JPH07300382A - 画像焼付けセラミックス体及びその製造方法 - Google Patents

画像焼付けセラミックス体及びその製造方法

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JPH07300382A
JPH07300382A JP12064894A JP12064894A JPH07300382A JP H07300382 A JPH07300382 A JP H07300382A JP 12064894 A JP12064894 A JP 12064894A JP 12064894 A JP12064894 A JP 12064894A JP H07300382 A JPH07300382 A JP H07300382A
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image
ceramic body
baked
inorganic
inorganic pigment
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JP12064894A
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Osamu Nakagawa
修 中川
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Narumi China Corp
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/4505Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements characterised by the method of application
    • C04B41/4511Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements characterised by the method of application using temporarily supports, e.g. decalcomania transfers or mould surfaces

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  • Materials Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半永久的に褪色することなく,耐久性に優
れ,低コストの画像焼付けセラミックス体及びその製造
方法を提供すること。 【構成】 複合粉体を用いて静電気的に印刷した画像1
を,セラミックス体7の表面に転写焼付してなり,かつ
複合粉体は,有機重合体10〜50%(重量比,以下同
じ。)と,無機顔料及びガラス成分からなる無機成分5
0〜90%とを用いてなる。無機顔料は,鉄,コバル
ト,ニッケル,銅,セレン,チタン,モリブデン,クロ
ム,及びマンガンのグループから選ばれる1種以上の金
属の酸化物,或いは金又はロジウムのいずれか或いはそ
の双方の貴金属コロイド等である。ガラス成分は,珪
素,アルミニウム,カルシウム,マグネシウム,ほう
素,アルカリ金属,鉛,亜鉛,及びジルコニウムのグル
ープから選ばれる1種以上よりなる酸化物等である。セ
ラミックス体は,陶磁器,結晶ガラス等である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,陶磁器又は結晶ガラス
に画像を形成した画像焼付けセラミックス体及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来,セラミックスに写真等の画像を形成
する方法としては,有機染料を用いる方法,感光性樹脂
を用いる方法,及びスクリーン印刷による方法等があ
る。有機染料を用いる方法は,陶磁器の表面に樹脂被膜
を形成し,この樹脂被膜に有機染料からなる画像を転写
する方法である。感光性樹脂を用いる方法としては,例
えば,特開平5−221762号公報に示されているご
とく,セラミックス基板の全面に感光性樹脂を塗布し,
画像に応じた所望の部分に光を照射して,その感光部分
の粘着性を消失させる。そして,粘着性の残った部分に
顔料をふりかけ,その後これらを焼成する。これによ
り,セラミックス基板の表面に画像が形成される。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の画
像形成方法において,有機染料を用いる方法では,有機
染料が樹脂を介して単に付着しているだけであるため,
褪色しやすい。そのため,長期間鮮明な画像を維持する
ことは困難である。
【0004】また,感光性樹脂を用いる方法,スクリー
ン印刷による方法では,画像のパターンを形成するため
