JPH07146698A - 車両用音声認識装置 - Google Patents

車両用音声認識装置

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JPH07146698A
JPH07146698A JP5293645A JP29364593A JPH07146698A JP H07146698 A JPH07146698 A JP H07146698A JP 5293645 A JP5293645 A JP 5293645A JP 29364593 A JP29364593 A JP 29364593A JP H07146698 A JPH07146698 A JP H07146698A
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JP
Japan
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voice
vehicle
noise
input
superimposing
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JP5293645A
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English (en)
Inventor
Hidefumi Fuse
英史 扶瀬
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用音声認識装置において、実際の走行下
における車両運転者の音声認識率を向上する。 【構成】 マイクロホン2により検出された車内騒音を
含む運転者の音声は音声分析装置3にて分析され、マッ
チング回路4に出力される。一方、マイクロホン9及び
ローパスフィルタにより検出された車内騒音レベルは結
合量制御回路6に出力され、検出レベルに応じて騒音デ
ータベース8に格納された騒音データが増減調整され、
加算器5に出力される。加算器5では音声データベース
7から出力された音声データと騒音データとが重畳さ
れ、マッチング回路4に出力され、分析入力音声と照合
される。音声データに車内騒音レベルに応じた騒音デー
タが重畳されているため、認識率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用音声認識装置、特
に予め記憶された音声データと入力音声とを比較するに
際し、音声データに騒音データを重畳して比較する音声
認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両運転者の運転操作低減等
を目的として種々の装置が開発、搭載されており、地図
データを現在位置と共に重畳して画面上に表示し、走行
方向等を知らせるナビゲーション装置もその一つであ
る。ナビゲーションシステムにおいては、到着予定地点
等の操作者が所望する地域の地図を表示させるために、
画面近傍に設置された操作キー等を操作する必要があ
り、車両運転者が操作するには煩雑である問題があっ
た。そこで、例えば特開平3−175478号公報に開
示された地図表示装置のように、音声認識手段と音声デ
ータ記憶手段を設け、音声により地図表示に必要な操作
指令を行うことができるナビゲーションシステムが提案
されている。画面上での表示エリアの変化に連動して音
声データ記憶手段から音声認識手段に供給される音声デ
ータを対応したエリアのものに変化させることにより、
音声認識手段で認識する音声の認識対象語が地図の表示
エリアに応じて変化し、これにより認識できる音声の種
類が多くなり、音声による検索を可能としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような音声認識に
おいては、入力音声を分析して得られた結果と予め記憶
させた音声データとのマッチングを行うことにより認識
する技術が基本となるが、入力音声と予め記憶された音
声データとが一致することは希であり、特に種々のノイ
ズが発生する車両内における音声認識の場合にはその相
違が顕著となる。すなわち、入力音声には本来の運転者
などの音声のみならず車室内の騒音が混入し、一方、音
声データ記憶手段に記憶された音声データはこのような
騒音のない環境下での音声データであり、両者は一般に
一致しないのである。
