JPH0716688U - 浴槽等の照明構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 柔らかい光によりリラックスした状態で入浴
が可能となる浴槽等の提供を目的とする。 【構成】 浴槽本体１に、レーザー光の通過する全域か
ら光を放出し得る光ファイバーチューブ２を周設して構
成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、浴槽等の照明構造の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】

近年、入浴時等にリラックスできるように照明的、また音響的に工夫が凝らさ れた浴室等が出現しているが、柔らかい自由な形態の光を放出させるものは無く 、よりリラックスできる浴室空間の出現が望まれている。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、より良好にリラック スできる浴槽等を提供せんことを目的とし、その第１の要旨は、透光性を有する 浴槽本体に、レーザー光の通過する全域から光を放出し得る柔軟性を有する光フ ァイバーチューブを周設したことである。 また、第２の要旨は、浴室の壁面，天井，床等に、レーザー光の通過する全域 から光を放出し得る柔軟性を有する光ファイバーチューブを配設したことである 。 また、第３の要旨は、洗面化粧台のカウンター，ミラーキャビネット等に、レ ーザー光の通過する全域から光を放出し得る柔軟性を有する光ファイバーチュー ブを配設したことである。

【０００４】

【作用】

浴槽本体に周設された光ファイバーチューブは、そのレーザー光の通過する全 域から光を放出し、光は浴槽内に柔らかい光として放出されて、浴槽内の湯が光 により良好な色彩等に変化し、浴槽内が良好に演出されてリラックスした入浴時 間を得ることができる。 また、第２の要旨において、浴室の壁面，天井，床等に自由な形態で光ファイ バーチューブを配設しておくことにより、光ファイバーチューブからの光により 浴室内に種々の模様，形状を呈する柔らかい光を放出させて浴室内の意匠性を高 めることができる。 また、第３の要旨において、洗面化粧台のカウンター，ミラーキャビネット等 に光ファイバーチューブを配設すれば、カウンターの洗面器周辺等を光ファイバ ーチューブからの柔らかい光により良好な雰囲気に演出することができ、また、 ミラーの周辺等をも柔らかい光により良好な雰囲気に演出することができる。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１は、浴槽の半分を切断して示す第１実施例の斜視構成図であり、浴槽本体 １の上端外周には外方に突出して上面部１ａが形成されており、この上面部１ａ から下方へ垂下状に側面部１ｂが形成されており、本例では少なくとも側面部１ ｂが全周に亘って透光性を有する素材で形成されており、透明または半透明の樹 脂またはガラス製で形成されたものとなっている。また、この側面部１ｂの所定 高さには浴槽本体１の外周全域に亘って光ファイバーチューブ２が周設されてい る。

【０００６】 この光ファイバーチューブ２は柔軟性を有するチューブ状に形成されており、 その内部には多数本の光ファイバーが収納されており、各光ファイバー内にレー ザー光を通すと、レーザー光の通過する全域に亘り外部へ光を放出できるものと なっており、このようなレーザー光の通過する全域から光を放出する光ファイバ ーチューブとして、例えば三菱レーヨン株式会社製の商品名「ファイバースター 」が挙げられる。

【０００７】 したがって、通過するレーザー光の色調に応じて、種々の水色，緑，オレンジ ，紫等の光を光ファイバーチューブ２から発し、この光は浴槽本体１の側面部１ ｂを通過して浴槽内に放出されるものであり、浴槽本体１内に湯が入っている場 合には、湯内にこの光が放出されて、湯が光の色調に応じた色調を呈し、例えば 湯内に白色の入浴剤等を入れて入浴する際には、光ファイバーチューブ２から放 出される光が入浴剤の白色と混合して別世界的な雰囲気を演出することとなり、 入浴を極めてリラックスした雰囲気中で行うことができる。

【０００８】 なお、この光ファイバーチューブ２は浴槽本体１の側面部１ｂ内に埋設状に周 設しても良く、また１本に限らず複数本を側面部１ｂの上下方向に埋設させたも のであっても良い。 なお、本例では、浴槽１の側面部１ｂを透光性のある素材で形成したものを例 示したが、側面部１ｂに凹部を設け、この凹部内に光ファイバーチューブ２を嵌 め込み状に周設して構成することもでき、そのような場合には側面部１ｂが透光 性のない素材で形成されている場合にも浴槽内に良好に光ファイバーチューブ２ から光を放出させることができる。

