JP5196133B2 - 異種金属板材の接合方法 - Google Patents
異種金属板材の接合方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5196133B2 JP5196133B2 JP2008031608A JP2008031608A JP5196133B2 JP 5196133 B2 JP5196133 B2 JP 5196133B2 JP 2008031608 A JP2008031608 A JP 2008031608A JP 2008031608 A JP2008031608 A JP 2008031608A JP 5196133 B2 JP5196133 B2 JP 5196133B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal plate
- adhesive
- welding
- joining
- electrodes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Resistance Welding (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
更に、溶接位置の周囲の重ね合せ力を高める加圧手段を設け、電極による溶接時の加圧動作を利用して加圧手段を動作させることが可能となる。従って、別途重ね合せ力を発生させる駆動源を用いることなく、効果的に溶接位置の周囲の重ね合せ力を高めることが可能となる。しかも、金属板材の形状変更により、別途重ね合せ力を発生させる駆動源及び加圧する機構を用いることなく溶接位置の周囲の重ね合せ力を高めることが可能となる。
図4に示すように、車両構造Mを位置決め治具にセットした後、フロントヘッダー4の車体下方に位置するフランジ部4a上には溶接位置を覆う状態で1液性熱硬化型エポキシ系の接着剤23が車幅方向に沿って所定間隔おきに複数箇所に塗布されている。尚、接着剤としては、ウレタン系接着剤、アクリル系接着剤等他の熱硬化型接着剤であっても良く、電気絶縁性を確保できるものであれば良い。また、接着剤23の厚みは100μm程度である。
フロントヘッダー4の車体上方に位置するフランジ部4bには、車幅方向に沿って間欠的にゴム系のシーラ24が配置されている。尚、シーラ24は、例えばブチルゴム、ポリイソブチレン等のエラストマと粘着樹脂の混合物を基材としている。
図7に示すように、ルーフパネル7の凸部8は円錐形状となっており、その下端部8aより広い範囲に接着剤23は塗布されている。実施例1では凸部8で形成される空間に一部接着剤23が充填される状態となっている。
このルーフサイドレール6を含む車両構造Mを位置決め治具にセットした後、キャブサイドアウタ11の車体内側のフランジ部11a上に溶接位置を覆う状態でエポキシ系の接着剤6を厚み100μm程度塗布する。
実施例1と同様に、電極20,21の加圧動作後、電極20が凸部8の頂点8bに、また、電極21がルーフレールレインフォースメント13のフランジ部13aに当接する。更に電極20,21による加圧が進むと、凸部8の下端部8aが接着剤23を押付け、下端部8aとキャブサイドアウタ11のフランジ部11aとが圧接し接着剤23を収容する閉空間を形成する。圧接後の電極20,21の更なる加圧力により、凸部8の下端部8aとフランジ部11aとが圧接した状態で前記閉空間が押し潰される状態となり、凸部8の頂点8bとフランジ部11aとが圧接された状態で通電されることになる。
キャブサイドアウタ11のフランジ部11aとルーフレールレインフォースメント13のフランジ部13aとの間には双方にナゲットN1が確認され、ルーフレールレインフォースメント13の溶接領域の組織は粗大化していた。また、ルーフパネル7とキャブサイドアウタ11のフランジ部11aとの接合部分では、ルーフパネル7側のN2領域にナゲットが確認され、その界面は拡散接合されていることが観察された。特に、キャブサイドアウタ11とルーフレールレインフォースメント13との板組とルーフパネル7との溶接では実施例1に比べ通電抵抗を高くすることができ、ルーフパネル7側のナゲットを短時間で形成でき且つ、高い接合強度を得ることが可能となる。
溶接ガン15の電極20,21の外周には夫々円環形状の把持部25,26が設置されている。把持部25,26の先端部25a,26aは電極20,21の先端より前方に位置しており、電極20,21が近接動作すると電極より先に当接するように設定されている。また、電極20,21を電極支持部18,19に連結する連結部材20a,21aは把持部25,26に対して相対移動可能とされている。
溶接時、加圧動作が開始されると電極支持部18,19が被溶接板材に近接し、これに伴い電極20,21及び把持部25,26も近接する。前述したように、把持部25,26の先端部25a,26aが電極20,21より先に被溶接板材に当接し、被溶接板材を上下で把持する状態になる。更に動作が進み、把持する加圧力が所定値以上になると把持部25,26に対して連結部材20a,21aが独立して移動し、電極20,21による溶接部位の加圧通電が行われる。尚、前記所定値とは、電極20,21の加圧により接着剤23の逃げを発生させない値としている。
1〕前記実施例1,2においては、ワゴン系の自動車の車体構造に本発明の接合方法を適用した場合の例について説明したが、セダン系の自動車の車体構造にも、本発明の接合方法を適用できる。
4 フロントヘッダー
4a フランジ部
7 ルーフパネル
8 凸部
11 キャブサイドアウタ
11a フランジ部
13 ルーフレールレインフォースメント
13a フランジ部
14 スポット溶接装置
15 溶接ガン
20 第1電極
21 第2電極
23 接着剤
Claims (3)
- 第1金属板材の被接合部とこの第1金属板材より融点の高い第2金属板材の被接合部との間に接着剤を介在させ、前記両被接合部を1対の電極で加圧した状態で電気抵抗スポット溶接する異種金属板材の接合方法において、
前記第1金属板材の被接合部と第2金属板材の被接合部との間に接着剤を介在させる第1工程と、
前記第1金属板材と前記第2金属板材との溶接位置の周囲の重ね合せ力を高める第2工程と、
前記溶接位置の周囲の重ね合せ力を高めた状態で1対の電極で溶接する第3工程とを備え、
前記溶接位置の周囲の重ね合せ力を高める加圧手段を予め設け、前記加圧手段は1対の電極の加圧力を用いて動作されると共に、
前記両金属板材のうちの一方の金属板材の被接合部の溶接位置に対応させて凸部を形成し、前記1対の電極のうちの一方の電極で前記凸部を加圧して溶接位置の周囲の重ね合せ力を高めたことを特徴とする異種金属板材の接合方法。 - 前記第1金属板材はアルミニウム合金板、前記第2金属板材は鋼板であり、このアルミニウム合金板に凸部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の異種金属板材の接合方法。
