JPH07179363A - 生物学的に活性な成分を含有するミクロスフェアの製造方法 - Google Patents

生物学的に活性な成分を含有するミクロスフェアの製造方法

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JPH07179363A
JPH07179363A JP4139012A JP13901292A JPH07179363A JP H07179363 A JPH07179363 A JP H07179363A JP 4139012 A JP4139012 A JP 4139012A JP 13901292 A JP13901292 A JP 13901292A JP H07179363 A JPH07179363 A JP H07179363A
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stirring
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ランフランコ・カッレガーロ
Aurelio Romeo
オーレリオ・ロメオ
Luca Benedetti
ルカ・ベネデェッティ
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 生物学的に活性な分子とヒアルロン酸エステ
ルまたは該エステルの混合物からなり、該生物学的に活
性な分子が該ヒアルロン酸エステルまたはその混合物に
よって囲まれているかまたはそれに吸着しており、そし
て1〜100μmの直径を有する、生物学的に活性な分
子を制御して放出させるためのミクロスフェアが提供さ
れる。 【効果】 本発明のミクロスフェアは、薬物の生物学的
および薬理学的な性質を無傷のままに、薬物の種類、所
望の作用部位、および所望の放出時間に応じて製造する
ことができ、生物学的および/または薬理学的な作用を
発揮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の目的は、ミクロスフェア
組成物およびその製造方法を提供することである。この
製造は、生物分解性かつ生物吸収性の半合成ポリマーと
薬理学的活性を有する単一の分子またはその混合物から
始め、使用する半合成ポリマーの化学的性質と該分子の
生物学的もしくは薬理学的活性を変化させないように
し、半合成ポリマー上に存在する化学的置換基の親水性
の性質に依存して制御された放出が確保されるように行
なう。
【0002】
【従来の技術】タンパク質およびペプチド類は、現在で
は治療用薬剤の重要な基本物質であると考えられてい
る。組換えDNAの技術は、重要かつ有用な生物学的お
よび薬理学的性質を有する多数のこのような巨大分子薬
物の製造を可能にした。化学合成における大きな技術的
進歩により、高い薬理学的活性を有する多数のポリペプ
チドを得ることが可能になった。しかし、これらの薬物
に対しても、その安定性およびヒトへの投与の点でなお
問題が残っている。活性成分をヒトに投与したときに
は、望ましくない副作用を避けるためにその薬理学的活
性が変化しないままであること、およびその放出が確保
されていることを保証するのが必須である。これらの巨
大分子薬物は胃腸経路に存在するタンパク質加水分解酵
素によって急速に分解および不活性化されるので、通
常、経口投与後には有効ではないことがわかっている。
【0003】これらの巨大分子が酵素消化に耐えるとき
であっても、これら分子が大きいために極めてわずかし
か吸収されないことが多い。他の投与経路(例えば、
鼻、口腔、膣、直腸および経皮など)がタンパク質およ
びペプチドの吸収に用いられているが、生物利用性は活
性成分の固有の性質の故に変化しやすく、かつ低いこと
がわかっている。従って、これらの分子は非経口経路で
投与されるのが普通であるが、この経路も主として血流
から急速に排除されることに関係した不都合を有してい
る。過去10年間に、一方でタンパク質の固有の活性を
保存することを可能にし、他方でその制御された放出を
可能にする製剤の製造に向けられた医薬技術に顕著な進
歩が為された[Langer R., Science 1527, 1990]。
【0004】合成または部分的に天然のポリマー・マト
リックスを使用することは、薬物の放出が再現性あるも
のであり、血流中の一定濃度を確保するものであり、そ
れによって繰返し投与(後の副作用の危険を伴う)を避け
ることを意味する。しかし、これらポリマー・マトリッ
クスの使用は、使用するポリマーの実際の性質に本質的
に関係した一連の新しい問題、例えば、それらの毒性、
それらの分解産物の毒性、生物適合性、非分解性残骸の
蓄積の除去の問題を生じた。
【0005】最近の研究は、生物学的および薬理学的に
活性な分子の制御された放出が可能であり、この延長さ
れた放出を可能にしつつこれら分子を分解から保護する
ことができ、この放出特性を変化させることもある線維
性の生物組織に対する親和性を持たず、薬理学的に活性
な分子に対して望ましくない反応性を示さず、またそれ
自体もその分解産物も免疫原性ではない、部分的または
全体的に天然物質から製造される生物吸収性および生物
分解性ポリマーを同定することおよび開発することに向
けられている。
【0006】薬理学的に活性な分子の放出系として広く
用いられている天然ポリマーの例としては、例えばヒア
ルロン酸が米国特許番号4,851,521および4,9
65,353に、アルギン酸がEP公開番号02519
05に、キトサンがEP公開番号0341745に、そ
して酸性多糖類のゲランが記載されている。
【0007】ヒアルロン酸は動物体に広く分布している
多糖であり、交互のD-グルクロン酸およびN-アセチル
-D-グルコサミン単位で構成されている。その平均分子
量は用いた精製法によって2x104〜7x106に変
化する。ヒアルロン酸は、例えば米国特許番号4,77
2,419に記載されているように、接着および組織拡
大を防止するために使用されている。さらに、米国特許
番号4,636,524は、ヒアルロン酸ゲルの網目によ
って形成される分子"かご"中に分散される生物学的に活
性な物質のための放出系を開示している。また、ヒアル
ロン酸は、生物分解性のコラーゲンに基づくマトリック
ス中に捕捉された薬物のための担体として文献に記載さ
れている。米国特許番号4,851,521および4,9
65,353には、ヒアルロン酸のカルボキシ基を治療
学的に活性または不活性なアルコールでエステル化する
ための化学的方法が記載されている(HYAFF)。この
化学的修飾を用いると、このポリマーの物理化学的性質
(例えば、このポリマーの疎水性および親水性の性質)は
大きく変化するが、多糖の化学的構造は以下に示すよう
に変化しないままである:
【化1】
【0008】さらに、生物学的に活性な物質の制御され
た放出のための系を調製するための種々の方法が文献に
記載されている。例えば、生物学的および/または薬理
学的に活性な分子を含有するミクロスフェア(微小球)が
PCT特許WO89/03207に記載されている。こ
れらの放出系は、薬理学的および/または生物学的に活
性な分子(ポリペプチドのように変性しうる)と天然ポリ
マー(デンプン、ゼラチンまたはアルブミン)の会合を含
んでいる。膣または鼻粘膜などの粘膜から活性物質を放
出させるために使用する製剤(ミクロスフェア)を製造す
るためのポリマー担体としてヒアルロン酸および/また
はその誘導体を使用することについては記載されていな
い。ヒアルロン酸エステルを用いて製造したミクロスフ
ェアからの、タンパク質またはグリコスフィンゴ脂質の
性質を持たない薬理学的に活性な物質の放出のインビト
ロでの特徴は論文に記載されている[Benedettiら,"ヒ
アルロン酸エステルのミクロスフェアの製造方法および
インビボでのヒドロコルチゾンの放出",Journal of Co
ntrolled Release 13, 33-41 (1990)]。
【0009】ミクロスフェア製造のために開発された種
々の方法の中で最も成功したのは、"蒸発"および"抽出"
法である。これらの両過程は2種類の混合できない液体
の乳濁液を調製することを必要とする。不連続相として
知られる乳濁相は、修飾ヒアルロン酸と物質、即ち生物
学的および/または薬理学的に活性な物質の適当な混合
物を含有する溶媒の微小滴によって構成されている。連
続相として知られる他の乳濁相は、微小滴が均質に分散
している第2の溶媒によって表される。この乳濁液が安
定であるときには、不連続相は使用される方法の種類に
応じて蒸発または抽出のいずれかによって除去される。
生物学的に活性な物質または物質の混合物をどのように
してミクロスフェア中に導入するかに応じて、異なる性
質を備えた放出系を得ることができる。例えば、活性成
分がミクロスフェアを構成しているポリマー・マトリッ
クス中に物理的に分散しているときには、その放出を、
ポリマー網目からの生物学的および/または薬理学的に
活性な物質の拡散の速度によって制御することができ
る。
【0010】Benedettiら(1990)の論文は、特に蒸発に
よってミクロスフェアを製造しうることについて言及し
ているが、これは、抽出法が多孔性の高い表面を有する
ミクロスフェアを与え、その結果としてミクロスフェア
を構成しているポリマー・マトリックスが活性成分(コ
ルチコステロイド)の放出に対する制御を持たないため
である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は驚くべきこと
に、平滑な表面を有するミクロスフェアであって、従っ
てその中に導入された物質の放出に対して一層高い制御
能を有するミクロスフェアを抽出によって製造しうるこ
とを示すものである。本発明の抽出法の別の利点は、Be
nedettiらが記載しているミクロスフェアよりも顕著に
小さい直径を有するミクロスフェアを製造しうることあ
る。即ち、このミクロスフェアの使用は、比較的大きな
直径のミクロスフェアとは異なり、比較的大きな全表面
積を保証し、従って治療しようとする組織との一層の接
触を保証することになる。
【0012】本発明は、タンパク質の性質を有する分子
(例えば、カルシトニン、インシュリン、免疫グロブリ
ン、hCNTF/hNGFなどのトロフィック因子)およ
び/またはグリコスフィンゴ脂質の性質を有する分子
(例えば、天然のガングリオシドまたはその化学的誘導
体)を含有するミクロスフェアの製造、即ち、Benedetti
らの論文に記載されている化合物(コルチコステロイド)
とは構造、物理化学的性質および安定性が全く異なって
いる化合物のミクロスフェアの製造を記載するものであ
る。驚くべきことに、本放出系の使用によって、ポリマ
ーに結合しているタンパク質が分解を受けず、その生物
学的活性を維持することがわかった。
【0013】また、本発明は高分子量の分子の導入を示
すものである:即ち、導入される分子の分子量はコルチ
コステロイドの分子量に比べて相当に高い。使用される
生物学的に活性な分子の物理化学的な性質に応じて選択
される異なる物理化学的性質(親水性/疎水性)を備えた
HYAFF誘導体からミクロスフェアを製造しうるこ
と、ならびに、生物学的に活性な分子が適用されるとこ
ろでは薬理学的に活性な分子の放出時間およびその後の
作用が本発明に従って説明される。本発明の結果とし
て、投与形式、活性物質の種類および所望の作用時間に
応じて具体的に設計された薬理学的および生物学的に活
性な物質とHYAFFポリマーの適当な混合物からミク
ロスフェアを製造することができる。また、薬理学的お
よび/または生物学的に活性な物質または物質の混合物
が表面吸着されたミクロスフェアを製造することもでき
る。この場合には、ミクロスフェアに対して上記した原
理および作用部位に対する薬理学的な相互作用の可能性
は極めて効果的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、異なる分子量
を有する化学的に修飾されたヒアルロン酸と、単一の薬
物およびその適当な混合物の溶液から出発してミクロス
フェア組成物を製造するための方法に関する。即ち、本
発明は、薬物の生物学的および薬理学的な性質を無傷の
ままに、所望の部位、所望の放出時間、放出させようと
する生物学的および/または薬理学的に活性な薬物の種
類に応じて製造することができ、生物学的および/また
は薬理学的な作用を発揮するミクロスフェア組成物の製
造方法を提供するものである。
【0015】図1は、溶液中のカルシトニンを膣投与し
た後の、血漿中のカルシウム量(%)を示すものである。
図2は、HYAFF-11およびHYAFF-11 p75
のミクロスフェアと会合したカルシトニンを膣投与した
後の、血漿中のカルシウム量(%)を示すものである。図
3は、インシュリンを含有するHYAFF-11ミクロ
スフェアを異なる用量でヒツジに鼻投与した後の、血漿
グルコースの減少に及ぼす作用を示すものである。図4
は、HYAFF-11ミクロスフェアを異なる用量でヒ
ツジに鼻投与した後の、血漿中のインシュリン量を示す
ものである。図5は、GM1を単独で、および直径の異
なるミクロスフェアと一緒にしてウサギに筋肉内投与し
た後の、血漿中のGM1量を示すものである。図6は、
HYAFF-11 p75のミクロスフェアから放出され
るNGFを示すものである。図7は、HYAFF-11
のミクロスフェアから放出されるNGFを示すものであ
る。図8は、HYAFF-7のミクロスフェアから放出
されるNGFを示すものである。
【0016】
【実施例】本発明のミクロスフェアは1〜100μm、
好ましくは1〜15μmの粒子径を有していなければな
らず、また、滑らかな表面を有していなければならな
い。以下に実施例を挙げて本発明のミクロスフェアの製
造方法およびその使用を説明するが、これらは例示のた
めだけのものであり、本発明の範囲を限定するものでは
ない。本発明のミクロスフェアを構成するヒアルロン酸
エステル誘導体(HYAFF)の分子量は、例えば約10
0,000〜2,000,000ダルトンの範囲内であっ
てよいが、好ましい範囲は約100,000〜200,0
00ダルトンまたは約500,000〜700,000ダ
ルトンである。
【0017】実施例1 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がベンジルアルコールで
エステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAF
F−11、米国特許番号4,965,353に記載)を、
5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/
v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶
解する。このポリマーが溶解したら、ヒトインシュリン
などのポリペプチドを、予め決定した濃度(例えば、ポ
リマー1mgあたり5I.U.)で溶液に加える。得られた
混合物を以降は不連続相と称する。同時に、非イオン系
界面活性剤であるArlacelRを1%w/vの濃度で含む高粘
度の鉱油の混合物を適当な反応容器中で製造する。この
混合物を以降は連続相と称する。連続相を1000rpm
の固定速度で撹拌しながら25℃に維持し、次いで上記
のように製造した不連続相をこれに加える。これらの条
件下で二相の乳化が即時に起こる。二相(不連続相と連
続相)の間の比は約1〜16である。撹拌の15分後
に、アセチルアセテートを加える。この溶媒は乳濁液の
二相と完全に混合するが、ポリマーおよびヒトインシュ
リンポリペプチドに対しては非溶媒である。完全な抽出
を得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全容量の
2.5倍であることが判明した。抽出を容易にするため
に、撹拌速度を10分間、1400〜1500rpmに設
定し、次いで500rpmに下げる。このようにして得ら
れた懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィルター・プ
レスを通してスクリュー・ポンプでポンピングしながら
続ける。この濾過が完了したなら、n−ヘキサンのフィ
ルターを通してポンピングする。この溶媒は、製造物
