JPH07212848A - 戸建住宅用ドアホン・セキュリティシステム - Google Patents

戸建住宅用ドアホン・セキュリティシステム

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JPH07212848A
JPH07212848A JP119694A JP119694A JPH07212848A JP H07212848 A JPH07212848 A JP H07212848A JP 119694 A JP119694 A JP 119694A JP 119694 A JP119694 A JP 119694A JP H07212848 A JPH07212848 A JP H07212848A
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command
lighting
entrance
house
card
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JP119694A
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Tatsuro Shibata
達朗 柴田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作が簡単で、解読され難い、戸建住宅向け
のドアホン・セキュリティシステムを提供する。 【構成】 門扉又は玄関先には、玄関錠の旋/解錠指令
又は/及び宅内の照明のON/OFF指令をカード入力
するためのカードリーダ23が設置され、宅内には、前
記カードリーダ23から送出される玄関錠の旋/解錠指
令又は/及び宅内の照明ON/OFF指令に基づいて、
前記玄関錠の旋/解錠又は/及び宅内の照明ON/OF
Fを制御する親機14が設置される。カードリーダ23
にカードを差し込むと、自動的に、玄関錠の旋/解錠又
は/及び宅内の照明のON/OFFが行われる。それ
故、汚れの分布から、解読の手がかりを与えるボタン入
力の弊害を回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、戸建住宅向きに改良
されたドアホン・セキュリティシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のセキュリティシステムと
しては、例えば、特開平4−324795号公報に記載
されているような集合住宅用の監視通話システムが知ら
れている。この監視通話システムは、管理人室等には警
報監視盤を設置し、共同玄関には住戸呼出スイッチ、テ
ンキー及びカードリーダ並びに液晶表示器を備えたロビ
ーインタホンを設置し、さらに、各住戸にはドアホン室
内機や電気錠を接続した住宅情報盤を設置し、これらの
相互間を多重信号線で接続して、相互の通話、共同玄関
及び各住戸内の電気錠制御を行う構成とされている。こ
の構成において、来客がロビーインタホンのテンキー及
び住戸呼出スイッチを操作して、特定の住戸を呼び出す
と、呼び出された住戸の住宅情報盤が応答し、その住戸
人が電気錠装置に解錠信号を送り出して共同玄関のドア
を開放する。また、各住戸人は、外出/帰宅時、ロビー
インタホンのテンキーを操作して、自己の住戸番号及び
暗証番号を入力し、次いで、玄関錠の旋/解錠や照明O
N/OFFを指示すれば、共同玄関からでも、自己の住
戸の玄関錠の旋/解錠や照明ON/OFFを操作するこ
とができる。さらに、各住戸人は、外出時、カードをロ
ビーインタホンのカードリーダに差し込むと、IDコー
ドとカードの暗証番号とが照合され、カードの暗証番号
が登録されているIDコードと一致していれば、共同玄
関の旋錠が行われると共に、その住戸の旋/解錠状態が
液晶表示器にモニタ表示される。ところで、戸建住宅に
も、このようなセキュリティシステムは、安全対策上、
必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
集合住宅用の監視通話システムにあっては、上記したよ
うに、ロビーインタホンのテンキーを操作して暗証番号
(IDコード)や玄関錠の旋/解錠指令、照明ON/O
FF指令を入力する仕組みになっているため、この監視
通話システムを、戸建住宅向けに改変しようとする場合
には、次のような問題がある。すなわち、マンション等
の集合住宅においては、多数の住戸人によって、互いに
異なる多数の住戸番号や暗証番号が使用されるために、
テンキーのうち、「0」キーから「9」キーまでが、隈
なく押下され、長い年月が経てば、キー毎の押下頻度も
平均化されてしまうので、テンキーの汚れは一様に進行
する。したがって、汚れが特定のいくつかのキーに集中
するという事態(汚れの分極化)は生じない。それ故、
テンキーの汚れが、暗証番号を見破る手がかりとされる
虞はない。
【0004】しかしながら、戸建住宅の場合には、住戸
番号が不要な上、使用する暗証番号数も限られるので、
ドアホン子機のテンキーは、押下頻度の著しく高いキー
と押下頻度0のキーとに分けられ、このため、日が経つ
につれて、押下頻度の高いキーは、汚れが目立つように
なり、一方、押下頻度0のキーは真新しさを維持し続け
るという事態(汚れの分極化)が発生する。汚れが一部
のキーに偏在するようになると、暗証番号を構成する数
値が容易に分かってしまうので、泥棒やいたずら者の解
読行為を誘発し危険である。このような汚れの分極化を
解消するためには、10桁以上からなる暗証番号を使用
すれば良いが、10桁以上の暗証番号は、暗記するのが
大変であり、操作も煩雑であるので、現実的でない。
【0005】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、操作が簡易で、解読され難い戸建住宅向けのド
アホン・セキュリティシステムを提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の戸建住宅用ドアホン・セキュリティ
