JPH07157960A - 寸法安定性に優れた長繊維不織布及びその防水製品 - Google Patents

寸法安定性に優れた長繊維不織布及びその防水製品

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JPH07157960A
JPH07157960A JP5339139A JP33913993A JPH07157960A JP H07157960 A JPH07157960 A JP H07157960A JP 5339139 A JP5339139 A JP 5339139A JP 33913993 A JP33913993 A JP 33913993A JP H07157960 A JPH07157960 A JP H07157960A
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JP
Japan
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woven fabric
fiber
nonwoven fabric
fibers
polyethylene terephthalate
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Application number
JP5339139A
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Inventor
Masaki Matsushita
正樹 松下
Kimio Kawato
公夫 川戸
Hideo Ikeda
英男 池田
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高速高温の防水剤含浸加工工程に耐え、加工張
力による幅入りを生ぜず、残留歪みが少なく寸法安定性
優秀で、優れた補強効果を有し耐久性の高い防水層を形
成せしめる防水層用補強布を提供する。 【構成】繊維デニールが6デニール以上のポリエチレン
テレフタレート又はポリエチレンテレフタレートを主成
分とした共重合体よりなり、接着成分構成繊維がポリエ
チレンテレフタレート共重合体又はポリブチレンテレフ
タレート或いは又この両者のブレンドポリマー繊維より
なる長繊維混繊不織布を熱融着せしめてなる不織布にお
いて、該不織布の組織形態を、該不織布の幅方向切断面
における不織布構成繊維切断面形態が、厚み方向直径対
幅方向直径比率60〜120%を示す切断面繊維本数を
全切断面繊維本数の50%以上包含するように直交配列
せしめた長繊維不織布となし、不織布の長手方向と幅方
向の5%伸張時応力の和が不織布目付け1g/m2 当た
りの換算値を0.35Kgf/5cm以上となした不織
布を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高層構築物を始めとす
る建築物防水工事に用いられるアスファルトルーフィン
グや塗膜防水層の補強布及び、道路舗装、橋梁、地下
鉄、共同溝防水等土木防水工事用のアスファルトルーフ
ィング、その他防水層補強布として、優れた(熱時)対
応力寸法安定性を有し、防水層製造工程における幅入り
発生等がなく優秀な操業加工性を有し、又、優れた施工
操業性をも有して、優れた補強効果と耐久性及び寸法安
定性の防水層を提供する防水層用補強布に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近来の構築物の高築化及び施工法に於け
る進展にともなう防水工事の耐久性、安定性、施工性向
上に対する要求に対応すべく、アスファルトルーフィン
グや塗膜防水層用補強布として、特開昭60−7177
8号公報に記載されるようなポリエステル長繊維よりな
りニードルパンチングにより立体的に交絡され、更に熱
硬化性接着剤で接着されたランダムループ組織の長繊維
不織布や、ポリヴィニールアルコール長繊維(ヴィニロ
ン)のトウ開繊方式による長繊維不織布が開発され実用
化されているが、前者においては、不織布構成組織に基
づく特徴、即ち、優れた強靭性を有し補強効果もよい
