JPH0715308U - 化粧板 - Google Patents
化粧板Info
- Publication number
- JPH0715308U JPH0715308U JP4673493U JP4673493U JPH0715308U JP H0715308 U JPH0715308 U JP H0715308U JP 4673493 U JP4673493 U JP 4673493U JP 4673493 U JP4673493 U JP 4673493U JP H0715308 U JPH0715308 U JP H0715308U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- decorative
- moisture
- paper
- board
- decorative paper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】安価でラミネート作業性がよく木質板の吸水や
吸湿に起因する反りの発生が防止された化粧板を提供す
ることを目的とする。 【構成】木質板の両面に化粧紙と透湿度が100 g/m2/
24hr以下の防湿材を積層してなる複合化粧紙を貼り合わ
せてなる化粧板であって、特に複合化粧紙が化粧紙、防
湿材及び紙がこの順序で積層されているものであること
が好ましい。
吸湿に起因する反りの発生が防止された化粧板を提供す
ることを目的とする。 【構成】木質板の両面に化粧紙と透湿度が100 g/m2/
24hr以下の防湿材を積層してなる複合化粧紙を貼り合わ
せてなる化粧板であって、特に複合化粧紙が化粧紙、防
湿材及び紙がこの順序で積層されているものであること
が好ましい。
Description
【0001】
本考案は木質板に防湿性を付与して反りの発生を防止した化粧板に関するもの である。
【0002】
従来から、合板やパーティクルボード、MDF等の木質板の表面に化粧紙を貼 り合わせた化粧板が建築材料、住設家具等に多量に使用されている。しかしなが ら、これらの化粧板の実際の使用環境は、表面部と裏面部の湿度条件が異なるこ とが多く、表面部と裏面部の吸湿量の違いよって反りが生じやすいという問題が あった。また、木質板の片面に化粧紙を貼着し、それと同質の化粧紙を裏面にも 貼着して反りを防止する方法もあるが、両面に貼着したところで化粧紙がかなり の透湿性を有するため、表面部と裏面部の吸湿量に相違を生じ反りの防止効果も みることができなかった。
【0003】 一方、一般によく使用されているポリ塩化ビニルの化粧シートは化粧紙に比べ ると透湿度が低くく、これを木質板の両面に貼着すれば木質板の反りを防止する ことができる。しかしながら、ポリ塩化ビニルの化粧シートはかなり高価であり 、また貼着時のラミネート作業性も化粧紙に比べて劣っていた。更に、厚みの薄 いポリ塩化ビニルの化粧シートを用いたのでは、透湿度が高いため反りの防止効 果が不十分であった。
【0004】
本考案は安価でラミネート作業性がよい化粧紙を利用して、木質板の吸水や吸 湿に起因する反りの発生が防止された化粧板を提供することを目的とする。
【0005】
本考案によれば、木質板の両面に化粧紙と透湿度が100 g/m2/24hr以下の防 湿材を積層してなる複合化粧紙を貼り合わせてなる化粧板が提供され、 更に、前記複合化粧紙が化粧紙、防湿材及び紙がこの順序で積層されているも のであることを特徴とする前記化粧板が提供される。
【0006】 以下、本考案を図面に基づいて具体的に説明する。 本考案で使用する木質板2としては合板、パーティクルボード、MDF等が挙 げられる。また、複合化粧紙3とは化粧紙31に透湿度が100 g/m2/24hr以下 の防湿材32を積層したものであれば、特に限定はなく、積層順序が異なってい てもなんら差し支えない。また、このような複合化粧紙3はラミネート、コーテ ィング等の通常の方法で製造されるものである。化粧紙31としては通常のプリ ント合板等に使用するプリント化粧紙が挙げられ、防湿材32としては厚みが薄 くても透湿度が小さく、しかも安価に入手できるポリエチレンフィルム等の合成 樹脂フィルム、アルミニウム箔等の金属箔が挙げられる。防湿材32の透湿度が 100 g/m2/24hrを超えると、複合化粧紙3の防湿性能が小さくなり、反り防止 の効果が少ないので使用できない。
【0007】 特に、化粧紙31/防湿材32/紙33の順序で積層した複合化粧紙3を用い た場合、裏面の紙33が接着剤をほどよく吸収するのでラミネート作業性がよい ので最も好ましい。ここで、裏面の紙33としては強化紙が好適に用いられるが 特に限定はない。。
【0008】 本考案の化粧板1は木質板2の両面に上述した複合化粧紙3を酢酸ビニル系、 ゴム系、アクリル系等の接着剤を用いて、常法により貼り合わせて製造する。
【0009】