に多くの工程を経なければならず,手間がかかる。その
ため,製造コストが高くなるという問題かある。本発明
はかかる従来の問題点に鑑み,半永久的に画像の褪色が
なく,耐久性に優れ,低コストの画像焼付けセラミック
ス体及びその製造方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題の解決手段】本発明は,複合粉体を用いて静電気
的に印刷した画像を,セラミックス体の表面に転写焼付
してなり,かつ上記複合粉体は,無機顔料及びガラス成
分を含有する無機成分50〜90%(重量比,以下同
じ)と,有機重合体10〜50%とを含有していること
を特徴とする画像焼付けセラミックス体にある。
【0006】本発明において最も注目すべきことは,無
機成分と有機重合体とを含む複合粉体を用いて画像を静
電気的に印刷し,その印刷層をセラミックス体に転写焼
付けていることである。上記複合粉体は,後述する理由
により,無機成分50〜90%と,後述する有機重合体
10〜50%とを用いてなる。
【0007】上記無機成分は,無機顔料及びガラス成分
よりなる。無機顔料としては,鉄,コバルト,ニッケ
ル,銅,セレン,チタン,モリブデン,クロム,及びマ
ンガンのグループから選ばれる1種以上よりなる金属の
酸化物,或いは金又はロジウムのいずれか或いはその双
方の貴金属コロイド等がある。ガラス成分としては,珪
素,アルミニウム,カルシウム,マグネシウム,ほう
素,アルカリ金属,鉛,亜鉛,及びジルコニウムのグル
ープから選ばれる1種以上よりなるものの酸化物等があ
る。無機成分は,後述する理由により,10〜90部の
無機顔料と,90〜10部のガラス成分とを含有してい
ることが好ましい。
【0008】上記複合粉体は,画像の印刷層を形成して
いる。画像は,目視により特定される形態であり,例え
ば,写真,絵画,文字,模様等がある。この印刷層は,
セラミックス体の表面に転写焼付けされている。該セラ
ミックス体は,例えば,陶磁器,結晶ガラス等がある。
陶磁器は,粘土鉱物を主原料として焼成して得られたも
のであり,シリカ,アルミナ系の組成を有している。結
晶ガラスは,焼成により結晶を析出させたガラスをい
う。上記セラミックス体の形態は,特に限定しないが,
例えば,皿状,カップ状のものがある。
【0009】次に,上記画像焼付けセラミックス体を製
造する方法としては,例えば,基材上に形成された水可
溶性部材の表面に,転写焼付しようとするオリジナル画
像を,複合粉体を用いて,静電気的に印刷して,上記画
像と同一形状の印刷層を形成し,次いで,上記印刷層を
形成した水可溶性部材の表面を,カバーコート樹脂層に
より被覆して転写紙を作成し,次いで,上記水可溶性部
材を溶かし,上記基材から上記印刷層及びカバーコート
樹脂層を剥離し,次いで,上記印刷層及びカバーコート
樹脂層を,該印刷層がセラミックス体の表面に接触する
ように貼着し,次いで,これらを焼成して上記印刷層を
セラミックス体の表面に焼付ける方法であって,上記複
合粉体は,無機顔料及びガラス成分からなる無機成分5
0〜90%と,有機重合体10〜50%とを含有してい
ることを特徴とする画像焼付けセラミックス体の製造方
法がある。
【0010】以下,上記画像焼付けセラミックス体の製
造方法について詳説する。まず,オリジナル画像を,複
合粉体を用いて,基材上に形成された水可溶性部材の表
面に静電気的に印刷する。上記複合粉体は,無機顔料及
びガラス成分からなる無機成分50〜90%と,有機重
合体10〜50%とを含有している。無機成分が90%
を越える場合には,複合粉体を静電気的に印刷すること
が困難となる。また,複合粉体とセラミックス体との結
合が弱くなるおそれがある。一方,無機成分が50%未
満の場合には,焼成の際に飛散成分が多すぎ,最終製品
の着色が薄くなる問題がある。
【0011】上記無機成分は,無機顔料及びガラス成分
を含有している。上記無機顔料は,セラミックス体の表
面に,画像を現出させるための材料である。無機顔料と
しては,鉄,コバルト,ニッケル,銅,セレン,チタ
ン,モリブデン,クロム,マンガン,スズ,ジルコニウ
ム,及びアンチモンのグループから選ばれる1種以上よ
りなる金属の酸化物,クロム酸鉄,ケイ酸塩,或いは金
又はロジウムのいずれか或いはその双方の貴金属コロイ
ド等がある。
【0012】上記ガラス成分は,無機顔料をセラミック
ス体に融着させるために用いられる。ガラス成分として
は,珪素,アルミニウム,カルシウム,マグネシウム,
ほう素,アルカリ金属,鉛,亜鉛,及びジルコニウムの
グループから選ばれる1種以上よりなるものの酸化物等
がある。
【0013】無機成分は,10〜90%の無機顔料と,
90〜10%のガラス成分とを含有していることが好ま
しい。無機顔料が10%未満の場合,又はガラス成分が
90%を超える場合には,最終製品の着色がうすくなる
おそれがある。一方,無機顔料が90%を超える場合,
又はガラス成分が10%未満の場合には,無機顔料の固
着が悪くなるおそれがある。
