JP2854991B2 - 自走台車の制御方法及び自走台車の制御装置 - Google Patents

自走台車の制御方法及び自走台車の制御装置

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JP2854991B2
JP2854991B2 JP3016014A JP1601491A JP2854991B2 JP 2854991 B2 JP2854991 B2 JP 2854991B2 JP 3016014 A JP3016014 A JP 3016014A JP 1601491 A JP1601491 A JP 1601491A JP 2854991 B2 JP2854991 B2 JP 2854991B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軌道等の走行路上を走
行する自走台車の制御方法及び制御装置に関するもので
あって、特に各種貨物を搬送して所定位置に仕分けする
物品仕分け装置、更に自動化倉庫等に用いられている搬
送用台車の衝突防止を図る際に用いて好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】各種貨物を行く先別に、或いは種別毎に
仕分けする仕分け装置、更に自動化倉庫等においては、
軌道等からなる走行路上に貨物搬送用の自走台車を走行
させるように構成したものがある。この種装置において
は、走行路上に連続状態で自走台車を走行させるので、
先行車に後続車が追突する恐れがある。追突が生じた場
合、自走台車に載置した貨物が損傷したり、先行する自
走台車が所定停止位置から強制的に移動させられたりし
て、仕分け作業や搬入及び搬出作業に支障をきたす。
【0003】前記問題点を解消するため、各自走台車に
先行車の有無を検出する超音波センサ等の検出装置を設
けたものがある。しかし、走行路のカーブ部分では所期
通りの追突防止を期待できないばかりか、自走台車の前
を作業者が横切ったりすると、これに感応して停止す
る、等の誤動作が生じていた。 このような誤動作を解
消し得る方法として、特開昭1−238402号公報に
自走車両の追突防止制御装置が開示されている。しか
し、本願発明者の検討によれば、この種の技術に関して
更に改善すべき課題が明かになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】即ち、前記公報に開示
された発明は、走行路を複数の走行区分(ゾーン)に分
割し、2のゾーンにまたがるようにして信号線を設けた
ものである。そして、或るゾーンに自走台車が存在する
にも関わらず、隣接するゾーンに後続の自走台車が走行
して来た時、先行する自走台車から信号線を介して後続
する自走台車の前進禁止用検出器を駆動し、自走台車が
存在するゾーンに後続する自走車が侵入しないように構
成したものである。しかし、前記構成では自走台車同士
の追突防止を行うことができるが、集中管理を行うホス
トコンピュータやシーケンサの操作で緊急停止等の停止
指令を出すことができない。また、管理者による複数の
台車の在席位置等のモニタリングもできず、工程管理、
安全管理のうえでも改善が必要であった。
【0005】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は走行路上を走行する自走台車同士の
衝突を防止すると共に、走行状態の監視、更に遠隔操作
による停止等を行い得る自走台車の制御方法及び制御装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明に係る前
記目的は、走行路上に予め区分された任意の走行区分に
自走台車が走行してきた時、当該自走台車に設けた電源
の一端に導通する短絡回路と前記走行路に沿って設けた
当該走行区分における信号線とを導通させることによ
り、前記走行区分毎に設けた走行検出手段に前記信号線
を介して電源供給して当該走行検出手段を駆動し、当該
走行検出手段の駆動により前記自走台車が存在する走行
区分の直後の走行区分に係る前記信号線への電源供給を
遮断することによって、後続する自走台車の前進を阻止
すると共に、前記走行検出手段の駆動状態に基づいて集
中制御部において前記自走台車の有無を検出可能とし、
かつ当該集中制御部からの信号により任意の走行区分に