が、反面熱時の引っ張り弾性率がやや低いという問題
点、及び、比較的細いデニールで不織布が構成されるた
め、防水剤の含浸速度が小さいという問題点があり、後
者においては、高強力であるが若干強靭性に欠けるとい
う問題点があり、この目的達成のために、例えば特公昭
62−49398号公報に示されるがように、直交配列
組織のスパンボンド法による長繊維不織布を熱硬化性接
着剤で接着した不織布が開発されている。
【0003】しかしながら、特公昭62−49398号
公報に示される補強布においても、接着を熱硬化性接着
剤で行うことにもとづく問題点、即ちアスファルトルー
フィング製造工程における熱アスファルト含浸時に熱硬
化性接着剤が一部分解し異臭を発することや、接着剤使
用は、不織布の物性付与のために必要不可欠であるが、
一方補強用不織布の防水層補強効果は、補強用不織布構
成繊維量と不織布構成組織には依存するが、不織布目付
けには依存しない事実、即ち、単に不織布構成繊維の交
点間を接着するのみの接着剤では、不織布強さを増大し
ても防水層物性の補強には役立たないという事実より、
このようなタイプの接着剤を用いて接着した補強用不織
布には補強効率=「補強能/目付け]に不満足な点が残
され、改善すべき点があった。
【0004】また、従来ウレタン系塗膜防水に用いられ
ている長繊維不織布においては、例えば、2〜5デニー
ルの長繊維不織布を部分的な熱接着、ニードルパンチ等
の加工を施して市販されているが、上記従来技術の長繊
維不織布の場合、繊維デニールが細く、単位目付当たり
の厚み、即ち、密度が小さく、かつ繊維間の孔寸法が小
さくなり、高粘度のウレタン等が浸透するのに長時間を
要していた。また、繊維デニールのみ変更した場合、ニ
ードルパンチ等の加工を施しても、その接着面積点数が
少なくなり、所望の高いモジュラスの長繊維不織布が得
られなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の欠
点、即ち、ニードルパンチ、熱硬化性接着剤の加工によ
る低生産速度による製造原価の高騰、及びアスファル
ト、ウレタン含浸時の浸透速度の遅さを解消し、従来達
出来なかった優秀な補強能を有し、高い生産性と寸法安
定性と耐久性の高い防水層を形成する補強用不織布を提
供すること、従来品に勝るリサイクル可能なポリエステ
ル系アスファルトルーフィング製造工程における優秀な
加工操業性を有するアスファルトルーフィング補強用不
織布を提供すること、優秀な塗膜防水剤含浸性を有し施
工性に優れた塗膜防水層補強用不織布を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】これら優秀な防水層形成
に必須の要求機能を満足させるには、次の諸要件を満足
する補強布を得ることが必要であることが明らかとなっ
た。本発明は、特許請求の範囲に記載した通り下記の構
成要件から構成され、次の通りの要件を満足する手段を
駆使し、解決すべき課題を解消し、優秀な防水層を形成
する補強用不織布を得ることに成功した。即ち、 (1)本発明の要件1.(補強用不織布構成要素) (1)繊維デニールが6デニール以上のポリエチレンテ
レフタレート又はポリエチレンテレフタレートを主成分
とした共重合体よりなる長繊維混繊不織布であること。 (2)又は、芯成分がポリエチレンテレフタレート又は
ポリエチレンテレフタレートを主成分とした共重合体よ
りなり、鞘成分がポリエチレンテレフタレート共重合体
又はポリブチレンテレフタレート或いは又この両者のブ
レンドポリマーよりなる、繊維デニールが6デニール以
上の複合フィラメントより構成される長繊維不織布であ
ること、
【0007】要件1.(1)において、繊維デニールが6
デニール以上のポリエチレンテレフタレート又はポリエ
チレンテレフタレートを主成分とした共重合体よりなる
ことは、アスファルトルーフィング加工時に又は塗膜防
水剤塗布時に、アスファルト又は塗膜防水剤の良好な含
浸性を保証し良好な加工操業性を付与する基本的要件で
あり、不織布構成繊維デニールを6デニール以上とする
ことにより不織布に必要とする防水剤含浸速度を保証す
る嵩密度とポーラス度を付与出来るのである。例えば、
