JPH11260829A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH11260829A
JPH11260829A JP6316598A JP6316598A JPH11260829A JP H11260829 A JPH11260829 A JP H11260829A JP 6316598 A JP6316598 A JP 6316598A JP 6316598 A JP6316598 A JP 6316598A JP H11260829 A JPH11260829 A JP H11260829A
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emitter
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collector
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JP6316598A
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Masao Kondo
将夫 近藤
Katsuya Oda
克矢 小田
Katsuyoshi Washio
勝由 鷲尾
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コレクタトップ型とエミッタトップ型の両方
のSiGeベースバイポーラトランジスタにおいて、エ
ミッタとコレクタの不純物濃度は同じであった。そのた
めエミッタの不純物濃度が低く、ベースからエミッタへ
の正孔の注入量が増大し、トランジスタの動作速度が低
下する問題があった。また、コレクタ濃度が高く、耐圧
が低下する問題があった。 【解決手段】 コレクタトップ型トランジスタとエミッ
タトップ型トランジスタで別々に低濃度層へのイオン打
ち込みによりエミッタ不純物濃度を高くする。 【効果】 選択的イオン打ち込みの工程を追加するだけ
で、トランジスタの遮断周波数をコレクタトップ型で約
4倍、エミッタトップ型で約1.2倍に向上できる。ま
た、コレクタトップ型、エミッタトップ型共に、従来型
と比較して、ベース−コレクタ間耐圧、エミッタ−コレ
クタ間耐圧をそれそれ1.5倍、1.2倍に向上でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SiGeベース層
を有するバイポーラトランジスタを含む半導体装置およ
びその製造方法に係わり、特に、マイクロ波、ミリ波用
ICに好適な半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波、ミリ波用の増幅器において
利得を高くするためには、寄生素子の影響が小さいコレ
クタトップ型のバイポーラトランジスタが有効となって
いる。高利得増幅器とそれ以外の高速動作回路とを集積
する場合、高利得増幅器用のコレクタトップ型バイポー
ラトランジスタと高速動作回路用のエミッタトップ型バ
イポーラトランジスタを同一基板上に形成する必要があ
る。ここで、コレクタトップ型バイポーラトランジスタ
とは、基板の表面側からその深さ方向に向って、コレク
タ領域、ベース領域、エミッタ領域の夫々を順次配列し
たものを言う。また、エミッタトップ型バイポートラン
ジスタとは、基板の表面側からその深さ方向に向って、
エミッタ領域、ベース領域、コレクタ領域の夫々を順次
配列したものを言う。
【0003】本発明に関連する従来技術については、ア
イ・イー・イー・イー エレクトロン デバイス レタ
ー第19巻第9号(1994年)(IEEE Electron
Device Letter Vol.19, No.9 pp.360〜
362 (1994))に記載されており、この従来のS
iGe(珪素・ゲルマニウム)ベースバイポーラトランジ
スタについて、図17及び図18を用いて説明する。
【0004】図17は従来のSiGeベースバイポーラ
トランジスタの主要部分の縦断面構造を示したものであ
る。本図において、符号2はn+型Si層、3は低濃度n
型シリコン(Si)層、5は絶縁膜であるSiO2膜、6は
絶縁膜であるSi34膜、8はp型多結晶Si膜、10
はSiO2膜、12はノンドープ単結晶SiGe膜、13
はp型単結晶SiGe膜、14aはノンドープ単結晶S
i層、14bはノンドープ単結晶SiGe層、17はn+
型Si層、18はSiO2膜、19はSi34膜、20は
n型多結晶Si膜、25aはイオン打ち込みにより形成
したn型Si層、25bはイオン打ち込みにより形成し
たn型SiGe層、26はイオン打ち込みにより形成し
たn型Si層である。本トランジスタはコレクタトップ
型、エミッタトップ型の両方向動作が可能となってお
り、n型Si層26が真性エミッタもしくは真性コレク
タ、p型単結晶SiGe膜13がベース、n型Si層2
5a、n型SiGe層25bが真性コレクタもしくは真
性エミッタとなっている。
【0005】図18は図17のトランジスタの真性領域
(図中の破線A部分)における不純物濃度の縦方向分布を
示したものである。SiGeベース層の両側(上側及び
下側)のSiGe層/単結晶Si層界面(図18中、Y点
及びX点)でのn型不純物濃度は、約4×1017[atoms
/cm3]とほぼ同じになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】通常バイポーラトラン
ジスタのベース−コレクタ接合におけるコレクタのn型
不純物濃度は、ベース−コレクタ間およびエミッタ−コ
レクタ間の耐圧を確保するために、5×1017[atoms
/cm3]以下と低濃度になっている。図17、図18に
示した従来型のバイポーラトランジスタでは、コレクタ
トップ型、エミッタトップ型の両方向動作が可能となっ
ている。この場合には、どちらの動作方向においてもベ
ース−コレクタ間及びエミッタ−コレクタ間の耐圧が確
保できるように、p型SiGeベース層の両側(上側及