の"乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在することも
あるいずれかの残留界面活性剤の溶解という二重の作用
を有する溶媒である。次いで、生成物を適当な容器に入
れ、4℃で保存する。これらの処理条件において、得ら
れた平均粒子サイズは10μmである。導入されたイン
シュリンの量はミクロスフェア1mgあたり4IUであ
る。
【0018】実施例2 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がベンジルアルコールで
エステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAF
F−11、米国特許番号4,965,353に記載)を、
5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/
v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶
解する。この得られた溶液を以降は不連続相と称する。
同時に、非イオン系界面活性剤であるArlacelRを1%w
/vの濃度で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な反応容器
中で製造する。この混合物を以降は連続相と称する。連
続相を1000rpmの固定速度で撹拌しながら25℃に
維持し、上記のように製造した不連続相をこれに加え
る。これらの条件下で二相の乳化が即時に起こる。二相
(不連続相と連続相)の間の比は約1〜16である。撹拌
の15分後に、酢酸エチルを加える。この溶媒は2つの
乳濁相と完全に混合するが、ポリマーに対する溶媒では
ない。完全な抽出を得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳
濁液の全容量の2.5倍であることが判明した。抽出を
容易にするために、撹拌速度を10分間、1400〜1
500rpmに設定し、次いで500rpmに下げる。このよ
うにして得られた懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフ
ィルター・プレスを通してスクリュー・ポンプでポンピ
ングしながら続ける。この濾過が完了したなら、n−ヘ
キサンのフィルターを通してポンピングする。この溶媒
は、製造物の"乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在
することもあるいずれかの残留界面活性剤の溶解という
二重の作用を有する溶媒である。次いで、生成物を適当
な容器に入れ、4℃で保存する。このようにして製造さ
れたミクロスフェアを、懸濁されたミクロスフェア1mg
あたり2U.I.のタンパク質力価が達成される濃度のイ
ンシュリンを含むリン酸緩衝溶液(0.01M)(イオン強
度=0.15M)中に懸濁する。半自動システムによる撹
拌の15分後に、完全に凍結するまで懸濁物を液体窒素
に浸す。凍結したら、懸濁物を24時間、凍結乾燥し、
生成物を4℃で保存する。平均粒子サイズは15μmで
ある。導入されたインシュリンの量はミクロスフェア1
mgあたり2IUである。
【0019】実施例3 ヒアルロン酸の75%のカルボキシ基がベンジルアルコ
ールでエステル化されており、残りの部分がナトリウム
で塩化されているヒアルロン酸エステル(HYAFF−
11 p75、米国特許番号4,965,353に記載)
を、5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7
%w/v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒
に溶解する。このポリマーが溶解したら、ヒトインシュ
リンなどのポリペプチドを、予め決定した濃度(例え
ば、ポリマー1mgあたり5I.U.)で溶液に加える。こ
のようにして得られた溶液を以降は不連続相と称する。
同時に、非イオン系界面活性剤であるArlacelRを1%w
/vの濃度で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な反応容器
中で製造する。この混合物を以降は連続相と称する。連
続相を25℃に維持し、1000rpmの固定速度で撹拌
し、上記のように製造した不連続相をこれに加える。こ
れらの条件下で二相の乳化が即時に起こる。二相(不連
続相と連続相)の間の比は約1〜16である。撹拌の1
5分後に、酢酸エチルを加える。この溶媒は乳濁液の二
相と完全に混合するが、ポリマーおよびヒトインシュリ
ンポリペプチドに対する溶媒ではない。完全な抽出を得
るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全容量の2.5
倍であることが判明した。抽出を容易にするために、撹
拌速度を10分間、1400〜1500rpmに設定し、
次いで500rpmに下げる。このようにして得られた懸
濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィルター・プレスを
通してスクリュー・ポンプでポンピングしながら続け
る。この濾過が完了したなら、n−ヘキサンのフィルタ
ーを通してポンピングする。この溶媒は、製造物の"乾
燥"およびミクロスフェアの表面に存在することもある
いずれかの残留界面活性剤の溶解という二重の作用を有
する溶媒である。次いで、生成物を適当な容器に入れ、
4℃で保存する。平均粒子サイズは20μmである。導入
されたインシュリンの量はミクロスフェア1mgあたり4
IUである。
【0020】実施例4 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がエチルアルコールでエ
ステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAFF
−7、米国特許番号4,965,353に記載)を、5〜
10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/v)で
ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶解す
る。このポリマーが溶解したら、ヒトインシュリンなど
のポリペプチドを、予め決定した濃度(例えば、ポリマ
ー1mgあたり5I.U.)で溶液に加える。このようにし
て得られた溶液を以降は不連続相と称する。同時に、非
イオン系界面活性剤であるArlacelRを1%w/vの濃度で
含む高粘度の鉱油の混合物を適当な反応容器中で製造す
る。この混合物を以降は連続相と称する。連続相を25
℃に維持し、1000rpmの固定速度で撹拌し、上記の
ように製造した不連続相をこれに加える。これらの条件
下で二相の乳化が即時に起こる。二相(不連続相と連続
相)の間の比は約1〜16である。撹拌の15分後に酢
酸エチルを加える。この溶媒は2つの乳濁相と完全に混
合するが、ポリマーおよびヒトインシュリンポリペプチ
ドに対する溶媒ではない。完全な抽出を得るのに必要な
抽出溶媒の容量は乳濁液の全容量の2.5倍であること
が判明した。抽出を容易にするために、撹拌速度を10
分間、1400〜1500rpmに設定し、次いで500r
pmに下げる。このようにして得られた懸濁液の撹拌を、
1気圧に設定したフィルター・プレスを通してスクリュ
ー・ポンプでポンピングしながら続ける。この濾過が完
了したなら、n−ヘキサンのフィルターを通してポンピ
ングする。この溶媒は、製造物の"乾燥"およびミクロス
フェアの表面に存在することもあるいずれかの残留界面
活性剤の溶解という二重の作用を有する溶媒である。次
いで、生成物を適当な容器に入れ、4℃で保存する。ミ
クロスフェアの大きさおよび平均粒子サイズは30μm
である。導入されたインシュリンの量はミクロスフェア
1mgあたり4IUである。
【0021】実施例5 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がエチルアルコールでエ
ステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAFF
−7、米国特許番号4,965,353に記載)を、5〜
10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/v)で
ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶解す
る。得られた溶液を以降は不連続相と称する。同時に、
非イオン系界面活性剤であるArlacelRを1%w/vの濃度
で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な反応容器中で製造
する。この混合物を以降は連続相と称する。連続相を2
5℃に維持し、1000rpmの固定速度で撹拌し、上記
のように製造した不連続相をこれに加える。これらの条
件下で二相の乳化が即時に起こる。二相(不連続相と連
続相)の間の比は約1〜16である。撹拌の15分後
に、酢酸エチルを加える。この溶媒は2つの乳濁液相と
完全に混合するが、ポリマーに対する溶媒ではない。完
全な抽出を得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全
容量の2.5倍であることが判明した。抽出を容易にす
るために、撹拌速度を10分間、1400〜1500rp
mに設定し、次いで500rpmに下げる。このようにして
得られた懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィルター
・プレスを通してスクリュー・ポンプでポンピングしな
がら続ける。この濾過が完了したなら、n−ヘキサンの
フィルターを通してポンピングする。この溶媒は、製造
物の"乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在すること
もあるいずれかの残留界面活性剤の溶解という二重の作
用を有する溶媒である。次いで、生成物を適当な容器に
入れ、4℃で保存する。このようにして製造されたミク
ロスフェアを、懸濁されたミクロスフェア1mgあたり
2U.I.のタンパク質力価が達成される濃度のインシ
ュリンを含むリン酸緩衝溶液(0.01M)(イオン強度=
0.15M)中に懸濁する。半自動システムによる撹拌の
15分後に、懸濁物が完全に凍結するまで容器を液体窒
素に浸す。凍結したら、懸濁物を24時間、凍結乾燥
し、生成物を4℃で保存する。平均粒子サイズは30μ
mである。導入されたインシュリンの量はミクロスフェ
ア1mgあたり2IUである。
【0022】実施例6 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がベンジルアルコールで
エステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAF
F−11、米国特許番号4,965,353に記載)を、
5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/
v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶
解する。このポリマーが溶解したら、例えば神経成長因
子(NGF)などのポリペプチドを、予め決定した濃度
(例えば、ポリマー重量の0.01%)で溶液に加える。
このようにして得られた溶液を以降は不連続相と称す
る。同時に、非イオン系界面活性剤であるArlacelR
1%w/vの濃度で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な反
応容器中で製造する。この混合物を以降は連続相と称す
る。連続相を25℃に維持し、1000rpmの固定速度
で撹拌し、上記のように製造した不連続相をこれに加え
る。これらの条件下で二相の乳化が即時に起こる。二相
(不連続相と連続相)の間の比は約1〜16である。撹拌
の15分後に、酢酸エチルを加える。この溶媒は2つの
乳濁液相と完全に混合するが、ポリペプチドNGFおよ
びポリマーに対する溶媒ではない。完全な抽出を得るの
に必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全容量の2.5倍で
あることが判明した。抽出を容易にするために、撹拌速
度を10分間、1400〜1500rpmに設定し、次い
で500rpmに下げる。このようにして得られた懸濁液
の撹拌を、1気圧に設定したフィルター・プレスを通し
てスクリュー・ポンプでポンピングしながら続ける。こ
の濾過が完了したなら、n−ヘキサンのフィルターを通
してポンピングする。この溶媒は、製造物の"乾燥"およ
びミクロスフェアの表面に存在することもあるいずれか
の残留界面活性剤の溶解という二重の作用を有する溶媒
である。次いで、生成物を適当な容器に入れ、4℃で保
存する。このような処理条件下で得られた平均粒子サイ
ズは10μmである。導入されたNGFの量はミクロス
フェア1mgあたり10ngである。
【0023】実施例7 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がベンジルアルコールで
エステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAF
F−11、米国特許番号4,965,353に記載)を、
5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/
v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶
解する。このポリマーが溶解したら、例えば神経成長因
子(NGF)などのポリペプチドを、予め決定した濃度
(例えば、ポリマー重量の0.01%)で溶液に加える。
この得られた溶液を以降は不連続相と称する。同時に、
非イオン系界面活性剤であるArlacelRを1%w/vの濃度
で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な反応容器中で製造
する。この混合物を以降は連続相と称する。連続相を1
000rpmの速度で撹拌しながら25℃に維持し、上記
のように製造した不連続相をこれに加える。これらの条
件下で二相の乳化が即時に起こる。二相(不連続相と連
続相)の間の比は約1〜16である。撹拌の15分後
に、酢酸エチルを加える。この溶媒は乳濁液の二相と完
全に混合するが、ポリマーに対する溶媒ではない。完全
な抽出を得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全容
量の2.5倍であることが判明した。抽出を容易にする
ために、撹拌速度を10分間、1400〜1500rpm
に設定し、次いで500rpmに下げる。このようにして
得られた懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィルター
・プレスを通してスクリュー・ポンプでポンピングしな
がら続ける。この濾過が完了したなら、n−ヘキサンの
フィルターを通してポンピングする。この溶媒は、製造
物の"乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在すること
もあるいずれかの残留界面活性剤の溶解という二重の作
用を有する溶媒である。次いで、生成物を適当な容器に
入れ、4℃で保存する。このようにして製造されたミク
ロスフェアを、懸濁されたミクロスフェア重量の0.0
1%に等しいタンパク質力価が達成される濃度のNGF
を含むリン酸緩衝溶液(0.01M)(イオン強度=0.1
5M)中に懸濁する。半自動システムによる撹拌の15
分後に、懸濁液が完全に凍結するまで容器を液体窒素に
浸す。凍結したら、懸濁物を24時間凍結乾燥し、生成
物を4℃で保存する。平均粒子サイズは10μmであ
る。導入されたNGFの量はミクロスフェア1mgあたり
10ngである。
【0024】実施例8 ヒアルロン酸の75%のカルボキシ基がベンジルアルコ
ールでエステル化されており、残りの部分がナトリウム