【0014】上記有機重合体としては,例えば,スチレ
ン又はメタクリル酸低級アルキルエステルの単独重合体
又は共重合体,ポリエステル,ポリアミド,ポリウレタ
ン,及びエポキシ樹脂のグループから選ばれる1種以上
を用いることができる。上記ポリエステルは,テレフタ
ル酸,アジピン酸等の二塩基酸と,ブチレングリコー
ル,ビスフェノールAエチレンオキシド付加物等のグリ
コール類とがエステル結合により架橋した高分子であ
る。
【0015】上記有機重合体は,印刷性改善のため,ア
ゾ系含金染料やパラフィンワックスと併用することが好
ましい。その使用量は,一般に有機重合体の重量に対し
て,5%以下である。上記複合粉体の平均粒径は,1〜
20μmであることが好ましい。1μm未満の場合に
は,粉砕が困難となるおそれがある。20μmを超える
場合には,転写された画像の鮮明さが劣るおそれがあ
る。
【0016】上記複合粉体を製造するに当たっては,例
えば,平均粒径0.5〜10μmのガラス成分及び無機
顔料の粉体と有機重合体とを,加熱ニーダにより混合す
るか,有機溶剤の存在下で3本ロールにより混合する。
次に,この混合物を粗粉砕し,更に,ボールミル,ジェ
ットミル等により所望の粒度になるまで微粉砕する。そ
の後,この粉砕物を分級して,上記複合粉体を得る。
【0017】上記複合粉体は,上記基材上に形成された
水可溶性部材の表面に,静電気的に印刷される。この静
電気的印刷方法は,上記複合粉体を用いた静電潜像法の
1つである。即ち,上記複合粉体は,中心部に無機顔料
があり,その表面が有機重合体により被覆されている。
そのため,複合粉体は,帯電しやすく,トナーとして挙
動する。
【0018】まず,かかる複合粉体に混合攪拌等の処理
を施すことにより,複合粉体全体に電荷を与える。ま
た,別に,光線その他の手段により,帯電した感光ドラ
ムに画像に対応した光を照射し,局部的に静電荷を減少
あるいは消滅させて,電気的潜像を形成する。
【0019】次に,この電気的潜像にトナーを吸着させ
て,可視像化し,基材上に形成された水溶性部材の表面
に転写し焼付ける。これにより,オリジナル画像と同一
形状の印刷層が,上記水可溶性部材の表面に形成され
る。上記静電気的印刷は,印刷層の濃淡に応じて網点の
数を変動することができる印刷器を用いることが好まし
い。
【0020】上記水可溶性部材は,例えば,水可溶性高
分子又は水可溶性フィルムである。水可溶性部材が水可
溶性高分子である場合には,基材の表面に水可溶性高分
子を予め塗布しておき,その塗布面に,上記複合粉体を
乾式印刷する。水可溶性高分子としては,ポリビニルア
ルコール,澱粉,又はデキストリン等を用いる。上記基
材としては,紙,合成紙,又はポリビニルアルコール等
を用いる。一方,水可溶性部材が水可溶性フィルムであ
る場合には,上記基材を用いることなく,この水可溶性
フィルム自体を基材として用いることができる。この場
合には,水可溶性フィルムの表面に,上記複合粉体を直
接印刷する。上記水可溶性フィルムとしては,ポリビニ
ルアルコールフィルム等を用いることができる。
【0021】次に,上記印刷層を形成した水可溶性部材
の表面を,カバーコート樹脂層により被覆して,転写紙
を作成する。カバーコート樹脂層としては,メタクリル
酸アルキルエステル系樹脂等を用いる。次に,上記水可
溶性部材を溶かして,上記基材から,上記印刷層とカバ
ーコート樹脂層とを剥離し,これらを印刷層がセラミッ
クス体の表面に接触するように,セラミックス体に貼着
する。次いで,これらを焼成して,上記画像をセラミッ
クス体の表面に焼付ける。焼成は,例えば,空気存在
下,600〜1200℃の焼成温度で行う。
【0022】
【作用及び効果】本発明の画像焼付けセラミックス体に
おいては,その表面に,無機顔料により画像が形成され
ている。無機顔料は,ガラス成分によりセラミックス体
の表面に融着している。そのため,画像はセラミックス
体に強く固定される。それ故,画像の褪色がなく,耐久
性に優れている。
【0023】また,本発明の画像焼付けセラミックス体
の製造方法においては,無機顔料及びガラス成分を用い
て,転写紙に画像を形成している。この画像は,セラミ
ックス体の表面に転写され,焼成される。この焼成の際
に,ガラス成分が溶けて,無機顔料はセラミックス体に
融着する。そのため,無機顔料がセラミックス体に強く
固定される。それ故,画像の褪色がなく,耐久性に優れ
た画像焼付けセラミックス体を作成することができる。
【0024】更に,本発明においては無機顔料は帯電し
やすく,トナーとして挙動する。そのため,一般の事務
用乾式コピー機を用いて,画像を形成することができ
る。それ故,画像の形成が容易であり,任意に所望の画
像を形成することができる。本発明によれば,半永久的
に画像の褪色がなく,耐久性に優れ,低コストの画像焼
付けセラミックス体及びその製造方法を提供することが
できる。