アスファルト及び塗膜防水用ウレタン等を含浸する必要
があるものについては、0.1mm〜10mm程度の孔
サイズが適当と考えられる。一方、スパンボンド方法の
生産機ベースで、且つ現状品並の寸法安定性を有するた
めには、20d以下、すなわち6d〜20dの繊維で構
成するのが好ましく、10d〜15dの範囲が更に好適
である。
【0008】要件1.(2)において、芯成分がポリエチ
レンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレートを
主成分とした共重合体よりなり、鞘成分がポリエチレン
テレフタレート共重合体又はポリブチレンテレフタレー
ト或いは又この両者のブレンドポリマーよりなる複合フ
ィラメントより構成される長繊維不織布であることは、
耐熱性の高い高度の物性を有する補強用不織布を得るた
めの条件であり、不織布構成繊維の主体を耐熱性が優秀
なポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンテレフ
タレートを主成分とした共重合体にて形成せしめること
によりその目的を達成し得るのである。
【0009】(2)本発明の要件2.(補強用不織布構成
要素) 接着成分構成繊維がポリエチレンテレフタレート共重合
体又はポリブチレンテレフタレート或いは又この両者の
ブレンドポリマー繊維よりなること。要件2は、補強効
率の高い補強用不織布を得るために必須の基本的要件の
一つである。即ち、防水層の補強効果は、補強用不織布
を構成する繊維の繊維量と不織布構成組織に依存し、不
織布目付けには一義的には依存しないことが見出され、
特公昭62−49398号公報に示されるような従来到
達不能であった補強効果を達成できた直交配列組織のス
パンボンド法長繊維不織布においても、接着を単に不織
布構成繊維の交点間を接着するだけの接着剤で接着した
ため、ここで用いた接着剤は不織布自体の物性向上には
効果的であるが、防水層に対する補強用不織布の補強効
率=[補強効果/補強布目付け]の面においては、接着
剤は単に増量剤の役割しか演じることができず非効率的
であった。
【0010】そこでこの改善のために、接着剤自体が、
不織布物性と防水層補強効果の両方に寄与できる、不織
布のロードベアリングコンポーネントであって且つ接着
能を有する芯鞘型複合繊維で非織性ウエッブを構成させ
るか、或いは又不織布構成繊維であって且つ接着能を有
する接着用繊維を不織布を構成する主体繊維と混繊して
不織布を形成せしめることにより、自己接着型の繊維と
し、特公昭62−49398号公報に示される方法の課
題を解消し、目的とする極めて補強効率の高い補強布開
発の重要な要素の解決に成功したのである。
【0011】接着成分に用いられるポリマーの融点につ
いては、後工程及び使用される環境温度より10℃以
上、望ましくは15℃以上で設計されるべきで、例え
ば、アスファルトルーフィング補強用基布としては、ア
スファルト含浸温度180〜200℃のため、接着成分
の融点は、190〜230℃が好ましい。230℃以上
では、接着工程でのユーティリティ費、高温接着時に主
成分のポリエステル結晶を乱し、シート強力が低下しや
すくなる。
【0012】(3)本発明の要件3.(補強用不織布構成
組織) (1)不織布の組織形態を、該不織布の幅方向切断面に
おける不織布構成繊維切断面形態が、厚み方向直径対幅
方向直径比率60〜120%を示す切断面繊維本数を全
切断面繊維本数の50%以上包含すように直交配列せし
めた長繊維不織布となしたこと。 (2)又は、不織布の幅方向切断面における不織布構成
繊維切断面形態が、厚み方向直径対幅方向直径比率80
〜120%を示すものを60%以上包含するように長手
方向に配列せしめた層と、該不織布の長手方向切断面に
於ける不織布構成繊維切断面形態が、厚み方向直径対長
手方向直径比率80〜120%を示すものを60%以上
包含するように幅方向に配列せしめた層とを積層させた
直交配列組織長繊維不織布であること。
【0013】要件3.(1)において、ポリエステルを主
成分と摺る長繊維不織布では、スパンボンド法が最も一
般的であり、寸法安定性に優れる不織布製造のために
は、フィラメントを実質的に伸ばした状態で、不織布の
