JPH0722433A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH0722433A
JPH0722433A JP16542793A JP16542793A JPH0722433A JP H0722433 A JPH0722433 A JP H0722433A JP 16542793 A JP16542793 A JP 16542793A JP 16542793 A JP16542793 A JP 16542793A JP H0722433 A JPH0722433 A JP H0722433A
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JP
Japan
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collector
layer
epitaxial layer
conductivity type
concentration
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Application number
JP16542793A
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English (en)
Inventor
Takayuki Igarashi
孝行 五十嵐
Yasushi Kinoshita
靖史 木下
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速性の向上が図れるバイポーラトランジス
タを提供する。 【構成】 高濃度コレクタ埋込層8aはコレクタウォー
ル22からエミッタ29を越える領域の下部に形成され
ており、外部ベース24の下部には形成されていない。 【効果】 ベース・コレクタ間耐圧を変えることなくエ
ピタキシャル層を薄く形成でき、コレクタ抵抗を低減で
きるとともにコレクタ−基板容量も小さくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体装置の構造に関
し、特にバイポーラ型半導体集積回路装置の構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタが高速性、高駆
動性に優れた半導体素子のひとつであることは広く知ら
れていることであり、バイポーラLSIのデバイス性能
の向上のために微細化およびデバイス構造の工夫がなさ
れてきている。
【0003】図17は従来のバイポーラトランジスタの
構造を示す断面図である。図において、1はP型シリコ
ン基板、7はN型エピタキシャル層、8はN型高濃度コ
レクタ埋込層、9はPN分離層、19はチャネルカット
領域であるP+領域、20は酸化膜、22はコレクタウ
ォール、24は外部ベース領域、26は真性ベース領
域、27はCVD酸化膜、29はエミッタ領域、30は
ポリシリコンエミッタ電極、31は層間酸化膜、32は
アルミニウム配線である。
【0004】次に、図17で示したバイポーラトランジ
スタの製造工程を図18〜図28に従って順次説明す
る。まず、図18に示すように、P型シリコン基板1上
に酸化膜パターン2を形成し、この酸化膜パターン2を
マスクとしてSbのイオン注入111を行い高温アニー
ルを行うことにより高濃度N型領域3を形成する。
【0005】次に図19に示すように、酸化膜パターン
2を除去した後、薄い酸化膜4を形成する。次に、イオ
ン注入用マスクとなるレジストパターン5を形成し、B
のイオン注入222を行ったのち高温アニールすること
によりPN分離層となるP型領域6を形成する。
【0006】次に図20に示すように、レジストパター
ン5及び酸化膜4を除去したのち、シリコンエピタキシ
ャル層7を形成する。この時、高濃度のN型領域3のS
b及びP型領域6のBがP型シリコン基板1内とシリコ
ンエピタキシャル層7内に拡散し、高濃度コレクタ埋込
層8、PN分離層9が形成される。
【0007】次に図21に示すように、薄い酸化膜10
を形成し窒化膜(図示しない)を堆積した後、リソグラ
フィ技術を用いて窒化膜をパターニングする。この窒化
膜をマスクにして酸化膜10越しにB注入(図示しな
い)を行うことによりPN分離層9の上方にのみP型領
域11を形成する。更に、この窒化膜をマスクに酸化を
行い酸化膜10の一部分に厚い酸化膜12を形成する。
