そして、顕微鏡対物レンズは、所定の条件式を満足
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液浸系の顕微鏡対物レ
ンズに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、分解能を向上させるために、試料
と顕微鏡対物レンズとの間の光路中に油を満たす構成と
した油浸系の顕微鏡対物レンズが知られている。このよ
うな油浸系の顕微鏡対物レンズとしては、例えば特開昭
59-155822 号公報及び特開昭61-240218 号公報に開示さ
れているものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き油浸系の顕
微鏡対物レンズを用いて試料を観察する場合には、試料
と顕微鏡対物レンズとの間に油を満たす必要があるた
め、この油が顕微鏡本体や対物レンズに付着する恐れが
あり、観察後の手入れが大変である。また、この油が観
察者の手に付着する恐れもある。このような付着した油
は簡単に拭き取ることが困難であるため、観察時の操作
性の悪化を招く問題点がある。
【0004】そこで、油を使用する代わりに、水を使用
すれば上述の如き操作性の悪化という問題点は解決され
るが、水は、油浸用の油とは異なり、試料の表面に被せ
られているカバーガラスとの屈折率差を持つため、この
カバーガラスから球面収差が発生し、観察される試料像
のコントラストが大幅に低下する。このとき、カバーガ
ラスから発生する球面収差を考慮して顕微鏡対物レンズ
の光学設計を行うことも考えられるが、製造上の誤差な
どによりカバーガラスの厚みまたは屈折率が変化した場
合には、カバーガラスにて発生する球面収差も変化する
ため、常に良好な像を得ることができない問題点が生じ
る。
【0005】そこで、本発明は、操作性の悪化を招くこ
となく、カバーガラスの厚みまたは屈折率変化があって
も常に良好な像を得ることができる顕微鏡対物レンズを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明による顕微鏡対物レンズは、以下の構成を
有する。例えば図1に示す如く、本発明による顕微鏡対
物レンズは、物体側から順に、物体側に平面を向けた平
凸レンズ成分及び物体側に凹面を向けたメニスカスレン
ズ成分からなる接合レンズ成分を持つ正屈折力の第1群
と、光軸方向に移動可能に設けられた第2群と、像側に
凹面を向けたメニスカス形状の接合レンズ成分を持つ第
3群とを有するように構成される。そして、第2群は、
正屈折力のレンズ群と負屈折力のレンズ群とを有し、負
屈折力のレンズ群は、像側に凹面を向けた形状の負メニ
スカスレンズ成分を有するように構成される。
【0007】さらに、本発明による顕微鏡対物レンズ
は、以下の条件を満足するように構成される。
【0008】
【数1】 -4.1×10-3 < f/(f2 ・−β)< 4.2×10-3 …(1)
【0009】
【数2】 2.5×10-2 <(n1 /n2 )・(R1 /f・β) < 8.3×10-3 …(2)
【0010】
【数3】 3.3×10-2 < R2 /(f・−β) < 8.3×10-2 …(3)
【0011】
【数4】 1.6×10-2 < R3 /(f・−β) < 4.2×10-2 …(4)
【0012】
【数5】 8.3×10-3 <(d1 +d2 )/(f・−β) < 5×10-2 …(5) 但し、f :全系の焦点距離、f2 :第2群の焦点距
離、β :顕微鏡対物レンズの使用倍率、n1 :第1群
中の平凸レンズ成分の屈折率、n2 :第1群中のメニス
カスレンズ成分の屈折率、R1 :第1群中のメニスカス
レンズ成分の物体側レンズ面の曲率半径、R2 :第2群
中の負メニスカスレンズ成分の像側レンズ面の曲率半
径、R3 :第3群中の接合レンズ成分の像側レンズ面の
曲率半径、d1 :第1群と第2群との空気間隔、d2
第2群と第3群との空気間隔、である。
【0013】
【作用】上述の構成の如き本発明によれば、第2群を光
軸方向に沿って可動となるように設けているため、この
第2群の移動により顕微鏡対物レンズにて発生する球面
収差が変化する。これにより、カバーガラスの厚みまた
は屈折率変化に伴って発生する球面収差の変化に対応す
ることが可能となる。
【0014】なお、本発明においては、第2群は、物体
側から順に、正屈折力の正レンズ群と負屈折力の負レン
ズ群とから構成されることが望ましい。ここで、第2群
を光軸方向に沿って移動させると、第1群を介した物体