で塩化されているヒアルロン酸エステル(HYAFF−
11 p75、米国特許番号4,965,353に記載)
を、5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7
%w/v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒
に溶解する。このポリマーが溶解したら、例えばNGF
などのポリペプチドを、予め決定した濃度(例えば、ポ
リマー重量の0.01%)で溶液に加える。このようにし
て得られた溶液を以降は不連続相と称する。同時に、非
イオン系界面活性剤であるArlacelRを1%w/vの濃度で
含む高粘度の鉱油の混合物を適当な反応容器中で製造す
る。この混合物を以降は連続相と称する。連続相を25
℃に維持し、1000rpmの速度で撹拌し、上記のよう
に製造した不連続相をこれに加える。これらの条件下で
二相の乳化が即時に起こる。二相(不連続相と連続相)の
間の比は約1〜16である。撹拌の15分後に、酢酸エ
チルを加える。この溶媒は乳濁液の二相と完全に混合す
るが、ポリマーまたはNGFポリペプチドに対する溶媒
ではない。完全な抽出を得るのに必要な抽出溶媒の容量
は乳濁液の全容量の2.5倍であることが判明した。抽
出を容易にするために、撹拌速度を10分間、1400
〜1500rpmに設定し、次いで500rpmに下げる。こ
のようにして得られた懸濁液の撹拌を、1気圧に設定し
たフィルター・プレスを通してスクリュー・ポンプでポ
ンピングしながら続ける。この濾過が完了したなら、n
−ヘキサンのフィルターを通してポンピングする。この
溶媒は、製造物の"乾燥"およびミクロスフェアの表面に
存在することもあるいずれかの残留界面活性剤の溶解と
いう二重の作用を有する溶媒である。次いで、生成物を
適当な容器に入れ、4℃で保存する。平均粒子サイズは
15μmである。導入されたNGFの量はミクロスフェ
ア1mgあたり10ngである。
【0025】実施例9 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がエチルアルコールでエ
ステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAFF
−7、米国特許番号4,965,353に記載)を、5〜
10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/v)で
ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶解す
る。このポリマーが溶解したら、例えばNGFなどのポ
リペプチドを、予め決定した濃度(例えば、ポリマー重
量の0.01%)で溶液に加える。このようにして得られ
た溶液を以降は不連続相と称する。同時に、非イオン系
界面活性剤であるArlacelRを1%w/vの濃度で含む高粘
度の鉱油の混合物を適当な反応容器中で製造する。この
混合物を以降は連続相と称する。連続相を25℃に維持
し、1000rpmの速度で撹拌し、上記のように製造し
た不連続相をこれに加える。これらの条件下で二相の乳
化が即時に起こる。二相(不連続相と連続相)の間の比は
約1〜16である。撹拌の15分後に、酢酸エチルを加
える。この溶媒は乳濁液の二相と完全に混合するが、ポ
リマーまたはNGFポリペプチドに対する溶媒ではな
い。完全な抽出を得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁
液の全容量の2.5倍であることが判明した。抽出を容
易にするために、撹拌速度を10分間、1400〜15
00rpmに設定し、次いで500rpmに下げる。このよう
にして得られた懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィ
ルター・プレスを通してスクリュー・ポンプでポンピン
グしながら続ける。この濾過が完了したなら、n−ヘキ
サンのフィルターを通してポンピングする。この溶媒
は、製造物の"乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在
することもあるいずれかの残留界面活性剤の溶解という
二重の作用を有する溶媒である。次いで、生成物を適当
な容器に入れ、4℃で保存する。平均粒子サイズは30
μmである。導入されたNGFの量はミクロスフェア1m
gあたり10ngである。
【0026】実施例10 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がエチルアルコールでエ
ステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAFF
−7、米国特許番号4,965,353に記載)を、5〜
10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/v)で
ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶解す
る。得られた溶液を以降は不連続相と称する。同時に、
非イオン系界面活性剤であるArlacelRを1%w/vの濃度
で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な反応容器中で製造
する。この混合物を以降は連続相と称する。連続相を2
5℃に維持し、1000rpmの速度で撹拌し、上記のよ
うに製造した不連続相をこれに加える。これらの条件下
で二相の乳化が即時に起こる。二相(不連続相と連続相)
の間の比は約1〜16である。撹拌の15分後に、酢酸
エチルを加える。この溶媒は乳濁液の二相と完全に混合
するが、ポリマーに対する溶媒ではない。完全な抽出を
得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全容量の2.
5倍であることが判明した。抽出を容易にするために、
撹拌速度を10分間、1400〜1500rpmに設定
し、次いで500rpmに下げる。このようにして得られ
た懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィルター・プレ
スを通してスクリュー・ポンプでポンピングしながら続
ける。この濾過が完了したなら、n−ヘキサンのフィル
ターを通してポンピングする。この溶媒は、製造物の"
乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在することもあ
るいずれかの残留界面活性剤の溶解という二重の作用を
有する溶媒である。次いで、生成物を適当な容器に入
れ、4℃で保存する。このようにして製造されたミクロ
スフェアを、懸濁されたミクロスフェア重量の0.01
%に等しいタンパク質力価が達成される濃度のNGFを
含むリン酸緩衝溶液(0.01M)(イオン強度=0.15
M)中に懸濁する。半自動システムによる撹拌の15分
後に、懸濁液が完全に凍結するまで容器を液体窒素に浸
す。凍結したら、懸濁物を24時間、凍結乾燥し、生成
物を4℃で保存する。ミクロスフェアの平均粒子サイズ
は30μmである。導入されたNGFの量はミクロスフ
ェア1mgあたり10ngである。
【0027】実施例11 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がベンジルアルコールで
エステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAF
F−11、米国特許番号4,965,353に記載)を、
5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/
v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶
解する。このポリマーが溶解したら、例えばCNTF
(線毛の神経栄養因子)などのポリペプチドを、予め決定
した濃度(例えば、ポリマー重量の0.01%)で溶液に
加える。このようにして得られた混合物を以降は不連続
相と称する。同時に、非イオン系界面活性剤であるArl
acelRを1%w/vの濃度で含む高粘度の鉱油の混合物を適
当な反応容器中で製造する。この混合物を以降は連続相
と称する。連続相を25℃に維持し、1000rpmの速
度で撹拌し、上記のように製造した不連続相をこれに加
える。これらの条件下で二相の乳化が即時に起こる。二
相(不連続相と連続相)の間の比は約1〜16である。撹
拌の15分後に、酢酸エチルを加える。この溶媒は乳濁
液の二相と完全に混合するが、ポリマーまたはポリペプ
チドCNTFに対する溶媒ではない。完全な抽出を得る
のに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全容量の2.5倍
であることが判明した。抽出を容易にするために、撹拌
速度を10分間、1400〜1500rpmに設定し、次
いで500rpmに下げる。このようにして得られた懸濁
液の撹拌を、1気圧に設定したフィルター・プレスを通
してスクリュー・ポンプでポンピングしながら続ける。
この濾過が完了したなら、n−ヘキサンのフィルターを
通してポンピングする。この溶媒は、製造物の"乾燥"お
よびミクロスフェアの表面に存在することもあるいずれ
かの残留界面活性剤の溶解という二重の作用を有する溶
媒である。次いで、生成物を適当な容器に入れ、4℃で
保存する。このような処理条件下で得られた平均粒子サ
イズは10μmである。導入されたCNTFの量はミク
ロスフェア1mgあたり10ngである。
【0028】実施例12 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がベンジルアルコールで
エステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAF
F−11、米国特許番号4,965,353に記載)を、
5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/
v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶
解する。得られた溶液を以降は不連続相と称する。同時
に、非イオン系界面活性剤であるArlacelRを1%w/vの
濃度で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な反応容器中で
製造する。この混合物を以降は連続相と称する。連続相
を1000rpmの速度で撹拌しながら25℃に維持し、
上記のように製造した不連続相をこれに加える。これら
の条件下で二相の乳化が即時に起こる。二相(不連続相
と連続相)の間の比は約1〜16である。撹拌の15分
後に、酢酸エチルを加える。この溶媒は乳濁液の二相と
完全に混合するが、ポリマーに対する溶媒ではない。完
全な抽出を得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全
容量の2.5倍であることが判明した。抽出を容易にす
るために、撹拌速度を10分間、1400〜1500rp
mに設定し、次いで500rpmに下げる。このようにして
得られた懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィルター
・プレスを通してスクリュー・ポンプでポンピングしな
がら続ける。この濾過が完了したなら、n−ヘキサンの
フィルターを通してポンピングする。この溶媒は、製造
物の"乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在すること
もあるいずれかの残留界面活性剤の溶解という二重の作
用を有する溶媒である。次いで、生成物を適当な容器に
入れ、4℃で保存する。このようにして製造されたミク
ロスフェアを、懸濁されたミクロスフェア重量の0.0
1%に等しいタンパク質力価が達成される濃度のCNT
F(線毛神経栄養因子)を含むリン酸緩衝溶液(0.01
M)(イオン強度=0.15M)中に懸濁する。半自動シス
テムによる撹拌の15分後に、懸濁液が完全に凍結する
まで容器を液体窒素に浸す。凍結したら、懸濁物を24
時間凍結乾燥し、生成物を4℃で保存する。平均粒子サ
イズは10μmである。導入されたCNTFの量はミク
ロスフェア1mgあたり10ngである。
【0029】実施例13 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がエチルアルコールでエ
ステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAFF
−7、米国特許番号4,965,353に記載)を、5〜
10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/v)で
ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶解す
る。このポリマーが溶解したら、例えばCNTF(線毛
神経栄養因子)などのポリペプチドを、予め決定した濃
度(例えば、ポリマー重量の0.01%)で溶液に加え
る。このようにして得られた溶液を以降は不連続相と称
する。同時に、非イオン系界面活性剤であるArlacelR
を1%w/vの濃度で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な
反応容器中で製造する。この混合物を以降は連続相と称
する。連続相を25℃に維持し、1000rpmの速度で
撹拌し、上記のように製造した不連続相をこれに加え
る。これらの条件下で二相の乳化が即時に起こる。二相
(不連続相と連続相)の間の比は約1〜16である。撹拌
の15分後に、酢酸エチルを加える。この溶媒は乳濁液
の二相と完全に混合するが、ポリマーまたはポリペプチ
ドCNTFに対する溶媒ではない。完全な抽出を得るの
に必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全容量の2.5倍で
あることが判明した。抽出を容易にするために、撹拌速
度を10分間、1400〜1500rpmに設定し、次い
で500rpmに下げる。このようにして得られた懸濁液
の撹拌を、1気圧に設定したフィルター・プレスを通し
てスクリュー・ポンプでポンピングしながら続ける。こ
の濾過が完了したなら、n−ヘキサンのフィルターを通
してポンピングする。この溶媒は、製造物の"乾燥"およ
びミクロスフェアの表面に存在することもあるいずれか
の残留界面活性剤の溶解という二重の作用を有する溶媒
である。次いで、生成物を適当な容器に入れ、4℃で保
存する。ミクロスフェアの平均粒子サイズは30μmで
ある。導入されたCNTFの量はミクロスフェア1mgあ
たり10ngである。
【0030】実施例14 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がエチルアルコールでエ
ステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAFF
−7、米国特許番号4,965,353に記載)を、5〜
10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/v)で
ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶解す
る。得られた溶液を以降は不連続相と称する。同時に、
非イオン系界面活性剤であるArlacelRを1%w/vの濃度
で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な反応容器中で製造
する。この混合物を以降は連続相と称する。連続相を2
5℃に維持し、1000rpmの速度で撹拌し、上記のよ
うに製造した不連続相をこれに加える。これらの条件下
で二相の乳化が即時に起こる。二相(不連続相と連続相)
の間の比は約1〜16である。撹拌の15分後に、酢酸
エチルを加える。この溶媒は乳濁液の二相と完全に混合
するが、ポリマーに対する溶媒ではない。完全な抽出を
得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全容量の2.
5倍であることが判明した。抽出を容易にするために、
撹拌速度を10分間、1400〜1500rpmに設定
し、次いで500rpmに下げる。このようにして得られ
た懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィルター・プレ
スを通してスクリュー・ポンプでポンピングしながら続
ける。この濾過が完了したなら、n−ヘキサンのフィル
ターを通してポンピングする。この溶媒は、製造物の"
乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在することもあ
るいずれかの残留界面活性剤の溶解という二重の作用を
有する溶媒である。次いで、生成物を適当な容器に入
れ、4℃で保存する。このようにして製造されたミクロ
スフェアを、懸濁されたミクロスフェアの重量の0.0
1%に等しいタンパク質力価が達成される濃度のCNT
F(線毛神経栄養因子)を含むリン酸緩衝溶液(0.01
M)(イオン強度=0.15M)中に懸濁する。半自動シス
テムによる撹拌の15分後に、懸濁液が完全に凍結する
まで容器を液体窒素に浸す。凍結したら、懸濁物を24
時間、凍結乾燥し、生成物を4℃で保存する。平均粒子
サイズは30μmである。導入されたCNTFの量はミ
クロスフェア1mgあたり10ngである。
【0031】実施例15 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がベンジルアルコールで
エステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAF
F−7、米国特許番号4,965,353に記載)を、5
〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/v)
でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶解
する。このポリマーが溶解したら、予め決定した濃度
(例えば、ポリマー重量の0.01%)のポリペプチド(例
えばNGFなど)、さらに主要成分としてGM1 21
%、GD12 40%、GD1b 16%およびGT1b
19%を有するガングリオシド混合物(CronassialR)を
重量比1:1000で溶液に加える。このようにして得
られた溶液を以降は不連続相と称する。同時に、非イオ
ン系界面活性剤であるArlacelRを1%w/vの濃度で含む
高粘度の鉱油の混合物を適当な反応容器中で製造する。
この混合物を以降は連続相と称する。連続相を25℃に
維持し、1000rpmの速度で撹拌し、上記のように製
造した不連続相をこれに加える。これらの条件下で二相
の乳化が即時に起こる。二相(不連続相と連続相)の間の
比は約1〜16である。撹拌の15分後に、酢酸エチル
を加える。この溶媒は乳濁液の二相と完全に混合する
が、ポリマーもしくはポリペプチドNGFもしくはGA
混合物(Cronassial)に対する溶媒ではない。完全な抽
出を得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全容量の
2.5倍であることが判明した。抽出を容易にするため
に、撹拌速度を10分間、1400〜1500rpmに設
定し、次いで500rpmに下げる。このようにして得ら
れた懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィルター・プ
レスを通してスクリュー・ポンプでポンピングしながら
続ける。この濾過が完了したなら、n−ヘキサンのフィ
ルターを通してポンピングする。この溶媒は、製造物
の"乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在することも
あるいずれかの残留界面活性剤の溶解という二重の作用
を有する溶媒である。次いで、生成物を適当な容器に入
れ、4℃で保存する。このような処理条件下で得られた
平均粒子サイズは10μmである。導入されたNGFお
よびGAの量はミクロスフェア1mgあたりそれぞれ10
ngおよび10μgである。
【0032】実施例16 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がベンジルアルコールで
エステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAF
F−11、米国特許番号4,965,353に記載)を、
5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/
v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶
解する。このポリマーが溶解したら、ガングリオシド混
合物(CronassilR)を、予め決定した濃度(例えば、ポリ
マー重量の20%)で溶液に加える。この得られた溶液
を以降は不連続相と称する。同時に、非イオン系界面活
性剤であるArlacelRを1%w/vの濃度で含む高粘度の鉱
油の混合物を適当な反応容器中で製造する。この混合物
を以降は連続相と称する。連続相を1000rpmの速度
で撹拌しながら25℃に維持し、上記のように製造した
不連続相をこれに加える。これらの条件下で二相の乳化
が即時に起こる。二相(不連続相と連続相)の間の比は約
1〜16である。撹拌の15分後に、酢酸エチルを加え
る。この溶媒は乳濁液の二相と完全に混合するが、ポリ
マーまたはガングリオシド混合物に対する溶媒ではな
い。完全な抽出を得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁
液の全容量の2.5倍であることが判明した。抽出を容
易にするために、撹拌速度を10分間、1400〜15
00rpmに設定し、次いで500rpmに下げる。このよう
にして得られた懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィ
ルター・プレスを通してスクリュー・ポンプでポンピン
グしながら続ける。この濾過が完了したなら、n−ヘキ
サンのフィルターを通してポンピングする。この溶媒
は、製造物の"乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在
することもあるいずれかの残留界面活性剤の溶解という
二重の作用を有する溶媒である。次いで、生成物を適当
な容器に入れ、4℃で保存する。このようにして製造さ
れたミクロスフェアを、懸濁されたミクロスフェア重量
の0.02%に等しいタンパク質力価が達成され、1:
1000の重量比(NGF:ガングリオシド)が維持され
る濃度のNGFを含むリン酸緩衝溶液(0.01M)(イオ
ン強度=0.15M)中に懸濁する。半自動システムによ
る撹拌の15分後に、懸濁液が完全に凍結するまで容器
を液体窒素に浸す。凍結したら、懸濁物を24時間凍結
乾燥し、生成物を4℃で保存する。平均粒子サイズは1
0μmである。導入されたNGFおよびGAの量はミク
ロスフェア1mgあたりそれぞれ20ngおよび20μgで
ある。
【0033】実施例17 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がエチルアルコールでエ
ステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAFF
−7、米国特許番号4,965,353に記載)を、5〜
10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/v)で
ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶解す
る。このポリマーが溶解したら、予め決定した濃度(例
えば、ポリマー重量の0.01%)のポリペプチド(例え
ばNGFなど)、さらにガングリオシド混合物(Cronass
ialR)を重量比1:1000で溶液に加える。このよう
にして得られた溶液を以降は不連続相と称する。同時
に、非イオン系界面活性剤であるArlacelRを1%w/vの
濃度で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な反応容器中で
製造する。この混合物を以降は連続相と称する。連続相
を25℃に維持し、1000rpmの速度で撹拌し、上記
のように製造した不連続相をこれに加える。これらの条
件下で二相の乳化が即時に起こる。二相(不連続相と連
続相)の間の比は約1〜16である。撹拌の15分後
に、酢酸エチルを加える。この溶媒は乳濁液の二相と完
全に混合するが、ポリマー、ポリペプチド(NGF)もし
くはGA混合物に対する溶媒ではない。完全な抽出を得
るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全容量の2.5
倍であることが判明した。抽出を容易にするために、撹
拌速度を10分間、1400〜1500rpmに設定し、
次いで500rpmに下げる。このようにして得られた懸
濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィルター・プレスを
通してスクリュー・ポンプでポンピングしながら続け
る。この濾過が完了したなら、n−ヘキサンのフィルタ
ーを通してポンピングする。この溶媒は、製造物の"乾
燥"およびミクロスフェアの表面に存在することもある
いずれかの残留界面活性剤の溶解という二重の作用を有
する溶媒である。次いで、生成物を適当な容器に入れ、
4℃で保存する。ミクロスフェアの大きさおよび平均粒
子サイズは30μmである。導入されたNGFおよびG
Aの量はミクロスフェア1mgあたりそれぞれ10ngおよ
び10μgである。
【0034】実施例18 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がエチルアルコールでエ
ステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAFF
−7、米国特許番号4,965,353に記載)を、5〜
10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/v)で
ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶解す
る。このポリマーが溶解したら、ガングリオシド混合物
(CronassialR)を、予め決定した濃度(例えば、ポリマ
ー重量の20%)で溶液に加える。このようにして得ら
れた溶液を以降は不連続相と称する。同時に、非イオン
系界面活性剤であるArlacelRを1%w/vの濃度で含む高
粘度の鉱油の混合物を適当な反応容器中で製造する。こ
の混合物を以降は連続相と称する。連続相を25℃に維
持し、1000rpmの速度で撹拌し、上記のように製造
した不連続相をこれに加える。これらの条件下で二相の
乳化が即時に起こる。二相(不連続相と連続相)の間の比
は約1〜16である。撹拌の15分後に、酢酸エチルを
加える。この溶媒は乳濁液の二相と完全に混合するが、
ポリマーまたはガングリオシド混合物に対する溶媒では
ない。完全な抽出を得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳
濁液の全容量の2.5倍であることが判明した。抽出を
容易にするために、撹拌速度を10分間、1400〜1
500rpmに設定し、次いで500rpmに下げる。このよ
うにして得られた懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフ
ィルター・プレスを通してスクリュー・ポンプでポンピ
ングしながら続ける。この濾過が完了したなら、n−ヘ
キサンのフィルターを通してポンピングする。この溶媒
は、製造物の"乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在
することもあるいずれかの残留界面活性剤の溶解という
二重の作用を有する溶媒である。次いで、生成物を適当
な容器に入れ、4℃で保存する。このようにして製造さ
れたミクロスフェアを、懸濁されたミクロスフェア重量
の0.02%に等しいタンパク質力価が達成され、1:
1000の重量比(NGF:ガングリオシド)が維持され
る濃度のNGFを含むリン酸緩衝溶液(0.01M)(イオ
ン強度=0.15M)中に懸濁する。半自動システムによ
る撹拌の15分後に、懸濁液が完全に凍結するまで容器
を液体窒素に浸す。凍結したら、懸濁物を24時間凍結
乾燥し、生成物を4℃で保存する。平均粒子サイズは3
0μmである。導入されたNGFおよびGAの量はミク
ロスフェア1mgあたりそれぞれ20ngおよび20μgで
ある。
【0035】実施例19 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がドデシルアルコールで
エステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAF
F−73、米国特許番号4,965,353に記載)を、
5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/
v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶
解する。このポリマーが溶解したら、予め決定した濃度
(例えば、ポリマー重量の0.01%)のポリペプチド(例
えばNGFなど)、さらにガングリオシド混合物(Crona
ssialR)を重量比1:1000(NGF:CronassialR)
で溶液に加える。このようにして得られた溶液を以降は
不連続相と称する。同時に、非イオン系界面活性剤であ
るArlacelRを1%w/vの濃度で含む高粘度の鉱油の混合
物を適当な反応容器中で製造する。この混合物を以降は
連続相と称する。連続相を25℃に維持し、1000rp
mの速度で撹拌し、上記のように製造した不連続相をこ
れに加える。これらの条件下で二相の乳化が即時に起こ
る。二相(不連続相と連続相)の間の比は約1〜16であ
る。撹拌の15分後に、酢酸エチルを加える。この溶媒
は乳濁液の二相と完全に混合するが、ポリマーもしくは
ポリペプチド(NGF)もしくはGA混合物に対する溶媒
ではない。完全な抽出を得るのに必要な抽出溶媒の容量
は乳濁液の全容量の2.5倍であることが判明した。抽
出を容易にするために、撹拌速度を10分間、1400
〜1500rpmに設定し、次いで500rpmに下げる。こ
のようにして得られた懸濁液の撹拌を、1気圧に設定し
たフィルター・プレスを通してスクリュー・ポンプでポ
ンピングしながら続ける。この濾過が完了したなら、n
−ヘキサンのフィルターを通してポンピングする。この
溶媒は、製造物の"乾燥"およびミクロスフェアの表面に
存在することもあるいずれかの残留界面活性剤の溶解と
いう二重の作用を有する溶媒である。次いで、生成物を
適当な容器に入れ、4℃で保存する。このような条件下
で得られる平均粒子サイズは20μmである。導入され
たNGFおよびGAの量はミクロスフェア1mgあたりそ
れぞれ10ngおよび10μgである。
【0036】実施例20 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がベンジルアルコールで
エステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAF
F−11、米国特許番号4,965,353に記載)を、
5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/
v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶
解する。このポリマーが溶解したら、予め決定した濃度
(例えば、ポリマー重量の0.01%)のポリペプチド(例
えばNGFなど)、さらにモノシアロガングリオシドG
M1を重量比1:1000(NGF:GM1)で溶液に加
える。このようにして得られた溶液を以降は不連続相と
称する。同時に、非イオン系界面活性剤であるArlacel
Rを1%w/vの濃度で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な
反応容器中で製造する。この混合物を以降は連続相と称
する。連続相を25℃に維持し、1000rpmの速度で
撹拌し、上記のように製造した不連続相をこれに加え
る。これらの条件下で二相の乳化が即時に起こる。二相
(不連続相と連続相)の間の比は約1〜16である。撹拌
の15分後に、酢酸エチルを加える。この溶媒は乳濁液
の二相と完全に混合するが、ポリマーもしくはポリペプ
チド(NGF)もしくはモノシアロガングリオシドGM1
に対する溶媒ではない。完全な抽出を得るのに必要な抽
出溶媒の容量は乳濁液の全容量の2.5倍であることが
判明した。抽出を容易にするために、撹拌速度を10分
間、1400〜1500rpmに設定し、次いで500rpm
に下げる。このようにして得られた懸濁液の撹拌を、1
気圧に設定したフィルター・プレスを通してスクリュー
・ポンプでポンピングしながら続ける。この濾過が完了
したなら、n−ヘキサンのフィルターを通してポンピン
グする。この溶媒は、製造物の"乾燥"およびミクロスフ
ェアの表面に存在することもあるいずれかの残留界面活
性剤の溶解という二重の作用を有する溶媒である。次い
で、生成物を適当な容器に入れ、4℃で保存する。この
ような処理条件下で得られた平均粒子サイズは10μm
である。導入されたNGFおよびモノシアロガングリオ
シドGM1の量はミクロスフェア1mgあたりそれぞれ1
0ngおよび10μgである。
【0037】実施例21 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がエチルアルコールでエ
ステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAFF
−7、米国特許番号4,965,353に記載)を、5〜
10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/v)で
ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶解す
る。このポリマーが溶解したら、予め決定した濃度(例
えば、ポリマー重量の0.01%)のポリペプチド(例え
ばNGFなど)、さらにモノシアロガングリオシドGM
1を重量比1:1000(NGF:GM1)で溶液に加え
る。このようにして得られた溶液を以降は不連続相と称
する。同時に、非イオン系界面活性剤であるArlacelR
を1%w/vの濃度で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な
反応容器中で製造する。この混合物を以降は連続相と称
する。連続相を25℃に維持し、1000rpmの速度で
撹拌し、上記のように製造した不連続相をこれに加え
る。これらの条件下で二相の乳化が即時に起こる。二相
(不連続相と連続相)の間の比は約1〜16である。撹拌
の15分後に、酢酸エチルを加える。この溶媒は乳濁液
の二相と完全に混合するが、ポリマー、ポリペプチド
(NGF)もしくはモノシアロガングリオシドGM1に対
する溶媒ではない。完全な抽出を得るのに必要な抽出溶
媒の容量は乳濁液の全容量の2.5倍であることが判明
した。抽出を容易にするために、撹拌速度を10分間、
1400〜1500rpmに設定し、次いで500rpmに下
げる。このようにして得られた懸濁液の撹拌を、1気圧
に設定したフィルター・プレスを通してスクリュー・ポ
ンプでポンピングしながら続ける。この濾過が完了した
なら、n−ヘキサンのフィルターを通してポンピングす
る。この溶媒は、製造物の"乾燥"およびミクロスフェア
の表面に存在することもあるいずれかの残留界面活性剤
の溶解という二重の作用を有する溶媒である。次いで、
生成物を適当な容器に入れ、4℃で保存する。平均粒子
サイズは30μmである。導入されたNGFおよびモノ
シアロガングリオシドGM1の量はミクロスフェア1mg
あたりそれぞれ10ngおよび10μgである。
【0038】実施例22 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がベンジルアルコールで
エステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAF
F−11、米国特許番号4,965,353に記載)を、
5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/
v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶
解する。このポリマーが溶解したら、予め決定した濃度
(例えば、ポリマー重量の0.01%)のポリペプチド(例
えばCNTFなど)、さらにガングリオシド混合物(Cro
nassialR)を1:1000(CNTF:ガングリオシド)
の比で溶液に加える。このようにして得られた溶液を以
降は不連続相と称する。同時に、非イオン系界面活性剤
であるArlacelRを1%w/vの濃度で含む高粘度の鉱油の
混合物を適当な反応容器中で製造する。この混合物を以
降は連続相と称する。連続相を25℃に維持し、100
0rpmの速度で撹拌し、上記のように製造した不連続相
をこれに加える。これらの条件下で二相の乳化が即時に
起こる。二相(不連続相と連続相)の間の比は約1〜16
である。撹拌の15分後に、酢酸エチルを加える。この
溶媒は乳濁液の二相と完全に混合するが、ポリマーもし
くはポリペプチドCNTFに対する溶媒ではない。完全
な抽出を得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全容
量の2.5倍であることが判明した。抽出を容易にする
ために、撹拌速度を10分間、1400〜1500rpm
に設定し、次いで500rpmに下げる。このようにして
得られた懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィルター
・プレスを通してスクリュー・ポンプでポンピングしな
がら続ける。この濾過が完了したなら、n−ヘキサンの
フィルターを通してポンピングする。この溶媒は、製造
物の"乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在すること
もあるいずれかの残留界面活性剤の溶解という二重の作
用を有する溶媒である。次いで、生成物を適当な容器に
入れ、4℃で保存する。このような処理条件下で得られ
た平均粒子サイズは10μmである。導入されたCNT
FおよびGAの量はミクロスフェア1mgあたりそれぞれ
10ngおよび10μgである。
【0039】実施例23 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がベンジルアルコールで
エステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAF
F−11、米国特許番号4,965,353に記載)を、
5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/
v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶
解する。このポリマーが溶解したら、ガングリオシド混
合物を予め決定した濃度(例えば、ポリマー重量の20
%)で溶液に加える。このようにして得られた溶液を以
降は不連続相と称する。同時に、非イオン系界面活性剤
であるArlacelRを1%w/vの濃度で含む高粘度の鉱油の
混合物を適当な反応容器中で製造する。この混合物を以
降は連続相と称する。連続相を25℃に維持し、100
0rpmの速度で撹拌し、上記のように製造した不連続相
をこれに加える。これらの条件下で二相の乳化が即時に
起こる。二相(不連続相と連続相)の間の比は約1〜16
である。撹拌の15分後に、酢酸エチルを加える。この
溶媒は乳濁液の二相と完全に混合するが、ポリマーもし
くはガングリオシド混合物に対する溶媒ではない。完全
な抽出を得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全容
量の2.5倍であることが判明した。抽出を容易にする
ために、撹拌速度を10分間、1400〜1500rpm
に設定し、次いで500rpmに下げる。このようにして
得られた懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィルター
・プレスを通してスクリュー・ポンプでポンピングしな
がら続ける。この濾過が完了したなら、n−ヘキサンの
フィルターを通してポンピングする。この溶媒は、製造
物の"乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在すること
もあるいずれかの残留界面活性剤の溶解という二重の作
用を有する溶媒である。次いで、生成物を適当な容器に
入れ、4℃で保存する。このようにして製造されたミク
ロスフェアを、懸濁されたミクロスフェア重量の0.0
2%に等しいタンパク質力価が達成され、1:1000
(CNTF:ガングリオシド)の重量比が維持される濃度
のCNTFを含むリン酸緩衝溶液(0.01M)(イオン強
度=0.15M)中に懸濁する。半自動システムによる撹
拌の15分後に、懸濁液が完全に凍結するまで容器を液
体窒素に浸す。凍結したら、懸濁物を24時間、凍結乾
燥し、生成物を4℃で保存する。平均粒子サイズは10
μmである。導入されたCNTFおよびGAの量はミク
ロスフェア1mgあたりそれぞれ20ngおよび20μgで
ある。
【0040】実施例24 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がエチルアルコールでエ
ステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAFF
−7、米国特許番号4,965,353に記載)を、5〜
10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/v)で
ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶解す
る。このポリマーが溶解したら、予め決定した濃度(例
えば、ポリマー重量の0.01%)のポリペプチド(例え
ばCNTFなど)、さらにガングリオシド混合物を重量
比1:1000(CNTF:CronassialR)で溶液に加え
る。このようにして得られた溶液を以降は不連続相と称
する。同時に、非イオン系界面活性剤であるArlacelR
を1%w/vの濃度で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な
反応容器中で製造する。この混合物を以降は連続相と称
する。連続相を25℃に維持し、1000rpmの速度で
撹拌し、上記のように製造した不連続相をこれに加え
る。これらの条件下で二相の乳化が即時に起こる。二相
(不連続相と連続相)の間の比は約1〜16である。撹拌
の15分後に、酢酸エチルを加える。この溶媒は乳濁液
の二相と完全に混合するが、ポリマー、ポリペプチド
(CNTF)もしくはGA混合物(CronassialR)に対する
溶媒ではない。完全な抽出を得るのに必要な抽出溶媒の
容量は乳濁液の全容量の2.5倍であることが判明し
た。抽出を容易にするために、撹拌速度を10分間、1
400〜1500rpmに設定し、次いで500rpmに下げ
る。このようにして得られた懸濁液の撹拌を、1気圧に
設定したフィルター・プレスを通してスクリュー・ポン
プでポンピングしながら続ける。この濾過が完了したな
ら、n−ヘキサンのフィルターを通してポンピングす
る。この溶媒は、製造物の"乾燥"およびミクロスフェア
の表面に存在することもあるいずれかの残留界面活性剤
の溶解という二重の作用を有する溶媒である。次いで、
生成物を適当な容器に入れ、4℃で保存する。平均粒子
サイズは30μmである。導入されたCNTFおよびG
Aの量はミクロスフェア1mgあたりそれぞれ10ngおよ
び10μgである。
【0041】実施例25 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がエチルアルコールでエ
ステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAFF
−7、米国特許番号4,965,353に記載)を、5〜
10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/v)で
ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶解す
る。このポリマーが溶解したら、ガングリオシド混合物
(CronassialR)を予め決定した濃度(例えば、ポリマー
重量の10%)で溶液に加える。得られた溶液を以降は
不連続相と称する。同時に、非イオン系界面活性剤であ
るArlacelRを1%w/vの濃度で含む高粘度の鉱油の混合
物を適当な反応容器中で製造する。この混合物を以降は
連続相と称する。連続相を25℃に維持し、1000rp
mの速度で撹拌し、上記のように製造した不連続相をこ
れに加える。これらの条件下で二相の乳化が即時に起こ
る。二相(不連続相と連続相)の間の比は約1〜16であ
る。撹拌の15分後に、酢酸エチルを加える。この溶媒
は乳濁液の二相と完全に混合するが、ポリマーもしくは
ガングリオシド混合物に対する溶媒ではない。完全な抽
出を得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全容量の
2.5倍であることが判明した。抽出を容易にするため
に、撹拌速度を10分間、1400〜1500rpmに設
定し、次いで500rpmに下げる。このようにして得ら
れた懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィルター・プ
レスを通してスクリュー・ポンプでポンピングしながら
続ける。この濾過が完了したなら、n−ヘキサンのフィ
ルターに通す。この溶媒は、製造物の"乾燥"およびミク
ロスフェアの表面に存在することもあるいずれかの残留
界面活性剤の溶解という二重の作用を有する溶媒であ
る。次いで、生成物を適当な容器に入れ、4℃で保存す
る。このようにして製造されたミクロスフェアを、懸濁
されたミクロスフェア重量の0.01%に等しいタンパ
ク質力価が達成され、1:1000(CNTF:ガング
リオシド)の重量比が維持される濃度のCNTFを含む
リン酸緩衝溶液(0.01M)(イオン強度=0.15M)中
に懸濁する。半自動システムによる撹拌の15分後に、
懸濁液が完全に凍結するまで容器を液体窒素に浸す。凍
結したら、懸濁物を24時間、凍結乾燥し、生成物を4
℃で保存する。平均粒子サイズは30μmである。導入
されたCNTFおよびGAの量はミクロスフェア1mgあ
たりそれぞれ10ngおよび10μgである。
【0042】実施例26 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がベンジルアルコールで
エステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAF
F−11、米国特許番号4,965,353に記載)を、
5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/
v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶
解する。このポリマーが溶解したら、予め決定した濃度
(例えば、ポリマー重量の0.01%)のポリペプチド(例
えばCNTFなど)、およびモノシアロガングリオシド
GM1(Sygen)を重量比1:1000(CNTF:Syge
n)で溶液に加える。得られた溶液を以降は不連続相と称
する。同時に、非イオン系界面活性剤であるArlacelR
を1%w/vの濃度で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な
反応容器中で製造する。この混合物を以降は連続相と称
する。連続相を25℃に維持し、1000rpmの速度で
撹拌し、上記のように製造した不連続相をこれに加え
る。これらの条件下で二相の乳化が即時に起こる。二相
(不連続相と連続相)の間の比は約1〜16である。撹拌
の15分後に、酢酸エチルを加える。この溶媒は乳濁液
の二相と完全に混合するが、ポリマー、ポリペプチドC
NTFもしくはモノシアロガングリオシドGM1(Syge
n)に対する溶媒ではない。完全な抽出を得るのに必要な
抽出溶媒の容量は乳濁液の全容量の2.5倍であること
が判明した。抽出を容易にするために、撹拌速度を10
分間、1400〜1500rpmに設定し、次いで500r
pmに下げる。このようにして得られた懸濁液の撹拌を、
1気圧に設定したフィルター・プレスを通してスクリュ
ー・ポンプでポンピングしながら続ける。この濾過が完
了したなら、n−ヘキサンのフィルターを通してポンピ
ングする。この溶媒は、製造物の"乾燥"およびミクロス
フェアの表面に存在することもあるいずれかの残留界面
活性剤の溶解という二重の作用を有する溶媒である。次
いで、生成物を適当な容器に入れ、4℃で保存する。こ
れらの処理条件下で得られた平均粒子サイズは10μm
である。導入されたCNTFおよびGM1の量はミクロ
スフェア1mgあたりそれぞれ10ngおよび10μgであ
る。
【0043】実施例27 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がベンジルアルコールで
エステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAF
F−11、米国特許番号4,965,353に記載)を、
5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/
v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶
解する。このポリマーが溶解したら、予め決定した濃度
(例えば、ポリマー重量の0.01%)のポリペプチド(例
えばCNTFなど)、およびガングリオシド混合物の内
部エステル(AGF1)を1:1000(CNTF:AG
F1)で溶液に加える。得られた溶液を以降は不連続相
と称する。同時に、非イオン系界面活性剤であるArlac
elRを1%w/vの濃度で含む高粘度の鉱油の混合物を適当
な反応容器中で製造する。この混合物を以降は連続相と
称する。連続相を25℃に維持し、1000rpmの速度
で撹拌し、上記のように製造した不連続相をこれに加え
る。これらの条件下で二相の乳化が即時に起こる。二相
(不連続相と連続相)の間の比は約1〜16である。撹拌
の15分後に、酢酸エチルを加える。この溶媒は乳濁液
の二相と完全に混合するが、ポリマー、ポリペプチドC
NTFもしくはガングリオシド混合物の内部エステル
(AGF1)に対する溶媒ではない。完全な抽出を得るの
に必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全容量の2.5倍で
あることが判明した。抽出を容易にするために、撹拌速
度を10分間、1400〜1500rpmに設定し、次い
で500rpmに下げる。このようにして得られた懸濁液
の撹拌を、1気圧に設定したフィルター・プレスを通し
てスクリュー・ポンプでポンピングしながら続ける。こ
の濾過が完了したなら、n−ヘキサンのフィルターを通
してポンピングする。この溶媒は、製造物の"乾燥"およ
びミクロスフェアの表面に存在することもあるいずれか
の残留界面活性剤の溶解という二重の作用を有する溶媒
である。次いで、生成物を適当な容器に入れ、4℃で保
存する。これらの処理条件下で得られた平均粒子サイズ
は10μmである。導入されたCNTFおよびAGF1
の量はミクロスフェア1mgあたりそれぞれ10ngおよび
10μgである。
【0044】実施例28 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がベンジルアルコールで
エステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAF
F−11、米国特許番号4,965,353に記載)を、
5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/
v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶
解する。このポリマーが溶解したら、予め決定した濃度
(例えば、ポリマー重量の0.01%)のポリペプチド(例
えばCNTFなど)、およびモノシアロガングリオシド
GM1の内部エステル(AGF2)を1:1000(CN
TF:AGF2)で溶液に加える。得られた溶液を以降
は不連続相と称する。同時に、非イオン系界面活性剤で
あるArlacelRを1%w/vの濃度で含む高粘度の鉱油の混
合物を適当な反応容器中で製造する。この混合物を以降
は連続相と称する。連続相を25℃に維持し、1000
rpmの速度で撹拌し、上記のように製造した不連続相を
これに加える。これらの条件下で二相の乳化が即時に起
こる。二相(不連続相と連続相)の間の比は約1〜16で
ある。撹拌の15分後に、酢酸エチルを加える。この溶
媒は乳濁液の二相と完全に混合するが、ポリマー、ポリ
ペプチドCNTFもしくはモノシアロガングリオシドG
M1の内部エステル(AGF2)に対する溶媒ではない。
完全な抽出を得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の
全容量の2.5倍であることが判明した。抽出を容易に
するために、撹拌速度を10分間、1400〜1500
rpmに設定し、次いで500rpmに下げる。このようにし
て得られた懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィルタ
ー・プレスを通してスクリュー・ポンプでポンピングし
ながら続ける。この濾過が完了したなら、n−ヘキサン
のフィルターを通してポンピングする。この溶媒は、製
造物の"乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在するこ
ともあるいずれかの残留界面活性剤の溶解という二重の
作用を有する溶媒である。次いで、生成物を適当な容器
に入れ、4℃で保存する。これらの処理条件下で得られ
た平均粒子サイズは10μmである。導入されたCNT
FおよびAGF2の量はミクロスフェア1mgあたりそれ
ぞれ10ngおよび10μgである。
【0045】実施例29 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がベンジルアルコールで
エステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAF
F−11、米国特許番号4,965,353に記載)を、
5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は8%w/
v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶
解する。このポリマーが溶解したら、GM1の溶液を、
予め決定した濃度(例えば、ポリマー重量の20%)で溶
液に加える。得られた溶液を以降は不連続相と称する。
同時に、非イオン系界面活性剤であるArlacelRを1%w
/vの濃度で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な反応容器
中で製造する。この混合物を以降は連続相と称する。連
続相を25℃に維持し、700rpmの速度で撹拌し、上
記のように製造した不連続相をこれに加える。これらの
条件下で二相の乳化が即時に起こる。二相(不連続相と
連続相)の間の比は約1〜16である。撹拌の15分後
に、酢酸エチルを加える。この溶媒は乳濁液の二相と完
全に混合するが、ポリマーに対する溶媒ではない。完全
な抽出を得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全容
量の2.5倍であることが判明した。抽出を容易にする
ために、撹拌速度を10分間、1400〜1500rpm
に設定し、次いで500rpmに下げる。このようにして
得られた懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィルター
・プレスを通してスクリュー・ポンプでポンピングしな
がら続ける。この濾過が完了したなら、n−ヘキサンの
フィルターを通してポンピングする。この溶媒は、製造
物の"乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在すること
もあるいずれかの残留界面活性剤の溶解という二重の作
用を有する溶媒である。次いで、生成物を適当な容器に
入れ、4℃で保存する。これらの処理条件下で得られた
平均粒子サイズは40μmである。導入されたGM1の量
はミクロスフェア1mgあたり180μgである。
【0046】実施例30 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がベンジルアルコールで
エステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAF
F−11、米国特許番号4,965,353に記載)を、
5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は8%w/
v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶
解する。このポリマーが溶解したら、GM1の溶液を、
予め決定した濃度(例えば、ポリマー重量の20%)で溶
液に加える。得られた溶液を以降は不連続相と称する。
同時に、非イオン系界面活性剤であるArlacelRを1%w
/vの濃度で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な反応容器
中で製造する。この混合物を以降は連続相と称する。連
続相を25℃に維持し、1000rpmの速度で撹拌し、
上記のように製造した不連続相をこれに加える。これら
の条件下で二相の乳化が即時に起こる。二相(不連続相
と連続相)の間の比は約1〜16である。撹拌の15分
後に、酢酸エチルを加える。この溶媒は乳濁液の二相と
完全に混合するが、ポリマーに対する溶媒ではない。完
全な抽出を得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全
容量の2.5倍であることが判明した。抽出を容易にす
るために、撹拌速度を10分間、1400〜1500rp
mに設定し、次いで500rpmに下げる。このようにして
得られた懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィルター
・プレスを通してスクリュー・ポンプでポンピングしな
がら続ける。この濾過が完了したなら、n−ヘキサンの
フィルターを通してポンピングする。この溶媒は、製造
物の"乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在すること
もあるいずれかの残留界面活性剤の溶解という二重の作
用を有する溶媒である。次いで、生成物を適当な容器に
入れ、4℃で保存する。これらの処理条件下で得られた
平均粒子サイズは10μmである。導入されたGM1の量
はミクロスフェア1mgあたり180μgである。
【0047】実施例31 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がベンジルアルコールで
エステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAF
F−11、米国特許番号4,965,353に記載)を、
5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/
v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶
解する。得られた溶液を以降は不連続相と称する。同時
に、非イオン系界面活性剤であるArlacelRを1%w/vの
濃度で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な反応容器中で
製造する。この混合物を以降は連続相と称する。連続相
を25℃に維持し、1000rpmの速度で撹拌し、上記
のように製造した不連続相をこれに加える。これらの条
件下で二相の乳化が即時に起こる。二相(不連続相と連
続相)の間の比は約1〜16である。撹拌の15分後
に、酢酸エチルを加える。この溶媒は乳濁液の二相と完
全に混合するが、ポリマーに対する溶媒ではない。完全
な抽出を得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全容
量の2.5倍であることが判明した。抽出を容易にする
ために、撹拌速度を10分間、1400〜1500rpm
に設定し、次いで500rpmに下げる。このようにして
得られた懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィルター
・プレスを通してスクリュー・ポンプでポンピングしな
がら続ける。この濾過が完了したなら、n−ヘキサンの
フィルターを通してポンピングする。この溶媒は、製造
物の"乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在すること
もあるいずれかの残留界面活性剤の溶解という二重の作
用を有する溶媒である。次いで、生成物を適当な容器に
入れ、4℃で保存する。このようにして製造されたミク
ロスフェアを、懸濁されたミクロスフェア1mgに対して
3μgのタンパク質力価が達成される濃度の免疫グロブ
リンを含むリン酸緩衝溶液(0.01M)中に懸濁する。
半自動システムによる撹拌の15分後に、懸濁液が完全
に凍結するまで容器を液体窒素に浸す。凍結したら、懸
濁物を24時間、凍結乾燥し、生成物を4℃で保存す
る。平均粒子サイズは10μmである。導入された免疫
グロブリンの量はミクロスフェア1mgあたり2.5μgで
ある。
【0048】実施例32 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がベンジルアルコールで
エステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAF
F−11、米国特許番号4,965,353に記載)を、
5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/
v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶
解する。このポリマーが溶解したら、塩酸(pH3)に溶
解したカルシトニンなどのポリペプチドを、予め決定し
た濃度(例えば、ポリマー1mgあたり15 I.U.)で溶
液に加える。こうして得た溶液を以降は不連続相と称す
る。同時に、非イオン系界面活性剤であるArlacelR
1%w/vの濃度で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な反
応容器中で製造する。この混合物を以降は連続相と称す
る。連続相を25℃に維持し、1000rpmの速度で撹
拌し、上記のように製造した不連続相をこれに加える。
これらの条件下で二相の乳化が即時に起こる。二相(不
連続相と連続相)の間の比は約1〜16である。撹拌の
15分後に、酢酸エチルを加える。この溶媒は乳濁液の
二相と完全に混合するが、ポリマーもしくはポリペプチ
ドカルシトニンに対する溶媒ではない。完全な抽出を得
るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全容量の2.5
倍であることが判明した。抽出を容易にするために、撹
拌速度を10分間、1400〜1500rpmに設定し、
次いで500rpmに下げる。このようにして得られた懸
濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィルター・プレスを
通してスクリュー・ポンプでポンピングしながら続け
る。この濾過が完了したなら、n−ヘキサンのフィルタ
ーを通してポンピングする。この溶媒は、製造物の"乾
燥"およびミクロスフェアの表面に存在することもある
いずれかの残留界面活性剤の溶解という二重の作用を有
する溶媒である。次いで、生成物を適当な容器に入れ、
4℃で保存する。これらの処理条件下で得られた平均粒
子サイズは10μmである。導入されたカルシトニンの
量はミクロスフェア1mgあたり13I.U.である。
【0049】実施例33 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がベンジルアルコールで
エステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAF
F−11、米国特許番号4,965,353に記載)を、
5〜10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/
v)でジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶
解する。得られた溶液を以降は不連続相と称する。同時
に、非イオン系界面活性剤であるArlacelRを1%w/vの
濃度で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な反応容器中で
製造する。この混合物を以降は連続相と称する。連続相
を25℃に維持し、1000rpmの速度で撹拌し、上記
のように製造した不連続相をこれに加える。これらの条
件下で二相の乳化が即時に起こる。二相(不連続相と連
続相)の間の比は約1〜16である。撹拌の15分後
に、酢酸エチルを加える。この溶媒は乳濁液の二相と完
全に混合するが、ポリマーに対する溶媒ではない。完全
な抽出を得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全容
量の2.5倍であることが判明した。抽出を容易にする
ために、撹拌速度を10分間、1400〜1500rpm
に設定し、次いで500rpmに下げる。このようにして
得られた懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィルター
・プレスを通してスクリュー・ポンプでポンピングしな
がら続ける。この濾過が完了したなら、n−ヘキサンの
フィルターを通してポンピングする。この溶媒は、製造
物の"乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在すること
もあるいずれかの残留界面活性剤の溶解という二重の作
用を有する溶媒である。次いで、生成物を適当な容器に
入れ、4℃で保存する。このようにして製造されたミク
ロスフェアを、懸濁されたミクロスフェア1mgに対して
15 I.U.のタンパク質力価が達成される濃度のカル
シトニンを含むリン酸緩衝溶液(0.01M)(イオン強度
=0.1M)(pH7)中に懸濁する。半自動システムによ
る撹拌の15分後に、懸濁液が完全に凍結するまで容器
を液体窒素に浸す。凍結後、懸濁物を24時間凍結乾燥
し、生成物を4℃で保存する。これらの処理条件下で得
られた平均粒子サイズは10μmである。導入されたカ
ルシトニンの量はミクロスフェア1mgあたり13I.U.
である。
【0050】実施例34 ヒアルロン酸の75%のカルボキシ基がベンジルアルコ
ールでエステル化され、残りの部分がナトリウムで塩化
されているヒアルロン酸エステル(HYAFF−11 p
75、米国特許番号4,965,353に記載)を、5〜
10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/v)で
ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶解す
る。このポリマーが溶解したら、塩酸(pH3)に溶解し
たカルシトニンなどのポリペプチドを、予め決定した濃
度(例えば、ポリマー1mgあたり15 I.U.)で溶液に
加える。このようにして得られた溶液を以降は不連続相
と称する。同時に、非イオン系界面活性剤であるArlac
elRを1%w/vの濃度で含む高粘度の鉱油の混合物を適当
な反応容器中で製造する。この混合物を以降は連続相と
称する。連続相を25℃に維持し、1000rpmの速度
で撹拌し、上記のように製造した不連続相をこれに加え
る。これらの条件下で二相の乳化が即時に起こる。二相
(不連続相と連続相)の間の比は約1〜16である。撹拌
の15分後に、酢酸エチルを加える。この溶媒は乳濁液
の二相と完全に混合するが、ポリマーもしくはポリペプ
チドカルシトニンに対する溶媒ではない。完全な抽出を
得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全容量の2.