システムは、門扉又は玄関先に設置され、玄関錠の旋/
解錠指令又は/及び宅内の照明のON/OFF指令をカ
ード入力するためのカードリーダを備えるドアホン子機
と、宅内に設置され、上記カードリーダから送出される
玄関錠の旋/解錠指令又は/及び宅内の照明ON/OF
F指令に基づいて、上記玄関錠の旋/解錠又は/及び宅
内の照明ON/OFFを制御する親機とからなることを
特徴としている。
【0007】また、請求項2記載の戸建住宅用ドアホン
・セキュリティシステムは、上記カードリーダがカード
を読み取る際に生じる読取エラーの回数が、予め設定さ
れた基準回数を超えたときは、宅内に警報音が鳴動する
仕組みとされていることを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1記載の構成によれば、外出/帰宅時、
玄関先又は門扉に設置されたドアホン子機のカードリー
ダにカードを差し込むと、自動的に、玄関錠の旋/解錠
又は/及び宅内の照明のON/OFFが行われる。それ
故、汚れの分布から、解読の手がかりを与えるボタン入
力の弊害を回避できる。さらにまた、請求項2記載の構
成では、解読行為が宅内に報知されるので、安全であ
る。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。図1は、この発明の一実施例であるドア
ホン・セキュリティシステム(以下、単に、ドアホンシ
ステムという)の電気的構成を示すブロック図、図2は
同ドアホンシステムに用いられるドアホン子機の外観構
成を示す図で、同図(a)は正面図、同図(b)は側面
図、また、図3は同ドアホンシステムに用いられる専用
親機の外観構成を示す正面図である。この例のドアホン
システムは、宅内の各種セキュリティ機器(玄関錠、照
明器具等)に対して、門扉又は玄関先からの制御を可能
とする戸建住宅向けのドアホンシステムに係り、門扉又
は玄関先に設置され、宅内との通話機能や宅内の各種セ
キュリティ機器に対する遠隔操作機能を備えたドアホン
子機(ドアホン室外機)と、屋内に設置され、ドアホン
子機との通話機能やドアホン子機からの遠隔操作に応答
して、各種セキュリティ機器を制御し、監視する機能を
備えた専用親機(ドアホン室内機)とから概略構成さ
れ、これらドアホン子機と専用親機との間は、6芯の通
信ケーブルで、相互に接続されている。
【0010】まず、機械的構成から説明する。ドアホン
子機1は、図2に示すように、専用親機との間で相互通
話等を行う通話部2と、宅内の各種セキュリティ機器
(玄関錠、照明器具等)に対して遠隔操作を行う遠隔操
作部3と、遠隔操作の手順等をガイド表示する表示部4
とから概略構成され、ボックス5の正面パネル左端部に
は、上記通話部2を構成する呼出ボタン6、スピーカ7
及びマイクロホン8が設けられている。また、ボックス
5の正面パネル右端部には、上記遠隔操作部3を構成す
るカードリーダのカード挿入口9が設けられている。さ
らに、ボックス5の正面パネル中央部には、同じく遠隔
操作部3の各種スイッチを構成するスタートボタン1
0、「A」ボタン11a、「B」ボタン11b、及び
「C」ボタンスイッチ11c、並びに、表示部4を構成
する赤色LED表示器12r及び緑色LED表示器12
gが設けられている。なお、同図(b)に示すように、
遠隔操作部3を構成するカード挿入口9、スタートボタ
ン10、「A」ボタン11a、「B」ボタン11b、及
び「C」ボタンスイッチ11c、並びに、表示部4を構
成する赤色LED表示器12r及び緑色LED表示器1
2gは、開閉自在の隠しカバー13によって、未使用時
には、いたずら防止のため、見え隠れの状態にされてい
る。
【0011】次に、専用親機14は、図3に示すよう
に、外線通話、内線通話及びドアホン通話並びに非常報
知が可能な電話機本体15に、専用親機からでも玄関の
電気錠を開閉できる玄関錠ユニット16が備えられ、ボ
ックス17の上面右端部には、玄関錠ユニット16を構
成する旋錠スイッチ18s、解錠スイッチ18k、緑色
LED表示器19g、及び赤色LED表示器19rが設
けられている。玄関錠ユニット16を操作して、玄関を
旋錠するには、旋錠スイッチ18sをONとすれば、解
錠スイッチ18kがOFFとされ、玄関錠が旋錠され
る。玄関錠が旋錠されると、緑色LED表示器19gが
点灯し、赤色LED表示器19rが消灯する。玄関錠ユ
ニット16を操作して、玄関を解錠するには、解錠スイ
ッチ18kをONにすれば、旋錠スイッチ18sがOF
Fとされ、玄関錠が解錠される。玄関錠が解錠される
と、赤色LED表示器19rが点灯し、緑色LED表示
器19gが消灯する。さらに、ボックス17の上面右端
部には、遠隔操作有効スイッチ20及び赤色LED表示
器21が設けられていて、この遠隔操作有効スイッチ2
0が、ON状態のとき、ドアホン子機1からの遠隔操作
が可能となり、OFF状態では、遠隔操作ができなくな
る構成とされている。なお、赤色LED表示器21は、
点灯状態で、ドアホン子機1からの遠隔操作が可能な状
態であることを表示する。
【0012】次に、図1を参照して、電気的構成につい
て説明する。ドアホン子機1において、通話部2を構成
するマイクロホン8は、来訪者の音声を入力する。同じ
く通話部2を構成するスピーカ7は、呼出時の”ピンポ
ン”等のバックトーン及び居住者の音声、並びに、遠隔
操作部3から入力されるセキュリティ情報報知指令に応
答して、専用親機14から送られてくる宅内セキュリテ
ィ情報(音声メッセージ)を出力する。
【0013】遠隔操作部3は、スイッチ回路部22と、
カードリーダ23と、コード変換回路24と、PBジェ
ネレータ25とから概略構成されている。スイッチ回路
部22は、操作を開始させるスタートボタン10、遠隔
操作の各種指令を手動で入力するための「A」ボタン1
1a、「B」ボタン11b、及び「C」ボタン11cの