からのRand光線(光軸上の一点から発する光線)の
第2群に対する入射高が変化する。上記の構成の場合、
第2群が光軸方向に沿って移動すると、正レンズ群に対
する入射高が変化するため、正レンズ群でのRand光
線の屈折角が変化することになる。このとき、負レンズ
群中の負メニスカスレンズ成分の像側レンズ面に対する
Rand光線の入射高と入射角とが変化するため、この
像側レンズ面にて発生する球面収差量も変化することに
なる。
【0015】以下、本発明による条件式について詳述す
る。条件(1)は、全系の屈折力に対する第2群の屈折
力の好適な範囲を規定するものである。本発明の如く、
第2群を光軸方向に沿って移動させた場合には、球面収
差の補正状態が変化すると共に、顕微鏡対物レンズの焦
点面も変化する。ここで、条件(1)の上限及び下限を
越える場合には、第2群の屈折力が大きくなり過ぎるた
め、第2群の移動に伴う焦点面の移動量が大幅に増え
る。このとき、観察者にとっては、カバーグラスから発
生する球面収差を補正できる第2群の位置を見つけるこ
とが困難になる。すなわち、観察される試料像のぼけが
球面収差によるものか、焦点面の移動によるものかの判
別がつき難くなるため好ましくない。
【0016】なお、第2群の移動による焦点面位置変化
を少なくするためには、条件(1)の上限を1.6×1
-3とすることが好ましい。また、特に球面収差の曲が
りを少なく抑えて良好な結像性能を得るためには、条件
(1)の下限を0とすることが好ましい。条件(2)
は、ペッツバール和の補正に関するものである。本発明
による顕微鏡対物レンズにおいては、第1群中の接合レ
ンズ成分の接合面に大きな負の屈折力を持たせて、像面
湾曲の補正を行なっている。ここで、条件(2)の上限
を越える場合には、ペッツバール和が補正不足となり、
像面の平坦性が悪化するため好ましくない。また、条件
(2)の下限を下回る場合には、球面収差及びコマ収差
の発生が過剰となり、収差をバランス良く補正できない
ため好ましくない。
【0017】尚、さらなる像面の平坦性が要求される場
合には、条件(2)の上限は6.7×10-3とすること
が望ましい。また、球面収差とコマ収差との発生を低減
させるためには、条件(2)の下限は4.16×10-3
とすることが望ましい。本発明では、第2群を移動させ
ることにより、カバーガラスの厚み変化に伴う球面収差
の変化を補正する構成としているため、第2群の球面収
差の補正状態を補正過剰とすることが良い。そこで、本
発明では条件(3)により、第2群中の負レンズ群にお
ける負メニスカス成分の像側レンズ面の曲率半径を規定
して、この像側レンズ面から発生する球面収差を調節し
ている。
【0018】ここで、条件(3)の下限を下回る場合に
は、第2群にて高次の球面収差が大きく発生するため好
ましくない。また、条件(3)の上限を越える場合に
は、第2群における球面収差の補正過剰状態が少なくな
る。このとき、第2群の移動時に、球面収差が良好に補
正されないため好ましくない。特に、第2群を移動させ
る際の球面収差の補正状態を良好とするためには、条件
(3)の上限は6×10 -2とすることが好ましい。
【0019】条件(4)は、第3群中の接合レンズ成分
の像側レンズ面における負の屈折力を規定するものであ
る。本発明による顕微鏡対物レンズにおいては、このレ
ンズ面にて大きな負屈折力を発生させ、ペッツバール和
の補正を行なっている。条件(4)の上限を越えるとき
には、ペッツバールの補正不足を招くため好ましくな
い。また、条件(4)の下限を下回るときには、球面収
差とコマ収差との発生が甚大となるため好ましくない。
【0020】条件(5)は、カバーガラスの厚み変化に
伴う球面収差変化を補正するために移動させる第2群の
前後の空気間隔を規定するものである。ここで、条件
(5)の下限を下回る場合には、第2群の可動スペース
が少なくなり、球面収差の変化を補正しきれず好ましく
ない。また、条件(5)の上限を越える場合には、第1
群と第3群の占めるスペースが制限され、良好に収差を
補正する構成を取り難くなるため好ましくない。さらな
る結像性能の向上が要求される場合には、条件(5)の
上限を3.9×10-3とすることが望ましい。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による実施例を
説明する。図1、図5及び図9は、それぞれ本発明によ
る第1、第2及び第3実施例のレンズ構成図である。こ
れらの各実施例は、いずれも倍率 -60×、開口数N.A.
1.2を有している。
【0022】まず、図1を参照して第1実施例について
説明する。図1において、第1実施例による顕微鏡対物
レンズは、物体側から順に、正屈折力の第1群G1 と、
光軸方向に沿って移動可能な正屈折力の第2群G2 と、
負屈折力の第3群G3 とから構成される。そして、第1
群G1 は、物体側から順に、物体側に平面を向けた平凸
形状のレンズ成分L11と物体側に凹面を向けたメニスカ
ス形状のレンズ成分L12とからなり全体として正屈折力
の接合レンズ成分と、物体側に凹面を向けたメニスカス
形状の正レンズ成分L13と、両凹形状の負レンズ成分L
14と両凸形状の正レンズ成分L15とからなり全体として
メニスカス形状の接合レンズ成分とを有する。
【0023】第2群G2 は、物体側から順に、物体側に
凸面を向けたメニスカス形状の負レンズ成分L21と両凸
形状の正レンズ成分L22とからなり全体として正屈折力
の接合レンズ成分と、物体側に凸面を向けたメニスカス
形状の負レンズ成分L23と物体側に強い凸面を向けた両
凸形状の正レンズ成分L24と両凹形状の負レンズL25
からなり全体として負屈折力の接合レンズ成分とを有す
る。
【0024】また、第3群G3 は、物体側から順に、物
体側に強い凸面を向けた両凸形状の正レンズ成分L
31と、像側に強い凹面を向けた両凹形状の負レンズ成分
32とからなり全体として負屈折力を持つ接合レンズ成
分と、両凹形状の負レンズ成分L 33と両凸形状の正レン
ズ成分L34とからなり全体として負屈折力の接合レンズ
成分とを有する。
【0025】以下、第1実施例の諸元の値を表1に掲げ
る。表1中において、fは全系の焦点距離、βは倍率、
NAは開口数N.A.を表す。また、各表における左端の数字
は物体側からの順序を表し、rはレンズ面の曲率半径、
dはレンズ面間隔、nd はd線(λ=587.6nm )に対す
る屈折率、νd はd線におけるアッベ数をそれぞれ表
す。
【0026】
【表1】〔第1実施例〕 f= 2.67, β= -60.0, NA = 1.2 NO. r d nd νd 1 0.000 0.850 1.45847 67.721 2 -1.261 3.150 1.90265 35.763 3 -3.267 0.050 4 -16.706 2.750 1.49782 82.557 5 -6.900 0.100 6 -42.378 0.900 1.67163 38.913 7 17.206 6.500 1.49782 82.557 8 -9.973 (d8) 9 56.528 1.100 1.61266 44.396 10 18.742 5.600 1.43388 95.568 11 -15.780 0.100 12 12.853 1.850 1.74400 45.064 13 7.457 6.100 1.43388 95.568 14 -19.320 0.900 1.64831 33.749 15 34.838 (d15) 16 7.908 4.800 1.49782 82.557 17 -39.358 5.700 1.52682 51.098 18 3.921 2.100 19 -4.661 2.400 1.69680 55.611 20 10.914 2.350 1.61650 30.980 21 -6.864 145.783 以下に第1実施例における可変間隔を示す。
【0027】 カバーガラス厚 d8 15 0.15 mm 0.400 1.725 0.17 mm 1.350 0.775 0.18 mm 1.725 0.400
【0028】図2乃至図4に第1実施例による顕微鏡対
物レンズの諸収差を示す。ここで図2はカバーガラス厚
が0.15mmの状態における諸収差図であり、図3はカバー
ガラス厚が0.17mmの状態(基準状態)における諸収差図
であり、図4はカバーガラス厚が0.18mmの状態における
諸収差図である。ここで、諸収差図中の球面収差図にお
いては、実線はd線(587.6nm) による球面収差、破線は
C線(656.3nm) による球面収差、一点鎖線はF線(486.1
nm) による球面収差、二点鎖線はg線(435.8nm) による
球面収差をそれぞれ示す。また、非点収差図において
は、破線はメリジオナル像面を表し、実線はサジタル像
面を表す。
【0029】なお、上述の諸収差図は、物体と最も物体
側のレンズ成分(平凸レンズ成分L 11)との間に挿入さ
れる媒質を水(nd = 1.33306, νd =53.98)としてお
り、カバーガラスの材質を白板ガラス(nd = 1.5221
6, νd =58.80)とした状態のものである。図2乃至図
4に示される諸収差図より、本実施例による顕微鏡対物
レンズは、カバーガラス厚の変動による収差変動を良好
に補正しており、常に良好な結像性能が維持されること
が分かる。
【0030】図5は、本発明による第2実施例である。
図5において、第2実施例による顕微鏡対物レンズのレ
ンズ構成は、図1の第1実施例と同様であるため、ここ
では説明を省略する。以下、第2実施例の諸元の値を表