- 前記第1金属板材と前記第2金属板材とは車体の構成板材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の異種金属板材の接合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008031608A JP5196133B2 (ja) | 2008-02-13 | 2008-02-13 | 異種金属板材の接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008031608A JP5196133B2 (ja) | 2008-02-13 | 2008-02-13 | 異種金属板材の接合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009190051A JP2009190051A (ja) | 2009-08-27 |
JP5196133B2 true JP5196133B2 (ja) | 2013-05-15 |
Family
ID=41072554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008031608A Expired - Fee Related JP5196133B2 (ja) | 2008-02-13 | 2008-02-13 | 異種金属板材の接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5196133B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5625524B2 (ja) * | 2010-06-18 | 2014-11-19 | マツダ株式会社 | 異種金属の接合体および異種金属接合体の製造方法 |
JP2013013910A (ja) * | 2011-07-01 | 2013-01-24 | Toyota Motor Corp | 車体部材の接合構造及び接合方法 |
WO2013108354A1 (ja) * | 2012-01-16 | 2013-07-25 | トヨタ自動車株式会社 | パネル接合構造 |
KR101439876B1 (ko) | 2012-12-13 | 2014-09-16 | 주식회사 성우하이텍 | 패널 접합방법 |
KR101868978B1 (ko) * | 2016-07-27 | 2018-06-20 | 대원강업주식회사 | 접착제를 이용한 중공 스태빌라이저 바의 중공부 밀봉 방법 및 장치와 이 방법을 이용하여 제작된 중공 스태빌라이저 바 |
KR102274018B1 (ko) * | 2017-03-14 | 2021-07-06 | 현대자동차 주식회사 | 차체 접합구조 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4961531B2 (ja) * | 2006-06-20 | 2012-06-27 | 日産自動車株式会社 | 異種金属の接合方法及び接合構造 |
-
2008
- 2008-02-13 JP JP2008031608A patent/JP5196133B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009190051A (ja) | 2009-08-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2009190050A (ja) | 車体の接合方法 | |
JP5196133B2 (ja) | 異種金属板材の接合方法 | |
JP5468350B2 (ja) | 異種金属板の接合方法 | |
JP5599553B2 (ja) | 抵抗スポット溶接方法 | |
JP5154672B2 (ja) | 自動車用骨格部品 | |
JP4968447B2 (ja) | 金属構成部材の接合方法及びその接合構造 | |
JP4961531B2 (ja) | 異種金属の接合方法及び接合構造 | |
JP6080325B2 (ja) | シーム溶接方法及び車両用車体 | |
JP5315207B2 (ja) | 異材接合体及び異材抵抗スポット溶接方法 | |
JP4223515B2 (ja) | 金属板接合構造 | |
JP5261984B2 (ja) | 抵抗スポット溶接方法 | |
JP4868226B2 (ja) | 異種金属の接合方法 | |
JP2007144473A (ja) | 異材接合体 | |
JP2004082136A (ja) | 鋼板接合構造 | |
JP2009226446A (ja) | 異種板材のスポット溶接方法 | |
JP2009226425A (ja) | 異種板材のスポット溶接方法 | |
JP5609966B2 (ja) | 抵抗スポット溶接方法 | |
JP7234460B2 (ja) | 車体側部構造及び車体側部構造の製造方法 | |
JP2013147160A (ja) | 車体上部構造 | |
JP2009095881A (ja) | 溶接構造部材の製造方法 | |
JP2007160342A (ja) | 摩擦スポット接合方法及び摩擦スポット接合構造 | |
JP4638215B2 (ja) | 金属板接合構造 | |
JP2007167924A (ja) | 鉄道車両の構体材溶接接合方法とそれに用いる継手構造 | |
JP6060579B2 (ja) | 抵抗スポット溶接方法 | |
KR102604218B1 (ko) | 조인트 구조, 자동차 부품 및 조인트 구조의 제조 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110124 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110413 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120906 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120912 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121030 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130109 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130122 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5196133 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |