JPH07164172A - 金属板の重ね合せ接合方法 - Google Patents
金属板の重ね合せ接合方法Info
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- JPH07164172A JPH07164172A JP5312045A JP31204593A JPH07164172A JP H07164172 A JPH07164172 A JP H07164172A JP 5312045 A JP5312045 A JP 5312045A JP 31204593 A JP31204593 A JP 31204593A JP H07164172 A JPH07164172 A JP H07164172A
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- Japan
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- adhesive
- joined
- laser beam
- beam welding
- metal plates
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属板の重ね合わせ接合における引張強度を
向上させる。 【構成】 ２枚の金属板の一端部同志を重ね合わせて接
合するに際して、２枚の金属板の重ね合わせ面の少なく
とも一方に接着剤を塗布して接着後、接着面をレーザー
溶接する金属板の重ね合せ接合方法。２枚の金属板の一
端部同志を重ね合わせて接合するに際して、２枚の金属
板の重ね合わせ面の少なくとも一方に加熱硬化型接着剤
を塗布して重ね合わせ、重ね合わせ面をレーザー溶接し
た後、被接合材を加熱して接着材を硬化させて接合する
金属板の重ね合せ接合方法。
向上させる。 【構成】 ２枚の金属板の一端部同志を重ね合わせて接
合するに際して、２枚の金属板の重ね合わせ面の少なく
とも一方に接着剤を塗布して接着後、接着面をレーザー
溶接する金属板の重ね合せ接合方法。２枚の金属板の一
端部同志を重ね合わせて接合するに際して、２枚の金属
板の重ね合わせ面の少なくとも一方に加熱硬化型接着剤
を塗布して重ね合わせ、重ね合わせ面をレーザー溶接し
た後、被接合材を加熱して接着材を硬化させて接合する
金属板の重ね合せ接合方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、２枚の金属板の重ね
合わせ接合方法において、接着剤による接着と、レーザ
ーによる溶接による接合とを併用した接合方法である。
合わせ接合方法において、接着剤による接着と、レーザ
ーによる溶接による接合とを併用した接合方法である。
【０００２】
【従来の技術】従来、２枚の金属板の一端部同志を重ね
合せて接合する方法としては、溶接による方法や、接着
剤を用いる方法が一般的である。近年、接着剤による接
着を強化するために、スポット溶接を併用したウェルド
ボンディング法が行われている。例えば、この方法を自
動車の車体に適用するときには、部材に加熱硬化型接着
剤を塗布した後、スポット溶接を施し、塗装焼付けの工
程で接着剤を硬化させるというものである。
合せて接合する方法としては、溶接による方法や、接着
剤を用いる方法が一般的である。近年、接着剤による接
着を強化するために、スポット溶接を併用したウェルド
ボンディング法が行われている。例えば、この方法を自
動車の車体に適用するときには、部材に加熱硬化型接着
剤を塗布した後、スポット溶接を施し、塗装焼付けの工
程で接着剤を硬化させるというものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たウェルドボンディング法による接合には次のような問
題点があった。 （１）スポット溶接のナゲットと呼ばれる溶融凝固部
が、丸い形状を呈しているため、応力集中が生じ、静的
破壊や疲労亀裂の起点となる。 （２）スポット溶接は、局所を加圧して接着するため、
接着剤の厚さが不均一になったり、被接合体溶接部に凹
みが生じ、美観を損なう。
たウェルドボンディング法による接合には次のような問
題点があった。 （１）スポット溶接のナゲットと呼ばれる溶融凝固部
が、丸い形状を呈しているため、応力集中が生じ、静的
破壊や疲労亀裂の起点となる。 （２）スポット溶接は、局所を加圧して接着するため、
接着剤の厚さが不均一になったり、被接合体溶接部に凹
みが生じ、美観を損なう。
【０００４】上記の問題を解消しようとして、スポット
