JP2712483B2 - 化粧材の製造方法 - Google Patents

化粧材の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は化粧材の製造方法に関する。更に詳しくは、
メラミン化粧板等の化粧材の製造において、化粧材表面
に所定の凹凸模様を形成すると共に、この凹凸の凹部の
みに精度良く着色インキを転写することのできる、賦型
シートを用いた化粧材の製造方法に関する。
〈従来技術〉 メラミン化粧板等においては、天然木の持つ導管孔等
の立体的な意匠を再現するため、化粧板製造時にその表
面に賦型シートを重ねることにより、表面に凹凸を有す
る化粧板を製造している。
また、このような導管孔は他の部分、例えば春部材と
色相が異なることから、エンボスにより形成された凹凸
の凹部のみを別の色で精度良く着色しておくことが望ま
しい。
かかる化粧材を製造する方法として、化粧材表面に凹
凸を形成した後、その表面全面に着色インキを塗布し、
凸部の着色インキを掻き取って凹部のみに着色インキを
残す方法(ワイピング法)がある。しかし、この方法で
は凹凸形成と着色工程が別工程となって不経済であり、
曲面を有する化粧材では実際上着色インキの掻き取りが
不可能である。
また、賦型シート表面の凹凸の凸部に着色インキを施
しておき、この賦型シートを用いて化粧材表面に凹凸を
形成すると共に、化粧材の凹部に着色インキを転写する
方法も知られている。この方法によれば、上述のワイピ
ング法による欠点がなく、凹凸形成と着色は一工程で可
能であり、また曲面にも適用できる。
このような凸部のみを着色した賦型シートを製造する
ためには、2つの方法が知られている。
その一つは凹凸形成された賦型フィルムにインキング
ロールを接触させ、凹部が着色されない程度に加圧して
凸部のみを着色する方法である。しかし、導管は一般に
2〜100μの深さのごく微細なもので、このような微細
な高低差により、着肉部分と非着肉部分の区別すること
は困難であり、事実上不可能である。
もう一つの方法は、凹凸形成された賦型フィルムに、
その凸部と位置合せして印刷する方法である。しかし、
この方法においても、微細な導管孔と位置合せして印刷
することは至難である。賦型シートは、印刷機上でも多
少とも伸縮するから、この伸縮が更に位置合せを困難に
する。
〈発明が解決しようとする課題〉 このような事情から、本発明は、表面に形成された凹
凸の凸部のみを精度良く着色した賦型シートを用いた化
粧材の製造方法を提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 この目的を達成するため、本発明は、表面に凹凸を有
し、この凹凸の凹部に転写性着色インキを有するエンボ
スフィルム(1)と、基材シート上に合成樹脂層を有す
る積層シート(2)とを、この合成樹脂層が軟化した状
態で重ねることにより、この合成樹脂層に凹凸を形成す
ると共に着色インキを転写することにより賦型シートを
製造し、該賦型シートを用いて、化粧材表面に凹凸を形
成すると共に、化粧材の凹部に着色インキを転写するこ
とを特徴とする化粧材の製造方法を提供する。
〈作用〉 エンボスフィルム(1)は表面に凹凸を有し、この凹
凸の凹部に転写性着色インキを有する。凹凸の凸部のみ
を着色する場合と異なり、凹凸表面全面に着色インキを
塗布して凸部の着色インキをドクター等で掻き取れば、
凹部のみに着色インキを残すことができるから、精度良
く凹部のみを着色することができる。
このエンボスフィルム(1)を、軟化した合成樹脂層
を有する積層シート(2)に重ねることにより、エンボ
スフィルム(1)の凹凸を反転した形状の凹凸がこの合
成樹脂層に形成され、着色インキが合成樹脂層表面に転
写される。合成樹脂層の凹凸はエンボスフィルム(1)
の凹凸を正確に反転したものであるから、着色インキは
合成樹脂層表面の凹凸の凸部に精度良く転写される。
