JPH07186352A - 賦形シート - Google Patents

賦形シート

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JPH07186352A
JPH07186352A JP20999094A JP20999094A JPH07186352A JP H07186352 A JPH07186352 A JP H07186352A JP 20999094 A JP20999094 A JP 20999094A JP 20999094 A JP20999094 A JP 20999094A JP H07186352 A JPH07186352 A JP H07186352A
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shaped
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Kyoko Nakajima
京子 中島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱及びテンションに強く、また、微細なエン
ボス加工を施すことのできる賦形シートを提供する。 【構成】 グラシン紙、パーチメント紙、硫酸紙、コー
ト紙、アート紙のいずれかを基材シートとして用い、該
基材シートに、熱可塑性を有するポリオレフィン系の樹
脂層を積層してシートを形成し、前記ポリオレフィン系
の樹脂層にエンボス模様を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱硬化性化粧板等の製
造時に、それらの表面に凹凸模様を形成するための賦形
シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱硬化性化粧板等の製造時に、そ
れらの表面に凹凸模様を形成するための賦形シートとし
ては、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの耐
熱性フィルム、また、熱をかけない場合には、ポリ塩化
ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ビニロンなど
のフィルムが用いられていた。又、特公昭61−280
00号には上質紙、クラフト紙等の紙にポリオレフィン
樹脂を積層した賦形フィルムが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PET
などの耐熱性フィルムを賦形シートとして用いた場合
は、熱圧をかけてもシートが変形しないという長所があ
るものの、硬度が高すぎるために微細なエンボス加工を
施すことができないという欠点があった。また、ポリ塩
化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ビニロンな
どを用いた場合は、エンボス加工は容易な反面、熱圧を
かけるとシートが伸び、変形してしまうという欠点があ
った。さらに、強度が低いためフィルムが切れやすいと
いった欠点もあった。また、これらのフィルムには、加
工対象となる化粧板を構成する樹脂の種類によって、そ
の離型性に適、不適であり、使用範囲が限定されてい
た。またプラスチックフィルム基材を用いた場合、一般
の欠点として、帯電による成形後の離型のしにくさ、塵
埃の吸引、ポリオレフィンとの積層によるカール等の欠
点があった。
【0004】従来の紙とポリオレフィンの積層賦形フィ
ルムの場合はカール、帯電防止、離型性は良好でも熱硬
化性化粧板に用いると、熱圧により紙の地合、繊維の跡
が化粧板に写ってしまい表面の凹凸が賦形フィルムの凹
凸を忠実、且つきれいに再現できない欠点があった。本
発明は、上記従来技術の問題点を解消するために提案さ
れたもので、その目的は、微細なエンボス加工が可能
で、熱圧による変形を受けにくい、適用範囲の広い賦形
シートを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成すべく検討を重ねた結果、熱や各種テンションに
よって変形することの少ない基材シートと、微細なエン
ボス加工が可能な熱可塑性フィルムとを積層して賦形シ
ートを形成することにより、両者の長所を生かした、適
用範囲の広い賦形シートが得られることを見出した。
【0006】即ち、本発明の賦形シートは、基材シート
としてグラシン紙、パーチメント紙、硫酸紙、コート
紙、アート紙のいずれかを用い、該基材シートに熱可塑
性を有するポリオレフィン系の樹脂層を積層してシート
を形成し、前記ポリオレフィン系の樹脂層にエンボス模
様を設けたものである。本発明に用いられる基材シート
としては、その厚さは3〜250μmが好ましく、より
好ましくは12〜100μmが望ましい。なお、本発明
において基材シートとしてグラシン紙、パーチメント
紙、硫酸紙、コート紙、アート紙のいずれかを用いるの
は、特に熱硬化性化粧板に用いる場合に、ポリオレフィ
ン樹脂層の熱圧による変形を制御するためである。
【0007】また、ポリオレフィン系の樹脂層として
は、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンなどを用いることができる。なお、樹脂層の厚さは、
加工するエンボスの深さに応じて設定される。また、こ
の樹脂層の表面に、加工対象である熱硬化性化粧板等に
対して、離型性を有する塗料(シリコン、ワックス、フ
ッ素系樹脂などを含む)を塗工しても良い。
【0008】さらに、前記基材シートとポリオレフィン
系の樹脂層とを図1に示した様に積層する方法として
は、一般に用いられるドライラミネート、ウェットラミ
ネート、ポリオレフィン系樹脂のエクストルージョンコ
ート、熱圧エンボスと同時に熱圧で融着する所謂ダブリ
ングエンボスなどを用いることができる。また、積層し
て形成された賦形シートのポリオレフィン樹脂側に施す
エンボス加工方法としては、公知のエンボス加工方法を
用いることができる。即ち、平板またはロール版を用い
る熱圧エンボス法、また、エクストルージョンコート時
に用いられる冷却ロール上の凹凸形状を転移させる方
法、あるいは、溶融状態の樹脂をキャスティングする方
法などを用いることができる。また、形成されるエンボ
ス形状としては、図2に示した様な精密エンボスパター