【0004】そこで、音声データ記憶手段に所定の騒音
成分を重畳して認識率の向上を図ることも提案されてい
るが、車両走行中におけるノイズは種々変化するため、
所定のノイズを重畳しても認識率の大幅な向上は期待で
きない問題があった。
【0005】本発明は上記従来技術の有する課題に鑑み
なされたものであり、その目的は車両走行中における入
力音声認識率を飛躍的に向上させることができる車両用
音声認識装置を提供することにある。
【0006】上記目的を達成するために、請求項1記載
の車両用音声認識装置は、予め音声記憶手段に記憶され
た音声データと入力音声とを比較することにより入力音
声を認識する車両用音声認識装置であって、入力音声を
分析する音声分析手段と、車内騒音レベルを検出する騒
音レベル検出手段と、予め所定の車内騒音を記憶する騒
音記憶手段と、前記所定の車内騒音を前記車内騒音レベ
ルを用いて増減調整する騒音制御手段と、前記騒音制御
手段からの調整された車内騒音と前記音声記憶手段に記
憶された音声データとを重畳する重畳手段と、前記音声
分析手段からの分析された入力音声と前記重畳手段から
の車内騒音が重畳された音声データとを比較する比較手
段と、を有することを特徴とする。
【0007】また、上記目的を達成するために、請求項
2記載の車両用音声認識装置は、予め音声記憶手段に記
憶された音声データと入力音声とを比較することにより
入力音声を認識する車両用音声認識装置であって、入力
音声を分析する音声分析手段と、車速、ウインド開閉、
ワイパ作動、空調作動の内の少なくとも一つを検出する
検出手段と、予め所定の車内騒音を記憶する騒音記憶手
段と、前記所定の車内騒音を前記検出手段での検出量に
応じて増減調整する騒音制御手段と、前記騒音制御手段
からの調整された車内騒音と前記音声記憶手段に記憶さ
れた音声データとを重畳する重畳手段と、前記音声分析
手段からの分析された入力音声と前記重畳手段からの車
内騒音が重畳された音声データとを比較する比較手段
と、を有することを特徴とする。
【0008】また、上記目的を達成するために、請求項
3記載の車両用音声認識装置は、予め音声記憶手段に記
憶された音声データと入力音声とを比較することにより
入力音声を認識する車両用音声認識装置であって、入力
音声を分析する音声分析手段と、車内騒音を検出する検
出手段と、検出された車内騒音の時間平均を算出する平
均化手段と、平均化された車内騒音と前記音声記憶手段
に記憶された音声データとを重畳する重畳手段と、前記
音声分析手段からの分析された入力音声と前記重畳手段
からの車内騒音が重畳された音声データとを比較する比
較手段と、を有することを特徴とする。
【0009】さらに、上記目的を達成するために、請求
項4記載の車両用音声認識装置は、予め音声記憶手段に
記憶された音声データと入力音声とを比較することによ
り入力音声を認識する車両用音声認識装置であって、入
力音声を分析する音声分析手段と、車内騒音を検出する
検出手段と、検出された車内騒音の時間平均を算出する
平均化手段と、検出された車内騒音の内、音声認識開始
前の所定時間の車内騒音の周波数分析を行う周波数分析
手段と、前記周波数分析手段で分析して得られた周波数
スペクトラムと前記平均化手段からの平均車内騒音を各
周波数で比較してレベルの小さい方を選択して出力する
選択手段と、前記選択手段からの出力信号と前記音声記
憶手段に記憶された音声データとを重畳する重畳手段
と、前記音声分析手段からの分析された入力音声と前記
重畳手段からの車内騒音が重畳された音声データとを比
較する比較手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の車両用音声認識装置において、
予め所定の車内騒音を記憶手段に記憶させ、検出された
車内騒音レベルを用いて車内騒音を増減調整するもので
ある。従来においては、所定のノイズを音声データに重
畳していたが、このように実際の騒音レベルを検出し、
この騒音レベルに応じて記憶手段に記憶させた所定の車
内騒音を増減調整することにより、入力音声に混入して
いるであろう車内騒音を正確に評価でき、増減調整して
得られた車内騒音を音声データに重畳して入力音声と比
較することにより、入力音声の認識率が大幅に向上され
る。
【0011】請求項2記載の車両用音声認識装置では、
車速、ウインド開閉、ワイパ作動、空調作動の内の少な