溶接をアーク溶接等のような連続溶接に変えても、次の
ような問題点がある。 （１）部材が熱変形する。 （２）アーク溶接では、表面からの熱伝導により溶融部
が形成されるが、重ね面に接着剤が存在すると熱伝導が
阻害されるため溶融部の形成が妨げられ、良好な溶接が
できなくなることがある。 （３）熱により接着剤が分解してガスになり、溶接部が
飛散される。また、これにより接着力が低下する。
溶接をアーク溶接等のような連続溶接に変えても、次の
ような問題点がある。 （１）部材が熱変形する。 （２）アーク溶接では、表面からの熱伝導により溶融部
が形成されるが、重ね面に接着剤が存在すると熱伝導が
阻害されるため溶融部の形成が妨げられ、良好な溶接が
できなくなることがある。 （３）熱により接着剤が分解してガスになり、溶接部が
飛散される。また、これにより接着力が低下する。
【０００５】この発明は、従来技術の上述のような問題
点を解消するためになされたものであり、接着剤の存在
下において連続溶接が可能な金属板の重ね合せ接合方法
を提供することを目的としている。
点を解消するためになされたものであり、接着剤の存在
下において連続溶接が可能な金属板の重ね合せ接合方法
を提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明に係る金
属板の重ね合せ接合方法は、２枚の金属板の一端部同志
を重ね合わせて接合するに際して、２枚の金属板の重ね
合わせ面の少なくとも一方に接着剤を塗布して接着後、
接着面をレーザー溶接するものである。
属板の重ね合せ接合方法は、２枚の金属板の一端部同志
を重ね合わせて接合するに際して、２枚の金属板の重ね
合わせ面の少なくとも一方に接着剤を塗布して接着後、
接着面をレーザー溶接するものである。
【０００７】請求項２の発明に係る金属板の重ね合せ接
合方法は、２枚の金属板の一端部同志を重ね合わせて接
合するに際して、２枚の金属板の重ね合わせ面の少なく
とも一方に加熱硬化型接着剤を塗布して重ね合わせ、重
ね合わせ面をレーザー溶接した後、被接合材を加熱して
接着材を硬化させて接合するものである。請求項２の発
明に係る金属板の重ね合せ接合方法は、請求項１又は請
求項２の金属板の重ね合せ接合方法において、レーザー
溶接に溶加材を用いるものである。
合方法は、２枚の金属板の一端部同志を重ね合わせて接
合するに際して、２枚の金属板の重ね合わせ面の少なく
とも一方に加熱硬化型接着剤を塗布して重ね合わせ、重
ね合わせ面をレーザー溶接した後、被接合材を加熱して
接着材を硬化させて接合するものである。請求項２の発
明に係る金属板の重ね合せ接合方法は、請求項１又は請
求項２の金属板の重ね合せ接合方法において、レーザー
溶接に溶加材を用いるものである。
【０００８】
【作用】請求項１の発明に係る金属板の重ね合せ接合方
法においては、レーザー溶接を用いているため入熱量が
低く、従って部材の変形が少なく、かつ接着剤をガス化
して接着力を低下させることはない。また、エネルギー
が一部分に集中するので、一般の溶接を用いる場合に比
して、接着剤が熱伝導を妨げることに伴う溶接不良が少
ない。
法においては、レーザー溶接を用いているため入熱量が
低く、従って部材の変形が少なく、かつ接着剤をガス化
して接着力を低下させることはない。また、エネルギー
が一部分に集中するので、一般の溶接を用いる場合に比
して、接着剤が熱伝導を妨げることに伴う溶接不良が少
ない。
【０００９】請求項２の発明に係る金属板の重ね合せ接
合方法においては、熱硬化型接着剤を塗布した後レーザ
ー溶接を行っているので、レーザー溶接を行った後の接
合体の加熱工程を利用して、接着剤の硬化ができるの
で、接着剤の熱硬化のための加熱工程を特別に設ける必
要がない。
合方法においては、熱硬化型接着剤を塗布した後レーザ
ー溶接を行っているので、レーザー溶接を行った後の接
合体の加熱工程を利用して、接着剤の硬化ができるの
で、接着剤の熱硬化のための加熱工程を特別に設ける必
要がない。
【００１０】この発明に係る第三の金属板の重ね合せ接
合方法においては、溶加材を用いているので、レーザー
溶接時にレーザーにより接着剤が変質して、溶融金属中
に入り込もうとするのを阻止し、ブローホール等の溶接
欠陥が発生するのを防止できる。
合方法においては、溶加材を用いているので、レーザー
溶接時にレーザーにより接着剤が変質して、溶融金属中
に入り込もうとするのを阻止し、ブローホール等の溶接
欠陥が発生するのを防止できる。
【００１１】
【実施例】板厚３．２ｍｍおよび１．６ｍｍの自動車用
