JPH07214890A - 転写紙 - Google Patents

転写紙

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JPH07214890A
JPH07214890A JP4466794A JP4466794A JPH07214890A JP H07214890 A JPH07214890 A JP H07214890A JP 4466794 A JP4466794 A JP 4466794A JP 4466794 A JP4466794 A JP 4466794A JP H07214890 A JPH07214890 A JP H07214890A
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JP
Japan
Prior art keywords
transfer
transfer paper
pattern
composite powder
glass
Prior art date
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Pending
Application number
JP4466794A
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English (en)
Inventor
Osamu Nakagawa
修 中川
Kunio Nishioka
邦夫 西岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Narumi China Corp
Original Assignee
Narumi China Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Narumi China Corp filed Critical Narumi China Corp
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Publication of JPH07214890A publication Critical patent/JPH07214890A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】乾式印刷により、陶磁器、ガラス、ほうろう等
に絵柄等を形成するための転写紙を提供する。 【構成】10〜50wt%の縮合または付加重合体であ
る有機重合体と、90〜50wt%の無機顔料およびガ
ラス成分とからなる複合粉体を、ベースフィルムまたは
紙上に電気的に乾式印刷した転写紙。複合粉体の平均粒
径は1〜20μmである。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、陶磁器、ガラス、ほう
ろう等に絵柄等を転写するために用いる転写紙に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来より、陶磁器、ガラス、ほうろう等の
被転写体に絵柄等を形成するには、転写による方法が広
く用いられている。転写に用いる転写紙は、通常スクリ
ーン印刷によって作成される。スクリーン印刷において
は、ステンレススチールあるいはプラスチックなどの細
線からなる織物に感光性高分子を塗布し、絵柄に応じた
光で感光し、感光した部分を溶解ないし残留させ、織目
を露出させて版を作成する。次に、窯業用顔料、ガラス
成分および有機ビヒクルからなるペーストを、ステンレ
ス織物の織目を通じて水溶性高分子を塗布した転写台紙
に印刷し、その全面にカバーコートをして転写紙を得
る。このようにして得た転写紙を、水に浸して台紙から
はがし、被転写体に貼付し、500〜1000℃で焼成
することにより、被転写体に絵柄等を形成する。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながらスクリーン印刷
によると、感光性高分子の塗布、露光に多大の時間と労
力を要する。また、印刷に際し有機溶剤を使用するた
め、作業環境を悪化させる。さらに、スクリーン印刷で
は、一度に多くの転写紙を製造しなければ採算が合わ
ず、少品種大量生産には適するが多品種少量生産には不
向きである。従って、スクリーン印刷に代わり、短期間
で少量生産にも適する転写紙の作成が望まれる。
【0004】ます、スクリーン印刷にかわるものとし
て、現在広く普及している乾式印刷が考えられる。通常
の乾式印刷は、印刷すること自体が目的であり、着色剤
としては一般的に取り扱いが容易でかつ色の選択の幅の
広い有機顔料やカーボンを使用している。しかし、転写
紙は、該転写紙に印刷された絵柄等を被転写体に焼成工
程を経て転写することを目的としている。従って、有機
顔料やトナーを着色剤として使用しいる通常の乾式印刷
によって転写紙を作成しても、絵柄等を被転写体へ固着
するのに必要な500〜1000℃での焼成工程におい
て、有機顔料やカーボンは飛散してしまい、被転写体に
絵柄等を転写することができない。よって、通常の乾式
印刷をそのまま転写紙に利用することはできない。
【0005】特開平3−220000号公報において
は、顔料転写箔、メタリック転写箔などに、従来公知の
トナーを使用した複写機で複写し、絵柄等を好みの場所