くとも一つを検出し、この検出量に応じて予め記憶手段
に記憶された所定の車内騒音を増減調整する。車室内騒
音のノイズ源としては、車速、ウインド開閉、ワイパ作
動、空調作動等が考えられ、車内騒音の大きさはこれら
の量に応じて変化すると考えられる。そこで、実際の騒
音レベルを検出するのではなく、車速量やワイパ作動量
等を検出し、これらの検出量に応じて予め記憶手段に記
憶された所定の車内騒音を増減調整し、音声データに重
畳する。
【0012】請求項3記載の車両用音声認識装置では、
請求項1又は請求項2記載の車両用音声認識装置のよう
に予め所定の車内騒音を記憶する騒音記憶手段は設けら
れておらず、車内騒音を直接検出しその時間平均を算出
することにより入力音声に混入しているノイズを評価す
る。車内騒音としては、エンジン音やワイパの作動音の
他に、同乗者の会話等が考えられる。人間の音声の周波
数はエンジンノイズやワイパ作動ノイズに比べて高周波
であり、車内騒音の時間平均を算出することにより、こ
のような同乗者の会話によるノイズは除去される。これ
により、入力音声に混入しているノイズを正確に評価で
き、音声データに重畳することにより認識率向上を図る
ことができる。
【0013】請求項4記載の車両用音声認識装置では、
請求項3記載の車両用音声認識装置に加え、音声認識開
始前の所定時間の車内騒音の周波数分析を行う周波数分
析手段が設けられ、同乗者等の会話が含まれていない車
内騒音の周波数分析が行われる。そして、時間平均され
た車内騒音と周波数スペクトラムが各周波数において大
小比較され、レベルの小さい信号が選択手段から出力さ
れる。同乗者等の会話が車内騒音に含まれている場合、
その時間平均を算出すると同乗者の会話等が含まれてい
ない純粋な車内騒音レベルに比べて高くなる。従って、
音声認識開始前の所定時間における車内騒音レベルと時
間平均して得られた車内騒音レベルとを比較し、小さい
方の騒音レベルを音声データに重畳することにより、入
力音声に混入している車内騒音を正確に評価し、認識率
向上を図ることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を用いながら本発明の車両用音声
認識装置の好適な実施例について説明する。
【0015】第1実施例 図1には本実施例の構成ブロック図が示されている。車
両の運転席近傍にはマイクロホン2が設けられ、目的地
等を音声にて指示する車両運転者の音声を電気信号に変
換する。電気信号に変換された音声は音声認識装置1に
出力される。一方、車両運転者の音声ではなく、車内騒
音のレベルを検出するマイクロホン9が車室内の所定位
置に設けられ、検出した騒音レベルを同様に音声認識装
置1に出力する。なお、車内騒音レベルのみを検出すべ
く、音声認識装置1に出力する前にはローパスフィルタ
等のフィルタにより同乗者の会話等の音声成分は除去さ
れる。本実施例における音声認識装置1は音声分析装置
3、マッチング回路4、加算器5、結合量制御回路6、
音声データベース7、騒音データベース8を含んで構成
されている。音声分析装置3はマイクロホン2から出力
された音声を周波数分析し、その特徴部分を抽出して音
声の区間を検出する。検出された音声区間はマッチング
回路4に出力される。ここで、車両運転者がナビゲーシ
ョンシステムに音声入力する場合、マイクロホン2から
出力される音声信号は運転者の音声のみならず、種々の
騒音が含まれることになる。図6には運転者から発せら
れた音声の一例が示されており、図7にはその時の騒音
の一例が示されている。マイクロホン2から出力される
音声信号はこれら図6、図7に示された信号が重畳され
た信号である。音声分析装置3は騒音が混入された音声
信号を分析し、マッチング回路4に出力するのである。
図8には入力音声レベル、入力騒音レベルとともに、音
声分析出力が示されている。
【0016】一方、マッチング回路4には予め種々の音
声データが格納されている音声データベース7からの音
声データが出力され、分析された入力音声との照合が行
われるが、前述したように入力音声には本来の音声のみ
ならず騒音も混入しているため、無騒音下での音声デー
タと一般に一致せず、マッチングを取ることはできな
い。そこで、本実施例においては、音声データベース7
に格納された音声データに騒音データを重畳し、マッチ
ング回路4にて分析入力音声との照合を行っている。
