JPH0717095A - プリンタ及びそれに使用される記録紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、ロール紙の交換性を容易にし短時間
化を計るもので、取扱が簡略な高機能のプリンタを提供
すること及びそれに適した記録紙を提供することを目的
とする。 【構成】本発明は、供給装置の下方に回転制御されるロ
ール紙回転ローラ１５ｂを配置し、更に挿入ガイド部１
１ｂを強力な搬送力で搬送するため挿入口近傍に回転駆
動されるロール紙セットローラ１０ｄとそれに圧接する
セット押えローラ１０ｂを接離可能に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ＥＣＲやＰＯＳ端末に
組み込まれるプリンタとそれに使用される記録紙に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の技術は、ロール紙の終端が
単に解けないように外周に接着されておるもので、ロー
ル紙をプリンタにセットする場合、投げ込み式若しくは
軸支されるタイプのものが一般的である。

【０００３】投げ込み式の場合の構造はケースの底部に
ロール紙の外周と接する回転可能な支持ローラが配置さ
れ、プリンタの紙送り力によりロール紙が引き出され易
いようになっている。このものにロール紙をセットする
場合、剥離性の接着剤により貼着された巻終わりである
終端を引き剥してプリンタの紙案内に挿入していた。

【０００４】一方、軸支タイプはロール紙の中空軸の巻
芯が支持されるようにロール軸等を使用し供給装置に配
置し、プリンタへは同様に終端を引き剥してプリンタの
紙案内に挿入にしていた。

【０００５】いずれにしても、従来のものはプリンタに
ロール紙をセットする場合、ロール紙の終端を引き剥し
て、プリンタの紙案内に挿入しなければならなく、しか
も狭い空間で両手を使用するのでその作業は厄介で効率
が悪く、セットするのに時間を要していた。ＥＣＲはお
客を短時間に処理することが要求されており特にその交
換に迅速性が要求される。

【０００６】本発明の目的は上記課題を解決し、ロール
紙の交換性を容易にして短時間化を図るもので、取扱が
簡略な高機能のプリンタとその記録紙を提供することに
ある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
るため本発明のプリンタ及びそれに使用される記録紙
は、ロール状に巻かれた印字に使用される記録紙が供給
されるプリンタにおいて、記録紙を収納する供給装置
と、供給装置の下方に配置され記録紙の外周と接する一
対のロール紙回転ローラとを有し、ロール紙回転ローラ
は少なくとも一方が回転駆動されることを特徴とする。
又、記録紙が印字部まで案内される紙案内の挿入口近傍
にロール紙回転ローラの回転と同期する送り手段が配置
されたことを特徴とするものである。

【０００８】更に、プリンタに使用されロール状に巻か
れた記録紙において、ロールの巻き終わりである終端に
貼着若しくは固定され、樹脂で形成されたフィルム状の
ロール紙ガイドを有し、ロール紙ガイドは曲率はロール
紙の外径より大きく形成され、且つ記録紙の外周に先端
部が外周から離れる如く貼着されることを特徴とし、
又、ロール紙ガイドは、ロール紙の終端が少なくとも一
回以上の折返しされ接着されていることを特徴とするも
ので、更にロール紙ガイドが記録紙の外周に貼着された
後に記録紙の幅方向にミシン目が配置されたことを特徴
とするするものである。

【０００９】

【作用】本発明の上記の構成によれば、供給装置の下方
に配置されロール紙の外周と接する一対のロール紙回転
ローラの少なくとも一方が回転駆動されるので、ロール
紙が回転され、ロール紙の終端が紙案内に挿入される。
またロール紙の終端の剛性が強くなり挿入し易くなる。

【００１０】

【実施例】以下に本発明の一実施例を図１から図９にも
とづいて説明する。図１は本発明の実施例における外観
図、図２はロール紙回転ローラの駆動の説明図であり、
図３及び図４はロール紙挿入時の説明図であり、図５は
ロール紙挿入後の説明図である。図６と図７はロール紙
の外観図、図８はロール紙交換時のフローチャートであ
り、図９は制御方法の一例を示すブロック図である。