窒化膜を除去した後、全面にP注入(図示しない)を行
うことによりP型領域11を除く活性領域表面上のみN
型領域13を形成する。
【0008】次に図22に示すように、高温アニールを
行うことによりシリコンエピタキシャル層7はN型エピ
タキシャル層7となり、P型領域11はPN分離層9と
なる。その後、酸化膜10、厚い酸化膜12を除去し、
薄い酸化膜14、ポリシリコン膜15、窒化膜16を順
次堆積した後、レジストパターン17をマスクとして窒
化膜16のパターニングを行う。
【0009】次に図23に示すように、全面にイオン注
入用マスクとしてレジストパターン18を形成し、Bの
イオン注入333を行いチャネルカット領域であるP+
領域19をPN分離層9に形成する。
【0010】次に図24に示すように、レジストパター
ン17、18を除去した後、窒化膜16パターンをマス
クにしてポリシリコン膜15を酸化し厚い酸化膜20を
形成する。窒化膜16パターンおよび酸化されなかった
ポリシリコン膜15を除去したのち、再度窒化膜21を
堆積してパターニングを行い窒化膜21パターンを形成
する。さらにリンガラス(図示しない)を堆積し高温ア
ニールを施すことにより、コレクタウォール22を形成
したのち、リンガラスをエッチングにより除去する。
【0011】次に図25に示すように、窒化膜21パタ
ーンをエッチング除去した後、レジストパターン23を
形成する。このレジストパターン23をマスクとしてB
2を高濃度にイオン注入444することによって外部
ベース24を形成する。
【0012】次に図26に示すように、レジストパター
ン23は除去し、再度レジストパターン25を形成す
る。このレジストパターン25をマスクとしてBをイオ
ン注入555しP型の真性ベース26を形成する。
【0013】次に図27に示すように、レジストパター
ン25を除去した後、全面にCVD酸化膜27を堆積す
る。その後エミッタ形成用マスクとしてレジストパター
ン28を形成し、酸化膜を除去したのち、砒素をイオン
注入666しN型エミッタ領域29を形成する。
【0014】次に図28に示すように、レジストパター
ン28を除去後ポリシリコン膜を堆積し、ポリシリコン
膜をパターニングすることによりポリシリコンエミッタ
電極30を形成する。
【0015】最後に図17に示すように、全面に層間酸
化膜31を堆積する。この層間酸化膜31にコンタクト
ホールを形成し、ポリシリコンエミッタ電極30、外部
ベース24、コレクタウォール22を電気的に接続する
ためにアルミニウム配線32を形成することによってバ
イポーラトランジスタが完成する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来のバイポーラトラ
ンジスタは以上のように構成されており、図17に示す
ように、コレクタ抵抗を低減するためにコレクタウォー
ル22下部から外部ベース24下の広範囲にわたってN
型高濃度コレクタ埋込層8を形成しているので、コレク
タ−基板容量が大きくなりバイポーラトランジスタの高
速性を妨げていた。
【0017】また、ベース−コレクタ耐圧は外部ベース
24とN型高濃度コレクタ埋込層8との距離L1で決定
されるので、L1を大きくしてベース−コレクタ耐圧を
充分保証するためにN型エピタキシャル層7を充分厚く
形成しなければならなかった。これに伴い真性ベース2
6とN型高濃度コレクタ埋込層8との距離L2も大きく
なってしまい、コレクタ抵抗が増しバイポーラトランジ
スタの高速性の妨げとなるといった問題点があった。
【0018】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、コレクタ抵抗を低減することが
できより高速なバイポーラ型半導体装置を提供すること
を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る半導体装置は、高濃度コレクタ埋込層をコレクタウォ
ール下からエミッタ下を越えて形成し、外部ベース下に
は形成しないようにしたものである。
【0020】また、この発明の請求項2に係る半導体装
置は、外部ベース下において、高濃度コレクタ埋込層の
上面をエピタキシャル層内であって半導体基板とエピタ
キシャル層との界面近傍に形成するようにしたものであ
る。
【0021】さらに、この発明の請求項3に係る半導体
装置は、コレクタウォール下からエミッタ下を越え外部
ベースに至るまでの領域の高濃度コレクタ埋込層の膜厚