び下側)のSiGe層/単結晶Si層界面でのn型不純
物濃度は、約4×1017[atoms/cm3]とほぼ同じでか
つ低濃度になっている。
【0007】ところが、この従来型のバイポーラトラン
ジスタでは、どちらの動作方向においてもエミッタ−ベ
ース接合のn型不純物濃度も約4×1017[atoms/c
m3]と低濃度になってしまう。その結果、どちらの動作
方向においても、ベースからエミッタに注入される正孔
量が多くなり動作速度が低下する問題点があった。
【0008】特に、コレクタトップ型ではエミッタ−ベ
ース接合面積がトランジスタの真性領域面積(動作領域
面)よりも数倍大きくなっており、また、エミッタ−ベ
ース接合の真性領域以外(動作領域以外)の部分において
エミッタがノンドープとなっているため、ベースからエ
ミッタに注入される正孔量が非常に多くなり、大幅に動
作速度が低下する問題があった。
【0009】すなわち、本従来型トランジスタの最大遮
断周波数は、エミッタトップ型が64[GHz]である
のに対し、コレクタトッップ型は14[GHz]となっ
ていた。
【0010】本発明の目的は、同一基板上に形成したコ
レクタトップ型及びエミッタトップ型のSiGeベース
バイポーラトランジスタにおいて、エミッタが低濃度で
あることに起因した動作速度の低下を、工程数、工程時
間を大幅に増加させることなしに防止することにある。
さらに、動作速度の改善によって耐圧低下の副作用が出
ないようにすることも本発明の目的である。
【0011】また、図17に示した従来型のバイポーラ
トランジスタでは、p型多結晶Si膜8とノンドープ単
結晶Si層14aの境界が低不純物濃度となっている。
そのため、コレクタトップ型として使用した場合、ベー
ス−コレクタ間に逆方向バイアスを印加するとその境界
が空乏化し、その結果、ベース−コレクタ間にリーク電
流が発生する問題があった。このリーク電流を抑制する
ことも本発明の目的である。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0014】コレクタトップ型トランジスタとエミッタ
トップ型トランジスタにおいて、それぞれのエミッタ−
ベース接合のn型不純物濃度を調整する工程以外は、全
部共通の工程で共通の構造を持ったトランジスタを形成
する。すなわち、エピタキシャル成長法によりコレクタ
トップ型トランジスタとエミッタトップ型トランジスタ
におけるp型単結晶SiGeベース層とその両側(上側
及び下側)の低不純物濃度層を同一の工程で形成する。
【0015】エミッタ−ベース接合のn型不純物濃度の
高濃度化は、コレクタトップ型トランジスタとエミッタ
トップ型トランジスタで別々に、イオン打ち込みにより
n型不純物をp型単結晶SiGeベース層の両側(上側
及び下側)の低不純物濃度層に打ち込むことにより行
う。すなわち、コレクタトップ型トランジスタでは、p
型単結晶SiGeベース層の下側の低不純物濃度層の適
当な領域にイオン打ち込みによりn型不純物を少なくと
もp型単結晶SiGeベース層の上側の1.5倍となる
ように添加する。ただし、このイオン打ち込みは、エピ
タキシャル成長によるp型単結晶SiGeベース層の形
成より前に行ってもよい。また、エミッタトップ型トラ
ンジスタでは、p型単結晶SiGeベース層の上側の低
不純物濃度層の適当な領域にイオン打ち込みによりn型
不純物を少なくともp型単結晶SiGeベース層の下側
の1.5倍となるように添加する。
【0016】以上の方法により、コレクタトップ型トラ
ンジスタ、エミッタトップ型トランジスタ共に、エミッ
タ−ベース接合におけるn型不純物濃度をベース−コレ
クタ接合での濃度の1.5倍以上にすることができる。
その結果、コレクタトップ型トランジスタ、エミッタト
ップ型トランジスタ共に、ベースからエミッタへの正孔
の注入を低減することができ、動作速度を大幅に向上さ
せることが可能となる。また、本方法によると、エミッ
タトップ型、コレクタトップ型共にコレクタのn型不純
物濃度が低く保たれるので、トランジスタの耐圧低下の
問題はない。また、本方法によると、従来型トランジス
タと比較して選択的なイオン打ち込みの工程を増やすの
みであるので、工程数、工程時間の大幅な増大はない。
【0017】また、従来型のバイポーラトランジスタで
コレクタトップ型として使用した場合のベース−コレク
タ間リーク電流については、以下の手段により抑制す
る。すなわち、前記p型多結晶Si膜とノンドープ単結
晶Si層が、絶縁膜及びp型単結晶SiGe膜によって
分離され直接接することがない構造とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0019】なお、発明の実施の形態を説明するための
全図において、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
【0020】(実施形態1)本発明の実施形態1につい
て、図1乃至図5を用いて説明する。図1は本発明の実
施形態1である半導体装置の縦断面図であり、同一基板
上に形成されたコレクタトップ型及びエミッタトップ型
のSiGeベースバイポーラトランジスタの縦断面構造
を示したものである。
【0021】本図において、符号1はp型Si基板、2
はn+型Si層、3は低濃度n型シリコン(Si)層、4は
n+型Si層、5は絶縁膜であるSiO2膜、6は絶縁膜で
あるSi34膜、7は絶縁膜であるSiO2膜、8はp型
多結晶Si膜、9はn型多結晶Si膜、10はSiO
2膜、11a、11bはイオン打ち込みにより形成した
n型Si層、12はノンドープ単結晶SiGe層、13
はp型単結晶SiGe層、14はノンドープ単結晶Si
/単結晶SiGe層、15はイオン打ち込みにより形成
したn型単結晶Si/単結晶SiGe層、16、16a
はイオン打ち込みにより形成したn型単結晶Si/単結
晶SiGe層、17はn+型Si層、18はSiO2膜、1
9はSi34膜、20はn+型多結晶Si膜、21はSi
2膜、22、23、24は金属膜となっている。