に転写させるデザイン用転写シートが開示されている。
しかしながら、この転写シートにおいても、転写シート
に描かれた絵柄等を、焼成により転写することを前提と
していないため、従来公知の有機物を主体とするトナー
が使用されている。従って、この転写シートを、陶磁
器、ガラスあるいはほうろう等の被転写体の絵柄形成に
使用しても、被転写体への絵柄固着に必要な焼成工程
で、トナーが飛散してしまい、被転写体に絵柄等を転写
することができない。
【0006】また、特開平4−135798号公報にお
いて、糊層、合成樹脂層、釉薬層等の結合層を有する面
上に、キャリヤーとしての鉄トナー粉体を使用し、乾式
印刷し、それを陶磁器等に貼付して焼成することにより
鉄が発色して絵柄等を形成する方法が開示されている。
しかし、該公報には、従来の転写紙は使用できないとさ
れている。また、発色は黒色のみである。さらにキャリ
アーとしての鉄分を利用する方法であり、本発明のよう
な無機顔料による着色の可能性については何ら示唆され
ていない。本発明者は、かかる問題点に鑑み、従来の転
写フィルムないしは転写台紙上に、有機重合体と無機顔
料およびガラス成分とからなる複合粉体を電気的に乾式
印刷した転写紙を提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】本発明は、ベースフィルムまたは紙
上に、有機重合体と無機顔料およびガラス成分とからな
る複合粉体を、電気的に乾式印刷した転写紙にある。
【0008】本発明において、上記有機重合体は、縮合
または付加重合体であり、これらは10〜50wt%で
あることが好ましい。有機重合体は、陶磁器、ガラスま
たはほうろう等に絵柄等を焼き付ける際に飛散する。そ
のため、50wt%より多いと焼成時に絵柄等にクラッ
クが生じる恐れがある。また、10wt%より少ないと
ベースフィルムまたは台紙への絵柄等の付着が悪くなる
恐れがある。
【0009】本発明において、上記縮合または付加重合
体は、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミドおよび
ホルムアルデヒド変性ポリアミド、およびテレフタル
酸、イソフタル酸、アジピン酸等の二塩基酸とエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、ビスフェノールA
エチレンオキシド付加物等のグリコールからなるポリエ
ステル、ポリエステルウレタン、ポリエーテルウレタン
等のウレタン系重合体、エポキシ樹脂等をあげることが
できる。これらの重合体は、被転写体に絵柄等を焼き付
ける工程で炭素を残留させることが少ないため、上記焼
成を円滑におこなうことができる。
【0010】本発明において、上記無機顔料およびガラ
ス成分は90〜50wt%であることが好ましい。90
wt%より多い場合には、ベースフィルムまたは台紙へ
の絵柄等の付着が悪くなる恐れがある。また、50wt
%より少ない場合には、被転写体に絵柄等を焼き付ける
際にクラックが発生する恐れがある。
【0011】さらに、上記無機顔料とガラス成分の比率
は、1:9〜9:1が好ましい。ガラス成分が少ない
と、被転写体に絵柄等を焼き付ける際に絵柄等の固着が
不十分な恐れがある。また、ガラス成分が多いと、絵柄
等の発色が悪い恐れがある。
【0012】上記無機顔料は、鉄、コバルト、ニッケ
ル、銅、セレン、チタン、モリブデン、クロム、マンガ
ンなどの酸化物および金、ロジウムなどの貴金属コロイ
ド、セレンカドミウムなどを用いることができる。
【0013】上記ガラス成分は、無機顔料を陶磁器本体
に固着させるために使用されるものであり、珪素、アル
ミニウム、カルシウム、マグネシウム、ほう素、アルカ
リ金属、鉛、亜鉛、ジルコニウムなどの酸化物を用いる
ことができる。
【0014】上記複合粉体の平均粒径は1〜20μmで
あることが好ましい。1μmより小さいと粉砕が困難と
なる恐れがある。20μmより大きいと絵柄等の鮮明さ
が劣る恐れがある。
【0015】さらに粉砕の容易さと絵柄等の鮮明さとを
配慮すれば、複合粉体の平均粒径は、3〜15μmであ
ることが好ましい。
【0016】複合粉体の電荷調節の目的で、従来公知の
含金アゾ系顔料ないし染料、有機ほう酸塩類、第4級ア
ンモニウム塩類等を添加することもできる。
【0017】本発明において、上記転写紙は、たとえ
ば、縮合または付加重合体の有機重合体と、平均粒径
0.5〜10μmのガラス粉体および無機顔料粉体と
を、加熱ニーダで混合するかあるいは有機溶剤の存在下
で3本ロールで混合する。次に粗粉砕し、さらにボール
ミル、ジェットミルなどで所望の粒度になるまで粉砕を
おこなう。そして分級して複合粉体とする。該複合粉体
を、電気的にベースフィルムまたは台紙上に乾式印刷す
る。
【0018】転写紙が紙による場合には、その表面にポ
リビニルアルコール、でんぷん、デキストリンなどの水
溶性高分子を塗布する。この塗布面に、上記複合粉体を
絵柄等に応じて乾式印刷する。次にメタクリル酸アルキ
ル系樹脂を全面に塗布して転写紙を得る。
【0019】転写紙が水溶性フィルムによる場合には、
ポリビニルアルコールフィルムなどを用いる。このフィ
ルム上に、上記複合粉体を絵柄等に応じて乾式印刷す
る。次にメタクリル酸アルキル系樹脂を全面に塗布して
転写紙を得る。
【0020】こうして得られた転写紙を、陶磁器、ガラ