を他の領域のそれよりも厚く形成するようにしたもので
ある。
【0022】さらにこの発明の請求項4に係る半導体装
置の製造方法は、高濃度コレクタ埋込層の形成におい
て、上記高濃度コレクタ埋込層のコレクタウォール下か
らエミッタ下を越え外部ベースに至るまでの領域に注入
する不純物の拡散係数を上記高濃度コレクタ埋込層の他
の領域に注入する不純物の拡散係数よりも大きいものを
イオン注入することによって形成したものである。
【0023】
【作用】この発明における半導体装置は、高濃度コレク
タ埋込層をコレクタウォール下からエミッタ下を越えて
形成し、外部ベース下には形成しないようにしたので、
同じベース・コレクタ耐圧下でエピタキシャル層を薄く
形成でき、コレクタ抵抗を低減できる。また高濃度コレ
クタ埋込層領域が小さくなるので、コレクタ−基板容量
も減少する。
【0024】また、外部ベース下において、高濃度コレ
クタ埋込層の上面を、エピタキシャル層内であって、半
導体基板とエピタキシャル層との界面近傍に形成するよ
うにしたので、同じベース・コレクタ耐圧下でエピタキ
シャル層を薄く形成でき、コレクタ抵抗を低減できる。
【0025】さらに、コレクタウォール下からエミッタ
下を越えた領域までの高濃度コレクタ埋込層の膜厚を他
の領域のそれよりも厚く形成するようにしたので、同じ
厚さのエピタキシャル層であっても真性ベース・高濃度
コレクタ埋込層間の距離は短くでき、コレクタ抵抗を低
減できる。さらに、高濃度コレクタ埋込層の断面積も大
きくなり、埋込層内のコレクタ抵抗も低減できる。
【0026】
【実施例】以下、この発明の実施例を図を用いて説明す
る。なお、従来の技術の説明と重複する部分については
適宜、その説明を省略する。
【0027】実施例1.図1はこの発明の実施例1のバ
イポーラトランジスタの構造を示す断面図である。図に
おいて従来例と同等のものには同番号を付し、詳細な説
明は省略する。8aはN型高濃度コレクタ埋込層であ
り、コレクタウォール22からエミッタ29を越える領
域の下部に形成されており、外部ベース24の下部には
N型高濃度コレクタ埋込層8aは形成されていない。
【0028】次に、図1で示したバイポーラトランジス
タの製造方法について説明する。図2に示すように、P
型シリコン基板1上に酸化膜2をパターニングする。こ
のときコレクタウォール22形成予定領域下からシリコ
ン基板1の水平方向に沿って少なくともエミッタ29形
成予定領域下を越え、外部ベース24形成予定領域下に
は達しないように酸化膜2を開口する。その後Sbのイ
オン注入111を行い高濃度N型領域3を形成する。
【0029】その後、従来例の図19と同様の工程を経
て図3で示すN型高濃度コレクタ埋込層8a、PN分離
層9を形成する。さらに、従来例の図21〜図28の工
程を経て図1に示したバイポーラトランジスタが完成す
る。
【0030】図1に示したバイポーラトランジスタは、
外部ベース24の真下にはN型高濃度コレクタ埋込層8
aは存在しないので外部ベースと高濃度埋込層間距離L
1は斜めの距離となり、同じベース−コレクタ耐圧に対
してエピタキシャル層7は薄く形成することができる。
従ってエピタキシャル層7膜厚に依存する真性ベース・
高濃度コレクタ埋込層間距離L2は小さくなりコレクタ
抵抗を低減できる。またN型高濃度コレクタ埋込層8a
領域は小さくなるのでコレクタ−基板容量も減少する。
従ってバイポーラトランジスタの高速性が向上する。
【0031】実施例2.図4は本発明の第2の実施例の
バイポーラトランジスタの構造を示す断面図である。図
において、N型高濃度コレクタ埋込層は8aと8bとよ
りなり、N型高濃度コレクタ埋込層8aは上記実施例1
に示したものと同じものであり、N型高濃度コレクタ埋
込層8bは高濃度コレクタ埋込層8aに接続しかつその
上面がエピタキシャル層内で、エピタキシャル層7とシ
リコン基板1との界面近傍に形成されたものである。
【0032】次に図4で示したバイポーラトランジスタ
の製造方法について説明する。上記実施例1と同様にし
て図2、図19、図3、の工程および従来例の図21〜
図24の工程をその順に終了した後、図5に示すように
外部ベース形成用のレジストパターン23をマスクとし
て、BS2をイオン注入444することによって外部ベ
ース24を形成したのち、同じレジストパターン23を
マスクとしてN型不純物を高エネルギーで注入777し
て高温アニールを行いN型高濃度コレクタ埋込層8bを
