JPH07171938A - 積層ポリエステルフィルム - Google Patents

積層ポリエステルフィルム

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JPH07171938A
JPH07171938A JP5322254A JP32225493A JPH07171938A JP H07171938 A JPH07171938 A JP H07171938A JP 5322254 A JP5322254 A JP 5322254A JP 32225493 A JP32225493 A JP 32225493A JP H07171938 A JPH07171938 A JP H07171938A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルムの機械的特性を損なわず、付与する
他の機能に悪影響を及ぼすことなく、しかも経済的有利
な条件下に帯電防止性能が付与された積層フィルムを提
供する。 【構成】 内層に厚さがそれぞれ0.05〜1.5μm
の両外層が積層された少なくとも3層からなる、体積固
有抵抗値が1012〜1017Ω−cmの共押出積層ポリエ
ステルフィルムであって、両外層の表面固有抵抗値がそ
れぞれ109 〜1014Ω/□であり、内層を単独でフィ
ルム化したときの表面固有抵抗値が107〜1013Ω/
□でかつ両外層の表面固有抵抗値の10-1〜10-4倍で
あることを特徴とする二軸配向積層ポリエステルフィル
ム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層ポリエステルフィ
ルムに関するものであり、詳しくは、帯電防止性能が付
与された二軸配向積層ポリエステルフィルムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、共押出法による積層ポリエステルフィルムが注目さ
れ、磁気記録用途や透明易滑が要求される用途において
一部実用化されている。かかる積層フィルムは、例え
ば、表層のみに粒子を配合してフィルム全体の透明性を
向上させたり、表裏の粗度を変えることができる等、優
れた機能を付与し得る。特に3層以上の層構成を有する
積層ポリエステルフィルムは、各層に種々の機能を与え
る際の自由度が大きいため、好ましく使用することがで
きる。積層フィルムにおいても、帯電防止性能が求めら
れるが、表層のみに多量の帯電防止剤を配合すると、い
わゆる、ブル−ミングによる後工程への悪影響が発生す
ることも少なくない。例えば、易接着性付与成分との相
溶性悪化による塗布液や印刷インクの浮き、あるいはデ
ラミ現象等々である。また、各層に多量の帯電防止剤を
配合した場合、しばしば、フィルムの機械的特性の低下
を招き、また、ヘージーなフィルムとなり、さらに経済
的にも不利になってしまう。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、3層以上の積層
フィルムの外層の表面固有抵抗値、積層フィルムの体積
固有抵抗値および外層厚さを一定の範囲に設計するなら
ば、優れた帯電防止性能が発揮されるとともに、付与さ
れる他の機能への影響が少ないとの知見を得、本発明を
完成するに至った。 すなわち、本発明の要旨は、内層
に厚さがそれぞれ0.05〜1.5μmの両外層が積層
された少なくとも3層からなる、体積固有抵抗値が10
12〜10 17Ω−cmの共押出積層ポリエステルフィルム
であって、両外層の表面固有抵抗値がそれぞれ109
1014Ω/□であり、内層を単独でフィルム化したとき
の表面固有抵抗値が107 〜1013Ω/□でかつ両外層
の表面固有抵抗値の10-1〜10-4倍であることを特徴
とする二軸配向積層ポリエステルフィルムに存する。
【0004】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おけるポリエステルとしては、例えば構成単位の80モ
ル%以上がエチレンテレフタレートであるポリエチレン
テレフタレート、構成単位の80モル%以上がエチレン
−2,6−ナフタレートであるポリエチレン−2,6−
ナフタレート、構成単位の80モル%以上が1,4−シ
クロヘキサンジメチレンテレフタレートであるポリ−
1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート等が
挙げられる。そのほかには、ポリエチレンイソフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等が挙げられる。上記
の優位構成成分以外の共重合成分としては、例えば、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペン
チルグリコール、ポリエチレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコール等のジオール成分、イソフタル酸、
2,7−ナフタレンジカルボン酸、5−ソジウムスルホ
イソフタル酸、アジピン酸、アゲライン酸、セバシン酸
などのジカルボン酸成分および、オキシモノカルボン酸
などのエステル形成性誘導体を使用することができる。
また、ポリエステルとしては、単独重合体または共重合
体のほかに他の樹脂との小割合のブレンド物も使用する
ことができる。
【0005】本発明の積層ポリエステルフィルム(以
下、積層フィルムという)は、3層構造を基本とし、共
押出法によって積層される。具体的には、内層を形成す
るポリエステルと両外層を形成するポリエステルとを溶
融した状態で、フィードブロックまたはマルチマニホー
ルドダイ等の共押出積層装置を使用して共押出を行う。
そして、得られた溶融シートを急冷して未定型の未延伸
シートとした後、常法に従い、二軸配向、熱処理を行
う。積層フィルムの各層の厚みは、通常、ギヤポンプに
よりポリマー吐出量を調節することにより制御すること
ができる。本発明においては、必要に応じ、内層を2層
以上、すなわち、4層以上の層構成を採用することもで
きる。
【0006】本発明の積層フィルムの最大の特徴は、両
外層と内層とにおける表面固有抵抗値を一定の範囲とす
る点にある。そして、がかる表面固有抵抗値を達成する
ため、通常主として基体のポリエステルに帯電防止剤を
配合することにより行う。具体的には、ポリエステル製
造工程において原料中に帯電防止剤を添加する方法、製
膜時に原料樹脂中に帯電防止剤またはそれを含むマスタ
ーバッチを配合する方法が好ましく採用される。上記の
帯電防止剤としては、イオン導電性化合物の代表的なス
ルホン酸塩やリン酸塩の誘導体を挙げることができる。
最も典型的な例としては、アルキルスルホン酸の金属塩
または、アルキルベンゼンスルホン酸の金属塩が挙げら
れる。そして、これらを使用する場合、ポリアルキレン
グリコールを併用すると帯電防止効果が増し好ましい。
また、電子導電性化合物の代表的なカーボンブラックも
用いることができる。
【0007】本発明においては、積層フィルムの両外層
の表面固有抵抗値がそれぞれ109〜1014Ω/□、好
ましくは 1010〜1013Ω/□、さらに好ましくは、
10 11〜1012Ω/□の範囲である。両外層の表面固有
抵抗値が109 Ω/□未満の場合は、多量の帯電防止剤
の配合によって、いわゆるブルーミングが発生し、付与
される他の機能(例えば易接着性など)に悪影響を及ぼ
す。また、両外層の表面固有抵抗値が1014Ω/□を超
える場合は、帯電防止効果が弱くなり本発明の目的が達
成できない。さらに本発明においては、外層の厚さが
0.05〜1.5μm、好ましくは0.05〜0.5μ
mの範囲である。外層の厚みが0.05μm未満の場合
は、極薄膜厚の制御に難点がある。また、外層の厚みが
1.5μmを超える場合は、隣接内層への導電性が悪化
し、半減期が遅くなる。すなわち、外層は隣接する内層
(強帯電防止層)のイオン導電性化合物のブリードアウ
トを抑えるとともに、帯電した電荷を直接外部へ逃がす
導電回路と、内層(強帯電防止層)を経由して逃がす導
電回路、および両者の組み合わせの役目を果たすもの
で、本発明の最大の特徴である。
【0008】本発明においては、積層フィルムの内層を
単独でフィルム化(積層フィルムの製造と同一条件下)
したときの表面固有抵抗値(以下、単に内層の表面固有
抵抗値という)は、107 〜1013Ω/□、好ましく
は、108 〜1011Ω/□、さらに好ましくは、109
〜1011Ω/□の範囲である。内層の表面固有抵抗値が
107 Ω/□未満の場合は、多量の帯電防止剤の配合に
よってフィルムの機械的、熱的強度が低下する。また、
内層の表面固有抵抗値が1013Ω/□を超える場合は、
帯電防止効果が弱くなり実用的ではない。さらに内層の
表面固有抵抗値は外層の表面固有抵抗値の10-1〜10
-4倍、好ましくは10-1〜10-3倍の範囲とする。内層
の表面固有抵抗値が外層のそれの10-1倍未満の場合
は、しばしばフィルムの機械的、熱的強度が損なわれ
る。また、内層の表面固有抵抗値が外層のそれの10-4
倍を超える場合は、往々にして帯電防止効果が失われて
しまう。なお、内層が多数存在する場合は、それらをブ
レンドし単独フィルムとした際の表面抵抗値を上記内層
の表面固有抵抗値とする。
【0009】また本発明においては、積層フィルムの体
積固有抵抗値が1012〜1017Ω−cm、好ましくは、
1013〜1016Ω−cm、さらに好ましくは1014〜1
15Ω−cmの範囲である。積層フィルムの体積固有抵
抗値が1012Ω−cm未満の場合は、多量の帯電防止剤
の配合によってフィルムの機械的、熱的強度が低下す