【0022】2つのトランジスタのうち、左側がコレク
タトップ型で右側がエミッタトップ型となっている。両
トランジスタとも22がエミッタ電極、23がベース電
極、24がコレクタ電極となっている。コレクタトップ
型トランジスタのエミッタもしくはエミッタトップ型の
コレクタを引き出すためのn+型Si層2およびn+型Si
層4、コレクタトップ型トランジスタのコレクタもしく
はエミッタトップ型のエミッタを引き出すためのn+型S
i層17及びn+型多結晶Si膜20、両タイプトランジ
スタのベース層であるp型単結晶SiGe層13、さら
にトランジスタの寄生領域の大部分は両タイプのトラン
ジスタで共通の工程で形成されている。
【0023】図2は図1におけるコレクタトップ型バイ
ポーラトランジスタの主要部分の詳細な縦断面構造を示
したものである。本図の各符号で図1に含まれるものは
図1の場合と同じものを指している。また、14aはノ
ンドープ単結晶Si層、14bはノンドープ単結晶Si
Ge層、15aはイオン打ち込みにより形成したn型単
結晶Si層、15b、16cはイオン打ち込みにより形
成したn型単結晶SiGe層である。15a及び15b
のイオン打ち込みによるn型単結晶Si/単結晶SiG
e層が真性エミッタ、16a及び16cのイオン打ち込
みによるn型単結晶Si/単結晶SiGe層が真性コレ
クタ、p型単結晶SiGe層13がベース層となってい
る。2はエミッタ引き出しのためのn+型Si層、8はベ
ース引き出しのためのp型多結晶Si膜、17はエミッ
タ引き出しのためのn+型Si層、20はコレクタ引き出
しのためのn型多結晶Si膜である。
【0024】図3は図2におけるコレクタトップ型バイ
ポーラトランジスタの真性領域である破線A部分のn型
不純物濃度、p型不純物濃度及びGe濃度の縦方向分布
と、寄生領域である破線B部分のn型不純物濃度の縦方
向分布とを示したグラフである。破線Aの真性部分にお
いて、エミッタ−ベース接合近傍、すなわちn型単結晶
Si層/単結晶SiGe層界面(図3中、X点)でのn型
不純物濃度は、1×1018[atoms/cm3]であり、ベー
ス−コレクタ接合側のn型単結晶Si層/単結晶SiG
e層界面(図3中、Y点)での1×1017[atoms/cm3
と比較して1桁大きくなっている。破線Bの部分のエミ
ッタ−ベース接合近傍、すなわちn型単結晶Si層/単
結晶SiGe層界面でのn型不純物濃度は1×10
17[atoms/cm3]となっている。
【0025】図4は図1におけるエミッタトップ型バイ
ポーラトランジスタの主要部分の詳細な縦断面構造を示
したものである。本図の各符号は図1、図2の場合と同
じものを指している。11bのイオン打ち込みによるn
型単結晶Si層が真性コレクタ、16b及び16dのイ
オン打ち込みによるn型単結晶Si/単結晶SiGe層
が真性エミッタ、p型単結晶SiGe層13がベース層
となっている。2はコレクタ引き出しのためのn+型Si
層、8はベース引き出しのためのp型多結晶Si膜、1
7はエミッタ引き出しのためのn+型Si層、20はエミ
ッタ引き出しのためのn+型多結晶Si膜である。
【0026】本トランジスタでは、p型多結晶Si膜8
とノンドープ単結晶Si層14aとがSiO2膜18及び
p型単結晶SiGe膜13によって分離され直接接して
いない。
【0027】図5は図4におけるトランジスタの真性領
域である破線A部分のn型不純物濃度、p型不純物濃度
及びGe濃度の縦方向分布を示したグラフである。破線
A部分において、エミッタ−ベース接合近傍、すなわち
n型単結晶Si層/単結晶SiGe層界面(図5中、Y
点)でのn型不純物濃度は1×1018[atoms/cm3]で
あり、ベース−コレクタ接合側のn型単結晶Si層/単
結晶SiGe層界面(図5中、X点)での1×10
17[atoms/cm3]と比較して1桁大きくなっている。
【0028】次に本発明の実施形態1の製造方法を図1
1乃至図14を用いて説明する。まず、図1におけるコ
レクタトップ型SiGeベースバイポーラトランジス
タ、すなわち図2のトランジスタの製造方法を図11及
び図12を用いて説明する。図11、図12はコレクタ
トップ型トランジスタの製造主要工程での主要部分の縦
断面構造を示している。
【0029】まず、n型Si層2の上に通常のエピタキ
シャル成長法により低濃度n型シリコン層3を形成す
る。
【0030】次に、Siの酸化により膜厚20[nm]
のSiO2膜5を形成し、その後、通常の化学気相成長
(CVD:hemical apor eposition)法により膜
厚30[nm]のSi34膜6、膜厚150[nm]の
p型多結晶Si膜8、膜厚200[nm]のSiO2膜1
0を堆積する。
【0031】次に、通常のホトリソグラフィとドライエ
ッチングによりSiO2膜10とp型多結晶Si膜8に開
口部を形成する。
【0032】次に、加速エネルギー30[keV]により
不純物としてP(燐)をイオン打ち込みし、その後、90
0[℃]で20分間加熱することによりn型Si層11
aを形成する。n型Si層11aのP(燐)のピーク濃度
が1×1017[atoms/cm3]となるように打ち込み量を
調整する。ここまでの工程を図11(a)に示す。
【0033】次に、通常のCVD法により膜厚50[n
m]のSiO2膜27を堆積した後、異方性ドライエッチ
ングにより開口部側壁以外のSiO2膜27を除去する。
【0034】次に、熱リン酸に浸すことにより開口部底
面とその周辺のSi34膜6をエッチング除去する。さ
らに、フッ酸水溶液に浸すことにより開口部底面とその
周辺のSiO2膜5をエッチング除去する。ここまでの工
程を図11(b)に示す。
【0035】次に、通常の低圧CVD法による選択エピ
タキシャル成長により、膜厚10[nm]のノンドープ
単結晶SiGe層12、膜厚20[nm]のp型単結晶
SiGe層13、膜厚10[nm]のノンドープ単結晶
SiGe層14b、膜厚40[nm]のノンドープ単結
晶Si層14aを形成する。ここまでの工程を図11
(d)に示す。