2に掲げる。表2中において、fは全系の焦点距離、β
は倍率、NAは開口数N.A.を表す。また、各表における左
端の数字は物体側からの順序を表し、rはレンズ面の曲
率半径、dはレンズ面間隔、nd はd線(λ=587.6nm
)に対する屈折率、νd はd線におけるアッベ数をそ
れぞれ表す。
【0031】
【表2】〔第2実施例〕 f= 2.66, β= -60.0, NA = 1.2 NO. r d nd νd 1 0.000 0.850 1.45847 67.721 2 -1.261 3.150 1.90265 35.763 3 -3.267 0.050 4 -16.374 2.750 1.49782 82.557 5 -6.903 0.100 6 -43.097 0.900 1.67163 38.913 7 17.365 6.500 1.49782 82.557 8 -9.973 (d8) 9 54.133 1.100 1.61266 44.405 10 18.228 5.600 1.43388 95.568 11 -15.801 0.100 12 12.952 1.850 1.74400 45.001 13 7.457 6.100 1.43388 95.568 14 -19.996 0.900 1.64831 33.745 15 34.749 (d15) 16 7.908 4.750 1.49782 82.557 17 -38.411 5.750 1.52682 51.098 18 3.951 2.050 19 -4.752 2.350 1.69680 55.611 20 10.750 2.300 1.61750 30.827 21 -6.967 145.904 以下に第2実施例における可変間隔を示す。
【0032】 カバーガラス厚 d8 15 0.15 mm 0.400 1.685 0.17 mm 1.370 0.715 0.18 mm 1.685 0.400 図6乃至図8に第2実施例による顕微鏡対物レンズの諸
収差を示す。ここで図6はカバーガラス厚が0.15mmの状
態における諸収差図であり、図7はカバーガラス厚が0.
17mmの状態(基準状態)における諸収差図であり、図8
はカバーガラス厚が0.18mmの状態における諸収差図であ
る。ここで、諸収差図中の球面収差図においては、実線
はd線(587.6nm) による球面収差、破線はC線(656.3n
m) による球面収差、一点鎖線はF線(486.1nm) による
球面収差、二点鎖線はg線(435.8nm) による球面収差を
それぞれ示す。また、非点収差図においては、破線はメ
リジオナル像面を表し、実線はサジタル像面を表す。
【0033】なお、上述の諸収差図は、物体と最も物体
側のレンズ成分(平凸レンズ成分L 11)との間に挿入さ
れる媒質を水(nd = 1.33306, νd =53.98)としてお
り、カバーガラスの材質を白板ガラス(nd = 1.5221
6, νd =58.80)とした状態のものである。図6乃至図
8に示される諸収差図より、本実施例による顕微鏡対物
レンズは、カバーガラス厚の変動による収差変動を良好
に補正しており、常に良好な結像性能が維持されること
が分かる。
【0034】図9は、本発明による第3実施例のレンズ
構成図である。第3実施例による顕微鏡対物レンズの基
本的なレンズ構成は、図1に示す第1実施例と同様であ
るため、ここでは説明を省略する。以下、第3実施例の
諸元の値を表3に掲げる。表3中において、fは全系の
焦点距離、βは倍率、NAは開口数N.A.を表す。また、各
表における左端の数字は物体側からの順序を表し、rは
レンズ面の曲率半径、dはレンズ面間隔、nd はd線
(λ=587.6nm )に対する屈折率、νd はd線における
アッベ数をそれぞれ表す。
【0035】
【表3】〔第3実施例〕 f= 2.67, β= -60.0, NA = 1.2 NO. r d nd νd 1 0.000 0.750 1.45847 67.721 2 -1.248 3.166 1.90265 35.763 3 -3.249 0.050 4 -14.751 2.850 1.49782 82.557 5 -6.526 0.100 6 -25.581 0.900 1.67163 38.913 7 18.079 6.550 1.49782 82.557 8 -9.275 (d8) 9 43.000 1.200 1.52944 51.663 10 16.678 5.400 1.43388 95.568 11 -19.400 0.150 12 12.297 1.812 1.74400 45.009 13 7.295 6.300 1.43388 95.568 14 -20.881 1.000 1.68893 31.079 15 36.014 (d15) 16 7.077 5.227 1.49782 82.557 17 -41.373 4.076 1.52682 51.098 18 3.497 2.300 19 -4.517 2.100 1.69680 55.611 20 9.970 2.100 1.61650 30.980 21 -6.338 147.149 以下に第3実施例における可変間隔を示す。