係る自走台車への電源供給を遮断して当該自走台車を停
止可能としたことを特徴とする自走台車の制御方法によ
って達成される。そして、前記自走台車の制御方法は、
軌道等の走行路を適宜分割して走行区分を構成すると共
に、前記走行区分上に複数の自走台車を順次走行させる
自走台車の制御装置において、前記走行区分毎に設けた
第1及び第2の信号線と、前記走行区分内を走行する際
に前記第1の信号線と電源の一端とを接続する短絡回
路、及び前記電源の一端と第2の信号線との間に介在し
当該第2の信号線への電源断続に対応して駆動モータへ
の電源供給を断続制御する制御手段を設けた自走台車
と、各走行区分毎に独立に設けられ、或る走行区分内に
おける自走台車の有無に対応して該走行区分に隣接する
走行区分の第2の信号線への電源供給を断続制御する制
御手段、及び自走台車の有無に関わりなく前記第2の信
号線への電源供給を制御する制御手段からなる走行検出
手段とを具備し、特定の走行区分に自走台車が存在して
いる時、当該走行区分に隣接する走行区分の第2の信号
線への電源供給を遮断し、隣接する走行区分から前記特
定の走行区分への自走台車の走行を不可になす自走台車
の制御装置によって実行される。
【0007】即ち、或る走行区分に自走台車が存在する
とき、走行検出手段を構成する制御手段が動作して或る
走行手段に隣接する走行区分、例えば自走台車の後進方
向にある走行区分の第2の信号線への電源供給を遮断す
る。この結果、隣接する走行区分のに次の自走台車が走
行して来ても走行不可になり、且つ既に自走台車が存在
していても電源遮断により走行不可になる。従って、自
走台車が存在する走行区分に次の自走台車が侵入するこ
とはなく、自走台車の追突を未然に防止することができ
る。 また、走行検出手段は、自走台車の走行状態を例
えばホストコンピュータ等の総合制御装置に伝達し、且
つ総合制御装置からの指令により前記第2の信号線への
電源供給を制御する手段が設けられているので、自走台
車による前記追突防止以外に遠隔操作により追突防止を
行うことができる。
【0008】更に、本発明に係る前記目的は、走行路上
に予め区分された任意の走行区分に自走台車が走行して
きた時、当該自走台車に設けた電源の一端に導通する短
絡回路と前記走行路に沿って設けた当該走行区分におけ
る信号線とを導通させることにより、前記走行区分毎に
設けた走行検出手段に前記信号線を介して電源供給して
当該走行検出手段を駆動し、当該走行検出手段の駆動に
より前記自走台車が存在する走行区分の直後の走行区分
に係る前記信号線への電源供給を遮断することによっ
て、後続する自走台車の前進を阻止すると共に、前記
走台車の行進を阻止し、当該自走台車がある走行区分か
らみて後進方向直後の走行区分に前記後続する自走台車
が存在しないときは、前記後進方向直後の走行区分にお
ける走行検出手段の駆動停止に基づき前記自走台車の走
行区分に係る前記信号線への電源供給を行うことによっ
て、この自走台車を後進可能になし、更に前記走行検出
手段の駆動状態に基づいて集中制御部において前記自走
台車の有無を検出可能とし、かつ当該集中制御部からの
信号により任意の走行区分に係る自走台車への電源供給
を遮断して当該自走台車を停止可能としたことを特徴と
する自走台車の制御方法によって達成される。そして、
前記自走台車の制御方法は、軌道等の走行路を適宜分割
して走行区分を構成すると共に、前記走行区分上に複数
の自走台車を順次走行させる自走台車の制御装置におい
て、前記走行区分毎に設けた第1、第2及び第3の信号
線と、前記走行区分内を走行する際に前記第1の信号線
と電源の一端とを接続する短絡回路、及び前記電源の一
端と第2の信号線との間に介在し該第2の信号線への電
源断続に対応して自走台車を一方向に走行させる第1の
制御手段、前記電源の一端と第3の電源との間に介在し
該第3の信号線への電源断続に対応して自走台車を他方
向に走行させる第2の制御手段を設けた自走台車と、各
走行区分毎に独立に設けられ、或る走行区分に隣接する
走行区分の自走台車の有無に対応し、或る走行区分内に
存在する前記自走台車に設けられた第1及び第2の制御
手段を駆動し、該自走台車を一方向又は他方向に走行さ
せ、且つ該自走台車の走行を強制停止する走行検出手段
とを具備した自走台車の制御装置によって実行される。
【0009】すなわち、自走台車の走行方向は、自走台