長さ方向、幅方向に配列し、これら長さ方向及び幅方向
のフィラメントをそれぞれ長さ方向及び幅方向に折り返
すことにより、重畳積層して直交配列とすることが必須
である。
【0014】要件3.(2)においては、最も効率よく高
い初期引っ張り弾性率を持ち、高い抗張積を持つ不織布
を形成させるための必須要件である不織布の組織構成の
規定と、この要件にかなう直交配列組織不織布におい
て、更にその効果を充分に発揮する不織布構成繊維の直
交配列度を規定する要件であり、この要件を不織布が満
たし且つ、要件2に規定する自己接着型の長繊維で不織
布が構成構成され自己接着させることにより、特公昭6
2−49398号公報に開示される方法の未解決の課題
を解消し、目的とする極めて補強効率の高い寸法安定性
の高く加工性に優れた補強布の開発に成功したのであ
る。
【0015】(4)本発明の要件4.縦横の5%伸張時応
力の和が、不織布目付け1g/m2 の当たり換算値が
0.35Kgf/5cm以上保持している不織布である
こと。要件4は、要件1、2及び3により達成でき選択
出来る高機能不織布が、目的とする寸法安定性が高く強
靭な耐久性に優れた防水層を形成するための必要条件の
選択規定である。
【0016】即ち、要件4の下限を外れる場合は、ウレ
タン等の塗膜防水では60g/m2以上の目付が補強材
として必要となり、施工時の通過速度の観点から本発明
の目的とする効果が得られなくなる。一方、アスファル
トルーフィング用としても、120g/m2以上の目付
が補強材として必要となり、本発明の目的とする効果が
得られなくなる。
【0017】
【作用】以上、本発明の目的とする強靭で寸法安定性に
優れた防水層を形成し、加工操業性優秀な防水層補強用
不織布を得るための必須要件を開示したが、次いで以下
特許請求の範囲に記載の要件を満たす自己接着タイプの
直交配列組織不織布を製造するための具体例を開示す
る。
【0018】従来、スパンボンド法で製造されるポリエ
ステル系長繊維不織布は、その製造の難しさから1d〜
5dのものが中心であった。一方ポリエステル系長繊維
不織布の用途として、アスファルト、ウレタン等を含浸
させて、屋根等の防水に用いる補強材においては、これ
らの含浸される溶液はいずれも高粘度であり、その含浸
速度は不織布が持っている繊維間隙の孔サイズが大きな
影響を与える。得られる補強用不織布にアスファルトル
ーフィング製造工程におけるアスファルトの含浸性や、
塗膜防水層施工に於ける塗膜防水剤の含浸性を、圧密下
における充分な熱接着を実施して、尚且つ優秀な含浸性
能を満足させ維持させるには、不織布構成繊維のデニー
ル選択による嵩密度規定法が最も効果的且つ安易な方法
であり、必要な含浸性維持には構成繊維デニールを6デ
ニール以上となすべきこと、一方補強布の接着点密度に
基づく物性維持の面より構成繊維デニールは20デニー
ル以下となすが好適であることを確認し、適度の含浸性
保持を不織布構成繊維デニールを6デニール以上となす
如き製糸条件を選定することにより達成させた。
【0019】本発明における自己接着型繊維による不織
布構成法の一つである芯鞘型複合繊維による不織布形成
法は、既に公知の複合繊維紡糸法をスパンボンド製造プ
ロセスに適用して製造すればよく、何ら特別の設備並び
にプロセスは必要としない。
【0020】即ち、芯形成成分ポリマーと鞘成分形成ポ
リマーを、それぞれ別個の押出し機より押し出し、ギヤ
ーポンプを介し所定の芯鞘比率で(芯/鞘比率=90/
10〜60/40)複合紡糸用ノズルに供給し押し出し
複合繊維を紡出し、紡糸ビーム下部に設置した数本のフ
ィードローラーとドローローラーの組み合わせよりなる
延伸装置にベルトかけ状にかけ所定速度で牽引し、所定
倍率に延伸し、移送、牽引用ジェットに引き取らせ不織
布を形成せしめる。
【0021】又、自己接着型の非職性ウエッブを形成さ
せるもう一つの手段の、自己接着性繊維混繊ウエッブの
製造も何ら特別の装置並びにプロセスを用いなくとも良
く、従来公知の混繊紡糸法をスパンボンドプロセスに適
用して製造すればよく、例えば不織布形成主体繊維用ポ
リマーと接着成分繊維形成用ポリマーを、それぞれ別個
の押出し機より押し出し、ギヤーポンプを介し所定の混