【0036】 カバーガラス厚 d8 15 0.15 mm 0.400 2.050 0.17 mm 1.700 0.750 0.18 mm 2.050 0.400 図10乃至図12に第3実施例による顕微鏡対物レンズ
の諸収差を示す。ここで図10はカバーガラス厚が0.15
mmの状態における諸収差図であり、図11はカバーガラ
ス厚が0.17mmの状態(基準状態)における諸収差図であ
り、図12はカバーガラス厚が0.18mmの状態における諸
収差図である。ここで、諸収差図中の球面収差図におい
ては、実線はd線(587.6nm) による球面収差、破線はC
線(656.3nm) による球面収差、一点鎖線はF線(486.1n
m) による球面収差、二点鎖線はg線(435.8nm) による
球面収差をそれぞれ示す。また、非点収差図において
は、破線はメリジオナル像面を表し、実線はサジタル像
面を表す。
【0037】なお、上述の諸収差図は、物体と最も物体
側のレンズ成分(平凸レンズ成分L 11)との間に挿入さ
れる媒質を水(nd = 1.33306, νd =53.98)としてお
り、カバーガラスの材質を白板ガラス(nd = 1.5221
6, νd =58.80)とした状態のものである。図10乃至
図12に示される諸収差図より、本実施例による顕微鏡
対物レンズは、カバーガラス厚の変動による収差変動を
良好に補正しており、常に良好な結像性能が維持される
ことが分かる。
【0038】以下の表4に、上述の第1乃至第3実施例
による顕微鏡対物レンズの条件対応数値を示す。
【0039】
【表4】 このように本発明による各実施例は、全ての条件を満足
しており、これにより、第2群G2 を移動させた際にも
常に良好な結像性能を得ることが可能となっている。
【0040】尚、上述の各実施例においては、第3群G
3 が正屈折力を有しているが、第3群G3 は正屈折力の
ものに限られない。例えば、本発明を無限遠系の対物レ
ンズに適用するためには、第3群G3 を負屈折力とすれ
ば良い。
【0041】
【発明の効果】このように本発明によれば、カバーガラ
スの厚みまたは屈折率変化があっても常に良好な像を得
ることができる。また、物体との間の媒質が水であるた
め、操作性の悪化を招くことがない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例のレンズ構成図であ
る。
【図2】第1実施例による諸収差図である。
【図3】第1実施例による諸収差図である。
【図4】第1実施例による諸収差図である。
【図5】本発明による第2実施例のレンズ構成図であ
る。
【図6】第2実施例による諸収差図である。
【図7】第2実施例による諸収差図である。
【図8】第2実施例による諸収差図である。
【図9】本発明による第3実施例のレンズ構成図であ
る。
【図10】第3実施例による諸収差図である。
【図11】第3実施例による諸収差図である。
【図12】第3実施例による諸収差図である。
【符号の説明】
1 … 第1群、 G2 … 第2群、 G3 … 第3群、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体側から順に、物体側に平面を向けた平
    凸レンズ成分及び物体側に凹面を向けたメニスカスレン
    ズ成分からなる接合レンズ成分を持つ正屈折力の第1群
    と、光軸方向に移動可能に設けられた第2群と、像側に
    凹面を向けたメニスカス形状の接合レンズ成分を持つ第
    3群とを有し、 前記第2群は、正屈折力のレンズ群と負屈折力のレンズ
    群とを有し、該負屈折力のレンズ群は、像側に凹面を向
    けた形状の負メニスカスレンズ成分を有し、 以下の条件を満足することを特徴とする顕微鏡対物レン
    ズ。 −4.1×10-3 < f/(f2 ・−β)< 4.2×10-3 2.5×10-2 <(n1 /n2 )・(R1 /f・β) < 8.3×10-3 3.3×10-2 < R2 /(f・−β) < 8.3×10-2 1.6×10-2 < R3 /(f・−β) < 4.2×10-2 8.3×10-3 <(d1 +d2 )/(f・−β) < 5×10-2 但し、f :全系の焦点距離、 f2 :前記第2群の焦点距離、 β :前記顕微鏡対物レンズの使用倍率、 n1 :前記第1群中の前記平凸レンズ成分の屈折率、 n2 :前記第1群中の前記メニスカスレンズ成分の屈折
    率、 R1 :前記第1群中の前記メニスカスレンズ成分の物体
    側レンズ面の曲率半径、 R2 :前記第2群中の前記負メニスカスレンズ成分の像
    側レンズ面の曲率半径、 R3 :前記第3群中の前記接合レンズ成分の像側レンズ
    面の曲率半径、 d1 :前記第1群と前記第2群との空気間隔、 d2 :前記第2群と前記第3群との空気間隔、である。
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