車に設けた第1の制御手段と第2の制御手段とにより切
り換えられる。従って、単に追突防止を行うだけでな
く、言わば双方向に走行させ得るので、停止位置の位置
合わせなどを簡単に行うことができる。また、自走台車
を利用する物品仕分け装置、自動化倉庫を多機能化し得
る。
【0010】
【実施例−1】以下、図1及び図2を参照して本発明の
第1実施例を説明する。なお、図1は自走台車の制御系
の回路構成を示す回路図、図2は自走台車の駆動系の回
路構成を示す回路図である。また実施例の説明にあたっ
ては、全体の構成について説明し、次いで各部の構成と
制御及び駆動動作を説明する。
【0011】自走台車(以下において単に「台車」とい
う)1a、1bは、図示を省略した軌道上を矢印A方向
に走行するように構成されている。従って、台車1aが
先行台車に相当し、台車1bが後続台車に相当する。走
行する台車の数は特に限定されるものではなく、必要に
応じて設置される。しかし、本実施例では、図示の便宜
のため2台の台車1a、1bを例示し、先行台車に関連
する後続台車の制御については、台車1a、1bについ
て説明する。また、先行台車がない場合の台車制御につ
いては、後述する走行区分(以下において単に「ゾー
ン」という)z1とz2とについて説明する。
【0012】ゾーンz1、z2、z3は、台車の走行と
追突防止の制御を行うため適宜区分されたものである。
ゾーンの区分数は特に限定されるものではなく、本実施
例では3つのゾーンz1〜z3を例示した。電源2は例
えばu相、v相、w相からなる200Vの3相交流電源
であり、制御系電源及び駆動系電源として各ゾーン間に
共用されている。信号線3は、先行台車の有無を後続台
車に伝達するものである。信号線3はS1、S2の2系
統からなり、各ゾーン毎に分離されている。即ち、前記
電源2、図示を省略した軌道等の走行路はゾーン毎に分
離されておらず、信号線3がゾーン毎に分離されている
ことになる。各ゾーンz1〜z3間には、地上側制御ユ
ニット(以下において「制御ユニット」という)11
a、11b、11cが設けられている。各制御ユニット
は、本発明でいう走行検出手段に相当するものであり、
図示を省略したホストコンピュータまたはシーケンサに
よるか、あるいは先行台車の有無により後続台車の走行
を制御し得るように構成されている。なお、制御ユニッ
トはゾーン数に対応して設置されるが、本実施例では3
つの制御ユニットを図示した。
【0013】次に、台車及び制御ユニットの回路構成と
制御動作を説明する。各台車は同一回路構成になされて
いるので、台車1aについて説明すると、集電子4a、
4b間を接続するラインL1、更に集電子4a、4c間
に接続されたリレーコイルRaからなる。ラインL1は
短絡回路であって、台車が各ゾーンに走行して来た時、
換言すれば各ゾーンに侵入して来た時、u相電源ライン
と信号線S1とを短絡し、信号線S1にu相電源を給電
するように構成されている。したがって、或る台車が或
るゾーンに侵入すれば、その侵入自体によりそのゾーン
の信号線S1にu相電源が給電されることになる。
【0014】これとは逆に、信号線S1にu相電源が給
電されていなければ、そのゾーンには台車が存在してい
ないことになる。各ゾーンにおける台車の有無と、信号
線S1にu相電源が給電されるか否かの関係は、ゾーン
z1、z2を対比することにより容易に理解し得る。リ
レーコイルRaは、図2について説明する台車駆動モー
タMへの電源供給を制御するものである。本実施例で
は、リレーコイルRaが通電状態になされた場合に、そ
の接点スイッチによりモータに電源が供給され、台車が
走行するように構成されている。
【0015】台車1aが図示のようにゾーンz2を走行
している間は、集電子4a、ラインL1、集電子4bを
介してu相電源がゾーンz2の信号線S1に給電され
る。但し、信号線S1、S2は前記のように各ゾーン毎
に分離、即ち絶縁されているので、前記u相電源が隣接
するゾーンz1、z3の信号線S1に給電されることは
ない。一方、各制御ユニットは、信号線S1及びライン
L2によってv相電源に接続されたリレーコイルRb、
更にv相電源と後段の信号線S2 間に直列接続された2
つのb接点Sa、Sbにより構成されている。したがっ
て、リレーコイルRbの一端には、ラインL2を介して
常にv相電源が給電されるが、他端には台車がゾーンを
走行中にのみ信号線S1を介してu相電源がかかるよう
になる。即ち、リレーコイルRbには、或るゾーンを台
車が走行している場合にのみ通電され、台車が走行して
いない場合、換言すればゾーン内に台車が存在しない場
合は、信号線S1にu相電源が給電されないのでオフ状
態になる。言い換えれば、リレーコイルRbのオン・オ
フ動作が、ゾーン内の台車の有無に対応したものにな
る。
【0016】前記b接点SaはリレーコイルRbにより
開閉制御されるスイッチであり、前記b接点Sbは前記
ホストコンピュータまたはシーケンサによって開閉され
るスイッチである。直列接続されているb接点が図示の
ように閉じている場合は、換言すればリレーコイルRb
に通電されない場合は、v相電源がゾーンz3の信号線
S2に給電される。しかし、前記のようにゾーンz2に
台車1aが存在し、リレーコイルRbが動作した場合
は、b接点Saが開状態に切り換わるので、ゾーンz3
の信号線S2にv相電源が給電されない。また、前記ポ
ストコンピュータやシーケンサによりb接点Sbが開状
態に切り換えられてもv相電源が給電されず、給電中で
あっても強制的に遮断される。
【0017】以上の回路動作によって、ゾーンz3に対
し下記のような2種の作用が行われる。その第1は、ゾ
ーンz3に対し台車1bの走行を不可になすものであ
る。前記のようにゾーンz1に台車1aが存在し、リレ
ーコイルRbが動作した場合は、b接点Saが開状態に
切り換わるので、ゾーンz3の信号線S2にv相電源が
給電されない。また、前記ポストコンピュータやシーケ
ンサによりb接点Sbが開状態に切り換えられてもv相
電源が給電されず、給電中であっても強制的に遮断され
る。台車1bのリレーコイルRaはオフ状態になり、駆
動モータに3相電源が給電されない。従って、台車1b
は走行不可になり、先行台車1aがゾーンz2からz1
に通過するまで走行停止状態になる。この結果、台車1
bがゾーンz2に走行することはなく、後続台車1bが
先行台車1aに追突するような事故を防止することがで
きる。
【0018】第2はゾーンz3内の台車1bをそのまま
走行させる動作である。即ち、ゾーンz2に台車1aが
存在せず、b接点Sbが開状態に切り換えられない場合
は、しかも図示のように台車1bが存在する場合の回路
動作である。台車1bが存在ゾーンz2のv相電源が、
ゾーンz2のラインL2、制御ユニット11bのb接点
Sa、Sbを介してゾーンS3の信号線S2に給電され
る。この結果、台車1bのリレーコイルRaがu相電
源、v相電源間に接続され、200Vの電源が給電され
てオン状態に動作する。そして、リレーコイルRaの接
点スイッチにより駆動モータに3相電源が給電され、台
車1bが矢印A方向に走行するようになる。このように
前記台車の制御方法においては、ゾーンz1に台車1a
が存在する場合は、後続台車1bを走行停止になし、台
車1aが存在せず進行方向のゾーンが空き状態のときに
のみ後続台車1bが走行し得るようになる。
【0019】ここで、注目すべきはリレーコイルRbと
その接点による作用である。前記説明では、ゾーンz2
に存在する台車1aによりリレーコイルRbが動作して
接点Saがオフになり、後続する台車1bのリレーコイ
ルRaの電源を遮断するように述べた。しかし、前記動
作は以下のように言い変えることもできる。すなわち、
制御ユニット11bのリレーコイルRbが動作して接点
Saがオフになる動作は、後続する台車1bの有無には
関わりなく行われるものである。
【0020】したがって、台車1aがゾーンz2に存在
している間は、ゾーンz3の信号線S2にv相電源がか
かっていない。今仮りにゾーンz2に台車1aが存在
し、ゾーンz3に台車が存在しなかったとする。この場
合であっても、リレーコイルRbの動作によりゾーンz
3の信号線S2にv相電源は給電されない。この状態で
ゾーンz4からz3に後続する台車1bが走行してくる
と、すなわち図示の状態になると、信号線S2にv相電
源がかかっていないのであるから、ゾーンz3に入った
瞬間に台車1bのリレーコイルRbがオフになり、台車
1bは走行不可になる。この結果、後続する台車1bが
先行する台車1aに衝突する危険は全くない。
【0021】一方、ゾーンz1には台車が存在していな
いので、制御ユニット11aのリレーコイルRbは動作
