JPH0715475U - 索道の横行式プラットフォームの安全装置 - Google Patents

索道の横行式プラットフォームの安全装置

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JPH0715475U
JPH0715475U JP5109493U JP5109493U JPH0715475U JP H0715475 U JPH0715475 U JP H0715475U JP 5109493 U JP5109493 U JP 5109493U JP 5109493 U JP5109493 U JP 5109493U JP H0715475 U JPH0715475 U JP H0715475U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 交走式索道等において往復両線の搬器に共用
できる横行式プラットフォーム設備を用いた場合におけ
る安全装置の提供を目的としている。 【構成】 横行式プラットフォームの位置を検出してプ
ラットフォーム信号を出力するプラットフォーム検出器
と、停留場における搬器の在不在を検出して搬器信号を
出力する搬器検出器と、搬器の通過を検出して通過信号
を出力する通過検出器とを具え、これらから出力される
信号を制御手段に入力し、制御手段はこれらに基づき横
行駆動手段と索条駆動装置の運転指令を行うようにして
いる。停留場に搬器が不在の時にのみ横行式プラットフ
ォームの切換動作が行われ、また切換が正しく完了して
いないときには運転を停止して搬器を停留場に入場させ
ないようにして、運行の安全をはかっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、交走式索道等の索道設備の停留場に用いて、往復両線の搬器に共用 する横行式プラットフォームにおける安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高架の位置に張架された往復両線の索条に沿って搬器を運行して輸送を行う索 道設備の代表例として交走式索道があるが、このような交走式索道においては、 往復両線を運行する搬器に対応して、両端の停留場にそれぞれの搬器のための乗 降場ないしプラットフォームが並列に固設されている。しかし、このような設備 は一般に大規模となって、特に地形が急峻な箇所においては経済的に設備困難な 場合もあった。
【0003】 このような問題の解決のための一方策として、本願と同一出願人によって平成 5年5月29日に実用新案登録出願された「索道の横行式プラットフォーム装置 」の構成が提案されている。この「索道の横行式プラットフォーム装置」におい ては、停留場には乗客の乗降の用に供するプラットフォームとして、搬器の形状 にほゞ適合する搬器進入部を形成したプラットフォームを用いると共に、地上な いし固定位置には横行案内手段を設けて、プラットフォームは電動機等を具えた 横行駆動手段によって駆動されて往復両線間の2位置をを横行移動可能に構成さ れたものである。かつ、停留場において搬器が往復両線の一方側に到着するとき には、プラットフォームを横行案内手段の横行行程の一方側に位置させて搬器の 到着をこゝに受け入れ停止させ、降車及び乗車の客扱いを行わせるようにする。 次にこの搬器が索道線路に出発した後には横行駆動手段を駆動して、プラットフ ォームを横行案内手段によって誘導し横行案内手段の他端側に横行移動させ所定 位置に停止させ、他方側の搬器を受入れるようにしたものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 しかし、このような横行式プラットフォーム装置は往復両線の搬器に共用して いるので、搬器を受け入れるときに正しくプラットフォームの切換動作が完了し ていることが安全上から特に必要である。もし切換動作が適正でない場合には到 着搬器がプラットフォームに衝突したり、またプラットフォームが準備されてい ない状態で搬器が進入到着して乗客の乗降車ができないなどの危険や不都合の虞 れがある。本考案はこのような問題を解消し、横行式プラットフォームの横行が 正しく行われたときにのみ停留場への搬器の進入が許容されるようにした安全装 置の提供を目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決する手段】
この目的に対応して本考案は、高架の位置に張架された往復両線の支索をそれ ぞれ転走し曳索で牽引される搬器を運行して輸送を行い停留場においては前記往 復両線に共用する横行式プラットフォームを用いた索道設備において、プラット フォームの位置を検出してプラットフォーム信号を出力するプラットフォーム検 出器と、停留場における搬器の所在を検出して搬器信号を出力する搬器検出器と 、運行線路中における前記搬器の通過を検出して通過信号を出力する通過検出器 と、前記プラットフォーム信号と搬器信号と及び通過信号とを入力して前記横行 式プラットフォームの横行と及び搬器の運転の断続とを制御する制御手段と、を 具えてなる横行式プラットフォームの安全装置、として構成したものである。
【0006】
【作用】
本考案の、索道の横行式プラットフォーム装置は、交走式索道等の高架の位置 に張架された往復両線の支索をそれぞれ転走し曳索で牽引される搬器を運行して 輸送を行う形式の索道設備に適用される。本考案の安全装置を適用する横行式プ ラットフォーム装置は、搬器到着時に搬器が進入すべき搬器進入凹部を形成した もので、かつ、横行駆動手段によって駆動され横行案内手段のガイドレールに導 かれて、左右に横行移動し、往復両線の搬器到着に共用するようにしたものであ る。
【0007】 かつ、本考案の安全装置は、横行式プラットフォームの所在位置における在、 不在を検出してプラットフォーム信号を出力するプラットフォーム検出器と、停 留場における搬器の在、不在を検出して搬器信号を出力する搬器検出器と、運行 線路中における前記搬器の通過を検出して通過信号を出力する通過検出器と、前 記搬器信号と通過信号と及びプラットフォーム信号とを入力して前記横行式プラ ットフォームの横行と及び搬器の運転の断続とを制御する制御手段と、を具えて 構成されている。
【0008】 これらの各検出器から出力されるプラットフォーム信号、搬器信号、及び通過 信号は制御手段に入力される。かつ、制御手段においては、これらの入力された プラットフォーム信号、搬器信号、及び通過信号信号に基づいて、横行式プラッ トフォームの横行駆動手段と、曳索の運転を行う索条駆動装置の運転の断続を行 う指令信号を出力してこれらの運転指令を行うようになされる。
【0009】 このようにして、搬器が索道線路中を運行中であって、停留場の横行式プラッ トフォーム内に所在しないときにのみ、横行式プラットフォームの横行切換動作 が行われるようにし、かつ、該横行式プラットフォームが正規の位置に切換動作 完了している場合にのみ搬器の停留場進入が許容され、切換が正規に完了してい ない場合には搬器の運転を停止するようにして、運転の安全が確保されるように している。
【0010】
【実施例】
ここで、先づ、本考案の索道の横行式プラットフォームの安全装置を適用する 横行式プラットフォーム装置の構成について説明する。図1はは交走式索道1の 両端停留場にそれぞれ横行式プラットフォームを設けた場合の全体配設関係を示 したものである。図において交走式索道1の両端には停留場2m及び2nが配設 され、これらの停留場2m,2n間に亙って往復両線の運行線路、即ち、一方の A線(符号A)と、他方のB線(符号B)との支索3a,3bが相互に平行に張 架されて、それぞれの停留場2mまたは2nにおいて引留め、又は緊張繋止され ている。また、図において、走行機11または11を具えた搬器10aまたは1 0bが停留場2mまたは2nに停止している。停留場2mには滑車6mが枢設さ れ、停留場2nには滑車6nが枢設されており、これらの滑車6mと6nとの間 には曳索7が無端状に捲き回されている。この曳索7は、搬器10aの走行機1 1と及び搬器10bの走行機11にそれぞれ連結されており、ここで、前記の滑 車6m,6nのうちの一方を、例えば滑車6nが索条駆動装置8を具えた原動滑 車であるとすれば、この滑車6nの矢印13または14方向への正逆回転駆動に より曳索7は正または逆方向に駆動され、正転のとき搬器10aは矢印4方向に 、搬器10bは矢印5方向に運行し、逆転のとき搬器10aは矢印5方向に、搬 器10bは矢印4方向に運行される。
【0011】 停留場2m,2nには横行式プラットフォーム20mまたは20nが設けられ ている。