【００１１】１はロール紙１１の搬送方向と直交する方
向に移動され印字素子１ａを保持したシャトル型のヘッ
ドであり、２はヘッド１とロール紙１１の間にリボン２
ｂを配置しヘッド１の押圧によりインクをロール紙１１
に転写するリボンを収納したリボンカセットである。

【００１２】３は印字素子１ａと対向して配置されたプ
ラテンでありと紙押えローラ７ｂと共に回動可能なプラ
テンレバー３ａに配置されており、プラテンレバー３ａ
は、プラテンプランジャ２８が通電されると矢印Ｂ方向
に回動される。８は紙送り部でありロール紙１１と単票
１２の紙送りを担うものでロール紙１１を紙送りする紙
送りローラ７ａと紙押えローラ７ｂはロール紙１１の幅
の中央付近に位置されている。紙押えローラ７ｂはプラ
テンレバー３ａの先端部に回転可能に保持されている。

【００１３】１４ａは紙案内上であり、対向する紙案内
下１４ｂとともに所定の隙間を形成し、ロール紙１１を
印字部に案内するものである。１０ａは、プラテンレバ
ー３ａの回動と同様にフレームに回動可能に保持されプ
ランジャ（不図示）により回動されるセット押えレバー
であり、常時には回転可能に保持されたセット押えロー
ラ１０ｂが回転駆動されるロール紙セットローラ１０ｄ
と離れた位置に待機し、プランジャに通電時のみ圧接し
てロール紙１１を紙送り部８に送るものである。

【００１４】１５ｂはフレームに回転駆動可能に配置さ
れた一対のロール紙回転ローラであり、バネクラッチ機
構によりロール紙回転軸１５ｄに取り付けられロール紙
回転軸１５ｄが矢印Ｅ方向に回転するとロール紙回転軸
１５ｄと一体回転し、ロール紙回転軸１５ｄが回転停止
中に、ロール紙回転ローラ１５ｂが矢印Ｅ方向に回転す
るとバネ１５ｅは軸より緩みロール紙回転ローラ１５ｂ
のみ回転する機構となっている。

【００１５】更にロール紙回転軸１５ｄの駆動側にはロ
ール紙モータ（不図示）と直結したモータ歯車２０と噛
合しているプーリ歯車１５ｃとその外側にはプーリ１５
ａが備えられており、もう一方のロール紙回転ローラの
端部に配置されたプーリ１５ａとベルト１５ｆにより連
結されている。

【００１６】プーリ歯車１５ｃはロール紙セットローラ
１０ｄと一体回転するセットローラ歯車１０ｅと噛合さ
れている。２２はアクチュエータ２２ａの一部が紙経路
上に設定されアクチュエータ２２ａの回動によりスイッ
チされるマイクロスイッチのロール紙検出器である。ロ
ール紙１１は終端がロール紙の外径より大きな径でポリ
エステル等のフィルムの樹脂で形成された挿入ガイド部
１１ｂが接着剤１１ｄで固定されており、更にはロール
が解かれないようには剥離性を備えた接着剤１１ｃで仮
止めされている。更には仮止めの接着剤１１ｅの後方部
には両端が長いミシン目が配置されている。

【００１７】次に動作について説明する。ロール紙１１
をプリンタにセットする場合、ステップＳ１で記録紙交
換の指令が入力されるとステップＳ２でロール紙モータ
駆動信号が入力されと同時にタイマーがスタートされ
る。モータ歯車２０は矢印Ｈ方向に回転し噛合している
プーリ歯車１５ｃ及びプーリ１５ａが回転されベルト１
５ｆによって他方のプーリ１５ａも矢印Ｆ方向に回転さ
れる。又、セットローラ歯車１０ｅもプーリ歯車１５ｃ
と噛合しているので回転駆動されセットローラ歯車１０
ｅに固定されているロール紙セットローラ１０ｄも矢印
Ｊ方向に回転される。