せず、従ってb接点Saは閉状態である。b接点Sbが
閉状態であれば、ゾーンz2の信号線S2にv相電源が
給電される。台車1aのリレーコイルRaが動作して駆
動モータに3相電源が給電されることになり、台車1a
はゾーンz2からz1に走行する。このように、後続す
る台車は、進行方向のゾーンに先行台車が存在しない場
合にのみ、前進することができる。
【0022】ところで、図1中に示したa接点およびb
接点からなる一対のスイッチ回路5a、5b、5cは、
各リレーコイルRbに関連して開閉動作するものであ
る。本実施例においては、各スイッチ回路5a〜5cは
図示を省略したホストコンピュータやシーケンサに接続
されている。従って、ホストコンピュータやシーケンサ
においては、各スイッチ回路5a〜5cの開閉により、
何れのゾーンに台車が存在するか否かを検出することが
できる。そして、不測の事態により、後続台車が先行台
車が存在するゾーンに侵入する恐れが生じた場合は、遠
隔操作により前記スイッチSbを強制的に開状態に制御
し、追突防止を行うことができる。このように、本実施
例においては、台車間において追突防止を行うのみでな
く、走行する複数台車の走行状態をリアルタイムで監視
し、より一層の安全管理を行うことができる。言わば、
本発明にはフェイルセイフの思想が具現されていること
になる。
【0023】次に、図2を参照して台車の駆動系につい
て説明する。なお、台車の駆動系は同一構成になされて
いるので、台車1aについて説明する。モータMは、台
車1aを走行させるためのものであり、ベルト21を介
して車輪22を回転させるように構成されている。モー
タMの駆動電源は、前記u相電源、v相電源、w相電源
が使用されるのであるが、電源の断続はリレーコイルR
cのa接点を利用した接点回路23により制御される。
リレーコイルRcは、前記リレーコイルRaのa接点で
ある接点Ras、これに直列接続された前進指令用リレ
ーコイル(図示せず)のb接点bcにより制御される。
b接点Rasは、台車内のマイクロコンピュータ等の指
令により開閉されるものであり、リレーコイルRcの電
源は、前記3相電源の何れを利用してもよい。
【0024】前記構成によれば、リレーコイルRcは前
記リレーコイルRaがオン状態に動作したとき通電さ
れ、接点回路23を閉状態に制御してモータMに3相電
源を給電する。従って、モータMにはリレーコイルRa
がオン状態の時、言い換えれば進行方向Aの前のゾーン
に台車が存在しない場合にのみ3相電源が給電される。
そして、モータMの回転により、車輪22が回転駆動さ
れ、台車1aが走行する。台車1aが走行し、進入した
ゾーンの信号線S2にv相電源が給電されていなけれ
ば、リレーコイルRaがオフ状態になる。この結果、接
点Rasが開状態に変化し、リレーコイルRcの電源が
遮断され、接点回路23によりモータMの電源も遮断さ
れる。故に、台車1aは走行不可になり、前記のような
衝突回避がなされる。
【0025】なお、本実施例に示した台車は、同一軌道
上を複数の台車が高速で一方通行することを前提にして
いる。従って、台車を逆方向に走行させることはまずな
い。仮に逆転させたいとしても、貨物の積み込み等を行
うステーション部等で少距離だけ逆転させればよい。こ
のような場合、ホストコンピュータ等により前記接点b
cを開状態に制御し停止させれば充分と考えられる。し
かし、ホストコンピュータによらず、台車自体により停
止させ、且つ逆転させたい場合は、以下に説明する第2
実施例のような構成が好適である。
【0026】
【実施例−2】次に、図3を参照して本発明の第2実施
例を説明する。本実施例と前記第1実施例との相違点
は、台車については逆転用のリレーコイルRdを付加す
ると共に、信号系3については信号線S3を付加し、各
制御ユニット11については図示のように回路構成を変
更したことにある。なお、前記第1実施例と共通の部分
には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0027】先ず、ゾーンz1、z2間における正転時
の回路動作について説明する。この場合においては、制
御ユニツト11aのリレーコイルRb−1はオフである
から、制御ユニット11bに配線されたリレーRb−1
のb接点b1は閉状態であり、リレーコイルRaにu相
電源、v相電源が給電され、オン状態に動作する。この