エンボスフィルム(1)を剥離除去して、賦型シート
が得られる。賦型シートは表面に凹凸を有し、しかも精
度良く凸部のみに着色インキを有するものである。
かかる賦型シートを使用して、例えばメラミン化粧板
等の化粧材の表面に、凹凸を付与すると共に着色インキ
を転写することにより、上記賦型シートの凹凸を正確に
反転した凹凸を表面に有し、しかもその凹部のみに着色
インキが付与された化粧材を製造することができる。
〈実施例〉 以下、図面を参照して本発明を説明する。図面は本発
明の実施例を示している。
エンボスフィルム(1) 図面の第1図はエンボスフィルム(1)の断面図であ
る。
エンボスフィルム(1)は、積層シート(2)表面に
凹凸と着色を精度良く施すもので、表面に凹凸(1a)を
形成された熱可塑性樹脂フィルム(11)と、その凹凸
(1a)の凹部のみに形成された着色インキ層(12)とか
ら成る。
熱可塑性フィルム(11)は賦型フィルムの表面の凹
凸、従って化粧材表面の凹凸を決定するもので、表面が
平滑で凹凸形成の可能なものであることが必要である。
例えばポリ塩化ビニルフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリエチレンフィルム、アクリル樹脂フィルム、ポ
リカーボネートフィルム等が使用できる。
凹凸(1a)は常法により形成できる。すなわち、エン
ボスロール又はエンボス板を熱可塑性樹脂フィルム(1
1)に重ね、熱圧することにより凹凸(1a)を形成する
ことができる。
着色インキ(12)は、最終製品である化粧材表面の凹
部を着色して意匠性を向上するもので、熱可塑性樹脂フ
ィルム(11)と剥離し易く、積層シート(2)表面へ転
写できること、またこの賦型シート表面から化粧材表面
へ転写できること、すなわち、転写性が必要である。こ
のような着色インキ(12)としては、熱可塑性樹脂フィ
ルム(11)、積層シート(2)、化粧材の材質に応じ
て、硝化綿系、酢酸セルロース系、塩酸ビ系、アクリル
系、ブチラール系、塩素化ポリオレフィン系、ウレタン
系、ポリエステル系、塩化ゴム系等のインキから選択す
ることができる。
着色インキ(12)を凹部のみに施すためには、熱可塑
性樹脂フィルム(11)の凹凸面全面に着色インキを塗布
した後、乾燥する前に、ドクターで凸部に付着した着色
インキを掻き取るか、もしくは拭き取れば良い。所望な
らば部分的に塗布しても良い。着色インキ(12)は凹部
の深さより薄い厚さだけ塗布する必要がある。好ましく
は凹部の深さの以下である。なお、乾燥による収
縮に伴ない、着色インキの厚さは薄くなり、凹凸形状は
実質的に影響を受けない。
このようにして、エンボスフィルム(1)が製造でき
る。
積層シート(2) 図面の第2図は積層シート(2)の断面図である。
積層シート(2)は賦型シートの材料となるもので、
基材シート(21)と合成樹脂層(22)とから成る。
基材シート(21)は、合成樹脂層(22)の支持体とな
って合成樹脂層(22)が破れたり、伸縮したりすること
を防ぐものである。基材シート(21)としては、合成樹
脂層(22)形成時の熱、あるいはエンボスフィルム
(1)と重ねて凹凸を形成する際の熱圧、化粧材と重ね
て化粧材に凹凸を形成する際の熱圧によって破れたり、
溶融したり、あるいは実質的に伸縮したりしないことが
要求される。このような基材シート(21)としては、
紙、ポリエステルフィルム、あるいはその積層シート等
が使用できる。
合成樹脂層(22)は、軟化状態でエンボスフィルム
(1)表面の凹凸(1a)を再現して化粧材表面に凹凸を
付与すると共に、着色インキ層(12)をエンボスフィル
ム(1)から受け取って化粧材表面へ転写するものであ
る。かかる理由から、合成樹脂層(22)は、熱可塑性樹
脂フィルム(11)や化粧材表面から容易に剥離するこ
と、エンボスフィルム(1)と重ねる際に軟化して凹凸