スあるいはほうろう等の被転写体に貼り、次いで焼成す
る。これにより、転写紙に描かれた絵柄等はこれら被転
写体に転写される。
【作用】本発明の転写紙は、乾式印刷で製造されるた
め、溶剤の使用量を減少させることが可能であり、環境
を悪化させない。また、従来法と異なり、ガラス成分と
有機顔料を併用して粉体を形成するため、転写紙製造に
際して無機結合層を必須としない。さらに、乾式印刷の
ため、コンピュータ等に接続し、コンピュータ画像を直
接印刷することが可能であり、卓上で転写紙を制作でき
る。このため、制作に要する時間が大幅に短縮可能とな
る。また、絵柄を画像データとして送信できるため、遠
隔地から転写紙を作成することも可能となる。
【0021】
【実施例】
実施例1 酸化鉛、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化アルカリ金
属、酸化アルカリ土類金属を構成要素とする平均粒径3
μmのガラスフリット70部(重量部、以下同じ)と、
酸化コバルトを主成分とする青色顔料30部、酸価1の
テレフタル酸とビスフェノールAの酸化エチレン付加物
からなるグリコールから得られたポリエステル20部を
混合し、さらに加熱3本ロールで混合した。次に、粗粉
砕した後、水を使用してボールミルで粉砕し、さらに乾
燥させて平均粒径13μmの複合体を得た。この複合粉
体を乾式印刷複写機を用い、デキストリンを塗布した紙
に印刷した。次に、メタクリル酸系樹脂を印刷面に塗布
し、転写紙を得た。この転写紙を、水を使用する常法に
より陶磁器に転写し、約800℃で焼成した。このよう
にして得られた絵柄は、陶磁器に密着し、クラックやち
ぢれがなく、光沢のよいものであった。
【0022】実施例2 顔料として、実施例1の酸化コバルトの代わりに酸化
鉄、酸化ニッケル、酸化クロム系顔料を用いた。また、
酸化1のテレフタル酸とビスフェノールAの酸化エチレ
ン付加物からなるグリコールから得られたポリエステル
20部を40部とした。その他は実施例1と同様とし
た。これらを混合し、さらにボールミルで混合した。次
に、実施例1と同様に操作して粉砕、乾燥し、平均粒径
10μmの複合粉体を得た。以下は実施例1と同様とし
た。その結果、陶磁器に対する密着性に優れ、クラック
やちぢれがなく、光沢のよい絵柄が形成できた。
【0023】
【効果】本発明は、従来のスクリーン印刷に代わって乾
式印刷で転写紙を製造したものであり、製版作業が大幅
に短縮でき、溶剤の使用量が少ないため、印刷工程の作
業環境の改善に有益でその工業的意義は大きい。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフィルムまたは紙上に、有機重合
    体と無機顔料およびガラス成分とからなる複合粉体を、
    電気的に乾式印刷したことを特徴とする転写紙。
  2. 【請求項2】 請求項1において使用する有機重合体
    は、縮合または付加重合体であることを特徴とする転写
    紙。
  3. 【請求項3】 請求項1において使用する複合粉体は、
    有機重合体10〜50wt%と、無機顔料およびガラス
    成分90〜50wt%とからなり、その平均粒径は1〜
    20μmであることを特徴とする転写紙。 【0001】
JP4466794A 1994-02-04 1994-02-04 転写紙 Pending JPH07214890A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4466794A JPH07214890A (ja) 1994-02-04 1994-02-04 転写紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4466794A JPH07214890A (ja) 1994-02-04 1994-02-04 転写紙

Publications (1)

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JPH07214890A true JPH07214890A (ja) 1995-08-15

Family

ID=12697805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4466794A Pending JPH07214890A (ja) 1994-02-04 1994-02-04 転写紙

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JP (1) JPH07214890A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105034628A (zh) * 2015-07-14 2015-11-11 祥和彩瓷制造(上海)有限公司 一种低光烤制花纸的制备方法及低光烤制花纸

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CN105034628A (zh) * 2015-07-14 2015-11-11 祥和彩瓷制造(上海)有限公司 一种低光烤制花纸的制备方法及低光烤制花纸

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