【0036】次に、通常のCVD法により、膜厚30
[nm]のSiO2膜18、膜厚100[nm]のSi3
4膜19を堆積し、異方性ドライエッチングにより開
口部側壁以外のSi34膜19を除去する。その後、加
速エネルギー130[keV]及び60[keV]により不
純物としてP(燐)をイオン打ち込みし、n型Si層15
b及びn型SiGe層15aを形成する。n型Si層1
5a/SiGe層15b界面でのP(燐)のピーク濃度が
1×1018[atoms/cm3]となるように打ち込み量を調
整する。ここまでの工程を図12(d)に示す。
【0037】次に、加速エネルギー50[keV]により
不純物としてP(燐)をイオン打ち込みし、n型SiGe
層16c及びn型Si層16aを形成する。n型Si層
16a/SiGe層16b界面でのP(燐)のピーク濃度
が1×1017[atoms/cm3]となるように打ち込み量を
調整する。ここまでの工程を図12(e)に示す。
【0038】次に、フッ酸水溶液に浸すことにより開口
部底面のSiO2膜18をエッチング除去した後、通常の
低圧CVD法により膜厚150[nm]のn+型多結晶S
i膜20を堆積する。次に、通常のホトリソグラフィと
ドライエッチングによりn+型多結晶Si膜20を選択的
に除去した後、900[℃]で10秒の加熱を行い、イ
オン打ち込みを行った部分の不純物を活性化すると共
に、n+型多結晶Si膜20から不純物を拡散させてn+型
Si層17を形成する。この工程により、コレクタトッ
プ型SiGeベースバイポーラトランジスタが形成され
る。ここまでの工程を図12(f)に示す。
【0039】次に、図1におけるエミッタトップ型Si
Geベースバイポーラトランジスタ、すなわち図4のト
ランジスタの製造方法を図13及び図14を用いて説明
する。図13、図14はエミッタトップ型トランジスタ
の製造主要工程での主要部分の縦断面構造を示してい
る。本トランジスタの製造方法は、イオン打ち込み法に
よりエミッタ及びコレクタのn型不純物濃度を調節する
工程以外は図11及び図12で説明したコレクタトップ
型トランジスタの場合と同じである。また、これら共通
の工程は、コレクタトップ型トランジスタの形成と同時
に行われる。
【0040】まず、n+型Si層2の上に通常のエピタキ
シャル成長法により低濃度n型シリコン層3を形成す
る。
【0041】次にSiの酸化により膜厚20[nm]の
SiO2膜5を形成した後、通常の化学気相成長(CVD)
法により膜厚30[nm]のSi34膜6、膜厚150
[nm]のp型多結晶Si膜8、膜厚200[nm]の
SiO2膜10を堆積する。
【0042】次に、通常のホトリソグラフィとドライエ
ッチングによりSiO2膜10とp型多結晶Si膜8に開
口部を形成する。以上の工程はコレクタトップ型トラン
ジスタの形成工程と同時に行われる。
【0043】次に、加速エネルギー100[keV]によ
り不純物としてP(燐)をイオン打ち込みし、その後、9
00[℃]で20分間加熱することによりn型Si層1
1bを形成する。11bと単結晶SiGe層14の界面
においてP(燐)濃度が1×1017[atoms/cm3]となる
ように打ち込み量を調整する。このイオン打ち込み工程
はコレクタトップ型トランジスタの形成とは独立して行
われる。ここまでの工程を図13(a)に示す。
【0044】次に、図13(b)、図13(c)に示す工程
は図11に示したコレクタトップ型トランジスタの場合
と同じでかつ同時に行われるため、説明は省略する。
【0045】次に、通常のCVD法により、膜厚30
[nm]のSiO2膜18、膜厚100[nm]のSi3
4膜19を堆積し、異方性ドライエッチングにより開
口部側壁以外のSi34膜19を除去する。これらの工
程は、コレクタトップ型トランジスタの形成工程と同時
に行われる。その後、加速エネルギー50[keV]によ
り不純物としてP(燐)をイオン打ち込みし、n型SiG
e層16d及びn型Si層16bを形成する。n型Si
層16b/SiGe層16d界面でのP(燐)のピーク濃
度が1×1018[atoms/cm3]となるように打ち込み量
を調整する。このイオン打ち込み工程はコレクタトップ
型トランジスタの形成とは独立して行われる。ここまで
の工程を図14(d)に示す。
【0046】次に、フッ酸水溶液に浸すことにより開口
部底面のSiO2膜18をエッチング除去した後、通常の
低圧CVD法により膜厚150[nm]のn+型多結晶S
i膜20を堆積する。
【0047】次に、通常のホトリソグラフィとドライエ
ッチングによりn+型多結晶Si膜20を選択的に除去し
た後、900[℃]で10秒の加熱を行い、イオン打ち
込みを行った部分の不純物を活性化すると共に、n+型多
結晶Si膜20から不純物を拡散させてn+型Si層17
を形成する。これらの工程は、図11(f)に示したコレ
クタトップ型トランジスタの場合と同じでかつ同時に行
われる。この工程により、エミッタトップ型SiGeベ
ースバイポーラトランジスタが形成される。ここまでの
工程を図14(e)に示す。
【0048】本実施形態では、コレクタトップ型、エミ
ッタトップ型共に、真性領域(動作領域)におけるエミ
ッタ側のn型Si/SiGe層界面でのn型不純物濃度
が1×1018[atoms/cm3]と、従来型よりも2.5倍
高くなっているため、ベース層からエミッタ層への正孔
の注入が抑制されている。また、本実施形態のコレクタ
トップ型トランジスタでは、エミッタの真性領域以外の
部分でもイオン打ち込みによるn型Si層11a、11
bによりベース層からエミッタ層への正孔の注入がさら
に抑制されている。ただし、n型Si層11a、11b
のn型不純物濃度は1×1017[atoms/cm3]と真性領
域よりも1桁低くなっているため、これらの層によるエ
ミッタ接合容量の増大は無視できる大きさである。
【0049】本実施形態によると、ベースからエミッタ
への正孔の注入は、従来型トランジスタと比較して、コ
レクタトップ型トランジスタでは約1/10、エミッタ
トップ型トランジスタでは約1/2となっており、その