が精度良く再現できること、化粧材製造時に形状を保持
することが必要である。例えば、ポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂、ポリメチルペンテン樹脂等が使用できる。
合成樹脂層(22)は任意の方法で基材シート(21)上
に形成できるが、溶融状態の合成樹脂を押出しダイから
押出して、基材シート(21)上に積層する方法(押出し
ラミネート法)が好ましい。引き続いてエンボスフィル
ム(1)を重ねることにより、合成樹脂層(22)の形成
とその表面に凹凸を形成すると共に着色インキ層(12)
を転写する工程とが一連の工程で可能だからである。合
成樹脂はその材質に応じて150〜330℃の温度でダイから
押出される。厚さは凹凸の深さに応じて5〜300μの厚
さで良い。
賦型シート 賦型シート(3)は化粧材表面に凹凸を付与すると共
に、着色インキ(12)を転写するものである。
賦型シート(3)は、上述の合成樹脂層(22)を加熱
軟化した状態で、この上にエンボスフィルム(1)を重
ね、加圧して、凹凸(1a)を合成樹脂層(22)表面に再
現すると共に、着色インキ層(12)を合成樹脂層(22)
上に転写して得られる。第3図は、エンボスフィルム
(1)と積層シート(2)を重ね合わせて加圧した状態
の断面図である。
合成樹脂層(22)は、エンボスフィルム(1)表面の
凹凸を忠実に再現するために、軟化した状態でなければ
ならない。合成樹脂層(22)は加熱により軟化するが、
溶融している必要はない。合成樹脂層(22)はその材質
と凹凸の深さに応じて50〜150℃に加熱すれば十分であ
る。
加熱は、加熱ロール、オーブン、赤外線ランプ等によ
って可能であるが、合成樹脂層(22)を均一に加熱する
ことが容易でない。上述のように、溶融した合成樹脂を
基材シート(21)上に押出しラミネートする工程に続い
て、エンボスフィルム(1)を合成樹脂層(22)上に重
ねて加圧する方法が簡便であり、均一に軟化した合成樹
脂層(22)を利用することができる。エンボスフィルム
(1)は、溶融した合成樹脂が冷却されて50〜150℃の
温度になった時に重ねれば良く、加圧は二本のニップロ
ール、あるいはニップロールと冷却ロールの間で行われ
る。
合成樹脂層(22)が十分に冷却して固化した後、熱可
塑性樹脂フィルム(11)を剥離除去して賦型シート
(3)が得られる(第4図)。
なお、この賦型シート(3)表面には、更に剥離性の
良い表面保護層(41)、絵柄印刷層(42)、接着剤層
(43)を設けることもできる。(第5図)この表面保護
層(41)、絵柄印刷層(42)、接着剤層(43)は化粧材
製造時に化粧材表面へ転写される。
賦型シート(3)の使用方法 賦型シート(3)は、メラミン化粧板やジアリルフタ
レート化粧板等の加熱加圧を必要とする化粧板を製造す
るに際し、その表面に重ねて、化粧板表面に凹凸と着色
インキ層を設けるのに使用することができる。
第6図はメラミン化粧板を製造する工程の断面図であ
る。
すなわち、第6図において、上下熱盤(61)間に、下
記の物を上から順に積層する。(62)は耐熱クッション
シートである。(64)は鏡面板であるが、下側の表面は
メラミン樹脂とは直接接触せず、メラミン樹脂含浸紙
(52)との間に賦型シート(3)があるため、十分研磨
されたものである必要はない。(53)はオーバーレイ紙
で、坪量25〜45g/m2のレーヨンパルプや不織布にメラミ
ン樹脂を40〜100%含浸し、乾燥した透明樹脂含浸紙で
あり、場合によっては除いてもかまわない。(52)はメ
ラミン樹脂含浸紙であり、場合によっては除いても構わ
ない。(52)はメラミン樹脂含浸紙であり、坪量55〜16
0g/m2のチタン紙に場合により柄模様を印刷し、メラミ
ン樹脂を40〜100%含浸し、乾燥したものである。(5
1)はコアー紙であり、坪量140〜180g/m2の紙にフェノ