熱延鋼板（ＳＰＨＣ）と高張力鋼板（ＳＰＦＨ５９０）
の２枚の短冊状試験材に、二液分離式常温硬化型接着剤
または一液加熱硬化型接着剤を塗布して、一端部同志を
接着または密着させた後レーザー溶接し、接合部の引張
せん断強度と引張せん断疲労強度の測定を行い、接着剤
単体で接合した接合体の試験結果と比較した。その結果
を表１に示す。
熱延鋼板（ＳＰＨＣ）と高張力鋼板（ＳＰＦＨ５９０）
の２枚の短冊状試験材に、二液分離式常温硬化型接着剤
または一液加熱硬化型接着剤を塗布して、一端部同志を
接着または密着させた後レーザー溶接し、接合部の引張
せん断強度と引張せん断疲労強度の測定を行い、接着剤
単体で接合した接合体の試験結果と比較した。その結果
を表１に示す。
【００１２】
【表１】
【００１３】なお、疲労試験は、図１（ａ）および
（ｂ）に示すように、２枚の短冊状試験材１の一端部同
志を接着剤で接着した接着部２の中央部分を１本のビー
ド３でレーザー溶接した試験体を用いて行い、その長手
方向に引張力を繰り返し加えて、その繰り返し回数が１
０7 回を超えて破断しない応力を疲労強度とした。な
お、試験体の両端部には、接合面に対して平行な引張力
が作用するように、短冊状試験材１と同じ板厚の支持体
４を固着させた。
（ｂ）に示すように、２枚の短冊状試験材１の一端部同
志を接着剤で接着した接着部２の中央部分を１本のビー
ド３でレーザー溶接した試験体を用いて行い、その長手
方向に引張力を繰り返し加えて、その繰り返し回数が１
０7 回を超えて破断しない応力を疲労強度とした。な
お、試験体の両端部には、接合面に対して平行な引張力
が作用するように、短冊状試験材１と同じ板厚の支持体
４を固着させた。
【００１４】表１から明らかなように、本発明の方法で
接合したものは接着剤のみで接合したものと比較して、
引張強度および疲労強度ともに優れており、本発明の効
果が優れたものであることが分かる。なお、レーザー溶
接は、被接合材の使用目的に応じて、ビード数を増加し
たり、ビードの方向を変えたりするとよい。
接合したものは接着剤のみで接合したものと比較して、
引張強度および疲労強度ともに優れており、本発明の効
果が優れたものであることが分かる。なお、レーザー溶
接は、被接合材の使用目的に応じて、ビード数を増加し
たり、ビードの方向を変えたりするとよい。
【００１５】
【発明の効果】この発明により、接着剤で接合した２枚
の金属板の重ね合わせ接合部の引張強度および疲労強度
を向上させることができる。
の金属板の重ね合わせ接合部の引張強度および疲労強度
を向上させることができる。
【図１】疲労試験に使用した試験剤を示す、（ａ）は側
面図、（ｂ）は平面図である。
面図、（ｂ）は平面図である。
１ 試験片 ２ 接着部 ３ ビード部 ４ 支持体
Claims (3)
- 【請求項１】 ２枚の金属板の一端部同志を重ね合わせ
て接合するに際して、２枚の金属板の重ね合わせ面の少
なくとも一方に接着剤を塗布して接着後、接着面をレー
ザー溶接することを特徴とする金属板の重ね合せ接合方
法。 - 【請求項２】 ２枚の金属板の一端部同志を重ね合わせ
て接合するに際して、２枚の金属板の重ね合わせ面の少
なくとも一方に加熱硬化型接着剤を塗布して重ね合わ
せ、重ね合わせ面をレーザー溶接した後、被接合材を加
熱して接着材を硬化させて接合することを特徴とする金
属板の重ね合せ接合方法。 - 【請求項３】 レーザー溶接に溶加剤を用いることを特
徴とする請求項１または請求項２に記載の金属板の重ね
合せ接合方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5312045A JPH07164172A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 金属板の重ね合せ接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5312045A JPH07164172A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 金属板の重ね合せ接合方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07164172A true JPH07164172A (ja) | 1995-06-27 |
Family
ID=18024559