【0017】すなわち、マイクロホン9及びローパスフ
ィルタにて検出された車内騒音レベルが結合量制御回路
6に供給され、予め所定の騒音データが格納されている
騒音データベース8から出力された騒音データを増減調
整し、加算器5に出力して音声データと重畳する。図5
には結合量制御回路6での結合の様子が示されている。
図において、横軸はマイクロホン9にて検出された騒音
レベルを示し、縦軸は結合レベルを示している。騒音レ
ベルがある所定値aまでは比例関係にあり、騒音レベル
が大きくなるほど結合レベルも大きくなる。すなわち、
騒音レベルが大きいほど、加算器5にて音声データに加
算される騒音データのレベルは大きくなる。騒音レベル
が所定値aを越えた場合には、加算器5での飽和を防ぐ
ため、結合レベルは一定とされ、騒音データの最大値が
音声データに加算される。図9には音声データベース7
からの出力、結合両制御回路6から出力される騒音デー
タレベル、及びこれら両データ信号の加算である加算器
5からの出力レベルが示されている。加算器5からの出
力はマッチング回路4に入力され、音声分析装置3から
出力された分析された入力音声と照合される。この時、
音声データベース7に格納されている音声データには車
内の騒音レベルに対応したレベルを有する騒音データが
重畳されており、この騒音データは図7に示される入力
音声に混入しているであろう騒音とほぼ同一であるた
め、マッチング回路4にて容易にマッチングを行うこと
ができ、入力音声を認識することができる。
【0018】このように、本実施例においては車内騒音
レベルに応じて音声データベースから出力される音声デ
ータに重畳させる騒音レベルを変化させることにより、
実際に音声入力が行われている条件下における認識性能
を改善することができる。
【0019】第2実施例 図2には本実施例の構成ブロック図が示されている。な
お、前述した第1実施例と同一部材には同一符号が付さ
れている。
【0020】前述した第1実施例においては、車内騒音
レベルをマイクロホンにより直接検出して、検出した騒
音レベルに応じて音声データに重畳させる騒音データの
レベルを結合量制御回路6にて増減調整したが、実施例
においてはこのように直接騒音レベルを検出するのでは
なく、車内騒音の原因となる車速や空調(エアコン)風
量、窓(ウインド)開閉の状態や量を検出し、これら状
態や量に応じて騒音データのレベルを増減調整する。す
なわち、車速やエアコンの風量により間接的に騒音レベ
ルを評価し、音声データに重畳する騒音データのレベル
を増減調整するのである。
【0021】このため、本実施例においては車速検出ス
イッチ、エアコン風量スイッチ、ワイパ作動スイッチ、
窓開閉スイッチが設けられ、これら各スイッチにより検
出された信号が結合量制御回路6に供給される。結合量
制御回路6ではこれら車速、エアコン風量、ワイパ、窓
開閉にそれぞれ応じた結合量をマップとしてメモリに記
憶しておき、それぞれの結合結果を線形加算して加算器
5に出力する。図10〜図13には車速、エアコン風
量、ワイパ、窓開閉それぞれに対応した結合量のマップ
がグラフとして示されている。図10は車速と結合量の
関係を示しており、結合量は車速にほぼ比例し、車速が
増大するほど結合量も増大する。これは、車速が大きく
なるほど、エンジンノイズが増加することに対応するも
のである。また、図11は窓開閉と結合量の関係を示し
ており、窓全閉時には結合量0であり、全開時に結合量
が最大となり、その間は比例関係にある。これは、窓の
開閉量が多くなるほど、外部からの騒音がより多く車内
に混入することに対応している。図12はワイパと結合
量の関係を示し、ワイパ作動モードがOFF、Lo、H
iと変化するに従い、結合量も多くなる。これは、ワイ
パの作動スピードが大きくなるほど、それによって生ず
るノイズが多くなることに対応する。図13はエアコン
風量と結合量の関係を示し、結合量はエアコン風量に比
例して増大する。これは、エアコン風量が大きくなるほ
ど、そこから発生するノイズが大きくなることに対応す
るものである。結合量制御回路6はこれら結合マップに
基づき騒音データを増減調整し、それらの総和を加算器
5に出力する。すなわち、車速、エアコン風量、ワイ
パ、窓開閉に応じた結合量をそれぞれa、b、c、d、
騒音データベース8に予め格納された車速ノイズ、エア
コン風量ノイズ、ワイパノイズ、窓開閉ノイズをそれぞ