【0012】 先づ、一方の停留場2mの横行式プラットフォーム20mについて説明すると 、該横行式プラットフォーム20mには搬器10aまたは10bが進入すべき搬 器進入部21が凹状に形成されたもので、かつ電動機等を具えた横行駆動手段2 2mによって駆動される複数のローラ(図示していない。)を具えている。一方 、地上ないし固定位置には横行案内手段23のガイドレール24,25が相互に 平行に敷設されており、前記のローラはこのガイドレール24,25に誘導され て転動し、こうして横行式プラットフォーム20mは搬器の往復両線のA線の中 心とB線の中心との相互間を矢印26mまたは27m方向へ左右に往復移動可能 に構成されている。また、他方の停留場2nの横行式プラットフォーム20nに ついても、これと同様に横行駆動手段22nの駆動によって搬器の往復両線のB 線の中心とA線の中心との相互間を矢印26nまたは27n方向へ左右に往復移 動可能に構成されている。
【0013】 図2において、一方の停留場2mの横行式プラットフォーム20mは実線で示 した如く、A線側に位置しているが、横行移動を行わせると鎖線で示したB線側 に移動させることができる。また、他方の停留場2nの横行式プラットフォーム 20nは実線で示した如く、B線側に位置しているが、横行移動を行わせると鎖 線で示したA線側に移動させることができる。また、図において、A線側の搬器 10aは停留場2mにおける横行式プラットフォーム20mの搬器進入部21内 にほぼ適合して内挿されて停止しており、B線側の搬器10bは他方の停留場2 nにおける横行式プラットフォーム20nの搬器進入部21内にほぼ適合して内 挿されて停止している。
【0014】 次に、各検出装置の配設関係について説明する。図2において、停留場にはプ ラットフォーム検出器が配設されている。即ち、一方の停留場2mについては、 横行式プラットフォーム20mがA線側に位置しているときにこの横行式プラッ トフォーム20mを検出するプラットフォーム検出器Pmaと、B線側に位置し ているときにこの横行式プラットフォーム20mを検出するプラットフォーム検 出器Pmaとが設けられている。図において、横行式プラットフォーム20mは A線側に位置しているのでプラットフォーム検出器Pmaがこの所在を検出して いる。同様に、他方の停留場2nについても横行式プラットフォーム20nがA 線側に位置しているときこの横行式プラットフォーム20nを検出するプラット フォーム検出器Pnaと、この横行式プラットフォーム20nがB線側に位置し ているときこれを検出するプラットフォーム検出器Pnbとが設けられている。 図において横行式プラットフォーム20nはB線側に位置しているのでプラット フォーム検出器Pnbがこの所在を検出している。
【0015】 次には同じく停留場における搬器の在、不在を検出する搬器検出器が各々配設 されている。先づ、停留場2mにおいてA線側には搬器検出器Cmaが設けられ ており、B線側には搬器検出器Cmbが設けられている。また、他の停留場2n においてはA線側には搬器検出器Cnaが設けられており、B線側には搬器検出 器Cnbが設けられている。図においては、停留場2mにはA線側の搬器10a が到着、ないし入場しているので、従って搬器検出器Cmaが搬器10aの所在 を検出しており、また、停留場2nにはB線側の搬器10bが到着ないし入場し ているので、従って搬器検出器Cnbが搬器10bの所在を検出している。
【0016】 次には、運行線路中には搬器の通過を検出して通過信号を出力する通過検出器 が配設されている。即ち、A線側の運行経路に沿って停留場2m寄りの位置には 通過検出器Lmaが配設されており、停留場2n寄りの位置には通過検出器Ln aが配設されている。同様にB線側の運行線路に沿って停留場2m寄りの位置に は通過検出器Lmbが配設されており、停留場2n寄りの位置には通過検出器L nbが配設されている。これらの通過検出器Lma,Lna,Lmb,Lnbは 、これらの各通過検出器が配設されている当該位置を搬器10aまたは10bが 通過したときにこれを検出して通過信号を出力する。
【0017】 図3は前記の各検出器、即ち、プラットフォーム検出器、搬器検出器、通過検 出器と制御手段との間、及び制御手段と横行駆動手段、索条駆動装置との間の接 続関係、ないし信号伝送関係を示したものである。
【0018】 先づ、停留場2m関係については、横行式プラットフォーム20mの所在を検 出するプラットフォーム検出器Pma,Pmbが出力するプラットフォーム信号 spmaまたはspmbは制御手段CONに送出されるようになされており、搬 器10aまたは10bの在、不在を検出する搬器検出器Cma,Cmbが出力す る搬器信号scmaまたはscmbも制御手段CONに送出されるようになされ ている。かつ、搬器が該位置を通過したことを検出する通過検出器Lma,Lm bが出力する通過信号slmaまたはslmbも同様に制御手段CONに送出さ れるようになされている。
【0019】 前記と同様に、停留場2n関係についても、横行式プラットフォーム20nの 所在を検出するプラットフォーム検出器Pna,Pnbが出力するプラットフォ ーム信号spnaまたはspnbも制御手段CONに送出されるようになされて おり、搬器10bまたは10aの在、不在を検出する搬器検出器Cna,Cnb が出力する搬器信号scnaまたはscnbも制御手段CONに送出されるよう になされている。更に、搬器が該位置を通過したことを検出する通過検出器Ln a,Lnbが出力する通過信号slnaまたはslnbも同様に制御手段CON に送出されるようになされている。
【0020】 一方、制御手段CONからは横行式プラットフォームを駆動するための横行駆 動手段22m,22n、索条駆動装置8の運転の断続の指令信号が出力される。 即ち、停留場2mにおける横行式プラットフォーム20mの横行駆動手段22m に運転指令を行う横行指令信号sdpmが制御手段CONから出力され、停留場 2nにおける横行式プラットフォーム20nの横行駆動手段22nに運転指令を 行う横行指令信号sdpnが制御手段CONから出力される。また、制御手段C ONから滑車6nないし曳索7の駆動の断続を指令する索条駆動指令信号sdc が索条駆動装置8に出力されるようになされている。この制御手段CONはcp u等を用いて構成されている。
【0021】 次に本装置の動作ないし作用について、図2〜図3、及び図4〜図6を用いて 説明する。図4は、搬器と及び横行式プラットフォームの動作を示すフロー図で あり、図5は、各検出器の動作を示すフロー図であり、図6は、各検出器の作動 線図である。
【0022】 先づ、図2において停留場2mの横行式プラットフォーム20mはA線側に位 置しており、ここに搬器10aが停止している。また、停留場2nの横行式プラ ットフォーム20nはB線側に位置しておりここに搬器10nが停止している。 この状態は図4、図5、図6の「ア」の状態に相当し、停留場2mにおいて、A 線側のプラットフォーム検出器Pmaが横行式プラットフォーム20mの「在」 を検出してプラットフォーム信号spmaを出力し、搬器検出器Cmaは搬器1 0aの「在」を検出して搬器信号scmaを出力している。また、B線側のプラ ットフォーム検出器Pmbは横行式プラットフォーム20mの「不在」を検出し 、搬器検出器Cmbは搬器10bの「不在」を検出している。一方、停留場2n においては、B線側のプラットフォーム検出器Pnbが横行式プラットフォーム 20nの「在」を検出してプラットフォーム信号spnbを出力し、搬器検出器 Cnbは搬器10bの「在」を検出して搬器信号scnbを出力している。また 、A線側のプラットフォーム検出器Pnaは横行式プラットフォーム20nの「 不在」を検出し、搬器検出器Cnaは搬器10aの「不在」を検出している。こ の状態は、図5における「ア」の如く、Pma=1,Pmb=0,Pna=0, Pnb=1及びCma=1,Cmb=0,Cna=0,Cnb=1となっている 。また、通過検出器Lma,Lmb及びLna,Lnbの状態はLma=0,L mb=0及びLna=0,Lnb=0と、何れも帰零されている。ここで、各検 出器が被検出体を検出して信号を出力している状態を「1」とし、信号を出力し ていない状態を「0」で表示している。また、図6の動作線図は横軸に時間の推 移を示しこれに対して各検出器の作動状態を示したもので、斜線を施した部分は 信号を出力している状態「1」に応当する。