繊比率(主体繊維/接着成分繊維=90/10〜60/
40)となるように計量し、公知のノズル内混繊ノズル
に供給し押し出すか、近接し隣接して設置した主体繊維
用ノズルと接着成分繊維用ノズルとから押し出す等の混
繊法に対し適用される公知の方法を適用し、複合繊維の
場合と同様に紡糸ビーム下部に設置した数本のフィード
ローラーとドローローラーの組み合わせよりなる延伸装
置にベルトかけ状にかけ所定速度で牽引し、所定倍率に
延伸し、移送、牽引用ジェットに引き取らせ不織布を形
成させる。
【0022】本発明における自己接着繊維としての芯鞘
型複合繊維の鞘成分ポリマー、即ち接着成分ポリマー
と、混繊用の接着成分繊維用ポリマーは、180〜23
0℃の熱アスファルトに含浸時に軟化、溶融、流動しな
い性能を備えることが必要であると共に、芯鞘型複合繊
維においては、芯成分ポリマーであるポリエチレンテレ
フタレート及びポリエチレンテレフタレートを主体とす
る共重合体との接着性がよいことが必須の要件であり、
又混繊用の接着成分繊維用ポリマーにおいても不織布形
成主体繊維ポリマーであるポリエチレンテレフタレート
及びポリエチレンテレフタレートを主体とする共重合体
との接着性がよいことが必須の要件であり、熱アスファ
ルト含浸に耐える熱特性(熱時引っ張り弾性率・流動特
性)と融点を有する共重合エステルや、熱アスファルト
の温度以上の融点を持つポリブチレンテレフタレート等
の結晶性ポリエステル等や、これ等結晶性ポリエステル
とコーポリエステルのブレンド物から、熱アスファルト
含浸加工温度条件等を考慮して選定して使用される。
【0023】接着成分ポリマーの選定に際して、熱アス
ファルト含浸条件を考慮し可能な限り低融点のランダム
コーポリエステルを用いると、熱融着条件がより緩やか
となり接着加工が容易となるが、反面このようなランダ
ムコーポリマーは、融点以下の軟化流動開始点を有する
ので、熱セットが行い難く不十分となる難点が出てく
る。これに反しポリブチレンテレフタレート等の結晶性
ポリエステルを用いると、ランダムコーポリマーの場合
のように融点以下で軟化流動する事がなく、熱特性に優
れた製品を得ることが出来るが、熱接着条件が厳しくな
り接着加工が難しくなる。
【0024】この改善策としてポリブチレンテレフタレ
ート等の結晶性ポリマーにコーポリエステルを小量ブレ
ンドする方法は、軟化流動開始点をランダムコーポリマ
ーの場合程下げずに融着温度を低下でき極めて効果的で
ある。
【0025】又、本発明の高抗張積、高初期引っ張り弾
性率の不織布を形成させるために必須の、長繊維にて構
成される直交配列組織繊維不織布の製造方法としては、
フィラメントよりなるトウ開繊法等の公知の長繊維不織
布製造法の適用も可能であるが、生産効率面から、例え
ば特公昭62−49398号公報に開示された直交配列
組織スパンボンド不織布製造法の適用などが好適であ
る。
【0026】即ち、数列の紡糸ビームのノズルより押し
出される糸条体列を、各紡糸ビーム下部に設置した数本
のフィードローラーとドローローラーの組み合わせより
なる延伸装置にベルトかけ状にかけ所定速度で牽引し、
所定倍率に延伸し、必要に応じて静電開繊を施し、それ
ぞれの延伸装置に対し設置したスリット状移送、牽引用
エアージェット装置により吸引させ引き取らせ、第一の
紡糸ビームより紡出され高速エアーと共に噴射される糸
条帯列を、その下部に設置し、更に下部に設置されてい
るウエブ捕集、移送用コンベアー装置の進行方向と平行
の方向、即ちウエブ進行方向の前後方向に揺動させてい
る傾斜角可変の偏向揺動板に向かって噴射させ揺動、振
幅、重畳沈積捕集し、更に、第二の紡糸ビームより紡出
され同様に高速エアーと共に噴射される糸条帯列を、コ
ンベアー装置の進行方向と直角をなす方向、即ちウエブ
進行方向に向かい左右にに揺動する傾斜角可変の偏向揺
動板に向かって噴射させ揺動、振幅、重畳沈積捕集させ
て積層し、直交配列組織の不織布を製造する。
【0027】尚、上記の紡出フィラメント糸条帯の直行
折り返し構造状の重畳沈積捕集法は、例示した特公昭6
2−49398号公報に開示された機械的偏向板揺動法
によらなくとも、特公昭45ー19427号公報に記載