結果、駆動モータが正回転を行い、台車1aが進行方向
Aに走行するようになる。
【0028】前記動作と同時に、ラインL1、L2によ
って制御ユニット11bのリレーコイルRb−2がオン
状態に動作し、制御ユニット11cに配線されたスイッ
チb2を開状態になす。また、制御ユニット11cのリ
レーコイルRb−3がオン状態であるから、制御ユニッ
ト11bのb接点b3が開状態になる。即ち、v相電源
と信号線S3との電流経路がb接点b3によって遮断さ
れる。このため、逆転制御用リレーコイルRdの一端が
集電子4dにより信号線S3に接続されているにも関わ
らず、リレーコイルRdに通電されない。従って、台車
1aは逆転することなく、A方向に走行する。また、走
行を強制的に停止したい場合は、ホストコンピュータ等
によりb接点Sbを開状態に制御する。
【0029】次に、逆転動作について説明する。この場
合、台車1aに対し後続車となる台車1bはゾーンz3
に存在しないものとする。従って、制御ユニット11c
のリレーコイルRb−3はオフになり、制御ユニット1
1bのb接点b3は閉状態になる。この結果、台車1a
のリレーコイルRd、Raの何れもオン状態に動作し、
台車1aは前進及び後進の何れも行い得るようになる。
【0030】しかし、各台車にはホストコンピュータ等
の指令により前進及び後進の何れか一方を選択する機構
が設けられているので、この場合は遠隔操作により前進
または後進の何れか一方を選択し、台車を駆動する。従
って、台車が例えば貨物を仕分ける位置から位置ずれし
たような場合であっても、遠隔操作により所定位置に位
置合わせすることができる。また、強制的な停止は、ス
イッチSbを遠隔操作により開状態に制御することによ
り行うことができる。更に、スイッチSbを操作して駆
動モータの電源を遮断した後に、作業員の手押しにより
自走台車を前進及び後進させることもできる。
【0031】一方、ゾーンz3に台車1bが存在する場
合は、制御ユニット11bのスイッチb3が開状態に切
り換えられるので、台車1aに設けたリレーコイルRd
に給電されることはない。従って、台車1aが後進して
台車1bに逆追突するような危険性はまったくない。
【0032】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る自
走台車の制御方法及び制御装置は、自走台車の走行路を
適宜分割した走行区分毎に信号線を設けると共に、前記
走行区分を走行する自走台車の有無により隣接する走行
区分の信号線への電源供給を断続制御する走行検出手段
を設け、或る走行区分に先行する自走台車が存在すると
き、隣接する走行区分の電源を遮断して後続する自走台
車を走行不可になすものである。また、前記走行検出手
段は、前記電源の断続制御に対応した例えば接点信号を
総合制御装置に伝達すると共に、総合制御装置の指令に
より前記信号線への電源断続を制御するように構成し
た。従って、自走台車の衝突防止は、前記のように自走
台車の走行により行われるばかりでなく、集中制御部の
ホストコンピュータにより、集中管理してその適当な信
号により緊急停止等の停止指令を出すことができ、遠隔
操作によっても行うことができるので、装置の安全性を
一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す自走台車の制御装置
の回路図である。
【図2】本発明にかかる自走台車の回路図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す回路図である。
【符号の説明】
1a、1b 自走台車 2 電源 3 信号線 5a〜5c スイッチ回路 11a〜11c 制御ユニット Ra、Rb、Rc、Rd リレーコイル Sa、Sb 接点スイッチ L1 短絡回路 z1〜z3 走行区分

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行路上に予め区分された任意の走行区
    分に自走台車が走行してきた時、当該自走台車に設けた
    電源の一端に導通する短絡回路と前記走行路に沿って設
    けた当該走行区分における信号線とを導通させることに
    より、前記走行区分毎に設けた走行検出手段に前記信号
    線を介して電源供給して当該走行検出手段を駆動し、当