以下、本考案を実施例により更に詳しく説明する。 なお、吸湿率及び反り変化量は15mm×500mm×500mmの試験片を 以下の方法によって測定して、評価した。 <吸湿率> 試験片の片面が30℃、90%RH、もう一方の面が20℃、65%RHの条 件になるような環境下でそれぞれ6時間、12時間、18時間、24時間放置し た後、重量増加量を測定して、その重量増加率を吸湿率として評価した。 <反り> 試験片の片面が30℃、90%RH、もう一方の面が20℃、65%RHの条 件になるような環境下でそれぞれ1日、3日、6日放置した後、試験片の500 mm当たりの”反り(単位mm)”を測定した結果で評価した。
【0010】 実施例 木質材としての150Uタイプのパーティクルボードの表裏面にそれぞれ、目 付が23g/m2のプリント化粧紙、厚み30μ、透湿度16.5 g/m2/24hrのポリ エチレンフィルム、目付が23g/m2の強化紙の順序で積層してなる複合化粧紙を 酢酸ビニル系接着剤(塗布量:150g/m2)を用いて温度110℃、圧力10kg /cm2、時間10秒の条件で熱圧締して化粧板を得た。得られた化粧板の断面図を 図1に、吸湿率、反りの性能を表1に示す。
【0011】 比較例1 実施例の複合化粧紙に代えて目付が23g/m2の通常使用されるプリント化粧紙 (透湿度:3000 g/m2/24hr以上)を両面に貼着した以外は実施例と同様にし て化粧板を得た。得られた化粧板の断面図を図2に、吸湿率、反りの性能を表1 に示す。
【0012】 比較例2 比較例1のプリント化粧紙を片面にのみ貼着し、他面は素地とした以外は比較 例1と同様にして化粧板を得た。得られた化粧板の断面図を図3に、吸湿率、反 りの性能を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】
本考案の化粧板は表面からの水分の透過が防止されているので、高湿度環境下 や表裏面の湿度が大幅に異なっていても木質板の吸水、吸湿に基づく反りが少な い。また、本考案の化粧板は安価で、製造時の作業性もよいので、木質板を基材 とする化粧板の用途を更に拡大できるようになった。
【図1】本考案の化粧板の一例を示す断面図である。
【図2】従来の両面に化粧紙を貼着した化粧板の断面図
である。
である。
【図3】従来の片面に化粧紙を貼着した化粧板の断面図
である。
である。
1 化粧板 2 木質板 3 複合化粧紙 31 化粧紙 32 防湿フィルム又はシート 33 紙
Claims (2)
- 【請求項1】木質板の両面に化粧紙と透湿度が100g/
m2/24hr以下の防湿材を積層してなる複合化粧紙を貼り
合わせてなる化粧板。 - 【請求項2】前記複合化粧紙が化粧紙、防湿材及び紙が
この順序で積層されているものであることを特徴とする
請求項1記載の化粧板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4673493U JPH0715308U (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4673493U JPH0715308U (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 化粧板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0715308U true JPH0715308U (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=12755566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4673493U Pending JPH0715308U (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 化粧板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0715308U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002079609A (ja) * | 2000-09-08 | 2002-03-19 | Aica Kogyo Co Ltd | 化粧パネル |
-
1993
- 1993-08-27 JP JP4673493U patent/JPH0715308U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002079609A (ja) * | 2000-09-08 | 2002-03-19 | Aica Kogyo Co Ltd | 化粧パネル |
JP4610061B2 (ja) * | 2000-09-08 | 2011-01-12 | アイカ工業株式会社 | 化粧パネル |
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