ンが望ましい。即ち、平行な直線または曲線を形成する
凹凸ないし溝の群とそれを囲む閉じた境界線とからなる
パターンの集合体であって、境界線を共有して隣り合う
パターンの平行な直線または直線の群の方向が異なり、
線の深さおよび間隔が0.1〜100μmであって、境界
線を介して隣接する線群の方向差は5°以上のものであ
る。この種のパターンは、視差によって各閉領域の光沢
が変ることに、その意匠の特色がある。隣接する線群の
方向がすべて異なるようにするには、位相幾何学の「4
色問題の定理」から、方向差の種類が4種類以上あるこ
とが必要十分である。
【0009】また、本発明でいう熱硬化性化粧板は、酸
化チタン顔料を混抄したチタン紙に、必要に応じ、表面
に印刷を施したメラミン、ジアリルフタレート、フェノ
ール、グアナミン、尿素樹脂、ポリエステルなどの樹脂
を含浸したもの1枚以上と、必要に応じ印刷面側に透明
性のある紙に上記樹脂を含浸したオーバーレイ紙を、ま
た、印刷面と反対側にコア紙を積層し、熱圧にて上記樹
脂を硬化させて作成される。この際、該印刷紙又は該オ
ーバーレイ紙と熱盤又は鏡面板の間に本発明の賦形シー
トを積層し、成型後、該賦形シートを離型する。
【0010】
【作 用】本発明によれば、基材シートとして、グラシ
ン紙、パーチメント紙、硫酸紙、コート紙、アート紙の
ような熱や各種テンションによって変形することの少な
い基材シートを用いることにより、熱硬化性化粧板のプ
レス成形時の賦形フィルムの変形を防止し、また、微細
なエンボス加工が可能な熱可塑性フィルムをエンボス面
側に用いることにより、立体感のある、意匠的にすぐれ
たエンボス加工を施すことができる。
【0011】特に、基材シートにグラシン紙等地合が細
かく、平面に平滑度のよい紙を用いる場合には、賦形シ
ートのカール帯電による離型しにくさ、塵埃の吸引等が
なく且つ、熱圧による地合や繊維跡の化粧板への賦形も
なく忠実なエンボス模様が再現できる等熱硬化性化粧板
用にすぐれたエンボス加工を施することができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の具体的内容を実施例を用い
て詳述する。 〔実施例1〕パーチメント紙(大王製紙製) にOPP
(二村化学製 FOR 20 μ) をドライラミネートし、OP
P側に熱をかけ(150℃)、平板プレスにて図2の精
密エンボスパターン(平行線の間隔が20μm、深さが
10μm、平行線の角度は0°(基準)、30°、60
°、90°の4種)エンボスを形成する。
【0013】次にバランスシート、変性フェノールコー
ア紙(太田産業製)、メラミン樹脂含浸チタン紙、メラ
ミン樹脂含浸オーバーレイ(太田産業製 OL-25) 、上記
賦形シート(エンボス面がオーバーレイに接するよう)
を順次積層し、熱圧プレス(80kg/cm2 、135
℃、15分)したところ、シート自体にカールがなく静
電気も生じないので、離型時の作業性よく、塵の吸引も
ない為きれいな成型品を得ることができた。また、プレ
ス成形の熱圧で紙の地合ムラ、繊維跡が成形品へ移行す
ることもなく又、紙の裏打の為プレス成形時の熱圧での
エンボス凹凸模様の伸び、歪みも無く忠実に賦形シート
の凹凸が高圧メラミン化粧板に賦形できた。
【0014】〔実施例2〕SKコート紙(山陽国策パル
プ(製)104.7g/m2 )にOPP(二村化学製 F
OR 20μ)をドライラミネートし、OPP側に実施例1
と同じエンボスを施す。次にバランスシート、変性フェ
ノールコーア紙(太田産業製)、メラミン樹脂含浸チタ
ン紙、メラミン樹脂含浸オーバーレイ(太田産業製 OL-
25) 、上記賦形シート(エンボス面がオーバーレイに接
するよう)を順次積層し、熱圧プレス(80kg/cm
2 、135℃、15分)したところ、シート自体にカー
ルがなく静電気も生じないので、離型時の作業性よく、
塵の吸引もない為きれいな成型品を得ることができた。
また、プレス成形の熱圧で紙の地合ムラ、繊維跡が成形
品へ移行することもなく又、紙の裏打の為プレス成形時
の熱圧でのエンボス凹凸模様の伸び、歪みも無く忠実に
賦形シートの凹凸が高圧メラミン化粧板に賦形できた。
【0015】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明によれば、種々
の化粧板の成形時に用いることのできる、熱及びテンシ
ョンに強く、また、微細なエンボス加工を施すことので
きる賦形シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の賦形シートの一実施例を示す断面図。
【図2】本発明の賦形シートに形成される精密エンボス
パターンの一例を示す平面図。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グラシン紙、パーチメント紙、硫酸紙、
    コート紙、アート紙のいずれかを基材シートとして用
    い、該基材シートに、熱可塑性を有するポリオレフィン
    系の樹脂層を積層してシートを形成し、前記ポリオレフ
    ィン系の樹脂層にエンボス模様を設けたことを特徴とす
    る賦形シート。
  2. 【請求項2】 賦形シートが熱硬化性化粧板用であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の賦形シート。
  3. 【請求項3】 基材シートはその厚さが3〜250μ
    m、より好ましくは12〜100μmであることを特徴
    とする請求項1又は2記載の賦形シート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010253779A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Dainippon Printing Co Ltd ナノオーダーの凹凸模様を有する積層体およびその製造方法

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JPS6128000U (ja) * 1984-07-24 1986-02-19 一暢工業株式会社 サイホン式液体流出器の横溢防止装置

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