されるような牽引用エアージェット装置出口側部に、紡
出糸条帯を伴い噴出する気流の進行飛翔方向を偏向し揺
動させるための、交互に気流を噴出させる偏向揺動用ジ
ェットプレナムを付したエアージェット装置の適用等、
公知の何れのプロセスの適用も可能である。
【0028】本発明に規定する性能を有する直交配列組
織不織布の繊維配列状態を満足する紡出フィラメント糸
条帯折り返し重畳積層状態を得るために必要な揺動条件
としては、折り返し周期(L)を50cm以上とするこ
と、又各方向配列成分の直行性保持(付与)の為に必要
な基本条件としては、紡出糸条帯の紡出速度(Vf)と
し揺動周期をNとした際、N≒Vf/2Lとすることに
より希望する直行性を保持した重畳積層構造体を得るこ
とが出来る。(もし、N=Vf/2Lならば完全な直行
性の重畳沈積積層構造体が得られ、又、N>Vf/2L
の場合は沈積糸条はランダムループ状に積層する。)
【0029】本発明における不織布の接着は、何ら特別
の装置及びプロセスによらなくとも公知の所謂サーマル
ボンド法の適用により実施する事が出来る。即ち、不織
布の組織的、形態的ズレを防ぐために不織布の両面から
金網で挟み込み、パーホレーションドラムに圧着し形状
固定しながら熱風を貫通、循環せしめる、所謂サーマル
ボンダーを用いた接着加工により熱セットと熱溶着を実
施することが最も好ましく、このようにして寸法安定性
の高い強靭な高引っ張り弾性率の不織布を得ることが出
来る。
【0030】以下、本発明の実施態様と効果を具体的実
施例を挙げて説明する。
【実施例】芯成分ポリマーとして極限粘度0.63のポ
リエチレンテレフタレートを、鞘成分構成ポリマーとし
て極限粘度1.13のポリブチレンテレフタレートを、
それぞれの押出し機に供給し、315個のオリフィス
(直径:0.3mmφ,長さ:0.6mm)を有する芯
鞘型複合繊維紡糸用ノズルから、芯鞘構成比率(重量)
8/2、吐出量1.11gr./孔.分、紡糸温度28
0℃で押し出し、4本のフィードロール(後3本は85
℃に加熱)と4本のドローロール(表面速度1,000
m/分)にベルト状にかけ、5倍に延伸し6デニールの
ポリエステル複合フィラメントを得た。このフィラメン
トをスリット状エアージェットにて吸引し引き取り、該
エアージェット下部に設置され、更にその下部に設置さ
れる捕集コンベアーの進行方向と平行方向に揺動周期7
00サイクル/分で揺動させている揺動板に向け噴射さ
せ、重畳積層沈積折り返し長さ70cmで沈積捕集し、
更にその上に、同じ仕様の第2の紡糸延伸装置より紡出
される同じく5倍延伸された6デニールのポリエステル
複合フィラメントを、捕集コンベアーの進行方向と垂直
方向に揺動周期700サイクル/分で揺動させている揺
動板に向け噴射させ、重畳積層沈積折り返し長さ70c
mで沈積捕集し、積層し直交配列組織の不織布を得た。
次いでこの不織布を2枚のネットコンベアー間に挟み2
40℃、4.3m/秒の風速の熱風を貫通・循環させ形
状固定下で熱融着を行い実施例1の直交配列組織不織布
を得た。
【0031】同様に、接着成分ポリマーとして極限粘度
1.13のポリブチレンテレフタレートとポリエチレン
イソ/テレフタレート共重合ポリエステル(共重合比2
0/80モル%)の85/15のブレンドポリマーを用
い、重畳積層沈積の折り返し長を65cmとして製造し
た直交配列組織不織布の例が実施例2である。
【0032】又、同じく接着成分ポリマーとして極限粘
度0.63のポリエチレンイソ/テレフタレート共重合
ポリエステル(共重合比15/85モル%)を用い、重
畳積層沈積の折り返し長を67cmとして製造した直交
配列組織不織布が実施例3である。
【0033】実施例2における複合繊維紡糸ノズルの代
わりに、252孔はポリエチレンテレフタレートに、6
3孔はポリエチレンイソ/テレフタレート共重合ポリエ
ステル(共重合比15/85モル%)の吐出用に均等に
配分分布させ設計されたノズル混繊用ノズル(混繊率8
/2)を用いて混繊紡糸し、実施例1と同様にして不織
布を作製し、熱融着して直交配列組織の不織布を得た例
が実施例4である。
【0034】比較例1は、実施例1と他は全く同一の条