【0023】 このような状態を初期状態として、搬器10a,10bの発車ないし出発が行 われる。ここで、図4の「イ」の如く、搬器10a,10bの出発が行われると 図5,図6の「イ」に示した如くに搬器検出器Cma、Cnbは搬器10aまた は10bが「不在」となるので、「在」の検出を止め、搬器信号scma,sc nbが送出されなくなり、即ち、搬器検出器Cmaの状態は1から0に,搬器検 出器Cnbの状態も1から0に、それぞれ切換えられる。
【0024】 次に、図2で説明した通り、停留場2m寄りの搬器通過箇所にはA線側に通過 検出器Lmaが設けられ、B線側には通過検出器Lmbが設けられており、また 、停留場2n寄りの搬器通過箇所にもA線側に通過検出器Lnaが設けられ、B 線側に通過検出器Lnbが設けられて、それぞれ該位置を何れかの搬器が通過す るとこれを検出し通過信号を出力する。即ち、搬器10a,10bが進行すると 図4の「ウ」に対応して、図5の「ウ」においてはA線側の搬器10aの通過を 通過検出器Lmaが検出して搬器検出器Lmaの状態が0から1へ切換が行われ て通過信号slmaが出力され、B線側の搬器10bの通過を通過検出器Lnb が検出して通過検出器Lnbの状態が0から1のへの切換が行われて通過信号s lnbが出力され、それぞれ制御手段CONに送出される。
【0025】 一方、制御手段CONにおいては、「エ」の如く、プラットフォーム信号及び 通過信号の入力を受け Cma=0、Cnb=0で、かつ、Lma=1,Lnb =1であることを条件として図5のフローの次のステップへの進行を許容する。 即ち、Cma=0、Cnb=0の条件によってによって搬器10a,10bは横 行式プラットフォーム20m,20nから出発完了しており、また、Lma=1 ,Lnb=1の条件によって搬器10a,10bは何れも停留場2mまたは2n から充分に離隔したものと見做して、次のステップの横行式プラットフォームの 横行が可能と判定するのである。
【0026】 前記のように、搬器10a,10bが停留場2mまたは2nから充分に離れた 位置に達して横行式プラットフォーム20m,20nの横行が可能となったとこ ろで、図5の「オ」の如く制御手段CONから横行指令信号sdpm,sdpn が出力されると図4の「オ」の横行式プラットフォーム20m,20nの横行動 作が実行される。即ち、図2の如く停留場2mにおいては、横行駆動手段22m の駆動により横行式プラットフォーム20mはA線側からガイドレール24,2 5に沿って誘導され鎖線図示のようにB線側に切換移動する。かつ、停留場2n においては、横行駆動手段22nの駆動によって横行式プラットフォーム20n がB線側からガイドレール24,25に沿って誘導され鎖線図示のようにA線側 に切換移動する。
【0027】 この切換動作が図4「カ」の如く完了すると図5の「カ」の如く、停留場2m においてはプラットフォーム検出器Pmbは横行式プラットフォーム20mが「 在」となったことを検出してプラットフォーム検出器Pmbの状態は0から1に 切換えられ、プラットフォーム信号spmbを出力する。一方、プラットフォー ム検出器Pmaは横行式プラットフォーム20mが「不在」となったことを検出 しプラットフォーム検出器Pmaの状態は1から0となる。同様に、停留場2n においてはプラットフォーム検出器Pnaは横行式プラットフォーム20nが「 在」となったことを検出してプラットフォーム検出器Pnaの状態は0から1と なってプラットフォーム信号spnaを出力し、一方、プラットフォーム検出器 Pnbは横行式プラットフォーム20nが「不在」となったことを検出しプラッ トフォーム検出器Pnbの状態は1から0となる。
【0028】 この間、搬器10aは運行線路中を更に矢印4方向に進行し、また搬器10b も運行線路中を矢印5方向に進行する。搬器10a,10bが相手側の停留場2 bまたは2a近傍に近づくと通過検出器LnaまたはLmbの位置を通過し、図 4の「キ」の如く通過検出が行われる。即ち、図4の「キ」に対応して、図5の 「キ」においてはA線側の搬器10aの通過を通過検出器Lnaが検出して通過 検出器Lnaの状態は0から1への切換が行われて通過信号slnaが出力され 、B線側の搬器10bの通過を通過検出器Lmbが検出して通過検出器Lmbの 状態は0から1への切換が行われて通過信号slmbが出力され、それぞれ制御 手段CONに送出される。