形成する。このとき、イオン注入エネルギー、高温アニ
ールの温度および時間を制御することによってN型高濃
度コレクタ埋込層8bの上面をエピタキシャル層7内で
はあるが、できるだけシリコンエピタキシャル層7とシ
リコン基板との界面近傍に形成する。例えばPをエネル
ギー1.5MeV、ドーズ量4×1015/cm2でイオ
ン注入して形成する。
【0033】さらに従来例が図26〜図28の工程を経
て図4で示したバイポーラトランジスタが完成する。
【0034】図4に示したバイポーラトランジスタは外
部ベース24の下にN型高濃度コレクタ埋込層8bを形
成はしているが外部ベース24より充分下に形成されて
おり外部ベース・高濃度コレクタ埋込層間距離L1、真
性ベース・高濃度コレクタ埋込層間距離L2については
上記実施例1と同様にL1を変化させずL2を小さく形
成できる。さらに高濃度コレクタ埋込層8a、8bがト
ランジスタ動作層下の全面に形成されておりコレクタ抵
抗の一層の低減も期待できる。以上のことからバイポー
ラトランジスタの高速性が向上する。
【0035】実施例3.図6は本発明の実施例3のバイ
ポーラトランジスタの構造を示す断面図である。図にお
いて、N型高濃度コレクタ埋込層は8cと8dよりな
り、N型高濃度コレクタ埋込層8cの膜厚はN型高濃度
コレクタ埋込層8dのそれより厚く形成されたものであ
る。
【0036】次に図6で示したバイポーラトランジスタ
の製造方法を図を用いて説明する。まず図7に示すよう
に、P型シリコン基板1上に酸化膜2をパターニングす
る。このときコレクタウォール22形成予定領域下から
シリコン基板1の水平方向に沿って少なくともエミッタ
29形成予定領域下を越え、外部ベース24形成予定領
域下には達しないように酸化膜2を開口する。その後A
sをイオン注入888し高濃度N型不純物領域3cを形
成する。
【0037】次に図8に示すように、酸化膜2を除去し
たのち先に形成した高濃度N型不純物領域3cに連なっ
て、外部ベース24形成予定領域下を開口するように酸
化膜パターン2aを形成する。この酸化膜パターン2a
をマスクとしてSbをイオン注入999して高濃度N型
不純物領域3dを形成する。このとき高濃度N型不純物
領域3dに注入する不純物は高濃度N型不純物領域3c
を形成するために注入する不純物より拡散係数の小さい
物質を選ぶ。
【0038】その後、従来例の図19と同様の工程を経
て図9で示すN型高濃度コレクタ埋込層8c、8d、P
N分離層9を形成する。このとき、注入した不純物の拡
散係数の違いからN型高濃度コレクタ埋込層8cはN型
高濃度コレクタ埋込層8dより厚く形成される。
【0039】さらに従来例の図21〜図28の工程を経
て図6に示したバイポーラトランジスタが完成する。
【0040】図6に示したバイポーラトランジスタで
は、N型高濃度コレクタ埋込層8c、8dは注入イオン
の拡散係数の違いから真性ベース26下にあるN型高濃
度コレクタ埋込層8cは8dより厚く形成されるためエ
ピタキシャル層7の厚さを変えることなく真性ベース2
6とN型高濃度コレクタ埋込層8cとの距離L2を小さ
くすることができ、ベース・コレクタ耐圧を充分確保で
きるとともにベース・コレクタ抵抗を小さくできる。さ
らにN型高濃度コレクタ埋込層8cの断面積が大きくな
ることからN型高濃度コレクタ埋込層8c内でのコレク
タ抵抗もさらに低減できる。従ってバイポーラトランジ
スタの高速性を向上できる。
【0041】実施例4.なお、上記実施例1、2、3は
PN分離が施されているバイポーラトランジスタについ
て説明したがPN分離の他トレンチ分離、酸化膜分離、
いずれの分離構造を用いてもよい。
【0042】図10はトレンチ分離構造を有するこの発
明のバイポーラトランジスタの構造を示す断面図であ
り、その製造方法を図11〜図16に従って説明する。
【0043】まず図11に示すように、P型シリコン基
板1表面全面にN型不純物、例えばSbをイオン注入
(図示せず)し高濃度の不純物領域3eを形成する。さ
らに図2と同様にしてイオン注入マスク用の酸化膜2パ
ターンを形成し基板表面にN型不純物、例えばAsを高
濃度でイオン注入1111し、高温アニールを行う。こ
のとき注入する不純物は、先にシリコン基板1表面全面
に注入した不純物より拡散係数の大きい物質を選ぶ。
【0044】次に図12に示すように、酸化膜パターン
2を除去した後、シリコン基板1表面上にN型シリコン
エピタキシャル層7を形成する。このときN型高濃度コ