結果、最大遮断周波数は、コレクタトップ型トランジス
タでは約4倍、エミッタトップ型トランジスタでは約
1.2倍となる効果がある。
【0050】さらに、コレクタトップ型、エミッタトッ
プ型共に、真性領域におけるコレクタ側のn型Si/S
iGe層界面でのn型不純物濃度は、1×1017[atom
s/cm3]と従来型の1/4となっている。そのため、コ
レクタトップ型、エミッタトップ型共に、従来型と比較
してベース−コレクタ間耐圧、エミッタ−コレクタ間耐
圧がそれぞれ1.5倍、1.2倍になる効果もある。
【0051】また、本実施形態によると、p型多結晶S
i膜8とノンドープ単結晶Si層14aは、SiO2膜1
8及びp型単結晶SiGe膜13によって分離され直接
接していないため、コレクタトップ型トランジスタのベ
ース−コレクタ間リーク電流が従来型と比較して1桁減
少する効果もある。
【0052】(実施形態2)次に、本発明の実施形態2
について、図6及び図7を用いて説明する。図6は本発
明の実施形態2であるコレクタトップ型トランジスタの
主要部分の詳細な縦断面構造を示したものである。図1
におけるコレクタトップ型トランジスタを図6のトラン
ジスタと入れ替えたものが実施形態2の全体となる。図
6の各符号で図1、図2に含まれるものは図1、図2の
場合と同じものを指している。11cはイオン打ち込み
により形成したn型単結晶Si/単結晶SiGe層であ
る。11cのイオン打ち込みによるn型単結晶Si/単
結晶SiGe層が真性エミッタとなっている。それ以外
の部分のはたらきは、実施形態1(図2)の場合と同じで
ある。
【0053】図7は図6におけるトランジスタの真性領
域である破線A部分のn型とp型の不純物濃度とGe組
成の縦方向分布を示したグラフである。実施形態1の図
3の場合と同様に、破線Aの真性部分において、エミッ
タ−ベース接合近傍、すなわちn型単結晶Si層/単結
晶SiGe層界面(図7中、X点)でのn型不純物濃度
は、1×1018[atoms/cm3]であり、ベース−コレク
タ接合側のn型単結晶Si層/単結晶SiGe層界面
(図7中、Y点)での1×1017[atoms/cm3]と比較し
て1桁大きくなっている。
【0054】本実施形態のコレクタトップ型トランジス
タの製造方法は、イオン打ち込みによるn型単結晶Si
/単結晶SiGe層11cの形成以外は、図11で示し
た実施形態1のコレクタトップ型トランジスタの製造方
法と同じである。図11(a)において、n型Si層11
aを形成する代わりに、加速エネルギー30[keV]及
び100[keV]により不純物としてP(燐)をイオン打
ち込みし、その後、900[℃]で20分間加熱するこ
とによりn型Si層11cを形成する。基板表面におい
てP(燐)濃度が1×1018[atoms/cm3]となるように
打ち込み量を調整する。また、図12(d)におけるn型
単結晶Si/単結晶SiGe層15a、15bの形成は
本実施形態では不要である。
【0055】本実施形態と前述の実施形態1との違いを
以下に説明する。図2に示した実施形態1のコレクタト
ップ型トランジスタのエミッタ層でイオン打ち込みによ
りn型不純物濃度を1×1018[atoms/cm3]としたの
はコレクタ開口部直下のみであるが、本実施形態では、
ベース引き出しのためのp型多結晶Si膜8の開口部直
下のエミッタ層が1×1018[atoms/cm3]と高濃度化
されている。本実施形態によると前述の実施形態1と比
較して、コレクタトップ型トランジスタのエミッタ層の
高濃度化に要するイオン打ち込み工程が1回分少なくで
きる効果がある。ただし、1×1018[atoms/cm3]と
高濃度化されたエミッタ領域が実施形態1と比較して広
くなっているためにエミッタ−ベース接合の寄生容量が
増大することにより、コレクタトップ型トランジスタの
遮断周波数が実施形態1と比較して約2割低下する副作
用がある。
【0056】(実施形態3)次に、本発明の実施形態3
について、図8を用いて説明する。図8は本発明の実施
形態3であるコレクタトップ型トランジスタの主要部分
の詳細な縦断面構造を示したものである。図1における
コレクタトップ型トランジスタを図8のトランジスタと
入れ替えたものが本実施形態の全体となる。図8の各符
号は図1、図2の場合と同じものを指している。各部分
のはたらきは、実施形態1(図2)の場合と同じである。
本トランジスタの真性部分の不純物の縦方向分布は実施
形態1(図3)の場合と同じである。本実施形態のコレク
タトップ型トランジスタの製造方法は、図11、図12
で示した実施形態1のコレクタトップ型トランジスタの
製造方法において図11(a)のn型Si層11aの形成
工程のみを省いたものと同じである。
【0057】本実施形態と前述の実施形態1との違いを
以下に説明する。図2に示した実施形態1のコレクタト
ップ型トランジスタでは、イオン打ち込みによりエミッ
タ層のうちコレクタ開口部直下のn型不純物濃度を1×
1018[atoms/cm3]とし、ベース引き出しのためのp
型多結晶Si膜8の開口部直下のn型不純物濃度を1×
1017[atoms/cm3]としたが、図8の実施形態3で
は、コレクタ開口部直下のn型不純物濃度を1×1018
[atoms/cm3]としたのみである。
【0058】本実施形態によると前述の実施形態1と比
較して、コレクタトップ型トランジスタのエミッタ層の
高濃度化に要するイオン打ち込み工程が1回分少なくで
きる効果がある。ただし、真性領域周辺のエミッタ層が
ノンドープとなっているために、その部分にベースから
注入される正孔の数が増大することにより、コレクタト
ップ型トランジスタの遮断周波数が実施形態1と比較し
て約2割低下する副作用がある。
【0059】(実施形態4)次に、本発明の実施形態4
について、図9及び図10を用いて説明する。図9は本
発明の実施形態4であるエミッタトップ型トランジスタ
の主要部分の詳細な縦断面構造を示したものである。図
1におけるエミッタトップ型トランジスタを図9のトラ