5倍であることが判明した。抽出を容易にするために、
撹拌速度を10分間、1400〜1500rpmに設定
し、次いで500rpmに下げる。このようにして得られ
た懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィルター・プレ
スを通してスクリュー・ポンプでポンピングしながら続
ける。この濾過が完了したなら、n−ヘキサンのフィル
ターを通してポンピングする。この溶媒は、製造物の"
乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在することもあ
るいずれかの残留界面活性剤の溶解という二重の作用を
有する溶媒である。次いで、生成物を適当な容器に入
れ、4℃で保存する。平均粒子サイズは15μmであ
る。導入されたカルシトニンの量はミクロスフェア1mg
あたり13I.U.である。
【0051】実施例35 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がエチルアルコールでエ
ステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAFF
−7、米国特許番号4,965,353に記載)を、5〜
10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/v)で
ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶解す
る。このポリマーが溶解したら、塩酸(pH3)に溶解し
たカルシトニンなどのポリペプチドを、予め決定した濃
度(例えば、ポリマー1mgあたり15I.U.)で溶液に加
える。このようにして得られた溶液を以降は不連続相と
称する。同時に、非イオン系界面活性剤であるArlacel
Rを1%w/vの濃度で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な
反応容器中で製造する。この混合物を以降は連続相と称
する。連続相を25℃に維持し、1000rpmの速度で
撹拌し、上記のように製造した不連続相をこれに加え
る。これらの条件下で二相の乳化が即時に起こる。二相
(不連続相と連続相)の間の比は約1〜16である。撹拌
の15分後に、酢酸エチルを加える。この溶媒は乳濁液
の二相と完全に混合するが、ポリマーもしくはポリペプ
チドカルシトニンに対する溶媒ではない。完全な抽出を
得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳濁液の全容量の2.
5倍であることが判明した。抽出を容易にするために、
撹拌速度を10分間、1400〜1500rpmに設定
し、次いで500rpmに下げる。このようにして得られ
た懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフィルター・プレ
スを通してスクリュー・ポンプでポンピングしながら続
ける。この濾過が完了したなら、n−ヘキサンのフィル
ターを通してポンピングする。この溶媒は、製造物の"
乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在することもあ
るいずれかの残留界面活性剤の溶解という二重の作用を
有する溶媒である。次いで、生成物を適当な容器に入
れ、4℃で保存する。平均粒子サイズは30μmであ
る。導入されたカルシトニンの量はミクロスフェア1mg
あたり13 I.U.である。
【0052】実施例36 ヒアルロン酸の全カルボキシ基がエチルアルコールでエ
ステル化されているヒアルロン酸エステル(HYAFF
−7、米国特許番号4,965,353に記載)を、5〜
10%重量/容量の間で変化する濃度(通常は7%w/v)で
ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒に溶解す
る。このようにして得られた溶液を以降は不連続相と称
する。同時に、非イオン系界面活性剤であるArlacelR
を1%w/vの濃度で含む高粘度の鉱油の混合物を適当な
反応容器中で製造する。この混合物を以降は連続相と称
する。連続相を25℃に維持し、1000rpmの速度で
撹拌し、上記のように製造した不連続相をこれに加え
る。これらの条件下で二相の乳化が即時に起こる。二相
(不連続相と連続相)の間の比は約1〜16である。撹拌
の15分後に、酢酸エチルを加える。この溶媒は乳濁液
の二相と完全に混合するが、ポリマーに対する溶媒では
ない。完全な抽出を得るのに必要な抽出溶媒の容量は乳
濁液の全容量の2.5倍であることが判明した。抽出を
容易にするために、撹拌速度を10分間、1400〜1
500rpmに設定し、次いで500rpmに下げる。このよ
うにして得られた懸濁液の撹拌を、1気圧に設定したフ
ィルター・プレスを通してスクリュー・ポンプでポンピ
ングしながら続ける。この濾過が完了したなら、n−ヘ
キサンのフィルターを通してポンピングする。この溶媒
は、製造物の"乾燥"およびミクロスフェアの表面に存在
することもあるいずれかの残留界面活性剤の溶解という
二重の作用を有する溶媒である。次いで、生成物を適当
な容器に入れ、4℃で保存する。このようにして製造さ
れたミクロスフェアを、懸濁されたミクロスフェア1mg
に対して15 I.U.のタンパク質力価が達成される濃
度のカルシトニンを含むリン酸緩衝溶液(0.01M)(イ
オン強度=0.1M)(pH7)中に懸濁する。半自動シス
テムによる撹拌の15分後に、懸濁液が完全に凍結する
まで容器を液体窒素に浸す。凍結後、懸濁物を24時間
凍結乾燥し、生成物を4℃で保存する。平均粒子サイズ
は30μmである。導入されたカルシトニンの量はミク
ロスフェア1mgあたり13 I.U.である。
【0053】実施例37 異なる濃度のカルシトニン(ミクロスフェア1mgあたり
主として5x10-3〜10I.U.)を含有するミクロス
フェアを、異なるヒアルロン酸誘導体を用いて調製し
た。疎水性の程度が異なるポリマーを用いた。以下にそ
の例を挙げる: ・HYAFF-11:ベンジルアルコールで全エステル
化されたHA; ・HYAFF-11 p75:ベンジルアルコールで部分
エステル化されたHA; ・HYAFF-7:エチルアルコールで全エステル化さ
れたHA。 実施例32〜36の記載のようにしてミクロスフェアを
調製し、インビボの動物モデルでカルシトニンの皮下吸
収を試験した。この動物モデルにおいては、ポリマー・
マトリックスの内部に導入したか、またはミクロスフェ
アの外部表面に吸着させたタンパク質の製剤を試験し
た。これら製剤は次のようである: ・製剤1:ミクロスフェア1mgあたり5x10-3I.U.
の濃度で物理的に導入したカルシトニンを含有するHY
AFF-11のミクロスフェア; ・製剤2:粉末1mgあたり5x10-3I.U.の濃度で表
面吸着させたカルシトニンを含有するHYAFF-11
のミクロスフェア; ・製剤3:ミクロスフェア1mgあたり5x10-3I.U.
の濃度で物理的に導入したカルシトニンを含有するHY
AFF-11 p75のミクロスフェア; ・製剤4:粉末1mgあたり5x10-3I.U.の濃度で表
面吸着させたカルシトニンを含有するHYAFF-7の
ミクロスフェア; ・製剤5:5x10-3I.U.の濃度でカルシトニンを含
有する緩衝溶液。 これらミクロスフェアを皮下経路によって雄性Wistar
ラット(115〜125g)に投与した。実験前の20時
間はこのラットに餌を与えなかった。それぞれの製剤に
ついて、ミクロスフェア(30mg)を、1N HClでpH
4.00にした1%酢酸ナトリウム(425ml)と16%
ゼラチン(31.25ml)の混合物からなる希釈溶液(20
ml)に懸濁した。次いで、それぞれの製剤(0.4ml;3m
I.U.)を皮下注射した。投与後の1、2、3、4、お
よび5時間の一定時間に、腹部大動脈から血液(3ml)を
採取し、動物を犠牲にした。次いで、血液カルシウムを
原子吸収により血清において直接測定した。表1は、試
験を行なった全製剤の時間毎の血液カルシウム値の減少
を示すものである。この表から、ポリマーが、血液中の
Ca++減少の反応および時間に明らかな影響を有してい
るカルシトニンの放出に対して明確な遅延作用を有して
いることがわかる。
【表1】 表1 血液カルシウム量の減少 製 剤 一定時間後の血液Ca2+の減少率(%) 1 2 3 4 5(時間) HYAFF-11(内部) 5 18 30 27 13 HYAFF-11(外部) 10 30 26 21 10 HYAFF-11 p75(内部) 10 30 28 15 3 HYAFF-7(外部) 12 28 24 17 2.8カルシトニン溶液 30 22 15 10 2.5 また、これらの結果は、ポリマー・マトリックス中に物
理的に導入されたカルシトニンを含有するミクロスフェ
アの場合には放出が比較的遅くなるという、導入の種類
に依存する作用が存在することを示している。
【0054】実施例38 種々の濃度のカルシトニン(ミクロスフェア1mgあたり
主として5x10-3、10I.U.)を含有するミクロス
フェアを、異なるヒアルロン酸誘導体を用いて調製し
た。疎水性の程度が異なるポリマーを用いた。以下にそ
の例を挙げる: ・HYAFF-11:ベンジルアルコールで全エステル
化されたHA; ・HYAFF-11 p75:ベンジルアルコールで部分
エステル化されたHA。 膣吸収を研究するために考案した動物モデルにおいて、
ミクロスフェアに内部導入したか、またはその表面に外
部吸着させたタンパク質の製剤を試験した。これら製剤
は次のようである: ・HYAFF-11:ミクロスフェア1mgあたり5I.
U.の濃度で内部導入したカルシトニンを含有するミク
ロスフェア; ・HYAFF-11 p75:ミクロスフェア1mgあたり
5I.U.の濃度で内部導入したカルシトニンを含有する
ミクロスフェア; ・カルシトニン:100I.U./mlの濃度で0.9%食
塩水(塩酸でpH4に調整)に溶解したカルシトニン。 上記の製剤を、体重150〜200gの雌性の卵巣摘出
したWistarラットに投与した。このラットを麻酔し、
気管切開した。頸動脈と頸静脈にカテーテル挿入して血
液の採取と決めた時間での食塩水による置換を可能にし
た。カルシトニン溶液を400μl/kg(100I.U./
kgに等しい)の用量で膣に注入した。カルシトニンを含
まない同じ容量の食塩水(pH4)を対照ラットの群に投
与した。膣にカテーテルを挿入し、乾燥粉末形態のミク
ロスフェアを噴霧することによって100I.U.、20
mg/kgの用量でミクロスフェアを投与した。血液試料を
ヘパリン処理した容器に集め、遠心によって得た血漿を
分析時まで−20℃で保存した。血漿中のカルシウム濃
度は原子吸収分光法によって測定し、血漿中の最初の濃
度に対する百分率(%)で表した。図1は、100I.U.