ール樹脂を30〜60%含浸し、乾燥したものである。コア
ー紙(51)はメラミン樹脂化粧板の厚さを決定するもの
で、概ね4〜5枚を重ねて使用する。(54)はバッカー
紙であり坪量55〜160g/m2のチタン紙にメラミン樹脂を4
0〜100%含浸し、乾燥した含浸紙であり、化粧板の表面
となるメラミン樹脂含浸紙(52)やオーバーレイ紙(5
1)とバランスをとり、化粧板のソリ防止の役割をはた
す。
(63)は離型シートであり、下部の耐熱クッションシ
ート(62)へのメラミン樹脂の付着を防止する。
第5図の状態に積層し、最高温度140〜150℃、圧力80
〜100kg/cm2、時間15〜30分間加熱加圧成形し、加圧し
たままで冷水にて15〜60分間冷却することにより(51)
〜(57)の樹脂を硬化させて一体化したメラミン化粧板
を得ることができる。硬化の際、流動した樹脂により凹
凸が再現される。
また、基板上に液状の硬化型樹脂を塗布し、硬化して
化粧板を製造する際に、その表面に凹凸と着色インキ層
を設けるのに使用することもできる。このような化粧板
の例としてはポリエステル化粧板を挙げることができ
る。すなわち、合板等の支持基体と印刷紙を重ねたもの
を基板とし、この樹脂面に賦型シート(3)を重ねて脱
泡し、十分な圧力下で樹脂を硬化させれば良い。印刷紙
に液状の不飽和ポリエステル樹脂を塗工し、賦型シート
(3)を重ねて脱泡し、樹脂を硬化して得られたシート
を支持基体に接着しても良い。不飽和ポリエステル樹脂
の代わりに液状の紫外線硬化型樹脂を用いる場合も同様
に使用できる。
また、表面が塩化ビニル樹脂ゾルから成る化粧材の場
合も同様に使用できる。支持基体に塩化ビニル樹脂を塗
工し、賦型シート(3)を重ねて脱泡し、加熱ゲル化さ
せれば良い。
また、プラスチック成形物に重ね、加熱加圧して成形
物表面に凹凸と着色インキを付与することもできる。プ
ラスチック成形物としては例えばアクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン共重合体(ABS)から成る成形物が
使用できる。加熱は成形物表面が軟化する温度まで加熱
する。
(試験例1) エンボスフィルム(1) 厚さ120μのポリ塩化ビニルフィルム表面に、オーク
柄木目導管模様のエンボス版を用いて、熱圧により、最
大深さ20μの凹凸を形成した。
この凹凸面全面に、グラビア印刷により、酢酸ビニル
系濃茶色のインキを、厚さ3μ(wet)となるように塗
布し、インキの乾燥前に凸部のインキをドクターで掻き
落とした。引き続き風乾することにより、エンボスフィ
ルム(1)を製造した。
得られたエンボスフィルム(1)は、オーク柄木目導
管模様の凹部から成る凹凸模様と、この凹部のみに精度
良く濃茶色のインキ層を有するものであった。
賦型シート 坪量60g/m2の上質紙に、押出し温度320℃で、ポリメ
チルペンテン樹脂を、厚さ20μに押出しラミネートし
た。ポリメチルペンテン樹脂がおよそ70〜110℃になっ
た時点で、上記エンボスフィルム(1)を圧着し、ニッ
プロールと冷却ロール間で加圧すると共に冷却した。
十分に冷却した後、ポリ塩化ビニルフィルムのみを剥
離除去して、賦型シートを製造した。
賦型シートのポリメチルペンテン樹脂層には、エンボ
スシート(1)の凹凸を反転した形状の凹凸が忠実に再
現され、しかもその凸部に精度良く濃茶色のインキが付
着していた。
メラミン化粧板 第6図に示すように、下部熱盤上に順に耐熱クッショ
ンシート、離型シート、バッカー紙、4枚のコアー紙、
坪量80g/m2のチタン紙にオーク柄を印刷し、メラミン樹
脂を含浸した含浸紙、オーバーレイ紙を重ね、更に賦型
シート、鏡面板、耐熱クッションシートを重ね、上部熱
盤により加熱加圧した。加熱は最高温度140℃、圧力は8
0kg/cm2、時間は20分である。次いで加圧したまま冷水
で40分冷却し、メラミン化粧板を取り出した。
メラミン化粧板は、バッカー紙、コアー紙、樹脂含浸
紙、オーバーレイ紙がメラミン樹脂やフェノール樹脂の
硬化で一体化したもので、その表面にオーク柄木目導管
模様の凹凸が正確に形成されており、しかもその凹部の
みに濃茶色のインキが精度良く設けられていた。
(試験例2) エンボスフィルム(1) 厚さ70μのポリ塩化ビニルフィルム表面に、砂目模様
のエンボス版を用いて、熱圧により深さ4μの凹凸を形
成した。
この凹凸面全面に、グラビア印刷により、塩素化ポリ
プロピレン系のグレー色インキを、厚さ2μ(wet)と
なるように塗布し、インキの乾燥前に凸部のインキをド
クターにより掻き落とした。引き続き風乾することによ
り、エンボスフィルム(1)を製造した。
得られたエンボスフィルム(1)は、砂目模様の凹凸
とその凹部のみにグレー色のインキ層を有するものであ
った。
賦型シート 厚さ25μのポリエステルフィルム上に、押出し温度29
0℃で、ポリプロピレン樹脂を、厚さ15μに押出しラミ
ネートした。
この後、試験例1と同様の方法で賦型シートを製造し
た。得られた賦型シートのポリプロピレン樹脂層には、
砂目模様の凹凸が形成され、その凹部に精度良くグレー
色のインキが付着していた。
転写シート 賦型シートのポリプロピレン樹脂層表面に、グラビア
印刷により、順次、厚さ5μのアクリル系樹脂層から成
る表面保護層(全面)、石目柄の印刷インキ層、淡グレ
ー色のインキ層(全面)、厚さ2μのアクリル系感熱接
着剤層を形成して転写シートとした。
化粧材 この転写シートを、ABS成型物に重ね、220℃の加熱ロ
ールにて加圧した後、ポリプロピレン樹脂層とポリエス
テルフィルムを剥離除去して化粧材を製造した。
得られた化粧材は、ABS成型物表面に石目模様と共に
砂目状の凹凸を有し、しかも凹部のみが精度良くグレー
色に着色されているもので、極めて天然石に類似してい
た。
〈効果〉 以上のように、本発明によれば、凹凸表面と、この凹
部のみに精度良く付与された着色インキとを有する、立
体感に優れた化粧材を製造することができる。
なお、エンボスフィルムは再利用でき、賦型シートの
量産が容易であり、化粧材の量産も安価に可能となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図はエンボスフィル
ムの断面図、第2図は積層シートの断面図、第3図はエ
ンボスフィルムと積層シートを重ね合わせて加圧した状
態の断面図、第4図は賦型シートの断面図、第5図は転
写シートの断面図、第6図はメラミン樹脂化粧板製造時
の説明図。 (1)……エンボスフィルム、(11)……熱可塑性樹脂
フィルム (12)……着色インキ層、(1a)……凹凸 (2)……積層シート、(21)……基材シート (22)……合成樹脂層 (3)……賦型シート (4)……転写シート、(41)……表面保護層 (42)……絵柄印刷層、(43)……接着剤層 (51)……コアー紙、(52)……メラミン樹脂含浸紙 (53)……オーバーレイ紙、(54)……バッカー紙 (61)……上下熱盤、(62)……耐熱クッションシート (63)……離型シート、(64)……鏡面板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に凹凸を有し、この凹凸の凹部に転写
    性着色インキを有するエンボスフィルム(1)と、基材
    シート上に合成樹脂層を有する積層シート(2)とを、
    この合成樹脂層が軟化した状態で重ねることにより、こ
    の合成樹脂層に凹凸を形成すると共に着色インキを転写
    することにより賦型シートを製造し、該賦型シートを用
    いて、化粧材表面に凹凸を形成すると共に、化粧材の凹
    部に着色インキを転写することを特徴とする化粧材の製
    造方法。
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