ンジスタと入れ替えたものが本実施形態の全体となる。
図9の各符号で図1、図4に含まれるものは図1、図4
の場合と同じものを指している。17aはn+型単結晶S
iGe層である。17及び17aのn+型単結晶Si/単
結晶SiGe層が真性エミッタとなっている。それ以外
の部分のはたらきは、実施形態1(図4)の場合と同じで
ある。
【0060】図10は図9におけるトランジスタの真性
領域である破線A部分のn型とp型の不純物濃度とGe
組成の縦方向分布を示したグラフである。実施形態1の
図4の場合と同様に、破線Aの真性部分において、エミ
ッタ−ベース接合近傍、すなわちn型単結晶Si層/単
結晶SiGe層界面(図10中、Y点)でのn型不純物濃
度は、1×1019[atoms/cm3]であり、ベース−コレ
クタ接合側のn型単結晶Si層/単結晶SiGe層界面
(図10中、X点)での1×1017[atoms/cm3]と比
較して2桁大きくなっている。
【0061】本実施形態のエミッタトップ型トランジス
タの製造方法は、図14(e)においてn+型多結晶Si膜
20の堆積前にノンドープ単結晶Si層14aをドライ
エッチングにより20[nm]削る工程以外は、図14
(e)で示した実施形態1のエミッタトップ型トランジス
タの製造方法と同じである。
【0062】本実施形態と前述の実施形態1との違いを
以下に説明する。図4に示した実施形態1のエミッタト
ップ型トランジスタでは、n+型多結晶Si膜20からの
不純物拡散によるn+型Si層17とp型SiGeベース
層13との間に不純物濃度が1018[atoms/cm3]台の
n型単結晶Si層16b/単結晶SiGe層16dが挟
まっていたが、本実施形態ではこのn型単結晶Si層1
6b/単結晶SiGe層16d層がなく、n+型多結晶S
i膜20からの不純物拡散によるn+型SiGe層17a
がp型SiGeベース層13と直接接している。
【0063】本実施形態によるとベース層近傍のエミッ
タ層がより高濃度となり、ベース層からエミッタ層への
正孔の注入をさらに低減できるため、実施形態1と比較
して、エミッタトップ型トランジスタの遮断周波数を1
割向上できる効果がある。
【0064】また、エミッタのn型層の形成にイオン打
ち込みを使わないために、イオン打ち込みによる結晶ダ
メージがなくトランジスタのリーク電流を低減できる効
果もある。
【0065】また、エミッタ層の高濃度化に要するイオ
ン打ち込み工程が1回分少なくできる効果がある。ただ
し、ノンドープ単結晶Si層14aをドライエッチング
により削る工程が余分に必要になるという副作用があ
る。
【0066】なお、本発明の実施形態1〜4において
は、トランジスタのベース層より上層の部分が台形状に
突出している。これは、この部分を選択エピタキシャル
成長により形成するようになっているためである。本構
造によると、前述のように、コレクタトップ型トランジ
スタのベース−コレクタ間リーク電流が従来型と比較し
て1桁減少する効果がある。しかし、この構造はこのベ
ース−コレクタ間リーク電流低減以外の効果に関しては
必然的なものではない。たとえば、図2においてSi3
4膜6の膜厚を50[nm]に増やすと図15に示す
ようにこのような台形状の突起がないトランジスタとな
るが、本トランジスタを図2のトランジスタの代わりに
用いることにより、ベース−コレクタ間リーク電流以外
の点に関しては図2のトランジスタと同様な効果を得る
ことが可能であることは言うまでもない。
【0067】また、選択エピタキシャル成長を用いる代
わりに全面成長を用いることにより図16に示すトラン
ジスタを形成することも可能であるが、この場合にもベ
ース−コレクタ間リーク電流以外の点に関しては図2の
トランジスタと同様な効果を得ることが可能であること
は言うまでもない。
【0068】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、
前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論で
ある。
【0069】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0070】従来の技術では、同一基板上に形成された
コレクタトップ型トランジスタとエミッタトップ型トラ
ンジスタのコレクタとエミッタの不純物濃度は同じとな
っていた。本発明によると、同一基板上に形成されたコ
レクタトップ型トランジスタとエミッタトップ型トラン
ジスタにおいて、それぞれコレクタの不純物濃度を低く
保ったまま、エミッタの不純物濃度を高くすることが可
能である。エミッタの不純物濃度を高くした場合には、
ベースからエミッタへの正孔の注入が抑制され動作速度
を向上させることが可能である。
【0071】また、コレクタ不純物濃度を低く保つこと
はベース−コレクタ間耐圧、エミッタ−コレクタ間耐圧
を高く保ち、ベース−コレクタ間の寄生容量を低くし、
動作速度を向上させる効果がある。定量的な改善効果は
エミッタの不純物濃度とコレクタの不純物濃度の比率に
依存している。本発明の効果を顕著に出すためにはエミ
ッタの不純物濃度をすくなくともコレクタの不純物濃度
の約1.5倍にする必要がある。エミッタの不純物濃度
を1×1018[atoms/cm3]と従来型トランジスタの
2.5倍、コレクタの不純物濃度を1×1017[atoms
/cm3]と従来型トランジスタの1/4と、エミッタの
不純物濃度とコレクタの不純物濃度の比率を10倍とし
た場合、最大遮断周波数は、従来型トランジスタと比較
してコレクタトップ型トランジスタでは約4倍、エミッ
タトップ型トランジスタでは約1.2倍となる効果があ
る。
【0072】また、コレクタトップ型、エミッタトップ
型共に、従来型トランジスタと比較してベース−コレク
タ間耐圧、エミッタ−コレクタ間耐圧がそれぞれ1.5
倍、1.2倍になる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1である半導体装置の縦断面
図である。