レクタ埋込層8e、8fは注入されたイオンの拡散係数
の違いからN型高濃度コレクタ埋込層8fがN型高濃度
コレクタ埋込層8eより突出した形で形成される。
【0045】次に図13に示すように、エピタキシャル
層7の主表面に薄い酸化膜33、ポリシリコン膜34、
窒化膜35を順次堆積した後、レジストパターン(図示
せず)をマスクとして窒化膜35、ポリシリコン膜34
をパターニングする。
【0046】次に図14に示すように、ポリシリコン膜
34、窒化膜35をマスクにしてLOCOS法を用いて
熱酸化し、フィールド酸化膜36を形成する。その後、
ポリシリコン膜34、窒化膜35を除去する。
【0047】次に図15に示すように、全面にポリシリ
コン層37、CVD酸化膜38を順次形成する。その後
トレンチ分離形成のためのレジストパターン(図示せ
ず)を形成し、これをマスクとしてまずCVD酸化膜3
8をエッチングする。次にこのCVD酸化膜38をマス
クとしてポリシリコン層37をエッチングする。さらに
このポリシリコン層37をマスクとしてフィールド酸化
膜36をエッチングしエピタキシャル層7を露出させ
る。続いて、エピタキシャル層7、N型高濃度コレクタ
埋込層8eおよびシリコン基板1を異方性エッチングす
ることにより除去する。その後このエッチングで形成さ
れたトレンチ分離溝39にBをイオン注入2222しP
型領域40を形成する。
【0048】次に図16に示すように、CVD酸化膜4
1を堆積することによってトレンチ分離溝39を埋め
る。その後不要なCVD酸化膜38、41およびポリシ
リコン膜37を除去する。
【0049】さらに従来例の図24〜図28の工程を経
て図10に示すトレンチ分離構造のバイポーラトランジ
スタが完成する。
【0050】図10に示したバイポーラトランジスタは
高濃度コレクタ埋込層8eのうちコレクタウォール22
下からエミッタ29領域下を越えて外部ベース24下領
域の手前まで高濃度コレクタ埋込層8fが形成されてい
る。従って真性ベース・コレクタ間距離L2は高濃度コ
レクタ埋込層8fの厚さ分小さくなりコレクタ抵抗を低
減でき、かつ、外部ベース・高濃度コレクタ埋込層間距
離L1は大きく変わることがないのでベース・コレクタ
耐圧も充分である。つまりバイポーラトランジスタの高
速性が向上する。
【0051】実施例5.また、上記実施例1、2、3、
4はNPN型バイポーラトランジスタについて説明した
が、PNP型バイポーラトランジスタの場合でも上記実
施例のそれぞれの場合と同様の効果を得ることができ
る。
【0052】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば高濃度
コレクタ埋込層をコレクタウォール下からエミッタ下を
越えて形成し外部ベース下には形成しないようにしたの
で、同じベース・コレクタ間耐圧下でエピタキシャル層
を薄く形成でき、コレクタ抵抗を低減できる。また、高
濃度コレクタ埋込層領域が小さくなるので、コレクタ−
基板容量も減少する。従ってバイポーラトランジスタの
高速性を向上させる効果がある。
【0053】また、外部ベース下において高濃度コレク
タ埋込層の上面を、エピタキシャル層内であって、半導
体基板とエピタキシャル層との界面近傍に形成するよう
にしたので、同じベースコレクタ間耐圧下でエピタキシ
ャル層を薄く形成でき、コレクタ抵抗を低減でき、バイ
ポーラトランジスタの高速性を向上させる効果がある。
【0054】さらに、コレクタウォール下からエミッタ
下を越え外部ベースに至るまでの領域の高濃度コレクタ
埋込層の膜厚を他の領域のそれよりも厚く形成するよう
にしたので、同じ厚さのエピタキシャル層であっても真
性ベース・高濃度コレクタ埋込層間の距離は短くでき、
高濃度コレクタ埋込層の断面積も大きくなるので、コレ
クタ抵抗を低減でき、バイポーラトランジスタの高速性
を向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1のバイポーラトランジスタ
の構造を示す断面図である。
【図2】図1のバイポーラトランジスタの製造方法の一
工程を示す断面図である。
【図3】図1のバイポーラトランジスタの製造方法の一
工程を示す断面図である。
【図4】この発明の実施例2のバイポーラトランジスタ
の構造を示す断面図である。
【図5】図4のバイポーラトランジスタの製造方法を示
す断面図である。
【図6】この発明の実施例3のバイポーラトランジスタ