みから構成されている。この例においては、各種指令
は、「A」ボタン11a、「B」ボタン11b、及び
「C」ボタン11cを任意の組み合わせで順次6回押下
することによって入力される。例えば、照明ON/OF
F指令は、A→B→C→A→B→C(以下、矢印を省略
して「ABCABC」と表示する)の順序で、玄関錠の
旋/解錠指令は、「CBACBA」の順序で、また、セ
キュリティ情報報知指令は、「ABCCBA」の順序
で、対応する各ボタン11a,11b,11cを押下す
ることによって、それぞれ入力される仕組みになされて
いる。
【0014】カードリーダ23は、カード挿入口9から
カードを差し込むと、磁気によってカードに書き込まれ
た遠隔操作の各種指令が読み出されて入力される。スイ
ッチ回路部22及びカードリーダ23は、遠隔操作の各
種指令がボタン入力又はカード入力されると、バッファ
26,27を介して、対応するコマンドコードをコード
変換回路24に送出する。コード変換回路24は、スイ
ッチ回路部22又はカードリーダ23から供給されたコ
マンドコードを、PBジェネレータ25が処理できるコ
マンドコードに変換して出力する。PBジェネレータ2
5は、高低2種の周波を同時に発生させる2周波発信回
路を備え、変換されたコマンドコードに基づいて、それ
ぞれ対応する2つの音声周波数の正弦波を生成・混合し
てDTMF信号(デュアルトーン信号:dual-tonemulti
frquency signal)であるPBコマンド信号(push-butt
on dial signal)を発生させる。PBジェネレータ25
によって生成されたPBコマンド信号は、バッファ2
8、及び通信ケーブル29を経由して、専用親機14に
伝送される。
【0015】表示部4は、赤色に発光する赤色LED表
示器12r、緑色に発光する緑色LED表示器12g、
LED駆動回路30、及びPBレシーバ31から概略構
成され、遠隔操作の進行状況や制御の完了を表示する。
PBレシーバ31は、通信ケーブル29及びバッファ3
2を経由して、専用親機14から伝送されてきたPB表
示制御信号を受信し、受信したPB表示制御信号に対応
するデジタルの表示制御信号をLED駆動回路30に送
出する。LED駆動回路30は、PBレシーバ31から
供給を受けた表示制御信号に基づいて、赤色LED12
r及び緑色LED12gをそれぞれ点灯、消灯又は点滅
させる。
【0016】次に、専用親機14は、ドアホン通話、外
線通話、内線通話、ドアホン子機等からの各種指令に基
づいて、火災センサや玄関錠等のセキュリティ機器の制
御及び監視等を行うもので、ドアホン子機1との間で各
種PB信号の授受を行うPBレシーバ33及びPBジェ
ネレータ34、宅内の照明の制御を行う照明コントロー
ラ35、玄関錠ユニット16を構成し、玄関錠の制御を
行う玄関錠コントローラ36、ドアホン子機1の内部回
路に電力(AC8V)を供給するための電源部37、音
声を合成して出力する音声合成部38、通話路を形成す
る通話路マトリックス39、ドアホン通話、外線通話、
内線通話を行うための電話回路40、及び装置各部を制
御するCPU(中央処理装置)41から概略構成されて
いる。
【0017】上記PBレシーバ33は、ドアホン子機1
のPBジェネレータ25によって出力され、通信ケーブ
ル29及びバッファ42を経由して、伝送されてきたP
Bコマンド信号を受信して、対応するコマンドコード
(デジタル信号)をCPU41に送出する。
【0018】CPU41は、図示せぬ内部メモリを構成
するROMに記憶された処理プログラムを、同じく内部
メモリを構成するワークRAMを用いて実行することに
よりシステム各部をマルチタスク処理によって制御す
る。例えば、PBレシーバ33から、コマンドコードの
供給を受けると、同じく内部メモリを構成する書換可能
なEEPROMに記憶されている照明IDコード、玄関
錠IDコード、セキュリティ情報IDコードと照合し、
照合の結果、入力されたコマンドコードが照明IDコー
ドと一致すれば、照明のON/OFF処理ルーチンを実
行し、玄関錠IDコードと一致すれば、玄関錠の旋/解
錠処理ルーチンを実行し、セキュリティ情報IDコード
と一致すれば、セキュリティ情報の報知処理ルーチンを
実行する。CPU41は、各処理ルーチンにおいて、ド
アホン子機1側の操作者に対して操作手順をガイド表示
するために、適時、デジタルの表示制御信号を出力す
る。
【0019】PBジェネレータ34は、ドアホン子機1
のPBジェネレータ25と同一構成のもので、CPU4
1から供給されるデジタルの表示制御信号をDTMF信
号(デュアルトーン信号)であるPB表示制御信号に変
換し、バッファ43及び通信ケーブル29を介して、ド
アホン子機1の表示部4(PBレシーバ31)に送出す
る。
【0020】照明コントローラ35は、CPU41が、
PBレシーバ33から照明ON/OFFコマンドコード
の供給を受けることによって出力する照明ON/OFF
制御信号に基づいて、図示せぬセレクタスイッチを駆動
して宅内の照明器具の点灯/消灯を行う。玄関錠コント
ローラ36は、CPU41がPBレシーバ33から玄関
錠の旋/解錠コマンドコードの供給を受けることによっ
て出力する旋/解錠制御信号に基づいて、モータ式又は
電磁式の玄関錠(電気錠)の開閉を行う。また、CPU
41には、図示せぬインタフェース回路(センサ中継ユ
ニット)を介して、炎センサ44、ガスセンサ45等の
防災センサや、戸締まりセンサ46等の防犯センサが接
続されていて、これらのセンサ44,45,46から出
力される検出信号を取り込んで、非常報知の制御を行
う。
【0021】音声合成部38は、”トルルル〜”等の着
信音、”ピンポン”等のチャイム音、及び、『玄関安全
です』、『窓安全です』、『火の元安全です』、『窓が
開いたままです』、『火を消し忘れています』、『ガス
漏れ発生』等の各種合成音声メッセージ等を記憶するメ
モリを備えており、CPU41の制御に応じて、着信
音、チャイム音又は合成音声メッセージを通話路マトリ