件を用い、不織布構成繊維の配列状態のみを直交配列組
織とせず、ランダムループ組織とした場合の例である。
【0035】同じく、比較例2は、実施例3と他は全く
同一の条件を用い、構成繊維配列状態のみを直交配列組
織とせず、ランダムループ組織とした場合の例である。
【0036】このようにして作製した実施例の防水層補
強用不織布の性能及びこの不織布を補強材とした防水膜
(アスファルトルーフィング)の物性を表1にまとめて
示した。尚、全試料ともJIS A6022(ストレッ
チルーフィング)を念頭においた性能評価試料となるた
め不織布目付けを120g/m2 とした。
【0037】表示したデータより明らかなように、本発
明に基づく実施例1〜4の直交配列組織の不織布の防水
層補強に必須の要求性能は何れも優秀であり、得られる
防水膜(アスファルトルーフィング)物性も耐久性の高
い防水層を形成するに必要な物性を有し、優れた補強性
能と補強効率を有するすることがわかる。
【0038】又、アスファルトルーフィング製造工程に
おける幅入りもなく防水膜に残留歪みを入れることな
く、優れた加工性能と寸法安定性を有することも示して
いる。実施例1〜4における物性値、補強性能の若干の
差異は、配列度の若干の差と、接着剤の差に基づく若干
の接着状態の差によるものであるが、何れも充分な性能
を有し、実施例4の混繊接着法によるものも、複合繊維
によるものと大差ない性能を示すことがわかる。
【0039】これに反して、不織布構成組織を直交配列
組織とせずランダムループ組織とした比較例1、2の不
織布は、構成組織以外が全て実施例2、3に対応し同一
であるにも拘らず著しく低い物性値を示し、又この不織
布を用いて製作したアスファルトルーフィングの物性
も、実施例1〜3を用いた防水膜に比し著しく低い値で
あり、この目付けにおいては耐久性のある防水層を形成
することが出来ない補強効率の低さを示した。
【0040】防水材料の含浸透過性能を評価するため
に、実施例3に基く方法で捕集用コンベアー速度のみを
2倍にあげ、目付け60g/m2 の試料(実施例5)を
作製した。
【0041】又、比較例2に基づく方法で不織布構成繊
維デニールを4デニールとなるように紡糸条件を変更
し、捕集用コンベアー速度も変更して60g/m2 のラ
ンダムループ組織の不織布(比較例3)を作製した。こ
の試料の塗膜防水剤含浸透過性を評価し表2に示す結果
を得た。
【0042】尚、本発明における性状、物性評価は下記
のようにして行なった。 補強用不織布の抗張積及び5%伸張時応力評価 サンプルサイズ5cm(幅)×20cm(長さ)の試験
用試料を試料の縦、横方向から打ち抜き、チャック幅5
cm、掴み間隔10cmで把持し、定速伸張型引っ張り
試験機を用いて伸張し、破断時応力と破断時伸度を測定
し抗張積を算出し、得られる応力−歪み曲線から5%伸
張に要する応力を算定した。 防水膜の抗張積及び3%伸張時応力評価 JIS A6022(ストレッチルーフィング)工業規
格試験法に基づき測定した。 アスファルトルーフィング含浸加工時幅入り量評価 アスファルトルーフィング実生産機において補強用不織
布を、200℃のアスファルト浴中を加工速度100m
/min.の走行速度で走行させ加工し、巻き取り機直
前における製品幅を測定し幅入り量を評価した。 不織布構成繊維配列度指標評価 不織布を幅方向及び長さ方向に切断し、その切断面の顕
微鏡写真をとり、シート構成繊維個々の断面のシートの
厚み方向の直径(Y)と厚み方向と垂直をなす方向の直
径(X)を測定し、その直径比(X/Y)を算出し、
(X/Y)が80〜120%の切断面を示した繊維の本
数を測定総本数で割り、幅方向切断面、長手方向切断面
に対する結果を百分率表示する。本発明の条件にかなう
この指標は縦、横方向とも60%以上である。 含浸透過性の評価 含浸透過性能を評価するモデルとして、下端に評価用不
織布を取り付けた上方開放のガラス管の上方から68p
oiseの2液反応型ウレタン塗膜防水剤を所定の処方
通りに混合して流し込み、単位時間、単位面積当たりの
流出量を計り含浸透過性を評価する方法を採用した。加
工工程において良好な加工操業性を示すための本評価法
の含浸透過性評価値は、0.10g/cm2 ・分以上で