のカルシトニンを膣投与した後の血中カルシウムの減少
を示すものである。減少は15分後に血漿において観察
することができ、また、最大の低カルシウム作用は2ま
たは3時間後に到達する。標準偏差値が小さいことか
ら、動物間の変動がごくわずかであることがわかった。
図2は、HYAFF-11およびHYAFF-11 p75
ミクロスフェア中に配合したカルシトニンを膣投与した
後の、血漿中のカルシウム量を示すものである。両製剤
は血中カルシウムの吸収に有効であることが証明され、
タンパク質はミクロスフェアの製造過程で分解を受けて
いないことが示された。これら2種類の製剤を用いて得
た血漿プロフィールの相違は、ポリマー・マトリックス
の異なる物理化学的性質に帰結することができる。ミク
ロスフェアからのカルシトニンの放出およびその結果と
しての活性は、HYAFF-11(ポリマーがベンジルア
ルコールで全エステル化されている)の場合の方がHY
AFF-11 p75の場合よりも低い。後者の場合で
は、ポリペプチドは部分的にエステル化されたマトリッ
クス中に導入されており、これは生物学的液体の存在下
では全エステル化ポリマーよりも迅速に水和し、従って
カルシトニンがより迅速にポリマー・マトリックスから
膣粘膜に広がる。このように、ポリマーのエステル化の
程度によってカルシトニンの放出を調節することができ
る。
【0055】実施例39 インシュリンを含有するミクロスフェアを調製し、イン
ビボのモデルで試験した。Na-インシュリンの調製物
を、溶液中の遊離インシュリンとして、ならびに実施例
1〜5の記載のようにして調製したミクロスフェアの形
態のヒアルロン酸誘導体と会合させてヒツジの鼻から投
与した。溶液を投与するために、35cmの管を、鼻孔の
開口部から10cmの設定深さのところに設置されるよう
に注意しながら鼻腔に挿入した。粉末形態の製剤を投与
するために、6.5μmの気管内用の管を決めた量のミク
ロスフェアで満たし、鼻孔に設置した。この場合には、
この装置を鼻孔の開口部から6cmの深さのところに設置
した。インシュリンは、溶液中およびミクロスフェアと
会合させて鼻内経路により2I.U./kgで投与した。4
匹のヒツジの群をそれぞれの実験に用いた。以下の製剤
を調製した: 製剤1:ヒアルロン酸(HYAFF-11)のミクロスフ
ェアと会合したインシュリンの鼻投与のために、凍結乾
燥生成物を調製した(2.0mg/kgが2I.U.インシュリ
ンに対応); 製剤2:ヒアルロン酸(HYAFF-11 p75)のミク
ロスフェアと会合したインシュリンの鼻投与のために、
凍結乾燥生成物を調製した(2.0mg/kgが2I.U.イン
シュリンに対応); 製剤3:ヒアルロン酸(HYAFF-7)のミクロスフェ
アと会合したインシュリンの鼻投与のために、凍結乾燥
生成物を調製した(2.0mg/kgが2I.U.インシュリン
に対応); 製剤4:対照の鼻投与のために、ミクロスフェア単独
(HYAFF-11)の凍結乾燥生成物を調製した(2.0m
g/kg); 製剤5:水溶液中のインシュリンの鼻投与のために、2
I.U./mlの濃度の溶液を調製した。 設定した時間に、血液試料(5ml)をそれぞれ予めカニュ
ーレ挿入しておいた頸静脈から採取した。それぞれの血
液試料を半分に分け、インシュリン分析用に2.5mlを
ヘパリン処理した試験管に入れ、血糖症分析用に他の
2.5mlをシュウ酸フッ化物を含む試験管に入れた。以
下の表2は、インシュリンの鼻投与の後に得られる血漿
のグルコース量の低下を示すものである。
【表2】 表2 インシュリンの鼻投与後の血漿グルコース量の低下 製剤 種々の時間(分)での血中グルコースの減少率(%) 10 20 30 40 60 80 90 120 140 190 1 7 15 25 40 65 60 51 42 21 7 2 10 20 39 58 49 30 21 7 0 0 3 12 19 35 57 40 29 18 5 0 0 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 4 6 8 7 6 0 0 0 0 0 単なる溶液として鼻から投与したインシュリン(製剤5)
は血中グルコース量の低下に有意の作用を有していない
ことが表2から明らかである。ミクロスフェアを製造す
るために用いたヒアルロン酸エステルの種類によって血
中グルコース量の低下に異なるプロフィールを観察する
ことができる。HYAFF-7(最も親水性である誘導
体)を用いて製造したミクロスフェアは鼻粘膜との"活
性"の低い相互作用を有しており、従って血中グルコー
ス量の低下に及ぼす作用が小さい(製剤3)。一方、HY
AFF-11 p75(製剤2)およびHYAFF-11(製
剤1)を用いて製造したミクロスフェアは、粘膜細胞と
のさらに高い相互作用を有している。この場合にも、血
糖症の低下は誘導体の種類と関係している。即ち、HY
AFF-11 p75はHYAFF-11よりも作用が小さ
く、誘導体の物理化学的性質がタンパク質放出の操作を
可能にすることがわかる。
【0056】実施例40 Na-インシュリンの調製物を、溶液中の遊離インシュリ
ンとして、ならびに実施例1〜5の記載のようにして調
製したミクロスフェアの形態のヒアルロン酸誘導体と会
合させてヒツジの鼻から投与した。溶液を投与するため
に、35cmの管を、鼻孔の開口部から10cmの設定深さ
のところに設置されるように注意しながら鼻腔に挿入し
た。粉末形態の製剤を投与するために、6.5μmの気管
内用の管を決めた量のミクロスフェアで満たし、鼻孔に
設置した。この場合には、この装置を鼻孔の開口部から
6cmの深さのところに設置した。HYAFF-11のミ
クロスフェアと会合させたインシュリンを鼻内経路によ
り1、2、4および8I.U./kgの用量で投与した。4
匹のヒツジ(約40kg)の群をそれぞれの実験に用いた。
以下の製剤を調製した: 製剤1:ミクロスフェア1mgあたり1I.U.の濃度でイ
ンシュリンを含有するHYAFF-11; 製剤2:ミクロスフェア1mgあたり2I.U.の濃度でイ
ンシュリンを含有するHYAFF-11; 製剤3:ミクロスフェア1mgあたり4I.U.の濃度でイ
ンシュリンを含有するHYAFF-11; 製剤4:ミクロスフェア1mgあたり8I.U.の濃度でイ
ンシュリンを含有するHYAFF-11。 それぞれの群のそれぞれのヒツジを、2I.U./kgの用
量の、異なる量のミクロスフェアと会合させたインシュ
リンで処理した。設定した時間に、血液試料(5ml)をそ
れぞれ予めカニューレ挿入しておいた頸静脈から採取し
た。それぞれの血液試料を半分に分け、インシュリン分
析用に2.5mlをヘパリン処理した試験管に入れ、血糖
症分析用に他の2.5mlをシュウ酸フッ化物を含む試験
管に入れた。図3は、2.0、1.0、0.5または0.2
5mg/kgのHYAFF-11と会合させた2.0I.U./
kgのインシュリンを投与した後の、血中グルコース濃度
の平均値を示すものである。これらの結果は、すべての
製剤が血糖症の顕著な低下を引き起こし、この低下のプ
ロフィールがそれぞれの鼻投与で類似していることを示
す。図4は、上記製剤を鼻投与した後に得られる血漿中
のインシュリン量を示すものである。このグラフは、す
べての製剤について投与後の最初の15〜30分の間に
血漿インシュリンのピークが現れることを示している。
血漿インシュリンのプロフィールはすべての製剤で類似
している。血漿インシュリン濃度の曲線の下側の面積の
分析によって、唯一の統計学的に有意な相違がHYAF
F-11の最高用量と最低用量の間に認められることが
わかる。さらに、HYAFF-11の用量を8倍に増加
させても曲線下の面積は2倍になるにすぎないことがわ
かる。結論として、これらの結果は、この系をヒトに適
用することができ、低用量のミクロスフェアを用いてイ
ンシュリンを投与しうることを示すものである。
【0057】実施例41 GM1を含有するHYAFF-11の異なる寸法のミク
ロスフェア(10−40μm)を実施例29および30の
記載のようにして調製した。ガングリオシドを2mg/kg
の濃度でニュージーランド・ウサギ(体重2.5kg)の群
に筋肉内経路で投与した。設定した時間に、血液(2.5
ml)を耳の正中動脈から採取した。それぞれの血液試料
を37℃で1時間インキュベートし、次いで4℃で一晩
冷蔵した。次に、この試料を遠心し、血清の上層を取っ
た。GM1含量の測定のために、血清(500μl)にテ
トラヒドロフラン(THF)(2ml)を加えた。この試料を
撹拌および遠心し、上層を保存した。沈澱をTHF(2
μl)および50mMリン酸緩衝液(500μl)で2回処理
し、遠心した。このようにして得た上層をエチルエーテ
ルで抽出し、水相を分離した後に有機相をさらに水で抽
出した。次いで、2つの水相を混合し、凍結乾燥した。
この凍結乾燥生成物を水に再溶解し、GM1含量をEL
ISA試験で測定した。図5のグラフは筋肉内投与の後
の血漿中のGM1量を示すものである。薬物をミクロス
フェアと会合させると、血漿中の最大濃度に到達するの
に必要な時間がGM1それ自体を投与したときに必要な
時間よりも長くなることがわかる。さらに、GM1自体
を投与したときには血漿のGM1量は急激に降下する
が、ミクロスフェアと共に投与したときには、薬物の放
出がより遅くなるのでGM1は血漿中により長く存続す
る。表3は、GM1を3種の異なる製剤で投与した後
の、曲線下の面積を示すものである。これからわかるよ
うに、より大きな直径(40μm)を有するミクロスフェ
アは、より小さな直径を有するミクロスフェアに比べて
より長い循環中の薬物の存在を保証する。これは、恐ら
く、より大きなミクロスフェアからのGM1の拡散時間
がより長くなるためであろう。
【表3】 表3 2mg/kgの濃度でGM1を筋肉内投与した後の 曲線下の面積(μg/時間/ml) 実験 GM1 HYAFF-11 HYAFF-11 (10μm) (40μm) 1回目 127.74 167.06 253.4 2回目 134.43 158.25 223.29
【0058】実施例42 ポリマーの異なる物理化学的性質に従って選択した異な
るポリマー・マトリックス(実施例6、8、9、20お
よび21)を用いてNGFおよびNGF+GM1を含有
するミクロスフェアを製造した。ここには、使用したヒ
アルロン酸誘導体の3種を例として挙げる(HYAFF-
11;HYAFF-11 p75;HYAFF-7)。ミク
ロスフェアの製造に使用した誘導体の異なる物理化学的
性質の作用を明瞭にするために、導入された産物(NG
FおよびGM1)の放出時間をインビトロで評価した。
ミクロスフェア試料を0.1Mリン酸緩衝液(pH7.4;
u=0.3M)に懸濁させ、一定の撹拌のもとに37℃に
維持した。種々の時間に試料を取り、このようにして集
めた分画を、GM1の測定にはHPLCを用いて、NG
Fの測定にはELISA法を用いて分析した。NGFの
放出は、ミクロスフェアの製造に用いたポリマーの物理
化学的性質との関係で、また、製剤中のGM1の存在ま
たは非存在に依存して特定のパターンを示した。GM1
を含まないときには、予想されたように、NGFは使用
したマトリックスの親水性の性質に応じて放出され、定
量された。図6は、GM1の存在下/非存在下でのHY
AFF-11 p75からのNGFの放出を例として挙げ
るものである。このミクロスフェア種については、NG
Fの放出は、GM1の存在下の方がガングリオシドを含
まない試料におけるよりも多量かつ早いことがわかる。
全エステル化されたヒアルロン酸誘導体を用いて製造さ
れた製剤の場合には、NGFはポリマー・マトリックス
から少ない量で放出され、強いポリマー-ポリペプチド
相互作用が存在することが示された。しかし、GM1が
同一の製剤中に存在するときには、放出されるNGFの
最大量は導入量の40%ではあるが溶液中に有意に多い
量のNGFを観察することができ(図7および図8)、こ
こでもポリマーとの強い相互作用が示された。
【0059】以上に本発明を説明したが、これらの方法
を様々に修飾しうることは明らかである。このような修
飾は本発明の思想および目的から逸脱するものとみなす
べきではなく、当業者に明白なあらゆる修飾は本願の特
許請求の範囲内にある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 溶液中のカルシトニンを膣投与した後の、血
漿中のカルシウム量(%)を示すグラフである。
【図2】 HYAFF-11およびHYAFF-11 p7
5のミクロスフェアと会合したカルシトニンを膣投与し
た後の、血漿中のカルシウム量(%)を示すグラフであ
る。
【図3】 インシュリンを含有するHYAFF-11ミ
クロスフェアを異なる用量でヒツジに鼻投与した後の、
血漿グルコースの減少に及ぼす作用を示すグラフであ
る。
【図4】 HYAFF-11ミクロスフェアを異なる用
量でヒツジに鼻投与した後の、血漿中のインシュリン量
を示すグラフである。
【図5】 GM1を単独で、および直径の異なるミクロ
スフェアと一緒にしてウサギに筋肉内投与した後の、血
漿中のGM1量を示すグラフである。
【図6】 HYAFF-11 p75のミクロスフェアか
ら放出されるNGFを示すグラフである。
【図7】 HYAFF-11のミクロスフェアから放出
されるNGFを示すグラフである。
【図8】 HYAFF-7のミクロスフェアから放出さ
れるNGFを示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 38/22 38/28 38/23 // A61K 39/395 Y A61K 37/26 37/30 (72)発明者 ルカ・ベネデェッティ イタリア36100ビチェンツァ、ビア・ドゥ ランド26番

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生物学的に活性な分子とヒアルロン酸エ
    ステルまたは該エステルの混合物からなり、該生物学的
    に活性な分子が該ヒアルロン酸エステルまたはその混合
    物によって囲まれているかまたはそれに吸着しており、
    そして1〜100μmの直径を有する、生物学的に活性
    な分子を制御して放出させるためのミクロスフェア。
  2. 【請求項2】 生物学的に活性な分子がポリペプチドで
    ある請求項1に記載のミクロスフェア。
  3. 【請求項3】 ポリペプチドがインシュリンである請求
    項2に記載のミクロスフェア。
  4. 【請求項4】 ポリペプチドがカルシトニンである請求
    項2に記載のミクロスフェア。
  5. 【請求項5】 ポリペプチドが成長因子である請求項2
    に記載のミクロスフェア。
  6. 【請求項6】 成長因子が神経成長因子である請求項5
    に記載のミクロスフェア。
  7. 【請求項7】 成長因子が線毛神経栄養因子である請求
    項5に記載のミクロスフェア。
  8. 【請求項8】 ポリペプチドが免疫グロブリンである請
    求項2に記載のミクロスフェア。
  9. 【請求項9】 ポリペプチドがガングリオシド混合物ま
    たは単一のガングリオシド分画またはそれらの誘導体に
    会合している請求項1に記載のミクロスフェア。
  10. 【請求項10】 ガングリオシド混合物または単一のガ
    ングリオシド分画またはそれらの誘導体がミクロスフェ
    アと会合している請求項1に記載のミクロスフェア。
  11. 【請求項11】 粘膜に投与する請求項1に記載のミク
    ロスフェア。
  12. 【請求項12】 粘膜が鼻粘膜である請求項11に記載
    のミクロスフェア。
  13. 【請求項13】 粘膜が膣粘膜である請求項11に記載
    のミクロスフェア。
  14. 【請求項14】 筋肉内に投与する請求項1に記載のミ
    クロスフェア。
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