れNa 、Nb 、Nc 、Nd とすると、 N=a・Na +b・Nb +c・Nc +d・Nd により騒音データを作成し、加算器5に出力して音声デ
ータベース7から出力された音声データに重畳し、マッ
チング回路4に出力する。
【0022】このように、本実施例においては車速の大
きさ、窓開閉量、ワイパ作動モード、エアコン風量に応
じて騒音データを変化させており、車内騒音を直接検出
しないので、乗員の会話等の影響による認識率低下を防
止できる効果がある。
【0023】第3実施例 図3には本実施例の構成ブロック図が示されている。前
述した第1、第2実施例と同一部材については同一符号
が付されている。
【0024】本実施例においては、前述した第1、第2
実施例のように騒音データベースが設けられておらず、
マイクロホン2から検出された車内騒音から直接音声デ
ータに重畳する音声データを生成するものである。この
ため、本実施例においては、マイクロホン2からの音声
信号を入力し、時間平均を算出する平均化回路11が設
けられている。マイクロホン2からの音声信号には車両
運転者の入力音声のみならず、車内騒音が混入してお
り、さらに乗員の会話等の他の音声が混入する場合もあ
る。一般に、人間の会話の周波数は数百Hzから数キロ
Hz程度であるのに対し、車内騒音の周波数は数百Hz
以下である。従って、マイクロホン2からの音声信号を
時間平均することにより、これら乗員の会話による影響
は除去され、車内騒音のみが抽出できることになる。平
均化回路11からの平均化された車内騒音信号は加算器
5に出力され、音声データベース7から出力された音声
データに重畳され、更にマッチング回路4に出力され
る。
【0025】このように、本実施例においてはマイクロ
ホン2で検出された車内騒音を時間平均して音声データ
に重畳しているため、ナビゲーションシステムを実際に
使用している状況下でも車内騒音を検出できるので、認
識性能をより改善することができる。
【0026】第4実施例 図4には本発明の第4実施例の構成ブロック図が示され
ている。前述した第1〜第3実施例と同一部材について
は同一符号が付されている。
【0027】本実施例においても、前述した第1実施例
と同様にマイクロホン2からの音声信号を時間平均する
平均化回路11が設けられ、音声データベース7から出
力された音声データに加算器5で重畳されるが、時間平
均により乗員の会話等の影響が除去されるとはいえ、実
際の車内騒音よりも乗員の会話が含まれている分だけそ
の騒音レベルは高くなっている。そこで、本実施例にお
いては、このような乗員の会話等による影響をより完全
に除去するべく、音声認識開始後所定時間におけるマイ
クロホン2からの音声信号を周波数分析する瞬時周波数
分析回路12及び最小値選択回路14が設けられてい
る。瞬時周波数分析回路12は、音声認識開始スイッチ
13がONされてから所定時間内における音声信号の周
波数分析を行い、最小値選択回路14に出力する。音声
認識開始後所定時間内は、乗員等の会話は含まれていな
いと考えられ、従ってこの間における周波数分析結果は
乗員の会話を含まない純粋な車内騒音のみの信号が得ら
れる。一方、平均化回路11から出力された時間平均音
声信号は、乗員の会話が含まれている場合には車内騒音
レベルより高いレベルの信号となる。従って、これら両
信号を各周波数ごとに比較し、レベルの小さい方を選択
することにより、乗員の会話等による影響を除去し、車
内騒音のみを抽出して音声データに重畳することが可能
となる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至請求
項4記載の車両用音声認識装置によれば、車両が実際に
走行しており、種々のノイズが含まれる場合にも車両運
転者の音声を確実に認識することができる。従って、本
発明の車両用音声認識装置を車両ナビゲーションシステ
ムに組み込んだ場合システムの信頼性を著しく高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成ブロック図である。
【図2】本発明の第2実施例の構成ブロック図である。
【図3】本発明の第3実施例の構成ブロック図である。
【図4】本発明の第4実施例の構成ブロック図である。
【図5】本発明の第1実施例における騒音レベルと結合
レベルの関係を示すグラフ図である。
【図6】入力音声レベルを示す説明図である。