【００１８】このロール紙回転ローラ１５ｂが矢印Ｅ方
向に回転している状態でロール紙１１が投げ込まれると
ロール紙１１の外周はロール紙回転ローラ１５ｂにより
回転力が与えられロール紙１１は矢印Ｇ方向に回転され
る。回転されているロール紙１１は挿入ガイド部１１ｂ
の径がロール紙径よりも大きいことより挿入ガイド部１
１ｂの先端はロール紙１１の外周から常に離れる方向に
あるので、ロール紙１１を回転していると先端部は開口
部１４ｃに案内され、更にロール紙１１が回転されると
挿入ガイド部１１ｂは紙案内上１４ａと紙案内下１４ｂ
の間の隙間に案内されロール紙セットローラ１０ｄとを
通り、経路上にあるアクチュエータ２２ａを下方に押し
てロール紙検出器２２をＯＮさせる。

【００１９】何らかの異常により挿入ガイド部１１ｂの
先端が紙経路に案内させなくアクチュエータ２２ａ作動
することができない場合はステップＳ３の検出信号が検
出されなくタイマーで計測している時間が所定時間以上
経過するのでステップＳ５でロール紙モータをストップ
するとともにエラー表示させオペレータに異常を知らせ
モータの加熱による故障の未然防止や時間のロスを防
ぐ。

【００２０】次に、ステップＳ３で検出信号のＯＮが確
認されたなら、ステップＳ６でプラテンプランジャ２８
及びセット押えプランジャ（不図示）に印加すると同時
にタイマーリセットしを再スタートさせる。プラテンプ
ランジャ２８に印加されるとプランジャ軸は矢印Ａ方向
に移動しプラテンレバー３ａは矢印Ｂ方向に回動される
のでプラテン３と印字素子１ａの隙間は大きくなりロー
ル紙が搬送され易いようになり、又、紙押えローラ７ｂ
が紙送りローラ７ａから離れるので挿入ガイド部１１ｂ
が通過し易くなる。

【００２１】又、セット押えプランジャに印加するとセ
ット押えレバー１０ａは矢印Ｌ方向に回動され、挿入ガ
イド部１１ｂは矢印Ｊ方向に回転しているロール紙セッ
トローラ１０ｄとセット押えローラ１０ｂに挟持され強
力な送り力を受け印字部８に搬送される。ロール紙１１
の挿入ガイド部１１ｂが強力な送り力で搬送されること
によりロール紙１１は、ロールが解かれないように接着
された接着剤１１ｃから引き剥され、ロールが解かれな
がら搬送される。ロール紙１１の挿入ガイド部１１ｂに
固着されたロール紙の先端が印字部を経て充分に紙送り
される所定時間経過後、ステップＳ８でロール紙モータ
とセット押えプランジャ及びプラテンプランジャ２８へ
の印加が停止される。

【００２２】セット押えプランジャへの印加が停止され
ると、バネ（不図示）により回動されセット押えローラ
１０ｂはロール紙セットローラ１０ｄと離れた位置とな
りロール紙１１を搬送する機能は停止しされる。同様に
プラテンプランジャ２８への印加が停止されと、バネ３
ｃにより矢印Ｃ方向に回動されプラテン３は印字素子１
ａと所定の隙間で対向して配置され、紙押えローラ７ｂ
は回転制御される紙送りローラ７ａにロール紙１１を押
圧し、ロール紙１１は紙送り部８により搬送され供給装
置にあるロール紙１１は回転しなが供給する。

【００２３】ロール紙１１の外周から矢印Ｆ方向の回転
されるとロール紙回転ローラ１５ｂはバネ１５ｅの径を
大きくするので、バネ１５ｅはロール紙回転軸１５ｄを
摺動しロール紙回転ローラ１５ｂは回転しロール紙１１
の回転がスムーズに行なわれ紙送り精度を向上させる。

【００２４】次に、挿入ガイド部１１ｂが印字部から充
分搬送された後カッター機構があればカッター機構でカ
ットする。カッター機構がなければロール紙１１の先端
部の後に配置されたミシン目を利用して除去する。ミシ
ン目はロール紙１１の幅の両端側がより長いミシン目と
なっているので非常に除去し易い。