【０００９】 次に、図２は第２実施例を示すものであり、浴室１０の斜視構成図を示し、浴 室１０の天井Ｔに第１実施例と同様な全域から光を発することのできる光ファイ バーチューブ１２Ａを配設したものであり、光ファイバーチューブ１２Ａを、例 えば天井Ｔのコーナー部から放射状等に配設しておけば、夜空のような天井面に 演出することができる。また、鏡Ｍの周辺の壁面Ｗ内に光ファイバーチューブ１ ２Ｂを配設しておけば、鏡Ｍの周辺を柔らかい光によりムード照明することがで きる。また、床面Ｆに光ファイバーチューブ１２Ｃを埋設しておけば、床面Ｆを も柔らかい光により良好に演出することができる。さらに、出窓Ｄの内壁面等に も光ファイバーチューブ１２Ｄを配設しておくことができる。

【００１０】 さらに図３は第３実施例を示すものであり、洗面台２０を構成するカウンター ２１に取り付けられた洗面器２４の周辺を柔らかい光で照明するために、カウン ター２１内に光ファイバーチューブ２５Ａをリング状に埋設したものであり、ま た、そのカウンター２１の上方に設置される棚板２２内にも、光ファイバーチュ ーブ２５Ｂを埋設状に配設しておけば、棚板２２をガラス等で構成すると、棚板 ２２が光ファイバーチューブ２５Ｂから放出される光により良好に照明され、上 方の鏡２３の下部部位を良好なムード照明とすることができる。さらに鏡２３の 周囲に種々の模様状に光ファイバーチューブ２５Ｃ，２５Ｃ，２５Ｃを配設して おけば、より鏡２３の周辺の照明効果を高めることができる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案の浴槽は、浴槽本体に、レーザー光の通過する全域から光を放出し得る 柔軟性を有する光ファイバーチューブを周設したことにより、光ファイバーチュ ーブから放出される光が浴槽本体の内部に放出されて、浴槽本体内の湯に対し光 が良好な演出効果を発揮し、極めてリラックスした柔らかい光の雰囲気中での入 浴を楽しむことができる効果を有する。 また、浴室の壁面，天井，床等に自由な形態で光ファイバーチューブを配設し ておくことにより、光ファイバーチューブからの光により浴室内に種々の模様， 形状を呈する柔らかい光を放出させて浴室内の意匠性を高めることができる。 また、洗面化粧台のカウンター，ミラーキャビネット等に光ファイバーチュー ブを配設すれば、カウンターの洗面器周辺等を光ファイバーチューブからの柔ら かい光により良好な雰囲気に演出することができ、また、ミラーの周辺等をも柔 らかい光により良好に演出することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】浴槽本体を半分に切断して示す斜視構成図であ
る。

【図２】第２実施例の浴室の斜視構成図である。

【図３】洗面台の斜視構成図である。

【符号の説明】

１ 浴槽本体 １ｂ 側面部 ２ 光ファイバーチューブ １２Ａ，１２Ｂ，１２Ｃ，１２Ｄ 光ファイバーチュー
ブ ２０ 洗面台 ２１ カウンター ２２ 棚板 ２３ 鏡 ２５Ａ，２５Ｂ，２５Ｃ 光ファイバーチューブ Ｔ 天井 Ｆ 床面 Ｗ 壁面

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴槽本体に、レーザー光の通過する全域
   から光を放出し得る柔軟性を有する光ファイバーチュー
   ブを周設したことを特徴とする浴槽等の照明構造。
2. 【請求項２】 浴室の壁面，天井，床等に、レーザー光
   の通過する全域から光を放出し得る柔軟性を有する光フ
   ァイバーチューブを配設したことを特徴とする浴槽等の
   照明構造。
3. 【請求項３】 洗面化粧台のカウンター，ミラーキャビ
   ネット等に、レーザー光の通過する全域から光を放出し
   得る柔軟性を有する光ファイバーチューブを配設したこ
   とを特徴とする浴槽等の照明構造。