【図2】本発明の実施形態1におけるコレクタトップ型
バイポーラトランジスタの主要部分の縦断面図である。
【図3】図2のコレクタトップ型バイポーラトランジス
タの真性領域におけるn型不純物濃度、p型不純物濃度
及びGe濃度の縦方向分布を示すグラフである。
【図4】本発明の実施形態1におけるエミッタトップ型
バイポーラトランジスタの主要部分の縦断面図である。
【図5】図4のエミッタトップ型バイポーラトランジス
タの真性領域におけるn型不純物濃度、p型不純物濃度
及びGe濃度の縦方向分布を示すグラフである。
【図6】本発明の実施形態2におけるコレクタトップ型
バイポーラトランジスタの主要部分の縦断面図である。
【図7】図6のコレクタトップ型バイポーラトランジス
タの真性領域におけるn型不純物濃度、p型不純物濃度
及びGe濃度の縦方向分布を示すブラフである。
【図8】本発明の実施形態3におけるコレクタトップ型
バイポーラトランジスタの主要部分の縦断面図である。
【図9】本発明の実施形態4におけるエミッタトップ型
バイポーラトランジスタの主要部分の縦断面図である。
【図10】図9のエミッタトップ型バイポーラトランジ
スタの真性領域におけるn型不純物濃度、p型不純物濃
度及びGe濃度の縦方向分布を示すグラフである。
【図11】本発明の実施形態1におけるコレクタトップ
型バイポーラトランジスタの製造方法における主要な工
程での主要部分の縦断面図である。
【図12】本発明の実施形態1におけるコレクタトップ
型バイポーラトランジスタの製造方法における主要な工
程での主要部分の縦断面図である。
【図13】本発明の実施形態1におけるエミッタトップ
型バイポーラトランジスタの製造方法における主要な工
程での主要部分の縦断面図である。
【図14】本発明の実施形態1におけるエミッタトップ
型バイポーラトランジスタの製造方法における主要な工
程での主要部分の縦断面図である。
【図15】本発明の実施形態5におけるコレクタトップ
型バイポーラトランジスタの主要部分の縦断面図であ
る。
【図16】本発明の実施形態6におけるコレクタトップ
型バイポーラトランジスタの主要部分の縦断面図であ
る。
【図17】従来技術における、コレクタトップ型、エミ
ッタトップ型の両方向動作を行うバイポーラトランジス
タの主要部分の縦断面図である。
【図18】図17のバイポーラトランジスタの真性領域
におけるn型不純物濃度、p型不純物濃度及びGe濃度
の縦方向分布を示すグラフである。
【符号の説明】
1…p型Si基板、2…n+型Si層、3…低濃度n型
シリコン層、4…n+型Si層、5…SiO2膜、6…Si
34膜、7…SiO2膜、8…p型多結晶Si膜、9…n
型多結晶Si膜、10…SiO2膜、11a…n型Si
層、11b…n型Si層、11c…n型Si層、12…
ノンドープ単結晶SiGe層、13…p型単結晶SiG
e層、14…ノンドープ単結晶Si/単結晶SiGe
層、14a…ノンドープ単結晶SiGe層、14b…ノ
ンドープ単結晶Si層、15…n型単結晶Si/単結晶
SiGe層、15a…n型単結晶Si層、15b…n型
単結晶SiGe層、16…n型単結晶Si/単結晶Si
Ge層、16a…n型単結晶Si層、16b…n型単結
晶Si層、16c…n型単結晶SiGe層、16d…n
型単結晶SiGe層、17…n+型Si層、17a…n+型
SiGe層、18…SiO2膜、19…Si34膜、20
…n+型多結晶Si膜、21…SiO2膜、22…金属膜、
23…金属膜、24…金属膜、25a…n型単結晶Si
層、25b…n型単結晶SiGe層、26…n型単結晶
Si層、27…SiO2膜。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コレクタトップ型で真性ベースが第2種
    導電型のSiとGeの混晶(SiGe)層よりなるバイ
    ポーラトランジスタと、エミッタトップ型で真性ベース
    が第2種導電型SiGe層よりなるバイポーラトランジ
    スタを同一基板上に有する半導体装置であって、 ベース層下部のSiGe層/Si層界面での第1種導電
    型不純物濃度と前記ベース層上部のSiGe層/Si層
    界面での第1種導電型不純物濃度の大小関係が、コレク
    タトップ型とベーストップ型とで反対になっていること
    を特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 第1種導電型Siエミッタ層上に、開口
    部が形成された少なくとも第2種導電型ベース引き出し
    用多結晶Si膜と絶縁膜とを含む多層膜を有し、かつそ
    の開口部に両側をノンドープもしくは低不純物濃度のS
    iGe層に挟まれた第2種導電型のSiGeベース層を
    有し、そのSiGeベース層上に少なくとも第1種導電
    型単結晶Si層からなるコレクタ層を有するコレクタト
    ップ型バイポーラトランジスタであって、 前記コレクタ開口部領域直下のSiエミッタ層上面が前
    記第2種導電型ベース引き出し用多結晶Si膜開口部の
    外側の領域のSiエミッタ層上面と比較して高不純物濃
    度となっており、かつ、少なくともコレクタ開口部領域
    直下において、エミッタ−ベース接合のSiGe層/単
    結晶Si層界面の第1種導電型不純物の濃度が、ベース
    −コレクタ接合のSiGe層/単結晶Si層界面と比較
    して1.5倍以上高くなっていることを特徴とするバイ
    ポーラトランジスタ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のバイポーラトランジス
    タであって、前記第2種導電型ベース引き出し用多結晶
    Si膜開口部領域直下のSiエミッタ層上面が本開口部
    外側領域直下のSiエミッタ層上面よりも高不純物濃度
    となっていることを特徴とするバイポーラトランジス
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のバイポーラトランジス