ックス39へ送出する。通話路マトリックス39は、C
PU41の制御により、入出力端を自在にルーチングで
き、これにより、ドアホン子機1が、音声合成部38や
電話回路40にバッファ47等を介して自在に接続され
る。
【0022】次に、図4乃至図8のフローチャートを参
照して、この例のドアホン・システムの動作について説
明する。この例のドアホン・システムに電源が投入され
ると、専用親機14内のCPU41は、まず、システム
各部のイニシャライズを行う。このイニシャライズは、
各種レジスタのクリア及び各種フラグのリセット並びに
周辺回路の初期設定となる各種変数の初期設定等であ
る。イニシャライズが完了した後は、いつでも、来訪者
が通話部2の呼出ボタン6を押下すれば、ドアホン通話
モードが設定されて、CPU41は、通話路マトリック
ス39を制御して、ドアホン子機1と専用親機14との
間の相互通話を可能にする。一方、イニシャライズが完
了した後、操作者が、遠隔操作有効スイッチ20をON
とすると、これより、CPU41は、ステップS1,S
2,S3へ進む。ステップS1,S2,S3では、CP
U41は、ドアホン子機1の表示部4を緑色点灯状態に
して、遠隔操作部3のスタートボタン10が押下される
か(ステップS2)、カードリーダ23にカードが差し
込まれるのを待つ(ステップS3)。操作者は、表示部
4の状態が緑色点灯状態であることから、ボタン(手
動)入力又はカード入力による操作開始待ちの状態であ
ることを知る。なお、CPU41は、マルチタスク処理
を行うので、この操作開始待ちの状態においても、来訪
者が通話部2の呼出ボタン6を押下すれば、ドアホン通
話モードが設定されて、CPU41は、通話路マトリッ
クス39を制御して、ドアホン子機1と専用親機14と
の間の相互通話を可能にする。
【0023】[A]ボタン入力 操作開始待ちの状態において、操作者が、スタートボタ
ン10を押下すると、これより、ボタン(手動)入力に
よる遠隔操作モードが設定され、CPU41は、ステッ
プS4へ進んで、ドアホン子機1の表示部4を赤色点灯
状態にして、各種指令(コマンドコード)の入力を待つ
(ステップS4〜S6)。操作者は、表示部4の状態が
赤色点灯状態に変化したことから、ボタン(手動)入力
による各種指令(コマンドコード)待ちの状態であるこ
とを知る。ここで入力の待たれる指令は、「ABCAB
C」の暗証文字列(6文字列)からなる照明ON/OF
F指令、「CBACBA」の暗証文字列からなる玄関錠
の旋/解錠指令、または、「ABCCBA」の暗証文字
列からなるセキュリティ情報報知指令のいずれかであ
る。この状態において、予め設定された設定時間内に操
作者が、A,B,Cからなる暗証文字列の入力を完了し
ない場合、すなわち、タイムアップすると(ステップS
6)、ステップS1〜S3の操作開始待ちの状態(緑色
LED12gの点灯状態)に戻る。
【0024】(1A)照明ON/OFFの遠隔操作 ここで、操作者がボタン(手動)入力による照明の遠隔
操作を望むときは、赤色LED表示器12rの点灯中
に、遠隔操作部3の「A」ボタン11a、「B」ボタン
11b、「C」ボタン11cを操作して、照明ON/O
FFを指令する暗証文字列を入力すると、この文字列に
対応するコマンドコードがCPU41に取り込まれる。
CPU41は、このコマンドコードを取り込むと、ステ
ップS7へ進み、このコマンドコードが、EEPROM
に登録されている照明IDコードと一致しているか否か
を判断する。
【0025】この判断の結果が[YES]のとき、すな
わち、暗証文字列に対応するコマンドコードが、照明I
Dコードと一致していれば、CPU41は、図5に示す
ステップS12へ移り、ドアホン子機1の表示部4を赤
色点滅状態にして、照明ON指令、照明OFF指令のい
ずれか一方の到来を待つ(ステップS12〜S15)。
操作者は、表示部4の状態が赤色点滅状態に変化したこ
とから、照明ON指令待ち、あるいは照明OFF指令待
ちの状態であることを知る。この状態において、予め充
分長く設定された設定時間内に操作者が照明ON指令又
は照明OFF指令を入力しないと、タイムアップしてし
まい(ステップS15)、ステップS1〜S3の操作開
始待ちの状態(緑色LED12gの点灯状態)に戻る。
【0026】一方、赤色LED表示器12rの点滅中
に、「B」ボタンが押下されると、照明ON指令だと判
断され(ステップS13)、「C」ボタンスイッチが押
下されると、照明OFF指令だと判断される(ステップ
S14)。CPU41は、ドアホン子機1の遠隔操作部
3から、照明ONコマンドコードの到来があると、照明
コントローラ35に照明ON制御信号を送出して、宅内
の照明をONにさせ(ステップS16)、一方、照明O
FFコマンドコードの到来があると、照明コントローラ
35に照明OFF制御信号を送出して、宅内の照明をO
FFにさせる(ステップS17)。この後、ステップS
1〜S3の操作開始待ちの状態(緑色LED12gの点
灯状態)に戻る。操作者は、表示部4の状態が緑色点灯
状態に変化したことから、照明ON/OFFの遠隔操作
が完了したことを知る。
【0027】(2A)玄関錠の旋/解錠の遠隔操作 ステップS4〜S6の状態において(赤色LED表示器
12rの点灯中に)、操作者がボタン(手動)入力によ
る玄関錠の遠隔操作を望むときは、遠隔操作部3の
「A」ボタン11a、「B」ボタン11b、「C」ボタ
ン11cを操作して、玄関錠の旋/解錠を指令する暗証
文字列を入力すると、この文字列に対応するコマンドコ
ードがCPU41に取り込まれる。CPU41は、この
コマンドコードを取り込むと、ステップS8へ進み、こ
のコマンドコードが、EEPROMに登録されている玄
関錠IDコードと一致しているか否かを判断する。
【0028】この判断の結果が[YES]のとき、すな
わち、暗証文字列に対応するコマンドコードが、玄関錠
IDコードと一致していれば、CPU41は、図6に示