【0025】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例にかかる画像焼付けセラミックス体につ
いて,図1〜図4を用いて説明する。本例の画像焼付け
セラミックス体9は皿であり,複合粉体を用いて静電気
的印刷した白黒写真の画像1を,セラミックス体7の表
面に転写焼付したものである。複合粉体は,無機顔料及
びガラス成分からなる無機成分と,有機重合体とを用い
てなる。
【0026】次に,上記画像焼付けセラミックス体の製
造方法について,図2〜図4を用いて説明する。まず,
無機成分70重量%とポリスチレン系の有機重合体30
重量%とを,トルエンとともに混合する。無機成分は,
無機顔料30重量部とガラス成分70重量部とよりな
る。
【0027】無機顔料は,酸化鉄を主成分とする黒色顔
料である。ガラス成分は,平均粒径が3μmのガラスフ
リットであり,その構成要素は,酸化鉛,酸化珪素,酸
化アルミニウム,酸化アルカリ金属,又は酸化アルカリ
土類金属等を含有している。
【0028】有機重合体は,酸価5のポリスチレン系樹
脂である。トルエンは,上記無機成分と有機重合体の合
計重量の100重量部に対して,120重量部添加され
る。これらの混合は,三本ロールを用いて行う。
【0029】次に,この混合物を,エタノールの中に投
入して,トルエンを溶出し,風乾する。次に,これを粗
粉砕し,ボールミルに入れて,微粉砕する。次に,この
粉砕物を乾燥して,平均粒径13μmの複合粉体を得
る。
【0030】次に,静電乾式複写器により,図2に示す
ごとく,水可溶性部材2の表面に,上記複合粉体を用い
て画像1を静電的に印刷する。画像は,風景を写真撮影
したものである。水可溶性部材2は,水可溶性高分子と
してのデキストリンであり,基材20としての紙の表面
に予め形成してある。
【0031】次に,図3に示すごとく,水可溶性部材2
の画像形成面を,カバーコート樹脂層3により被覆し
て,転写紙5を作成する。カバーコート樹脂層3は,メ
タクリル酸系樹脂である。次に,上記転写紙5を水に漬
けて,水可溶性部材2を溶かす。次いで,画像が形成さ
れた印刷層とカバーコート樹脂層3とを,基材20から
剥離する。
【0032】次に,図4に示すごとく,この印刷層とカ
バーコート樹脂層3とを,その画像面を転写しようとす
るセラミックス体7の表面に貼着する。セラミックス体
7は,皿型の陶磁器である。次いで,これらを焼成し
て,画像1をセラミックス体7の表面に焼付ける。焼成
は,大気中において,最高温度800℃で行う。これに
より,図1に示す上記画像焼付けセラミックス体9が得
られる。
【0033】上記製造方法により得られた画像焼付けセ
ラミックス体は,画像がセラミックス体の表面に強く固
着していた。この風景画像は,褪色することなく,半永
久的に鮮明であった。
【0034】実施例2 本例の画像焼付けセラミックス体の製造方法において
は,60重量%の無機成分と40重量%のスチレン系の
有機重合体とを含有する複合粉体を用いた。無機成分の
作成に当たって,無機成分及び有機重合体の混合物は,
トルエン溶出,風乾,粗粉砕を行った後,ジェットミル
により微粉砕して,平均粒径10μmの複合粉体を得
た。その他は,実施例1と同様である。本例において
も,写真の白黒画像が鮮明にセラミックス体に密着し,
鮮明で美麗な絵柄が形成された。また,この画像は,褪
色することなく,半永久的に鮮明であった。
【0035】実施例3 本例の画像焼付けセラミックス体の製造方法において
は,有機重合体として,酸価3のビスフェノールAエチ
レンオキシド付加物とアジピン酸とからなるポリエステ
ルを用いた。そして,このポリエステル30重量%と無
機成分70重量%とをニーダにより混練した。上記無機
成分は,無機顔料30重量部とガラス成分40重量部と
よりなる。
【0036】次に,この混練物を粗粉砕し,更にジェッ
トミルにより微粉砕して,平均粒径10μmの複合粉体
を得た。その他は,実施例1と同様である。本例におい
ても,実施例1と同様に,褪色がなく,鮮明で耐久性に
優れた画像焼付けセラミックス体を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の画像焼付けセラミックス体の斜視
図。
【図2】実施例1の,画像を乾式印刷した水可溶性部材
の説明図。
【図3】実施例1の,転写紙の説明図。
【図4】実施例1の,画像の転写方法を示す説明図。
【符号の説明】
1...画像, 2...水可溶性部材, 20...基材, 3...カバーコート樹脂層, 5...転写紙, 7...セラミックス体, 9...画像焼付けセラミックス体,

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複合粉体を用いて静電気的に印刷した画
    像を,セラミックス体の表面に転写焼付してなり,かつ
    上記複合粉体は,無機顔料及びガラス成分を含有する無
    機成分50〜90%(重量比,以下同じ)と,有機重合