    タであって、前記コレクタ開口部領域直下のSiエミッ
    タ層上面が、前記コレクタ開口部の外側でかつ前記第2
    種導電型ベース引き出し用多結晶Si膜開口部領域直下
    のSiエミッタ層上面よりも高不純物濃度となっている
    ことを特徴とするバイポーラトランジスタ。
  5. 【請求項5】 第1種導電型Siコレクタ層上に、開口
    部が形成された少なくとも第2種導電型ベース引き出し
    用多結晶Si膜と絶縁膜とを含む多層膜を有し、かつそ
    の開口部に両側をノンドープもしくは低不純物濃度のS
    iとGeの混晶(SiGe)層に挟まれた第2種導電型
    のSiGeベース層を有し、その単結晶SiGeベース
    層上に第1種導電型単結晶Si層でかつ下層の不純物濃
    度が5×1019[atoms/cm3]以下の低不純物濃度層と
    上層の不純物濃度が5×1019[atoms/cm3]以上の高
    不純物濃度層との積層からなるエミッタ層を有するエミ
    ッタトップ型バイポーラトランジスタであって、 エミッタ開口部領域直下の低不純物濃度エミッタ層の方
    がエミッタ開口部領域の外側の低不純物濃度エミッタ層
    と比較して高不純物濃度となっており、かつ、少なくと
    もエミッタ開口部領域直下において、エミッタ−ベース
    接合のSiGe層/単結晶Si層界面の第1種導電型不
    純物濃度が、ベース−コレクタ接合のSiGe層/単結
    晶Si層界面と比較して1.5倍以上高くなっているこ
    とを特徴とするバイポーラトランジスタ。
  6. 【請求項6】 第1種導電型Siエミッタ層上に、開口
    部が形成された少なくとも第2種導電型ベース引き出し
    用多結晶Si膜と絶縁膜とを含む多層膜を有し、かつそ
    の開口部の第2種導電型ベース引き出し用多結晶Si膜
    の側壁に絶縁膜を有し、かつその開口部に上下をノンド
    ープもしくは低不純物濃度のSiとGeの混晶(SiG
    e)層に挟まれた第2種導電型のSiGeベース層と、
    そのSiGeベース層上に少なくとも第1種導電型単結
    晶Si層からなるコレクタ層を有するコレクタトップ型
    バイポーラトランジスタであって、 前記第1種導電型単結晶Siコレクタ層の上面が前記ベ
    ース引き出し用多結晶Si膜側壁の絶縁膜の下端よりも
    上に位置していることを特徴とするバイポーラトランジ
    スタ。
  7. 【請求項7】 第1種導電型Siコレクタ層上に、開口
    部が形成された少なくとも第2種導電型ベース引き出し
    用多結晶Si膜と絶縁膜とを含む多層膜を有し、かつそ
    の開口部の第2種導電型ベース引き出し用多結晶Si膜
    の側壁に絶縁膜を有し、かつその開口部に上下をノンド
    ープもしくは低不純物濃度のSiとGeの混晶(SiG
    e)層に挟まれた第2種導電型のSiGeベース層と、
    そのSiGeベース層上に少なくとも第1種導電型単結
    晶Si層からなるエミッタ層を有するエミッタトップ型
    バイポーラトランジスタであって、 前記第1種導電型単結晶Siエミッタ層の上面が前記ベ
    ース引き出し用多結晶Si膜側壁の絶縁膜の下端よりも
    上に位置していることを特徴とするバイポーラトランジ
    スタ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のエミッタトップ型バイ
    ポーラトランジスタであって、前記第2種導電型のSi
    Geベース層上のSi層のうち、エミッタ開口部領域が
    それ以外の領域と比較して薄くなっていることを特徴と
    するバイポーラトランジスタ。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の半導体装置であって、
    前記コレクタトップ型バイポーラトランジスタが請求項
    2もしくは請求項3もしくは請求項4もしくは請求項6
    に記載のバイポーラトランジスタであり、前記エミッタ
    トップ型トランジスタが請求項5もしくは請求項7もし
    くは請求項8に記載のバイポーラトランジスタであるこ
    とを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の半導体装置であっ
    て、前記コレクタトップ型バイポーラトランジスタが請
    求項2もしくは請求項3もしくは請求項4もしくは請求
    項6に記載のバイポーラトランジスタであることを特徴
    とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 請求項1もしくは請求項9もしくは請
    求項10に記載の半導体装置の製造方法であって、コレ
    クタトップ型トランジスタとエミッタトップ型トランジ
    スタの両方のSiGeベース層を同時に形成する工程
    と、コレクタトップ型トランジスタの真性領域とエミッ
    タトップ型トランジスタの真性領域のそれぞれのエミッ
    タ部分にイオン打ち込みにより第1種導電型不純物を導
    入する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100358307B1 (ko) * 2001-01-10 2002-10-25 주식회사 케이이씨 이종접합 바이폴라 소자
KR100394747B1 (ko) * 2001-08-27 2003-08-14 주식회사 케이이씨 이종접합 바이폴라 소자

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KR100358307B1 (ko) * 2001-01-10 2002-10-25 주식회사 케이이씨 이종접합 바이폴라 소자
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