の構造を示す断面図である。
【図7】図6のバイポーラトランジスタの製造方法の一
工程を示す断面図である。
【図8】図6のバイポーラトランジスタの製造方法の一
工程を示す断面図である。
【図9】図6のバイポーラトランジスタの製造方法の一
工程を示す断面図である。
【図10】この発明の実施例4のバイポーラトランジス
タの構造を示す断面図である。
【図11】図10のバイポーラトランジスタの製造方法
の一工程を示す断面図である。
【図12】図10のバイポーラトランジスタの製造方法
の一工程を示す断面図である。
【図13】図10のバイポーラトランジスタの製造方法
の一工程を示す断面図である。
【図14】図10のバイポーラトランジスタの製造方法
の一工程を示す断面図である。
【図15】図10のバイポーラトランジスタの製造方法
の一工程を示す断面図である。
【図16】図10のバイポーラトランジスタの製造方法
の一工程を示す断面図である。
【図17】従来のバイポーラトランジスタの構造を示す
断面図である。
【図18】図17のバイポーラトランジスタの製造方法
の一工程を示す断面図である。
【図19】図17のバイポーラトランジスタの製造方法
の一工程を示す断面図である。
【図20】図17のバイポーラトランジスタの製造方法
の一工程を示す断面図である。
【図21】図17のバイポーラトランジスタの製造方法
の一工程を示す断面図である。
【図22】図17のバイポーラトランジスタの製造方法
の一工程を示す断面図である。
【図23】図17のバイポーラトランジスタの製造方法
の一工程を示す断面図である。
【図24】図17のバイポーラトランジスタの製造方法
の一工程を示す断面図である。
【図25】図17のバイポーラトランジスタの製造方法
の一工程を示す断面図である。
【図26】図17のバイポーラトランジスタの製造方法
の一工程を示す断面図である。
【図27】図17のバイポーラトランジスタの製造方法
の一工程を示す断面図である。
【図28】図17のバイポーラトランジスタの製造方法
の一工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 7 エピタキシャル層 8a、8b、8c、8d、8e、8f 高濃度コレクタ
埋込層 22 コレクタウォール 24 外部ベース 26 真性ベース 29 エミッタ
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】次に図19に示すように、酸化膜パターン
2を除去した後、薄い酸化膜4を形成する。次に、イオ
ン注入用マスクとなるレジストパターン5を形成し、B
のイオン注入222を行い、レジストパターン5を除去
したのち高温アニールすることによりPN分離層となる
P型領域6を形成する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】次に図20に示すように、酸化膜4を除去
したのち、シリコンエピタキシャル層7を形成する。こ
の時、高濃度のN型領域3のSb及びP型領域6のBが
P型シリコン基板1内とシリコンエピタキシャル層7内
に拡散し、高濃度コレクタ埋込層8、PN分離層9が形
成される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】次に図22に示すように、高温アニールを
行うことによりシリコンエピタキシャル層7はN型ウエ
ル層7となり、P型領域11はPN分離層9となる。そ
の後、酸化膜10、厚い酸化膜12を除去し、薄い酸化
膜14、ポリシリコン膜15、窒化膜16を順次堆積し
た後、レジストパターン17をマスクとして窒化膜16
のパターニングを行う。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】次に図25に示すように、窒化膜21パタ
ーンをエッチング除去した後、レジストパターン23を
形成する。このレジストパターン23をマスクとして
2 を高濃度にイオン注入444することによって外部
ベース24を形成する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】次に図4で示したバイポーラトランジスタ
の製造方法について説明する。上記実施例1と同様にし
て図2、図19、図3、の工程および従来例の図21〜
図24の工程をその順に終了した後、図5に示すように
外部ベース形成用のレジストパターン23をマスクとし