【0029】 一方、制御手段CONにおいては図4,図5の「ク」の如くPna=1で,か つ、Pmb=1、即ち、横行式プラットフォーム20m,20nの切換が完了し ていることをを条件として図のフローの次のステップ「ケ」へ進行させ、停留場 2n,または2mへの入場をを許容するが、条件が満足されていないときには図 のフローの右方の「シ」に分岐する。「シ」において制御手段CONでは、Ln a=1.Lmb=1であるか否かを監視しており、この条件に合致していない場 合には未だ搬器10a,10bが通過検出器LnaまたはLmbの位置に到達し ていないものと見做して、即ち、停留場2nまたは2mに接近していないものと 見做し、図のフローの右方に分岐してループで折り返され、推移の監視を継続す る。ここで、「シ」においてLna=1.Lmb=1の条件に合致している場合 は搬器10a,10bが通過検出器LnaまたはLmbの位置を通過して停留場 2m,2nに接近したものと見做し、かつ、先の「ク」によって横行式プラット フォーム20m,20nの切換動作が未完了であると判定する。
【0030】 ここで先の図4の「カ」のプラットフォーム横行動作の終了時には、動作が正 常であれば図5の「カ」の如く各プラットフォーム検出器がこれを検出している べきである。即ち、Pna=1であれば、停留場2nの横行式プラットフォーム 20nは正しくA線側の中心に位置して搬器10aが到着可能の状態であり、ま た、Pmb=1であれば、停留場2mの横行式プラットフォーム20mは正しく B線側の中心に位置していて搬器10bの到着可能の状態となっており、従って これらの両条件が同時に満足されれば搬器10a,10bの到着入場は安全に行 われるからである。もし横行動作が不完全で、例えば横行途中で不慮に停止して いる等の場合には搬器が進入すると事故を生ずる虞れがあり、ここで制御手段C ONは索条駆動指令信号sdcを出力して索条駆動装置8を停止指令し、曳索7 ないし搬器10a,10bの運転を停止し安全を確保するのである。
【0031】 一方、図5の「ク」においてPna=1,Pmb=1の条件が満足されておれ ば図5の「ク」のフローは下方に進行し、搬器10a,10bの運転は継続され 停留場2nの横行式プラットフォーム20nに搬器10aが到着し、同時に停留 場2mの横行式プラットフォーム20mに搬器10bが到着停止する。
【0032】 この、搬器10a,10bの到着によって、図5の「ケ」の如く、停留場2n においては搬器検出器Cnaは搬器10aの「在」を検出し搬器検出器Cnaの 状態は0から1に切換えられ、停留場2mにおいては搬器検出器Cmbは搬器1 0bの「在」を検出して搬器検出器Cmbの状態も0から1に切換えられ、こう して、この行程の運転を終了するのである。
【0033】 ここで、搬器10a,10bの次の逆行程運転に備えて図5の「コ」の如く通 過検出器Lma,Lmb及びLna,Lnbの帰零が行われ、即ち、Lmaの状 態を1から0に、Lmbの状態を1から0に、Lnaの状態を1から0に、及び ,Lnbの状態を1から0に切り換えが行われる。よって、搬器10a,10b が到着し一行程の運転が終了した時点における各検出器の状態は、図5の「サ」 の如く、プラットフォーム検出器については、Pma=0,Pmb=1及びPn a=1,Pnb=0であり、搬器検出器についてはCma=0,Cmb=1及び Cna=1,Cnb=0であり、更に、通過検出器についてはLma=0,Lm b=0,Lna=0,Lnb=0の状態となり、これが次の逆行運転時の初期条 件となる。
【0034】 このようにして、次の逆行運転の場合も前記の順行運転の場合と同様に機能、 動作が行われて安全運転が確保されるのである。
【0035】
【考案の効果】
交走式索道等においては、往復両線を運行する搬器に対応して、両端の停留場 にそれぞれの搬器のための乗降場ないしプラットフォームが並列に固設されてい るが、このような従来の設備は一般に大規模となって経済的でなく、特に地形が 急峻な箇所等においては設備困難な場合もあった。このような箇所には、停留場 には乗客の乗降の用に供するプラットフォームとして、往復両線間の2位置をを 横行移動可能に構成され、搬器が往復両線の一方側に到着するときには、プラッ トフォームを横行行程の一方側に位置させて搬器の到着をこゝに受け入れ客扱い を行わせ、次ににこの搬器が索道線路に出発した後には横行行程の他端側に横行 移動させ、他方側の搬器を受入れるようにした横行式プラットフォーム装置の使 用が好適である。