    体10〜50%とを含有していることを特徴とする画像
    焼付けセラミックス体。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記無機顔料は,
    鉄,コバルト,ニッケル,銅,セレン,チタン,モリブ
    デン,クロム,マンガン,スズ,ジルコニウム,及びア
    ンチモンのグループから選ばれる1種以上よりなる金属
    の酸化物,クロム酸鉄,ケイ酸塩,或いは金又はロジウ
    ムのいずれか或いはその双方の貴金属コロイドであるこ
    とを特徴とする画像焼付けセラミックス体。
  3. 【請求項3】 請求項1,又は2において,上記ガラス
    成分は,珪素,アルミニウム,カルシウム,マグネシウ
    ム,ほう素,アルカリ金属,鉛,亜鉛,及びジルコニウ
    ムのグループから選ばれる1種以上よりなるものの酸化
    物であることを特徴とする画像焼付けセラミックス体。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,又は3において,上記無
    機成分は,10〜90部(重量比,以下同じ。)の無機
    顔料と,90〜10部のガラス成分とを含有しているこ
    とを特徴とする画像焼付けセラミックス体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3,又は4において,上記セ
    ラミックス体は,陶磁器又は結晶ガラスであることを特
    徴とする画像焼付けセラミックス体。
  6. 【請求項6】 基材上に形成された水可溶性部材の表面
    に,転写焼付しようとするオリジナル画像を,複合粉体
    を用いて,静電気的に印刷して,上記画像と同一形状の
    印刷層を形成し,次いで,上記印刷層を形成した水可溶
    性部材の表面を,カバーコート樹脂層により被覆して転
    写紙を作成し,次いで,上記水可溶性部材を溶かし,上
    記基材から上記印刷層及びカバーコート樹脂層を剥離
    し,次いで,上記印刷層及びカバーコート樹脂層を,該
    印刷層がセラミックス体の表面に接触するように貼着
    し,次いで,これらを焼成して上記印刷層をセラミック
    ス体の表面に焼付ける方法であって,上記複合粉体は,
    無機顔料及びガラス成分からなる無機成分50〜90%
    と,有機重合体10〜50%とを含有していることを特
    徴とする画像焼付けセラミックス体の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において,上記無機顔料は,
    鉄,コバルト,ニッケル,銅,セレン,チタン,モリブ
    デン,クロム,マンガン,スズ,ジルコニウム,及びア
    ンチモンのグループから選ばれる1種以上よりなる金属
    の酸化物,クロム酸鉄,ケイ酸塩,或いは金又はロジウ
    ムのいずれか或いはその双方の貴金属コロイドであるこ
    とを特徴とする画像焼付けセラミックス体の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6において,上記ガラス成分は,
    珪素,アルミニウム,カルシウム,マグネシウム,ほう
    素,アルカリ金属,鉛,亜鉛,及びジルコニウムのグル
    ープから選ばれる1種以上よりなるものの酸化物である
    ことを特徴とする画像焼付けセラミックス体の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項6,7,又は8において,上記無
    機成分は,10〜90部の無機顔料と,90〜10部の
    ガラス成分とを含有していることを特徴とする画像焼付
    けセラミックス体の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項6〜8,又は9において,上記
    有機重合体は,スチレン又はメタクリル酸低級アルキル
    エステルの単独重合体又は共重合体,或いはテレフタル
    酸,アジピン酸等の二塩基酸とブチレングリコール,ビ
    スフェノールAエチレンオキシド付加物等のグリコール
    類とからなるポリエステル,ポリアミド,ポリウレタ
    ン,及びエポキシ樹脂のグループから選ばれる1種以上
    であることを特徴とする画像焼付けセラミックス体の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 請求項6〜9,又は10において,上
    記セラミックス体は,陶磁器又は結晶ガラスであること
    を特徴とする画像焼付けセラミックス体の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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