る。積層フィルムの体積固有抵抗値が1017Ω−cmを
超える場合は、半減期が遅くなり帯電防止効果が弱くな
る。
【0010】本発明の積層フィルムは、帯電防止以外の
機能、例えば滑り姓を付与するための突起形成剤とし
て、添加粒子、析出粒子、その他の触媒残渣などを含有
してもよい。さらに、必要に応じ、安定剤、潤滑剤、架
橋剤、ブロッキング防止剤、酸化防止剤、赤外線吸収
剤、着色剤などを含有してもよい。これらの添加剤は、
本発明の要旨を越えない限り、内層、外層のいずれに含
有されてもよい。本発明の積層フィルムは、その優れた
特性を活かし、ビデオテープ、オーディオテープ、フロ
ッピーディスク、磁気カード等の磁気記録分野、写真
用、マイクロフィルム、製版用、トレーシングフィルム
等のグラフィックアーツ分野、さらには、包材、ディス
プレー、建材などの分野で好適に使用することができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、実施例および比
較例中に「部」および「%」とあるのは、それぞれ「重
量部」および「重量%」を意味する。また、物性(特
性)の測定方法および、原料ポリエステルは、下記のと
おりである。 (1)表面固有抵抗値 横河・ヒューレットパッカード社の同心円型電極「16
008A(商品名)」(内側電極50mm径、外側電極
70mm径)に23℃、50%RHの雰囲気下で試料を
設置し、100Vの電圧を印加し、60秒後、同社の高
抵抗計「4329A(商品名)」で試料の表面固有抵抗
を測定した。 (2)体積固有抵抗値 横河・ヒューレットパッカード社の同心円型電極「16
008A(商品名)」(内側電極50mm径、外側電極
70mm径)に23℃、50%RHの雰囲気下で試料を
設置し、100Vの電圧を印加し、60秒後、同社の高
抵抗計「4329A(商品名)」で試料の体積固有抵抗
値を測定した。
【0012】(3)半減期 シシド静電気社のスタティックオネストメーター(H−
0110型)を、TABAI社の恒温恒湿槽(PR−2
G型)に入れ、23℃、50%RHの雰囲気下で試料の
半減期を測定した。
【0013】(4)走行安定性 幅12.5mmのフィルムに張力100gをかけ、プラ
スチック製ピンの間を100往復させた後の巻き姿を観
察し、次の3ランクに分けて評価した。 ○(良好):全く巻き乱れがない △(普通):端部がわずかに不揃いとなる ×(不良):端部が不揃いとなる
【0014】(5)耐久性 エタノ−ルをしみこませたガーゼで、フィルム表面を撫
拭し、風乾する処理を5回繰り返し、その後のフィルム
表面固有抵抗値を測定し、処理前の表面固有抵抗値と比
較して、表面固有抵抗値の変化を次の3ランクに分けて
評価した。 ○(良好):表面固有抵抗値(Ω/□)の上昇が1桁未
満 △(普通):表面固有抵抗値(Ω/□)が1桁以上2桁
未満上昇 ×(不良):表面固有抵抗値(Ω/□)が2桁以上上昇
【0015】(6)ぬれ指数 JIS−K6768−1977に準じ、ぬれ指数試薬
(和光純薬製)を用いてサンプルフィルムの表面に試薬
を塗布し、ぬれ性により、次の3ランクに分けて評価し
た。 ○(良好):50(dyne/cm)以上 △(普通):49(dyne/cm)以下40(dyn
e/cm)未満 ×(不良):39(dyne/cm)以下
【0016】(7)表面粗さ:(株)小坂研究所社製表
面粗さ測定機(SE−3F)を用いて次のようにして求
めた。すなわち、フィルム断面曲線からその中心線方向
に基準長さL(2.55mm) の部分を抜き取り、この
抜き取り部分の中心線をx軸、縦倍率の方向をy軸とし
て粗さ曲線y=f(x) で表したとき、次の式で与えられ
た値を10点測定し、その平均値をRaとした。なお、
触針の先端半径は2μm、荷重は30mgとし,カット
オフ値は0.08mmとした。
【数1】Ra=(1/L)∫0 L|f(x)|dx
【0017】なお、実施例および比較例で用いた原料ポ
リエステルは以下のものである。 <原料ポリエステル> (1)ポリエステルA 平均粒径0.5μmの球状シリカを0.2重量%、帯電
防止剤(日鉱石油化学社、商品名:アトレーAS103
0)を0.4重量%、分子量6000のポリエチレング
リコールを1.0重量%含むポリエチレンテレフタレー
ト (2)ポリエステルB 帯電防止剤(日鉱石油化学社、商品名:アトレーAS1
030)を1.0重量%含むポリエチレンテレフタレー
ト (3)ポリエステルC 平均粒径0.6μmのカオリン粒子を0.1重量%、ド
デシルスルホン酸ナトリウムを0.4重量%、分子量6
000のポリエチレングリコールを1.0重量%含むポ
リエチレンテレフタレート (4)ポリエステルD 平均粒径0.5μmの球状シリカを0.2重量%を含有
するポリエチレンテレフタレート
【0018】実施例1 ポリエステルAおよびBを使用し、A/B/Aの層構成