ある。
【0043】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成される
ので、次のような効果を有する。 本発明の防水層補強用不織布は、構成繊維が耐熱性の
高いポリエステル長繊維よりなり直交配列され、その交
点が強固に熱融着されているため、縦、横、バイアス方
向ともに優れた熱時及び常温時の引っ張り弾性率を有
し、更に又引っ張り強力、破断伸度、抗張積等防水層補
強に必須の機能が優秀であり、高い補強効果により下地
ムーブメントによる防水層破断抵抗が優秀で耐久性に優
れた防水層が形成でき、又アスファルトルーフィング製
造工程等の熱時含浸加工工程においても伸張幅入りする
ことなく高速で生産性良く製造でき、加工時に残留歪み
が入り難いため、極めて寸法安定性の高い防水層を形成
出来る。 防水層補強体のような、防水材内に包含したマトリッ
クス構造を有する複合材料(補強複合体)においては、
補強用不織布の補強効果は、補強用不織布の目付けには
依存せず不織布構成繊維の繊維量に依存するという事実
を勘案し、本発明の直交配列組織補強用不織布は、不織
布構成繊維の交点間を単に接着するのみの接着剤で接着
せず、交点間接着と共に不織布構成繊維として、その物
性を担うload bearing componen
tとして機能する複合繊維により不織布を構成させる
か、又は、このような機能を有する熱接着用繊維を混繊
させて不織布を形成させているため、不織布構成組織の
効果とあいまって極めて高い防水層補強効率=[補強能
力/目付け]を持つ補強布を得ることが出来る。 アスファルチルーフィング製造時におけるゴムアスフ
ァルト等高粘度のアスファルトの高速含浸加工対応性付
与のため、及び、高粘度塗膜防水材含浸透過性能向上の
ために、不織布構成繊維を6デニール以上となしたこと
により、充分な熱圧着実施下においても高度の防水剤含
浸透過性が維持でき極めて高い加工操業性のある補強布
を得ることが出来る。
【表1】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04D 5/02 G 9025−2E

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維デニールが6デニール以上のポリエチ
    レンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレートを
    主成分とした共重合体よりなり、接着成分構成繊維がポ
    リエチレンテレフタレート共重合体若しくはポリブチレ
    ンテレフタレートまたはこの両者のブレンドポリマー繊
    維よりなる長繊維混繊不織布を熱融着せしめてなる不織
    布において、該不織布の組織形態を、該不織布の幅方向
    切断面における不織布構成繊維切断面形態が、厚み方向
    直径対幅方向直径比率60〜120%を示す切断面繊維
    本数を全切断面繊維本数の50%以上包含するように直
    交配列せしめた長繊維不織布となし、不織布の長手方向
    と幅方向の5%伸張時応力の和が不織布目付け1g/m
    2 当たりの換算値を0.35Kgf/5cm以上となし
    たことを特徴とする長繊維不織布。
  2. 【請求項2】不織布の組織形態を、該不織布の幅方向切
    断面における不織布構成繊維切断面形態が、厚み方向直
    径対幅方向直径比率80〜120%を示すものを60%
    以上包含するように長手方向に配列せしめた層と、該不
    織布の長手方向切断面における不織布構成繊維切断面形
    態が、厚み方向直径対長手方向直径比率80〜120%
    を示すものを60%以上包含するように幅方向に配列せ
    しめた層とを積層させた直交配列組織長繊維不織布とな
    したことを特徴とする請求項1記載の長繊維不織布。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の長繊維不織布
    を補強布とした防水製品。
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