すステップS18へ移り、ドアホン子機1の表示部4を
赤色・緑色点滅状態にして、玄関の旋錠指令、解錠指令
のいずれか一方の到来を待つ(ステップS18〜S2
1)。操作者は、表示部4の状態が赤色・緑色点滅状態
に変化したことから、玄関の旋錠指令待ち、あるいは解
錠指令待ちの状態であることを知る。この状態におい
て、予め充分長く設定された設定時間内に操作者が玄関
の旋錠指令又は解錠指令を入力しないと、タイムアップ
してしまい(ステップS21)、ステップS1〜S3の
操作開始待ちの状態(緑色LED12gの点灯状態)に
戻る。
【0029】一方、赤色LED表示器12r及び緑色L
ED表示器12gが共に点滅中に、「B」ボタンが押下
されると、旋錠指令だと判断され(ステップS19)、
「C」ボタンスイッチが押下されると、解錠指令だと判
断される(ステップS20)。CPU41は、ドアホン
子機1の遠隔操作部3から、玄関の旋錠コマンドコード
の到来があると、玄関錠コントローラ36に旋錠制御信
号を送出して玄関を錠し(ステップS22)、一方、解
錠コマンドコードの到来があると、玄関錠コントローラ
36に解錠制御信号を送出して、玄関を解錠する(ステ
ップS23)。この後、ステップS1〜S3の操作開始
待ちの状態(緑色LED12gの点灯状態)に戻る。操
作者は、表示部4の状態が緑色点灯状態に変化したこと
から、玄関錠の旋/解錠の遠隔操作が完了したことを知
る。
【0030】(3A)セキュリティ情報報知の遠隔操作 ステップS4〜S6の状態において(赤色LED表示器
12rの点灯中に)、操作者がボタン(手動)入力によ
るセキュリティ情報報知の遠隔操作を望むときは、遠隔
操作部3の「A」ボタン11a、「B」ボタン11b、
「C」ボタン11cを操作して、セキュリティ情報を指
令する暗証文字列を入力すると、この文字列に対応する
コマンドコードがCPU41に取り込まれる。CPU4
1は、このコマンドコードを取り込むと、ステップS9
へ進み、このコマンドコードが、EEPROMに登録さ
れているセキュリティ情報IDコードと一致しているか
否かを判断する。
【0031】この判断の結果が[YES]のとき、すな
わち、暗証文字列に対応するコマンドコードが、セキュ
リティ情報IDコードと一致していれば、CPU41
は、図7に示すステップS24へ移り、ドアホン子機1
の表示部4を緑色点滅状態にして、セキュリティ情報報
知指令の到来を待つ(ステップS24〜S26)。操作
者は、表示部4の状態が緑色点滅状態に変化したことか
ら、セキュリティ情報報知指令待ちの状態であることを
知る。この状態において、予め充分長く設定された設定
時間内に操作者がセキュリティ情報報知指令を入力しな
いと、タイムアップしてしまい(ステップS26)、ス
テップS1〜S3の操作開始待ちの状態(緑色LED1
2gの点灯状態)に戻る。
【0032】一方、緑色LED表示器12gの点滅中
に、「A」ボタンが押下されると、セキュリティ情報報
知指令だと判断される(ステップS25)。CPU41
は、ドアホン子機1の遠隔操作部3から、セキュリティ
情報報知コマンドコードの到来があると、図示せぬイン
タフェース回路(センサ中継ユニット)を介して、炎セ
ンサ44の出力データを監視して、炎が検出されている
か否かを判断し、次に、ガスセンサ45の出力データを
監視して、ガス漏れが発生しているか否かを判断し、さ
らに、戸締まりセンサ46の出力データを監視して、玄
関以外の開口部についても旋錠がなされているか否かを
判断し(ステップS27)、判断結果を『玄関安全で
す』、『窓安全です』、『火の元安全です』、『窓が開
いたままです』、『火を消し忘れています』、『ガス漏
れ発生』等の合成音声で、ドアホン子機1の通話部2か
ら出力する(ステップS28)。この合成音声メッセー
ジにより、操作者は宅内のセキュリティ状態の様子を把
握する。この後、ステップS1〜S3の操作開始待ちの
状態(緑色LED12gの点灯状態)に戻る。操作者
は、表示部4の状態が緑色点灯状態に変化したことか
ら、セキュリティ情報報知の遠隔操作が完了したことを
知る。
【0033】(4A)ボタン入力エラー 一方、CPU41は、ステップS5において、ボタン入
力されたコマンドコードが、EEPROMに登録されて
いる照明IDコード、玄関錠IDコード、又はセキュリ
ティ情報IDコードのいずれにも一致していないときは
(ステップS7〜S9)、入力エラーと判断する。な
お、この例においては、暗証文字列は6文字からなるの
で、CPU41は、各種ボタン11a,11b,11c
が任意の順序で6回押下されたとき、すなわち、6文字
分の入力があった時点で、コマンドコードが入力された
と判断して、各種IDコードとの照合を行うようにされ
ている。なぜなら、1文字が入力される毎に、正確に入
力されたか否かを判断し、エラー(誤操作)であれば、
直ちに、緑色LED12gの点灯状態(ステップS1〜
S3)に戻るのであれば、泥棒に容易に解読されて、危
険だからである。
【0034】ステップS10において、エラーの回数が
判断され、エラーの回数が予め設定された基準回数以下
のときは、ステップS4〜S6の指令待ちの状態(赤色
LED12rの点灯状態)に戻る。一方、エラー回数が
基準回数を超えるときは、ステップS11へ進み、解読
を阻止するために、宅内の専用親機14の遠隔操作有効
スイッチ20をOFFとして、ドアホン子機1からの照
明ON/OFF、玄関錠の開閉及びセキュリティ情報報
知等の遠隔操作を出来なくする。このとき、CPU41
は、表示部4を全て消灯状態にして、『ドアホン子機か
らの照明ON/OFF、玄関錠の開閉及びセキュリティ
情報報知等の遠隔操作が出来なくなった』旨を操作者に
知らせる。遠隔操作が出来なくなった後は、宅内の遠隔
操作有効スイッチ20をONとすれば、再び、ドアホン
子機1からの遠隔操作が出来るようになる。
【0035】ここで問題となるのは、ボタン入力による
玄関錠の解錠操作の際に、専用親機14の遠隔操作有効
スイッチ20がOFFとされれば、もはや、ボタン入力
操作によってもカード入力操作によっても玄関錠を解錠
する術はなく、手動鍵を手元に持っていない限り、宅内
に入れなくなることである。このことは、防犯上大変好
ましいことではあるが、反面、ボタン入力による遠隔操
作手順(すなわち、暗証文字列)を忘れたために、住人
自身が入れなくなるのでは、大変厄介な事態となる。そ
こで、この例においては、専用親機14の遠隔操作有効
スイッチ20がOFF状態となったときでも、遠隔操作
有効スイッチONを指令する特別の暗証文字列が登録さ
れた非常カードをカードリーダ23に差し込めば、遠隔
操作有効スイッチ20がON状態に戻る構成とされてい
る。非常カードによって、遠隔操作有効スイッチ20が
ON状態に戻れば、操作者である住人は、後述する玄関
錠の旋/解錠操作専用のカードをカードリーダ23に差
し込むことにより、玄関錠を解錠できる。
【0036】[B]カード入力 一方、操作開始待ちの状態(ステップS1〜S3)にお
いて、操作者が、カードリーダ23のカード挿入口9に
カードを差し込むと、これより、カード入力による遠隔
操作モードが設定され、カードに磁気記録されたコマン
ドコードが読み込まれ、読み込まれたコマンドコード
は、コード変換回路24、PBジェネレータ25、PB
レシーバ等での処理を経て、CPU41に取り込まれ
る。CPU41は、このコマンドコードを取り込むと、
図8に示すように、ステップS29〜S31へ飛んで、
このコマンドコードが、EEPROMに登録されている
照明IDコード、玄関錠IDコード、又はセキュリティ
情報IDコードと一致しているか否かを判断する。
【0037】(1B)照明ON/OFFの遠隔操作 操作者が照明の遠隔操作を望むときは、照明ON/OF
F操作専用のカードがカードリーダ23に差し込まれ
る。それ故、カードから取り込まれたコマンドコード
は、照明IDコードと一致するので、ステップS29に
おいて[YES]と判断され、、CPU41は、図5の
ステップS12へ進み、ドアホン子機1の表示部4を赤
色点滅状態にして、照明ON指令、照明OFF指令のい
ずれか一方の到来を待つ(ステップS32〜S35)。
操作者は、表示部4の状態が赤色点滅状態に変化したこ
とから、照明ON指令待ち、あるいは照明OFF指令待
ちの状態であることを知る。この状態において、予め充
分長く設定された設定時間内に操作者が照明ON指令又
は照明OFF指令を入力しないと、タイムアップしてし
まい(ステップS35)、ステップS1〜S3の操作開
始待ちの状態(緑色LED12gの点灯状態)に戻る。
一方、赤色LED表示器12rの点滅中に、「B」ボタ
ンが押下されると、照明ON指令だと判断され(ステッ
プS33)、「C」ボタンスイッチが押下されると、照
明OFF指令だと判断される(ステップS34)。CP
U41は、ドアホン子機1の遠隔操作部3から、照明O
Nコマンドコードの到来があると、照明コントローラ3
5に照明ON制御信号を送出して、宅内の照明をON状
態とし(ステップS36)、一方、照明OFFコマンド
コードの到来があると、照明コントローラ35に照明O
FF制御信号を送出して、宅内の照明をOFF状態とす
る(ステップS37)。この後、ステップS1〜S3の
操作開始待ちの状態(緑色LED12gの点灯状態)に
戻る。操作者は、表示部4の状態が緑色点灯状態に変化
したことから、カード入力による照明ON/OFFの遠
隔操作が完了したことを知る。
【0038】(2B)玄関錠の旋/解錠の遠隔操作 操作者が玄関錠の遠隔操作を望むときは、玄関錠の旋/
解錠操作専用のカードがカードリーダ23に差し込まれ
る。それ故、カードから取り込まれたコマンドコード
は、玄関錠IDコードと一致するので、ステップS30
において[YES]と判断され、、CPU41は、図6
のステップS18へ進み、ドアホン子機1の表示部4を
赤色・緑色点滅状態にして、玄関の旋錠指令、解錠指令
のいずれか一方の到来を待つ(ステップS18〜S2
1)。操作者は、表示部4の状態が赤色・緑色点滅状態
に変化したことから、玄関の旋錠指令待ち、あるいは解
錠指令待ちの状態であることを知る。この状態におい
て、予め充分長く設定された設定時間内に操作者が玄関
の旋錠指令又は解錠指令を入力しないと、タイムアップ
してしまい(ステップS21)、ステップS1〜S3の
操作開始待ちの状態(緑色LED12gの点灯状態)に
戻る。
【0039】一方、赤色LED表示器12r及び緑LE
D表示器12gが共に点滅中に、「B」ボタンが押下さ
れると、旋錠指令だと判断され(ステップS19)、
「C」ボタンスイッチが押下されると、解錠指令だと判
断される(ステップS20)。CPU41は、ドアホン
子機1の遠隔操作部3から、玄関の旋錠コマンドコード
の到来があると、玄関錠コントローラ36に旋錠制御信
号を送出して玄関を錠し(ステップS22)、一方、解
錠コマンドコードの到来があると、玄関錠コントローラ
36に解錠制御信号を送出して、玄関を解錠する(ステ
ップS23)。この後、ステップS1〜S3の操作開始
待ちの状態(緑色LED12gの点灯状態)に戻る。操
作者は、表示部4の状態が緑色点灯状態に変化したこと
から、カード入力による玄関錠の旋/解錠の遠隔操作が
完了したことを知る。
【0040】(3B)セキュリティ情報報知の遠隔操作 操作者がセキュリティ情報報知の遠隔操作を望むとき
は、セキュリティ情報報知操作専用のカードがカードリ
ーダ23に差し込まれる。それ故、カードから取り込ま
れたコマンドコードは、セキュリティ情報IDコードと
一致するので、ステップS31において[YES]と判
断され、、CPU41は、図7のステップS12へ進
み、ドアホン子機1の表示部4を緑点滅状態にして、セ
キュリティ情報報知指令の到来を待つ(ステップS24
〜S26)。操作者は、表示部4の状態が緑色点滅状態
に変化したことから、セキュリティ情報報知指令待ちの
状態であることを知る。この状態において、予め充分長
く設定された設定時間内に操作者がセキュリティ情報報
知指令を入力しないと、タイムアップしてしまい(ステ
ップS26)、ステップS1〜S3の操作開始待ちの状
態(緑色LED12gの点灯状態)に戻る。
【0041】一方、緑色LED表示器12gの点滅中
に、「A」ボタンが押下されると、セキュリティ情報報
知指令だと判断される(ステップS25)。CPU41
は、ドアホン子機1の遠隔操作部3から、セキュリティ
情報報知コマンドコードの到来があると、図示せぬイン
タフェース回路(センサ中継ユニット)を介して、炎セ
ンサ44の出力データを監視して、炎が検出されている
か否かを判断し、次に、ガスセンサ45の出力データを
監視して、ガス漏れが発生しているか否かを判断し、さ
らに、戸締まりセンサ46の出力データを監視して、玄
関以外の開口部についても旋錠がなされているか否かを
判断し(ステップS27)、判断結果を合成音声で、ド
アホン子機1の通話部2から出力する(ステップS2
8)。この合成音声メッセージにより、操作者は宅内の
セキュリティ状態の様子を把握する。この後、ステップ
S1〜S3の操作開始待ちの状態(緑色LED12gの
点灯状態)に戻る。操作者は、表示部4の状態が緑色点
灯状態に変化したことから、カード入力によるセキュリ
ティ情報報知の遠隔操作が完了したことを知る。
【0042】(4B)カード入力エラー 一方、CPU41は、カード入力されたコマンドコード
が、EEPROMに登録されている照明IDコード、玄
関錠IDコード、又はセキュリティ情報IDコードのい
ずれにも一致していないときは(ステップS29〜S3
1)、入力エラーと判断し(ステップS10)、エラー
の回数が予め設定された基準回数以下のときは、ステッ
プS1〜S3の操作開始待ちの状態(緑色LED12g
の点灯状態)に戻る。一方、エラー回数が基準回数を超
えるときは、ステップS11へ進み、解読を阻止するた
めに、宅内の専用親機14の遠隔操作有効スイッチ20
をOFFとして、ドアホン子機1からの照明ON/OF
F、玄関錠の開閉及びセキュリティ情報報知等の遠隔操
作を出来なくする。このとき、CPU41は、表示部4
を全て消灯状態にして、『ドアホン子機からの照明ON
/OFF、玄関錠の開閉及びセキュリティ情報報知等の
遠隔操作が出来なくなった』旨を操作者に知らせる。こ
こで問題となるのは、カード入力による玄関錠の解錠操
作の際に、専用親機14の遠隔操作有効スイッチ20が
OFFとされれば、もはや、カード入力によっても、ボ
タン入力によっても、宅内に入れなくなることである。
このことは、防犯上大変好ましいことではあるが、反
面、カードの機械的磁気的故障により、住人自身が入れ
なくなるのでは、大変厄介な事態となる。そこで、この
例においては、専用親機14の遠隔操作有効スイッチ2
0がOFF状態となったときでも、遠隔操作有効スイッ
チONを指令する特別の暗証文字列がボタン入力されれ
ば、遠隔操作有効スイッチ20がON状態に戻る構成と
されている。遠隔操作有効スイッチ20がON状態に戻
れば、操作者(住人)は、上述したボタン入力による遠
隔操作手順で、玄関錠を解錠できる。
【0043】上記構成によれば照明ON/OFF指令
(「ABCABC」)、玄関錠の旋/解錠指令(「CB
ACBA」)、セキュリティ情報報知指令(「ABCC
BA」)の入力は、いずれも、「A」ボタン11a、
「B」ボタン11b、「C」ボタン11cをそれぞれ2
回押下されることでなされる上、スタートボタン10
も、必ず、操作の際に使用されるので、一部のボタンが
特に汚れる等の事態を回避できる。それ故、ボタンの汚
れが、解読の手がかりとされる虞はない。また、ボタン
の設置個数が少なく、構成が簡単であるので、戸建住宅
に好適である。さらに、カード入力によっても、ドアホ
ン子機からの照明ON/OFF、玄関錠の開閉、及びセ
キュリティ情報報知等の遠隔操作が可能なので、遠隔操
作が容易となる上、ボタンが汚れないので、解読される
虞は一段と遠ざかる。反面、カードを入れ定期券入れ等
から取り出すのが煩わしい場合には、ボタン入力を選択
できる。また、カード異常の場合には、ボタン入力で遠
隔操作を回復でき、一方、ボタン操作を忘れた場合に
は、カード入力で遠隔操作を回復できるので、厄介な事
態を回避できる。
【0044】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、ボタン入
力による遠隔操作の全部あるいは一部を、適宜、省略し
ても良い。また、コマンド入力用のボタンスイッチは3
個に限らず、必要に応じて増減できる。しかしながら、
テンキーを構成する数値キーの総数よりも少ないことが
好ましい。また、暗証文字列は6文字列に限らず、必要
に応じて増減できる。しかしながら、3文字列により暗
証文字列を構成する場合には、押下の組み合わせ数が3
9通りしかないので、1回の操作に10秒を要すると想
定すると、390秒以内に解読されてしまう。したがっ
て、このような場合には、エラー回数が3回を超えれ
ば、遠隔操作有効スイッチがOFFになる構成とするの
が良い。
【0045】また、上述の実施例においては、照明ON
/OFF指令を「ABCABC」と入力し、玄関錠の旋
/解錠指令を「CBACBA」と入力し、セキュリティ
情報報知指令を「ABCCBA」と入力する例、すなわ
ち、同一文字が続けては押下されない例について述べた
が、「A」ボタンをM1回続けて押下し、次いで、
「B」ボタンをM2回続けて押下し、この後、「C」ボ
タンをM3回続けて押下するという操作手順で、各種指
令を入力するようにしても良い。各ボタンを何回続けて
押下するかは、押下回数も増減に関係なく、暗記し易
く、また、操作も比較的簡単である。しかしながら、押
下回数の増加に応じて解読は至難となる。
【0046】また、上述の実施例においては、エラー回
数が予め設定された基準回数を超えるときは、解読を阻
止するために、専用親機の遠隔操作有効スイッチをOF
Fとして、ドアホン子機1からの遠隔操作を出来なくす