【0036】 しかし、このような横行式プラットフォーム装置は往復両線の搬器に共用して いるので、搬器を受け入れるとき正しくプラットフォームの切換動作が行われて いることが安全上から特に必要である。もし切換動作が適正でない場合には到着 搬器がプラットフォームに衝突したり、またプラットフォームが準備されていな い状態で搬器が進入到着して乗客の乗降車ができないなどの危険の恐れがある。
【0037】 本考案の装置においては、横行式プラットフォームの位置を検出してプラット フォーム信号を出力するプラットフォーム検出器と、停留場における搬器の在不 在を検出して搬器信号を出力する搬器検出器と、搬器の通過を検出して通過信号 を出力する通過検出器とを具え、これらから出力される信号を制御手段に入力し 、制御手段はこれらに基づき横行駆動手段と索条駆動装置の運転指令を行うよう にしている。
【0038】 これによって、搬器が停留場を出発して不在となり、かつ充分離隔した後にの み横行式プラットフォームの横行切換動作が可能であり、また、切換が正しく完 了していないときには搬器の運転を停止して入場できないようにしている。
【0039】 これによって、横行式プラットフォームを用いた索道設備の運行の安全が確保 される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の横行式プラットフォームの安全装置
を適用する交走式索道の全体配設関係を説明する平面図
である。
【図2】 横行式プラットフォームの安全装置の各検出
器の配設関係位置を示す平面図である。
【図3】 横行式プラットフォームの安全装置における
各検出器と制御手段との間、及び制御手段と各駆動手段
との間の接続関係、ないし信号伝送関係を示したブロッ
ク図である。
【図4】 搬器と横行式プラットフォームの動作を示す
フロー図である。
【図5】 横行式プラットフォームの安全装置における
各検出器の動作を示すフロー図である。
【図6】 横行式プラットフォームの安全装置における
各検出器の作動線図である。
【符号の説明】
1 交走式索道 2m,2n 停留場 3a,3b 支索 4,5 矢印 6m,6n 滑車 7 曳索 8 索条駆動装置 10a,10b 搬器 11 走行機 12 客車 13,14 矢印 20m,20n 横行式プラットフォーム 21 搬器進入部 22,22m,22n 横行駆動手段 23 横行案内手段 24,25 ガイドレール 26m,27m 矢印 26n,27n 矢印 A A線 B B線 CON 制御手段 Pma,Pmb プラットフォーム検出器 Pna,Pnb プラットフォーム検出器 Cma,Cmb 搬器検出器 Cna,Cnb 搬器検出器 Lma,Lmb 通過検出器 Lna,Lnb 通過検出器 spma,spmb プラットフォーム信号 spna,spnb プラットフォーム信号 scma,scmb 搬器信 scna,scnb 搬器信号 slma,slmb 通過信号 slna,slnb 通過信号 sdpm,sdpn 横行指令信号 sdc 索条駆動指令信号 ア、イ…ス 記号

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】高架の位置に張架された往復両線の支索を
    それぞれ転走し曳索で牽引される搬器を運行して輸送を
    行い停留場においては前記往復両線に共用する横行式プ
    ラットフォームを用いた索道設備において、 プラットフォームの位置を検出してプラットフォーム信
    号を出力するプラットフォーム検出器と、 停留場における搬器の所在を検出して搬器信号を出力す
    る搬器検出器と、 運行線路中における前記搬器の通過を検出して通過信号
    を出力する通過検出器と、 前記プラットフォーム信号と搬器信号と及び通過信号と
    を入力して前記横行式プラットフォームの横行と及び搬
    器の運転の断続とを制御する制御手段と、 を具えてなる横行式プラットフォームの安全装置。
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