となるようにダイス内で積層し、290℃で口金からシ
−ト状に押出して冷却ドラム上で急冷し、3層構造の無
配向シ−トを得た。得られた無配向シ−トを長さ方向に
85℃で3.7倍、幅方向に95℃で4.0倍延伸した
後、230℃で2秒間熱処理を行い、二軸配向積層ポリ
エステルフィルムを得た。得られた積層フィルムは、
0.1μm/14.5μm/0.1μmの厚み構成を有
するものであった。積層フィルムの物性および、特性の
測定結果を下記表1に示すが、当該積層フィルムは、良
好な帯電防止性を示し、また、表面のぬれ指数は54
(dyne/cm)と良好な接着性を示す好ましい積層
フィルムであった。
【0019】実施例2 実施例1において、ポリエステルA,BおよびCを使用
し、A/B/Cの層構成となるようにダイス内で積層し
た以外は、実施例1と同様にして、厚み構成0.1μm
/14.5μm/0.1μmの3層構造からなる二軸配
向積層ポリエステルフィルムを得た。得られた積層フィ
ルムの物性および特性の測定結果を表1に示すが、当該
積層フィルムは、良好な帯電防止性を示し、また、表裏
の粗度が異なる特徴を有する有用な積層フィルムであっ
た。
【0020】実施例3 実施例1において、長さ方向に延伸した後、その片面に
印刷インクなどとの接着性を向上させるためインライン
コ−ティングコ−トを行った以外は、実施例1と同様に
して、片面に易接着性の塗膜を有する5層構造の二軸配
向積層ポリエステルフィルムを得た。インラインコーテ
ィングコートは、大日本インキ化学工業社製の「ファイ
ンテックスES−650」(商品名)とバイエル社製
「インプラニルDL11」(商品名)とを20:80重
量比とした10重量%水分散液を使用し、乾燥後の厚み
を0.03μmとした。当該積層フィルムは、インライ
ンコーティングコート面を接触面として走行させてもそ
の帯電性の上昇は少なく、優れた積層フィルムであっ
た。
【0021】比較例1 実施例1において、ポリエステルBのみを使用した以外
は、実施例1と同様にして15μm厚みの単層の二軸配
向ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの物
性および、特性の測定結果を下記表2に示すが、当該フ
ィルムは帯電防止性に優れているものの、フィルム表面
に帯電防止剤のブリ−ドアウト跡が多数認められ、付与
される他の機能に悪影響を与える懸念があり、満足すべ
きものではなかった。
【0022】比較例2 実施例1において、ポリエステルBおよびDを使用し、
D/B/Dの層構成となるようにダイス内で積層した以
外は、実施例1と同様にして、D/B/D(0.1μm
/14.5μm/0.1μm)の3層構造からなる二軸
配向ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの
物性および特性の測定結果を表2に示すが、当該フィル
ムは帯電性が大きく、使い難いものであった。
【0023】比較例3 実施例1において、ポリエステルAおよびDを使用し、
A/D/Aの層構成となるようにダイス内で積層した以
外は、実施例1と同様にして、A/D/A(0.1μm
/14.5μm/0.1μm)の3層構造からなる二軸
配向ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの
物性および特性の測定結果を表2に示すが、当該フィル
ムは、ぬれ性には問題はないものの、実施例2のA/B
/Aと比較すると、積層フィルムの体積固有抵抗値が高
く、また走行時、特に繰り返し走行させた場合に走行が
不安定であった。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、フィルムの機械的特性
を損なわず、付与する他の機能に悪影響を及ぼすことな
く、帯電防止性能が付与された積層フィルムが提供さ
れ、かかるフィルムは磁気記録用途、グラフィック・ア
ーツや包装材分野で好適に使用し得ることができ、その
工業的価値は高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内層に厚さがそれぞれ0.05〜1.5
    μmの両外層が積層された少なくとも3層からなる、体
    積固有抵抗値が1012〜1017Ω−cmの共押出積層ポ
    リエステルフィルムであって、両外層の表面固有抵抗値
    がそれぞれ10 9 〜1014Ω/□であり、内層を単独で
    フィルム化したときの表面固有抵抗値が107 〜1013
    Ω/□でかつ両外層の表面固有抵抗値の10-1〜10-4
    倍であることを特徴とする二軸配向積層ポリエステルフ
    ィルム。
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