る場合について述べたが、これに代えて、あるいはこれ
と併せて、宅内に警報音が鳴動するような構成としても
良い。このようにすれば、解読行為が宅内に、直ちに報
知されるので、安全である。警報が発せられた後は、暗
証文字列を変更するのが良い。
【0047】また、上述の実施例においては、個別操作
毎に専用のカード(照明ON/OFF操作専用のカー
ド、玄関錠の旋/解錠操作専用のカード、セキュリティ
情報報知操作専用のカード、非常カード)を設ける場合
について述べたが、1枚のカードで、玄関の旋/解錠指
令、照明のON/OFF指令、セキュリティ情報報知指
令、及び遠隔操作有効スイッチON指令の全部、あるい
は、これら各指令のうち任意の組み合わせ(例えば、玄
関の旋/解錠指令と照明のON/OFF指令)を入力で
きるようにしても良い。また、カード入力に限らず、ボ
タン入力の場合でも、一度の操作(指令入力)で、全部
の処理(玄関の旋/解錠制御、照明のON/OFF制
御、及びセキュリティ情報報知処理)、あるいは、任意
の組み合わせの2種類の処理が行われるようにしても良
い。
【0048】また、上述のセキュリティ情報報知指令に
おいては、火の元、ガス漏れ、戸締まりの全てをモニタ
する場合について述べたが、必要に応じて、これらの一
部を省略しても良く、別のセキュリティ情報を付加して
も良い。また、玄関錠の旋錠指令を入力すれば、玄関錠
の旋錠制御に加えて、セキュリティ情報の音声メッセー
ジも出力されるようにしても良い。
【0049】また、上述の実施例においては、遠隔操作
入力用のカードとして、コマンドコード等のデータが磁
気よって書き込まれている磁気カードを用いる場合につ
いて述べたが、磁気カードに限らず、データが光記録媒
体に書き込まれた光カード、データが電子記録されたI
Cカード等を用いても良く、その他、各種のカードを用
いても良い。勿論、例えば、光カードを用いる場合に
は、光カードの種別に併せて、透過光の有無からデータ
を読み込む透過型光カードリーダ、あるいは、光の反射
強度の強弱からデータを読み込む反射型光カードリーダ
を用いるようにし、また、ICカードを用いる場合に
は、ICカードに組み込まれた書換可能なEPROMに
記録されたデータを読み取れるように、ICカードリー
ダを用いるようにする。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の構
成によれば、外出/帰宅時、玄関先又は門扉に設置され
たドアホン子機のカードリーダにカードを差し込むと、
自動的に、玄関錠の旋/解錠又は/及び宅内の照明のO
N/OFFが行われる。それ故、汚れの分布から、解読
の手がかりを与えるボタン入力の弊害を回避できる。さ
らにまた、請求項2記載の構成では、解読行為が宅内に
報知されるので、安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるドアホン・システム
の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】同ドアホンシステムに用いられるドアホン子機
の外観構成を示す図で、同図(a)は正面図、同図
(b)は側面図である。
【図3】同ドアホンシステムに用いられる専用親機の外
観構成を示す正面図である。
【図4】この例のドアホン・システムの動作処理手順を
示すフローチャートである。
【図5】この例のドアホン・システムの動作処理手順を
示すフローチャートである。
【図6】この例のドアホン・システムの動作処理手順を
示すフローチャートである。
【図7】この例のドアホン・システムの動作処理手順を
示すフローチャートである。
【図8】この例のドアホン・システムの動作処理手順を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ドアホン子機 3 遠隔操作部(ドアホン子機の構成部分) 9 カード挿入口 14 専用親機(親機) 23 カードリーダ(遠隔操作部の構成部分) 35 照明コントローラ(専用親機の構成部分) 36 玄関錠コントローラ(専用親機の構成部分) 41 CPU(専用親機の構成部分)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 門扉又は玄関先に設置され、玄関錠の旋
    /解錠指令又は/及び宅内の照明のON/OFF指令を
    カード入力するためのカードリーダを備えるドアホン子
    機と、宅内に設置され、前記カードリーダから送出され
    る玄関錠の旋/解錠指令又は/及び宅内の照明ON/O
    FF指令に基づいて、前記玄関錠の旋/解錠又は/及び
    宅内の照明ON/OFFを制御する親機とからなること
    を特徴とする戸建住宅用ドアホン・セキュリティシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記カードリーダがカードを読み取る際
    に生じる読取エラーの回数が、予め設定された基準回数
    を超えたときは、宅内に警報音が鳴動する仕組みとされ
    ていることを特徴とする請求項1記載のドアホン・セキ
    ュリティシステム。
JP119694A 1994-01-11 1994-01-11 戸建住宅用ドアホン・セキュリティシステム Pending JPH07212848A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015111128A1 (ja) * 2014-01-21 2015-07-30 中国電力株式会社 電力制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015111128A1 (ja) * 2014-01-21 2015-07-30 中国電力株式会社 電力制御装置

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