て、BF2 をイオン注入444することによって外部ベ
ース24を形成したのち、同じレジストパターン23を
マスクとしてN型不純物を高エネルギーで注入777し
て高温アニールを行いN型高濃度コレクタ埋込層8bを
形成する。このとき、イオン注入エネルギー、高温アニ
ールの温度および時間を制御することによってN型高濃
度コレクタ埋込層8bの上面をエピタキシャル層7内で
はあるが、できるだけシリコンエピタキシャル層7とシ
リコン基板との界面近傍に形成する。例えばPをエネル
ギー1.5MeV、ドーズ量4×1015/cm2でイオ
ン注入して形成する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板と、上記基板上
    に形成された第2導電型のエピタキシャル層と、上記エ
    ピタキシャル層の一部に形成された第2導電型のコレク
    タウォールと、上記エピタキシャル層の一部表面領域に
    形成された第1導電型の外部ベースおよび真性ベース
    と、上記真性ベースの一部表面領域に形成された第2導
    電型のエミッタと、上記半導体基板と上記エピタキシャ
    ル層とに渡って形成された第2導電型の高濃度コレクタ
    埋込層とを備えたバイポーラ型半導体装置において、 上記高濃度コレクタ埋込層を、上記コレクタウォール下
    から上記エミッタ下を越えて形成し上記外部ベース下に
    は形成しないことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 第1導電型の半導体基板と、上記基板上
    に形成された第2導電型のエピタキシャル層と、上記エ
    ピタキシャル層の一部に形成された第2導電型のコレク
    タウォールと、上記エピタキシャル層の一部表面領域に
    形成された第1導電型の外部ベースおよび真性ベース
    と、上記真性ベースの一部表面領域に形成された第2導
    電型のエミッタと、上記半導体基板と上記エピタキシャ
    ル層とに渡って形成された第2導電型の高濃度コレクタ
    埋込層とを備えたバイポーラ型半導体装置において、 上記外部ベース下において上記高濃度コレクタ埋込層の
    上面を、上記エピタキシャル層内であって上記半導体基
    板と上記エピタキシャル層との界面近傍に形成すること
    を特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 第1導電型の半導体基板と、上記基板上
    に形成された第2導電型のエピタキシャル層と、上記エ
    ピタキシャル層の一部に形成された第2導電型のコレク
    タウォールと、上記エピタキシャル層の一部表面領域に
    形成された第1導電型の外部ベースおよび真性ベース
    と、上記真性ベースの一部表面領域に形成された第2導
    電型のエミッタと、上記半導体基板と上記エピタキシャ
    ル層とに渡って形成された第2導電型の高濃度コレクタ
    埋込層とを備えたバイポーラ型半導体装置において、 上記コレクタウォール下から上記エミッタ下を越え上記
    外部ベースに至るまでの領域の上記高濃度コレクタ埋込
    層の膜厚を他の領域のそれよりも厚く形成したことを特
    徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 高濃度コレクタ埋込層の形成において、 上記高濃度コレクタ埋込層のコレクタウォール下からエ
    ミッタ下を越え外部ベースに至るまでの領域に注入する
    不純物の拡散係数を上記高濃度コレクタ埋込層の他の領
    域に注入する不純物の拡散係数よりも大きいものをイオ
    ン注入することによって形成したことを特徴とする請求
    項3記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102468209A (zh) * 2010-11-19 2012-05-23 上海华虹Nec电子有限公司 锗硅hbt的埋层形成方法

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CN102468209A (zh) * 2010-11-19 2012-05-23 上海华虹Nec电子有限公司 锗硅hbt的埋层形成方法

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