    該走行検出手段の駆動により前記自走台車が存在する走
    行区分の直後の走行区分に係る前記信号線への電源供給
    を遮断することによって、後続する自走台車の前進を阻
    止すると共に、前記走行検出手段の駆動状態に基づいて
    集中制御部において前記自走台車の有無を検出可能と
    し、かつ当該集中制御部からの信号により任意の走行区
    分に係る自走台車への電源供給を遮断して当該自走台車
    を停止可能としたことを特徴とする自走台車の制御方
    法。
  2. 【請求項2】 軌道等の走行路を適宜分割して走行区分
    を構成すると共に、前記走行区分上に複数の自走台車を
    順次走行させる自走台車の制御装置において、前記走行
    区分毎に設けた第1及び第2の信号線と、前記走行区分
    内を走行する際に前記第1の信号線と電源の一端とを接
    続する短絡回路、及び前記電源の一端と第2の信号線と
    の間に介在し当該第2の信号線への電源断続に対応して
    駆動モータへの電源供給を断続制御する制御手段を設け
    た自走台車と、各走行区分毎に独立に設けられ、或る走
    行区分内における自走台車の有無に対応して該走行区分
    に隣接する走行区分の第2の信号線への電源供給を断続
    制御する制御手段、及び自走台車の有無に関わりなく前
    記第2の信号線への電源供給を制御する制御手段からな
    る走行検出手段とを具備し、特定の走行区分に自走台車
    が存在している時、当該走行区分に隣接する走行区分の
    第2の信号線への電源供給を遮断し、隣接する走行区分
    から前記特定の走行区分への自走台車の走行を不可にな
    す自走台車の制御装置。
  3. 【請求項3】 走行路上に予め区分された任意の走行区
    分に自走台車が走行してきた時、当該自走台車に設けた
    電源の一端に導通する短絡回路と前記走行路に沿って設
    けた当該走行区分における信号線とを導通させることに
    より、前記走行区分毎に設けた走行検出手段に前記信号
    線を介して電源供給して当該走行検出手段を駆動し、当
    該走行検出手段の駆動により前記自走台車が存在する走
    行区分の直後の走行区分に係る前記信号線への電源供給
    を遮断することによって、後続する自走台車の前進を阻
    止すると共に、前記自走台車の行進を阻止し、当該自走
    台車がある走行区分からみて後進方向直後の走行区分に
    前記後続する自走台車が存在しないときは、前記後進方
    向直後の走行区分における走行検出手段の駆動停止に基
    づき前記自走台車の走行区分に係る前記信号線への電源
    供給を行うことによって、この自走台車を後進可能にな
    し、更に前記走行検出手段の駆動状態に基づいて集中制
    御部において前記自走台車の有無を検出可能とし、かつ
    当該集中制御部からの信号により任意の走行区分に係る
    自走台車への電源供給を遮断して当該自走台車を停止可
    能としたことを特徴とする自走台車の制御方法。
  4. 【請求項4】 軌道等の走行路を適宜分割して走行区分
    を構成すると共に、前記走行区分上に複数の自走台車を
    順次走行させる自走台車の制御装置において、前記走行
    区分毎に設けた第1、第2及び第3の信号線と、前記走
    行区分内を走行する際に前記第1の信号線と電源の一端
    とを接続する短絡回路、及び前記電源の一端と第2の信
    号線との間に介在し該第2の信号線への電源断続に対応
    して自走台車を一方向に走行させる第1の制御手段、前
    記電源の一端と第3の電源との間に介在し該第3の信号
    線への電源断続に対応して自走台車を他方向に走行させ
    る第2の制御手段を設けた自走台車と、各走行区分毎に
    独立に設けられ、或る走行区分に隣接する走行区分の自
    走台車の有無に対応し、或る走行区分内に存在する前記
    自走台車に設けられた第1及び第2の制御手段を駆動
    し、該自走台車を一方向又は他方向に走行させ、且つ該
    自走台車の走行を強制停止する走行検出手段とを具備し
    たことを特徴とする自走台車の制御装置。
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