【図7】騒音レベルを示す説明図である。
【図8】音声分析装置からの出力を示す説明図である。
【図9】加算器からの出力を示す説明図である。
【図10】本発明の第2実施例における車速と結合量の
関係を示すグラフ図である。
【図11】本発明の第2実施例における窓開閉と結合例
の関係を示すグラフ図である。
【図12】本発明の第2実施例におけるワイパ作動モー
ドと結合量との関係を示す図である。
【図13】本発明の第2実施例におけるエアコン風量と
結合量の関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 音声認識装置 2 マイクロホン 3 音声分析装置 4 マッチング回路 5 加算器 6 結合量制御回路 7 音声データベース 8 騒音データベース 9 マイクロホン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め音声記憶手段に記憶された音声デー
    タと入力音声とを比較することにより入力音声を認識す
    る車両用音声認識装置であって、 入力音声を分析する音声分析手段と、 車内騒音レベルを検出する騒音レベル検出手段と、 予め所定の車内騒音を記憶する騒音記憶手段と、 前記所定の車内騒音を前記車内騒音レベルを用いて増減
    調整する騒音制御手段と、 前記騒音制御手段からの調整された車内騒音と前記音声
    記憶手段に記憶された音声データとを重畳する重畳手段
    と、 前記音声分析手段からの分析された入力音声と前記重畳
    手段からの車内騒音が重畳された音声データとを比較す
    る比較手段と、 を有することを特徴とする車両用音声認識装置。
  2. 【請求項2】 予め音声記憶手段に記憶された音声デー
    タと入力音声とを比較することにより入力音声を認識す
    る車両用音声認識装置であって、 入力音声を分析する音声分析手段と、 車速、ウインド開閉、ワイパ作動、空調作動の内の少な
    くとも一つを検出する検出手段と、 予め所定の車内騒音を記憶する騒音記憶手段と、 前記所定の車内騒音を前記検出手段での検出量に応じて
    増減調整する騒音制御手段と、 前記騒音制御手段からの調整された車内騒音と前記音声
    記憶手段に記憶された音声データとを重畳する重畳手段
    と、 前記音声分析手段からの分析された入力音声と前記重畳
    手段からの車内騒音が重畳された音声データとを比較す
    る比較手段と、 を有することを特徴とする車両用音声認識装置。
  3. 【請求項3】 予め音声記憶手段に記憶された音声デー
    タと入力音声とを比較することにより入力音声を認識す
    る車両用音声認識装置であって、 入力音声を分析する音声分析手段と、 車内騒音を検出する検出手段と、 検出された車内騒音の時間平均を算出する平均化手段
    と、 平均化された車内騒音と前記音声記憶手段に記憶された
    音声データとを重畳する重畳手段と、 前記音声分析手段からの分析された入力音声と前記重畳
    手段からの車内騒音が重畳された音声データとを比較す
    る比較手段と、 を有することを特徴とする車両用音声認識装置。
  4. 【請求項4】 予め音声記憶手段に記憶された音声デー
    タと入力音声とを比較することにより入力音声を認識す
    る車両用音声認識装置であって、 入力音声を分析する音声分析手段と、 車内騒音を検出する検出手段と、 検出された車内騒音の時間平均を算出する平均化手段
    と、 検出された車内騒音の内、音声認識開始前の所定時間の
    車内騒音の周波数分析を行う周波数分析手段と、 前記周波数分析手段で分析して得られた周波数スペクト
    ラムと前記平均化手段からの平均車内騒音を各周波数で
    比較してレベルの小さい方を選択して出力する選択手段
    と、 前記選択手段からの出力信号と前記音声記憶手段に記憶
    された音声データとを重畳する重畳手段と、 前記音声分析手段からの分析された入力音声と前記重畳
    手段からの車内騒音が重畳された音声データとを比較す
    る比較手段と、 を有することを特徴とする車両用音声認識装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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