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5312045A Pending JPH07164172A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 金属板の重ね合せ接合方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07164172A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004014593A1 (en) * | 2002-08-07 | 2004-02-19 | Eclipse Aviation Corporation | Method of welding, by using for example friction stir welding, surfaces with polymers sealant and welded structure |
| JP2005066649A (ja) * | 2003-08-25 | 2005-03-17 | Toyota Motor Corp | 高張力鋼のレーザ溶接方法 |
| WO2005030484A1 (en) * | 2003-08-30 | 2005-04-07 | Edison Welding Institute, Inc. | Method of weldbonding |
| KR100894818B1 (ko) * | 2007-12-27 | 2009-04-24 | 주식회사 성우하이텍 | 패널 접합방법 |
| US20100071835A1 (en) * | 2007-03-28 | 2010-03-25 | Trumpf Laser-Und Systemtechnik Gmbh | Fixing Adhered Workpieces |
| US8138449B2 (en) * | 2008-05-16 | 2012-03-20 | Nitto Denko Corporation | Method of joining sheet members together |
| KR101145413B1 (ko) * | 2010-03-30 | 2012-05-15 | 주식회사 씨에이디 | 전자파 차폐용 금속시트 |
| JP2021186846A (ja) * | 2020-06-03 | 2021-12-13 | 株式会社神戸製鋼所 | 車体用構造体 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02197385A (ja) * | 1989-01-23 | 1990-08-03 | Mazda Motor Corp | 板材の突合せ接合方法 |
-
1993
- 1993-12-13 JP JP5312045A patent/JPH07164172A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02197385A (ja) * | 1989-01-23 | 1990-08-03 | Mazda Motor Corp | 板材の突合せ接合方法 |
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| JP2005534499A (ja) * | 2002-08-07 | 2005-11-17 | エクリプス アヴィエイション コーポレーション | 高分子化合物封止剤を伴った摩擦攪拌溶接等による表面同士の溶接方法ならびに溶接構造物 |
| US7225966B2 (en) | 2002-08-07 | 2007-06-05 | Eclipse Aviation Corporation | Welded joints with polymer sealant |
| CN100398247C (zh) * | 2002-08-07 | 2008-07-02 | 伊克利普斯航空公司 | 搅拌摩擦焊的方法 |
| JP4694200B2 (ja) * | 2002-08-07 | 2011-06-08 | エクリプス エアロスペース，インコーポレイテッド | 高分子化合物封止剤を伴った摩擦攪拌溶接等による表面同士の溶接方法ならびに溶接構造物 |
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| JP2021186846A (ja) * | 2020-06-03 | 2021-12-13 | 株式会社神戸製鋼所 | 車体用構造体 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980127 |