【００２５】次に図９のブロック図により本発明の制御
手段の一例を説明する。制御部は時間を計測するタイマ
ー１３、演算処理中のデータを一時的に保存するＲＡＭ
４、プログラムを格納するＲＯＭ５、プログラム全体を
統括制御するＣＰＵ６、紙送り・印字等の為の電磁石駆
動回路１７、モータを駆動する為のモータ駆動回路１
８、タイミング信号等を検出する検出回路９とからな
る。右側の破線部で囲まれた部分１０は、プリンタ本体
側を示す。

【００２６】図１０はロール紙１１の第２の実施例であ
るが、第１の実施例と異なるところは、終端に配された
挿入ガイド部が樹脂ではなく、ロール紙が外側に折り曲
げられて接着剤１１ｆで接着されて形成されている点で
ある。こうすることにより挿入ガイド部は剛性がアップ
されて同様の機能があるが、薄くて剛性が足りなければ
２度若しくは３度重ねて接着すればよい。使用する場
合、挿入ガイド部が紙で形成されると、保管方法によっ
ては大気中の水分等の影響等環境によりカール状態が変
化し先端部はロール紙の外径から離れない場合がある
が、その時はオペレータが手で先端部をしごくことによ
り回復されるので実施例と同様に使用される。

【００２７】このようにロール紙を折り畳む場合は他の
部品等を接着する必要がないことより容易に製造できる
ので安く、更には使用する側も先端部の処分が容易とな
るものである。

【００２８】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、供給
装置の下方に配置されロール紙の外周と接する一対のロ
ール紙回転ローラの少なくとも一方が回転駆動されるの
で、ロール紙をセットする場合、単にロール紙を投げ込
むことによりプリンタに取り付けることができるので、
取扱が容易で且つセットする時間の大幅な削減が図られ
た高機能のプリンタを提供することできたとともに、そ
れに最適なロール紙を提供することが可能となった。

【００２９】このように本発明の実用的効果は極めて大
きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例を示す外観図。

【図２】 本発明の一実施例を示すロール紙回転ローラ
の駆動の説明図。

【図３】 本発明のロール紙挿入時の説明図。

【図４】 本発明のロール紙挿入時の説明図。

【図５】 本発明のロール紙挿入後の説明図。

【図６】 本発明のロール紙の外観図。

【図７】 本発明のロール紙の外観図。

【図８】 本発明の一実施例を示すフローチャート。

【図９】 本発明の制御方法の一例を示すブロック図。

【図１０】 本発明のロール紙の第２の実施例の外観
図。

【符号の説明】

３ プラテン ３ａ プラテンレバー ７ａ 紙送り駆動ローラ ７ｂ 紙押えローラ １４ａ 紙案内上 １４ｂ 紙案内下 １０ａ ロール紙セットレバー １０ｂ セット押えローラ １０ｄ ロール紙セットローラ １５ａ プーリ １５ｂ ロール紙回転ローラ ２１ 検出器

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ロール状に巻かれた印字に使用される記
   録紙が供給されるプリンタにおいて、 前記記録紙を収納する供給装置と、 前記供給装置の下方に配置され前記記録紙の外周と接す
   る一対のロール紙回転ローラとを有し、 前記ロール紙回転ローラは少なくとも一方が回転駆動さ
   れることを特徴とするプリンタ。
2. 【請求項２】 前記記録紙が印字部まで案内される紙案
   内の挿入口近傍に前記ロール紙回転ローラの回転と同期
   する送り手段が配置されたことを特徴とする請求項１記
   載のプリンタ。
3. 【請求項３】プリンタに使用されロール状に巻かれた記
   録紙において、 ロールの巻き終わりである終端に貼着若しくは固定さ
   れ、樹脂で形成されたフィルム状のロール紙ガイドを有
   し、 前記ロール紙ガイドは曲率はロール紙の外径より大きく
   形成され、且つ前記記録紙の外周に先端部が外周から離
   れる如く貼着されることを特徴とする記録紙。
4. 【請求項４】前記ロール紙ガイドは、ロール紙の終端が
   少なくとも一回以上の折返しされ接着されていることを
   特徴とする請求項３記載の記録紙。
5. 【請求項５】前記ロール紙ガイドが前記記録紙の外周に
   貼着された後に前記記録紙の幅方向にミシン目が配置さ
   れたことを特徴とする請求項３若しくは請求項４記載の
   記録紙。